JP2007138795A - カムキャップ、ならびにそれを用いたカムシャフト支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関1におけるバルブ5,6開閉用のカムシャフト7,8のジャーナル部7b,8bを、シリンダヘッド2に設けられる台座20とで挟んだ状態で回転自在に支持するよう前記台座20上に取り付けられるカムキャップ30において、カムシャフト7,8のジャーナル部7b,8bの潤滑性を阻害することなく、カムシャフト7,8の回転に伴う打音の発生を抑制または防止する。
【解決手段】カムキャップ30は、半円凹状の軸受面31を有し、この軸受面31においてバルブ開閉動作に伴うカム反力を受ける領域αを除いた領域βに、油溝32が設けられている。
【選択図】図5

Description

本発明は、内燃機関のカムシャフトのジャーナル部を支持する場所に用いるカムキャップ、ならびにそれを用いたカムシャフト支持構造に関する。
一般的に、内燃機関のカムシャフトは、シリンダヘッド上に設けられる台座と、この台座上にボルト止めされて取り付けられるカムキャップとの間に挟まれた状態で回転自在に支持されるようになっている。
上記台座およびカムキャップには、共に半円凹状の軸受面が設けられており、この両軸受面で作られる円形孔に、カムシャフトのジャーナル部がすべり接触状態で支持される。
通常、両軸受面で形成する円形孔とカムシャフトのジャーナル部との間に、適宜のクリアランス、つまりラジアル隙間が設けられることにより、両軸受面とジャーナル部との間のフリクションを低減してカムシャフトの回転円滑性を確保するようにしている。
ところで、上記台座およびカムキャップの両軸受面に、その周方向全長にわたる油溝を設けたものがある(例えば特許文献1参照。)。この場合、油溝内の潤滑油によって前記すべり接触部分の潤滑性を高めることが可能になる。
特許第3284888号公報
上記従来例では、カムシャフトの回転に伴い吸気バルブや排気バルブが開閉駆動されるが、このバルブの開閉動作に伴いカム反力が周期的に増減することがあって、それが原因で、カムシャフトのジャーナル部がカムキャップに周期的に衝突することにより打音が発生することがある。
なお、カム反力は、バルブを閉じているときはバルブスプリングが最大に伸張しているために最小となるが、バルブを開いたときはバルブスプリングが最大に圧縮するので最大となる。
そもそも、カムキャップの軸受面に油溝を設けていない場合には、カムキャップの軸受面とカムシャフトのジャーナル部との間の適宜のクリアランスに出来る油膜によって、ジャーナル部の衝突を回避できるようになっていたのであるが、カムキャップの軸受面に油溝を設けると、この油溝によって前記油膜が軸方向に途切れることになるために、ジャーナル部の衝突が避けられなくなってしまい、その結果、前述したような打音が発生するものと考えられる。
この他、本願出願人は、例えば特開平9−88520号公報に示すように、カムシャフトのジャーナル部の断面形状を楕円形にすることにより、バルブを開くときに前記クリアランスが小さくなる一方で、バルブを閉じるときに前記クリアランスが大きくなるような構成を提案し、出願している。この場合、打音発生を防止するうえで効果があるものの、カムシャフトのジャーナル部に対し特別な加工を施す必要がある。そこで、本願出願人は、他の対策を提案するに至った。
本発明は、内燃機関におけるバルブ開閉用のカムシャフトのジャーナル部を、シリンダヘッドに設けられる台座とで挟んだ状態で回転自在に支持するよう前記台座上に取り付けられるカムキャップ、ならびにそれを用いたカムシャフト支持構造において、カムシャフトのジャーナル部の潤滑性を阻害することなく、カムシャフトの回転に伴う打音の発生を抑制または防止することを目的としている。
本発明は、内燃機関におけるバルブ開閉用のカムシャフトのジャーナル部を、シリンダヘッドに設けられる台座とで挟んだ状態で回転自在に支持するよう前記台座上に取り付けられるカムキャップであって、半円凹状の軸受面を有し、この軸受面においてバルブ開閉動作に伴うカム反力を受ける領域を除いた領域に油溝が設けられていることを特徴としている。
なお、前記カム反力を受ける領域は、前記軸受面の周方向中間となり、両油溝の設置領域は、前記軸受面の周方向両側辺りとなる。
この構成では、カムシャフトのジャーナル部を台座およびカムキャップの両半円凹状の軸受面で囲むようになり、カムキャップの軸受面に、上記従来例で説明した「カム反力」が作用するが、本発明の上記構成のように、カムキャップの軸受面において前記カム反力を受ける領域に油溝を設けていなければ、油溝を設けていない領域の比較的広い面でジャーナル部を支えるようになり、しかも、油溝を設けていない領域の面とジャーナル部の外周面との間における軸方向略一定のクリアランスに油膜が途切れることなく形成されるようになる。
これにより、カムキャップの軸受面においてジャーナル部を受ける領域での単位面積当たりの耐荷重性が向上することになる。
したがって、カムシャフトのジャーナル部にカム反力が作用したときに、ジャーナル部からカムキャップの軸受面にかかる衝撃が軽減または吸収されることになるので、打音の発生が抑制または防止される結果となる。
好ましくは、前記カム反力を受ける領域は、前記軸受面において前記バルブの軸芯の延長線に交差する位置およびその周辺とされる。
ここでは、カム反力を受ける領域を特定することにより、カムキャップにおいて油溝を設けない領域を明確にしている。
好ましくは、前記油溝は、前記軸受面の周方向両端へ向かうにつれて漸次深くされる。
この構成によれば、従来例のように油溝を軸受面全長に設ける場合と同様に、軸受面内に比較的多量の潤滑油が貯留可能になる。この油溝に貯留される潤滑油が安定的にカムシャフトのジャーナル部に供給されるから、そこの潤滑性が長期にわたって確保される。
また、本発明は、内燃機関におけるバルブ開閉用のカムシャフトのジャーナル部を、シリンダヘッド側に設けられかつ半円凹状の軸受面を有する台座と、この台座上に取り付けられかつ半円凹状の軸受面を有するカムキャップとで挟んだ状態で回転自在に支持したカムシャフト支持構造であって、前記カムキャップが、前述した構成とされていることを特徴としている。
この構成によれば、カムシャフトのジャーナル部での打音の発生を抑制または防止できるカムキャップを用いるから、動弁機構の動作安定化ならびに耐久性向上に貢献できるようになる。
本発明によれば、カムシャフトのジャーナル部の潤滑性を阻害することなく、カムシャフトの回転に伴う打音の発生を抑制または防止することが可能になる。しかも、ジャーナル部に特別な加工を施す必要がなく、製造コストの上昇が回避される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明の一実施形態を図1から図5に示している。この実施形態では、ツインカム直打式で1気筒当たり4バルブ構造の内燃機関(エンジン)に本発明を適用した例を挙げる。内燃機関の気筒数は特に限定されるものではないが、説明をわかり易くするために、一気筒のみを図示している。
内燃機関1のシリンダヘッド2には、気筒毎の燃焼室2aに連通する吸気ポート3および排気ポート4が設けられ、吸気ポート3の燃焼室2a側開口が吸気バルブ5で、排気ポート4の燃焼室2a側開口が排気バルブ6でそれぞれ開閉される。
両バルブ5,6は、シリンダヘッド2に搭載される吸気用カムシャフト7および排気用カムシャフト8で開閉駆動される。
両バルブ5,6は、共に、図2に示すように、鉛直方向に対し若干傾いた姿勢とされ、シリンダヘッド2に軸方向変位可能に支持されるステム部5a,6aの下端に傘部5b,6bを一体形成した形状である。
両バルブ5,6のステムエンド側には、バルブリフタ11,12が被せられており、このバルブリフタ11,12に対しカムシャフト7,8のカム7a,8aが直接当接されるようになっている。
図2に示すように、シリンダヘッド2の凹状部底壁面とバルブリフタ11,12との間には、バルブスプリング9,10が配置されており、このバルブスプリング9,10の弾力により両バルブ5,6が閉側(図中の上方向)に付勢されている。
なお、バルブスプリング9,10は、通常、圧縮コイルスプリングとされており、圧縮状態で組み込まれるので、その伸張復元力がカムシャフト7,8のカム7a,8aとバルブ5,6とにかかる。
カムシャフト7,8の回転に伴いバルブ5,6が上方向または下方向に変位されることによって、バルブ5,6の傘部5b,6bが、ポート3,4における燃焼室2a側開口のバルブシートに当接または離隔されることで、ポート3,4が閉塞または開放される。
ところで、吸気用カムシャフト7の吸気カム7aは、燃焼室2a内において隣り合わせに配置される二つの吸気バルブ5,5に対応する位置に、また、排気用カムシャフト8の排気カム8aは、燃焼室2a内において隣り合わせに配置される二つの排気バルブ6,6に対応する位置に、それぞれ配置されている。
ここで、カムシャフト7,8の支持構造について詳細に説明する。
カムシャフト7,8は、軸方向所定間隔おきにカム7a,8aが設けられており、カム7a,8aの間の領域がジャーナル部7b,8bとされ、このジャーナル部7b,8bがシリンダヘッド2上に回転自在に支持されるようになっている。
シリンダヘッド2の上部には、立壁のような台座20が一体に設けられており、この台座20の上にカムキャップ30がボルト15等により取り付けられる。
この台座20とカムキャップ30とで各カムシャフト7,8のジャーナル部7b,8bが挟まれた状態で回転自在に支持されている。
台座20の上面およびカムキャップ30の下面には、共に、半円凹状の軸受面21,31が設けられている。
この半円凹状の両軸受面21,31を向き合わせることによって、断面円形の貫通孔が形成され、この貫通孔内にカムシャフト7,8のジャーナル部7b,8bが挿通されるようになっている。つまり、ジャーナル部7b,8bは、両軸受面21,31にすべり接触状態で支持される。
この台座20およびカムキャップ30の両軸受面21,31で形成する貫通孔の内周面と、カムシャフト7,8のジャーナル部7b,8bの外周面との間には、適宜のクリアランスが設けられている。このクリアランスは、周方向で略一定の寸法になっており、両軸受面21,31の曲率をジャーナル部7b,8bの直径寸法に応じて適宜設定することによって調整できる。
この実施形態では、吸気用カムシャフト7および排気用カムシャフト8を支持するための各台座20は、当該カムシャフト7,8の軸方向において各燃焼室2aの両側位置にそれぞれ設けられている。
そして、カムキャップ30の軸受面31には、油溝32が設けられている。
この油溝32は、図3および図4に示すように、軸受面31の周方向全長に設けられておらず、軸受面31においてバルブ開閉動作に伴うカム反力を受ける領域αを除いた領域βに設けられている。
このカム反力を受ける領域α、つまり油溝32を設けない領域は、図5に示すように、軸受面31において各バルブ5,6の軸芯の延長線Xと交差する位置およびその周辺とされるが、具体的には、前記延長線Xに対し、カムシャフト7,8の回転軸心Oを中心とした適宜の角度±θの範囲とされる。
しかも、油溝32は、軸受面31の周方向両端へ向かうにつれて漸次深くされている。これにより、油溝32において台座20との結合側が、深くなっている。そのため、この油溝32における油貯留量は、従来例のように油溝を周方向全長に設ける場合と遜色ない程度に確保することが可能になる。
次に、動作を説明する。
カムシャフト7,8が一方向に回転する過程において、カム7a,8aの円形ベース面がバルブリフタ11,12に当接している期間は、バルブ5,6が押し下げられない非リフト期間となり、カム7a,8aのノーズ面がバルブリフタ11,12に当接している期間は、バルブ5,6が押し下げられるリフト期間となる。
但し、リフト期間において、バルブリフタ11,12に対するカム7a,8aのノーズ面の当接位置によってバルブ5,6のリフト量が異なる。
ここで、バルブ5,6のリフト期間は、カム7a,8aに対し、バルブスプリング9,10の弾性復元力を主体とするカム反力(ラジアル荷重)が作用するが、この実施形態では、このカム反力を受けることによってカムシャフト7,8のジャーナル部7a,8aが、カムキャップ30の軸受面31において油溝32を設けていない領域αに押圧されることになる。
その際、ジャーナル部7a,8aが、カムキャップ30の軸受面31において油溝32を設けていない領域αの比較的大きな面で支えられるようになり、しかも、油溝32を設けていない領域αの面とカムシャフト7,8のジャーナル部7b,8bの外周面との間における軸方向略一定のクリアランスに油膜が途切れることなく形成されるようになる。
これにより、カムキャップ30の軸受面31においてジャーナル部7b,8bを受ける領域(α)での単位面積当たりの耐荷重性が向上することになる。
したがって、カムシャフト7,8のジャーナル部7b,8bにカム反力が作用したときに、ジャーナル部7b,8bからカムキャップ30の軸受面31にかかる衝撃が軽減または吸収されることになるので、打音の発生が抑制または防止される結果となる。
また、カムシャフト7,8の回転中、動弁機構に対する油供給経路(一般的に装備されているものなので図示していない)から噴射される潤滑油が、ジャーナル部7b,8bと台座20およびカムキャップ30の両軸受面21,31との間に供給されるとともに油溝32に貯留されることになる。そのため、この油溝32内の潤滑油が、ジャーナル部7b,8bと台座20およびカムキャップ30の両軸受面21,31との間に安定的に供給されることになるので、そこの潤滑性を長期にわたって確保できるようになる。
これにより、ジャーナル部7b,8bと台座20およびカムキャップ30の両軸受面21,31との間のフリクションが軽減され、カムシャフト7,8の円滑な回転が確保されるので、動弁機構の動作安定化ならびに耐久性向上に貢献できるようになる。
しかも、この実施形態では、カムシャフト7,8のジャーナル部7a,8aに、「発明が解決しようとする課題」の欄で記載したような特別な加工を施さないので、カムシャフト7,8の製造コストの上昇を回避できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、適宜の応用例や変形例が考えられる。
(1)上記実施形態では、吸気側カムシャフト7および排気側カムシャフト8の支持部分に、本発明を適用した例を挙げたが、吸気側カムシャフト7および排気側カムシャフト8のうちのいずれか一方の支持部分に本発明を適用してもよい。
(2)上記実施形態では、カムキャップ30の軸受面31に油溝32を設けて、台座20の軸受面21に油溝を設けていない例を挙げたが、台座20の軸受面21にも油溝(図示省略)を設けた構造とすることができる。
この場合、台座20の軸受面21に設ける油溝は、周方向全長に設けてもよいし、あるいはカムキャップ30の軸受面31に設ける油溝32と同様に、この油溝32と対向する領域を除く領域に油溝を設けるようにしてもよい。
しかも、台座20の軸受面21において油溝を設けない領域については、例えば上記実施形態で説明したようにカムキャップ30の軸受面31において油溝32を形成しない領域αの角度範囲±θと同一とすることができる。
(3)上記実施形態では、ツインカム直打式、1気筒当たり4バルブ構造の内燃機関1を例に挙げたが、他の形式の内燃機関にも本発明を適用できる。
まず、1気筒当たりのバルブ使用数は特に限定されない。また、直打式でなくて、ロッカアーム等を用いる間接式の内燃機関にも本発明を適用できる。
(4)本発明に係るカムシャフト支持構造は、例えば特許第3284888号公報に示されているように、油圧式のバルブタイミング変更手段を設けたタイプの内燃機関にも適用できる。
簡単に説明すると、図6および図7に示すように、油圧式のバルブタイミング変更手段100は、例えば吸気用カムシャフト7の一端側に装着されて、この吸気用カムシャフト7の回転位相を変更可能とするものであって、プーリ101、大径筒102、ピストン103、油圧制御弁104を備える。
プーリ101は、吸気用カムシャフト7の一端に取り付けられてタイミングベルト105が巻き掛けられる。大径筒102は、プーリ101に取り付けられている。ピストン103は、大径筒102と吸気用カムシャフト7との間に配置されて、大径筒102内を第1の油圧室110と第2の油圧室120とに区画する。油圧制御弁104は、そのスプール弁106の位置変更によってオイルポンプ130で吸い上げたオイルパン131内の油を、第1の油圧室110や第2の油圧室120へ適宜に送る。
ピストン103の小径部において、外面には外歯ヘリカルスプライン103aが、また、内面には、内歯ヘリカルスプライン103bがそれぞれ形成されている。大径筒102の内面には、ピストン103の外歯ヘリカルスプライン103aと噛合する内歯ヘリカルスプライン102aが形成されている。吸気用カムシャフト7の先端には、小径筒107が止着されており、この小径筒107の外面には、ピストン103の内歯ヘリカルスプライン103bと噛合する外歯ヘリカルスプライン107aが形成されている。
エンジンの回転駆動力は、タイミングベルト105を通じてプーリ101に伝達され、内歯ヘリカルスプライン102aと外歯ヘリカルスプライン103aとの噛合を介してピストン103へ伝達される。ピストン103へ伝達された回転駆動力は、内歯ヘリカルスプライン103bと外歯ヘリカルスプライン107aとの噛合を介して吸気用カムシャフト7に伝達される。
そして、第1の油圧室110は、吸気用カムシャフト7の内部に設けられる第1の油通路111に連通連結され、また、第2の油圧室120は、吸気用カムシャフト7の内部に設けられる第2の油通路121が連通連結されている。第1の油通路111は、台座20の油溝22に、また、第2の油通路121は、カムキャップ30の油溝32にそれぞれ連通連結されるようになっている。台座20の油溝22とカムキャップ30の油溝32とはカムシャフト7の軸方向にずらされており、これら台座20の油溝22およびカムキャップ30の油溝32には、油圧制御弁104が連通連結されている。
動作としては、油圧制御弁104が台座20の油溝22へ油を送る状態では、第1の油圧室110の圧力が第2の油圧室120の圧力よりも高くなり、この圧力差によりピストン103がプーリ101側へ移動する。この場合、プーリ101に対するカムシャフト7の回転位相が進む。
一方、油圧制御弁104がカムキャップ30の油溝32へ油を送る状態では、第2の油圧室120の圧力が第1の油圧室110の圧力よりも高くなり、この圧力差によりピストン103がプーリ101から離れる方向へ移動する。この場合、プーリ101に対する吸気用カムシャフト7の回転位相が遅れる。
なお、油圧制御弁104側から第1、第2の油圧室110,120へ作動油が供給される際、および第1、第2の油圧室110,120側から油圧制御弁104側へ作動油が戻される際に、この作動油が油溝22,32に導入されるので、この油溝22,32から吸気用カムシャフト7のジャーナル部7bと軸受面21,31との間のクリアランスへと作動油が供給されることになって、そこが潤滑される。
このように、台座20の油溝22やカムキャップ30の油溝32、および吸気用カムシャフト7の油通路111,121について、油圧室110,120と油圧制御手段104とを連通連結する通路として利用するような構造になっている。
このような構成において、カムキャップ30の油溝32について、上記実施形態と同様に形成している。要するに、上述したような形態の内燃機関におけるカムシャフト支持部分にも、本発明を適用できるのである。
本発明に係るカムシャフト支持構造の一実施形態を示す平面図である。 図1の(2)−(2)線断面の矢視図である。 図1の(3)−(3)線断面の矢視図である。 図3のカムシャフト支持部分の分解斜視図である。 図1から図4に示すカムキャップにおいて油溝を形成しない領域を説明するための模式図である。 本発明に係るカムシャフト支持構造の他の実施形態で、カムシャフトの一端側を軸方向に沿って径方向に断面にした図である。 図6のカムシャフト支持部分の分解斜視図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
2a 燃焼室
3 吸気ポート
4 排気ポート
5 吸気バルブ
6 排気バルブ
7 吸気用カムシャフト
7a 吸気カム
7b ジャーナル部
8 排気用カムシャフト
8a 排気カム
8b ジャーナル部
20 台座
21 台座の軸受面
30 カムキャップ
31 カムキャップの軸受面
32 カムキャップの油溝

Claims (4)

  1. 内燃機関におけるバルブ開閉用のカムシャフトのジャーナル部を、シリンダヘッドに設けられる台座とで挟んだ状態で回転自在に支持するよう前記台座上に取り付けられるカムキャップであって、
    半円凹状の軸受面を有し、この軸受面においてバルブ開閉動作に伴うカム反力を受ける領域を除いた領域に油溝が設けられていることを特徴とするカムキャップ。
  2. 請求項1において、前記カム反力を受ける領域は、前記軸受面において前記バルブの軸芯の延長線に交差する位置およびその周辺とされることを特徴とするカムキャップ。
  3. 請求項1または2において、前記油溝は、前記軸受面の周方向両端へ向かうにつれて漸次深くされていることを特徴とするカムキャップ。
  4. 内燃機関におけるバルブ開閉用のカムシャフトのジャーナル部を、シリンダヘッド側に設けられかつ半円凹状の軸受面を有する台座と、この台座上に取り付けられかつ半円凹状の軸受面を有するカムキャップとで挟んだ状態で回転自在に支持したカムシャフト支持構造であって、
    前記カムキャップが、請求項1から3のいずれかに記載の構成とされていることを特徴とするカムシャフト支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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