JP6604063B2 - エンジンのカム構造 - Google Patents
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Description
また、かかるローラ付きカムは、第1のバルブ加速度ピークと第2のバルブ加速度ピークとの間で、動弁機構の被駆動部がベースカムのバルブリフト部からローラのローラ本体に乗り移りのときに生じる正の第3のバルブ加速度ピークと、第1のバルブ加速度ピークと第2のバルブ加速度ピークとの間で、動弁機構の被駆動部がローラのローラ本体からバルブリフト部に乗り移りのときに生じる正の第4のバルブ加速度ピークとが、第1のバルブ加速度ピークと第2のバルブ加速度ピークよりも小さくなるように、ローラのローラ本体の径と取付位置が設定されている。
特許文献1に開示されたローラ付きカムは、動弁機構の被駆動部がベースカムのバルブリフト部からローラ本体に乗り移るときに生じる第3のバルブ加速度ピークなどを抑えることができる。また、バルブのジャンプも小さくなるため、安定したバルブリフト特性を維持することができる。
上記(2)の構成によれば、カム山部とローラ部との間におけるバルブの急激な速度変化を抑制することができ、カム山部とローラ部との間におけるカムの乗り移りによる騒音を抑制することができる。
上記(3)の構成によれば、カムの乗り移りは、バルブの最大変位点を基準としてオープンサイド又はクローズサイドに30度から60度の範囲に設定される。したがって、折れ曲がり部におけるリフト速度の変化量をランプ部のリフト速度の変化量以下に比較的簡単に設定することができる。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
また例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブを駆動するローラカム(カム構造)3を適用したエンジンのバルブリフト装置2を簡単に示す模式図である。
まず、図1に基づいて、本発明の一実施形態に係るエンジンのバルブ21を駆動するローラカム3が適用されるエンジンのバルブリフト装置2を簡単に説明する。ここでは、バルブ21を駆動するローラカム3でバルブ21を直接駆動するダイレクト型又は直接駆動型と称されるバルブリフト装置2を例に説明するが、これに限られるものではない。
尚、エンジンの吸気側に設けられるバルブリフト装置2とエンジンの排気側に設けられるバルブリフト装置2では傘部(バルブヘッド)の大きさが異なることがあるが、開閉時期を除いて略同様の構成である。これにより、以下の説明では、エンジンの吸気側に設けられるバルブリフト装置2とエンジンの排気側に設けられるバルブリフト装置2を区別することなく説明する。
また、カム31のリフト部(カム山部)31bの先端部(カムトップ部31d)には、ローラ32を収容するための凹部31eが設けられている。凹部31eは、カム31の幅方向中央にカム31の幅の3分の1の幅で設けられている。
また、カム31のリフト部31bの先端部(カムトップ部31d)には、カム31の幅方向に貫通する軸穴31fが設けられている。軸穴31fは、凹部31eに収容されたローラ32を支持する軸33を支持するためのもので、軸穴31fにはローラ32を支持するための軸33が嵌合されている。
尚、カム31は、カムシャフト27に固定されるものであれば、カムシャフト27と一体に設けられてもよいし、別体に設けられてもよい。また、上述したカム31は一体に設けられているが、複数の部品を結合して構成するものとしてもよい。
そして、バルブ21の最大変位点Tを基準にバルブ21の開き側(オープンサイド)の変位と閉じ側(クローズサイド)の変位が一つのリフト曲線DLに示され、オープンサイド及びクローズサイドにおいて、カム31のランプ部31cによるバルブ21のリフト量、カム31のリフト部31bによるバルブ21のリフト量、及び、ローラ32によるバルブ21の変位量がリフト曲線DLに示される。
尚、カム31のランプ部31cによるバルブ21のリフト速度は、バルブクリアランス(タペット23とバルブ21を駆動するローラカム3(カム31)との隙間)により発生する衝突の衝撃が少なくなるように設定される。また、カム31のランプ部31cは、図6に示すように、等加速度区間S1、等速度区間S2、及び等加速度区間S3から構成される。
したがって、ローラカム3のカムプロフィールは、カム31によるリフト特性を決定する第1のカムプロフィールと、ローラ32によるリフト特性を決定する第2のカムプロフィールとが合成され、第1のカムプロフィールと第2のカムプロフィールとが交差することで折れ曲がり、バルブ61のリフト速度が変化する。
図7は、本発明の他の一実施形態に係るエンジンのバルブ61を駆動するカム(カム構造)7が適用されるバルブリフト装置6の構成を簡単に示す模式図である。また、図8は、Tレバー62とロッカーアーム63が合体される前の状態を示す模式図(断面図)であり、図9は、Tレバー62とロッカーアーム63が合体された後の状態を示す模式図(断面図)である。また、図10は、図7に示したエンジンのバルブ61を駆動するカム7により駆動されるバルブのリフト量(リフト曲線)と速度(速度曲線)を示す図である。
また、図8及び図9に示すように、Tレバー62の内部には油圧ピストン65が設けられている。図8及び図9に例示する油圧ピストン65は、制御軸62aの径方向に進退可能に設けられ、油圧供給前はバネ66により制御軸に収容される一方、油圧供給後はバネ66の弾性復元力に抗して制御軸62aから突出するように設けられている。
低速カム71及び高速カム72は、それぞれ、ベースサークル部、リフト部、及びランプ部を有して構成され、それぞれ、エンジンの運転状態に適したカムプロフィールを有している。例えば、エンジンが高速運転される場合にはエンジンが低速運転される場合よりも、長い開弁時間又は大きなバルブリフト量が要求されるため、高速カム72の開弁時間が低速カム71の開弁時間よりも長く設定され、又は、高速カム72のカムストロークが低速カム71のカムストロークよりも大きく設定される。
すなわち、リフト曲線DLは、低速から高速に移行する際に、低速カム71によるリフト量を二点鎖線で示すリフト曲線(第1のカムプロフィール)DL3と、高速カム72によるリフト量を実線で示すリフト曲線(第2のカムプロフィール)DL4とが合成され、低速カム71によるリフト曲線DL3と高速カムによるリフト曲線DL4との交差に折れ曲がり部を有する。同様に、リフト曲線DLは、高速から低速に移行する際に、高速カム72によるリフト量を示すリフト曲線DL4と低速カム71によるリフト曲線DL3とが合成され、高速カム72によるリフト曲線DL4と低速カム71によるリフト曲線DL3との交差に折れ曲がり部を有する。
したがって、カム7のカムプロフィールは、低速から高速に移行する際、及び高速から低速に移行する際に、低速カム71によるリフト特性を決定する第1のカムプロフィールと、高速カム72によるリフト特性を決定する第2のカムプロフィールとが交差することで折れ曲がり、バルブ61のリフト速度が変化する。
2 バルブリフト装置
21 バルブ
22 バルブシート
23 タペット
24 バルブスプリング
25 バルブステムガイド
26 バルブスプリングシート
27 カムシャフト
27a 給油孔
3 ローラカム
31 カム
31a ベースサークル部
31b リフト部
31c ランプ部
31d カムトップ部
31e 凹部
31f 軸穴
32 ローラ
33 軸
61 バルブ
62 Tレバー
62a 制御軸
63 ロッカーアーム
63a 嵌合穴
64 カムフォロワ
65 油圧ピストン
66 バネ
67 カムフォロワ
7 カム
71 低速カム
72 高速カム
73 カムシャフト
DL,DL1,DL2,DL3,DL4 リフト曲線
P ベースサークル領域
Q リフト領域
R ランプ領域
Claims (3)
- エンジンのバルブをリフトするカムの構造であって、
前記バルブのリフト量が0となるベースサークルと、
前記バルブのリフト特性を決定する第1のカムプロフィールと、
前記ベースサークルと前記第1のカムプロフィールとをつなぐランプ部と、
前記第1のカムプロフィールと異なるリフト特性の第2のカムプロフィールと、
前記第1のカムプロフィールと前記第2のカムプロフィールが交差することで折れ曲がり前記バルブのリフト速度が変化する折れ曲がり部と、
を有し、
前記折れ曲がり部のリフト速度の速度差が前記ランプ部における等速度区間の速度以下に設定されたことを特徴とするエンジンのカムの構造。 - 前記カムは前記カムの先端部に回転するローラを設けたローラカムであり、
前記ローラカムは、
前記ベースサークルと、
前記第1のカムプロフィールからなるカム山部と、
前記第2のカムプロフィールからなるローラ部と、
により構成されることを特徴とする請求項1に記載のエンジンのカムの構造。 - 前記折れ曲がり部は、前記バルブの最大変位点を基準としてオープンサイド又はクローズサイドに30度から60度の範囲に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのカムの構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015140242A JP6604063B2 (ja) | 2015-07-14 | 2015-07-14 | エンジンのカム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015140242A JP6604063B2 (ja) | 2015-07-14 | 2015-07-14 | エンジンのカム構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2017020451A JP2017020451A (ja) | 2017-01-26 |
| JP6604063B2 true JP6604063B2 (ja) | 2019-11-13 |
Family
ID=57887915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2015140242A Active JP6604063B2 (ja) | 2015-07-14 | 2015-07-14 | エンジンのカム構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP6604063B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110374706B (zh) * | 2019-07-22 | 2024-02-20 | 宁波圣龙五湖汽车零部件有限公司 | 发动机对称式配气凸轮型线 |
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2015
- 2015-07-14 JP JP2015140242A patent/JP6604063B2/ja active Active
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| JP2017020451A (ja) | 2017-01-26 |
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