JP2002337952A - 保冷容器 - Google Patents

保冷容器

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JP2002337952A
JP2002337952A JP2001149800A JP2001149800A JP2002337952A JP 2002337952 A JP2002337952 A JP 2002337952A JP 2001149800 A JP2001149800 A JP 2001149800A JP 2001149800 A JP2001149800 A JP 2001149800A JP 2002337952 A JP2002337952 A JP 2002337952A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生鮮食品の品質劣化を抑制し,運搬作業性が
よく,且つ保冷力の高い保冷容器を提供すること。 【解決手段】 容器本体6と蓋部7とよりなる発泡樹脂
製の保冷容器において,容器本体6の側壁60には,容
器内底面65よりも上部において開口する水抜穴1を設
け,水抜穴1は,容器本体6の側壁60内に形成した通
水路2に連結しており,通水路2は,側壁60の上端か
ら下端まで連通している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,氷を入れて生鮮食品などを保冷
するための保冷容器に関する。
【0002】
【従来技術】発泡樹脂製の容器は,氷を入れて生鮮食品
を保冷する保冷容器として用いられることが多い。この
ような保冷容器は,例えば,図16に示すごとく,容器
本体96と蓋部97とからなる。容器本体96の中に
は,氷98を詰めてその上に魚,イカ,タコ,貝などの
生鮮食品を載せる。ところで,上記従来の保冷容器にお
いては,容器本体96の中の氷98が溶けて容器内が水
981で満たされてしまうことがある。この場合,容器
内の生鮮食品95が水981に浸り,生鮮食品95の品
質が低下してしまう。また,運搬時に容器内の水981
が容器本体96と蓋部97との間からこぼれ出て,作業
者の手を滑らせるなどして運搬作業性が悪化するという
問題があった。そこで,従来,容器本体96の容器内底
部90には排出穴91を,容器本体96及び蓋部97に
はこれらを貫通する竪穴92を設け,排出穴91と竪穴
92とを連結させて,容器内の水981を排出穴91及
び竪穴92から容器外側に排出する技術が開示されてい
る(実登録3057224号,特開2000−2643
75)。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,保冷容器の容
器内の保冷力は,氷だけの場合よりも,氷と水が混在し
ていた方が大きい。一方,上記従来の排出穴91は,容
器内底部90に設けられていたため,容器内の水はすべ
て排出されてしまう。このため,上記従来の保冷容器で
は,保冷力が弱い。
【0004】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,生鮮
食品の品質劣化を抑制し,運搬作業性がよく,且つ保冷
力の高い保冷容器を提供しようとするものである。
【0005】
【課題の解決手段】本発明は,容器本体と蓋部とよりな
る発泡樹脂製の保冷容器において,上記容器本体の側壁
には,容器内底面よりも上部において開口する水抜穴を
設け,該水抜穴は,上記容器本体の側壁内に形成した通
水路に連結しており,該通水路は,上記側壁の上端から
下端まで連通していることを特徴とする保冷容器である
(請求項1)。
【0006】本発明の保冷容器においては,容器本体の
側壁に水抜穴が形成されており,この水抜穴は側壁内の
通水路と連結している。このため,容器内に入れた氷が
溶けて水が溜まってくると,その水は水抜穴及び通水路
を通じて容器外側に排出される。このため,氷の上の生
鮮食品が水に浸らず,品質劣化を抑制できる。また,通
水路は容器本体の側壁の上端から下端まで連通している
ため,水は通水路の下端から容器外側底部に排出され
る。また,上に積み重ねた他の容器本体から流れ出た水
は,通水路の上端に流れ落ち,通水路を通じて容器外側
底部に排出される。このため,作業員の手が水で濡れ
ず,運搬作業性が低下するおそれがない。
【0007】また,本発明においては,水抜穴は,容器
内底面よりも上部の容器側壁に開口している。このた
め,水の一部が容器内底部に残りながら,水抜穴の高さ
に到達した水が水抜穴から排出される。このため,容器
内底部に所定量の冷水が溜まり,氷の溶解を抑制する。
したがって,本発明の保冷容器は,保冷力が高い。
【0008】以上のごとく,本発明によれば,生鮮食品
の品質劣化を抑制し,運搬作業性がよく,且つ保冷力の
高い保冷容器を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において,上記水抜穴は,
上記容器本体の容器内底面から1〜30mmの高さに開
口していることが好ましい。1mm未満の場合には,氷
の溶解水の容器内残存量が少なく,保冷力が弱くなるお
それがある。一方,30mmを超える場合には,氷の溶
解水の容器内残存量が多すぎて生鮮食品に水が触れて品
質が劣化するおそれがある。更には,上記水抜穴は,上
記容器本体の容器内底面から5〜25mmの高さに開口
していることが望ましい。水抜穴は,開口面積が10m
〜120mmであり且つ容器内底面に沿って横長
形状に開口していることが好ましい。これにより,容器
内の余剰の水の排出性が更によくなる。
【0010】容器本体の側壁上端部に開口する通水路の
開口面積は,28〜50mmであることが好ましい。
上側の容器本体の通水路からの水が流れ込み易いからで
ある。また,側壁下端部の通水路の開口断面の大きさ
は,長さ10〜20mm,幅5〜12mmであることが
好ましい。下側の容器本体の通水路に水を流し込み易い
からである。側壁上端部及び側壁下端部に開口する通水
路の開口断面形状は四角形,半円形,円形,円形の一部
切欠き形状などが好ましい。成形容易だからである。
【0011】上記容器本体の側壁の外側底面は,その下
に他の容器本体を積み重ねたときに該他の容器本体の側
壁上端部に当接する当接部を有しており,上記通水路
は,上記側壁上端部から上記当接部まで連通しているこ
とが好ましい(請求項2)。容器本体を複数積み重ねた
ときに当接部がその下の他の容器本体の上端に当接する
場合には,上側の容器本体の当接部と,下側の他の容器
本体の側壁上端部とは互いに当接する。このような当接
部位に通水路を開口させることにより,容器本体を積み
重ねたときに,上側の通水路から下側の通水路へ水が流
れ込む。このため,上側の容器本体の通水路から出た水
が,上側の容器本体の底面を伝って下側の容器本体の中
に滴り落ちることを防止でき,生鮮食品の品質劣化を抑
制できる。また,上下の容器本体の間から外部への水の
排出が少なくなり,運搬作業性がよくなる。
【0012】容器本体の側壁下端部は凹条部,段状窪み
部などがあり,その底面が上記当接部となる。容器本体
の側壁上端部は,上記側壁下端部の形状に合った形状,
または所定の間隙をもって嵌め合い可能な形状をしてお
り,たとえば,凸条部,平面部などがある。このような
形状の側壁上端部は,その上面において,上記側壁下端
部の底面と当接する。
【0013】容器本体の上に他の容器本体を積み重ねた
とき,下側の容器本体の通水路の上端開口部と,上側の
他の容器本体の通水路の下端開口部とが,互いに異なる
位置に開口する場合がある。この場合には,上記容器本
体の側壁上端部には,該側壁上端部の一部を切欠いた横
通水路が設けられており,該横通水路は,該容器本体の
上に他の容器本体を積み重ねたとき,該他の容器本体の
上記通水路と上記容器本体の上記通水路とを連結するよ
う構成されていることが好ましい(請求項3)。これに
より,容器本体と,その上の他の容器本体との間に,両
者の通水路を連結する横通水路が配置されることにな
る。したがって,容器本体と,他の容器本体との間から
水が容器外側側壁に排出することを防止でき,運搬作業
性が向上する。上記横通水路の深さは2〜3mmである
ことが好ましい。容器本体の強度を維持しつつ上側の他
の容器本体の通水路から下側の容器本体の通水路への水
の流れを確保できるからである。
【0014】一方,容器本体の上に他の容器本体を積み
重ねたとき,上記容器本体の通水路の上端開口部と,他
の容器本体の通水路の下端開口部とが,互いに同じ位置
に開口している場合がある。この場合には,水は,上側
の他の容器本体の通水路から,下側の容器本体の通水路
へ直接流れる。
【0015】上記水抜穴,上記通水路,及び横通水路は
容器本体の側壁のどの位置に設けても良い。容器本体の
強度の観点からは側壁のコーナー部に設けるのが好まし
い。
【0016】上記通水路は,上記容器本体の側壁の上端
に開口する上端開口穴と,上記側壁の下端に開口する下
端開口穴とからなり,上記上端開口穴と上記下端開口穴
とは穴開口断面方向に互いに異なる位置に設けてあり,
上記上端開口穴と上記下端開口穴とは上記容器本体の側
壁の内部において連通していることが好ましい(請求項
4)。これにより,通水路内の空気の流れが滞り,容器
内部における外気温度の影響を抑制でき,保冷性が更に
高まる。
【0017】上端開口穴と下端開口穴とは,穴開口断面
方向に互いに異なる位置に設けてあればよく,たとえ
ば,上端開口穴の中心軸と下端開口穴中心軸とがずれて
配置されている。具体的には,1)上端開口穴と下端開
口穴とは離れて配置され両者はその底部または側壁に連
結された繋ぎ穴によって連通している場合,2)上端開
口穴と下端開口穴とは隣接して配置され両者はその側壁
に開口する繋ぎ穴を通じて連通している場合,3)上端
開口穴と下端開口穴とはその底部の一部が重なって配置
され両者はその底部の重なり部に開口する繋ぎ穴を通じ
て連通している場合がある。この中,上記2)が好まし
い。通水路の中において空気が滞りやすく,また通水路
の成型が容易だからである。上記繋ぎ穴の開口断面は,
四角形であり,その長さは3〜10mm,幅は3〜10
mmであることが好ましい。上端開口穴に流れ込んだ水
を下端開口穴に導きやすくなる。また,上記繋ぎ穴の開
口断面形状は,円形,半円,一部切欠円などでもよい。
【0018】上記蓋部は,その下面に上記容器本体の側
壁上端部に嵌合する嵌合窪み部を有するとともに,該嵌
合窪み部と上記蓋部の上面との間には連通穴を有するこ
とが好ましい(請求項5)。これにより,容器本体に蓋
部を嵌め合わせたときに,連通穴と通水路とからなる水
路が確保される。上記蓋部の連通穴の開口面積は20〜
50mmであることが好ましい。通水路の中の水の流
れが良くなる。連通穴の開口断面の形状は,四角形,円
形,半円形,一部切欠円形などを用いることができる。
【0019】上記連通穴は,上記容器本体の上記通水路
に水が流れるように配設してあることが好ましい(請求
項6)。これにより,容器本体と蓋部との間から水が容
器外側壁面に排出することを抑制でき,運搬作業性が向
上する。
【0020】具体的には,たとえば,上記蓋部の上記連
通穴は,上記側壁上端部の上記横通水路に開口している
ことが好ましい(請求項7)。容器本体の通水路と,蓋
部の連通穴とが互いに異なる位置に開口している場合に
は,容器本体と蓋部との間から水が容器外側壁面に排出
することを抑制するため,通水路と連通穴とを連結する
水路が必要となる。かかる水路として上記横通水路を利
用することにより,蓋部の連通穴から流れ出た水を,容
器外側に排出させることなく,容器本体の横通水路を通
じて通水路に導くことが出来る。
【0021】また,例えば,蓋部の連通穴の下端と容器
本体の通水路の上端とを同じ位置に開口させてもよい。
これにより,蓋部の連通穴から容器本体の通水路へ直接
水が導入される。
【0022】上記容器本体は,容器本体を複数積み重ね
たとき,各容器本体の水抜穴から排出された水が,各容
器本体の上記通水路を経て最下段の容器本体の通水路の
下端から排出されるよう構成してあることが好ましい
(請求項8)。この場合,容器本体の側壁上端部と他の
容器本体の当接部とを当接させて,容器本体を複数積み
重ねたときに,容器本体内の水が,水抜穴及び通水路を
つたって,最下段の容器本体の通水路の下端から排出さ
れる。したがって,積み重ねた容器本体の間から外部壁
面への水の排出が抑制され,運搬作業性が向上する。具
体的な構成としては,たとえば,積み重ねる容器本体の
すべてについて,1)その側壁上端部に,通水路の上端
と連結し且つ上側に積み重ねた他の容器本体の通水路の
下端と連結する横通水路を設ける,2)通水路の上端と
下端とを同じ位置に開口させる。
【0023】上記容器本体は,それぞれその上部に上記
蓋部を重ね合わせ,該容器本体と上記蓋部とを1ユニッ
トとして,複数のユニットを重ね合わせたとき,各容器
本体の上記水抜穴から排出された水が各ユニットにおけ
る上記蓋部の上記連通穴及び上記容器本体の上記通水路
を通じて最下段の容器本体の通水路の下端から排出され
るよう構成してあることが好ましい(請求項9)。この
場合,容器本体と蓋部とを1ユニットとして複数積み重
ねたときに,容器本体内の水が,容器本体の水抜穴及び
通水路並びに蓋部の連通穴をつたって,最下段の容器本
体の通水路の下端から排出される。したがって,積み重
ねた容器本体と蓋部との間から水が外部壁面に排出され
ることが抑制され,運搬作業性が向上する。
【0024】具体的構成としては,例えば,すべての容
器本体と蓋部について,1)蓋部の連通穴の下端とその
下側の容器本体の通水路の上端との間に横通水路を設け
且つ容器本体の通水路の下端とその下側の他の蓋部の連
通穴の上端との間に横連通路を設ける,2)通水路の上
下端と連通穴の上下端とを同じ位置に開口させる。
【0025】
【実施例】(実施例1)本発明の実施形態に係る保冷容
器について,図1〜図13を用いて説明する。本例は,
図1に示すごとく,容器本体6と蓋部7とよりなる発泡
樹脂製の保冷容器である。容器本体6は,側壁60の上
端に凸条部61を有する。容器本体6の外側底面には,
他の保冷容器の容器本体における凸条部に嵌め合う凹条
部62を有している。凹条部62の底面621は,凸条
部61の上面611と当接する当接部である。
【0026】図1,図2に示すごとく,容器本体6の側
壁60には,容器内底面65よりも上部に,水抜穴1を
開口させている。水抜穴1は,容器本体6の側壁60内
に形成した通水路2に連結している。通水路2は,側壁
60の上端の凸条部61の上面611から下端の凹条部
62の底面621まで連通している。
【0027】容器本体6の側壁60上端には,凸条部6
1の一部を切欠いた横通水路3が設けられている。横通
水路3は,図3に示すごとく,容器本体6の上に他の容
器本体6を積み重ねたとき,上側の他の容器本体6の通
水路2と下側の容器本体6の通水路2とを連結するよう
構成されている。
【0028】図1,図2に示すごとく,通水路2は,側
壁60の上端に開口する上端開口穴21と,側壁60の
下端に開口する下端開口穴22とからなり,上端開口穴
21と下端開口穴22とは穴開口断面方向に互いに異な
る位置に設けてある。上端開口穴21と下端開口穴22
とは隣接して配置され,両者はその側壁211,221
に開口する繋ぎ穴23を通じて連通している。下端開口
穴22の上部には上記水抜穴1が連結している。
【0029】図1,図4に示すごとく,蓋部7は,その
下面に容器本体6の凸条部61に嵌合する溝状の嵌合窪
み部72を有する。嵌合窪み部72と蓋部7の上面との
間には連通穴4を有する。連通穴4は,図5に示すごと
く,凸条部61の横通水路3に開口して,容器本体6の
通水路2に水が流れるようにしてある。
【0030】図3,図6に示すごとく,容器本体6は,
その凸条部61と他の容器本体6の凹条部62とを嵌合
して,容器本体6を同方向に複数積み重ねたとき,即ち
棒積みしたとき,各容器本体6の水抜穴1から排出され
た水が,各容器本体6の通水路2を経て最下段の容器本
体6の通水路2の下端から排出される。
【0031】また,図7に示すごとく,容器本体6は,
それぞれその上部に蓋部7を重ね合わせ,容器本体6と
蓋部7とを1ユニット5として,複数のユニット5を同
方向に複数重ね合わせたとき,また,図8に示すごと
く,複数のユニット5を縦横互い違いの向きに配置して
複数重ねあわせたときのいずれの場合にも,図5に示す
ごとく,各容器本体6の水抜穴1から排出された水が各
ユニット5における蓋部7の連通部711及び連通穴4
並びに容器本体6の横通水路3及び通水路2を通じて最
下段の容器本体6の通水路2の下端から排出される。
【0032】容器本体6は,図9,図10に示すごと
く,長方形状であり,その短辺部66に2つずつ水抜穴
1及び通水路2が設けられている。短辺部66に設けら
れた2つの水抜穴1及び通水路2の間には,容器外側壁
面が窪み容器内壁面が膨らんだ把持部68が設けられて
いる。容器本体6の凸条部61及び凹条部62は,容器
本体6の側壁60の上端及び下端に連続して形成されて
いる。図10に示すごとく,容器本体6の容器外側底部
のコーナー部には,凹条部62の内側に,脚部67が突
出している。
【0033】図11に示すごとく,蓋部7の上面周縁に
は,枠状凸部71が設けられている。枠状凸部71の短
辺部76には,隣合う連通穴4を連結する横連通部71
1が設けられている。この横連通部711には,図4に
示すごとく,その上に他の容器本体6を積み重ねたとき
に他の容器本体6の通水路2の下端が開口していて,こ
の通水路2から排出された水は,横連通部711を通じ
て連通穴4に流れ落ちる。図12に示すごとく,蓋部7
の下面周縁には,容器本体6の凸条部61と嵌合する嵌
合窪み部72が設けられている。この嵌合窪み部72に
は,連通穴4の下端が開口している。
【0034】本例の保冷容器の寸法関係について説明す
る。図1に示すごとく,水抜穴1は,容器内底面65よ
りも15mmの高さHの位置に開口している。水抜穴1
は,容器内底面65に沿って横長形状をしており,その
長さは15mmであり,幅は3mmであって開口面積は
45mmである。容器本体6の側壁上端に開口する通
水路2は,四角形状に開口しており,その長さは7m
m,その幅は5mmであって,開口面積は35mm
ある。容器本体6の側壁下端に開口する通水路2は,四
角形状に開口しており,その長さは10mm,その幅は
7mmであって,開口面積は70mmである。通水路
2を構成する上端開口穴21と下端開口穴22は,繋ぎ
穴23により連結されており,繋ぎ穴23は四角形に開
口している。繋ぎ穴23の長さは5mmであり,幅は4
mmである。側壁上端の凸条部61を切り欠いて形成さ
れた横通水路3の深さは3mmである。蓋部7の連通穴
4は,その上面の枠状凸部71と下面の嵌合窪み部72
に開口しており,その開口部はいずれも四角形で,開口
面積は36mmである。
【0035】本例の保冷容器は,容器本体6と蓋部7と
を別個に成型する。それぞれ,上型と下型の間の成型用
キャビティに,ポリスチレン系,ポリプロピレン系など
の予備発泡粒子を充填し,型締め後,加熱して予備発泡
粒子を発泡させて成型する。
【0036】本例の保冷容器においては,図1,図13
に示すごとく,容器本体6の側壁60に水抜穴1が開口
している。水抜穴1は側壁60内の通水路2と連結して
いる。このため,容器本体6内に入れた氷8が溶けて水
が溜まってくると,その水81は水抜穴1及び通水路2
を通じて容器外側に排出される。このため,氷の上の生
鮮食品が水につからず,品質劣化を抑制できる。
【0037】通水路2は,側壁60の上端から下端まで
連通しているため,水81は通水路2の下端から容器外
側底部に排出される。また,図3に示すごとく,通水路
2の上端において,上に積み重ねた他の容器本体6から
流れ出た水を受けて,通水路2を通じて下の容器本体6
の容器外側底部に排出する。
【0038】また,容器本体6の上端には,通水路2と
連結する横通水路3が設けられている。この横通水路3
には,上側に他の容器本体6を積み重ねたときに,他の
容器本体6の通水路2の下端が開口するとともに,蓋部
7を嵌め込んだときには,蓋部7の連通穴4の下端が開
口する。このため,図3に示すごとく容器本体6を複数
積み重ねたとき,及び図4に示すごとく容器本体6と蓋
部7とを1ユニット5として複数ユニット積み重ねたと
きのいずれの場合にも,上側の容器本体6との間から水
が外側壁面に排出することを防止できる。また,容器本
体6と蓋部7との間から水が外側壁面に排出されること
も防止できる。このため,作業員の手が水で濡れず,作
業性が低下するおそれがない。
【0039】また,本例においては,図1に示すごと
く,水抜穴1は,容器内底面65よりも上部の側壁60
に開口している。このため,水の一部が容器内底部に残
りながら,水抜穴1の高さに到達した水81が水抜穴1
から排出される。このため,容器内底部に所定量の冷水
が溜まり,氷の溶解を抑制する。したがって,本例の保
冷容器は,保冷力が高い。
【0040】(実施例2)本例の保冷容器においては,
図14に示すごとく,容器本体6の側壁下端が段状窪み
部622であり,側壁上端が平面部612である。段状
窪み部622には,他の容器本体6の側壁上端の平面部
612全体が嵌め込まれる。段状窪み部622の底面6
23は,平面部612と当接する当接部である。また,
蓋部7の下面には,容器本体6の側壁上端と嵌合する段
状の嵌合窪み部722が形成されている。上記平面部6
11および段状窪み部621には,通水路2が開口して
いる。その他は,実施例1と同様である。
【0041】本例においては,通水路2が,上記平面部
612および段状窪み部622に開口しているため,容
器本体を積み重ねたときに容器本体間から水が排出され
ることを抑制できる。その他,本例においても実施例1
と同様の効果を得ることが出来る。
【0042】(実施例3)本例の保冷容器においては,
図15に示すごとく,水抜穴1,通水路2及び横通水路
3が容器本体6の4つのコーナー部605に形成されて
いる。このため,容器本体6の側壁60の強度を維持で
きる。その他の点は実施例1と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,図4のA−A線に沿った,
保冷容器の一部切欠斜視図。
【図2】実施例1における,図4のB−B線に沿った,
保冷容器の一部切欠斜視図。
【図3】実施例1における,上側に他の容器本体を積み
重ねたときの容器本体の断面図。
【図4】実施例1における,容器本体及び蓋部を1ユニ
ットとして複数ユニット積み重ねたときの,容器本体及
び蓋部の断面図。
【図5】実施例1における,容器本体と蓋部の要部断面
図。
【図6】実施例1における,複数積み重ねた容器本体の
正面図。
【図7】実施例1における,容器本体及び蓋部を1ユニ
ットとして複数積み重ねたときの,容器本体及び蓋部の
正面図。
【図8】実施例1における,容器本体及び蓋部を1ユニ
ットとして縦横互い違いに複数積み重ねたときの,容器
本体及び蓋部の平面図(A)及び正面図(B)。
【図9】実施例1における,上側からみた容器本体の斜
視図。
【図10】実施例1における,下側からみた容器本体の
斜視図。
【図11】実施例1における,上側からみた蓋部の斜視
図。
【図12】実施例1における,下側からみた蓋部の斜視
図。
【図13】実施例1における,容器内に氷を入れたとき
の保冷容器の断面図。
【図14】実施例2における,保冷容器の一部切欠斜視
図。
【図15】実施例3における,保冷容器の一部切欠斜視
図。
【図16】従来例における,容器内の氷が解けたときの
状態を示す保冷容器の一部切欠斜視図。
【符号の説明】
1...水抜穴, 2...通水路, 21...上端開口穴, 22...下端開口穴, 3...横通水路, 4...連通穴, 5...ユニット, 6...容器本体, 60...側壁, 61...凸条部, 62...凹条部, 7...蓋部, 71...枠状凸部, 72...嵌合窪み部, 8...氷, 81...水,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E006 AA02 BA01 CA01 DA01 DB01 3E062 AA01 AB01 AB07 BA20 BB02 BB09 KA04 3E067 AA11 AB01 AB02 AC03 BA05A BB17A BC06A CA18 EA17 EA32 EB27 EE50 FA01 FC01 GA01 GB07 GD01 3E084 AA05 AA14 AB01 AB10 BA01 CA03 CB02 FA09 JA17 KA07 LC06

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器本体と蓋部とよりなる発泡樹脂製の
    保冷容器において,上記容器本体の側壁には,容器内底
    面よりも上部において開口する水抜穴を設け,該水抜穴
    は,上記容器本体の側壁内に形成した通水路に連結して
    おり,該通水路は,上記側壁の上端から下端まで連通し
    ていることを特徴とする保冷容器。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記容器本体の側壁
    の外側底面は,その下に他の容器本体を積み重ねたとき
    に該他の容器本体の側壁上端部に当接する当接部を有し
    ており,上記通水路は,上記側壁上端部から上記当接部
    まで連通していることを特徴とする保冷容器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,上記容器本
    体の側壁上端部には,該側壁上端部の一部を切欠いた横
    通水路が設けられており,該横通水路は,該容器本体の
    上に他の容器本体を積み重ねたとき,該他の容器本体の
    上記通水路と上記容器本体の上記通水路とを連結するよ
    う構成されていることを特徴とする保冷容器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記通水路は,上記容器本体の側壁の上端に開口する上
    端開口穴と,上記側壁の下端に開口する下端開口穴とか
    らなり,上記上端開口穴と上記下端開口穴とは穴開口断
    面方向に互いに異なる位置に設けてあり,上記上端開口
    穴と上記下端開口穴とは上記容器本体の側壁の内部にお
    いて連通していることを特徴とする保冷容器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記蓋部は,その下面に上記容器本体の側壁上端部に嵌
    合する嵌合窪み部を有するとともに,該嵌合窪み部と上
    記蓋部の上面との間には連通穴を有することを特徴とす
    る保冷容器。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記連通穴は,上記
    容器本体の上記通水路に水が流れるように配設してある
    ことを特徴とする保冷容器。
  7. 【請求項7】 請求項6において,上記蓋部の上記連通
    穴は,上記容器本体の側壁上端部における上記横通水路
    に開口していることを特徴とする保冷容器。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項において,
    上記容器本体は,容器本体を複数積み重ねたとき,各容
    器本体の水抜穴から排出された水が,各容器本体の上記
    通水路を経て最下段の容器本体の通水路の下端から排出
    されるよう構成してあることを特徴とする保冷容器。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項において,
    上記容器本体は,それぞれその上部に上記蓋部を重ね合
    わせ,該容器本体と上記蓋部とを1ユニットとして,複
    数のユニットを重ね合わせたとき,各容器本体の上記水
    抜穴から排出された水が各ユニットにおける上記蓋部の
    上記連通穴及び上記容器本体の上記通水路を通じて最下
    段の容器本体の通水路の下端から排出されるよう構成し
    てあることを特徴とする保冷容器。
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