JP2008195887A - クロロプレン系共重合体ラテックス、その製造方法及びその用途 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 分子中にカルボキシル基を有し、pH調整剤、並びにスルホン酸塩及び/又は硫酸塩からなるアニオン系乳化・分散剤を含み、かつ、25℃におけるpHが1.5〜5.5であることを特徴とするクロロプレン系共重合体ラテックス、並びにその製造方法。
【選択図】 なし
Description
pHメーター((株)堀場製作所製)により測定した。
マーロン試験法により、ゴム凝固率を測定した。
ラテックスを流延してゴムフィルムを作製し、真空乾燥機において24時間以上経過後に秤量をし、その後8時間おきに秤量を実施。重量変化が1%以下となるまで乾燥した。その後、そのゴムを重量換算で1%の濃度となるようにトルエンに溶解し、ボールミルにて16時間混合・溶解し、得られた溶液を100メッシュの金網にてろ過、トルエンにて洗浄後、残渣を170℃で10分乾燥し、その重量と溶解したゴムの重量の比をゲル分とした。またゲル分同様にそのゴムを重量換算で10%の濃度となるようにトルエンに溶解し、その粘度をB型粘度計を用いて測定した。測定は、試料容器を23℃の恒温槽に1時間浸漬した後に、No.2ローターを用いて60rpmで測定し、60秒後の値を用いた。
接着剤配合時のゴム析出有無を観察した。
9号帆布(150mm×25mm)2枚それぞれの片面に接着剤を約690g/m2塗布し、23℃にて60分間乾燥した後にハンドローラーを用いて圧着を行い測定用の試験片とし、テンシロン型引っ張り試験機を用いて180°常温剥離強度を23℃の雰囲気下にて100mm/minの剥離速度で行った。圧着後すぐに剥離強度の測定をしたものを初期強度、試験片を23℃の雰囲気にて7日間養生し、剥離強度を測定したものを7日後強度とした。
9号帆布(150mm×25mm)2枚それぞれの片面に接着剤を約690g/m2塗布し、80℃にて5分間乾燥した後にハンドローラーを用いて圧着を行い23℃で7日間養生し、測定用の試験片とした。高温雰囲気下における180°剥離強度の測定を行った。測定は80℃の雰囲気下にて100mm/minの剥離速度で行った。
表1で示した重量部のクロロプレン、メタクリル酸、n−ドデシルメルカプタン、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム(商品名:ペレックスSS−H、花王(株)製)、ナフタレンスルホン酸ナトリウムとホルムアルデヒドの縮合物(商品名:デモールN、花王(株))、ハイドロサルファイトナトリウム、および純水を攪拌機付き10Lオートクレーブ中40℃で重合を行い、クロロプレン系共重合体ラテックスを作製した。重合は窒素雰囲気下で0.35重量%の過硫酸カリウム水溶液を連続的に滴下して行い、重合転化率が97%以上となった時点で重合停止剤を加え反応を停止した。減圧下で未反応単量体を除去した後、pH調整剤としてトリエタノールアミンを0.6重量部添加し、25℃におけるラテックスpHを5.5とし、ラテックスAを得た。
pH調整剤として2%アンモニア水2.5重量部を添加して25℃におけるpHが5.5であるラテックスBを得た以外は実施例1に従ってラテックスおよび試験片を作製し、評価を実施した。表3の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であり、ゲル分の発生は無く、常温剥離強度、耐熱剥離強度共に良好な値であった。
pH調整剤として酢酸アンモニウムをラテックスに対し0.1重量部添加し25℃におけるpHが4.5であるラテックスCを得た以外は、実施例1に従ってラテックスおよび試験片を作製し、評価を実施した。表3の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であり、ゲル分の発生は無く、常温剥離強度、耐熱剥離強度共に良好な値であった。
pH調整剤として酢酸アンモニウムをラテックスに対し0.5重量部添加し、更に30%酢酸を2.5重量部加え、25℃におけるpHが4.5であるラテックスDを得た以外は、実施例1に従って評価を実施した。表3の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であり、ゲル分の発生は無く、常温剥離強度、耐熱剥離強度共に良好な値であった。
pH調整剤として酢酸アンモニウムをラテックスに対し0.5重量部添加し、更に30%酢酸15重量部を加え、25℃におけるpHが3.5であるラテックスEを得た以外は、実施例1に従って評価を実施した。表3の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であり、ゲル分の発生は無く、常温剥離強度、耐熱剥離強度共に良好な値であった。
pH調整剤として酢酸アンモニウムをラテックスに対し0.5重量部添加し、更に5%塩酸を2.5重量部加え、25℃におけるpHが3.5であるラテックスFを得た以外は、実施例1に従って評価を実施した。表3の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であり、ゲル分の発生は無く、常温剥離強度、耐熱剥離強度共に良好な値であった。
アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムを4重量部用いて重合を行った以外は実施例1に従ってラテックスGおよび試験片を作製し、評価を実施した。表3の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であり、ゲル分の発生は無く、常温剥離強度、耐熱剥離強度共に良好な値であった。
乳化・分散剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(商品名:ネオペレックスG−15、花王(株)製)を6重量部用いて重合を行った以外は、実施例1に従ってラテックスHを作製し、評価を実施した。表3の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であり、ゲル分の発生は無く、常温剥離強度、耐熱剥離強度共に良好な値であった。
実施例1と同様の方法で重合を行い、その後、pH調整剤として2%アンモニア水6重量部を添加して25℃におけるpHが8.9であるラテックスaを得た以外は実施例1に従って評価を実施した。結果を表4に示す。表4の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であるが、ゲル分が発生し、初期常温剥離強度も低くなった。
実施例1と同様の方法で重合を行い、その後、pH調整剤として5%水酸化ナトリウム水溶液を5重量部添加し、25℃におけるpHが9.2であるラテックスbを得た以外は実施例1に従って評価を実施した。表4の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であるが、ゲル分が発生し、初期常温剥離強度も低くなった。
10%酢酸を加えず、25℃におけるpHが5.9であるラテックスcを作製した以外は実施例4と同様の方法で価を実施した。表4の結果より、50℃保管の前後共にラテックスの機械的安定性および配合安定性は良好であるが、ゲル分が発生し、初期常温剥離強度も低くなった。
乳化・分散剤として、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル(商品名:エマルゲンA−60 花王(株)製)を6重量部用いてラテックスdを得た以外は、実施例1に従って重合を行った。しかし、未反応単量体を除去中にゴムが析出し、ラテックスが得られなかった。
Claims (5)
- 分子中にカルボキシル基を有し、pH調整剤、並びにスルホン酸塩及び/又は硫酸塩からなるアニオン系乳化・分散剤を含み、かつ、25℃におけるpHが1.5〜5.5であることを特徴とするクロロプレン系共重合体ラテックス。
- スルホン酸塩及び/又は硫酸塩からなるアニオン系乳化・分散剤の存在下でクロロプレン単量体と、カルボキシル基を有する単量体を重合する際に、pH調整剤を添加することを特徴とする請求項1に記載のクロロプレン系共重合体ラテックスの製造方法。
- pH調整剤が弱酸又は弱塩基であることを特徴とする請求項2に記載のクロロプレン系共重合体ラテックスの製造方法。
- pH調整剤としてpH緩衝作用のある物質を用いることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のクロロプレン系共重合体ラテックスの製造方法。
- 請求項1記載のクロロプレン系共重合体ラテックスを含有することを特徴とする接着剤組成物。
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