JP2008196393A - 4サイクル内燃機関 - Google Patents

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Naoki Onimura
直樹 鬼村
Hiroshi Serikawa
宏史 芹川
Toshinori Inomori
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Abstract

【課題】ロッカーアームのロッカーシャフトの軸方向に沿った移動を規制する規制部材をより確実にロッカーシャフトに取り付けるとともに、ロッカーアーム及び規制部材の耐久性を向上させることができる4サイクル内燃機関を提供する。
【解決手段】エンジン100は、ロッカーアーム120のロッカーシャフト140の軸方向に沿った移動を規制するカラー160と、カラー160をロッカーシャフト140に締結するボルト180とを備える。カラー160は、ロッカーシャフト140の外周部の一部と当接するとともに、ロッカーアーム120の側面と当接する。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸排気バルブを所定のタイミングで押圧するロッカーアームと、ロッカーアームに挿通され、ロッカーアームを揺動可能に支持するロッカーシャフトとを備える4サイクル内燃機関に関する。
4サイクル内燃機関では、カムシャフトに取り付けられたカムによって揺動させられ、吸排気バルブを所定のタイミングで押圧するロッカーアームを設ける構造が広く用いられている。
一般的に、ロッカーアームには、ロッカーシャフトが挿通される。ロッカーアームは、ロッカーシャフトによって揺動可能に支持される。このようなロッカーアームのロッカーシャフトの軸方向に沿った移動を規制するため、樹脂または金属によって形成された可撓性のカラー(規制部材)をロッカーシャフトに嵌め込み、ロッカーアームと当接させる構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、当該カラーは、ロッカーシャフトの軸方向に沿ったスリットが形成された円筒状である。このため、吸排気バルブの頂部とロッカーアームとのクリアランス調整用シムの交換作業時などには、カラーを撓ませてスリット幅を拡げることによって、簡単にカラーをロッカーシャフトから取り外すことができる。
特開2004−278435号公報(第3−4頁、第8図)
しかしながら、上述したロッカーアームを所定の位置に配置するために設けられる従来のカラー、具体的には、ロッカーアームのロッカーシャフトの軸方向に沿った移動を規制する規制部材には、次のような問題があった。
すなわち、上述した従来のカラーには、ロッカーシャフトの軸方向に沿ったスリットが形成されているため、ロッカーシャフトからカラーが脱落する場合があるといった問題がある。
さらに、揺動するロッカーアームに当接するカラーを樹脂で形成する場合、金属で形成した場合よりもカラーの耐久性が低くなるといった問題がある。一方、カラーを金属で形成する場合、一般的に樹脂で形成する場合よりも弾性変形量が限定される。
つまり、カラーを金属で形成する場合、カラーを樹脂で形成する場合と比較して、ロッカーシャフトの径方向に沿ったカラーの厚さを抑えなければ所望の弾性変形量を得られない。ロッカーシャフトの径方向に沿ったカラーの厚さを抑えると、カラーとロッカーアームとの当接面積も減少するため、カラーとロッカーアームとの当接面の面圧が上昇し、カラー及びロッカーアームの耐久性が低くなる。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ロッカーアームのロッカーシャフトの軸方向に沿った移動を規制する規制部材をより確実にロッカーシャフトに取り付けるとともに、ロッカーアーム及び規制部材の耐久性を向上させることができる4サイクル内燃機関を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、吸排気バルブ(吸気バルブ125,排気バルブ135)と、前記吸排気バルブを所定のタイミングで押圧するロッカーアーム(ロッカーアーム120,ロッカーアーム130)と、前記ロッカーアームに挿通され、前記ロッカーアームを揺動可能に支持するロッカーシャフト(ロッカーシャフト140,ロッカーシャフト150)とを備える4サイクル内燃機関(エンジン100)であって、前記ロッカーアームに隣接して配設され、前記ロッカーアームの前記ロッカーシャフトの軸方向に沿った移動を規制する規制部材(カラー160,カラー170)と、前記規制部材を前記ロッカーシャフトに締結する締結部材(ボルト180,ボルト190)とを備え、前記規制部材は、前記ロッカーシャフトの外周部(外周部140a)の一部と当接するとともに、前記ロッカーアームの側面(側面123,側面133)と当接することを要旨とする。
このような4サイクル内燃機関によれば、規制部材は、締結部材によってロッカーシャフトに締結される。このため、規制部材をより確実にロッカーシャフトに取り付けることができる。
さらに、規制部材は、ロッカーシャフトの外周部の一部と当接するとともに、ロッカーシャフトによって揺動可能に支持されるロッカーアームの側面と当接する。締結部材によってロッカーシャフトに締結される規制部材は、ロッカーシャフトから脱落することが確実に防止されるため、上述した従来の規制部材のように可撓性を具備する必要がない。
このため、ロッカーシャフトの径方向に沿った規制部材の厚さを従来の規制部材よりも厚くでき、規制部材とロッカーアームの側面との当接面積を増大させることができる。規制部材とロッカーアームの側面との当接面積が増大すれば、規制部材とロッカーアームとの当接面の面圧が低下し、規制部材及びロッカーアームの耐久性が向上する。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記規制部材は、前記ロッカーシャフトの外周部と当接する内側面(内側面160in)と、前記内側面よりも前記ロッカーシャフトの径方向外側に位置する外側面(外側面160out)とを有し、前記ロッカーシャフトの軸方向視において、前記内側面の一端(内側端160b)から前記内側面の中央(中央C1)までの高さ(高さH1)は、前記内側面の中央から前記外側面の中央(中央C2)までの高さ(高さH2)よりも高いことを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記規制部材は、前記ロッカーシャフトの外周部と当接する内側面(内側面160in)と、前記内側面よりも前記ロッカーシャフトの径方向外側に位置する外側面(外側面160out)とを有し、前記ロッカーシャフトの軸方向視において、前記外側面の一端(外側端160a)から他端(外側端160c)までの幅(幅W1)は、前記ロッカーシャフトの直径(直径D)よりも広いことを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記規制部材は、前記ロッカーシャフトの外周部と当接する内側面(内側面160in)と、前記内側面よりも前記ロッカーシャフトの径方向外側に位置する外側面(外側面160out)とを有し、前記ロッカーシャフトの軸方向視において、前記外側面の一端(外側端160a)から前記外側面の中央(中央C2)までの高さは、前記ロッカーシャフトの半径(半径R)よりも高いことを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記締結部材は、ネジ状部材であることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記ロッカーシャフトには、前記ネジ状部材が螺入されるネジ孔(ネジ孔142,ネジ孔143)が形成されることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記規制部材は、金属製であることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記規制部材は、焼結品であることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記ロッカーシャフトが支持されるシリンダーヘッド(シリンダーヘッド100sh)を備え、前記規制部材は、前記ロッカーアームの側面(例えば、側面123)と当接する第1側面部(側面部161)と、前記第1側面部の反対側に位置し、前記シリンダーヘッドと当接する第2側面部(側面部162)とを有することを要旨とする。
本発明の特徴によれば、ロッカーアームのロッカーシャフトの軸方向に沿った移動を規制する規制部材をより確実にロッカーシャフトに取り付けるとともに、ロッカーアーム及び規制部材の耐久性を向上させることができる4サイクル内燃機関を提供することができる。
次に、本発明に係る4サイクル内燃機関の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(スイング式エンジンユニットの全体概略構成)
図1は、本実施形態において4サイクル内燃機関を構成するエンジン100を含むスイング式エンジンユニット10の全体概略側面図である。スイング式エンジンユニット10は、スクータ型自動二輪車に用いられる。スイング式エンジンユニット10は、エンジン100と伝動ユニット200とによって構成される。
エンジン100は、単気筒の4サイクル内燃機関である。エンジン100は、SOHC型であり、4つのバルブ(吸気2バルブ、排気2バルブ)を有する。
伝動ユニット200は、エンジン100のクランクシャフト(不図示)と連結されるドライブプーリーやVベルト(不図示)などによって構成され、エンジン100が発生した駆動力をスクータ型自動二輪車の後輪(不図示)に伝達する。
また、スイング式エンジンユニット10は、スクータ型自動二輪車の懸架部によって揺動可能に懸架される被懸架部210を有する。
(4サイクル内燃機関の構成)
次に、本実施形態において4サイクル内燃機関を構成するエンジン100の構成について説明する。
(1)シリンダーヘッド部分の概略構成
図2は、エンジン100のシリンダーヘッド部分の概略斜視図である。なお、図2では、シリンダーヘッドカバー104やプレート110(図2において不図示)が取り外された状態が示されている。
図2に示すように、シリンダーヘッド100shは、箱状である。シリンダーヘッド100shは、中央壁部101及び側壁部102を有する。
中央壁部101と側壁部102との間の空間には、ロッカーアーム120,130が配設される。
ロッカーアーム120は、吸気バルブ125(図2において不図示、図4参照)を所定のタイミングで押圧する。ロッカーアーム120には、ロッカーシャフト140が挿通される。ロッカーシャフト140は、ロッカーアーム120を揺動可能に支持する。
ロッカーアーム130は、排気バルブ135(図2において不図示、図4参照)を所定のタイミングで押圧する。ロッカーアーム130には、ロッカーシャフト150が挿通される。ロッカーシャフト150は、ロッカーアーム130を揺動可能に支持する。
ロッカーシャフト140,150は、シリンダーヘッド100sh、具体的には、中央壁部101と側壁部102とによって支持される。
また、ロッカーシャフト140には、カラー160が取り付けられる。カラー160は、ロッカーアーム120に隣接して配設され、ロッカーアーム120のロッカーシャフト140の軸方向に沿った移動を規制する。同様に、ロッカーシャフト150には、カラー170が取り付けられる。カラー170は、ロッカーアーム130に隣接して配設され、ロッカーアーム130のロッカーシャフト150の軸方向に沿った移動を規制する。本実施形態において、カラー160,170は、規制部材を構成する。
カラー160は、ボルト180によってロッカーシャフト140に締結される。カラー170は、ボルト190によってロッカーシャフト150に締結される。本実施形態において、ボルト180,190は、締結部材を構成する。ボルト180,190には、雄ネジが刻まれたネジ状部材である。
(2)ロッカーアーム周辺の詳細構成
図3は、エンジン100のシリンダーヘッド部分の平面図である。図4は、図3のF4−F4線に沿ったエンジン100のシリンダーヘッド部分の断面図である。
図3及び図4に示すように、シリンダーヘッド100shには、プレート110が取り付けられる。具体的には、プレート110は、ボルト111を用いてシリンダーヘッド100shに固定される。
プレート110は、ロッカーシャフト140,150がシリンダーヘッド100shから抜け落ちることを防止するシャフト押さえ部110aを有する。また、プレート110は、ロッカーアーム120,130及びカラー160,170などへのアクセスを容易にするため、開口部110bが形成される。
ロッカーアーム120は、吸気カム127(図4参照)によって回動させられるローラー121を有する。同様に、ロッカーアーム130は、排気カム137(図4参照)によって回動させられるローラー131を有する。すなわち、ロッカーアーム120,130は、ローラーロッカーアームである。
図4に示すように、シリンダーヘッド100shには、吸気ポート103in及び排気ポート103exが形成される。なお、図示されていないが、吸気ポート103in及び排気ポート103exは、2つずつ形成される。
吸気ポート103inには、吸気バルブ125が配設される。また、排気ポート103exには、排気バルブ135が配設される。なお、図示されていないが、吸気バルブ125及び排気バルブ135は、2本ずつ配設される。
吸気バルブ125は、ロッカーアーム120に形成されたバルブ押圧部122によって所定のタイミングで押圧される。具体的には、カムシャフト105とともに吸気カム127が回転すると、ローラー121がシリンダーヘッドカバー104側に移動させられる。ローラー121がシリンダーヘッドカバー104側に移動させられると、ロッカーシャフト140を中心としてロッカーアーム120が揺動し、バルブ押圧部122が吸気バルブ125を押圧する。
吸気バルブ125がバルブ押圧部122によって押圧されると、吸気バルブ125は、吸気ポート103inを開放する。なお、バルブ押圧部122と吸気バルブ125との間には、バルブ押圧部122と吸気バルブ125とのクリアランスを調整する調整パッド126(シム)が設けられる。
排気バルブ135は、上述した吸気バルブ125と同様に、バルブ押圧部132によって所定のタイミングで押圧される。バルブ押圧部132と排気バルブ135との間には、バルブ押圧部132と排気バルブ135とのクリアランスを調整する調整パッド136(シム)が設けられる。
(3)カラー(規制部材)の配設状態
図5は、シリンダーヘッド100shの一部拡大平面図である。図5では、プレート110が想像線で示されている。図5に示すように、カラー160は、シリンダーヘッド100shの中央壁部101と、ロッカーアーム120との間に配設される。カラー160は、ロッカーアーム120の側面123と当接する。
カラー170は、シリンダーヘッド100shの側壁部102と、ロッカーアーム130との間に配設される。カラー170は、ロッカーアーム130の側面133と当接する。
ロッカーアーム120には、2つのバルブ押圧部122が形成される。つまり、ロッカーアーム120は、2つの吸気バルブ125を同時に押圧する。同様に、ロッカーアーム130には、2つのバルブ押圧部132が形成される。つまり、ロッカーアーム130は、2つの排気バルブ135を同時に押圧する。
(4)カラーの形状
図6(a)は、カラー160の平面図である。図6(b)は、カラー160の側面図である。なお、カラー170は、カラー160と同様の形状を有する。カラー160は、金属製である。本実施形態では、カラー160は、焼結品、つまり、焼結合金によって形成される。
図6(a)に示すように、カラー160は、側面部161、162を有する。側面部161は、ロッカーアーム120の側面123と当接する。本実施形態において、側面部161は、第1側面部を構成する。
側面部162は、側面部161の反対側に位置する。側面部162は、シリンダーヘッド100sh、具体的には、中央壁部101と当接する。本実施形態において、側面部162は、第2側面部を構成する。
また、カラー160には、ボルト180が挿通されるボルト挿通孔163が形成される。さらに、カラー160には、丸み部164が形成される。上述したように、カラー170は、カラー160と同様の形状を有する。つまり、ロッカーシャフト140に挿通されるカラー160と、ロッカーシャフト150に挿通されるカラー170とは、共用される。カラー170は、側壁部102に向かって延びるロッカーアーム130、具体的には、バルブ押圧部132との干渉を避ける(図5参照)必要がある。このため、カラー170と共用されるカラー160にも丸み部164が形成される。
図6(b)に示すように、カラー160は、ロッカーシャフト140の外周部140aの略半分を覆う。つまり、カラー160は、ロッカーシャフト140の軸心を中心として、約180度の範囲に渡って設けられる。
カラー160は、ロッカーシャフト140の外周部140a(図6(b)において不図示、図7参照)と当接する内側面160inと、内側面160inよりもロッカーシャフト140の径方向外側に位置する外側面160outとを有する。
カラー160は、ロッカーシャフト140に対して、以下のような関係を有する。すなわち、ロッカーシャフト140の軸方向視において、内側面160inの一端、具体的には、内側端160bから内側面160inの中央C1までの高さH1は、内側面160inの中央C1から外側面160outの中央C2までの高さH2よりも高い。
また、ロッカーシャフト140の軸方向視において、外側面160outの一端、具体的には、外側端160aから他端、具体的には、外側端160cまでの幅W1は、ロッカーシャフト140の直径Dよりも広い。
さらに、ロッカーシャフト140の軸方向視において、外側面160outの外側端160aから中央C2までの高さH3は、ロッカーシャフト140の半径Rよりも高い。
(5)ロッカーシャフトの形状
図7(a)は、ロッカーシャフト140の側面図である。図7(b)は、ロッカーシャフト140の平面図である。なお、ロッカーシャフト150は、ロッカーシャフト140と同様の形状を有する。
図7(a)に示すように、ロッカーシャフト140には、断面形状が略円形の貫通孔141が形成される。つまり、ロッカーシャフト140は、円筒状である。また、図7(b)に示すように、ロッカーシャフト140には、ネジ孔142,143が形成される。
ネジ孔142には、カラー160をロッカーシャフト140に締結するボルト180(図2参照)が螺入される。上述したように、ロッカーシャフト140は、ロッカーシャフト150と同様の形状を有する。つまり、ロッカーシャフト140とロッカーシャフト150とは、共用される。
ネジ孔143には、ロッカーシャフト150として用いられる場合において、カラー170をロッカーシャフト150に締結するボルト190(図2参照)が螺入される。
また、ロッカーシャフト140には、切欠き部144が形成される。切欠き部144には、プレート110のシャフト押さえ部110aが係合する。
(6)プレートの形状
図8(a)は、プレート110の平面図である。図8(b)は、プレート110の側面図である。図8(a)及び(b)に示すように、プレート110は、ロッカーシャフト140,150がシリンダーヘッド100shから抜け落ちることを防止するシャフト押さえ部110aを有する。具体的には、シャフト押さえ部110aは、ロッカーシャフト140(150)に形成されている切欠き部144と係合する。
また、プレート110は、ロッカーアーム120,130及びカラー160,170などへのアクセスを容易にするため、開口部110bが形成される。
(作用・効果)
エンジン100によれば、カラー160(170)は、ボルト180(190)によってロッカーシャフト140(150)に締結される。このため、カラー160をより確実にロッカーシャフト140に取り付けることができる。
さらに、カラー160は、ロッカーシャフト140の外周部140aの一部と当接するとともに、ロッカーシャフト140によって揺動可能に支持されるロッカーアーム120の側面123と当接する。ボルト180によってロッカーシャフト140に締結されるカラー160は、ロッカーシャフト140から脱落することが確実に防止されるため、上述した従来のカラーのように可撓性を具備する必要がない。
このため、ロッカーシャフト140の径方向に沿ったカラー160の厚さ、具体的には、高さH2(図6(b)参照)を従来のカラーよりも厚くでき、カラー160とロッカーアーム120の側面123との当接面積を増大させることができる。カラー160とロッカーアーム120の側面との当接面積が増大すれば、カラー160とロッカーアーム120との当接面の面圧が低下し、カラー160及びロッカーアーム120の耐久性が向上する。
本実施形態では、カラー160(170)は、雄ネジが刻まれたボルト180(190)によってロッカーシャフト140(150)に締結される。このため、カラー160のロッカーシャフト140への取り付け、及びロッカーシャフト140からの取り外しが容易である。すなわち、カラー160を取り外してロッカーアーム120を容易に移動させることができるため、調整パッド126(136)の交換などの作業が容易である。
さらに、ボルト180は、ネジ孔142に螺入されるため、ロッカーシャフト140がシリンダーヘッド100shから抜け落ちることを防止できる。
本実施形態では、カラー160(170)は、焼結合金によって形成される。このため、樹脂によって形成する場合と比較して、カラー160の耐久性をさらに向上させることができる。
本実施形態では、カラー160の側面部161は、ロッカーアーム120の側面123と当接する。また、側面部161の反対側に位置する側面部162は、シリンダーヘッド100shの中央壁部101と当接する。また、ロッカーシャフト140は、シリンダーヘッド100sh、具体的には、中央壁部101と側壁部102とによって支持される。このため、ロッカーシャフト140がシリンダーヘッド100shから抜け落ちることを防止できる。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、カラー160(170)の形状は、図9に示すカラー160Vのような形状に変更してもよい。図9は、カラー160に代えて用いられるカラー160Vの側面図である。
カラー160は、ロッカーシャフト140の軸心を中心として、約180度の範囲に渡って設けられていたが、カラー160Vは、ロッカーシャフト140の軸心を中心として、180度よりも狭い範囲に渡って設けられる。つまり、カラー160V及びロッカーアーム120の耐久性を確保できる場合、カラー160Vは、必ずしも約180度の範囲に渡って設けられていなくても構わない。
また、ロッカーシャフト140の下方までシリンダーヘッド100shの肉部を延在し、カラー160をロッカーシャフト140に締結するボルト180をシリンダーヘッド100shに螺入するようにしてもよい。
さらに、ボルト180に代えて、カラー160をロッカーシャフト140に締結するバンドなどを用いても構わない。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施形態に係る4サイクル内燃機関を含むスイング式エンジンユニットの全体概略側面図である。 本発明の実施形態に係る4サイクル内燃機関のシリンダーヘッド部分の概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る4サイクル内燃機関のシリンダーヘッド部分の平面図である。 図3のF4−F4線に沿った4サイクル内燃機関のシリンダーヘッド部分の断面図である。 本発明の実施形態に係る4サイクル内燃機関のシリンダーヘッド部分の一部拡大平面図である。 本発明の実施形態に係る規制部材の平面図及び側面図である。 本発明の実施形態に係るロッカーシャフトの側面図及び平面図である。 本発明の実施形態に係るプレートの平面図及び側面図である。 本発明の変更例に係る規制部材の側面図である。
符号の説明
10…スイング式エンジンユニット、100…エンジン、100sh…シリンダーヘッド、101…中央壁部、102…側壁部、103ex…排気ポート、103in…吸気ポート、104…シリンダーヘッドカバー、105…カムシャフト、110…プレート、110a…シャフト押さえ部、110b…開口部、111…ボルト、120…ロッカーアーム、121…ローラー、バルブ押圧部122、123…側面、125…吸気バルブ、126…調整パッド、127…吸気カム、130…ロッカーアーム、131…ローラー、132…バルブ押圧部、133…側面、135…排気バルブ、136…調整パッド、137…排気カム、140…ロッカーシャフト、140a…外周部、141…貫通孔、142,143…ネジ孔、144…切欠き部、150…ロッカーシャフト、160,160V…カラー、160a,160c…外側端、160b…内側端、160in…内側面、160out…外側面、161,162…側面部、163…ボルト挿通孔、164…丸み部、170…カラー、180,190…ボルト、200…伝動ユニット、210…被懸架部、C1,C2…中央、D…直径、H1〜H3…高さ、R…半径

Claims (9)

  1. 吸排気バルブと、
    前記吸排気バルブを所定のタイミングで押圧するロッカーアームと、
    前記ロッカーアームに挿通され、前記ロッカーアームを揺動可能に支持するロッカーシャフトと
    を備える4サイクル内燃機関であって、
    前記ロッカーアームに隣接して配設され、前記ロッカーアームの前記ロッカーシャフトの軸方向に沿った移動を規制する規制部材と、
    前記規制部材を前記ロッカーシャフトに締結する締結部材と
    を備え、
    前記規制部材は、前記ロッカーシャフトの外周部の一部と当接するとともに、前記ロッカーアームの側面と当接する4サイクル内燃機関。
  2. 前記規制部材は、
    前記ロッカーシャフトの外周部と当接する内側面と、
    前記内側面よりも前記ロッカーシャフトの径方向外側に位置する外側面と
    を有し、
    前記ロッカーシャフトの軸方向視において、前記内側面の一端から前記内側面の中央までの高さは、前記内側面の中央から前記外側面の中央までの高さよりも高い請求項1に記載の4サイクル内燃機関。
  3. 前記規制部材は、
    前記ロッカーシャフトの外周部と当接する内側面と、
    前記内側面よりも前記ロッカーシャフトの径方向外側に位置する外側面と
    を有し、
    前記ロッカーシャフトの軸方向視において、前記外側面の一端から他端までの幅は、前記ロッカーシャフトの直径よりも広い請求項1に記載の4サイクル内燃機関。
  4. 前記規制部材は、
    前記ロッカーシャフトの外周部と当接する内側面と、
    前記内側面よりも前記ロッカーシャフトの径方向外側に位置する外側面と
    を有し、
    前記ロッカーシャフトの軸方向視において、前記外側面の一端から前記外側面の中央までの高さは、前記ロッカーシャフトの半径よりも高い請求項1に記載の4サイクル内燃機関。
  5. 前記締結部材は、ネジ状部材である請求項1に記載の4サイクル内燃機関。
  6. 前記ロッカーシャフトには、前記ネジ状部材が螺入されるネジ孔が形成される請求項5に記載の4サイクル内燃機関。
  7. 前記規制部材は、金属製である請求項1に記載の4サイクル内燃機関。
  8. 前記規制部材は、焼結品である請求項7に記載の4サイクル内燃機関。
  9. 前記ロッカーシャフトが支持されるシリンダーヘッドを備え、
    前記規制部材は、
    前記ロッカーアームの側面と当接する第1側面部と、
    前記第1側面部の反対側に位置し、前記シリンダーヘッドと当接する第2側面部と
    を有する請求項1に記載の4サイクル内燃機関。
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