JPH05222106A - クロロプレン共重合体ラテツクスの安定化方法 - Google Patents

クロロプレン共重合体ラテツクスの安定化方法

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JPH05222106A
JPH05222106A JP9152091A JP9152091A JPH05222106A JP H05222106 A JPH05222106 A JP H05222106A JP 9152091 A JP9152091 A JP 9152091A JP 9152091 A JP9152091 A JP 9152091A JP H05222106 A JPH05222106 A JP H05222106A
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latex
polymerization
chloroprene
gel
weight
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JP9152091A
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Leo Ahramjian
レオ・アーラムジヤン
Charles Wilson Hamlet Jr
チヤールズ・ウイルソン・ハムレツト・ジユニア
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EI Du Pont de Nemours and Co
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    • C09J111/00Adhesives based on homopolymers or copolymers of chloroprene
    • C09J111/02Latex
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
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    • C08F236/04Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 ポリビニルアルコールおよび有機硫黄−含有
鎖移動剤の存在下でクロロプレンおよびアルファ,ベー
タ−不飽和カルボン酸の水性乳化液を重合させて、ゲル
含有量がラテックス共重合体の15%−40%であるク
ロロプレン共重合体ラテックスを得て、そしてラテック
スのpHを塩基の添加により重合で生じる高酸性pH範
囲から6.5のpHまでの範囲内に保つ。 【効果】 pHを3〜6.5の範囲内に調節することに
より、化学的安定性またはコロイド安定性を犠牲にする
ことなくラテックスのゲル安定性を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、貯蔵時のゲル増加に対して安
定化されておりそして非−溶媒接触接着剤としての使用
に適している改良されたクロロプレン共重合体ラテック
スに関するものである。
【0002】
【発明の背景】米国特許4,141,875は、ポリビニ
ルアルコールコロイド安定剤並びに生成した共重合体の
分子量およびゲル含有量を調節するための鎖移動剤の存
在下におけるクロロプレンおよび選択された量のアルフ
ァ,ベータ−不飽和カルボン酸共単量体の水性乳化重合
により得られる高水準のコロイド安定性を有する水性ラ
テックスの製造を開示している。該特許は、酸共単量体
の存在により、乳化液のpHおよびその結果として生成
したラテックスのpHは一般的に2.5−3.0であるこ
とを開示している。
【0003】該特許は、ラテックスの低いpHから生じ
るいくつかの貯蔵安定性問題も開示している。第一に、
ラテックス中の重合体は貯蔵中にHClをゆっくり失う
ため、過剰のアルカリ性物質または緩衝系をラテックス
に加えて生成したHClと反応させなければならない。
第二に、ラテックスが貯蔵中に熟成するにつれて、ラテ
ックスのゲル含有量が増加する。これはラテックスをp
H7.0に中和しそして緩衝系を供給して中和されたp
Hの変化を最少にすることにより抑制できることも、該
特許は開示している。
【0004】米国特許4,141,875のラテックス
は、紙を金属箔に接着させる分野においてすなわち箔−
積層接着剤として商業的に成功を収めている。ラテック
ス中に存在しているゲルの百分率は10−95%である
が、金属箔が箔−積層工程中にしわを形成する傾向を克
服するためには存在している重合体重量の少なくとも5
0%がゲルでなければならないことを、該特許は開示し
ている。この高水準のゲルはしわ問題の解決には必要で
あるが、それは箔積層で得られる結合強度には悪影響を
与えない。
【0005】米国特許4,141,875のラテックスは
接触接着剤としての使用にはあまり適しておらず、その
主な理由は接触接着剤の結合はラテックス中のゲルの百
分率に関して非常に敏感であるからである。接触接着剤
の製造用に適するようにするためには、ラテックス中の
ゲルの百分率を重合体重量の少なくとも15%として接
着剤結合に対する付着強度を与えなければならないが、
結合させる表面の付着線のところの結合失敗を避けるた
めには40重量%以下でなければならず、すなわち、ゲ
ル形重合体は接触接着方法による接着生成には適してい
ない。従って、乳化重合中に低%のゲルを生成すること
およびゲルの量がラテックス貯蔵中にかなり増加しない
ことが重要になり始めてきている。当技術の専門家が米
国特許4,141,875の教示に従い且つラテックスの
pHを7に調節して重合体から発生したHClを中和し
そして貯蔵中のゲル生成を抑制する時には、ラテックス
を接触接着剤の製造用に使用すると最適結果とは言えな
い結果が得られる。ラテックス貯蔵中のゲル含有量の増
加は依然として高いため、該ラテックスから製造された
接触接着剤では劣悪な結合が生じる。
【0006】従って、ラテックスが比較的低いゲル含有
量、貯蔵中のゲル増加に対する高い抵抗性を適当なコロ
イド安定性および化学的安定性と共に有していなければ
ならないという接触接着剤用途用のクロロプレン共重合
体ラテックスを製造する改良方法が要望されている。
【0007】
【発明の要旨】接触接着剤用途用に必要な低ゲル含有量
においてはラテックスを中和すべきでないということが
今見いだされた。実際に、ラテックスを酸側に保つこと
によって、必要なゲル安定性が適当なコロイド安定性お
よび化学的安定性と共に得られるということが発見され
た。
【0008】本発明の一態様では、上記で論議されてい
る先行技術により満たされていない要望が予期せぬこと
に下記のクロロプレン共重合体ラテックスの製造方法に
より得られることが見いだされ、該方法はポリビニルア
ルコールおよび有機硫黄−含有鎖移動剤の存在下でクロ
ロプレンおよびアルファ,ベータ−不飽和カルボン酸の
水性乳化液を重合させることにより3.0以下のpHを
有するクロロプレン共重合体ラテックスを製造する方法
において、生成したラテックスのゲル含有量が共重合体
の15−40重量%となるように重合を実施し、貯蔵中
にラテックスのpHを重合pH、すなわち6.5のpH
までの重合の完了時に存在していたpHに保ち、それに
よりラテックスを少なくとも4週間にわたり貯蔵できる
ようにしそしてその後に接触接着剤として使用できるよ
うにすることからなる改良からなっている。
【0009】従って、ラテックスのpHはpH2.5−
3.0の一般的重合範囲内に保つことができる。任意
に、pHを重合pHよりわずかに高い6.5程度の高さ
までの範囲内に調節することもできる。驚くべきこと
に、コロイド安定性および化学的安定性は適切なままで
あり、その結果、ラテックスは貯蔵および取り扱い中に
接触接着剤を混和しようとする時間まで凝固することは
なく、そしてラテックス中のHClの認められるほどの
増加も証されていない。
【0010】本発明の他の態様では、上記で論じられて
いる先行技術の要望が予期せぬことにクロロプレン共重
合体ラテックスの製造方法により得られることが見いだ
され、該方法はポリビニルアルコールおよび有機硫黄−
含有鎖移動剤の存在下でクロロプレンの水性乳化液をア
ルファ,ベータ−不飽和カルボン酸と重合させることに
より3.0以下のpHを有するクロロプレン共重合体ラ
テックスを製造する方法において、生成したラテックス
のゲル含有量がラテックスの重量を基にして15−40
重量%となるように重合を実施し、そしてラテックスの
pHを塩基の添加により3.0−6.5の範囲内の値に調
節し、それにより化学的安定性またはコロイド性安定性
を犠牲にせずにラテックスのゲル安定性を増加させるこ
とからなる改良からなっている。
【0011】
【好適態様の記載】ポリビニルアルコールコロイド安定
化クロロプレン共重合体ラテックスを製造するための重
合方法は米国特許4,141,875中に開示されてお
り、該特許はここでは参考として記しておく。重合方
法、単量体および添加物のさらに詳細な議論に関して
は、上記の参考特許を参照のこと。この議論の一部は以
下にまとめられており、その後に本発明の改良が論じら
れている。
【0012】本発明の重合は、ポリビニルアルコールが
コロイド安定剤として使用されている水性懸濁液中で実
施される。重合系中で使用されるポリビニルアルコール
の量は一般的に100重量部の全単量体当たり3−10
部の範囲であり、4−6部が好適範囲である。
【0013】重合系は任意に、単量体を基にして、0.
01−1重量%の酸−安定性アニオン系表面活性剤を含
有することができる。これらの典型例は、サルフェート
またはスルホネート基を含有している表面活性剤、例え
ばナフタレン−もしくはC1-4−アルキルナフタレンス
ルホン酸類の水溶性塩類またはそれらのホルムアルデヒ
ド縮合物、炭素数が8−18の硫酸処理された脂肪アル
コール類、アルキル鎖中の炭素数が8−18のアルキル
ベンゼンスルホン酸類、または硫酸処理された、フェノ
ール、C1-18−アルキルフェノール類、C8-18−脂肪ア
ルコール類と酸化エチレンとの縮合物、である。塩類の
カチオンは一般的にナトリウム、カリウム、またはアン
モニウムイオンである。ラテックスの重合中およびその
後の取り扱い中の乳化液の安定性を強化するために4部
以下のポリビニルアルコールの使用時には表面活性剤を
用いることが好ましい。
【0014】重合しようとするクロロプレンの水性懸濁
液は、全単量体含有量を基にして、0.4−10モル%
のアルファ,ベータ−不飽和カルボン酸を含有してい
る。そのような酸単量体の例は、下記の構造式 [式中、Rは水素、炭素数が1−4のアルキル基、また
はカルボキシメチル基である]により表すことができ
る。適している単量体の例は、アクリル酸、メタクリル
酸、2−エチルアクリル酸、2−プロピルアクリル酸、
2−ブチルアクリル酸、およびイタコン酸[アルファ−
(カルボキシメチル)アクリル酸]である。これらの中
で、反応性および易入手性の理由から好適な酸はメタク
リル酸である。
【0015】カルボキシル−含有共単量体を含有するこ
とが有利であり、その理由はそれがラテックスのコロイ
ド安定性に寄与し且つ混和接触接着剤中で必要なイオン
性架橋結合位置を与えるからである。好適な割合は、全
単量体含有量を基にして、1−15モル%であり、2−
4%が特に好ましい。5部のPVAを100部の2−3
モル%のカルボン酸共単量体を含有している単量体混合
物と共に使用する時に、良好なコロイド安定性および接
着性の特に望ましい組み合わせが得られる。
【0016】10%までの少量のクロロプレンを、遊離
カルボン酸基を含有していない別の共重合可能な単量体
で置換することができる。該方法で使用できる代表的な
共単量体には、ビニル芳香族化合物、例えばスチレン、
ビニルトルエン類、およびビニルナフタレン類、脂肪族
の共役ジオレフィン化合物、例えば1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエ
ン、および2,3−ジクロロ−1,3−ブタジエン;ビニ
ルエーテル類、エステル類、およびケトン類、例えばメ
チルビニルエーテル、酢酸ビニル、およびメチルビニル
ケトン;アクリル酸およびメタクリル酸のエステル類、
アミド類、およびニトリル類、例えばアクリル酸エチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリルアミド、およびア
クリロニトリル、が包含される。
【0017】共重合体の分子量を調節するために鎖移動
剤を重合系中で使用する。好適な範囲は、100部の単
量体当たり、約0.3−約2重量部である。好適な範囲
は0.5−1.5重量部である。
【0018】鎖移動剤は一般的な有機硫黄−含有鎖移動
剤、例えばアルキルメルカプタン類およびジアルキルキ
サントゲンジスルフィド類、である。アルキルメルカプ
タン類は一般的に炭素数が約4−20の鎖長さを有して
いる。アルキル基は直鎖または分枝鎖状であることがで
き、そしてメルカプタン類は第一級、第二級または第三
級であることができる。アルキル基の炭素数が約8−1
6であることが好ましい。例には、オクチルメルカプタ
ン、ドデシルメルカプタン、ターシャリー−ドデシルメ
ルカプタン、トリデシルメルカプタン、およびやし油か
ら誘導されたメルカプタン類の混合物(しばしばラウリ
ルメルカプタンまたは工業用ドデシルメルカプタンと称
されている)が包含される。
【0019】ジアルキルキサントゲンジスルフィド類
は、構造式 [式中、RおよびR′は炭素数が1−8のアルキル基で
ある]により表すことができる。適当なアルキル基の例
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、並びに
種々の異性体状ブチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、
およびオクチル基である。好適なジアルキルキサントゲ
ンジスルフィド類は、各アルキル基の炭素数が1−4の
もの、特にジイソプロピルキサントゲンジスルフィド、
である。
【0020】単量体、鎖移動剤、ポリビニルアルコー
ル、および使用する場合には米国特許4,141,875
に記載されている如き酸−安定性の表面活性剤からなる
水性乳化液を製造することにより、重合を行う。乳化液
中の全単量体の濃度は厳密なものではないが、一般的に
は40−55%の範囲である。生成したラテックスのp
Hは3.0以下でありそして一般的には2.5−3.0の
範囲である。
【0021】重合温度は30°−55℃、好適には40
°−50℃の、間の範囲である。
【0022】本発明に従うと、重合体組成物の15−4
0重量%の範囲のゲル含有量を有するラテックスが製造
される。ラテックスの好適なゲル含有量は重合体組成物
の15−30重量%の範囲である。重合後の初期ゲル含
有量は重合温度および鎖移動剤の使用量により調節する
ことができる。この初期ゲル含有量は一般的に重合温度
が高くなる時には高くなりそして鎖移動剤の量が増加す
る時には低くなる。
【0023】ラテックスのpHが例えば周囲温度におけ
る少なくとも4週間の貯蔵中に重合pHに保たれている
場合には、化学的安定性は満足のいくものでありしかも
ラテックス中に存在しているゲル量は大きく変化しない
こと、すなわちラテックスのゲル含有量はほとんど増加
しないこと、を見いだした。コロイド安定性は一般的に
適切であるため、早期凝固は起こらない。
【0024】ラテックスのpHを7.0以上に調節する
場合には、コロイド安定性は増加するが、ゲル含有量の
相当な増加が貯蔵中に起きるためゲル安定性は損なわれ
るであろう。
【0025】本発明の一態様に従うと、ラテックスのp
Hを重合完了後に例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、もしくは水性アンモニア、または有機塩基、例え
ばジエタノールアミンもしくはトリエタノールアミン、
の添加により3.0−6.5の、好適には3.5−6.5
の、そしてより好適には3.5−6.0の範囲内の値に調
節する。最適な貯蔵安定性のためには、例えばジエタノ
ールアミンまたはトリエタノールアミンの如き弱塩基を
pH調節用に使用することが好適である。塩基をラテッ
クスに水溶液状で加えることも好ましい。この態様で
は、化学的安定性を犠牲にせずに、例えば少なくとも1
年間にわたるゲル安定性および長期コロイド安定性の最
良の組み合わせが得られる。
【0026】特に上記の如く塩基を添加しながら、本発
明に従って製造されたラテックスは、6ケ月や1年を越
える貯蔵寿命を有しており、生じたラテックスは接触接
着剤の製造用に使用することができる。
【0027】下記の実施例では、全ての部数および百分
率は断らない限り重量によるものである。
【0028】
【実施例】実施例1 ポリビニルアルコール安定化クロロプレン/メタクリル
酸共重合体ラテックスを下記の方法で製造した。97部
のクロロプレン、3部のメタクリル酸、0.6部のクリ
ンドロールスーパーアミド1000表面活性剤(混合コ
コア脂肪酸類のジエタノールアミンアミド)、および
0.405部のドデシルメルカプタンからなる溶液を、
106.3部の水中に4.08部のポリビニルアルコール
(重合度、87−88%)を含む溶液を用いて乳化させ
た。次に1.5部の亜硫酸ナトリウムの10%水溶液を
加え、そして5%過硫酸カリウム水溶液の添加により重
合を開始させた。重合を45℃の温度において完全単量
体転化率(98%以上)となるまで行う。重合の終了時
に、0.02部のフェノチアジンおよび0.02部のp−
ターシャリー−ブチルカテコールを含有している1部の
水性乳化液を安定剤として加えた。ラテックスのpHは
2.7であり、そして初期ゲル含有量は米国特許4,14
1,875に開示されている工程により測定して25%
であった。ラテックスの試料を50℃において2週間熟
成させることにより長期ゲル安定性を測定すると、その
時点でゲル含有量は29%に増大しており、そして結果
を表1に報告する。
【0029】比較実施例1−4並びに実施例2および3 実施例1で製造されたラテックスの4種の試料のpH
を、ジエタノールアミン(DEA)またはトリエタノー
ルアミン(TEA)の添加により表1に示されている水
準に調節した。50℃において2週間熟成させた後のラ
テックスのゲル含有量も示されている。
【0030】
【表1】 1 %ゲル %ゲル増加 %ゲル 50℃における 50℃における 実施例 pH 塩基 初期 2週間後 2週間後 実施例 1 2.7 なし 25.0 29.0 4.0 比較 実施例 1 7.0 DEA* 27.4 41.0 13.6 比較 実施例 2 9.0 DEA* 24.0 60.0 36.0 実施例 2 5.0 DEA* 25.0 32.7 7.7 比較 実施例 3 7.0 TEA** 25.6 34.0 8.4 比較 実施例 4 8.5 TEA** 25.0 46.0 21.0 実施例 3 5.0 TEA** 25.0 32.4 7.4 * ジエタノールアミン ** トリエタノールアミン 実施例1、2、および3のラテックスは周囲温度(18
−20℃)における1年間の貯蔵に相当する促進熟成試
験下で良好なゲル安定性を示しており、そしてこの時間
中のコロイド安定性も満足のいくものであることが観察
された。最良のゲル安定性は最も低いpHにおいて得ら
れた。貯蔵中のラテックス中のHClの有害増加は証さ
れなかった。
【0031】実施例1、2、および3のラテックスか
ら、一般的技術により、例えば粘着剤樹脂の如き一般的
混和剤並びに例えばZnOおよびNaOHの如きイオン
架橋結合剤を使用して、接触接着剤を製造することがで
きる。例えば、貯蔵後に、乾燥基準でラテックス中の1
00重量部のクロロプレン共重合体に対して10部の乳
化されたロジン酸粘着剤、例えばドレシノール215
(ハーキュレス・ケミカル・カンパニイ)、20gの乳
化されたロジンエステル粘着剤、例えばアクアタック5
090(アリゾナ・ケミカル)、およびNaOH溶液中
に分散された4部のZnOを加えた。これらの成分類を
簡便には室温において一緒に混合して接触接着剤を製造
した。これらの接着剤は、接触性(長い「オープン」時
間)並びに室温および高温の両者における高い付着強度
の並はずれた組み合わせを提供するものである。
【0032】本発明の主なる特徴および態様は以下のと
おりである。
【0033】1.ポリビニルアルコールおよび有機硫黄
−含有鎖移動剤の存在下でクロロプレンおよびアルフ
ァ,ベータ−不飽和カルボン酸の水性乳化液を重合させ
ることにより3.0以下のpHを有するクロロプレン共
重合体ラテックスを製造する方法において、生成したラ
テックスのゲル含有量が共重合体の15−40重量%と
なるように重合を実施し、貯蔵中にラテックスのpHを
重合pHに保ち、任意に、塩基をラテックスに加えてp
Hを6.5のpHまでの重合pH範囲に保ち、それによ
りラテックスを少なくとも4週間にわたり貯蔵できるよ
うにしそしてその後に接触接着剤として使用できるよう
にすることからなる改良。
【0034】2.ラテックスのpHが2.5−6.5の範
囲に保たれている、上記1の方法。 3.ラテックスのpHが3.5−6.5の範囲に保たれて
いる、上記1の方法。 4.ラテックスのpHが3.5−6.0の範囲に保たれて
いる、上記1の方法。 5.ラテックスのpHが4.5−5.5の範囲に保たれて
いる、上記1の方法。 6.クロロプレン共重合体ラテックスがラテックスの重
量を基にして15−30重量%のゲル含有量を有してい
る、上記1の方法。
【0035】7.アルファ,ベータ−不飽和カルボン酸
が式 [式中、Rは水素、C1−C4アルキル、またはカルボキ
シメチル基である]を有する、上記1の方法。
【0036】8.塩基がジエタノールアミンおよびトリ
エタノールアミンからなる群から選択された有機塩基で
ある、上記の方法。
【0037】9.アニオン性の酸−安定性表面活性剤が
重合中に単量体の合計重量を基にして0.01−1.0%
の量で存在している、上記1の方法。
【0038】10.重合を単量体の少なくとも85%の
転化率となるまで続ける、上記1の方法。
【0039】11.上記1のクロロプレン共重合体ラテ
ックスの製造方法中およびその後の該ラテックスの貯蔵
後の、該ラテックスの接触接着剤中への混和。
【0040】12.上記11の方法により製造された接
触接着剤。
【0041】13.ポリビニルアルコールおよび有機硫
黄−含有鎖移動剤の存在下でクロロプレンおよびアルフ
ァ,ベータ−不飽和カルボン酸の水性乳化液を重合させ
ることにより3.0以下のpHを有するクロロプレン共
重合体ラテックスを製造する方法において、生成したラ
テックスのゲル含有量がラテックスの重量を基にして1
5−40重量%となるように重合を実施し、そしてラテ
ックスのpHを塩基の添加により3.0−6.5の範囲内
の値に調節し、それにより化学的およびコロイド性安定
性を犠牲にせずにラテックスのゲル安定性を増加させる
ことからなる改良。
【0042】14.クロロプレン共重合体ラテックスが
ラテックスの重量を基にして15−30重量%のゲル含
有量を有する、上記13の方法。
【0043】15.ラテックスのpHが3.5−6.5の
範囲内の値に調節されている、上記13の方法。
【0044】16.ラテックスのpHが3.5−6.0の
範囲内の値に調節されている、上記13の方法。
【0045】17.ラテックスのpHが4.5−5.5の
範囲内の値に調節されている、上記13の方法。
【0046】18.ラテックスのpHが5.0に調節さ
れている、上記13の方法。
【0047】19.アルファ,ベータ−不飽和カルボン
酸が式 [式中、Rは水素、C1−C4アルキル、またはカルボキ
シメチル基である]を有する、上記13の方法。
【0048】20.塩基がジエタノールアミンおよびト
リエタノールアミンからなる群から選択された有機塩基
である、上記13の方法。
【0049】21.アニオン性の酸−安定性表面活性剤
が重合中に単量体の合計重量を基にして0.01−1.0
%の量で存在している、上記13の方法。
【0050】22.重合を単量体の少なくとも85%の
転化率となるまで続ける、上記13の方法。
【0051】23.上記13の方法により製造されたク
ロロプレンアルファ,ベータ−不飽和カルボン酸共重合
体ラテックス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 111/02 JDN 8218−4J (72)発明者 チヤールズ・ウイルソン・ハムレツト・ジ ユニア アメリカ合衆国ケンタツキイ州40228ルイ スビル・マンデビルコート6504

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコールおよび有機硫黄−
    含有鎖移動剤の存在下でクロロプレンおよびアルファ,
    ベータ−不飽和カルボン酸の水性乳化液を重合させるこ
    とにより3.0以下のpHを有するクロロプレン共重合
    体ラテックスを製造する方法において、生成したラテッ
    クスのゲル含有量が共重合体の15−40重量%となる
    ように重合を実施し、貯蔵中にラテックスのpHを重合
    pHに保ち、任意に、塩基をラテックスに加えてpHを
    6.5のpHまでの重合pH範囲に保ち、それによりラ
    テックスを少なくとも4週間にわたり貯蔵できるように
    しそしてその後に接触接着剤として使用できるようにす
    ることからなる改良。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアルコールおよび有機硫黄−
    含有鎖移動剤の存在下でクロロプレンおよびアルファ,
    ベータ−不飽和カルボン酸の水性乳化液を重合させるこ
    とにより3.0以下のpHを有するクロロプレン共重合
    体ラテックスを製造する方法において、生成したラテッ
    クスのゲル含有量がラテックスの重量を基にして15−
    40重量%となるように重合を実施し、そしてラテック
    スのpHを塩基の添加により3.0−6.5の範囲内の値
    に調節し、それにより化学的およびコロイド性安定性を
    犠牲にせずにラテックスのゲル安定性を増加させること
    からなる改良。
JP9152091A 1990-04-02 1991-03-29 クロロプレン共重合体ラテツクスの安定化方法 Pending JPH05222106A (ja)

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