JP5841470B2 - 車両におけるエンジン回転数表示装置 - Google Patents

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本発明は、通信手段を用いてメータにエンジン回転数を表示させる車両におけるエンジン回転数表示装置に関する。
下記に示す特許文献1には、コントロールユニットと、車速やエンジン回転数を表示するメータとを通信手段(CAN通信)によって接続し、コントローラユニットから送信されたデータに基づいて、メータが車速やエンジン回転数を表示する構成が記載されている。
特許第4826885号公報
しかしながら、上記CAN通信においては、通信データのフレームを所定のビット数にて構成するものの、ECUからは複数のデバイスとの通信を行うことが多く、通信データの数ビットは、データの種類を表すものに使われ、データ用のビット数が少なくなってしまう。従って、エンジン回転数をECUから送信する場合に、一番小さいビット(LSB;Least Significant Bit)の単位を、100rpmのように小さくすると、表示できるエンジン回転数の分解能を向上させることができるが、表示可能な最大エンジン回転数が小さくなってしまう。例えば、エンジン回転数のデータのビット数を6ビットにし、LSBを50rpmにすると、0〜3150rpmまでのエンジン回転数を表すことができるが、3150rpmより大きいエンジン回転数を表すことができない。
逆に、LSBの単位を、250rpmのように大きめの単位に設定すると表示可能な最大エンジン回転数を大きくすることができる。例えば、エンジン回転数のデータのビット数を6ビットにした場合は、0rpm〜15750rpmまでのエンジン回転数を表すことができる。特に四輪車のエンジンのように10000rpm以下で使用されるエンジンと違って、二輪車のエンジンは15000rpm程度までエンジンが回転する高出力エンジンを搭載するモデルもあり、そのような高回転数までの表示ができるような通信が必要になる。しかしながら、LSBの単位をこのように大きくしてしまうと、約100rpm程度で変動するアイドル状態時のエンジン回転数の変動を表すことができず、アイドル状態時のようにエンジンの回転数が低いときには、エンジン回転数表示の動きが鈍くなるので、回転数の表示形態としてはエンジンが止まってしまっているかのようにも感じたり、使い勝手が落ちてしまう可能性がある。
LSBの単位を低くすると共に、データ長を長くすれば(データのビット数を多くすれば)、上記の問題は解決することはできるが、データ長を長くすれば通信速度が低下する問題等が発生し、通信システムを高価なものにしなければならない。
そこで、本発明は、通信手段を用いてメータにエンジン回転数を表示させるものであって、メータに送信するデータ長を長くすることなく、メータが表示するエンジン回転数の範囲を大きくすることができつつ、実エンジン回転数とメータに表示される回転数の誤差を解消することができる廉価な通信システムを搭載した車両におけるエンジン回転数表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンの実エンジン回転数を検出する回転数検出手段(106)と、所定のビット数の通信データにて通信する通信手段(110)を介して、車両に搭載されるメータユニット(62)と通信し、前記実エンジン回転数を前記メータユニット(62)に表示させるECU(102)を備えるエンジン回転数表示装置(100)において、前記ECU(102)は、前記所定のビット数のうちエンジン回転数のデータであることを表すデータ種類ビットと前記実エンジン回転数のデータを表すデータビット部にて構成された前記通信データを前記メータユニット(62)に送信し、前記メータユニット(62)は、前記所定のビット数をエンジン回転数のデータ部として、メータユニット(62)に表示している表示エンジン回転数データを示す前記通信データを前記ECU(102)に送信する表示データ送信手段(120)を備え、前記ECU(102)は、前記回転数検出手段(106)により検出された前記実エンジン回転数と、前記表示エンジン回転数データとの差分を前記データビット部にてメータユニット(62)に送信する差分送信手段(110)を備えることを特徴とする。
前記車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、前記ECU(102)は、同一の各前記通信データを複数回連続して前記表示部(62)に送信することを特徴とする。
前記車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、前記ECU(102)は、前記差分を含む前記通信データと、その他の情報を含む前記通信データとを交互に前記表示部(62)に送信することを特徴とする。
前記車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、前記メータユニット(62)は、各前記通信データを受信した後に、前記表示エンジン回転数データを示す前記通信データを前記ECU(102)に送信することを特徴とする。
前記車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、前記メータユニット(62)は、各前記通信データのうち、前記差分を含む前記通信データを受信した場合には、前記表示エンジン回転数データを示す前記通信データを送信しないことを特徴とする。
前記車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、前記差分を含む前記通信データのデータビット部は、加減を示す加減ビットと、前記実エンジン回転数の絶対値を示す複数のビットとを有することを特徴とする。
前記車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、前記メータユニット(62)は、指針(94)及びその周辺に目盛が施された文字盤(92)を有するアナログ式のタコメータ(82)を有し、該タコメータ(82)が前記表示エンジン回転数データを表示することを特徴とする。
本発明によれば、ECUは、メータユニットに表示されている表示エンジン回転数と回転検出手段で検出した実エンジン回転数とを取得し、それらの差分情報をエンジン回転数情報としてメータ側に送信するので、メータに表示させることができるエンジン回転数の範囲を大きくすることができつつ分解能も向上させることができ、自動二輪車のようにエンジン回転数を高回転域まで表示するものにおいては、好適なものになる。
また、エンジン回転数情報が差分情報として通信されるので、小さなビット数でエンジン回転数情報を表すことができ、従来の通信データのデータビット部をそのまま用いて通信ができるので、廉価なシステムにてエンジン回転数表示を実現することができる。
さらに、メータ側は、通信データの全ビットを表示回転数を示すものとして使用することができ、その上、ECUは、表示エンジン回転数と実エンジン回転数との誤差を修正してメータ側に差分情報としてフィードバックすることができるので、仮に通信データにノイズの影響があった場合でも、その影響を即座に解消することができ、廉価な通信システムを利用したとしてもエンジン回転数の表示精度を向上することができる。
本発明によれば、通信時にノイズ等によってフレームデータの内容に誤りが生じた場合であっても、ECUは、同一の通信データを複数回連続して送信するので、正しい内容の通信データを送信することが可能となり、ノイズ等による影響を軽減することができる。
本発明によれば、ECUは、実エンジン回転数と表示エンジン回転数との差分を含む通信データとその他の情報を含む通信データとを交互に送信するので、実エンジン回転数が変動した場合であっても、その変動に応じて表示エンジン回転数を迅速に変動させることができ、表示エンジン回転数の実エンジン回転数に対するレスポンスを向上させることができる。
本発明によれば、メータユニットは、ECUから各通信データを受信した後に、表示エンジン回転数を示す通信データをECUに送信するので、ECUによる実エンジン回転数と表示エンジン回転数との差分算出の頻度を上げることができ、表示エンジン回転数の実エンジン回転数に対するレスポンスを向上させることができる。
本発明によれば、メータユニットは、各通信データのうち、差分を含む通信データを受信した場合には、表示エンジン回転数を示す通信データを送信しないので、表示部は、表示エンジン回転数を表示するための制御、つまり、該差分に基づいて新たな表示エンジン回転数を算出して表示する制御を優先することができ、表示エンジン回転数の実エンジン回転数に対するレスポンスを向上させることができる。
本発明によれば、差分を含む通信データのデータビット部は、加減を示す加減ビットと、エンジン回転数の絶対値を示す複数のビットとを有するので、実エンジン回転数と表示エンジン回転数との差分を簡単な構造で表すことができる。
本発明によれば、指針及びその周辺に目盛が施された文字盤を有するアナログ式のタコメータが表示エンジン回転数を表示するので、表示エンジン回転数の情報を運転者に把握させやすくすることができる。
実施の形態の自動二輪車の外観左側面図である。 自動二輪車に乗車した運転者から見たメータユニットの正面図である。 実施の形態のエンジン回転数表示装置の電気的な構成図である。 ECUがメータユニットに対して送信する車両情報のデータ、ECUがメータユニットから受信する車両情報のデータを示す図である。 ECUとメータユニットとの通信を示すタイムチャートである。 ECU及びメータユニットの1サイクルにおける動作を示すフローチャートである。 ECU及びメータユニットの1サイクルにおける動作を示すフローチャートである。
本発明に係る車両におけるエンジン回転数表示装置について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、実施の形態に係る車両としてのオンロードに適用されるスーパースポーツ系の自動二輪車10の外観左側面図である。なお、発明の理解を容易にするために、特に指示のない限り、図1に示す矢印方向を基準として、前後及び上下の方向を説明すると共に、車体に着座した運転者から見た方向を基準として、左右の方向を説明する。
図1に示すように、自動二輪車10の前輪12を軸支する左右一対のフロントフォーク14はステアリングステム16を介して車体フレーム18のヘッドパイプ20に操舵可能に軸支される。ヘッドパイプ20からは左右一対のメインフレーム22が斜め下後方に延び、該メインフレーム22の中間部及び後端部にて車体中央部に配設されたエンジン24及び変速機25が支持される。また、メインフレーム22の上方には燃料タンク26が配設される。変速機25は、エンジン24のクランクケース28の後端部に設けられ、変速機25にはピボットブラケット30が取り付けられ、該ピボットブラケット30及び変速機25には、ピボット軸32を介してスイングアーム34の基端部が揺動可能に軸支される。
スイングアーム34の後端部には後輪36が軸支され、スイングアーム34の基端部近傍にはリアクッション38が配設される。リアクッション38の上端部はスイングアーム34に連結され、下端部はリンク機構40を介してピボットブラケット30のピボット軸32よりも下方となる部位に連結される。後輪36の左側にはリアスプロケット42が取り付けられ、このリアスプロケット42と変速機25の後部左側に配設されたドライブスプロケット44とにドライブチェーン46が掛け回されることで、エンジン24の駆動力を後輪36に伝達可能とされる。
メインフレーム22の後端部には、斜め上後方に延びるシートフレーム48の前端部が接続される。このシートフレーム48には、燃料タンク26の後方に位置するシート50が支持される。該シート50は、その前半部が運転者用とされ、後半部が後部搭乗者用とされる。ピボットブラケット30の後部には運転者用の左右一対のステップ52が取り付けられ、シートフレーム48の下部には後部搭乗者用の左右一対のステップ54が取り付けられる。また、フロントフォーク14の上端部には左右一対のハンドル56が取り付けられる。自動二輪車10の車体前部はフロントカウル58により覆われ、シートフレーム48周辺はリアカウル60により覆われる。フロントカウル58の内側には、メータステー62aを介してヘッドパイプ20に支持された表示部としてのメータユニット62が配設される。
エンジン24は、車幅方向に沿う図示しないクランク軸を有する並列四気筒エンジンであり、そのクランクケース28の斜め上方にシリンダ部64が立設される。シリンダ部64の後部にはスロットルボディを含む吸気通路66が気筒毎に接続され、これら各吸気通路66の上部にはエアクリーナケース68が接続される。また、シリンダ部64の前部には、各気筒に対応する排気管70が接続される。各排気管70はシリンダ部64から前方に延びた後に下方に向かって湾曲してクランクケース28下方を通過し、適宜取りまとめられて車体後部に配設されたサイレンサ72に接続される。エンジン24の前方には、ラジエータ74が配設される。
図2は自動二輪車10に乗車した運転者から見たメータユニット62の正面図であり、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ図2に示す正面視における向きと同一とする。
本図に示すように、メータユニット62は、そのハウジング80の正面視略中央に配される車両情報を表示する車両情報表示手段としてのタコメータ82と、該タコメータ82の上方に配されるスピードメータ84と、該スピードメータ84の両側方にそれぞれ配される情報表示装置86、88と、タコメータ82の両側にそれぞれ振り分けて配される各種のインジケータランプ90とを備える。
タコメータ82はエンジン回転数を表示するもので、正面視略円形状の文字盤92上で指針94を回動させて該文字盤92の外周部に記された目盛を指針94で指し示すアナログ式とされる。指針94の回動中心は文字盤92の略中央に位置しており、該回動中心の左斜め下を0rpmとして右回りに数値を増加させるように目盛が記される。すなわち、エンジン回転数が増加すれば指針94が文字盤92上を右回りに回動し、エンジン回転数が減少すれば指針94が文字盤92上を左回りに回動する。該目盛における前記回動中心の右斜め下に位置する範囲(例えば、10700rpm以上となる範囲)は、エンジン回転数の上限範囲であることを運転者に認識させるべく赤色で記された所謂レッドゾーンとされる。このように、エンジン回転数をタコメータ82によって表示するので、エンジン回転数の情報を運転者に把握させ易くなる。
スピードメータ84は、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)を用いて車速を文字表示するデジタル式とされる。また、スピードメータ84の両側方に位置する各情報表示装置86、88も同様に、LCDを用いて各種の情報をデジタル表示するものである。スピードメータ84の左側方に位置する情報表示装置86には、その上段に時刻が表示され、下段に走行距離が表示される。また、スピードメータ84の右側方に位置する情報表示装置88には、その上段にエンジン24水温(冷却水温)が表示され、下段に燃料残量が表示される。エンジン24水温、時刻、及び走行距離は文字表示され、燃料残量は、複数のセグメントを配列してなるバー表示の長さの増減で表示される。
タコメータ82の左側方には、インジケータランプ90としてのFIランプ90a、左ウインカランプ90b、HESD(登録商標:電子制御ステアリングダンパー)ランプ90c、及びニュートラルランプ90dが配され、タコメータ82の右側方には、同じくインジケータランプ90としてのオイルランプ90e、右ウインカランプ90f、ABSランプ90g、及びハイビームランプ90hが配される。
FIランプ90aは燃料噴射装置の異常時等に点灯し、左ウインカランプ90bは左ウインカ作動時に点灯し、HESDランプ90cは電子制御ステアリングダンパー故障時に点灯し、ニュートラルランプ90dはエンジン24の変速段がニュートラルであるときに点灯する。また、オイルランプ90eはエンジンオイルの圧力低下時等に点灯し、右ウインカランプ90fは右ウインカ作動時に点灯し、ABSランプ90gはABS(Anti-lock Brake System)装置の異常時等に点灯し、ハイビームランプ90hはヘッドランプ装置がハイビーム(走行用前照灯)であるときに点灯する。なお、タコメータ82の文字盤92の下部には、盗難防止装置(イモビライザーシステム)の作動時に点滅する作動灯92aが設けられる。
タコメータ82の両側方であって各情報表示装置86、88近傍の部位には、スピードメータ84及び各情報表示装置86、88の表示の切り替え等を行うためのプッシュボタン96、98がそれぞれ配される。具体的には、各プッシュボタン96、98の操作により、スピードメータ84における車速のkm/h表示とmile/h表示との切り替え、情報表示装置86における走行距離の区間走行距離表示と累計走行距離表示との切り替え及びリセット、同じく走行距離のkm表示とmile表示との切り替え、並びに時刻の調整等が行われる。
なお、図示しないが、メータユニット62には、アイドルストップ制御のオンオフを示すアイドルストップランプ、現在のギアポジションを表示する表示灯若しくはディスプレイ、トラクションコントロールシステム(TCS;Traction Control System)のオンオフを示す表示灯、D(ドライブモード)/S(スポーツモード)のどちらが選択されているかを示す表示灯若しくはディスプレイを有するものとする。
アイドルストップ制御とは、車両が止まった等の所定条件下で、エンジン24の駆動を停止する制御であり、アイドルストップ制御の実行中をオンとする。トラクションコントロールシステムは、発進・加速時のタイヤの空転を防止する装置であり、トラクションコントロールシステムが実行可能な場合はオン、実行が禁止されている場合はオフとする。自動二輪車10は、変速機25のギア段を手動で変える手動変速モードと、自動で変える自動変速モードとを有し、ドライブモード及びスポーツモードは、自動変速モードの一種である。スポーツモードはドライブモードより駆動力を重視した自動変速モードである。
図3は、本実施の形態のエンジン回転数表示装置100の電気的な構成図である。エンジン回転数表示装置100は、メータユニット62と、制御手段としてのECU(Engine Control Unit)102と、バス104と、回転数検出手段106とを有する。回転数検出手段106のエンジン24の前記クランク軸の回転数(以下、実エンジン回転数)を検出するセンサである。
ECU102は、車両側通信手段(通信手段、差分送信手段)110と、実回転数取得手段112と、表示回転数取得手段114と、差分算出手段116とを有する。車両側通信手段110は、バス104を介してメータユニット62と車両情報(エンジン回転数を示す情報、各種インジケータを点灯させるか否かの情報、アイドルストップ制御実行の可否の情報等)の通信を行うものであり、CAN(Controller Area Network)通信によって車両情報の授受を行う。
実回転数取得手段112は、回転数検出手段106が検出した実エンジン回転数を取得して、差分算出手段116に出力する。表示回転数取得手段114は、車両側通信手段110を介して、メータユニット62が現在表示しているエンジン回転数(以下、表示エンジン回転数)を取得して、差分算出手段116に出力する。
差分算出手段116は、実エンジン回転数と表示エンジン回転数の差分を算出する。詳しくは、差分算出手段116は、実エンジン回転数から表示エンジン回転数を減算することによって差分を算出する。該得られた差分を示す情報(以下、差分情報)は、車両側通信手段110を介してメータユニット62に送信される。
メータユニット62は、表示部側通信手段(表示データ送信手段)120と、表示回転数算出手段122と、車両情報を表示する車両情報表示手段としてのタコメータ82とを有する。なお、図3には表していないが、メータユニット62は、車両情報表示手段としてのスピードメータ84、情報表示装置86、88、及び各種のインジケータランプ90を有することは言うまでもない。表示部側通信手段120は、バス104を介してECU102と車両情報の通信を行うものであり、CAN通信によって車両情報の授受を行う。
表示回転数算出手段122は、現在タコメータ82が表示している表示回転数(つまり、表示回転数算出手段122が前回算出した表示エンジン回転数)と、表示部側通信手段120を介して取得した差分算出手段116が算出した差分情報とから新たに表示エンジン回転数を算出する。表示回転数算出手段122は、新たに算出した表示エンジン回転数を示す情報をタコメータ82及び表示回転数報知手段124に出力する。
タコメータ82は、表示回転数算出手段122から送られてきた表示エンジン回転数を示す情報に基づいて、指針94を動かして表示エンジン回転数を表示する。また、表示回転数報知手段124は、表示部側通信手段120を介して、表示回転数算出手段122から送られてきた表示エンジン回転数を示す情報をECU102に送信する。
図4は、ECU102がメータユニット62に対して送信する車両情報のデータ、ECU102がメータユニット62から受信する車両情報のデータを示す図である。
図4に示すように、ECU102は、4つのフレームデータ(以下、フレームという)をメータユニット62に対して送信し、ECU102は、1つのフレームをメータユニット62から受信する。各フレーム(通信データ)は、D0〜D7の8ビット(所定のビット数)で構成されている。フレーム1〜フレーム4は、ECU102がメータユニット62に送信するフレームであり、フレーム5は、ECU102がメータユニット62から受信するフレームである。フレーム1〜4は、送信するフレームを特定するための識別情報を示すデータ種類ビットと、送信したい情報を示すデータビット部とを有する。データ種類ビットは、D6及びD7であり、データビット部はD0〜D5である。フレーム5は、データ種類ビットを有さず、データビット部のみを有する。即ち、D0〜D7の全てのビットがデータビット部となる。
フレーム1は、差分算出手段116が算出した差分情報を示すものである。D0には、差分情報の正負情報(加減情報)が割り当てられ、D1〜D5には、差分情報が示すエンジン回転数(実エンジン回転数から表示エンジン回転数を減算した値)の絶対値が割り当てられ、D6及びD7には、フレーム1を特定する情報が割り当てられる。D0は、差分情報が正(加算)の場合は「1」となり、差分情報が負(減算)の場合は「0」となる。D1は回転数100rpmに、D2は回転数200rpmに、D3は回転数400rpmに、D4は回転数800rpmに、D5は回転数1600rpmにそれぞれ対応している。
例えば、実エンジン回転数から表示エンジン回転数を減算した差分が「1000rpm」の場合は、+(100rpm×0+200rpm×1+400rpm×0+800rpm×1+1600rpm×0)で表すことができるので、D0は「1」、D1は「0」、D2は「1」、D3は「0」、D4は「1」、D5は「0」となる。また、実エンジン回転数から表示エンジン回転数を減算した差分が、「−1500rpm」の場合は、−(100rpm×1+200rpm×1+400rpm×1+800rpm×1+1600rpm×0)で表すことができるので、D0は「0」、D1は「1」、D2は「1」、D3は「1」、D4は「1」、D5「0」となる。なお、フレーム1の場合は、D6及びD7が共に「0」となる。
フレーム2は、作動灯92a、FIランプ90a、オイルランプ90e、ニュートラルランプ90d、及び前記アイドルストップランプを点灯若しくは点滅させるかの情報を示すものある。D0には、作動灯92aを点灯若しくは点滅させるかを示す情報が割り当てられ、D0が「0」の場合は消灯、D0が「1」の場合は点灯若しくは点滅を示す。D1には、FIランプ90aを点灯若しくは点滅させるかを示す情報が割り当てられ、D1が「0」の場合は消灯、D1が「1」の場合は、点灯若しくは点滅を示す。D2には、オイルランプ90eを点灯若しくは点滅させるかを示す情報が割り当てられ、D2が「0」の場合は消灯、D2が「1」の場合は点灯若しくは点滅を示す。
D3には、ニュートラルランプ90dを点灯若しくは点滅させるかを示す情報が割り当てられ、D3が「0」の場合は消灯、D3が「1」の場合は点灯若しくは点滅を示す。D4及びD5には、アイドルストップ制御のオンオフを示す情報が割り当てられている。D4が「1」の場合はアイドルストップ制御がオンであることを示し、D5が「1」の場合はアイドルストップ制御がオフであることを示す。D4及びD5とは同時に「1」になることはない。D6及びD7には、フレーム2を特定する情報が割り当てられ、D6が「0」、D7が「1」となる。
フレーム3は、ギアポジション情報、及びD/S情報を示すものである。D0〜D3には、現在の前記ギアポジションを示す情報が割り当てられ、D4及びD5は、D(ドライブモード)かS(スポーツモード)かを示す情報が割り当てられている。D6及びD7には、フレーム3を特定する情報が割り当てられ、D6が「1」、D7が「0」となる。
フレーム4は、トラクション情報、及び燃料情報を示すものである。D0及びD1は、トラクション情報が割り当てられており、D0が「1」の場合は前記トラクションコントロールシステムがオンであることを示し、D1が「1」の場合はトラクションコントロールシステムがオフであることを示す。D0及びD1とが同じ値になることはない。D2〜D5は、燃料タンク26にある燃料残量を示す情報が割り当てられている。D6及びD7には、フレーム4を特定する情報が割り当てられ、D6及びD7が共に「1」となる。
また、ECU102は、フレーム5をメータユニット62から取得し、フレーム5は、表示エンジン回転数を示す情報を示すものである。なお、メータユニット62からECU102に送信されるフレームはフレーム5だけなので、フレーム5は、自身を特定するための情報は有さず、D0〜D7全てが表示エンジン回転数を表すために用いられる。LSBを100rpmとするので、フレーム5は、0rpm〜25500rpmの範囲内で表示エンジン回転数を表すことができる。
ECU102は、差分算出手段116が算出した差分情報、図示しないセンサ(例えば、ギアポジションを検出するギアポジションセンサ等)からの出力信号等に基づいて、フレーム1〜4を生成する。
次に、ECU102とメータユニット62との通信を、図5のタイムチャートに従って説明する。
ECU102は、フレーム1〜4を所定の間隔(本実施の形態では10msとする)でメータユニット62に送信すると共に、フレーム1とフレーム2〜4とを交互に送信すると共に、フレーム2〜4を所定の順番で送信する。本実施の形態では、ECU102は、フレーム4→フレーム1→フレーム2→フレーム1→フレーム3→フレーム1→フレーム4というように、フレーム1とフレーム2〜4とを交互に10msで送信すると共に、フレーム2〜4を所定の順番で送信する。また、フレーム1とフレーム2〜4とを交互に所定の間隔で送信するので、フレーム1の送信周期は、20ms間隔で到来することになる。
ここで、全てのフレーム1〜4を送信する最小単位の周期を1サイクルとする。つまり、フレーム1→フレーム2→フレーム1→フレーム3→フレーム1→フレーム4の送信を1サイクルとし、1サイクルの時間は60msとなる。また、便宜上、1サイクルのうち、最初に送信するフレーム1をフレーム1a、2番目に送信するフレーム1(フレーム2の後であって、フレーム3の前に送信するフレーム1)をフレーム1b、3番目に送信するフレーム1(フレーム3の後であって、フレーム4の前に送信するフレーム1)をフレーム1cと呼ぶ。
ここで、時間の経過と共に運転状況が変わっていくので、各サイクルのフレーム1〜4の内容はそれぞれ異なる可能性がある。また、同一サイクル内であっても、時間の経過と共に実エンジン回転数は変動していくので、同一サイクル内のフレーム1の内容も異なる可能性がある。つまり、フレーム1a、フレーム1b、フレーム1cの内容は、異なる可能性がある。
ECU102は、各フレーム1〜4を送信する場合は、連続して所定回数(本実施の形態では2回とする)、同一の内容のフレームを送信する。例えば、同一内容であるフレーム1aを2回連続して送信し後、同一内容であるフレーム2を2回連続して送信する。そして、同一内容であるフレーム1bを2回連続して送信した後、同一内容であるフレーム3を2回連続して送信する。そして、同一内容であるフレーム1cを2回連続して送信した後、同一内容であるフレーム4を2回連続して送信する。ECU102は、各フレーム1〜4を送信してから所定時間経過(本実施の形態では、5ms)後に同一内容のフレームを連続して送信する。このように、同一内容のフレーム1〜4を連続して複数回送信するので、通信時にノイズ等によってフレーム1〜4の内容に誤りが生じた場合であっても、ECU102は、正しい内容のフレーム1〜4を送信することが可能となり、ノイズ等による影響を軽減することができる。
メータユニット62は、表示部側通信手段120を介してECU102から各フレーム1〜4を受信すると、それに応じて表示部側通信手段120を介してフレーム5をECU102に送信する。なお、本実施の形態では、メータユニット62は、フレーム1を受信した場合は、フレーム5をECU102に送信しないものとする。便宜上、メータユニット62が、フレーム2の受信に応じて送信するフレーム5をフレーム5a、フレーム3の受信に応じて送信するフレーム5をフレーム5b、フレーム4の受信に応じて送信するフレーム5をフレーム5cと呼ぶ。従って、1サイクルの間に、メータユニット62は、フレーム5a、5b、5cをECU102に送信することなる。ここで、時間の経過と共に表示エンジン回転数は変動していくので、同一サイクル内のフレーム5a、5b、5cの内容は異なる可能性がある。
また、メータユニット62は、ECU102から連続して2回同一内容のフレーム1〜4を受信することから、2回連続して同一の内容のフレーム5a、5b、5cを送信する。つまり、フレーム2を受信するとフレーム5aを送信し、再び連続して同一内容のフレーム2を受信すると、送信したフレーム5aと同一内容のフレーム5aを送信する。フレーム3を受信するとフレーム5bを送信し、再び連続して同一内容のフレーム3を受信すると、送信したフレーム5bと同一内容のフレーム5bを送信する。フレーム4を受信するとフレーム5cを送信し、再び連続して同一内容のフレーム4を受信すると、送信したフレーム5cと同一内容のフレーム5cを送信する。このように、同一内容のフレーム5を連続して複数回送信するので、通信時にノイズ等によってフレーム5の内容に誤りが生じた場合であっても、メータユニット62は、正しい内容のフレーム5を送信することが可能となり、ノイズ等による影響を軽減することができる。
次に、ECU102及びメータユニット62の1サイクルにおける動作を図6及び図7のフローチャートに従って説明する。ECU102の動作をステップSAで表し、メータユニット62の動作をステップSBで表す。
表示回転数取得手段114は、車両側通信手段110を介して前回のサイクルにおいて受信したフレーム5cから現在の表示エンジン回転数を取得する(図6のステップSA1)。
次いで、回転数検出手段106は、実エンジン回転数を検出し、実回転数取得手段112は、該検出された実エンジン回転数を取得する(ステップSA2)。
次いで、差分算出手段116は、ステップSA2で取得した実エンジン回転数と、ステップSA1で取得した表示エンジン回転数との差分を算出する(ステップSA3)。詳しくは、実エンジン回転数から表示エンジン回転数を減算することで差分を算出する。
次いで、差分算出手段116は、ステップSA3で算出した差分に基づいてフレーム1aを生成し、車両側通信手段110を介してメータユニット62に送信する(ステップSA4)。なお、本動作においては、特に説明しないが、フレーム1〜5を送信する場合は、同一内容のフレームを連続して2回送信するものとする。
次いで、表示回転数算出手段122は、表示部側通信手段120を介して受信したフレーム1aから差分情報を取得し(図6のステップSB1)、前回算出した表示エンジン回転数(現在タコメータ82が表示している表示エンジン回転数)と、ステップSB1で取得した差分情報とから新たに表示エンジン回転数を算出する(ステップSB2)。例えば、現在タコメータ82が表示している表示エンジン回転数が「3000rpm」であって、取得した差分情報が「−200rpm」の場合は、新たに算出される表示エンジン回転数は、「27800rpm」となる。また、現在タコメータ82が表示している表示エンジン回転数が「2200rpm」であって、取得した差分情報が「+300rpm」の場合は、新たに算出される表示エンジン回転数は、「2500rpm」となる。この差分情報の正負情報(D0の値)は、現在の表示エンジン回転数に対して、差分情報が示すエンジン回転数の絶対値を加算させるか減算させるかを示すものなので、減算情報として機能する。表示回転数算出手段122が新たに算出した表示エンジン回転数は、タコメータ82に出力され、タコメータ82は、指針94を回動させて新たに算出された表示エンジン回転数を表示させる。
ECU102は、フレーム1aを送信すると、作動灯92a、FIランプ90a、オイルランプ90e、ニュートラルランプ90d、前記アイドルストップランプを点灯若しくは点滅させるかの情報を示すフレーム2を生成し、車両側通信手段110を介してメータユニット62に送信する(ステップSA5)。フレーム2の送信開始タイミングは、フレーム1aの送信が開始してから10ms経過後である。メータユニット62は、表示部側通信手段120を介してフレーム2を受信すると、該フレーム2の内容に基づいて、作動灯92a、FIランプ90a、オイルランプ90e、ニュートラルランプ90d、及び前記アイドルストップランプを駆動させる。
表示回転数報知手段124は、フレーム2を受信すると、ステップSB2で算出した表示エンジン回転数に基づいてフレーム5aを生成し、表示部側通信手段120を介してECU102に送信する(ステップSB3)。
次いで、表示回転数取得手段114は、車両側通信手段110を介して受信したフレーム5aから現在の表示エンジン回転数を取得する(ステップSA6)。
次いで、回転数検出手段106は、実エンジン回転数を検出し、実回転数取得手段112は、該検出された実エンジン回転数を取得する(ステップSA7)。
次いで、差分算出手段116は、ステップSA7で取得した実エンジン回転数と、ステップSA6で取得した表示エンジン回転数との差分を算出し(ステップSA8)、ステップSA8で算出した差分に基づいてフレーム1bを生成し、車両側通信手段110を介してメータユニット62に送信する(ステップSA9)。
次いで、表示回転数算出手段122は、表示部側通信手段120が受信したフレーム1bから差分情報を取得し(ステップSB4)、前回算出した表示エンジン回転数(つまり、ステップSB2で算出した表示エンジン回転数)と、ステップSB4で取得した差分情報とから新たに表示エンジン回転数を算出する(ステップSB5)。表示回転数算出手段122が新たに算出した表示エンジン回転数は、タコメータ82に出力され、タコメータ82は、指針94を回動させて新たに算出された表示エンジン回転数を表示させる。
ECU102は、フレーム1bを送信すると、ギアポジション情報、D/S情報を示すフレーム3を生成し、車両側通信手段110を介してメータユニット62に送信する(図7のステップSA10)。フレーム3の送信開始タイミングは、フレーム1bの送信が開始してから10ms経過後である。メータユニット62は、該フレーム3の内容に基づいて、ギアポジションを表示する表示灯若しくはディスプレイ、及びD(ドライブモード)/S(スポーツモード)のどちらが選択されているかを示す表示灯若しくはディスプレイを駆動する。
表示回転数報知手段124は、フレーム3を受信すると、ステップSB5で算出した表示エンジン回転数に基づいてフレーム5bを生成し、表示部側通信手段120を介してECU102に送信する(図7のステップSB6)。
次いで、表示回転数取得手段114は、車両側通信手段110を介して受信したフレーム5bから現在の表示エンジン回転数を取得する(ステップSA11)。
次いで、回転数検出手段106は、実エンジン回転数を検出し、実回転数取得手段112は、該検出された実エンジン回転数を取得する(ステップSA12)。
次いで、差分算出手段116は、ステップSA12で取得した実エンジン回転数と、ステップSA11で取得した表示エンジン回転数との差分を算出し(ステップSA13)、ステップSA13で算出した差分に基づいてフレーム1cを生成し、車両側通信手段110を介してメータユニット62に送信する(ステップSA14)。
表示回転数算出手段122は、表示部側通信手段120が受信したフレーム1cから差分情報を取得し(ステップSB7)、前回算出した表示エンジン回転数(つまり、ステップSB5で算出した表示エンジン回転数)と、ステップSB7で取得した差分情報とから新たに表示エンジン回転数を算出する(ステップSB8)。表示回転数算出手段122が新たに算出した表示エンジン回転数は、タコメータ82に出力され、タコメータ82は、指針94を回動させて新たに算出された表示エンジン回転数を表示させる。
ECU102は、フレーム1cを送信すると、トラクション情報、燃料情報を示すフレーム4を生成し、車両側通信手段110を介してメータユニット62に送信する(ステップSA15)。フレーム4の送信開始タイミングは、フレーム1cの送信が開始してから10ms経過後である。メータユニット62は、該フレーム3の内容に基づいて、トラクションコントロールシステムのオンオフを示す表示灯、及び、情報表示装置88を駆動させる。
表示回転数報知手段124は、フレーム4を受信すると、ステップSB8で算出した表示エンジン回転数に基づいてフレーム5cを生成し、表示部側通信手段120を介してECU102に送信する(ステップSB9)。
そして、ECU102及びメータユニット62は、次のサイクルへと移行し、上記した動作を繰り返す。
このように、ECU102は、メータユニット62のタコメータ82に表示されている表示エンジン回転数と、回転数検出手段106で検出した実エンジン回転数とを取得し、それらの差分をエンジン回転数情報としてメータユニット62側に送信するので、タコメータ62に表示させることができるエンジン回転数の範囲を大きくすることができつつ分解能も向上させることができ、自動二輪車のようにエンジン回転数を高回転域まで表示するものにおいては、好適なものになる。
また、エンジン回転数情報を差分情報として通信されるので、小さなビット数でエンジン回転数情報を表すことができ、従来の通信データのデータビット部をそのまま用いて通信できるので、廉価なシステムにてエンジン回転数表示を実現することができる。
更に、メータユニット62側は、通信データの全ビットを表示回転数を示すものとして使用することができ、その上、ECUは、表示エンジン回転数と実エンジン回転数との誤差を修正してメータユニット62側に差分情報としてフィードバックすることできるので、仮に通信データにノイズの影響があった場合でも、その影響を即座に解消することができ、廉価なシステムを利用したとしてもエンジン回転数の表示精度を向上することができる。
また、通信時にノイズ等によってフレームデータの内容に誤りが生じた場合であっても、ECU102は、同一内容のフレームを複数回連続して送信するので、正しい内容のフレームデータを送信することが可能となり、ノイズ等による影響を軽減することができる。
また、ECU102は、実エンジン回転数と表示エンジン回転数との差分を含むフレーム1と、その他の情報を含むフレーム2〜4とを交互に送信するので、実エンジン回転数が変動した場合であっても、その変動に応じて表示エンジン回転数を迅速に変動させることが可能となり、表示エンジン回転数の実エンジン回転数に対するレスポンスを向上させることができる。
また、表示回転数報知手段124は、ECU102からフレーム2〜4を受信した後に、表示エンジン回転数を示すフレーム5をECU102に送信するので、ECU102による実エンジン回転数と表示エンジン回転数との差分算出の頻度を上げることができ、表示エンジン回転数の実エンジン回転数に対するレスポンスを向上させることができる。
また、表示回転数報知手段124は、フレームのうち、フレーム1を受信した場合は、フレーム5を送信しないので、メータユニット62は、フレーム1が示す差分情報に基づいて新たな表示エンジン回転数を算出して表示する制御を優先することができ、表示エンジン回転数の実エンジン回転数に対するレスポンスを向上させることができる。
フレーム1のデータビット部は、正負(加減)を示すビットと、エンジン回転数の絶対値を示す複数のビットとを有するので、実エンジン回転数と表示エンジン回転数との差分を簡単な構造で表すことができる。
以上、本発明について好適な実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態の記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、特許請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定されて解釈されるものではない。
10…自動二輪車 12…前輪
14…フロントフォーク 18…車体フレーム
20…ヘッドパイプ 22…メインフレーム
24…エンジン 25…変速機
34…スイングアーム 36…後輪
48…シートフレーム 50…シート
62…メータユニット 82…タコメータ
84…スピードメータ 86、88…情報表示装置
90…インジケータランプ 92…文字盤
94…指針 100…エンジン回転数表示装置
102…ECU 104…バス
106…回転数検出手段 110…車両側通信手段
112…実回転数取得手段 114…表示回転数取得手段
116…差分算出手段 120…表示部側通信手段
122…表示回転数算出手段 124…表示回転数報知手段

Claims (7)

  1. エンジンの実エンジン回転数を検出する回転数検出手段(106)と、所定のビット数の通信データにて通信する通信手段(110)を介して、車両に搭載されるメータユニット(62)と通信し、前記実エンジン回転数を前記メータユニット(62)に表示させるECU(102)を備えるエンジン回転数表示装置(100)において、
    前記ECU(102)は、前記所定のビット数のうちエンジン回転数のデータであることを表すデータ種類ビットと前記実エンジン回転数のデータを表すデータビット部にて構成された前記通信データを前記メータユニット(62)に送信し、
    前記メータユニット(62)は、前記所定のビット数をエンジン回転数のデータ部として、メータユニット(62)に表示している表示エンジン回転数データを示す前記通信データを前記ECU(102)に送信する表示データ送信手段(120)を備え、
    前記ECU(102)は、前記回転数検出手段(106)により検出された前記実エンジン回転数と、前記表示エンジン回転数データとの差分を前記データビット部にてメータユニット(62)に送信する差分送信手段(110)を備える
    ことを特徴とする車両(10)におけるエンジン回転数表示装置。
  2. 請求項1に記載の車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、
    前記ECU(102)は、同一の各前記通信データを複数回連続して前記表示部(62)に送信する
    ことを特徴とする車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)。
  3. 請求項2に記載の車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、
    前記ECU(102)は、前記差分を含む前記通信データと、その他の情報を含む前記通信データとを交互に前記表示部(62)に送信する
    ことを特徴とする車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)。
  4. 請求項2又は3に記載の車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、
    前記メータユニット(62)は、各前記通信データを受信した後に、前記表示エンジン回転数データを示す前記通信データを前記ECU(102)に送信する
    ことを特徴とする車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)。
  5. 請求項4に記載の車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、
    前記メータユニット(62)は、各前記通信データのうち、前記差分を含む前記通信データを受信した場合には、前記表示エンジン回転数データを示す前記通信データを送信しない
    ことを特徴とする車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)。
  6. 請求項2〜5の何れか1項に記載の車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、
    前記差分を含む前記通信データのデータビット部は、加減を示す加減ビットと、前記実エンジン回転数の絶対値を示す複数のビットとを有する
    ことを特徴とする車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)において、
    前記メータユニット(62)は、指針(94)及びその周辺に目盛が施された文字盤(92)を有するアナログ式のタコメータ(82)を有し、該タコメータ(82)が前記表示エンジン回転数データを表示する
    ことを特徴とする車両(10)におけるエンジン回転数表示装置(100)。
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