JP2010168948A - カムシャフト装置 - Google Patents

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幹雄 黒松
Hiroshi Ueno
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Abstract

【課題】カムシャフトの撓み等による軸心の傾き等を吸収し、振動の発生等を防止することができるカムシャフト装置を提供する。
【解決手段】本発明は、支持孔21cを有するハウジング12と、支持孔21cに嵌合されるニードル軸受14と、このニードル軸受14によって回転自在に支持されるカムシャフト11とを備えているカムシャフト装置10である。ハウジング12の支持孔21cの内周面は、凹状の球面状に形成され、ニードル軸受14の外輪14bの外周面は、凸状の球面状に形成され、支持孔21cに対してニードル軸受14の外輪14bが揺動可能に嵌合される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カムシャフト装置に関する。
自動車等に使用されるエンジンには、吸排気用のバルブを開閉動作させるためのカムシャフトが設けられている。例えばDOHC型エンジンのカムシャフトは、シリンダヘッドに形成された支持孔に嵌合された軸受によって回転自在に支持されている。
従来、カムシャフトを支持する軸受として、滑り軸受を用いたもの(例えば特許文献1参照)と、深溝玉軸受やニードル軸受等の転がり軸受を用いたもの(例えば特許文献2参照)とが知られている。
特開2000−282811号公報 特開2006−226184号公報
軸受を嵌合させる支持孔は、シリンダヘッドに設けられた半円弧状の凹部と、シリンダヘッドにボルト固定されるキャップに設けられた半円弧状の凹部とによって二つ割り構造とされている。しかし、シリンダヘッドにキャップをボルト固定することにより、2つの凹部を厳密に位置合わせして真円状とするには非常に高い組み立て精度が要求されるため、実質的に困難である。そのため、カムシャフトを支持する軸受として滑り軸受を用いる場合は、滑り軸受の外周面とシリンダヘッドの支持孔との間に僅かな隙間を形成し、支持孔内で滑り軸受が回転するように構成されている。
しかし、カムシャフトの撓み等によってカムシャフトの軸心が傾くと、滑り軸受がシリンダヘッドの支持孔内で片当たりし、早期に偏摩耗が生じるという不都合があった。このような偏摩耗は、振動の発生、回転トルクの増大、寿命低下等の原因となる。
また、カムシャフトは軸方向の複数箇所で軸受を介して支持されるが、各支持位置において、シリンダヘッドにキャップを固定するためのボルトの締め付け力がバラつくと、滑り軸受および支持孔にミスアライメントが発生し、これも振動発生等の原因となる。
一方、カムシャフトを支持する軸受として転がり軸受を用いたものは、シリンダヘッドにキャップ部材をボルトで締結することによって外輪が強固に固定される。そのため、カムシャフトの軸心が転がり軸受の許容傾き角以上に傾くと内外輪と転動体との接触圧が過大となり、これが回転トルクの増大や振動の発生等を招く。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、カムシャフトの撓み等による軸心の傾き等を吸収し、振動の発生等を防止することができるカムシャフト装置を提供することを目的とする。
本発明は、支持孔を有するハウジングと、前記支持孔に嵌合される転がり軸受と、この転がり軸受によって回転自在に支持されるカムシャフトとを備えているカムシャフト装置であって、
前記支持孔の内周面が凹状の球面状に形成され、前記転がり軸受の外輪の外周面が、前記支持孔に対して揺動可能に嵌合する凸状の球面状に形成されていることを特徴としている。
この構成によれば、カムシャフトの撓み等によって生じた軸心の傾きは、外輪が支持孔に対して揺動することによって吸収され、振動の発生や回転トルクの増大、寿命低下等を防止することが可能となる。
前記転がり軸受は、玉軸受やころ軸受(円筒ころ軸受、ニードル軸受)とすることができる。ころ軸受の場合、玉軸受よりも許容可能なカムシャフトの傾き角が小さいため、本発明の構造が特に効果的である。
本発明のカムシャフト装置によれば、カムシャフトの軸心の傾きに起因する振動の発生等を防止することができる。
本発明の一実施の形態に係るカムシャフト装置の正面図(一部断面図)である。 図1に示されるカムシャフト装置のニードル軸受を示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明に係るカムシャフト装置のニードル軸受の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るカムシャフト装置を示す断面図である。このカムシャフト装置10は、自動車用エンジンの吸排気弁(図示せず)を開閉動作させるためのカムシャフト機構として用いられている。カムシャフト装置10は、カムシャフト11と、エンジンのシリンダヘッド(ハウジング)12と、カムシャフト11をシリンダヘッド12に回転自在に支持する深溝玉軸受13およびニードル軸受14とを備えている。
カムシャフト11は、直線状のシャフト本体16と、このシャフト本体16の軸方向に沿って設けられた複数のカム17とを有している。シャフト本体16は円筒状の外周面を有する直線状の部材であり、カム17は、シャフト本体16とは別体であって、シャフト本体16の外周面に締め代をもって外嵌して固定されている。つまり、カム17は、シャフト本体16の外周面に圧入されて当該シャフト本体16に固定されている。そのために、カム17はその厚さ方向(軸方向)に貫通している貫通孔17aを有している。
シャフト本体16には、合計8個のカム17が取り付けられている。本実施形態のエンジンは4気筒であり、各気筒に対応するように2個のカム17が設けられている。シャフト本体16の一端部には、カムシャフト11の回転動力を伝達するためのタイミングプーリ18が固定されている。
シャフト本体16の一端部に設けられた深溝玉軸受13は、シャフト本体16の外周面に嵌合された内輪13aと、この内輪13aの径方向外側に同心状に配置された外輪13bと、内輪13a及び外輪13bの間に配置された転動体としての複数の玉13cとを備えている。そして、深溝玉軸受13は、シリンダヘッド12の軸受装着部20aと、これにボルト固定されるキャップ20bとの間に形成された支持孔20c内に嵌合されている。この深溝玉軸受13は、カムシャフト11に作用するラジアル方向の荷重を支持するとともに、アキシアル荷重をも支持することができる。なお、内輪13aは、環状体であり、シャフト本体16の外周面に締め代をもって圧入・固定されている。
ニードル軸受14は、各気筒に対応する2個のカム17の間に配置され、合計4個設けられている。ニードル軸受14は、シリンダヘッド12の軸受装着部21aと、これにボルトで固定されるキャップ21bとの間に形成された支持孔21c内に装着されている。
図2は、シャフト本体16に設けられたニードル軸受14を拡大して示す断面図、図3は、図1のA−A断面図である。ニードル軸受14は、内輪14aと、この内輪14aの径方向外側に同心状に配置された外輪14bと、内輪14a及び外輪14bの間に配置された転動体としてのニードル(針状ころ)14cとを備えている。内輪14aは円環状に形成され、シャフト本体16の外周面に締め代をもって圧入・固定されている。また、外輪14bも円環状に形成され、シリンダヘッド12の支持孔21cに嵌合されている。支持孔21cは、軸受装着部21aに形成された半円弧状の凹部と、キャップ21bに形成された半円弧状の凹部とを組み合わせることによって構成されている。
ニードル軸受14の外輪14bの内周面には外輪軌道面14b1が形成され、内輪14aの外周面には内輪軌道面14a1が形成され、これら外輪軌道面14b1と内輪軌道面14a1上をニードル14cが転動するように構成されている。外輪軌道面14b1の軸方向両側には径方向内方に突出する鍔部14b2が形成され、この鍔部14b2によってニードル14cの軸方向の移動が規制されている。
外輪14bの外周面14b3は、球面状の凸状曲面に形成されている。一方、シリンダヘッド12の支持孔21cの内周面は、外輪14bの外周面14b3の凸状曲面にほぼ適合した球面状の凹状曲面に形成されている。そして、外輪14bは、シリンダヘッド12の支持孔21cに対して揺動(摺動)可能に嵌合されている。支持孔21cの内周面の曲率半径は、外輪14bの外周面14b3の曲率半径よりもやや大きく、これによって外輪14bが支持孔21cの内周面上を円滑に揺動できるように構成されている。
上記のように構成されたカムシャフト装置10は、深溝玉軸受13およびニードル軸受14によって、カムシャフト11に作用するタイミングプーリ18からの荷重およびカムへの荷重を支持することができ、かつ、カムシャフト11の回転抵抗を、滑り軸受を採用する場合よりも大幅に小さくすることができ、エンジンにおける低燃費化に貢献することができる。
また、シャフト本体16の撓み等によりニードル軸受14内で許容できる傾斜角以上にカムシャフト11の軸心が傾いた場合、外輪14bが支持孔21c内で揺動することによってカムシャフト11の傾きを吸収することができる。その結果、ニードル軸受14内には過大な接触面圧が生じなくなり、振動の発生、回転トルクの増大、寿命低下等を防止することができる。
また、支持孔21cの内周面を凹状の球面状に形成することによって、ニードル軸受14の外輪14bを直接的にシリンダヘッド12の支持孔21cに揺動可能に嵌合させることができる。したがって、例えば外輪14bの外周面を別途設けられた調心輪に対して揺動可能に嵌合し、この調心輪を支持孔21cに嵌合する場合に比べて、部品点数を少なくすることができるとともに、シリンダヘッド12の径方向の寸法を小さくすることが可能となり、エンジンの大型化を抑制することができる。
また、カムシャフト11を支持するための軸受として滑り軸受を用いた従来技術と比べて、キャップ21bを固定するためのボルト23の締め付け力に多少ばらつきが生じてもその影響は小さく、振動発生等の問題を生じることが少なくなる。したがって、ボルト23の締め付け力のバラツキの許容範囲を大きくすることができる。
本発明のカムシャフト装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態を採用することができる。例えば、図4に示すように、ニードル軸受14は、シャフト本体16を内輪とし、シャフト本体16の外周面上でニードル14cを転動させる構成とすることができる。このような構成とすることによって、ニードル軸受14の外径を小さくすることができ、当該ニードル軸受14が取り付けられているシリンダヘッド12の径方向寸法を小さくすることができる。また、本発明のカムシャフト装置は、ニードル軸受14に代えて、円筒ころ軸受、深溝玉軸受等の他の転がり軸受を採用したものであってもよい。
深溝玉軸受13は、シャフト本体16の外周面上で玉を転動させるように構成してもよい。この場合、シャフト本体16の外周面に凹円弧状の軌道面を形成し、この軌道面上で玉を転動させるようにすればいよい。
カムシャフトにおけるカムの数、配置は、図示した形態に限らず適宜変更してもよい。
10 カムシャフト装置
11 カムシャフト
12 シリンダヘッド(ハウジング)
14 ニードル軸受
14b 外輪
21c 支持孔

Claims (2)

  1. 支持孔を有するハウジングと、前記支持孔に嵌合される転がり軸受と、この転がり軸受によって回転自在に支持されるカムシャフトとを備えているカムシャフト装置であって、
    前記支持孔の内周面が凹状の球面状に形成され、前記転がり軸受の外輪の外周面が、前記支持孔に対して揺動可能に嵌合する凸状の球面状に形成されていることを特徴とするカムシャフト装置。
  2. 前記転がり軸受がころ軸受である請求項1に記載のカムシャフト装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011065326A1 (ja) * 2009-11-25 2011-06-03 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の可変動弁装置
JP2013019403A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Mitsubishi Motors Corp カムシャフトの潤滑構造
JP2014209003A (ja) * 2014-08-12 2014-11-06 スズキ株式会社 カムシャフトの支持構造
JP2014240656A (ja) * 2014-08-12 2014-12-25 スズキ株式会社 カムシャフトの支持構造

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