JP2012112882A - 放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法、並びに放射線画像撮影システム - Google Patents

放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法、並びに放射線画像撮影システム Download PDF

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Abstract

【課題】高いアスペクト比を有し、かつ湾曲等の変形をさせたときに破損しにくいグリッドを提供する。
【解決手段】第2のグリッド14は、y方向に延伸されx方向に沿って交互に配置した複数のX線吸収部19及びX線透過部20を有しており、y軸を中心に湾曲することにより、X線吸収部19及びX線透過部20がX線源のX線焦点に向かって収束するように傾けられている。X線透過部20は、グリッド製造時のベースとなるX線透過性シート20aと、X線透過性シートとX線吸収部19とを結合する緩衝層20bとからなり、緩衝層20bは、グリッドを湾曲させたときに生じる応力を吸収して破損を防止するとともに、X線吸収部19の熱による拡散を防止してグリッドの劣化を防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、放射線画像の撮影に用いられるグリッド及びその製造方法と、このグリッドを用いた放射線画像撮影システムとに関する。
X線は、物体に入射したときの相互作用により強度と位相とが変化し、位相の変化が強度の変化よりも高い相互作用を示すことが知られている。このX線の性質を利用し、被検体によるX線の位相変化(角度変化)に基づいて、X線吸収能が低い被検体から高コントラストの画像(以下、位相コントラスト画像と称する)を得るX線位相イメージングの研究が盛んに行われている。
2枚の透過型の回折格子(グリッド)によるタルボ干渉効果を用いて、X線位相イメージングを行なうX線画像撮影システムが考案されている(例えば、特許文献1、非特許文献1参照)。このX線画像撮影システムは、X線源から見て、被検体の背後に第1のグリッドを配置し、第1のグリッドからタルボ干渉距離だけ下流に第2のグリッドを配置している。第2のグリッドの背後には、X線を検出して画像を生成するX線画像検出器(FPD:Flat Panel Detector)が配置されている。第1のグリッド及び第2のグリッドは、一方向に延伸されたX線吸収部及びX線透過部を、延伸方向に直交する配列方向に沿って交互に配列した縞状の一次元グリッドである。タルボ干渉距離とは、第1のグリッドを通過したX線が、タルボ干渉効果によって自己像(縞画像)を形成する距離である。
上記X線画像撮影システムでは、第1のグリッドの自己像と第2のグリッドとの重ね合わせ(強度変調)により生じる縞画像を、縞走査法により検出し、被検体による縞画像の変化から被検体の位相情報を取得する。縞走査法とは、第1のグリッドに対して第2のグリッドを、第1のグリッドの面にほぼ平行で、かつ第1のグリッドの格子方向(条帯方向)にほぼ垂直な方向に、格子ピッチを等分割した走査ピッチで並進移動させながら複数回の撮影を行い、X線画像検出器で得られる各画素値の変化から、被検体で屈折したX線の角度分布(位相シフトの微分像)を取得する方法であり、この角度分布に基づいて被検体の位相コントラスト画像を得る。この縞走査法は、レーザ光を利用した撮影装置においても用いられている(例えば、非特許文献2参照)。
第1及び第2のグリッドは、例えば、X線吸収部の幅及びピッチが数μmという微細な構造を要する。また、第1及び第2のグリッドのX線吸収部は、高いX線吸収性が求められる。特に第2のグリッドは、縞画像を確実に強度変調させるため、第1のグリッドよりも高いX線吸収性を必要とする。そのため、第1及び第2のグリッドのX線吸収部は、原子量の重い金(Au)で形成され、第2のグリッドのX線吸収部は、X線の進行方向に対して比較的大きな厚みを有すること、いわゆるアスペクト比(X線を吸収する部分における厚みを幅で除算した値)が高いことが必要とされている。
また、位相コントラスト画像の撮影可能なサイズは、第1及び第2グリッドのサイズに制限されるため、グリッドの大面積化が望まれている。更に、X線源から放射されたX線はコーンビーム状に広がるので、グリッドが大面積化された場合には、グリッドの周縁部におけるX線のケラレが問題となる。このグリッドによるX線のケラレを少なくするため、X線吸収部及びX線透過部がX線の焦点に向かって収束するように傾けられた収束構造にすることも望まれている。
従来、第1及び第2のグリッドの製造方法として、X線吸収率の異なるシートを交互に積層した積層体を形成し、この積層体をスライスしてグリッドを形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。この製造方法によれば、積層体をスライスする厚さを調整することにより、高アスペクト比のグリッドを形成することができる。
特開2009−240378号公報
C. David, et al., Applied Physics Letters, Vol.81, No.17, 2002年10月,3287頁 Hector Canabal, et al., Applied Optics, Vol.37, No.26, 1998年9月,6227頁
特許文献1記載のグリッド製造方法は、数μmという非常に薄いシートを積層しなければならないため、シートの取り扱いが難しいという問題がある。例えば、積層時のシートによれやたわみが生じた場合には、シートを隙間なく積層することができなくなるため、完成したグリッドのX線吸収部及びX線透過部の幅やピッチが不規則になり、位相コントラスト画像の画質が低下してしまう。
また、特許文献1の製造方法を利用して製造されたグリッドを収束構造にするには、グリッドを凹面状に湾曲させなればならない。しかし、グリッドを湾曲させた際に応力が発生し、X線吸収部とX線透過部との間が剥がれてしまったり、グリッドが割れてしまうこともある。また、グリッドを湾曲させる場合、湾曲されたグリッドをその状態で維持する構造が必要となるため、グリッドのサイズが大きくなりコストも高くなる。
更に、金等からなるX線吸収部は、X線の照射によってグリッドが加熱されたときに、熱に反応してX線透過部に拡散することがある。例えば、金がX線透過部に拡散すると、X線吸収部とX線透過部との境界が不明瞭になり、X線透過部を通過するX線の強度プロファイルも不明瞭化するため、グリッド性能が低下してしまう。
本発明の目的は、高いアスペクト比を有し、かつ湾曲等の変形をさせたときに破損しにくいグリッドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の放射線画像撮影用グリッドは、放射線の照射方向に直交する面上に、放射線吸収部及び放射線透過部が交互に配置された放射線画像撮影用グリッドであって、放射線吸収部と放射線透過部との間に、両者を結合する緩衝層を設けたものである。
また、緩衝層として、放射線吸収部と放射線透過部とを接合する接着剤を使用し、放射線透過部の一部を構成させている。なお、接着剤中に放射線吸収材を分散させ、放射線吸収部の一部を構成するようにしてもよい。
放射線吸収部、放射線透過部及び緩衝層は、放射線が照射される放射線焦点に向かって収束するように傾けてもよい。また、放射線吸収部、放射線透過部及び緩衝層は、放射線吸収部及び放射線透過部が配列されている配列方向の幅が、放射線焦点側の第1の面から第1の面と反対側の第2の面に向かって徐々に幅が広くなるように構成してもよい。
また、放射線吸収部、放射線透過部及び緩衝層が、放射線吸収部及び放射線透過部が配列されている配列方向に直交して延伸され、全体として縞状の一次元をグリッドを構成するようにしてもよい。
本発明の放射線画像撮影用グリッドの製造方法は、帯状の放射線透過材を搬送しながら、放射線透過材の一方の面に放射線吸収層を形成する工程と、搬送中の放射線透過材の他方の面あるいは放射線吸収層に緩衝層を形成する工程と、放射線透過材が積層された積層体を形成し、緩衝層により放射線透過材と放射線吸収層とを結合する工程と、積層体を放射線透過材の積層方向に沿って裁断し、裁断面を研磨して、放射線吸収層からなる放射線吸収部と放射線透過材からなる放射線透過部とを形成する工程と、を備えたものである。
放射線透過材を積層する工程は、放射線透過材をロール状に巻くことにより積層体を形成してもよい。この場合、放射線透過材に放射線吸収層を形成する工程及び緩衝層を形成する工程と、放射線透過材を積層する工程とに速度差を設け、放射線透過材のロールを常に回転させることが好ましい。
また、放射線透過材を積層する別の工程としては、放射線透過材を平面上に載置し、所定の幅間隔で屈曲方向を交互に反転させながら放射線透過材を折り畳んでもよい。この場合、放射線透過材の折り畳み回数が所定回数となったとき、あるいは放射線透過材の積層高さが所定高さとなったときに、積層体を積層方向から押圧し、放射線透過材の間の隙間を取り除く工程を含むことが好ましい。
積層体を積層方向に沿って裁断する工程の前に、放射線透過材の積層方向に対して傾けられた押圧面を有する一対の押圧手段によって、積層体を積層方向に沿って挟み込むことにより、放射線透過材、緩衝層及び放射線吸収層の積層方向を傾け、かつ放射線透過材、緩衝層及び放射線吸収層の層内厚さに分布を持たせる工程を含めてもよい。
また、上述した放射線画像撮影用グリッドと同様に、緩衝層として、放射線吸収部と放射線透過部とを接合する接着剤を使用し、放射線透過部の一部を構成させてもよいし、接着剤中に放射線吸収材を分散させて放射線吸収部の一部を構成するようにしてもよい。
本発明の放射線画像撮影システムは、放射線を透過する部分と吸収する部分とからなるグリッド構造が周期的に配置され、放射線源から照射された放射線を通過させて第1の周期パターン像を形成する第1のグリッドと、第1の周期パターンに対して位相が異なる少なくとも1つの相対位置で第1の周期パターン像に強度変調を与える強度変調手段と、強度変調手段により相対位置で生成された第2の周期パターン像を検出する放射線画像検出器と、放射線画像検出器により検出された少なくとも1つの第2の周期パターン像に基づいて、位相情報を画像化する演算処理手段とを備えた放射線画像撮影システムであって、第1のグリッドに上記放射線画像撮影用グリッドを用いたものである。
強度変調手段は、第1の周期パターンを透過する部分と吸収する部分とからなるグリッド構造が周期的に配置された第2のグリッドと、第1及び第2のグリッドのいずれか一方を、第1及び第2のグリッドのグリッド構造の周期方向に所定のピッチで移動させる走査手段とからなり、走査手段により移動される各位置が相対位置に対応する放射線画像撮影システムの場合には、第2のグリッドに上記放射線画像撮影用グリッドを用いてもよい。
また、放射線源と第1のグリッドとの間に配置され、放射線源から照射された放射線を部分的に遮蔽して多数の線光源とする第3のグリッドを有する放射線画像撮影システムの場合には、第3のグリッドに上記放射線画像撮影用グリッドを用いてもよい。
本発明放射線画像撮影用グリッドは、放射線吸収部と放射線透過部との間に、両者を結合する緩衝層を備えているので、グリッドを収束構造化するために湾曲等させた場合でも、緩衝層によってグリッドに生じる応力を吸収することができる。これにより、放射線吸収部と放射線透過部との間での剥がれや、グリッドの割れ等の破損を防止することができる。また、緩衝層は、放射線の照射によってグリッドが加熱されたときに、放射線吸収部が熱に反応して放射線透過部に拡散するのを防止するので、放射線吸収部の放射線透過部への拡散による、放射線吸収部と放射線透過部との間の境界の不明瞭化を防止し、グリッドの性能を維持することができる。
また、緩衝層は、放射線透過部あるいは放射線吸収部の一部として構成させることができるので、緩衝層を設けることによるグリッドの性能低下は発生しない。
更に、放射線吸収部、放射線透過部及び緩衝層を、放射線が照射される放射線焦点に向かって収束するように傾けたり、放射線焦点側の第1の面から、第1の面と反対側の第2の面に向かって徐々に幅が広くなるようにしているので、コーンビーム状の放射線を必要以上にケラレることなく通過させることができる。また、グリッドを湾曲させて収束構造にする必要がないので、グリッドの構造を簡素化することができる。
本発明の放射線画像撮影用グリッドの製造方法は、帯状の放射線透過材を搬送しながら放射線吸収層及び緩衝層を形成し、放射線透過材が積層された積層体を積層方向に沿って裁断するので、アスペクト比の高いグリッドを容易に製造することができる。また、帯状の放射線透過材は、ロール状に積層し、あるいは所定の幅間隔で屈曲方向を交互に反転させながら折り畳んでいくので、積層時の放射線透過材によれやたわみが生じるのを防止することができ、放射線吸収部及び放射線透過部の幅やピッチが高精度なグリッドを製造することができる。更に、放射線透過材を押圧整形するだけで平板状の収束構造グリッドを製造することができる。また、本発明の放射線画像撮影システムは、本発明の高精度なグリッドを使用するので、位相コントラスト画像の画質を向上させることができる。
本発明のX線画像撮影システムの構成を示す模式図である。 第1実施形態の第2のグリッドの構成を示す平面図及び要部断面図である。 第1実施形態の第2のグリッドの製造方法における成膜工程及び積層工程を示す説明図である。 第1実施形態の積層工程により形成されたロール体を示す側面図である。 第1実施形態のロール体から裁断された積層シートを示す断面図である。 第1実施形態の第2のグリッドのX線透過部の最小半径を示す説明図である。 第1実施形態の第2のグリッドの湾曲工程を示す説明図である。 第2実施形態の第2のグリッドの構成を示す平面図及び要部断面図である。 第3実施形態の第2のグリッドの構成を示す平面図及び要部断面図である。 第3実施形態の第2のグリッドの製造方法におけるロール体の裁断位置を示す側面図である。 第3実施形態の積層体を押圧整形する工程を示す説明図である。 第4実施形態の第2のグリッドの製造方法における成膜工程及び積層工程を示す説明図である。 第4実施形態の積層工程により形成された積層体を示す断面図である。 第4実施形態の積層体の屈曲部を示す断面図である。 第4実施形態の積層体を押圧整形する工程を示す説明図である。
[第1実施形態]
図1は、本発明のX線画像撮影システム10の構成を示す概念図である。X線画像撮影システム10は、X線照射方向であるz方向に沿って配置されたX線源11、線源グリッド12、第1のグリッド13、第2のグリッド14、及びX線画像検出器15を備えている。X線源11は、例えば、回転陽極型のX線管と、X線の照射野を制限するコリメータとを有し、被検体Hにコーンビーム状のX線を放射する。X線画像検出器15は、例えば、半導体回路を用いたフラットパネル検出器(FPD:Flat Panel Detector)であり、第2のグリッド14の背後に配置されている。X線画像検出器15には、X線画像検出器15により検出された画像データから位相コントラスト画像を生成する位相コントラスト画像生成部16が接続されている。
線源グリッド12、第1のグリッド13及び第2のグリッド14は、X線を吸収する吸収型グリッドであり、z方向においてX線源11に対向配置されている。線源グリッド12と第1のグリッド13との間には、被検体Hが配置可能な間隔が設けられている。また、第1のグリッド13と第2のグリッド14との距離は、最小のタルボ干渉距離以下とされている。すなわち、本実施形態のX線画像撮影システム10は、タルボ干渉効果を用いず、X線を投影することによって位相コントラスト画像を撮影する。
第2のグリッド14及び走査機構18は、本発明の強度変調手段を構成する。走査機構18は、位相コントラスト画像の撮影時に、第2のグリッド14を格子ピッチを等分割(例えば、5分割)した走査ピッチで並進移動させる機構である。図2(A)は、第2のグリッド14をX線画像検出器15側から見た正面図であり、同図(B)は同図(A)のA−A断面図である。第2のグリッド14は、X線源11のX線焦点を通るy方向の軸を中心に略円筒形状に湾曲されている。また、第2のグリッド14は、y方向に延伸された複数のX線吸収部19及びX線透過部20を備えている。X線吸収部19及びX線透過部20は、z方向及びy方向に直交するx方向に沿って交互に配列されており、縞状の一次元グリッドを構成している。
X線吸収部19は、例えば金、白金、銀、鉛等のX線吸収性を有する金属からなる。X線透過部20は、一方の面にX線吸収部19が成膜されたX線透過性シート20aと、X線透過性シート20aの他方の面とX線吸収部19とを結合する緩衝層20bとから構成されている。X線透過性シート20a及び緩衝層20bは、ともにX線透過性を有する材質により構成されている。
また、緩衝層20bは、弾性を有する接着剤からなり、湾曲構造の第2のグリッド14に生じる応力を吸収することにより、X線吸収部19とX線透過部20との間での剥がれや、第2のグリッド14の割れ等の破損を防止している。また、緩衝層20bは、放射線の照射によって第2のグリッド14が加熱されたときに、X線吸収部19が熱に反応してX線透過部20に拡散するのを防止する機能も備えている。
X線吸収部19及びX線透過部20は、第2のグリッド14の湾曲構造により、X線源11のX線が発生されるX線焦点(図示せず)に対して収束するようにyz面内で傾けられた収束構造を有している。これにより、X線源11から照射されたコーンビーム状のX線は、X線吸収部19によって必要以上にケラレることなく第2のグリッド14を通過することができるので、第2のグリッド14のケラレによるX線量の低下を防止することができる。
X線吸収部19のX線源11側の幅W2及びピッチP2は、線源グリッド12と第1のグリッド13との間の距離、第1のグリッド13と第2のグリッド14との間の距離、及び第1のグリッド13のX線吸収部のピッチ等によって決まるが、幅W2はおよそ2〜20μm、ピッチP2は4〜40μm程度である。また、X線吸収部19のz方向の厚みT2は、高いX線吸収性を得るには厚いほどよいが、X線源11から放射されるコーンビーム状のX線のケラレを考慮して、例えば100μm程度となっている。本実施形態では、例えば、幅W2が2.5μm、ピッチP2が5μm、厚みT2が100μmであり、X線吸収部19のアスペクト比は例えば40である。
線源グリッド12及び第1のグリッド13は、第2のグリッド14と同様に、X線源11のX線焦点を通るy方向の軸を中心に湾曲された凹面形状であり、y方向に延伸されx方向に沿って交互に配列されたX線吸収部及びX線透過部を備えている。また、線源グリッド12及び第1のグリッド13のX線吸収部及びX線透過部は、第2のグリッド14と同様に、X線焦点11aに対して収束するようにyz面内で傾けられた収束構造を有している。このように、線源グリッド12及び第1のグリッド13は、X線吸収部及びX線透過部のx方向の幅及びピッチと、z方向の厚さ等が異なる以外は第2のグリッド14とほぼ同様の構成であるため、詳しい説明は省略する。
次に、第2のグリッド14を例にして、本発明のグリッドの製造方法について説明する。図3に示すように、最初の工程では、帯状のX線透過性シート20aが矢印方向に搬送され、その搬送途中でX線透過性シート20aの上下面にX線吸収層22、及び緩衝層20bが成膜される。X線吸収層22等が成膜されたX線透過性シート20aは、X線吸収層22が外側になるようにロール状に巻かれていく。これにより、X線透過性シート20aとX線吸収層22とが緩衝層20bによって接着され、X線透過性シート20a、緩衝層20b及びX線吸収層22が積層されていく。
X線透過性シート20aをロール状に巻く積層方法は、従来のように薄いシートを積層する場合と比べて、X線透過性シート20aによれやたわみが生じにくいので、X線透過性シートを隙間なく緊密に積層することができる。なお、緩衝層20bは、X線透過性シート20a及びX線吸収層22と比べて塗布される厚みが薄いため、図3及び図4では図示していない。
X線透過性シート20aは、例えば、PET、ポリエチレン、芳香族ポリアミド(アラミド)、アクリル、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリイミド、PEN、ポリ乳酸、ポリフェニレンサルファイド等のX線透過性を有する有機材料、あるいはアルミニウム等のX線透過性を有する金属からなる。緩衝層20bは、例えば、X線透過性を有する有機系接着剤からなり、X線透過性シート20aの搬送路下に配置されたスプレー装置24によってX線透過性シート20aの下面に塗布される。X線透過性シート20aの厚みと、緩衝層20bの塗布厚は、両者を合わせたときにX線透過部20のx方向の厚さ以上となるように設定されている。
X線吸収層22は、例えば、金、プラチナまたは銀等のコロイド溶液からなり、X線透過性シート20aの搬送路上に配置されたスプレー装置26によってX線透過性シート20aの上に塗布され、乾燥される。成膜時のX線吸収層22の厚みは、第2のグリッド14のX線吸収部19の幅W2以上となるように設定されている。なお、X線吸収層22は、上述した金、プラチナ、銀等のX線吸収性を有する金属を蒸着して形成してもよいし、スリットコートにより形成してもよい。
X線透過性シート20aと、このX線透過性シート20aに成膜された緩衝層20b及びX線吸収層22は、ロール状に巻かれたときの積層荷重によって潰れてしまい、厚みが変化することが考えられる。そのため、X線透過性シート20aのロールを常に回転させ、積層荷重がロールの1箇所に加わらないようにすることが好ましい。X線透過性シート20aのロールが常に回転できるようにするには、緩衝層20b及びX線吸収層22の成膜速度をX線透過性シート20aの巻き取り速度よりも速くし、X線透過性シート20aの成膜部と、巻き取り部との間に、速度差を吸収するバッファ部を設けるのが好ましい。
図4に示すように、次の工程では、X線透過性シート20aをロール状に巻いた積層体であるロール体28が、2点鎖線で示すように半径方向に裁断され、図5に示す積層シート29が形成される。積層シート29は、X線透過性シート20a、緩衝層20b及びX線吸収層22が、ロール体28の内周側から順に、交互に積層されている。積層シート29は、ロール体28から裁断する際にX線透過性シート20a、緩衝層20b及びX線吸収層22の裁断面が潰れてしまうため、裁断後に裁断面が研磨される。そのため、積層シート29に研磨代を設けるため、積層シート29は、上述した厚みT2よりも厚く裁断される。なお、ロール体28を無駄にしないため、積層シート29は、ロール体28から複数個が形成される。
積層シート29は、X線吸収層22からなるX線吸収部19と、X線透過性シート20a及び緩衝層20bからなるX線透過部20とが湾曲しており、これらの湾曲半径が小さすぎるとX線透過性及びX線吸収性が低くなってグリッド性能が悪化してしまう。そのため、製造するグリッドに合わせて、X線吸収部19またはX線透過部20の最小の湾曲半径を決定するのが好ましい。
図6は、積層シート29のうち、最内周側のX線透過部20を表している。X線透過部20の各部は、グリッド厚さt、グリッド幅d、グリッド半径Rとなっている。また、aは、グリッド幅dの許容度を表しており、「a×d」により、X線透過部20がグリッドの一部として機能するための最小許容幅が求められる。角度θは、グリッド半径Rの中心CとX線透過部20のグリッド厚さt方向の一端とを結ぶ基線Lと、中心CとX線透過部32の円周方向の中点mとを結ぶ線との角度を表している。
以上のような最内周側のX線透過部20を有する積層シート29において、例えば、下記式(1)によって角度θを求め、下記式(2)によって最小のグリッド半径Rを算出することができる。例えば、グリッド厚さt=100μm、グリッド幅d=2.5μm、グリッド幅許容度a=0.1であるとき、グリッド半径Rは20mm以上となる。したがって、ロール体28の最内周をグリッドとして利用する場合には、ロール体28の最小半径を20mm以上とすればよいし、ロール体28の半径方向の途中からグリッドとして利用する場合には、半径20mm以上の積層部分からグリッドを形成すればよい。
θ=tan−1(a・d/t)・・・(1)
R≧t/(2・sinθ・cosθ)・・・(2)
次の工程では、例えば、図7に示すように、積層シート29が、円筒状の押圧面31a、32aを有する一対の押圧板31、32を備えたプレス装置33によって押圧され、略円筒形状に湾曲された第2のグリッド14が形成される。このとき、積層シート29は、緩衝層20bによって第2のグリッド14に生じる応力を吸収するので、X線吸収部19とX線透過部20とが剥がれたり、第2のグリッド14が割れるようなことはない。なお、図2では図示していないが、第2のグリッド14の湾曲形状を維持するため、第2グリッド14をX線透過性を有する材質で形成された湾曲形状の支持基板などで挟み込んでもよい。
なお、線源グリッド12及び第1のグリッド13は、第2のグリッド14と同様に製造されるため、詳しい説明は省略する。
次に、X線画像撮影システム10の作用について説明する。X線源11から放射されたX線は、線源グリッド12のX線吸収部によって部分的に遮蔽されることにより、x方向に関する実効的な焦点サイズが縮小され、x方向に多数の線光源(分散光源)が形成される。線源グリッド12により形成された多数の線光源のX線は、被検体Hを通過することにより位相差が生じ、このX線が第1のグリッド13を通過することにより、被検体Hの屈折率と透過光路長とから決定される被検体Hの透過位相情報を反映した縞画像(第1の周期パターン像)が形成される。各線光源の縞画像は、第2のグリッド14に投影され、第2のグリッド14の位置で一致する(重なり合う)ので、X線強度を低下させずに、位相コントラスト画像の画質を向上させることができる。
縞画像は、第2のグリッド14により強度変調される。強度変調された縞画像(第2の周期パターン像)は、例えば、縞走査法により検出される。縞走査法とは、第1のグリッド13に対し、第2のグリッド14を走査機構18によって、X線焦点を中心として格子面に沿った方向に格子ピッチを等分割(例えば、5分割)した走査ピッチで並進移動させながら、X線源11から被検体HにX線を照射して複数回の撮影を行なってX線画像検出器15により検出し、位相コントラスト画像生成部16により、X線画像検出器15の各画素の画素データの位相のズレ量(被検体Hがある場合とない場合とでの位相のズレ量)から位相微分像(被検体で屈折したX線の角度分布に対応)を取得する方法である。位相コントラスト画像生成部16により、位相微分像を上記の縞走査方向に沿って積分することにより、被検体Hの位相コントラスト画像を得ることができる。
以上で説明したように、本実施形態の線源グリッド12、第1のグリッド13及び第2のグリッド14は、X線吸収部19及びX線透過部20がX線焦点11aに対して収束するようにyz面内で傾けられた収束構造を有しているので、コーンビーム状のX線のケラレを少なくすることができる。これにより、本実施形態の線源グリッド12、第1のグリッド13及び第2のグリッド14を用いたX線画像撮影システム10では、位相コントラスト画像の画質を向上させることができる。
また、本実施形態の線源グリッド12、第1のグリッド13及び第2のグリッド14は、緩衝層20bがグリッドの応力を吸収するので、X線吸収部19とX線透過部20との間での剥がれや、第2のグリッド14の割れ等の破損を防止することができる。更に、緩衝層20bは、放射線の照射によってグリッドが加熱されたときに、X線吸収部19が熱に反応してX線透過部20に拡散するのを防止する。これにより、X線吸収部19とX線透過部20との境界が不明瞭になることがなく、グリッドの性能を維持することができる。
また、本実施形態のグリッド製造方法は、X線透過性シート20aに緩衝層20b及びX線吸収層22を成膜しながらロール状に巻いて積層し、これを裁断してグリッドを形成しているので、高アスペクト比を有するグリッドを容易に製造することができる。更に、グリッドを湾曲させて収束構造にする際に、緩衝層20bがグリッドの応力を吸収するので、湾曲加工時のグリッドが破損するのを防止することができる。また、緩衝層20bによりグリッドがスムーズに湾曲されるので、きれいな湾曲形状のグリッドを製造することができる。
上記実施形態では、緩衝層20bをX線透過性シート20aに設けたが、X線吸収層22の上に設けてもよい。この場合、X線透過性シート20aにX線吸収層22を塗布、乾燥した後に、X線透過性シート20aをいったん巻き取り、X線透過性シート20aを再び引き出してX線吸収層22に緩衝層20bを形成してもよい。
[第2実施形態]
上記実施形態では、X線透過部20をX線透過性シート20aと緩衝層20bとで構成したが、図8に示す第2のグリッド40のように、X線吸収部41を、X線吸収層22と緩衝層42とから構成してもよい。この場合、緩衝層42を構成する接着剤に、金、プラチナ、銀、鉛等からなるX線吸収材を分散させておき、緩衝層42にX線吸収性を付与する。また、X線透過性シート20aの厚みをX線透過部43の厚みで形成し、X線吸収層22の厚みは、緩衝層42と合わせてX線吸収部41の厚みとなるように調整する。なお、X線吸収部41及びX線透過部43の層構成以外は、第1実施形態の第2のグリッド14と同じであるため、詳しい説明は省略する。
本実施形態の第2のグリッド40によれば、第1実施形態の第2のグリッド14と同様に、コーンビーム状のX線のケラレを少なくし、位相コントラスト画像の画質を向上できる。また、緩衝層42により、グリッドに生じる応力を吸収して製造時及び使用時の破損を防止し、X線吸収層22のX線透過部43への拡散を防止することができる。
[第3実施形態]
上記実施形態では、ロール体から裁断した積層シートを湾曲させることにより収束構造のグリッドを形成したが、平板状の収束構造グリッドを形成することもできる。以下、本発明の第3の実施形態について説明するが、第1及び第2実施形態と同じ構成については、同じ符号を用いて詳しい説明を省略する。
図8(A)、(B)に示す本実施形態の第2のグリッド50は、y方向に延伸されx方向に交互に配置された複数のX線吸収部19及びX線透過部20を有しており、X線透過部20は、X線吸収シート20a及び緩衝層20bから構成されている。X線吸収部19及びX線透過部20は、X線源11のX線焦点に対して収束するようにyz面内で傾けられ、かつX線源11側の面である第1の面から、第1の面の反対側の面であるX線画像検出器15側の第2の面に向かって、x方向の幅が徐々に広くなる収束構造を有している。これにより、X線源11から照射されたコーンビーム状のX線は、X線吸収部19によって必要以上にケラレることなく第2のグリッド14を通過することができるので、第2のグリッド14のケラレによるX線量の低下を防止することができる。
次に、上記第2のグリッド40の製造方法について説明する。図10に示すように、本実施形態では、ロール体28を裁断して、第1実施形態の積層シート29よりも厚みの大きな積層体52を形成する。なお、積層体52は、ロール体28から1つ形成してもよいし、ロール体28の大きさによっては複数個を形成してもよい。
図11(A)に示すように、次の工程では、積層体52は、一対の押圧体54、55からなるプレス装置56によって押圧整形される。一対の押圧体54、55は、積層体52を挟んで互いに接近する矢印方向に移動自在とされており、積層体52を押圧する押圧面54a、55aは、押圧体54、55の移動方向に対して傾斜された傾斜面となっている。積層体52は、一対の押圧体54、55の間に、X線透過性シート20a等の積層方向が一対の押圧体54、55の移動方向と一致するように配置される。
そして、押圧体54、55が互いに接近するように矢印方向に移動し、押圧面54a、55aで積層体52を押圧することにより、積層体52は、同図(B)に示すように、台形状に整形される。これにより、X線透過性シート20a、緩衝層20b及びX線吸収層22は、台形状の短辺側から長辺側に向かって徐々に厚みが厚くなるように厚み分布が変化し、かつX線焦点に向かって収束するように斜めに積層される。
次の工程では、図11(B)に示すように、台形状に整形された積層体52が、2点鎖線Jで示すように薄く裁断され、裁断面が研磨される。この裁断幅は、研磨代を含むため、例えば第2のグリッド14の厚さT2よりも厚くなる。これにより、X線吸収層22からなるX線吸収部19と、X線透過性シート20a及び緩衝層20bからなるX線透過部20とを備え、平板状の収束構造とされた第2のグリッド50が完成する。
本実施形態の第2のグリッド50によれば、第1及び第2の実施形態と同様に、コーンビーム状のX線のケラレを少なくし、位相コントラスト画像の画質を向上できる。また、緩衝層20bにより、グリッドに生じる応力を吸収して製造時及び使用時の破損を防止し、X線吸収層22のX線透過部20への拡散を防止することができる。
なお、線源グリッド及び第1のグリッドも同様に製造可能であるため、詳しい説明は省略する。また、本実施形態のグリッドも、第2実施形態と同様に、X線吸収部をX線吸収層と、X線吸収材が分散された緩衝層とから構成することができる。
[第4実施形態]
上記各実施形態では、X線透過性シート20aをロール状に巻いたが、X線透過性シート20aを折り畳むことにより、X線透過性シート20a、緩衝層20b及びX線吸収層22を積層してもよい。以下、X線透過性シート20aを折り畳む実施形態について説明するが、上記第1〜第3実施形態と同じ構成については、同符号を用いて詳しい説明は省略する。
図12に示すように、本実施形態では、帯状のX線透過性シート20aが矢印方向に搬送される途中で、X線透過性シート20aの上面には、スプレー装置26によってX線吸収層22が成膜され、X線透過性シート20aの下面には、スプレー装置24によって接着層20bが形成される。
X線吸収層22等が成膜されたX線透過性シート20aは、図示しない平面状の加工台の上に載置され、X線吸収層22が設けられている面と緩衝層20bが塗布されている面とが交互に内側になるように、所定の幅間隔で屈曲方向を交互に反転させながら折り畳まれていく。これにより、図13に示すように、X線透過性シート20a及び緩衝層20bと、X線吸収層22とが交互に積層される。なお、X線透過性シート20aの折り畳み方向を交互に反転させているため、X線吸収層22同士と、X線透過性シート20a及び緩衝層20b同士がそれぞれ重なり合うので、X線吸収層22とX線透過性シート20a及び接着層20bの厚みを、製造するグリッドのX線吸収部及びX線透過部の厚みの半分にするのが好ましい。
X線透過性シート20a及びX線吸収層22には剛性があるため、図14に示すように、X線透過性シート20aの屈曲部Bには、隙間Sが生じてしまう。そのため、X線透過性シート20aが所定の回数折り畳まれたとき、あるいはX線透過性シート20aの積層高さが所定高さに達したときに、図12に示すように、積層されたX線透過性シート20aの最上層を押圧板60によって押圧し、X線透過性シート20a及びX線吸収層22の屈曲部Bに隙間Sが生じないように積層するのが好ましい。押圧板60によるX線透過性シート20aの押圧力Fは、X線透過性シート20aの1つの屈曲部Bを隙間Sが生じないように折り畳むために必要な曲がり力をF、X線透過性シート20aの折り畳み回数(屈曲部Bの数)をNとしたときに、下記式(3)から求めることができる。
F≧N×F・・・(3)
X線透過性シート20aの積層後には、第3実施形態と同様に、X線透過性シート20aの積層体をプレス装置56によって台形形状に押圧整形し、これを裁断して収束構造の第2のグリッド50を形成してもよい。また、図15(A)に示すように、X線透過性シート20aの積層体62を、X線透過性シート20a等の積層方向に沿って対向配置された複数個の楔型の押圧部材63により押圧整形してもよい。これによれば、同図(B)に示すように、押圧部材63により押圧された積層体62は、押圧部材63の形状に合わせて各層が斜めに積層され、かつ各層の押圧部材63の先端で押圧された部分の厚みが最も薄くなるように厚み分布が変更される。
押圧整形後の積層体62は、2点鎖線Uで示すように薄く裁断され、裁断面が研磨される。この裁断幅は、研磨代を含むため、例えば第2のグリッド14の厚さT2よりも厚くなる。これにより、X線吸収層22からなるX線吸収部19と、X線透過性シート20a及び緩衝層20bからなるX線透過部20とを備え、X線吸収部19及びX線透過部20がX線焦点11aに向かって収束し、かつX線照射方向に沿って幅が広くなるようにされた収束構造の第2のグリッド50を製造することができる。
本実施形態によれば、X線透過シート20a、緩衝層20b及びX線吸収層22は、第1〜3実施形態のように湾曲していないので、X線透過性及び吸収性の高いグリッドを製造することができる。なお、線源グリッド及び第1のグリッドも同様に製造可能であるため、詳しい説明は省略する。また、本実施形態のグリッドも、第2実施形態と同様に、X線吸収部をX線吸収層と、X線吸収材が分散された緩衝層とから構成することができる。
また、本実施形態では、積層体62を押圧整形することにより収束構造の第2のグリッド50を形成したが、押圧整形を省略して第1実施形態と同様な平行グリッドを形成し、これを湾曲させてもよい。この場合、本実施形態では、X線透過性シート20a等を平面上で積層しているので、X線吸収部及びX線透過部の湾曲に対する考慮は不要である。
上記各実施形態では、一方向に延伸されかつ延伸方向に直交する配列方向に沿って交互に配置されたX線吸収部及びX線透過部を有する縞状の一次元グリッドを例に説明したが、本発明は、X線吸収部及びX線透過部が2方向に配列された二次元グリッドにも適用が可能である。さらに、上記実施形態では、被検体HをX線源と第1のグリッドとの間に配置しているが、被検体Hを第1のグリッドと第2のグリッドとの間に配置した場合にも同様に位相コントラスト画像の生成が可能である。また、線源グリッドを備えたX線画像撮影システムについて説明したが、本発明は、線源グリッドを使用しないX線画像撮影システムにも適用可能である。また、上記各実施形態は、矛盾しない範囲で相互に組み合わせることが可能である。
上記各実施形態は、第1及び第2のグリッドを、そのX線透過部を通過したX線を線形的に投影するように構成しているが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、第1及び第2のグリッドでX線を回折することにより、いわゆるタルボ干渉効果が生じる構成(国際公開WO2004/058070号公報等に記載の構成)としてもよい。この場合には、第1及び第2のグリッド間の距離をタルボ干渉距離に設定する必要がある。また、第1のグリッドの種類を、吸収型グリッドではなく、比較的アスペクト比が低い位相型グリッドにすることも可能である。
また、上記各実施形態では、第2のグリッドにより強度変調された縞画像を縞走査法によって検出して位相コントラスト画像を生成しているが、1回の撮影によって位相コントラスト画像を生成するX線画像撮影システムも知られている。例えば、国際公開WO2010/050483号公報に記載されているX線画像撮影システムでは、第1及び第2のグリッドにより生成されたモアレをX線画像検出器により検出し、この検出されたモアレの強度分布をフーリエ変換することによって空間周波数スペクトルを取得し、この空間周波数スペクトルからキャリア周波数に対応したスペクトルを分離して逆フーリエ変換を行なうことにより微分位相像を得ている。このようなX線画像撮影システムの第1及び第2のグリッドの少なくとも一方に、本発明のグリッドを用いてもよい。
また、1回の撮影により位相コントラスト画像を生成するX線画像撮影システムには、強度変調手段として、第2のグリッドの代わりに、X線を電荷に変換する変換層と、変換層により生成された電荷を収集する電荷収集電極とを備えた直接変換型のX線画像検出器を用いたものがある。このX線画像撮影システムは、例えば、各画素の電荷収集電極が、第1のグリッドで形成された縞画像の周期パターンとほぼ一致する周期で配列された線状電極を互いに電気的に接続してなる線状電極群が、互いに位相が異なるように配置されたものであり、各線状電極群を個別に制御して電荷を収集することにより、1度の撮影により複数の縞画像を取得し、この複数の縞画像に基づいて位相コントラスト画像を生成している(特開2009−133823号公報等に記載の構成)。
また、1回の撮影により位相コントラスト画像を生成する別のX線画像撮影システムとして、第1及び第2のグリッドを、X線吸収部及びX線透過部の延伸方向が相対的に所定の角度だけ傾くように配置し、この傾きにより上記延伸方向に生じるモアレ周期の区間を分割して撮影することにより、第1及び第2のグリッドの相対位置が異なる複数の縞画像を取得し、これらの複数の縞画像から位相コントラスト画像を生成することも可能である。このようなX線画像撮影システムの第1及び第2のグリッドの少なくとも一方に、本発明のグリッドを用いてもよい。
また、光読取型のX線画像検出器を用いることにより、第2のグリッドを省略したX線画像撮影システムが考えられる。このシステムでは、第1のグリッドによって形成された周期パターン像を透過する第1の電極層と、第1の電極層を透過した周期パターン像の照射を受けて電荷を発生する光導電層と、光導電層において発生した電荷を蓄積する電荷蓄積層と、読取光を透過する線状電極が多数配列された第2の電極層とがこの順に積層され、読取光によって走査されることによって各線状電極に対応する画素毎の画像信号が読み出される光読取型のX線画像検出器を強度変調手段として用いており、電荷蓄積層を線状電極の配列ピッチよりも細かいピッチで格子状に形成することにより、電荷蓄積層を第2のグリッドとして機能させることができる。このようなX線画像撮影システムの第1のグリッドに、本発明のグリッドを用いてもよい。
以上説明した実施形態は、医療診断用の放射線画像撮影システムのほか、工業用や、非破壊検査等のその他の放射線撮影システムに適用することが可能である。また、本発明は、X線撮影において散乱線を除去する散乱線除去用グリッドにも適用可能である。更に、本発明は、放射線として、X線以外にガンマ線等を用いることも可能である。
10 X線画像撮影システム
11 X線源
12 線源グリッド
13 第1のグリッド
14、40、50 第2のグリッド
15 X線画像検出器
19、41 X線吸収部
20、43 X線透過部
20a X線透過性シート
20b、42 緩衝層
22 X線吸収層
28 ロール体
29 積層シート
33、56 プレス装置
52 積層体

Claims (17)

  1. 放射線の照射方向に直交する面上に、放射線吸収部及び放射線透過部が交互に配列された放射線画像撮影用グリッドであって、
    前記放射線吸収部と前記放射線透過部との間に、両者を結合する緩衝層を設けたことを特徴とする放射線画像撮影用グリッド。
  2. 前記緩衝層は、前記放射線吸収部と前記放射線透過部とを接合する接着剤であり、前記放射線透過部の一部を構成することを特徴とする請求項1記載の放射線画像撮影用グリッド。
  3. 前記緩衝層は、前記放射線吸収部と前記放射線透過部とを接合する接着剤と、前記接着剤中に分散された放射線吸収材とからなり、前記放射線吸収部の一部を構成することを特徴とする請求項1記載の放射線画像撮影用グリッド。
  4. 前記放射線吸収部、前記放射線透過部及び前記緩衝層は、放射線が照射される放射線焦点に向かって収束するように傾けられていることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の放射線画像撮影用グリッド。
  5. 前記放射線吸収部、前記放射線透過部及び前記緩衝層は、前記放射線吸収部及び前記放射線透過部が配列されている配列方向の幅が、前記放射線焦点側の第1の面から前記第1の面と反対側の第2の面に向かって徐々に広くなっていることを特徴とする請求項4記載の放射線画像撮影用グリッド。
  6. 前記放射線吸収部、前記放射線透過部及び前記緩衝層は、前記放射線吸収部及び前記放射線透過部が配列されている配列方向に直交して延伸されていることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の放射線画像撮影用グリッド。
  7. 帯状の放射線透過材を搬送しながら、前記放射線透過材の一方の面に放射線吸収層を形成する工程と、
    搬送中の前記放射線透過材の他方の面、あるいは前記放射線吸収層に、緩衝層を形成する工程と、
    前記放射線透過材が積層された積層体を形成し、前記緩衝層により前記放射線透過材と前記放射線吸収層とを結合する工程と、
    前記積層体を、前記放射線透過材の積層方向に沿って裁断し、裁断面を研磨して、前記放射線吸収層からなる放射線吸収部と、前記放射線透過材からなる放射線透過部とを形成する工程と、を備えたことを特徴とする放射線画像撮影用グリッドの製造方法。
  8. 前記放射線透過材を積層する工程は、前記放射線透過材をロール状に巻いていくことを特徴とする請求項7記載の放射線画像撮影用グリッドの製造方法。
  9. 前記放射線透過材に、前記放射線吸収層を形成する工程及び前記緩衝層を形成する工程と、前記放射線透過材を積層する工程とに速度差を設け、前記放射線透過材のロールを常に回転させることを特徴とする請求項8記載の放射線画像撮影用グリッドの製造方法。
  10. 前記放射線透過材を積層する工程は、前記放射線透過材が平面上に載置され、所定の幅間隔で屈曲方向を交互に反転させながら前記放射線透過材が折り畳まれていくことを特徴とする請求項7記載の放射線画像撮影用グリッドの製造方法。
  11. 前記放射線透過材の折り畳み回数が所定回数となったとき、あるいは前記放射線透過材の積層高さが所定高さとなったときに、前記積層体を積層方向から押圧し、前記放射線透過材の間の隙間を取り除く工程を含むことを特徴とする請求項10記載の放射線画像撮影用グリッドの製造方法。
  12. 前記積層体を積層方向に沿って裁断する工程の前に、前記放射線透過材の積層方向に対して傾けられた押圧面を有する一対の押圧手段によって、前記積層体を積層方向に沿って挟み込むことにより、前記放射線透過材、前記緩衝層及び前記放射線吸収層の積層方向を傾け、かつ前記放射線透過材、前記緩衝層及び前記放射線吸収層の層内厚さに分布を持たせる工程を含むことを特徴とする請求項7〜11いずれか記載の放射線画像撮影用グリッドの製造方法。
  13. 前記緩衝層は、前記放射線透過材と前記放射線吸収層とを接合する接着剤であり、前記放射線透過部の一部を構成することを特徴とする請求項7〜12いずれか記載の放射線画像撮影用グリッドの製造方法。
  14. 前記緩衝層は、前記放射線透過材と前記放射線吸収層とを接合する接着剤と、前記接着剤中に分散された放射線吸収材とからなり、前記放射線吸収部の一部を構成することを特徴とする請求項7〜12いずれか記載の放射線画像撮影用グリッドの製造方法。
  15. 放射線を透過する部分と吸収する部分とからなるグリッド構造が周期的に配置され、放射線源から照射された放射線を通過させて第1の周期パターン像を形成する第1のグリッドと、前記第1の周期パターンに対して位相が異なる少なくとも1つの相対位置で前記第1の周期パターン像に強度変調を与える強度変調手段と、前記強度変調手段により前記相対位置で生成された第2の周期パターン像を検出する放射線画像検出器と、前記放射線画像検出器により検出された少なくとも1つの前記第2の周期パターン像に基づいて、位相情報を画像化する演算処理手段と、を備えた放射線画像撮影システムであって、
    前記第1のグリッドに、請求項1〜6いずれかに記載の放射線画像撮影用グリッドを用いたことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  16. 前記強度変調手段は、前記第1の周期パターンを透過する部分と吸収する部分とからなるグリッド構造が周期的に配置された第2のグリッドと、前記第1及び第2のグリッドのいずれか一方を、前記第1及び第2のグリッドのグリッド構造の周期方向に所定のピッチで移動させる走査手段とからなり、前記走査手段により移動される各位置が前記相対位置に対応する放射線画像撮影システムであって、
    前記第2のグリッドに、請求項1〜6いずれか記載の放射線画像撮影用グリッドを用いたことを特徴とする請求項15記載の放射線画像撮影システム。
  17. 前記放射線源と前記第1のグリッドとの間に配置され、前記放射線源から照射された放射線を部分的に遮蔽して多数の線光源とする第3のグリッドを有し、前記第3のグリッドに、請求項1〜6いずれか記載の放射線画像撮影用グリッドを用いたことを特徴とする請求項15または16記載の放射線画像撮影システム。
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