JP2008193565A - 固体撮像デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】固体撮像素子とプリズムが接合された固体撮像デバイスにおいて、上記固体撮像素子と上記プリズムとの接合が接着剤を用いて行われることに起因する問題を解決して、レジストレーションの精度低下を抑制することができる固体撮像デバイスを提供する。
【解決手段】固体撮像素子とプリズムとの接合構造において、固体撮像素子とプリズムとの接合部分にその周囲雰囲気よりも減圧された減圧空間を形成する減圧空間形成部が配置され、上記減圧空間の圧力によって、上記固体撮像素子と上記プリズムとを接合し、接着剤を用いない接合構造を実現する。
【選択図】図4

Description

本発明は、固体撮像素子を備えるテレビジョンカメラ、ビデオカメラなどに代表される撮像装置に用いられる固体撮像素子とプリズムが接合された固体撮像デバイスに関する。
近年、固体撮像素子を3個用いる撮像装置として3板式カラーカメラ(以下3板カメラという)が開発され広く用いられるようになってきている。このような従来の3板カメラの構造について、図面を用いて説明する。
図1は、従来の3板カメラにおける撮像ブロック(固体撮像デバイス)10の模式断面図である。図1に示すように、撮像ブロック10は、3板カメラにおける図示しない撮像レンズを通過して入射された光を所定の色成分に分解する色分解プリズムと、複数の固体撮像素子と、各々の固体撮像素子が搭載された撮像素子基板とにより構成されている。
図1に示すように、色分解プリズムは、3つのプリズム部材1r、1g、1bが互いに接着剤で接合されることより構成され、入射光を3つの色成分に分解する3色分解プリズム1である。プリズム部材1rと1bはダイクロイックミラーの機能を有する接合部5に配置された接着剤により互いに接合されており、同様にプリズム部材1rと1gはダイクロイックミラーの機能を有する接合部4に配置された接着剤により互いに接合されている。また、3つのプリズム部材1r、1g、1bの光の出射面には、個別に固体撮像素子2r、2g、2bが接着剤を介して固定されている。
ここで、図1の撮像ブロック10を部分的に分解した模式図を図2に示す。なお、図2においては、撮像ブロック10におけるそれぞれの部材の中で、プリズム部材1rと固体撮像素子2rとを分解した状態を示している。図2に示すように、固体撮像素子2rの受光側表面である接合面11、プリズム部材1rの素子側接合面12は、略平坦な面として形成され、それぞれの接合面11、12の間に接着剤13が配置されて、接着剤13を介してそれぞれの接合面11、12が互いに接着、すなわち接合されている。なお、その他の接合面についても同様に接着剤を用いて接合されている。
このような接着剤13としては、例えばUV接着剤(紫外線硬化性接着剤)が用いられており、接着剤13をそれぞれの接合面に塗布した状態にて、各固体撮像素子2r、2g、2bの位置調整(6軸位置調整)を実施した後、紫外線を照射して接着剤を硬化させ、接合面間を固定する工法が広く利用されている。
このような構造を有する撮像ブロック10においては、図1に示すように、3色分解プリズム1に入射した光束7は、ダイクロイックミラーの機能を有する接合部4、5によって、3つの色成分、すなわち光の3原色の光束6a、6b、6cに色分解され、各々の固体撮像素子2r、2g、2bに受光される。接合部4、5にて3原色に分解反射された光束のうちの光束6a、6bは、それぞれのプリズム部材1g、1b内にて再度全反射されることで、裏返し像(鏡像)ではなく表像を形成する光束として固体撮像素子2g、2bに受光される。それぞれの固体撮像素子2g、2b、2rにて受光されたそれぞれの光束は、それぞれの撮像素子基板3r、3g、3bにて撮像信号の処理がなされて、撮像信号が合成されたカラーテレビジョン信号が得られる。
このような従来の3板カメラでは、3色の被写体像の重ね合わせを精度良く行う必要がある。重ね合わせの精度、すなわちレジストレーションの精度が悪いと色ずれやモアレ偽信号が発生し、画質は微妙に劣化する。従って、レジストレーションの精度が低下しないように、それぞれの固体撮像素子2r、2g、2bを高精度に位置決めを行う必要がある。
また、固体撮像素子は高温環境下で使用すると、白傷による画質劣化や寿命短縮、さらに接合部に配置されている接着剤のクリープ変形によるレジストレーションの精度低下等の問題が発生するため、固体撮像素子を所定の温度以下で使用する必要がある。
例えば、従来の撮像装置においては、固体撮像素子を効率的に冷却するための様々な放熱構造が提案されており(例えば、特許文献1、2、3参照)、このような放熱構造が採用されることで、各固体撮像素子にて発生する熱を、各熱電冷却素子あるいは放熱部材等を通して逃がすことができるため、固体撮像素子の温度が低減され、クリープ変形を少なくすることができる。
特開平1−295575号公報 特開2002−247594号公報 特開2001−308569号公報
近年、このような3板カメラにおいてそれぞれの固体撮像素子の位置決めには、μmオーダの精度が要求されつつある。例えば、それぞれの固体撮像素子2r、2g、2bの位置決めは光軸方向では焦点深度があるため数十μm、被写体映像面内方向ではμmオーダの精度を必要とするようになりつつあり、僅かなクリープ変形をも抑制することが強く望まれている。
さらに、固体撮像素子が搭載される撮像装置に関しては、軽薄短小、多機能・高機能化による消費電力の増加に伴って、固体撮像素子の周辺温度(装置筐体内部温度)は益々上昇する傾向にある。そのため、固体撮像素子やプリズム部材を接合する接着剤のクリープ変形を抑制する手段が求められている。
特許文献1、2、3の従来の放熱構造では、固体撮像素子にて生じる熱の除去を行うことができても、環境雰囲気温度については何ら対策が施されていないため、接着剤のクリープ変形を抑制するという抜本的な解決には至っておらず、経年的なプリズム部材と固体撮像素子の接合部等の位置ズレによるレジストレーションの精度低下を解決することはできない。
また、固体撮像素子2r、2g、2bとそれぞれのプリズム部材1r、1g、1b、及びそれぞれのプリズム部材1r、1g、1bを接合するのに用いられる接着剤は、その接着剤により接合面間に形成される接着層を光束が通過する必要があるため、光の損失等の光学特性を満足する必要がある。また、これと同時にクリープ等の機械的強度特性等のバランスを考慮して接着剤の選定を行う必要がある。
しかしながら、接着剤として一般的に用いられているUV接着剤は、高温クリープ特性(高温環境下で負荷を掛け続けるとクリープする特性)を有するため、特に固体撮像素子2r、2g、2bの周辺温度(装置筐体内部温度)が高くなると、放熱部材等、固体撮像素子2r、2g、2bに固定された部材の熱膨張や熱収縮に伴うスプリングバックに起因する負荷が深刻な問題となる場合がある。
従って、本発明の目的は、固体撮像素子とプリズムが接合された固体撮像デバイスにおいて、上記固体撮像素子と上記プリズムとの接合が接着剤を用いて行われることに起因する上記問題を解決して、レジストレーションの精度低下を抑制することができる固体撮像デバイスを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、固体撮像素子とプリズムとが接合された固体撮像デバイスにおいて、
上記固体撮像素子と上記プリズムとの接合部分にその周囲雰囲気よりも減圧された減圧空間を形成する減圧空間形成部が配置されていることを特徴とする固体撮像デバイスを提供する。
本発明の第2態様によれば、上記減圧空間の圧力によって、上記固体撮像素子と上記プリズムとが接合されている、第1態様に記載の固体撮像デバイスを提供する。
本発明の第3態様によれば、上記減圧空間形成部は、上記固体撮像素子の接合面又は上記プリズムの接合面に形成された凹部が、他方の上記接合面により封止されて形成される、第1態様又は第2態様に記載の固体撮像デバイスを提供する。
本発明の第4態様によれば、上記凹部の周部と上記凹部を封止する上記接合面との間に封止部材が配置されている、第3態様に記載の固体撮像デバイスを提供する。
本発明の第5態様によれば、上記固体撮像素子の接合面と上記プリズムの接合面との間に配置された枠状の封止部材を備え、上記封止部材の内周によって囲まれた空間が、上記それぞれの接合面により封止されることにより、上記減圧空間形成部が構成される、第1態様に記載の固体撮像デバイスを提供する。
本発明の第6態様によれば、上記封止部材は、金属材料又は樹脂材料により形成される、第4態様又は第5態様に記載の固体撮像デバイスを提供する。
本発明の第7態様によれば、上記減圧空間形成部は、上記減圧空間と上記周囲雰囲気とを連通する連通孔と、上記連通孔を閉止して上記減圧空間を保持する閉止部材とを備える、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の固体撮像デバイスを提供する。
本発明によれば、固体撮像素子とプリズムとの接合を、UV接着剤等を用いることない接合構造を実現することができるため、従来において接着剤を使用することに伴う問題を解決する、すなわち、高温時の接着剤のクリープ特性に起因するレジストレーションの精度低下を抑制することができる。
このような接着剤を使用しない接合構造は、上記固体撮像素子と上記プリズムとの接合部分にその周囲雰囲気よりも減圧された減圧空間を形成する減圧空間形成部を配置して、上記減圧空間の圧力によって、上記固体撮像素子と上記プリズムとを互いに圧着するように接合させることにより実現することができる。
また、このような減圧空間形成部は、上記固体撮像素子の接合面又は上記プリズムの接合面に凹部を形成して、上記凹部を他方の上記接合面により封止することにより構成することができる。また、上記それぞれの接合面に間に枠状の封止部材を配置させることによっても構成することができる。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる固体撮像素子とプリズムとが接合された固体撮像デバイスの一例である3板カメラにおける撮像ブロック20の模式斜視図を図3に示す。なお、撮像ブロック20の組み立て状態における外観的な構造は、図1に示す撮像ブロック10と類似した構造であるため、同じ構成部材には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
図3に示すように、本第1実施形態の撮像ブロック20は、3つのプリズム部材1r、1g、1bが接合された3色分解プリズム1に、それぞれの固体撮像素子2r、2g、2bが接合された構造を有している。なお、図3に示す撮像ブロック20は、図1の撮像ブロック10に対して、部材間の接合構造、例えばそれぞれのプリズム部材1r、1g、1bと固体撮像素子2r、2g、2bの接合構造が相違している。
本第1実施形態の撮像ブロック20におけるそれぞれのプリズム部材1r、1g、1bと、固体撮像素子2r、2g、2bの接合構造について具体的に説明する。この説明にあたって、撮像ブロック20におけるそれぞれの固体撮像素子とプリズム部材との接合構造を代表して、固体撮像素子2rとプリズム部材1rとの接合構造を分解した状態の模式斜視図を図4に示す。
図4に示すように、固体撮像素子2rの受光側表面である接合面21と、プリズム部材1rの素子側接合面22は、それぞれ略平坦な面として構成されている。また、それぞれの接合面21、22の間には、金属材料により枠状に形成された封止部材の一例である金属薄膜23が配置されている。この金属薄膜23は、その枠状の外周端部が、それぞれの接合面21、22の外周端部に沿うように配置されている。
このような金属薄膜23を介在させてそれぞれの接合面21、22を互いに合わせることにより、金属薄膜23における枠状の内周部により囲まれた空間Sが、それぞれの接合面21、22によって囲まれて封止された状態となる。この空間Sをその周囲雰囲気よりも減圧された、例えば大気圧よりも減圧された減圧空間Sとすることにより、それぞれの接合面21、22を、減圧空間Sの圧力によって金属薄膜23を介して圧着させた状態とすることができ、両者を接合することができる。なお、このような圧着された状態においては、金属薄膜23が僅かに押し潰すように変形されることで、それぞれの接合面21、22と金属薄膜23との接触界面の圧着状態あるいは封止状態を良好なものとすることができる。
また、減圧環境下において、金属薄膜23を介してそれぞれの接合面21、22を互いに合わせて、減圧空間Sを形成した後、減圧環境を大気圧環境に戻すことで、減圧空間Sによる接合面21、22の接合を実現することができる。なお、本第1実施形態においては、枠状の金属薄膜23と、それぞれの接合面21、22が、減圧空間Sを形成する減圧空間形成部の一例となっている。
このような金属薄膜23は、鉛、亜鉛、金、又はアルミニウムなどの金属材料、若しくはこれらの金属材料を主成分とする合金材料により構成されることが好ましい。このような金属材料や合金材料は、比較的変形し易い材料であるため、接合面21、22に介在された状態にて、減圧空間Sにより付加される押圧力により変形して、減圧空間Sを確実に封止することができ、接合状態を安定した状態で保持することができる。なお、封止部材は、金属材料以外に樹脂材料により構成することもできる。封止部材を樹脂材料により構成する場合、高温クリープ特性を考慮する必要があるが、従来のように接着剤を接合面の略全面に用いるような場合に比して、枠状の樹脂部材を用いることとなるため、樹脂の使用面積を少なくすることができ、高温時におけるクリープ変形量は従来に比して低減することができる。
また、金属薄膜23は、少なくとも、減圧空間Sを形成する程度の厚さを有する必要がある。このような厚さとしては、それぞれの接合面21、22の表面粗さよりも大きな厚さとすることが好ましく、さらに減圧空間Sの圧力によって押圧変形される変形量を考慮して、このような厚さを決定することが好ましい。
また、金属薄膜23の枠状形状は、その内側に形成される減圧空間Sの圧力によって、固体撮像素子2rとプリズム部材1rとの間に作用させる接合力を考慮して決定する必要がある。すなわち、このような接合力は、減圧空間Sの面積(接合面に沿う方向の面積)に比例するため、必要な接合力の大きさを考慮して金属薄膜23の平面的な形状を決定することが好ましい。
なお、撮像ブロック20において、このような減圧空間Sを用いた固体撮像素子2rとプリズム部材1rとの接合構造は、固体撮像素子2g、2bとプリズム部材1g、1bとの接合構造にも同様に適用されている。
また、上記説明においては、減圧環境下において、それぞれ接合面21、22を金属薄膜23介して互いに合わせて、減圧空間Sを形成した後、大気圧環境下に戻すことで、それぞれの接合面21、22の接合を行うような場合について説明したが、減圧空間Sの形成方法としてその他の方法を適用することもできる。例えば、図5の模式図(分解図)に示すように、金属薄膜24の一部に切り欠き部24aを形成し、この切り欠き部24aを通して、金属薄膜24とそれぞれの接合面21、22により囲まれた空間Sを、切り欠き部24aにより構成された連通孔Hを通して外部雰囲気と連通可能に構成することもできる。このように空間Sが連通孔Hを通して外部雰囲気と連通された構成が採用されていることにより、連通孔Hを通して空間Sを減圧して減圧空間Sを形成した後、閉止部材(図示しない)を用いて連通孔Hを閉止することで、減圧空間Sを封止して、それぞれの接合面21、22を接合することができる。このような方法においては、大気圧環境下で、接合作業を行うことができるという利点がある。
上記第1実施形態の接合構造によれば、固体撮像素子とプリズムとの接合を、UV接着剤等を用いることなく、それぞれの接合面間に枠状の金属薄膜23を配置し、その内側の囲まれた空間(封止された空間)を減圧空間Sとして、減圧空間Sの圧力によって、両者の接合を行うような構造が採用されているため、従来において生じている接着剤を使用することに伴う問題を解決する、すなわち、高温時の接着剤のクリープ特性に起因するレジストレーションの精度低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、本発明の第2の実施形態にかかる固体撮像デバイスの一例である撮像ブロック30において、固体撮像素子2rとプリズム部材1rとの接合を分解した状態の模式部分分解図を図6に示す。なお、上記第1実施形態と同じ構成を有する構成部材には同じ参照符号を用いてその説明を省略する。
図6に示すように、撮像ブロック30において、固体撮像素子2rの接合面31は略平坦な面として構成されているのに対して、プリズム部材1rの素子側接合面32には、凹部32aが形成されている。凹部32aは、枠状の突出部(周部)32bの内側にその周囲全体が囲まれた凹状の空間Sを有している。また、枠状の突出部32bは、枠状の平坦面を有している。
このようなプリズム部材1rの接合面32における枠状の突出部32bの平坦面と、固体撮像素子2rの接合面31とが互いに合わせられることにより、凹部32aの内側の空間Sを接合面31により封止することができる。さらにこのように封止された空間Sをその周囲雰囲気よりも減圧された減圧空間Sとして構成することで、それぞれの接合面31、32を減圧空間Sの圧力によって互いに押圧させることができ、両者を接合することができる。
このような減圧空間Sの形成は、上記第1実施形態と同様に、減圧環境下にて固体撮像素子2rとプリズム部材1rとの接合するような方法、あるいは、図6に示すように、プリズム部材1rにおいて、凹部32aに連通するような連通孔32cを形成して、この連通孔32cを通して、凹部32a内に空間Sを減圧した後、連通孔32cを閉止するような方法を用いることができる。
接合面32における凹部32aや突出部32bの平面的な形状は、必要な接合力を得ることができるような面積に基づいて決定することが好ましい。また、凹部32aの深さ(すなわち、突出部32bの高さ)は、それぞれの接合面31、32間に空間Sを確実に形成するという観点から決定することができる。なお、本第2実施形態においては、凹部32a、突出部32b、及び接合面31が、減圧空間Sを形成する減圧空間形成部の一例となっている。
また、このような接合構造は、その他、固体撮像素子2g、2bとプリズム部材1g、1bとの接合構造にも適用されている。また、上記説明においては、プリズム部材の接合面に凹部が形成されるような場合について説明したが、固体撮像素子の接合面に凹部が形成されるような場合であっても良く、さらにそれぞれの接合面に共に凹部が形成されるような場合であっても良い。
上記第2実施形態の接合構造によれば、上記第1実施形態の接合構造のように、金属薄膜のような封止部材を用いることなく、減圧空間Sを形成することができ、撮像ブロック30の構成部材を少なくすることができるという利点を有する。また、金属薄膜などにより空間Sを形成するのではなく、接合面32の凹部32aによって空間Sを形成することができるため、必要な大きさの減圧空間Sを上記第1実施形態よりも確実に確保できるという利点も有している。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。例えば、図7の模式分解図に示す撮像ブロック40のように、上記第1実施形態の接合構造と上記第2実施形態の接合構造と組み合わせた接合構造を採用することもできる。すなわち、プリズム部材1rの接合面42に凹部42aを形成し、固体撮像素子2rの接合面41とプリズム部材1rの接合面42とを、枠状の金属薄膜23を介して合わせて、凹部42a及び金属薄膜23の内側に減圧空間Sを形成するような接合構造を採用することもできる。
また、上記それぞれの実施形態においては、固体撮像素子とプリズム部材との接合構造において、減圧空間Sが用いられるような場合について説明したが、このような接着剤を用いることなく減圧空間Sを用いた接合構造は、3色分解プリズム1を構成するそれぞれのプリズム部材1r、1g、1b間の接合構造にも同様に適用することができる。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、特許請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
従来の3板式カラーカメラにおける撮像ブロックの模式構成図 従来の撮像ブロックを部分的に分解した状態を示す模式斜視図 本発明の第1実施形態の撮像ブロックの模式斜視図 図3の撮像ブロックを部分的に分解した状態を示す模式斜視図 本第1実施形態の変形例にかかる接合構造を示す模式斜視図 本発明の第2実施形態の撮像ブロックを部分的に分解した状態を示す模式斜視図 本発明の第1実施形態の接合構造と第2実施形態の接合構造とを組み合わせた接合構造を有する撮像ブロックにおける接合部分を示す模式斜視図
符号の説明
1 3色分解プリズム
1r プリズム部材(赤色)
1g プリズム部材(緑色)
1b プリズム部材(青色)
2r 固体撮像素子(赤色用)
2g 固体撮像素子(緑色用)
2b 固体撮像素子(青色用)
3r 撮像素子基板(赤色用)
3g 撮像素子基板(緑色用)
3b 撮像素子基板(青色用)
4 接合部
5 接合部
6a 原色の光束(赤色用)
6b 原色の光束(緑色用)
6c 原色の光束(青色用)
7 光束
10、20、30、40 撮像ブロック
11、12、21、22、31、32、41、42 接合面
23、24 金属薄膜
32a 凹部
32b 突出部
S 減圧空間

Claims (7)

  1. 固体撮像素子とプリズムとが接合された固体撮像デバイスにおいて、
    上記固体撮像素子と上記プリズムとの接合部分にその周囲雰囲気よりも減圧された減圧空間を形成する減圧空間形成部が配置されていることを特徴とする固体撮像デバイス。
  2. 上記減圧空間の圧力によって、上記固体撮像素子と上記プリズムとが接合されている、請求項1に記載の固体撮像デバイス。
  3. 上記減圧空間形成部は、上記固体撮像素子の接合面又は上記プリズムの接合面に形成された凹部が、他方の上記接合面により封止されて形成される、請求項1又は2に記載の固体撮像デバイス。
  4. 上記凹部の周部と上記凹部を封止する上記接合面との間に封止部材が配置されている、請求項3に記載の固体撮像デバイス。
  5. 上記固体撮像素子の接合面と上記プリズムの接合面との間に配置された枠状の封止部材を備え、上記封止部材の内周によって囲まれた空間が、上記それぞれの接合面により封止されることにより、上記減圧空間形成部が構成される、請求項1に記載の固体撮像デバイス。
  6. 上記封止部材は、金属材料又は樹脂材料により形成される、請求項4又は5に記載の固体撮像デバイス。
  7. 上記減圧空間形成部は、上記減圧空間と上記周囲雰囲気とを連通する連通孔と、上記連通孔を閉止して上記減圧空間を保持する閉止部材とを備える、請求項1から6のいずれか1つに記載の固体撮像デバイス。
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