JP2008195411A - 保冷容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】宅配用に使用する保冷容器として、内容物等が容器本体の積み重ねのための嵌合を阻害する虞がなく、安定性よく積み重ねることができ、かつ保冷効果を低下させずに底部の肉厚を薄くできて、積み重ね高さを従来よりも低く抑えることができる保冷容器を提供する。
【解決手段】発泡樹脂製の容器本体10と蓋体30とからなる容器で、容器本体10の底部12下面に、容器本体10の積み重ね時に下段の容器本体10の開口端部11に対し外嵌合する嵌合周壁21を突設し、嵌合周壁21より内方の底部下面を、積み重ね時に開口端部11の上端面より上方の位置にあるように凹設する。開口端部11として、内側に凸縁14を残して外側に切欠段部15を形成し、底部下面の嵌合周壁21として、開口端部11の凸縁14と切欠段部15とにそれぞれ対応する切欠段部25と凸縁24を形成し、開口端部11に対し相欠き形状で外嵌合するように設ける。
【選択図】図11

Description

本発明は、主として冷凍食品や食材等の輸送、配送、保管等に使用される保冷容器に関するものである。
例えば、生活協同組合(以下、生協という)の冷凍食品や食材その他の注文を受けた各種商品の宅配においては、断熱性を有する発泡樹脂製の保冷容器が一般に使用されており、通常、輸送対象の冷凍食品や食材等をドライアイスや蓄冷材等の保冷材と共に収容して使用される。生協の商品の宅配に使用される保冷容器は、10〜25リットル程度の内容量の略直方体形状をなすものが一般的である。
かかる保冷容器は、平面が矩形の容器本体と該容器本体の開口端部に嵌合され被着される蓋体とからなるものであり、容器本体に対する蓋体の嵌合構造としては、蓋体の下面に突設した嵌合用の凸縁を、容器本体の開口端部の内側、あるいは該開口端部の内側に形成された切欠段部に嵌合する所謂内嵌合による構造のものが多い。
ところで、生協の食品や食材等は、物流センターにおいて顧客の注文に応じてそれぞれ個別の保冷容器に仕分けて収容し、該容器を支所を介して配送し各戸に配送するものである。そのため、前記食材等を収容した保冷容器のセンター内での運搬移動や保管等の取り扱い、あるいは輸送トラックや配送用車両によるセンターから支所への輸送や個人宅への配送時には、図17のように、多数の保冷容器を積み重ね状態にして取り扱われる。
従来は、前記保冷容器100Aが、容器本体110に蓋体130を被着した状態で積み重ねられていたが、積み重ね個数の割には積み重ね高さが高くなり、物流センターでの運搬及び保管あるいは輸送等の物流効率を悪化させる結果となっていた。しかも、宅配先が留守宅である場合には、前記保冷容器が戸外にかなりの時間に渡って留め置かれることから、前記容器本体110の底部112の厚みは比較的大きく形成されており、そのため前記の積み重ね高さがさらに高くなるものであった。
そこで、図17のように、最上段の容器を除く中段及び下段の容器については蓋体130を被着しないで、容器本体110の底部112を下段の容器本体110に内嵌合して積み重ねることにしたものであるが、それでもなお、底部112の厚みが大きいために、積み重ね高さが高くなっており、運搬及び保管あるいは輸送等の物流効率の点からさらなる改善が望まれていた。
また、前記保冷容器内には、冷凍食品や食材等と共に、上部にドライアイスや蓄冷材等の保冷材も収容されるが、この保冷材等の内容物が容器本体110の上端よりも上方にはみ出していたり、あるいは前記容器本体110の底部112や蓋体130の嵌合用凸縁が内嵌合する部分にまではみ出していたりすると、前記の容器本体110の底部112や蓋体130の嵌合が阻害され、不完全な嵌合状態のままで被着される虞がある。前記の嵌合が不完全であると、保冷効果が低下するほか、容器の積み重ね状態に傾きが生じたりして不安定になる虞もある。
そこで、本発明者らは、前記の保冷容器の積み重ね状態においては、最上段の容器を除く中段及び下段の容器本体の底部が保冷効果に寄与していないことに着目し、最上段の容器を除く中段及び下段の容器については閉蓋せずに容器本体のみを積み重ねる場合において、保冷効果を低下させることなく底部の肉厚を薄くして、積み重ね高さをさらに低下させ、運搬、保管、輸送等の物流効率をさらに改善しようとしたものである。
閉蓋しないで積み重ね使用する容器としては、特許文献1に、側壁上端部に嵌合用の切欠部を設けるとともに、容器底部に前記切欠部に嵌合する突起部を設け、複数の容器本体を前記切欠部と前記突起部とによる嵌合状態で積み重ね、最上段の容器にのみを閉蓋して使用する運搬用重ね容器が開示されている。
この運搬用重ね容器の場合、下段の容器の側壁上端部の切欠部に、上段の容器の底部下面の突起部が嵌合するものであり、前記突起部が前記切欠部の外側の立ち上がり壁に対して内嵌合する形態をなしている。しかも、前記容器底部の突起部内方の下面は容器本来の底面のままであり、前記突起部を切欠部に嵌合した積み重ねた状態においては、前記底面が側壁上端面と同一レベルの平面内にある。
そのため、内容物が容器上端より上方にはみ出していたり、あるいは嵌合用の切欠部の部分にまではみ出していたりすると、前記切欠部に対して前記突起部を完全に嵌合できなくなる虞がある。そのため、冷凍食品や食材等と共にその上に収容されるドライアイス等が容器上端よりはみ出すことが多い生協商品の宅配用の保冷容器としての使用には適さないものである。また、前記最上段の容器の蓋についても、下面に有する突起部が側壁上端部の切欠部に内嵌合するものであるため、内容物のはみ出しによってスムーズに嵌合できない虞がある。
登録実用新案第3022896号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたものであり、主として冷凍食品や食材等の宅配用に使用する保冷容器として、保冷効果を低下させることなく底部の肉厚を薄くして、容器本体を嵌合状態にして安定性よくかつ嵩低く積み重ねることができることに加えて、冷凍食品や食材等の内容物あるいはドライアイス等の保冷材が上方にはみ出していても、嵌合を阻害する虞がなく、積み重ねのための嵌合操作が容易で、かつ個々の容器においても良好な保冷効果を保持できる保冷容器を提供するものである。
上記の課題を解決する本発明の保冷容器は、上方に開口する平面矩形の容器本体と、該容器本体の側壁上端の開口端部に対し外嵌合する蓋体とからなる発泡樹脂製の容器であって、前記容器本体の底部下面には、複数の容器本体の積み重ね時に下段の容器本体の開口端部に対し外嵌合する嵌合周壁が突設され、該嵌合周壁より内方の底部下面が、前記積み重ね時に下段の容器本体の開口端部の上端面より上方の位置にあるように凹設されてなることを特徴とする。好適には、前記容器本体の開口端部には内側に凸縁を残して外側に切欠段部が形成されており、底部下面の前記嵌合周壁が、前記開口端部に対し該開口端部の前記凸縁と切欠段部とにそれぞれ対応する切欠段部と凸縁とによる相欠き形状をなして外嵌合するように設けられ、該嵌合周壁の内方の底部下面が凹設されてなる構成としたものである。
この発明の保冷容器によれば、物流センター等において、冷凍食品や食材等を仕分けして収容した状態の保冷容器を積み重ね状態で取り扱う際、あるいは物流センターから支所への輸送や個人宅への配送時に積み重ね状態にする際、下段の容器本体の開口端部に対し上段の容器本体の底部下面の嵌合周壁を外嵌合する。特に好適には、開口端部に対し切欠段部と凸縁との相欠き形状をなして外嵌合してする。これにより、最上段の容器以外は蓋体を被着しない状態で安定性よく積み重ねることができ、かつ底部下面の凹設により不意部の肉厚を薄くしたことで、積み重ね高さを抑えることができる。
しかも、本発明の場合、前記嵌合周壁が容器本体の開口端部に対し外嵌合する形態であるため、食品や食材等の内容物の上に収容されたドライアイス等の保冷材が前記嵌合周壁と開口端部との嵌合部分にはみ出す虞がないばかりか、特に、上段の容器本体の前記嵌合周壁より内方の底部下面が下段の容器本体の開口端部の上端面よりも上方の位置にあるように凹設されているため、仮に、前記保冷材等が容器本体の側壁上端より上方に少々はみ出していても、前記の積み重ねや嵌合を阻害することがなく、嵌合操作を容易に行え、以て所定の嵌合状態で安定性よく積み重ねることができる。
また、前記各容器本体に蓋体を被着した状態での各戸への宅配の際、留守宅である場合には戸外に止め置きされることになるが、本発明の保冷容器は、容器本体の底部下面に嵌合周壁が設けられているため、該嵌合周壁が支脚としての役目を果たし、該嵌合周壁の内方には底部下面と地面との間に空間を保有することで、地面からの輻射熱が抑えられ、前記底部の肉厚が従来より薄くても良好な断熱性を保有でき、保冷効果を良好に保つことができる。
前記の保冷容器において、前記蓋体の下面側周縁部には、前記開口端部に対し該開口端部の前記凸縁と切欠段部とにそれぞれ対応する切欠段部と凸縁とによる相欠き形状をなして外嵌合する嵌合壁部が突設されてなり、該嵌合壁部より内方の蓋板部下面が、容器本体に対する嵌合状態において前記開口端部の上端面より上方の位置にあるように凹設されてなるものとするのが好ましい。
これにより、前記蓋体の嵌合壁部を前記切欠段部と凸縁とによる相欠き形状をなして容器本体の開口端部に対し外嵌合することで、安定性のよい被着状態に保持でき、容器内部の保冷効果を良好に保持できる上、前記保冷材等が容器本体の側壁上端より上方に少々はみ出していても、蓋体を問題なく嵌合し被着できる。
また、前記蓋体の上面側周縁部には、前記容器本体の底部下面の前記嵌合周壁に対し該嵌合周壁の切欠段部と凸縁とにそれぞれ対応する凸部と切欠段部とによる相欠き形状をなす嵌合部が形成され、該嵌合部より内方の蓋板部上面が前記嵌合部より高く形成され、前記容器本体の嵌合周壁が前記嵌合部に嵌合した状態において、前記蓋板部が前記嵌合周壁の内方部に嵌合するように形成されてなるものとすることができる。
この場合、前記蓋体の上面側周縁部の嵌合部に対し、容器本体の底部下面の嵌合周壁を嵌合するとともに、前記嵌合周壁の内方部を蓋体の蓋板部に嵌合することにより、前記蓋体を容器本体を受ける受け台として利用することができる。このように使用した場合、容器本体の底部の厚みと蓋体の蓋板部の厚みとが重なって、底部の断熱性を良好に保持できる。例えば、夏期の高温時の宅配において戸外に留め置きする場合にも、底部の断熱をさらに良好になし得る。
特に、前記蓋体の前記嵌合部より内方部分が前記嵌合周壁の内方部に嵌合した状態において、該内方部分の上面と前記容器本体の底部下面との間に隙間を保有するように設けられてなる構成とした場合には、前記の断熱性がさらに高くなり、優れた保冷効果を発揮できることになる。
さらに前記の保冷容器において、前記容器本体の短辺側の相対向する側壁の外面中央部に、手掛け部用の凹部が形成されるとともに、該凹部が下端部まで連続して底部下面の前記嵌合周壁の凸縁の一部が切欠形成され、さらに底部下面における短辺側の嵌合周壁の内側に、前記容器本体の積み重ね時に下段の容器本体の開口端部内側に嵌合する凸状リブが突設されてなるものとすることができる。
この場合、前記手掛け用の凹部を発泡樹脂の型成形により問題なく形成することができるとともに、底部下面の前記嵌合周壁の凸縁の一部に切欠部が形成されていても、容器本体の積み重ね状態においては、短辺側の前記嵌合周壁の内側に形成された凸状リブが下段の容器本体の開口端部の内側に嵌合することにより、前記切欠部の個所においても、容器内外の空気流通を遮断できるため、容器内部の冷気を逃がすおそれがなく、保冷状態を良好に保持できる。特に、前記容器本体の短辺側の側壁上端の開口端部における切欠段部の部分に、前記底部下面の嵌合周壁の凸縁における切欠部に嵌合する凸状残余部が設けられていると、底部下面の前記嵌合周壁における前記切欠部に、下段の容器本体の前記開口端部の前記凸条残余部が嵌合することで、積み重ね状態での保冷状態がさらに良好に保持される。
また、前期の保冷容器において、前記蓋体には、短辺側の嵌合壁部における凸縁の一部に、前記容器本体の開口端部における前記凸状残余部に対して嵌合する切欠部が設けられるとともに、前記短辺側の嵌合壁部の内側に、容器本体の開口端部に対する嵌合時に前記開口端部の内側に嵌合する凸状リブが突設されてなるものとすることができる。
この場合、前記蓋体を容器本体の開口端部に嵌合し被着した状態においては、嵌合壁部の凸縁における切欠部が前記開口端部における凸条残余部に嵌合し、さらに、嵌合壁部の内側の凸状リブが開口端部の内側に嵌合することにより、前記切欠部の個所での容器内外の空気流通を遮断できて、容器内部の冷気を逃がすことがなく、容器内部を保冷状態に良好に保持できる。
前記の保冷容器において、前記容器本体の長辺側の相対向する両側壁が内側に増肉されて厚肉に形成されるとともに、増肉による内面側の上端部が前記開口端部で蓄冷材を受ける段部として形成されてなるものとすることができる。この場合、前記段部に蓄冷材を載置して使用することができる。
さらに、前記の保冷容器として、前記容器本体の底部下面における嵌合周壁の少なくとも四つのコーナー部分に、合成樹脂製の補強材が脱着可能に被着されてなるものとすることができる。
本発明の保冷容器によれば、主として冷凍食品や食材等の宅配用に使用する保冷容器として、物流センター等における運搬や保管等の取り扱い、あるいは物流センターからの輸送や各戸への配送において、蓋体を被着しない容器本体を側壁上端の開口端部と底部下面の嵌合周壁の嵌合により安定性よく積み重ねて使用できる。特に、食品や食材等の内容物あるいは該内容物の上に収容されるドライアイスや蓄冷材等の保冷材が容器本体の上端よりはみ出すことがあっても、底部下面の嵌合周壁より内方の底部下面の凹設による空間により吸収でき、積み重ねや積み重ねのための嵌合を阻害する虞がなく、さらに安定性よく積み重ねることができる。さらに、底部下面の凹設により底部の肉厚を薄くできることで、積み重ね高さを低く抑えることができる。そのため、閉蓋状態で容器を積み重ねる場合、あるいは底部の肉厚が大きい容器を積み重ねる場合に比して、物流センターでの運搬及び保管、輸送等の物流効率を改善できる。
しかも、前記容器本体に蓋体を被着して個々の保冷容器に分離した状態においては、容器本体の開口端部と蓋体の嵌合壁部との相欠き形状による嵌合により、良好な断熱性を保有できる。また、容器本体の底部下面に嵌合周壁が設けられているため、戸外に留め置きしておく場合に、前記嵌合周壁の内方の底部下面と床面との間に空間を保有することで、底部の肉厚が従来より薄くても良好な断熱性を保有し、従来品と遜色のない保冷効果を発揮できる。
次に本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は本発明の実施例の保冷容器の容器本体と蓋体を分離状態の上面側からの斜視図、図2は同上の保冷容器の容器本体と蓋体の分離状態の下面側からの斜視図、図3は容器本体の平面図、図4は容器本体の底面図、図5は蓋体の平面図、図6は蓋体の底面図、図7は容器本体と蓋体の分離状態の半部縦断正面図、図8は容器本体と蓋体の分離状態の半部縦断側面図、図9は容器本体に蓋体を被着した使用状態の断面図、図10は容器本体を積み重ねた使用状態の略示断面図、図11は同上の一部を省略した拡大断面図、図12は前図のXII−XII線の断面図、図13は蓋体を積み重ねた状態の略示断面図である。図14は本発明の保冷容器と従来の容器との保冷効果の比較を示す容器内商品の温度変化比較を示す線図である。
この保冷容器Aは、発泡樹脂製の容器であって、図に示すように、上方に開口する平面矩形の容器本体10と、該容器本体10の開口端部11に対し外嵌合する蓋体30とよりなる。
前記容器本体10は、発泡樹脂により一体に成形されてなるもので、底部12と、四周の側壁13a,13b,13c,13dとの箱形をなしている。前記側壁上端の開口端部11には、内側に凸縁14を残して外側に切欠段部15が形成されており、後述する蓋体30の下面側周縁部に突設された嵌合壁部31が外嵌合するように形成されている。
前記容器本体10の底部12の下面には、複数の容器本体10の積み重ね時に、下段の容器本体10の前記開口端部11に対し相欠き形状をなして外嵌合する嵌合周壁21が容器外周に沿って下方向きに突設されている。すなわち、前記嵌合周壁21は、前記開口端部11の前記内側の凸縁14と外側の切欠段部15とにそれぞれ対応する形状の外側の凸縁24と内側の切欠段部25とが形成されており、前記容器本体10の積み重ね時に、前記嵌合周壁21と開口端部11とが相欠き形状の突き合わせ状態をなして、前記凸縁25が前記開口端部11の外側の切欠段部15に嵌合するように設けられている。
そして、前記嵌合周壁21の内方の底部12の下面は、前記容器本体10の積み重ね時に、下段の容器本体10の開口端部11の前記凸縁14による上端面、すなわち該上端面が当接する前記切欠段部25の位置よりも上方の位置にあるように凹設されている。また、前記底部12の下面が前記のように凹設されることで、前記容器本体10の内容量を従来容器と同様に確保しながら、該底部12の厚みが上部開口の間口が同じ従来容器の底部の厚みに比して薄肉に形成されている。
前記底部12は、内容物の重量に耐え、かつ断熱性を損なわない範囲で肉薄化することが可能であり、素材の発泡樹脂の種類や発泡倍率によっても異なるが、例えば15〜20リットルの発泡ポリスチレン製の容器の場合、15mm程度の厚みにすることができる。また、前記底部12の下面における凹設の深さは、前記底部12及び前記嵌合周壁21の強度等を考慮して適宜設定できるが、実施上は、例えば図示するように、前記切欠段部25から前記嵌合壁部21の幅と同寸法程度の深さ分を凹設するのが好ましい。この場合、前記底部12は前記した厚みを保有するように設定するものとする。
前記容器本体10の短辺側の相対向する側壁13b,13dの外面中央部には、手掛け部用の凹部17が形成されるとともに、該凹部17が下端部まで連続して底部下面の前記嵌合周壁21の凸縁25の一部が切欠形成されている。これにより、前記凹部17を問題なく型成形できるようになっている。26は前記凸縁25における切欠部を示す。さらに、前記底部12の下面における短辺側の嵌合周壁21の内側には、前記容器本体10の積み重ね時に下段の容器本体10の開口端部11の内側に嵌合する凸状リブ23が突設されており、前記切欠部26の部分での容器内外の空気流通を遮断できて、断熱性を確保できるようになっている。
一方、前記容器本体10の短辺側の側壁13b,13dの開口端部11における切欠段部15の部分には、前記容器本体10の積み重ね時に、上段の容器本体10の前記嵌合周壁21の凸縁25における切欠部26と嵌合する凸状残余部16が設けられており、これにより、前記切欠部26の個所のシール性を高めるようになっている。
なお、前記容器本体10の長辺側の相対向する両側壁13a,13cは、短辺側の相対向する両側壁13b,13dと同じ厚みの場合もあるが、図示する場合は、前記長辺側の両側壁13a,13cが内側に増肉されて厚肉に形成されるとともに、増肉による内面側の上端部が前記開口端部11の凸縁14の内側で且つ該凸縁14より図9の鎖線のように蓄冷材50を受ける段部18として形成されている。これにより、蓄冷材50を容器本体10の上端より上方に突出させずに収容できることになる。
図中の符号19は、前記開口端部11における長辺側の切欠段部15に形成した凸部であり、長辺側の凸縁14を補強するように設けられており、これと対応する底部下面の前記嵌合周壁21の長辺側の凸縁24の部分には、容器本体10の積み重ね時に前記凸部19が嵌合する凹部29が形成されている。
また、前記蓋体30は、下記のように、下面形状が基本的に前記容器本体10の底部下面の形状と同形をなすように形成されている。
すなわち、蓋体30の下面側周縁部には、前記開口端部11に対し相欠き形状をなして外嵌合する嵌合壁部31が突設されている。この嵌合壁部21は前記底部12下面の嵌合周壁21と実質的に同形であり、図のように、前記開口端部11の内側の前記凸縁14と外側の切欠段部15とにそれぞれ対応する内側の切欠段部35と外側の凸縁34とが形成されており、蓋体30の被着時に、前記嵌合壁部31と開口端部11とが相欠き形状の突き合わせ状態をなして、前記凸縁34が前記開口端部11の外側の切欠段部15に嵌合するように設けられている。
そして、前記嵌合壁部31より内方の蓋板部32の下面は、前記容器本体10に対する被着状態において、前記開口端部11の凸縁14による上端面、すなわち該上端面が当接する切欠段部35の位置より上方の位置にあるように凹設されている。この蓋板部32の下面における凹設の深さについても、前記嵌合壁部31の強度等を考慮して適宜設定できるが、実施上は、例えば図示するように、前記切欠段部35から前記嵌合壁部31の幅と同寸法程度の深さ分を凹設するのが好ましい。実施上は、前記底部12の下面の凹設形状と同形、同深さに形成される。
前記蓋体30には、短辺側の嵌合壁部31における凸縁34の一部に、前記容器本体10の開口端部11における前記凸状残余部16に対して嵌合する切欠部36が設けられるとともに、前記短辺側の嵌合壁部31の内側に、容器本体10の開口端部11に対する嵌合時に前記開口端部11の内側に嵌合する凸状リブ33が突設されている。これにより、前記蓋体30を前記容器本体10の開口端部11に嵌合して被着した状態において、前記嵌合壁部31の凸縁34における切欠部36が前記開口端部11における凸条残余部16に嵌合し、さらに、前記凸状リブ33が前記開口端部11の内側に嵌合することにより、前記切欠部36の個所での容器内外の空気流通を遮断できるようになっている。
また、前記蓋体30の上面側周縁部には、前記容器本体10の底部12下面の前記嵌合周壁21に対し相欠き形状をなす嵌合部37が形成されている。すなわち、前記嵌合部37には、前記嵌合周壁21の切欠段部25と凸縁24とにそれぞれ対応する凸部38と切欠段部39とが形成され、前記嵌合周壁21に対し相欠き形状の突き合わせ状態に嵌合できるようになっている。さらに、前記嵌合部37より内方の蓋板部32の上面が前記嵌合部37より高く形成され、前記容器本体10の底部仮面の嵌合周壁21が前記嵌合部37に嵌合した状態において、前記蓋板部32の上面側が前記嵌合周壁21の内方の凹設空間に嵌合するように形成されている。また、前記蓋体30の上面には、前記短辺側の嵌合部37と前記蓋板部32との間に、前記容器本体10の底部下面の凸状リブ23に対応した凹部43が形成されている。これにより、前記蓋体30を容器本体10の底部下面に嵌合して受け台として使用できることになる。
また、前記蓋体30の下面の形状、すなわち嵌合壁部31、その内方の蓋板部32下面の凹設形状及び凸状リブ33は、前記容器本体10の底部12下面の嵌合周壁21、その内方の底部12下面の凹設形状及び凸状リブ23と同形であって、前記蓋体30の上面における前記形状と対応形状をなしているため、運搬、保管等の際には、前記蓋体30の複数を、図13のように嵌合して積み重ねた状態で取り扱えるようになっている。
前記蓋板部32は、上面側の前記凸部38からの突出形状及び突出高さが、前記嵌合周壁21の内方の底部12下面の凹設形状に対応した形状でかつ前記凹設深さと略同じ高さになるように形成される。
前記蓋板部32は、前記容器本体10の嵌合周壁21が前記嵌合部37に嵌合し、かつ前記蓋板部32が前記嵌合周壁21の内方部に嵌合した状態において、該蓋板部32の上面が底部12の下面に隙間を生じないように当接するものであってもよいが、実施上は、図9、図11、図12に示すように、前記容器本体10の底部12の下面との間に僅かな隙間40を保有するように設けておくのが、断熱効果の点から好ましい。前記の隙間40が大きくなりすぎると、隙間を設けたことによる効果が小さくなるので、前記隙間40は、せいぜい5mm以下、好ましくは1〜3mm程度のものとする。また、前記の隙間40を保有するためには、前記蓋板部32の突出高さを底部仮面の前記凹設深さ寸法より僅かに低い高さに形成するか、あるいは前記蓋板部32の上面に浅い凹部を形成しておけばよい。
いずれにしても、容器本体10の積み重ねの際は最上段以外には被着しないので、前記蓋板部32の厚みについては、積み重ね高さを考慮する必要がなく、そのため前記蓋板部32の厚みを従来品の蓋の厚みよりも厚くすることが可能であり、これによって蓋体30の断熱性を高めることができる。
図中の符号46は、前記嵌合部37の切欠段部39の個所に設けられた凸部であり、容器本体10の底部下面に嵌合して使用する場合に、前記嵌合周壁21の凸縁24における切欠部26に嵌合するように設けられている。前記凸部46は、蓋体30の積み重ね時には、上段の蓋体30の嵌合壁部31における切欠部36にも嵌合する。
前記容器本体10及び蓋体30の構成材である発泡樹脂としては、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−エチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体等のポリスチレン系樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂等の各種合成樹脂の発泡体を用いることができる。中でも、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂のビーズ発泡による成形体が好適に用いられる。スチレン改質ポリオレフィン系樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子にスチレン系単量体を含浸重合させて得られるものであり、スチレン改質ポリオレフィン系樹脂の中でも、スチレン改質ポリエチレン樹脂が好ましく、例えば、スチレン成分の割合は40〜90重量%、好ましくは50〜85重量%、さらに好ましくは55〜75重量%のものが用いられる。また、前記発泡体の発泡倍率は10〜70倍が好ましい。
スチレン改質ポリオレフィン系樹脂のビーズ発泡体の成形品は、同じ発泡倍率のポリプロピレン系樹脂ビーズの成形品に比べて強度があり、また、深さが500mmを越える容器を成形した場合の収縮率が低く寸法精度もよい。さらに、スチレン系樹脂ビーズの発泡成形品に比べて擦れによる粉が出難い長所もある。前記発泡樹脂の表面に非発泡樹脂の表皮層を設ける場合もある。
なお、前記の発泡樹脂よりなる保冷容器Aにおいて、図15及び図16に例示するように、前記容器本体10の底部下面における嵌合周壁21の少なくとも四つのコーナー部分に、ポリスチレン系樹脂やポリオレフィン系樹脂その他の各種の合成樹脂、あるいはこれらのリサイクル品を含む合成樹脂を素材とする射出成型品やシートの真空成型品よりなる補強材60を脱着可能に装着することができる。これにより、嵌合周壁21の少なくともコーナー部分を補強でき、使用上における破損を防止できることになる。前記補強材60は、前記嵌合周壁21の四つのコーナー部分のみには限らず、該嵌合周壁21の全長に渡って装着することもできる。前記補強材60の脱着可能な装着手段としては、嵌合周壁21に対し樹脂自体の弾性力で嵌着するだけでもよいが、例えば図16のように、内外の側板に内側へ凸をなす係止部61を設けておいて、該係止部61を発泡樹脂に対し食い込ませるように嵌合し装着するのが好ましい。
また、蓋体30の下面側周縁部の嵌合壁部31にも、必要に応じて、前記と同様の補強材を脱着可能に装着して実施することができる。
上記した実施例の保冷容器Aによれば、物流センターにおいて顧客からの注文に応じてそれぞれ個別の保冷容器Aの容器本体10に仕分けして収容するとともに、前記内容物の上にドライアイスや蓄冷材50等の保冷材を収容し、該センターから支所を介して各戸に配送するが、前記内容物収容後の保冷容器Aのセンター内での運搬移動や保管等の取り扱い、あるいは輸送トラックや配送用車両によるセンターから支所への輸送や個人宅への配送時においては、図10のように、例えばパレット台車B等の上で、蓋体30を被着しない状態で容器本体10を、下段から順に、下段の容器本体10の開口端部11に対し上段の容器本体10の底部下面の嵌合周壁21を外嵌合するようにして積み重ねる。すなわち、図のように前記開口端部11の凸縁14と切欠段部15に対し、これとは相欠き形状をなす前記嵌合周壁21の切欠段部25と凸縁24とをそれぞれ嵌合するようにして積み重ね、最上段の容器本体10にのみ蓋体30を被着する。
これにより、図10及び図11,12のように、最上段の容器以外は蓋体30を被着しない状態で安定性よく積み重ねることができる。しかも、前記容器の積み重ね高さは、蓋体被着状態で積み重ねる場合、あるいは図17のように底部の肉厚の大きいものを積み重ねる場合に比して、同個数での積み重ね高さはかなり低くなり、容器の運搬移動や保管及び輸送等の物流効率を高めることができる。
しかも、前記嵌合周壁21が容器本体10の開口端部11に対し外嵌合する形態であり、開口端部11の上端までを収容部として利用しても、内容物の上のドライアイス等の保冷材が前記嵌合周壁21と開口端部11との嵌合部分にはみ出す虞がない。その上、上段の容器本体10の前記嵌合周壁21より内方の底部12の下面が下段の容器本体10の開口端部11の上端面よりも上方の位置にあるように凹設されているため、仮に、前記保冷材等が容器本体10の側壁上端より上方に少々はみ出していても、前記の積み重ねや嵌合を阻害することがなく、嵌合操作を容易に行え、以て所定の嵌合状態で安定性よく積み重ねることができる。
また、前記の積み重ね状態においては、前記容器本体10の底部12下面の嵌合周壁21が下段の開口端部11に対し外嵌合し、さらには前記開口端部11の凸状残余部16と前記嵌合周壁21の切欠部16とが嵌合するとともに、その内方で底部12下面に有する凸状リブ23が前記開口端部11の内側に嵌合した状態であるため、全周に渡って容器内外の空気流通を確実に遮断でき、保冷状態を良好に保持できる。
前記の積み重ねにおいて、図10〜図12のように、最下段の容器本体10の下に前記蓋体30を嵌合して受け台として利用することができる。これにより、積み重ね状態の最下段の容器本体10の底部12の断熱性を高くして取り扱える。
なお、前記容器本体10の個数に応じて必要となる蓋体30は、図13のように、蓋体30を嵌合して積み重ねた状態で、前記容器本体10とともに運搬、保管及び輸送する。そして、配送用車両から各戸毎に取り出して宅配する際に、個々の前記容器本体10の開口端部11に対し前記蓋体30の嵌合壁部31を嵌合して被着する。
特に、宅配先が留守の場合には、前記保冷容器Aを戸外に留め置きすることになるが、前記保冷容器Aは、容器本体10の底部12下面に設けられている前記嵌合周壁21が支脚としての役目を果たし、前記嵌合周壁21の内方の前記底部12と地面との間に空間を保有することで、夏期の高温時においても地面からの輻射熱が底部12に伝わりにくく、底部が地面に直置きされる場合に比して容器内部の保冷効果が良好に保たれる。
図14は、容器本体10の底部下面に嵌合周壁21を設けた容器(実施例品)と、底部下面に嵌合周壁を有さず、底部が地面に直置きされる容器(従来品)とについて行った比較試験による容器内商品の温度変化比較を示している。
この比較試験において、実施例品の容器及び従来品の容器は、容器本体の基本的な構成態様、例えば容量、開口寸法、側壁及び底部の厚み等を略同じにして、実施例品については、図示する実施例のように底部下面に嵌合周壁が突設されているものとし、従来品については、底部下面に嵌合周壁を有さないフラット面をなすものとした。また、蓋体については、実施例品は図示する実施例の形態とし、従来品については、上面がフラット面をなすものとした。そして、それぞれの容器の内部に、冷凍食材として−15℃に冷凍したアイスクリーム2.3kgを収容し、その上にドライアイス900gを容れて閉蓋し、外気温35℃の雰囲気内の床面上に置いて、容器内の底部上の商品(アイスクリーム)の温度を1時間毎に測定し、該商品温度変化を比較した。その結果を、図14に示している。
この比較試験によれば、実施例品の場合、ドライアイスを容れているにもかかわらず、底部上の商品の温度はそれほど低下せず、試験開始から4時間程度で−15℃より高くなったが、実施例品の場合は、底部上の商品の温度が−15℃よりかなり低下し、その後7時間近くまで−15℃以下に保つことができ、保冷効果を良好に保つことができた。
従って、本発明の保冷容器Aは、内容物が−15℃以下に保つことが望まれるアイスクリーム等の場合でも、また夏期り高温時においても、保冷効果を低下させずに従来の容器よりも長時間に渡る留め置きが可能になる。
特に、必要な場合には、図9の鎖線のように、容器本体10の底面に蓋体30を嵌合して受け台として利用し、底部を二重壁にして全体として大きな厚みを保有することにより、底部の断熱性をさらに高めることができ、その結果、さらに長時間の留め置きが可能になる。
本発明の保冷容器は、生協の商品の宅配用として特に好適に使用することができる。
本発明の実施例の保冷容器の容器本体と蓋体を分離状態の上面側からの斜視図である。 同上の保冷容器の容器本体と蓋体の分離状態の下面側からの斜視図である。 容器本体の平面図である。 容器本体の底面図である。 蓋体の平面図である。 蓋体の底面図である。 容器本体と蓋体の分離状態の半部縦断正面図である。 容器本体と蓋体の分離状態の半部縦断側面図である。 容器本体に蓋体を被着した使用状態の断面図である。 容器本体を積み重ねた使用状態の略示断面図である。 同上の一部を省略した拡大断面図である。 前図のXII−XII線の断面図である。 蓋体を積み重ねた状態の略示断面図である。 本発明の保冷容器と従来の容器との保冷効果の比較を示す容器内商品の温度変化比較を示す線図である。 他の実施例を示す容器本体の底面図である。 同上の一部の拡大断面図である。 従来の保冷容器の容器本体を積み重ねた使用状態の略示断面図である。
符号の説明
A…保冷容器、10…容器本体、11…開口部、12…底部、13a,13b,13c,13d…側壁、14…凸縁、15…切欠段部、16…凸状残余部、17…手掛け部用の凹部、18 …段部、21…嵌合周壁、23…凸状リブ、24…凸縁、25…切欠段部、26…切欠部、30…蓋体、31…嵌合壁部、32…蓋板部、33…凸状リブ、34…凸縁、35…切欠段部、36…切欠部、37…嵌合部、38…凸部、39…切欠段部、40…隙間、50…蓄冷材、60…補強材。

Claims (10)

  1. 上方に開口する平面矩形の容器本体と、該容器本体の側壁上端の開口端部に対し外嵌合する蓋体とからなる発泡樹脂製の容器であって、
    前記容器本体の底部下面には、複数の容器本体の積み重ね時に下段の容器本体の開口端部に対し外嵌合する嵌合周壁が突設され、該嵌合周壁より内方の底部下面が、前記積み重ね時に下段の容器本体の開口端部の上端面より上方の位置にあるように凹設されてなることを特徴とする保冷容器。
  2. 前記容器本体の開口端部には内側に凸縁を残して外側に切欠段部が形成されており、底部下面の前記嵌合周壁が、前記開口端部に対し該開口端部の前記凸縁と切欠段部とにそれぞれ対応する切欠段部と凸縁とによる相欠き形状をなして外嵌合するように設けられ、該嵌合周壁の内方の底部下面が凹設されてなる請求項1に記載の保冷容器。
  3. 前記蓋体の下面側周縁部には、前記開口端部に対し該開口端部の前記凸縁と切欠段部とにそれぞれ対応する切欠段部と凸縁とによる相欠き形状をなして外嵌合する嵌合壁部が突設されてなり、該嵌合壁部より内方の蓋板部下面が、容器本体に対する嵌合状態において前記開口端部の上端面より上方の位置にあるように凹設されてなる請求項2に記載の保冷容器。
  4. 前記蓋体の上面側周縁部には、前記容器本体の底部下面の前記嵌合周壁に対し該嵌合周壁の切欠段部と凸縁とにそれぞれ対応する凸部と切欠段部とによる相欠き形状をなす嵌合部が形成され、該嵌合部より内方の蓋板部上面が前記嵌合部より高く形成され、前記容器本体の嵌合周壁が前記嵌合部に嵌合した状態において前記蓋板部が前記嵌合周壁の内方部に嵌合するように形成されてなる請求項3に記載の保冷容器。
  5. 前記蓋板部が前記嵌合周壁の内方部に嵌合した状態において、該該蓋板部の上面と前記容器本体の底部下面との間に隙間を保有するように設けられてなる請求項4に記載の保冷容器。
  6. 前記容器本体の短辺側の相対向する側壁の外面中央部に、手掛け部用の凹部が形成されるとともに、該凹部が下端部まで連続して底部下面の前記嵌合周壁の凸縁の一部が切欠形成され、さらに底部下面における短辺側の嵌合周壁の内側に、前記容器本体の積み重ね時に下段の容器本体の開口端部内側に嵌合する凸状リブが突設されてなる請求項2〜5のいずれか1項に記載の保冷容器。
  7. 前記容器本体の短辺側の側壁上端の開口端部における切欠段部の部分に、前記底部下面の嵌合周壁の凸縁における切欠部に嵌合する凸状残余部が設けられてなる請求項6に記載の保冷容器。
  8. 前記蓋体には、短辺側の嵌合壁部における凸縁の一部に、前記容器本体の開口端部における前記凸状残余部に対して嵌合する切欠部が設けられるとともに、前記短辺側の嵌合壁部の内側に、容器本体の開口端部に対する嵌合時に前記開口端部の内側に嵌合する凸状リブが突設されてなる請求項7に記載の保冷容器。
  9. 前記容器本体の長辺側の相対向する両側壁が内側に増肉されて厚肉に形成されるとともに、増肉による内面側の上端部が前記開口端部で蓄冷材を受ける段部として形成されてなる請求項1〜8の何れか1項に記載の保冷容器。
  10. 前記容器本体の底部下面における嵌合周壁の少なくとも四つのコーナー部分に、合成樹脂製の補強材が脱着可能に被着されてなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の保冷容器。
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