JP2008197593A - X線用透過型回折格子、x線タルボ干渉計およびx線撮像装置 - Google Patents

X線用透過型回折格子、x線タルボ干渉計およびx線撮像装置 Download PDF

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    • G21K2207/005Methods and devices obtaining contrast from non-absorbing interaction of the radiation with matter, e.g. phase contrast

Abstract

【課題】本発明は、格子を形成する部材の厚みをより薄くし得るX線用透過型回折格子、該X線用透過型回折格子を用いたX線タルボ干渉計およびX線撮像装置を提供する。
【解決手段】本発明のX線用透過型回折格子11は、一方向に線状に延びるX線を透過する複数の透過部R1と一方向に線状に延びるX線を透過しない複数の非透過部R2とが交互に平行に配設された格子を備え、前記非透過部R2は、入射X線が前記格子によって回折される方向とは異なる方向に前記入射X線の進行方向を変化させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、X線を回折するX線用透過型回折格子、ならびに、該X線用回折格子を用いたX線タルボ干渉計およびX線撮像装置に関する。
回折格子は、多数の平行な周期構造を備えた分光素子として様々な装置の光学系に利用されており、近年では、X線撮像装置への応用も試みられている。回折格子には、回折方法で分類すると、透過型回折格子と反射型回折格子とがあり、さらに、透過型回折格子には、光を透過させる基板上に光を吸収する部材を周期的に配列した振幅型回折格子と、光を透過させる基板上に光の位相を変化させる部材を周期的に配列した位相型回折格子とがある。ここで、吸収および透過とは、それぞれ、50%より多くの光が吸収および透過することをいう。
近赤外線用、可視光用または紫外線用の振幅型回折格子は、近赤外線、可視光および紫外線が非常に薄い厚みの金属によって充分に吸収されることから、比較的容易に製作可能である。例えばガラスなどの基板に金属が蒸着されて基板上に金属膜が形成され、該金属膜が格子にパターニングされることによって振幅型回折格子が作製される。可視光用の振幅型回折格子では、金属にアルミニウム(Al)が用いられる場合、アルミニウムにおける可視光(約400nm〜約800nm)に対する透過率が0.001%以下であるので、金属膜は、例えば100nm程度の厚みで充分である。
一方、X線の透過率、例えば膜厚100nmにおける波長30keV(=0.041nm)のX線に対する透過率は、アルミニウムや鉛(Pb)、金(Au)で99%以上である。このため、X線用の振幅型回折格子が金で製作される場合、その膜厚は、例えば、透過率が10%以下とした場合に50μm程度の厚みが必要となる。
例えば、特許文献1には、X線タルボ干渉計に用いられる振幅型回折格子の製造方法が開示されている。特許文献1では、樹脂やシリコン層に溝が形成され、該溝に電鋳法によってX線吸収部が形成されることによって振幅型回折格子が作製される。そして、この特許文献1に開示の振幅型回折格子では、上記金属膜に相当するX線吸収部の厚みが25μm以上100μm以下とされている。
そして、X線タルボ干渉計を用いたX線撮像装置は、例えば、特許文献2や非特許文献1に開示されている。X線タルボ干渉計を用いたX線撮像装置は、X線を波として扱って、被写体を通過することによって生じるX線の位相シフトを検出することによって、被写体の透過画像を得る位相コントラスト法の一つであり、被写体によるX線吸収の大小をコントラストとした画像を得る吸収コントラスト法に較べて、約1000倍の感度改善が見込まれ、それによってX線照射量が例えば1/100〜1/1000に軽減可能となるという利点もある。
図7は、特許文献2に記載のX線撮像装置の概略的な構成を示す説明図である。図7において、特許文献2に記載のX線撮像装置1000は、X線源1001と、X線源1001から照射されるX線を回折する位相型の第1回折格子1002と、第1回折格子1002により回折されたX線を回折することにより画像コントラストを形成する振幅型の第2回折格子1003と、第2回折格子1003により画像コントラストの生じたX線を検出するX線画像検出器1004とを備え、第1および第2回折格子1002、1003がタルボ干渉計を構成する条件に設定される。この条件は、次の式1および式2によって表される。式2は、第1回折格子1002が位相型回折格子であることを前提としている。
l=λ/(a/(L+Z1+Z2)) ・・・(式1)
Z1=(m+1/2)×(d/λ) ・・・(式2)
ここで、lは、可干渉距離であり、λは、X線の波長(通常は中心波長)であり、aは、回折格子の回折部材にほぼ直交する方向におけるX線源1001の開口径であり、Lは、X線源1001から第1回折格子1002までの距離であり、Z1は、第1回折格子1002から第2回折格子1003までの距離であり、Z2は、第2回折格子1003からX線画像検出器1004までの距離であり、mは、整数であり、dは、回折部材の周期(回折格子の周期、格子定数、隣接する回折部材の中心間距離)である。
このような構成のX線撮像装置1000では、X線源1001と第1回折格子1002との間に被検体1010が配置され、X線源1001から第1回折格子1002に向けてX線が照射される。この照射されたX線は、第1回折格子1002でタルボ効果を生じ、タルボ像を形成する。このタルボ像が第2回折格子1003で作用を受け、モアレ縞の画像コントラストを形成する。そして、この画像コントラストがX線画像検出器1004で検出される。このモアレ縞は、被検体1010によって変調を受けており、この変調量が被検体1010による屈折効果によってX線が曲げられた角度に比例する。このため、モアレ縞を解析することによって被検体1010およびその内部の構造を検出することができる。
ここで、タルボ効果とは、回折格子に光が入射されると、或る距離に前記回折格子と同じ像(前記回折格子の自己像)が形成されることをいい、この或る距離をタルボ距離Lといい、この自己像をタルボ像という。タルボ距離Lは、回折格子が位相型回折格子の場合では、上記式2に表されるZ1となる(L=Z1)。タルボ像は、Lの奇数倍(=(2m+1)L、mは、整数)では、反転像が現れ、Lの偶数倍(=2mL)では、正像が現れる。
特開2006−259264号公報 国際公開第WO2004/058070号パンフレット 百生敦、「X線位相イメージングの最近の展開」、Medical Imaging Technology,Vol.24,No.5,November 2006
このX線撮像装置1000に利用される第1回折格子1002は、X線のタルボ像を形成するために、X線の波長よりも充分に粗い格子、例えば、格子定数がX線の波長の約20倍以上である必要がある。X線の波長は、一般に、10−12m〜10−8mくらいであるので、第1回折格子1002の格子定数は、10−11m〜10−7mくらいであり、実用的には、数μmとなる。タルボ像は、第1回折格子1002の自己像であるため、すなわち、入射X線が平行光である場合には第1回折格子1002の格子模様と同一模様の像であり、X線源1001が点光源と見なせる場合にはX線源1001から第1回折格子1002までの距離とX線源1001から第2回折格子1003までの距離との比に応じた拡大された第1回折格子1002の格子模様の像であり、タルボ像も数μmの周期の縞模様となる。このため、タルボ像が第2回折格子1003によってモアレを生じるためには、第2回折格子1003の格子定数も数μmとなる。
一方、この第2回折格子1003を振幅型(吸収型)回折格子で形成する場合、振幅型回折格子として機能するような充分なX線を吸収させるためには、第2回折格子1003の回折部材(上記金属膜や上記X線吸収部に相当する)に重い元素の例えば金を用いた場合でも、上述したように、数十〜数百μmの厚さが必要となる。
したがって、図8に示すように、第2回折格子1003の回折部材は、幅が数μm(例えば4μm)に対し厚さが数十〜数百μm(例えば100μm)となる。このため、回折部材をハイアスペクト比で形成する必要があり、第2回折格子1003の製作が容易ではない。特許文献1に記載の製造方法でも溝を深くする必要があり、容易ではない。
また、仮に第2回折格子1003が製作することができたとしても、X線源1001から放射したX線は、X線源1001が点光源であるため、放射状に拡がる。このため、図8に示すように、第2回折格子1003の中心領域では、タルボ像のX線が回折部材と略平行に入射されるため、タルボ像と第2回折格子1003とによってモアレを生じるが、第2回折格子1003の両サイド領域では、タルボ像のX線が回折部材に対して斜めに入射されるため、タルボ像と第2回折格子1003とによるモアレ像がぼけるか、あるいは全くモアレを生じない。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、格子を形成する部材の厚みをより薄くすることができるX線用透過型回折格子を提供することである。そして、本発明の他の目的は、このX線用透過型回折格子を用いたX線タルボ干渉計およびX線撮像装置を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見出した。即ち、本発明に係る一態様のX線用透過型回折格子は、一方向に線状に延びるX線を透過する複数の透過部と一方向に線状に延びるX線を透過しない複数の非透過部とが交互に平行に配設された格子を備え、前記非透過部は、入射X線が前記格子によって回折される方向とは異なる方向に前記入射X線の進行方向を変化させることを特徴とする。
このような構成のX線用透過型回折格子では、非透過部は、入射X線が格子によって回折される方向とは異なる方向に入射X線の進行方向を変化させるので、X線を充分に吸収する必要がなく、非透過部の厚みをより薄くすることができる。
そして、上述のX線用透過型回折格子において、前記非透過部は、X線を反射する複数の層から成る反射膜であることを特徴とする。
この構成によれば、非透過部が複数層の反射膜であるので、入射X線を反射させることによって実質的に入射X線が吸収されたとみなすことができる。反射膜は、例えば300nm程度であり、非透過部の厚みをより薄くすることができる。
また、上述のX線用透過型回折格子において、前記入射X線の入射光軸と前記非透過部における反射面の法線方向とのなす角が0度を除く角度であることを特徴とする。そして、好ましくは、前記なす角が0度より大きく45度以下である。
この構成によれば、入射X線は、入射光軸と異なる方向に非透過部の反射膜で反射されるので、X線源への影響を軽減することができる。そして、前記なす角が0度より大きく45度以下とされることによって、非透過部の反射膜で反射されたX線が格子で回折されたX線の進行方向に伝播しないので、非透過部の反射膜で反射されたX線が格子で回折されたX線に与える影響を軽減することができる。
上記構成において、前記入射X線の入射光軸と前記非透過部における反射面の法線方向との前記なす角が、前記入射X線の照射面内で、場所により異なることが望ましい。この場合、前記なす角が、X線の入射光軸を中心に対称とされていることが特に好ましい。
上記構成において、前記格子は、一次元周期又は二次元周期のものとすることができる。二次元周期とする場合、その周期構造として、正方格子配列又は三角格子配列を採用することが望ましい。
そして、本発明に係る他の一態様のX線タルボ干渉計は、これら上述の何れか1つのX線用透過型回折格子を含むことを特徴とする。
この構成によれば、本発明に係るX線用透過型回折格子を用いたX線タルボ干渉計が提供される。
そして、本発明に係る他の一態様のX線撮像装置は、X線を放射するX線源と、前記X線が入射されるX線干渉計と、前記X線干渉計から射出されるX線を撮像する撮像部とを備え、前記X線干渉計は、上述のX線タルボ干渉計であることを特徴とする。
この構成によれば、本発明に係るX線用透過型回折格子を用いたX線タルボ干渉計のX線撮像装置が提供される。
本発明に係るX線用透過型回折格子では、格子を形成する非透過部の厚みがより薄くなる。そして、本発明では、このX線用透過型回折格子を用いたX線タルボ干渉計およびX線撮像装置が提供される。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
本実施形態では、本発明に係るX線用透過型回折格子がX線撮像装置のX線タルボ干渉計における回折格子に用いられたが、これに限定されるものではなく、X線を回折する振幅型回折格子として、広く一般に、様々な装置の光学系に利用可能である。
(実施形態の構成)
図1は、実施形態におけるX線撮像装置の構成を示す説明図である。図2は、実施形態におけるX線用透過型回折格子の構成を示す部分斜視図である。図3は、実施形態におけるX線用透過型回折格子の第1の製造方法を説明するための図である。図4は、実施形態におけるX線用透過型回折格子の第2の製造方法を説明するための図である。
図1において、X線撮像装置1は、X線撮像部10と、第2回折格子11と、第1回折格子12と、X線源13とを備え、さらに、本実施形態では、X線源13に電源を供給するX線電源部14と、X線撮像部10の撮像動作を制御するカメラ制御部15と、本X線撮像装置1の全体動作を制御する処理部16と、X線電源部14の給電動作を制御することによってX線源13におけるX線の放射動作を制御するX線制御部17とを備えて構成される。
X線源13は、X線を放射し、第1回折格子12へ向けてX線を照射する装置である。X線源13は、例えば、X線電源部14から供給された高電圧が陰極と陽極との間に印加され、陰極のフィラメントから放出された電子が陽極に衝突することによってX線を放射する装置である。
第1回折格子12は、X線源13から放射されたX線によってタルボ効果を生じる透過型の回折格子である。第1回折格子12は、X線を透過する材料から構成された平板状の基板と、基板の一方面に形成された複数の回折部材とを備えて構成される。この複数の回折部材は、それぞれ、一方向(図1では紙面の法線方向)に延びる線状であり、該一方向と直交する方向に所定の間隔を空けてそれぞれ配設される。この所定の間隔は、本実施形態では、一定とされている。すなわち、複数の回折部材は、前記一方向と直交する方向に等間隔でそれぞれ配設されている。第1回折格子12の基板には、例えばガラスが用いられ、その回折部材には、例えば金(Au)が用いられる。第1回折格子12は、タルボ効果を生じる条件を満たすように構成されており、X線源13から放射されたX線の波長よりも充分に粗い格子、例えば、格子定数(回折格子の周期)dが当該X線の波長の約20以上である位相型回折格子である。なお、第1回折格子12は、このような振幅型回折格子であってもよい。
第2回折格子11は、第1回折格子12から略タルボ距離L離れた位置に配置され、第1回折格子によって回折されたX線を回折する透過型の振幅型回折格子である。第2回折格子11は、図2に示すように、一方向に線状に延びるX線を透過する複数の透過部R1と一方向に線状に延びるX線を透過しない複数の非透過部R2とが交互に平行に配設された格子を備え、この非透過部R2は、入射X線がこの格子によって回折される方向とは異なる方向に入射X線の進行方向を変化させるものである。
すなわち、第2回折格子11の格子は、第2回折格子11の射出側であって、透過部R1および非透過部R2が線状に延びる一方向を法線とする平面内の方向に入射X線を回折するので、非透過部R2は、この方向を除く方向に入射X線の進行方向を変化させる。より具体的には、図2に示すように、基板11aの一方面における透過部R1および非透過部R2が線状に延びる方向をX軸方向、基板11aの一方面におけるX軸方向に直交する方向をY軸方向、および、基板11aの一方面の法線方向(厚さ方向)をZ軸方向とするXYZ直交座標系を設定すると、第2回折格子11の格子は、第2回折格子11の射出側であってYZ平面内の方向(X軸回り)に入射X線を回折するので、非透過部R2は、この方向を除く方向に、すなわち、第2回折格子11の入射側の任意の方向や、第2回折格子11の射出側であってXY平面内の方向(Z軸回り)や、第2回折格子11の射出側であってZX平面内の方向(Y軸回り)に入射X線の進行方向を変化させる。
第2回折格子11は、例えば、本実施形態では、可視光を透過する材料から構成された平板状の基板11aと、基板11aの一方面に形成されたX線を反射する複数の層から成る複数の反射膜11bとを備えて構成される。この複数の反射膜11bは、それぞれ、一方向に延びる線状であり、該一方向と直交する方向に所定の間隔を空けてそれぞれ配設される。この所定の間隔は、本実施形態では、一定とされている。すなわち、複数の反射膜11bは、前記一方向と直交する方向に等間隔でそれぞれ配設されている。第2回折格子11の基板11aには、例えばガラスが用いられる。
この反射膜11bには、例えば、X線の波長に対し或る入射角においてブラッグ反射の条件を満足するように反射面を所定の一定間隔で積層し、反射光の干渉を利用することによって反射光強度を強める多層膜反射鏡が用いられる。第1物質としては、反射しようとするXの波長において高屈折率で、望ましくはさらに低吸収である材料、例えば、重い元素が用いられる。第2物質は、この反射層との屈折率の差が大きくとれ、望ましくはさらに低吸収である材料、例えば、軽い元素が用いられる。
すなわち、多層膜反射鏡は、互いに屈折率の異なる第1および第2の物質を入射角とX線の波長とにより決められた周期長で交互に積層した多層構造を有する。第1物質は、例えば、タングステン(W)やモリブデン(Mo)などの高融点な遷移金属元素(遷移金属元素を含む合金でもよい)が用いられ、第2物質は、例えば、シリコン(Si)や炭素(C)などの軽い元素が用いられる。本実施形態では、例えば、第1および第2物質は、タングステンとシリコンとがそれぞれ用いられる。シリコン層の厚みおよびタングステン層の厚みは、反射すべきX線の波長に応じて設定される。なお、図2では、図3および図4も同様に、図示の都合上、2組の4層が図示されているが、反射膜11bは、所定の反射率が得られるような例えば数十組の多数層とされる。
この反射膜11bによって上記非透過部R2が構成され、この反射膜11bが形成されていない基板11aの部分によって上記透過部R1が構成される。
このような構成の第2回折格子11は、例えば、図3に示すように、まず、基板11aが用意され(図3(A))、この基板11aの一方面上にシリコン層とタングステン層とが交互に積層された多層膜Si/Wが形成される(図3(B))。シリコン層およびタングステン層は、マグネトロンスパッタ、電子ビーム蒸着およびイオンビームスパッタなどの成膜技術によって形成される。多層膜Si/Wが前記複数の反射膜11bを形成するように、フォトリソグラフィーなどの既知の技術により、エッチングの保護膜となるレジストのマスクパターン(不図示)が多層膜Si/W上に形成された後に、透過部R1の領域における多層膜Si/Wが、基板11aが露出するまでエッチングされる(図3(C))。そして、レジストのマスクパターンが除去され、図2に示す第2回折格子11が作製される。
あるいは、このような構成の第2回折格子11は、例えば、図4に示すように、まず、基板11aが用意され(図4(A))、一方向に線状に延びると共に該一方向と直交する方向に所定の間隔を空けてそれぞれ配設される複数のパターンP1を有するレジストのマスクパターンPが、フォトリソグラフィーなどの既知の技術により、基板11aの一方面に形成される(図4(B))。すなわち、マスクパターンPは、平面視した場合、当該マスクパターンPによってマスクされない部分が前記複数の反射膜11bの形状とされる。次に、基板11aにおけるこのマスクパターンPが形成された一方面上に、シリコン層とタングステン層とが交互に積層された多層膜Si/Wが成膜技術を用いて形成される(図4(C))。そして、マスクパターンPを除去することにより、マスクパターンP上に形成された多層膜Si/Wが除去(リフトオフ)され(図4(D))、図2に示す第2回折格子11が作製される。
図1に戻って、これら第1および第2回折格子12、11は、上述の式1および式2によって表されるタルボ干渉計を構成する条件に設定されている。
X線撮像部10は、第2回折格子11によって回折されたX線の像を撮像する装置である。X線撮像部10は、例えば、X線のエネルギーを吸収して蛍光を発するシンチレータを含む薄膜層が受光面上に形成された二次元イメージセンサを備えるフラットパネルディテクタ(FPD)や、入射フォトンを光電面で電子に変換し、この電子をマイクロチャネルプレートで倍増し、この倍増された電子群を蛍光体に衝突させて発光させるイメージインテンシファイア部と、イメージインテンシファイア部の出力光を撮像する二次元イメージセンサとを備えるイメージインテンシファイアカメラなどである。
処理部16は、X線撮像装置1の各部を制御することによってX線撮像装置1全体の動作を制御する装置であり、例えば、マイクロプロセッサおよびその周辺回路を備えて構成され、機能的に、画像処理部161およびシステム制御部162を備えている。
システム制御部162は、X線制御部17との間で制御信号を送受信することによってX線電源部14を介してX線源13におけるX線の放射動作を制御すると共に、カメラ制御部15との間で制御信号を送受信することによってX線撮像部10の撮像動作を制御する。システム制御部162の制御によって、X線が被写体Sに向けて照射され、これによって生じた像がX線撮像部10によって撮像され、画像信号がカメラ制御部15を介して処理部16に入力される。
画像処理部161は、X線撮像部10によって生成された画像信号を処理し、被写体Sの画像を生成する。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(実施形態の動作)
被写体SがX線源13と第1回折格子12との間に配置され、X線撮像装置1のユーザによって図略の操作部から被写体Sの撮像が指示されると、処理部16のシステム制御部162は、被写体Sに向けてXを照射すべくX線制御部17に制御信号を出力する。この制御信号によってX線制御部17は、X線電源部14にX線源13へ給電させ、X線源13は、X線を放射して被写体Sに向けてX線を照射する。
照射されたX線は、第1回折格子12を通過し、第1回折格子12によって回折され、タルボ距離L(=Z1)離れた位置に第1回折格子12の自己像であるタルボ像Tが形成される。
この形成されたX線のタルボ像Tは、第2回折格子11における透過部R1を透過する一方非透過部R2で反射することで第2回折格子11によって回折され、モアレを生じてモアレ縞の像が形成される。このモアレ縞の像は、システム制御部162によって例えば露光時間などが制御されたX線撮像部10によって撮像される。
X線撮像部10は、モアレ縞の像の画像信号をカメラ制御部15を介して処理部16へ出力する。この画像信号は、処理部16の画像処理部161によって処理される。
ここで、被写体SがX線源13と第1回折格子12との間に配置されているので、被写体Sを通過したX線には、被写体Sを通過しないX線に対し位相がずれる。このため、第1回折格子12に入射したX線には、その波面に歪みが含まれ、タルボ像Tには、それに応じた変形が生じている。このため、タルボ像Tと第2回折格子11との重ね合わせによって生じた像のモアレ縞は、被写体Sによって変調を受けており、この変調量が被写体Sによる屈折効果によってX線が曲げられた角度に比例する。したがって、モアレ縞を解析することによって被写体Sおよびその内部の構造を検出することができる。また、被写体Sを複数の角度から撮像することによってX線位相CT(computed tomography)により被写体Sの断層画像が形成可能である。
そして、本実施形態の第2回折格子11では、非透過部R2は、多層膜反射鏡で構成され、入射X線が格子によって回折される方向とは異なる方向に入射X線の進行方向を変化させるので、X線を充分に吸収する必要がなく、非透過部R2の厚みをより薄くすることができる。そのため、第2回折格子11の作製が比較的容易となる。また、そのため、入射X線が非透過部R2と第2回折格子11におけるより広い領域で、斜め入射の影響を軽減できる。このため、本実施形態の第2回折格子11がX線タルボ干渉計の回折格子に用いられた場合、タルボ像TのX線が非透過部R2と第2回折格子11におけるより広い領域で斜め入射の影響を軽減され、第2回折格子11のより広い領域でタルボ像と第2回折格子11とによってモアレが生じる。したがって、X線タルボ干渉計やX線撮像装置1の大型化が回避可能となる。
図5は、実施形態におけるX線用透過型回折格子の他の構成を示す部分斜視図である。図6は、実施形態における他の構成のX線用透過型回折格子における製造方法を説明するための図である。
なお、上述の実施形態では、非透過部R2の反射膜11bは、入射X線の入射光軸と非透過部R2における反射面の法線方向とのなす角が0度であったが、入射X線の入射方向と非透過部R2における反射面の法線方向とのなす角が0度を除く角度であってもよい。すなわち、上述の実施形態では、非透過部R2の反射膜11bは、図2に示すように、基板11aの一方面上にそのまま形成され、基板11aの一方面と反射膜11bの反射面が平行とされたが、図5に示すように、基板31aの一方面における非透過部R2の領域に傾斜面SLが形成され、この傾斜面上に反射膜31bが形成されてもよい。
このように入射X線の入射光軸と非透過部R2における反射面の法線方向とのなす角が0度を除く角度となるように非透過部R2の反射膜31bが構成されることによって、入射X線は、入射光軸と異なる方向に非透過部R2の反射膜31bで反射されるので、X線源13への影響が軽減可能となる。そして、好ましくは、このなす角が0度より大きく45度以下である。このようにこのなす角が0度より大きく45度以下とされることによって、非透過部R2の反射膜31bで反射されたX線が入射光軸方向に伝播しないので、非透過部R2の反射膜31bで反射されたX線がX線源13や被写体Sに与える影響を軽減することが可能となる。
なお、X線源13が点光源である場合、入射X線は第2回折格子11に到達するまでにある程度拡散する。このため、第2回折格子11における入射X線の照射面内において、入射X線の入射角度が場所により異なるものとなる。従って、同じ角度の傾斜面上に各反射膜31bが形成されている場合、各々の非透過部R2に向かう入射X線の入射角が前記照射面内位置により異なるようになる。
この場合、X線源13の中心光軸を「X線の入射光軸」とするとき、前記なす角が、X線の入射光軸を中心に対称とされていることが望ましい。反射膜31bで反射されたX線は、X線吸収部にて吸収させることが望ましいが、反射面が全面で同一角度であると、反射されたX線は広い範囲で照射面外に出て行くため、装置構成が大型化する。しかし、前記なす角を対称とすることで、反射されたX線を照射面外にある一点、或いは極めて狭い範囲内に集中させることができるので、装置構成の小型化を図ることができる。また、製造の観点からは、傾斜角度の大きい溝は、その形成が一般に困難である。しかし、上記構成によれば、反射されたX線を照射面外に出そうとすると、画面中心より離れた部分では傾斜角度を小さくすることになるので、全体としてみたときの回折格子の製造上の困難度が低くなる。
このような構成の第2回折格子31は、例えば、図6に示すように、まず、基板31aが用意され(図6(A))、一方向に線状に延びると共に該一方向と直交する方向に所定の間隔を空けてそれぞれ配設される複数の非透過部R2の領域に、非透過領域R2の線状に延びる前記一方向(非透過領域R2の長尺方向)に直交する非透過領域R2の幅方向における一方端から他方端に向けて、基板31aの厚さ方向への深さが徐々に深くなるように、傾斜面SLがそれぞれ形成される(図6(B))。
すなわち、図5および図6に示すように、基板31aの一方面における透過部R1および非透過部R2が線状に延びる方向をX軸方向、基板31aの一方面におけるX軸方向に直交する方向をY軸方向、および、基板31aの一方面の法線方向(厚さ方向)をZ軸方向とするXYZ直交座標系を設定すると、複数の非透過領域R2の領域に、Z軸方向への深さがY軸方向へ徐々に深くなるように、傾斜面SLがそれぞれ形成される。傾斜面SLは、例えば、グレイマスクを作製してエッチングを行う方法、切削する方法、および、ナノインプリントを行う方法などの傾斜作成方法によって形成される。
次に、基板31aにおけるこの傾斜面SLが形成された一方面上に、シリコン層とタングステン層とが交互に積層された多層膜Si/Wが成膜技術を用いて形成される(図6(C))。傾斜面SL上の多層膜Si/Wを保護する保護膜(不図示)が傾斜面SL上の多層膜Si/W上に形成された後に、透過部R1の領域における多層膜Si/Wが、基板31aが露出するまでエッチングされ、そして、保護膜が除去され(図6(D))、図5に示す第2回折格子31が作製される。
なお、図5および図6では、図示の都合上、1組の2層が図示されているが、反射膜31bは、所定の反射率が得られるような例えば数十組の多数層とされる。
ここで、このような第2回折格子31がX線撮像装置1のX線タルボ干渉計における回折格子に用いられる場合、傾斜面SL上の反射膜31bによって進行方向が変えられたX線が被写体Sに戻らない角度に、入射X線の入射光軸と非透過部R2における反射面(傾斜面SL)の法線方向とのなす角が設定されることが好ましい。このようなX線が被写体Sに戻らない角度は、撮像領域となる第1回折格子12および第2回折格子31における格子の幅(Y軸方向の長さ)、および、第1回折格子12と第2回折格子31との距離(タルボ距離L)などに応じて適宜に設定される。
例えば、入射X線の入射光軸と非透過部R2における反射面(傾斜面SL)の法線方向とのなす角を、入射X線の照射面内で、場所により異ならせる場合、図9に示すように、第2回折格子と被測定物との距離をL(被測定物と第1回折格子とが密着している場合は、略タルボ距離)、X線が第2回折格子に入射した位置から被測定物の最も近い端縁までの基板面内方向の距離をd、第2回折格子が平坦であると仮定した場合にその法線に対するX線の入射角度をθとすると、場所ごとの傾斜角は、次式
φ=tan−1(d/L)
で示されるφを用いて、(θ−φ)/2以上とすることが望ましい。
なお、図5および図6に示す例では、Z軸方向の深さがY軸方向に徐々に深くなる傾斜面SLが形成されたが、Z軸方向の深さがX軸方向に徐々に深くなる傾斜面が各非透過部R2にそれぞれ1または複数形成されてもよい。
また、上述の実施形態において、第1および第2回折格子12、11、31は、X線源13とX線撮像部10とを通る光軸まわりに相対的に角度θだけ回転して配置されてもよい。格子定数dの第1および第2回折格子12、11、31を角度θだけ回転して配置すると、モアレ縞の間隔がd/θとなるので、角度θが微小角度とされることで、モアレ縞の間隔が拡大され、モアレ縞の解析がより容易となる。
さらに、上述の実施形態において、第1および第2回折格子12、11、31の格子定数が異なっていてもよい。第1および第2回折格子12、11、31の格子定数をそれぞれd1、d2とすると、d1×d2/(d2−d1)のモアレ縞が現れ、上述と同様に、このモアレ縞を解析することによっても被写体Sおよびその内部の構造を検出することができる。
そして、上述の実施形態では、X線源13と第1回折格子12との間に被写体Sが配置されたが、第1回折格子12と第2回折格子11、31との間に被写体Sが配置されてもよい。
また、上述の実施形態では、第2回折格子11、31に本発明に係る透過型回折格子を用いる例を示したが、第1回折格子12に本発明に係る透過型回折格子を採用しても良い。
また、上述の実施形態では、第2回折格子11、31によって回折されたX線の像がX線撮像部10で撮像されたが、X線フィルムによって撮像されてもよい。
さらに、上述の実施形態では、第2回折格子11、31が一次元周期の格子に形成されている例を示したが、これに限定されるものではない。格子のパターンは、二次元周期の格子のパターンであってもよく、その周期構造は、正方格子配列や三角格子配列であってもよい。例えば、二次元周期の格子パターンは、回折部材となるドットが線形独立な2方向に所定の間隔を空けて等間隔に配設されて構成される。正方格子配列では、単位格子が正方形になるように、直交する2方向に等間隔に回折部材となるドットが配設されて構成される。三角格子配列では、単位格子が正三角形になるように、互いに60度の方向をなす2方向に等間隔に回折部材となるドットが配設されて構成される。このようなドット部分を、透過部R1若しくは非透過部R2で構成すれば良い。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更及び/又は改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。従って、当業者が実施する変更形態又は改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態又は当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
実施形態におけるX線撮像装置の構成を示す説明図である。 実施形態におけるX線用透過型回折格子の構成を示す部分斜視図である。 実施形態におけるX線用透過型回折格子の第1の製造方法を説明するための図である。 実施形態におけるX線用透過型回折格子の第2の製造方法を説明するための図である。 実施形態におけるX線用透過型回折格子の他の構成を示す部分斜視図である。 実施形態における他の構成のX線用透過型回折格子における製造方法を説明するための図である。 特許文献2に記載のX線撮像装置の概略的な構成を示す説明図である。 背景技術に係るX線撮像装置における第2回折格子とモアレ像とを説明するための上面図である。 (a)は、入射X線の入射光軸と非透過部R2における反射面の法線方向とのなす角を、入射X線の照射面内で場所により異ならせる場合の説明図であり、(b)は、(a)図の円で囲んだ部分の拡大図である。
符号の説明
1、1000 X線撮像装置
10 X線撮像部
11、31、1003 第2回折格子
11a、31a 基板
11b、31b 反射膜
12、1002 第1回折格子
13、1001 X線源
R1 透過部
R2 非透過部

Claims (11)

  1. 一方向に線状に延びるX線を透過する複数の透過部と一方向に線状に延びるX線を透過しない複数の非透過部とが交互に平行に配設された格子を備え、
    前記非透過部は、入射X線が前記格子によって回折される方向とは異なる方向に前記入射X線の進行方向を変化させること
    を特徴とするX線用透過型回折格子。
  2. 前記非透過部は、X線を反射する複数の層から成る反射膜であること
    を特徴とする請求項1に記載のX線用透過型回折格子。
  3. 前記入射X線の入射光軸と前記非透過部における反射面の法線方向とのなす角が0度を除く角度であること
    を特徴とする請求項2に記載のX線用透過型回折格子。
  4. 前記入射X線の入射光軸と前記非透過部における反射面の法線方向とのなす角が0度より大きく45度以下であること
    を特徴とする請求項3に記載のX線用透過型回折格子。
  5. 前記入射X線の入射光軸と前記非透過部における反射面の法線方向との前記なす角が、前記入射X線の照射面内で、場所により異なること
    を特徴とする請求項3又は4に記載のX線用透過型回折格子。
  6. 前記なす角が、X線の入射光軸を中心に対称とされていること
    を特徴とする請求項5に記載のX線用透過型回折格子。
  7. 前記格子は、一次元周期であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のX線用透過型回折格子。
  8. 前記格子は、二次元周期であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のX線用透過型回折格子。
  9. 前記二次元周期の周期構造が、正方格子配列又は三角格子配列であることを特徴とする請求項8に記載のX線用透過型回折格子。
  10. 請求項1ないし請求項9の何れか1項に記載のX線用透過型回折格子を含むことを特徴とするX線タルボ干渉計。
  11. X線を放射するX線源と、前記X線が入射されるX線干渉計と、前記X線干渉計から射出されるX線を撮像する撮像部とを備え、
    前記X線干渉計は、請求項10に記載のX線タルボ干渉計であること
    を特徴とするX線撮像装置。
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