JP6604063B2 - エンジンのカム構造 - Google Patents

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Description

本開示は、エンジンのカム構造に関する。
特許文献1には、ベース円部とバルブリフト部とを有するベースカムと、バルブリフト部の先端部に取り付けられ、バルブリフトさせるローラとを有するローラ付きカムが開示されている。かかるローラ付きカムは、バルブリフトの立ち上がりで正の第1のバルブ加速度ピークを生じ、バルブリフトの立ち下がりで正の第2のバルブ加速度ピークを生じる。そして、第1のバルブ加速度ピークと第2のバルブ加速度ピークとの間でバルブ加速度が負となるバルブ加速度特性を有している。
また、かかるローラ付きカムは、第1のバルブ加速度ピークと第2のバルブ加速度ピークとの間で、動弁機構の被駆動部がベースカムのバルブリフト部からローラのローラ本体に乗り移りのときに生じる正の第3のバルブ加速度ピークと、第1のバルブ加速度ピークと第2のバルブ加速度ピークとの間で、動弁機構の被駆動部がローラのローラ本体からバルブリフト部に乗り移りのときに生じる正の第4のバルブ加速度ピークとが、第1のバルブ加速度ピークと第2のバルブ加速度ピークよりも小さくなるように、ローラのローラ本体の径と取付位置が設定されている。
特許文献1に開示されたローラ付きカムは、動弁機構の被駆動部がベースカムのバルブリフト部からローラ本体に乗り移るときに生じる第3のバルブ加速度ピークなどを抑えることができる。また、バルブのジャンプも小さくなるため、安定したバルブリフト特性を維持することができる。
特許第5287648号公報
ところで、ローラ付きカムを採用したエンジンのバルブリフト装置では、動弁機構の被駆動部(バルブ)がベースカムのバルブリフト部からローラ本体に乗り移るときに動弁機構の被駆動部(バルブ)に急激な速度変化が生じると騒音が大きくなる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、カムの乗り移りによる騒音を抑制することができるエンジンのカム構造を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るエンジンのカム構造は、エンジンのバルブをリフトするカムの構造であって、前記バルブのリフト量が0となるベースサークルと、前記バルブのリフト特性を決定する第1のカムプロフィールと、前記ベースサークルと前記第1のカムプロフィールとをつなぐランプ部と、前記第1のカムプロフィールと異なるリフト特性の第2のカムプロフィールと、前記第1のカムプロフィールと前記第2のカムプロフィールが交差することで折れ曲がり前記バルブのリフト速度が変化する折れ曲がり部と、を有し、前記折れ曲がり部のリフト速度の速度差が前記ランプ部における等速度区間の速度以下に設定される。
上記(1)の構成によれば、折れ曲がり部におけるリフト速度の速度差がランプ部における等速度区間の速度以下に設定されるので、バルブの急激な速度変化を抑制することができ、カムの乗り移りによる騒音を抑制することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記カムは前記カムの先端部に回転するローラを設けたローラカムであり、前記ローラカムは前記ベースサークルと、前記第1のカムプロフィールからなるカム山部と、前記第2のカムプロフィールからなるローラ部と、により構成される。
上記(2)の構成によれば、カム山部とローラ部との間におけるバルブの急激な速度変化を抑制することができ、カム山部とローラ部との間におけるカムの乗り移りによる騒音を抑制することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記折れ曲がり部は、前記バルブの最大変位点を基準としてオープンサイド又はクローズサイドに30度から60度の範囲に設定される。
上記(3)の構成によれば、カムの乗り移りは、バルブの最大変位点を基準としてオープンサイド又はクローズサイドに30度から60度の範囲に設定される。したがって、折れ曲がり部におけるリフト速度の変化量をランプ部のリフト速度の変化量以下に比較的簡単に設定することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、バルブの急激な速度変化を抑制することができ、カムの乗り移りによる騒音を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンのローラカムが適用されるバルブリフト装置の構成を簡単に示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンのローラカムの外観を示す斜視図である。 図2に示したエンジンのローラカムにより駆動されるバルブのリフト量と速度を示す図である。 図3に示したA部の詳細を示す図である。 図3に示したB部の詳細を示す図である。 図3に示したC部の詳細を示す図である。 本発明の一実施形態に係るエンジンのカムが適用されるバルブリフト装置の構成を簡単に示す模式図である。 Tレバーとロッカーアームが合体される前の状態を示す模式図である。 Tレバーとロッカーアームが合体された後の状態を示す模式図である。 図7に示したエンジンのカムにより駆動されるバルブのリフト量と速度を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブを駆動するローラカム(カム構造)3を適用したエンジンのバルブリフト装置2を簡単に示す模式図である。
まず、図1に基づいて、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3が適用されるエンジンのバルブリフト装置2を簡単に説明する。ここでは、バルブ21を駆動するローラカム3でバルブ21を直接駆動するダイレクト型又は直接駆動型と称されるバルブリフト装置2を例に説明するが、これに限られるものではない。
エンジンのバルブリフト装置2は、エンジンの吸気側と排気側とに設けられている。吸気側のバルブリフト装置2及び排気側のバルブリフト装置2は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)により駆動され、ピストン(図示せず)に対して適切な時期にバルブ(吸気バルブ及び排気バルブ)21を開閉せしめている。これにより、混合気がエンジンの燃焼室11に供給され、燃焼室11から排気ガスが排出される。
エンジンの吸気側に設けられるバルブリフト装置2において、バルブ(吸気バルブ)21は燃焼室11に混合気を送り込む一方、燃焼室11を閉鎖する役割を果たし、エンジンの排気側に設けられるバルブリフト装置2において、バルブ(排気バルブ)21は燃焼室11から排気ガスを排出する一方、燃焼室11を閉鎖する役割を果たしている。
尚、エンジンの吸気側に設けられるバルブリフト装置2とエンジンの排気側に設けられるバルブリフト装置2では傘部(バルブヘッド)の大きさが異なることがあるが、開閉時期を除いて略同様の構成である。これにより、以下の説明では、エンジンの吸気側に設けられるバルブリフト装置2とエンジンの排気側に設けられるバルブリフト装置2を区別することなく説明する。
図1に示すように、エンジンのバルブリフト装置2は、バルブ21、バルブシート22、タペット23,バルブスプリング24、及びバルブ21を駆動するローラカム3を備えて構成されている。
バルブ21は、上述したように燃焼室11を開閉せしめる役割を果たすもので、通常、キノコ型をしたポペットバルブが採用されている。ポペットバルブは、軸部と軸部の一端に設けられる円形の傘部とにより構成されている。そして、軸部がバルブステムと称され、傘部がバルブヘッドと称される。また、バルブステムの他端(軸部の他端)はバルブステムエンドと称される。そして、バルブステムのバルブステムエンド側(軸部の他端側)にはバルブコッタ(図示せず)を取り付けるための溝又は孔が設けられている。
図1に示すように、バルブ(バルブステム)21は、バルブステムガイド25に挿通され、燃焼室(シリンダヘッド)11に取り付けられている。バルブステムガイド25は、バルブ21に正確な直線運動をさせるためのもので、通常、鋳鉄製の厚肉の円筒状のものがシリンダヘッドに取り付けられている。
バルブシート22は、バルブ21と密着し、燃焼室11の圧縮漏れを防止するためのもので、シリンダヘッドが鋳鉄製の場合にはシリンダヘッドに直接設けられ、シリンダヘッドがアルミニウム合金などの場合にはバルブシート22のみが鋳鉄や耐熱鋼で製造され、シリンダヘッドに嵌め込まれている。
タペット23は、バルブ21を駆動するローラカム3の回転運動を直線運動に変換してバルブ21を開閉せしめる役目を果たすもので、バルブリフタとも称されている。タペット23は、有底の円筒状に形成され、特殊鋳鉄で作成されるバルブ21を駆動するローラカム3との接触面は表面硬化が施されている。また、バルブ21を駆動するローラカム3とタペット23は中心がオフセットされ、バルブ21を駆動するローラカム3の運動によりタペット23が回転され、当たり面の偏摩耗を防ぐように工夫されている。
バルブスプリング24は、バルブ21の開閉を確実に行うためのもので、タペット23とシリンダヘッド側に設けられたバルブスプリングシート26との間に介装されている。バルブスプリング24は、1本又は2本のコイルスプリングで構成されている。
バルブ21を駆動するローラカム3は、バルブ21を開閉せしめるためのもので、カムシャフト27に固定され、タペット23を往復動させることにより、バルブ21を開閉せしめている。尚、カムシャフト27は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に固定されたスプロケット及びチェーン、又はギヤにより駆動される。
つぎに、図2から図6に基づいて、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3を詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3の外観を示す斜視図であり、図3は、図2に示したエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3により駆動されるバルブ21のリフト量(リフト曲線)と速度(速度曲線)を示す図である。また、図4は、図3に示したA部の詳細を示す図であり、図5は、図3に示したB部の詳細を示す図である。また、図6は、図3に示したC部の詳細を示す図である。
本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3は、エンジンの吸気バルブ又は排気バルブを開閉せしめるもので、図2に示すように、複数のカムによって構成されている。本発明の一実施形態に係るバルブ21を駆動するローラカム3において、複数のカムは、カム本体を構成するカム31と、カム31の先端部(リフト部31b)に設けられるローラ32と、を備えて構成されている。
カム31は、バルブ21の変位が0(ゼロ)であるベースサークル部31aと、バルブ21の変位を決定するリフト部(カム山部)31bと、ベースサークル部31aとリフト部31bとをつなぐランプ部31cと、を有して構成されている。これらカム31を構成するベースサークル部31a、リフト部31b、及びランプ部31cの外周面は、ベースサークル部31a、ランプ部31c、リフト部31bの順に連続したカム面を構成している。
また、カム31のリフト部(カム山部)31bの先端部(カムトップ部31d)には、ローラ32を収容するための凹部31eが設けられている。凹部31eは、カム31の幅方向中央にカム31の幅の3分の1の幅で設けられている。
また、カム31のリフト部31bの先端部(カムトップ部31d)には、カム31の幅方向に貫通する軸穴31fが設けられている。軸穴31fは、凹部31eに収容されたローラ32を支持する軸33を支持するためのもので、軸穴31fにはローラ32を支持するための軸33が嵌合されている。
尚、カム31は、カムシャフト27に固定されるものであれば、カムシャフト27と一体に設けられてもよいし、別体に設けられてもよい。また、上述したカム31は一体に設けられているが、複数の部品を結合して構成するものとしてもよい。
ローラ32は、タペット23との間に生じるフリクション(摩擦抵抗)を減少させるためのものである。ローラ32は、ローラ32の外周面の一部がリフト部31bから突出するようにカム31のリフト部31bの先端部(カムトップ部31d)に設けられた凹部31eに収容され、軸穴31fに支持された軸33に回転自在に支持されている。これにより、ローラ32の外周面は、カム面を構成する。そして、バルブ21を駆動するローラカム3により駆動されるタペット23は、カム31のベースサークル部31a、ランプ部31c、及びリフト部31bのカム面に摺接され、リフト部31bにおいてカム31のカム面からローラ32のカム面に乗り移り、その後、リフト部31bにおいてローラ32のカム面からカム31のカム面に乗り移る。
また、カムシャフト27の中心部には給油孔27aが軸方向に設けられ、バルブ21を駆動するローラカム3(カム31)には、給油孔27aに連通する給油孔(図示せず)が径方向に設けられている。これにより、カムシャフト27に設けられた給油孔27aに供給された潤滑油は、カム31に設けられた給油孔を通り、ローラ32に供給される。
ところで、図3に示すように、バルブ21を駆動するローラカム3に駆動されるバルブ21のリフト量(変位量)を実線の太線と二点鎖線の太線とで示すリフト曲線DLは、バルブ21を駆動するローラカム3のリフト特性を決定するカムプロフィールと対応する。これにより、リフト曲線DLは、ベースサークル部31aに対応するベースサークル領域P、リフト部(カム山部)31bに対応するリフト領域Q、ランプ部31cに対応するランプ領域Rと、で構成される。
そして、バルブ21の最大変位点Tを基準にバルブ21の開き側(オープンサイド)の変位と閉じ側(クローズサイド)の変位が一つのリフト曲線DLに示され、オープンサイド及びクローズサイドにおいて、カム31のランプ部31cによるバルブ21のリフト量、カム31のリフト部31bによるバルブ21のリフト量、及び、ローラ32によるバルブ21の変位量がリフト曲線DLに示される。
また、図3に示すように、バルブ21を駆動するローラカム3に駆動されるバルブ21のリフト速度を実線で示す速度曲線VLは、リフト曲線DLを時間で微分することにより求められる。速度曲線VLは、リフト曲線DLと同様、バルブ21を駆動するローラカム3の速度特性を決定するカムプロフィールと対応する。そして、カム31のランプ部31cによるバルブ21のリフト速度、カム31のリフト部31bによるバルブ21のリフト速度、及び、ローラ32によるバルブ21のリフト速度が速度曲線VLに示される。
尚、カム31のランプ部31cによるバルブ21のリフト速度は、バルブクリアランス(タペット23とバルブ21を駆動するローラカム3(カム31)との隙間)により発生する衝突の衝撃が少なくなるように設定される。また、カム31のランプ部31cは、図6に示すように、等加速度区間S1、等速度区間S2、及び等加速度区間S3から構成される。
図3に示すように、上述した本発明の一実施形態に係るバルブ21を駆動するローラカム3のリフト曲線DLは、カム31によるリフト量を実線で示すリフト曲線(第1のカムプロフィール)DL1と、ローラ32によるリフト量を二点鎖線で示すリフト曲線(第2のカムプロフィール)DL2とが合成され、図4に示すように、カム31によるリフト曲線DL1とローラ32によるリフト曲線DL2との交差に折れ曲がり部Zを有する。
したがって、ローラカム3のカムプロフィールは、カム31によるリフト特性を決定する第1のカムプロフィールと、ローラ32によるリフト特性を決定する第2のカムプロフィールとが合成され、第1のカムプロフィールと第2のカムプロフィールとが交差することで折れ曲がり、バルブ61のリフト速度が変化する。
図3に示すように、本発明の一実施形態に係るバルブ21を駆動するローラカム3は、バルブ21の最大変位点を基準としてオープンサイドに30度から60度の範囲にカム31からローラ32への乗り移りによる折れ曲がり部Zを有し、クローズサイドに30度から60度の範囲にローラ32からカム31への乗り移りによる折れ曲がり部Zを有する。
また、本発明の一実施形態に係るバルブ21を駆動するローラカム3の速度曲線VLは、リフト曲線DLと同様、カム31によるリフト速度を示す速度曲線VL1と、ローラ32によるリフト速度を示す速度曲線VL2とが合成され、図5に示すように、リフト曲線DLの交差に速度の変化量(速度差)Vbを有する。
本発明の一実施形態に係るバルブ21を駆動するローラカム3は、図5及び図6に示すように、リフト曲線DLの交差における速度の変化量Vbをランプ領域Rにおけるリフト速度(ランプ速度)の変化量Vc、例えば、等速度区間S2の速度以下に設定されている。リフト曲線DLの交差における速度の変化量Vbをランプ部31cにおけるリフト速度の変化量Vc以下に設定するのは、速度の変化量による衝突(バルブ21を駆動するローラカム3とタペット23との衝突)の衝撃をバルブクリアランスによる衝突(バルブ21を駆動するローラカム3(ランプ部31c)とタペット23との衝突)の衝撃よりも小さくすることにある。これにより、速度の変化量Vbによる衝突の打音をバルブクリアランスによる衝突の打音よりも小さくすることができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム(カム構造)3によれば、折れ曲がり部Zにおけるリフト速度の変化量Vbがランプ部31cにおけるリフト速度の変化量Vc以下に設定されるので、バルブ21の急激な速度変化を抑制することができ、カムの乗り移りによる騒音(打音)を抑制することができる。
また、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3によれば、カム31のリフト部(カム山部)31bとローラ32の外周面(ローラ部)との間におけるバルブの急激な速度変化を抑制することができ、カム31のリフト部31bとローラ32の外周面との間におけるカムの乗り移りによる騒音(打音)を抑制することができる。
また、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3によれば、カムの乗り移りは、バルブ21(タペット23)の最大変位点Tを基準としてオープンサイド又はクローズサイドに30度から60度の範囲に設定されるので、折れ曲がり部Zにおけるリフト速度の変化量Vbをランプ部31cのリフト速度の変化量Vc以下に比較的簡単に設定することができる。
また、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3によれば、ランプ部31cの速度は、ランプ部31cにおける等速度区間S2の速度であるから、カムの乗り移りによる折れ曲がり部Zの変化量を明確に設定することができる。
(実施形態2)
図7は、本発明の他の一実施形態に係るエンジンのバルブ61を駆動するカム(カム構造)7が適用されるバルブリフト装置6の構成を簡単に示す模式図である。また、図8は、Tレバー62とロッカーアーム63が合体される前の状態を示す模式図(断面図)であり、図9は、Tレバー62とロッカーアーム63が合体された後の状態を示す模式図(断面図)である。また、図10は、図7に示したエンジンのバルブ61を駆動するカム7により駆動されるバルブのリフト量(リフト曲線)と速度(速度曲線)を示す図である。
図7から図9に基づいて、本発明の他の一実施形態に係るエンジンのバルブ61を駆動するカム7が適用されるエンジンのバルブリフト装置6を説明する。ここでは、二つのバルブ61,61を同時に開閉するバルブリフト装置6を例に説明するが、これに限られるものではない。また、説明に際して上述した本発明の一実施形態(実施形態1)と共通する構成については説明を省略する。
本発明の他の一実施形態(実施形態2)に係るエンジンのバルブリフト装置6は、バルブ61,61の開閉タイミング及び開閉ストロークを可変するもので、図7に示すように、バルブ61,61、Tレバー62、ロッカーアーム63、バルブ61を駆動するカム7(低速カム71、高速カム72)を備えて構成されている。
Tレバー62は、二つのバルブ61,61を直接駆動することにより、二つのバルブ61,61を同時に開閉するもので、図7に示すように、平面視T字型に形成され、基端部に制御軸62a(ロッカーシャフト)が設けられている。また、Tレバー62は、その中央部にカムフォロワ64が設けられている。Tレバー62に設けられたカムフォロワ64は、制御軸62aと平行に設けられた軸に回転自在に支持されている。
また、図8及び図9に示すように、Tレバー62の内部には油圧ピストン65が設けられている。図8及び図9に例示する油圧ピストン65は、制御軸62aの径方向に進退可能に設けられ、油圧供給前はバネ66により制御軸に収容される一方、油圧供給後はバネ66の弾性復元力に抗して制御軸62aから突出するように設けられている。
図7に示すように、ロッカーアーム63は、Tレバー62に設けられた制御軸62aに回転可能に支持されている。ロッカーアーム63は、その先端部にカムフォロワ67が設けられている。ロッカーアーム63に設けられたカムフォロワ67は、Tレバー62に設けられたカムフォロワ67と同様、制御軸62aと平行に設けられた軸(図示せず)に回転自在に支持されている。また、ロッカーアーム63は、Tレバー62の内部に設けられた油圧ピストン65が嵌合する嵌合穴63aを有している。これにより、ロッカーアーム63は、バルブ61、61を直接駆動することはないが、Tレバー62に内蔵された油圧ピストン65がロッカーアーム63に設けられた嵌合穴63aに嵌合することにより、ロッカーアーム63がTレバー62に合体され、バルブ61,61を駆動(間接駆動)する。
バルブ61を駆動するカム7は、バルブ61,61を開閉させるためのもので、カムシャフト73に固定され、Tレバー62に設けられたカムフォロワ64及びロッカーアーム63に設けられたカムフォロワ67を押圧することにより、バルブ61,61を開閉させる。尚、カムシャフト73は、エンジンのクランクシャフトに固定されたスプロケット及びチェーン、又はギヤにより駆動される。
図7に示すように、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ61を駆動するカム7は、低速カム71と、低速カム71と同軸上に設けられた高速カム72と、を備えて構成されている。
低速カム71及び高速カム72は、それぞれ、ベースサークル部、リフト部、及びランプ部を有して構成され、それぞれ、エンジンの運転状態に適したカムプロフィールを有している。例えば、エンジンが高速運転される場合にはエンジンが低速運転される場合よりも、長い開弁時間又は大きなバルブリフト量が要求されるため、高速カム72の開弁時間が低速カム71の開弁時間よりも長く設定され、又は、高速カム72のカムストロークが低速カム71のカムストロークよりも大きく設定される。
上述したバルブリフト装置6は、エンジンが低速運転される場合には、図8に示すように、油圧ピストン65が制御軸に収容され、ロッカーアーム63はフリーな状態で運転される。したがって、低速カム71がTレバー62に設けられたカムフォロワ64を押圧するとともに、高速カム72がロッカーアーム63に設けられたカムフォロワ67を押圧することになるが、ロッカーアーム63は空振りし、動力を伝達することはない。これにより、エンジンが低速運転される場合には、低速カム71からTレバー62に動力が伝達され、バルブ61,61は小さなストロークで燃焼室を開閉する。
一方、エンジンが高速運転される場合には、図9に示すように、油圧ピストン65が制御軸62aからロッカーアーム63の嵌合穴63aに突出し、ロッカーアーム63はTレバー62に合体した状態で運転される。したがって、低速カム71がTレバー62に設けられたカムフォロワ64を押圧するとともに、高速カム72がロッカーアーム63に設けられたカムフォロワ67を押圧することになるが、図10に示す例では、高速カム72の開弁時間は低速カム71の開弁時間と同じで、高速カム72のカムストロークは低速カム71のカムストロークよりも大きいため、低速カム71は空転することになり、動力は高速カム72からロッカーアーム63を経てTレバー62に伝達される。これにより、エンジンが高速運転される場合には、高速カム72からロッカーアーム63を経てTレバー62に動力が伝達され、バルブ61,61は大きなストロークで燃焼室を開閉する。
ところで、図10に示すように、バルブ61を駆動するカム7に駆動されるバルブ61のリフト曲線DLは、低速から高速に移行する際、及び高速から低速に移行する際に折れ曲がり部を有する。
すなわち、リフト曲線DLは、低速から高速に移行する際に、低速カム71によるリフト量を二点鎖線で示すリフト曲線(第1のカムプロフィール)DL3と、高速カム72によるリフト量を実線で示すリフト曲線(第2のカムプロフィール)DL4とが合成され、低速カム71によるリフト曲線DL3と高速カムによるリフト曲線DL4との交差に折れ曲がり部を有する。同様に、リフト曲線DLは、高速から低速に移行する際に、高速カム72によるリフト量を示すリフト曲線DL4と低速カム71によるリフト曲線DL3とが合成され、高速カム72によるリフト曲線DL4と低速カム71によるリフト曲線DL3との交差に折れ曲がり部を有する。
また、このリフト曲線DLを時間で微分したものがバルブのリフト速度を示す速度曲線VLとなるが、リフト曲線DLの交差に速度の変化量(速度差)を有する。
したがって、カム7のカムプロフィールは、低速から高速に移行する際、及び高速から低速に移行する際に、低速カム71によるリフト特性を決定する第1のカムプロフィールと、高速カム72によるリフト特性を決定する第2のカムプロフィールとが交差することで折れ曲がり、バルブ61のリフト速度が変化する。
本発明の一実施形態に係るバルブ61を駆動するカム7は、上述した一実施形態(実施形態1)に係るバルブ61を駆動するローラカム3と同様、リフト曲線DLの交差における速度の変化量(速度差)をランプ部におけるリフト速度(ランプ速度)の変化量、例えば、等速度区間の速度以下に設定されている。リフト曲線DLにおける速度の変化量をランプ部におけるリフト速度の変化量以下に設定するのは、速度の変化量による衝突(カム71,72とカムフォロワ64,67との衝突)の衝撃をバルブクリアランスによる衝突の衝撃よりも小さくすることにある。これにより、速度の変化量による衝突の打音をバルブクリアランスによる衝突の打音よりも小さくすることができる。
本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ61を駆動するカム7によれば、折れ曲がり部におけるリフト速度の変化量がランプ部におけるリフト速度の変化量以下に設定されるので、バルブ61の急激な速度変化を抑制することができ、カムの乗り移りによる騒音(打音)を抑制することができる。
また、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ61を駆動するカム7によれば、低速カム71と高速カム72との間のカムの乗り移りにおけるバルブの急激な速度変化を抑制することができ、低速カム71と高速カム72との間におけるカムの乗り移りによる騒音(打音)を抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
11 燃焼室
2 バルブリフト装置
21 バルブ
22 バルブシート
23 タペット
24 バルブスプリング
25 バルブステムガイド
26 バルブスプリングシート
27 カムシャフト
27a 給油孔
3 ローラカム
31 カム
31a ベースサークル部
31b リフト部
31c ランプ部
31d カムトップ部
31e 凹部
31f 軸穴
32 ローラ
33 軸
61 バルブ
62 Tレバー
62a 制御軸
63 ロッカーアーム
63a 嵌合穴
64 カムフォロワ
65 油圧ピストン
66 バネ
67 カムフォロワ
7 カム
71 低速カム
72 高速カム
73 カムシャフト
DL,DL1,DL2,DL3,DL4 リフト曲線
P ベースサークル領域
Q リフト領域
R ランプ領域

Claims (3)

  1. エンジンのバルブをリフトするカムの構造であって、
    前記バルブのリフト量が0となるベースサークルと、
    前記バルブのリフト特性を決定する第1のカムプロフィールと、
    前記ベースサークルと前記第1のカムプロフィールとをつなぐランプ部と、
    前記第1のカムプロフィールと異なるリフト特性の第2のカムプロフィールと、
    前記第1のカムプロフィールと前記第2のカムプロフィールが交差することで折れ曲がり前記バルブのリフト速度が変化する折れ曲がり部と、
    を有し、
    前記折れ曲がり部のリフト速度の速度差が前記ランプ部における等速度区間の速度以下に設定されたことを特徴とするエンジンのカムの構造。
  2. 前記カムは前記カムの先端部に回転するローラを設けたローラカムであり、
    前記ローラカムは
    前記ベースサークルと、
    前記第1のカムプロフィールからなるカム山部と、
    前記第2のカムプロフィールからなるローラ部と、
    により構成されることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのカムの構造。
  3. 前記折れ曲がり部は、前記バルブの最大変位点を基準としてオープンサイド又はクローズサイドに30度から60度の範囲に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのカムの構造。
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