JP2008190641A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開閉ユニットを所定の取付位置に位置決めされていることを視認しつつ、装置へ簡単に組み付け、かつ開閉ユニットを装置へ組み付けるために装置構造が複雑になることを回避する。
【解決手段】防振装置10では、ブラケット110にホルダ部114を一体的に形成し、このホルダ部114の下端部に開閉ユニット126の上端面へ突き当てられる当接部186が複数形成されると共に、複数の当接部186の間にそれぞれ開閉ユニット126の軸方向外側まで延出し、かつ径方向に沿って開閉ユニット126の外周端へ対向する延出部188が形成されている。延出部188の下端部にはかしめ部190が設けられており、かしめ部190は内周側に屈曲されて開閉ユニット126の下端面へ当接している。これにより、開閉ユニット126を軸方向、傾き方向及び径方向に沿って所定の取付位置に精度良く位置決めできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、自動車、一般産業用機械等に適用され、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を減衰及び吸収する防振装置に関する。
自動車には、エンジンと車体(フレーム)との間にエンジンマウントとして防振装置が配置されている。このようなエンジンマウントとして適用される防振装置の一例としては、特許文献1に示されている液体封入式のものが知られている。この特許文献1に示された防振装置には、外筒、ゴム弾性体及びダイヤフラムにより外部から密閉された液室空間が形成されており、この液室空間は、仕切部材により弾性体を隔壁の一部とする主液室と、ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室とにそれぞれ区画され、これらの主液室と副液室とがそれぞれ液体の流通抵抗が異なる2本のオリフィス(シェイクオリフィス及びアイドルオリフィス)により繋ぎ合わされている。
特許文献1記載の防振装置には、仕切部材に形成されたアイドルオリフィスを開閉するためのバルブ開閉機構(開閉ユニット)が配置されており、この開閉ユニットには、ゴム製の押圧部材(可動壁)を隔壁の一部とする第2の作用空気室(チャンバー室)と、押圧部材を所定の閉塞方向へ付勢するコイルスプリングとが設けられており、この第2の作用空気室は外筒部材の底壁部を貫通する接続ポート及び第2エア配管を通して前記切換弁に接続されている。この防振装置では、押圧部材がコイルスプリングの付勢力により閉塞位置に移動すると、ダイヤフラムの中央部に一体的に設けられた弁体によりアイドルオリフィスが閉塞され、また第2の作用空気室に負圧が供給されて押圧部材がコイルスプリングに抗して開放位置に移動すると、この押圧部材と共に弁体が仕切部材から離れてアイドルオリフィスを開放する。
特許文献1記載の防振装置は、第二の取付金具(外筒)が内周側に嵌挿固定されるブラケットを備えており、このブラケットが上カバー金具及び下カバー金具により構成されている。また開閉ユニットは、その外郭部として薄肉円筒状のハウジング金具を備えている。ここで、下カバー金具は略有低円筒状に形成されており、その内部に開閉ユニットが配置されている。この下カバー金具の開口周縁部にはフランジ部が一体形成されており、このフランジ部が、開閉ユニットのハウジング金具の上端フランジ部と共に、第二の取付金具及び上カバー金具の下端部にかしめ固定される。これにより、この防振装置では、上カバー金具と下カバー金具とが固定されてブラケットとされると共に、下カバー金具内の開閉ユニットが仕切部材の下側に組み付けられる。
特開2005−23974号広報
しかしながら、特許文献1記載の防振装置では、下カバーが開閉ユニットを装置へ組み付けるための取付用の部品とされており、この下カバー金具内を上カバー金具へ固定する前に、下カバー金具内へ開閉ユニットを挿入しておくため、ラケットを上カバー金具及び下カバー金具からなる分割構造とする必要がある。このため、装置の部品点数が増加して構造が複雑化すると共に、下カバー金具を介して開閉ユニットを装置へ組み付ける際の作業が煩雑になるという問題がある。
また特許文献1記載の防振装置では、開閉ユニットがブラケット内に収納されているので、開閉ユニットが所定の取付位置に位置決めされていることを視認しつつ、下カバー金具内の開閉ユニットを装置に組み付ける作業を行えない。このため、装置の組立時に開閉ユニットの位置決め不良が生じても、それを発見することが困難である。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、開閉ユニットを所定の取付位置に位置決めされていることを視認しつつ、装置へ簡単に組み付けることができ、かつ開閉ユニットを装置へ組み付けるために装置構造が複雑になることを回避できる防振装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、筒状に形成され、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、前記第1の取付部材の内周側に配置され、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置された弾性体と、液体が封入され、前記弾性体を隔壁の一部として該弾性体の変形に伴い内容積が変化する主液室と、前記第1の取付部材の内周側に配置されると共に、液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、前記主液室と前記副液室とを互いに連通する第1の制限通路と、前記主液室と前記副液室とを互いに連通する第2の制限通路と、前記第2の制限通路を開放する開放状態及び閉塞する閉塞状態の何れかの状態に制御する開閉ユニットと、を有し、前記第1の取付部材に、前記副液室の軸方向外側へ延出すると共に、前記開閉ユニットと連結される略筒状のホルダ部を一体的に形成し、前記ホルダ部の先端部に、該ホルダ部に連結される前記開閉ユニットの外周端よりも内周側に位置し、前記開閉ユニットの軸方向内側の一端面へ突き当てられる当接部を複数形成すると共に、複数の前記当接部の間にそれぞれ前記開閉ユニットの軸方向外側まで延出し、かつ軸直角方向に沿って前記開閉ユニットの外周端へ対向する延出部を形成したことを特徴とする。
上記請求項1に係る防振装置では、第1の取付部材に、副液室の軸方向外側へ延出すると共に、開閉ユニットと連結される略筒状のホルダ部を一体的に形成し、このホルダ部の先端部に、開閉ユニットの外周端よりも内周側に位置し、この開閉ユニットの軸方向内側の一端面へ突き当てられる当接部を複数形成することにより、開閉ユニットの一端面を複数の当接部に隙間なく当接させるだけで、この開閉ユニットを軸方向及び傾き方向に沿って複数の当接部に対応する位置へそれぞれ精度良く位置決めできるので、複数の当接部をそれぞれ装置における開閉ユニットの取付位置に対応する部位に配置すれば、開閉ユニットを軸方向及び傾き方向に沿って所定の取付位置に精度良く位置決めできる。
また請求項1に係る防振装置では、ホルダ部の先端部に、複数の当接部の間にそれぞれ開閉ユニットの軸方向外側まで延出し、かつ軸直角方向に沿って開閉ユニットの外周端へ対向する延出部を形成したことにより、開閉ユニットを複数の延出部の内側へ挿入するだけで、この開閉ユニットの軸直角方向に沿った移動を制限して、開閉ユニットを軸直角方向に沿って複数の延出部に対応する位置へ精度良く位置決めできるので、複数の延出部をそれぞれ装置における開閉ユニットの取付位置に対応する部位に配置すれば、開閉ユニットを軸直角方向に沿って所定の取付位置に精度良く位置決めできる。
従って、請求項1に係る防振装置によれば、簡単な作業で、開閉ユニットを軸方向、傾き方向及び軸直角方向に沿って所定の取付位置に精度良く位置決めできると共に、この開閉ユニットが取付位置へ確実に位置決めされていることを装置外部から視認しつつ、開閉ユニットを装置(ホルダ部)へ組み付けることができる。
また本発明の請求項2に係る防振装置は、請求項1記載の防振装置において、前記延出部の先端側に、前記開閉ユニットの一端面が複数の前記当接部に突き当てられると、前記開閉ユニットの他端面へ接するように内周側に屈曲されるかしめ部を一体的に設けたことを特徴とする。
また本発明の請求項3に係る防振装置は、請求項1又は2記載の防振装置において、前記当接部は、前記第1の取付部材における前記ホルダ部を含む先端側が内周側へ塑性変形されて設けられることを特徴とする。
また本発明の請求項4に係る防振装置は、請求項1乃至3の何れか1項記載の防振装置において、前記第1の取付部材の内周側に配置されて、該第1の取付部材の内周側の空間を前記主液室と前記副液室とに区画する仕切部材と、前記仕切部材における前記副液室側の内壁面に設けられ、前記第2の制限通路の一端が開口する座受部と、を有し、前記開閉ユニットには、前記座受部に当接して前記第2の制限通路を閉鎖する閉鎖位置と前記座受部から離間して前記第2の制限通路を開放する開放位置との間で移動可能とされた弁体と、前記弁体を前記開放位置及び前記閉鎖位置の一方から他方へ移動させるための駆動手段と、が一体的に設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る防振装置は、請求項1乃至4の何れか1項記載の防振装置において、前記第1の取付部材は、前記弾性体が内周面に固着されると共に、内周側に前記主液室及び前記副液室が配置される外筒と、該外筒が内周側に嵌挿される筒状のブラケットとを備え、前記ホルダ部を前記ブラケットに形成したことを特徴とする。
本発明の請求項6に係る防振装置は、請求項1乃至4の何れか1項記載の防振装置において、前記第1の取付部材は、前記弾性体が内周面に固着されると共に、内周側に前記主液室及び前記副液室が配置される外筒と、該外筒が内周側に嵌挿される筒状のブラケットとを備え、前記ホルダ部を前記外筒に形成したことを特徴とする。
以上説明したように本発明に係る防振装置によれば、開閉ユニットを所定の取付位置に位置決めされていることを視認しつつ、装置へ簡単に組み付けることができ、かつ開閉ユニットを装置へ組み付けるために装置構造が複雑になることを回避できる。
以下、本発明の実施形態に係る防振装置について図面を参照して説明する。
(実施形態の構成)
図1には本発明の実施形態に係る防振装置が示されている。この防振装置10は、自動車等の車両における振動発生部であるエンジンを振動受部である車体へ支持するエンジンマウントとして適用されるものである。なお、図1にて符合Sが付された一点鎖線は装置の軸心を示しており、この軸心Sに沿った方向を装置の軸方向として以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10には、その軸方向に沿って上端側に略円柱状に形成された取付金具12が配置されると共に、この取付金具12に対して下側であって外周側に略円筒状の外筒14が同軸的に配置されている。取付金具12には、その外周面における軸方向中間部に外周側へ延出する環状の延出部16が形成されると共に、この延出部16に対して下側に略円錐台状の連結部18が一体的に形成されている。また取付金具12には、軸心Sに沿って上端面から下端側へ向って連結穴20が穿設されており、この連結穴20には内周面の上端側にネジ溝が形成されている。防振装置10では、取付金具12が連結穴20内に捻じ込まれたボルト(図示省略)を介してエンジン側に連結される。
外筒14は、その内径が取付金具12における連結部18の外径よりも大径とされており、外筒14には、上端部に外周側へ延出する環状のフランジ部22が形成されると共に、軸方向中間部に内外径が縮小された断面コ字状の縮径部24が形成されている。また外筒14は、縮径部24の上端側が肉厚円筒状の連結部26とされており、この連結部26と取付金具12の連結部18との間にはゴム弾性体28が配置されている。また外筒14には、縮径部24の下側に内外径が略一定の円筒状とされた筒部30が形成されている。
ゴム弾性体28は略有底円筒状に形成されており、内周側が取付金具12の連結部18の外周面に加硫接着されると共に、外周面における下端側が外筒14における連結部26の内周面に加硫接着されている。これにより、取付金具12と外筒14とはゴム弾性体28により弾性的に連結される。
ゴム弾性体28には、その下端面の中央部に断面形状が略円錐台状とされた凹部32が形成されると共に、下端面の外周端から下方へ延出する薄膜状の被覆部34が一体的に形成されている。この被覆部34は、外筒14の内周面における縮径部24及び筒部30の内周側に加硫接着されている。またゴム弾性体28には、その上端部に延出部16の外周面及び上端面を全周に亘って覆うストッパ部36が一体的に形成されている。
防振装置10には、外筒14における筒部30の内周側に肉厚円板状の仕切部材38及びリング状の連結金具40が配置されている。仕切部材38は、被覆部34を介して上端面の外周部を縮径部24の下端部へ当接させると共に、外周面全体を筒部30の内周面へ当接させている。また連結金具40は、その上端部を仕切部材38の下端面の外周部へ当接させると共に、被覆部34を介して外周面全体を筒部30の内周面へ当接させている。
ここで、筒部30の下端部は、仕切部材38及び連結金具40を固定するためのかしめ部42とされており、このかしめ部42は、筒部30内に仕切部材38及び連結金具40が挿入された状態で、円筒状から下端へ向って縮径するテーパ状となるように塑性変形されることにより、仕切部材38及び連結金具40を軸方向に沿って拘束して筒部30内に固定する。
連結金具40の内周面には、ゴム材料により略薄肉円板状に形成されたダイヤフラム44の外周端が全周に亘って加硫接着されている。ダイヤフラム44には、中央部に肉厚円板状の弁体部46が形成されると共に、この弁体部46の外周側に弁体部46よりも薄肉とれた撓み部48が一体的に形成されている。この撓み部48は、軸直角方向(径方向)に沿って常に弛みを持った状態とされており、後述する副液室52の内容積を拡縮する軸方向へ小さい抵抗で撓み変形可能とされている。
防振装置10では、外筒14の上端側がゴム弾性体28により閉塞されると共に、外筒14の下端側がダイヤフラム44により閉塞されることにより、外筒14の内部に略円柱状の空間(液室空間)が形成され、この液室空間は、仕切部材38によりゴム弾性体28を隔壁の一部とする主液室50とダイヤフラム44を隔壁の一部とする副液室52とに区画されている。
図3に示されるように、仕切部材38は、上部オリフィス部材54及び下部オリフィス部材56からなる2分割構造とされている。上部オリフィス部材54及び下部オリフィス部材56はそれぞれ略円板状に形成されており、上部オリフィス部材54の下面側が下部オリフィス部材56の上面側へ密着するように重ね合わされることにより、仕切部材38を構成している。また仕切部材38には、図1に示されるように、主液室50と副液室52とを互いに連通する第1の制限通路であるシェイクオリフィス58及び第2の制限通路であるアイドルオリフィス60がそれぞれ設けられている。
図3に示されるように、上部オリフィス部材54には、下面中央部に円形凹状の嵌挿凹部80が形成されると共に、下面における嵌挿凹部80の外周端に沿って下方へ突出するリブ状の嵌挿壁部82が形成されている。嵌挿壁部82は軸心Sを中心とする周方向へ延在しており、周方向における一部が切り欠かれたC字状とされている。上部オリフィス部材54は、その下面部における嵌挿壁部82の外周側が平面状の上側内壁面84とされている。また上部オリフィス部材54には、外周部がコ字状に切り欠かれることにより、上側内壁面84と上面部との間を貫通する上側切欠部86が形成されている。この上側切欠部86は、周方向に沿って嵌挿壁部82の一端部と他端部との中間に配置されている。
下部オリフィス部材56は、上面中央部に円形凸状の嵌挿凸部88が形成されると共に、上面における嵌挿凸部88の外周側に上方へ突出するリブ状の外周壁部90が形成されている。外周壁部90は、嵌挿凸部88の外周面から一定の間隔を空けつつ、軸心Sを中心とする周方向へ延在しており、周方向における一部が切り欠かれたC字状とされている。外周壁部90は、その両端部がそれぞれ内周側へ屈曲して嵌挿凸部88の外周面に接合されている。これにより、外周壁部90と嵌挿凸部88の外周面との間には、周方向へ延在する溝部92が形成される。この溝部92の周方向に沿った長さ及び径方向に沿った幅は、嵌挿壁部82の周長及び厚さに対応するものになっている。
下部オリフィス部材56は、その上面部における外周壁部90の外周側が平面状の下側内壁面94とされている。また下部オリフィス部材56には、嵌挿凸部88の外周側がコ字状に切り欠かれることにより、軸方向へ貫通する下側切欠部96が形成されている。この下側切欠部96は、周方向に沿って外周壁部90の一端部に隣接するように配置されている。また下部オリフィス部材56には、嵌挿凸部88の中心部と外周壁部90の外周面との間に螺旋状に延在するオリフィス溝98が形成されている。オリフィス溝98は、外周側の端部が外周壁部90の外周面へ開口する開口端100とされている。
下部オリフィス部材56には、その中心部に軸方向へ貫通する連通路102が形成されており、この連通路102は、断面形状が略長円形とされており、オリフィス溝98の中心側の端部を副液室52(図1参照)内へ連通させている。また連通路102の断面積はオリフィス溝98の断面積以上になっており、その下端側が下部オリフィス部材56の下端面中心部に開口している。下部オリフィス部材56には、図1に示されるように、その下面中央部に円形の凸状部104が形成されており、この凸状部104の下端面は、ダイヤフラム44の弁体部46に対向すると共に、連通路102の下端部が開口する弁座部106とされている。
また下部オリフィス部材56には、周方向に沿って下側切欠部96と開口端100との間に、嵌挿凸部88の外周面から下部オリフィス部材56の外周端まで延出する閉塞部108が形成されている。閉塞部108の上端面は、外周壁部90の上端面と同一平面上に位置している。
図1に示されるように、仕切部材38は、上部オリフィス部材54が下部オリフィス部材56の上側に重ね合わされて組み立てられている。この仕切部材38では、上部オリフィス部材54が嵌挿壁部82を溝部92内へ嵌挿すると共に、下部オリフィス部材56が嵌挿凸部88を嵌挿凹部80内へ嵌挿している。このとき、上部オリフィス部材54は、嵌挿壁部82の下端面、外周面及び内周面をそれぞれ溝部92の内面部へ隙間なく密着させると共に、嵌挿壁部82の周方向に沿った両端部をそれぞれ溝部92内の両端部へ当接させる。また下部オリフィス部材56は、嵌挿凸部88の上端面及び外周面をそれぞれ嵌挿凹部80の内面部へ隙間なく密着させると共に、外周壁部90及び閉塞部108の上端面をそれぞれ上側内壁面へ当接させる。
仕切部材38が筒部30内へ嵌挿されることにより、仕切部材38の上側内壁面84と下側内壁面94との間には、内周側が外周壁部90により閉塞されると共に、外周側が被覆部34を介して筒部30の内周面により閉塞された空間が形成される。この空間は、周方向へ細長く延在すると共に、周方向両端部がそれぞれ閉塞部108により閉塞された有端状の空間とされ、周方向に沿った一端部が上側切欠部86を通して主液室50内へ連通すると共に、他端部が下側切欠部96を通して副液室52内へ連通する。
ここで、仕切部材38における上側内壁面84と下側内壁面94との間の細長い空間及び切欠部86、96は、主液室50と副液室52とを互いに連通させるシェイクオリフィス58を構成している。このシェイクオリフィス58の路長及び断面積、すなわち液体の流通抵抗は、シェイク振動の周波数(例えば、8〜12Hz)及び振幅に適合するように設定(チューニング)されている。
また仕切部材38の内部には、下部オリフィス部材56におけるオリフィス溝98の上端側が上部オリフィス部材54により閉塞されることにより、軸心Sを中心として螺旋状に延在する細長い空間が形成される。この空間は、中心側の一端部が下部オリフィス部材56の連通路102を通して副液室52内へ連通すると共に、外周側の他端部が上側切欠部86を通して主液室50内へ連通している。
ここで、仕切部材38におけるオリフィス溝98内の細長い空間、連通路102及び上側切欠部86は、主液室50と副液室52とを互いに連通させるアイドルオリフィス60を構成している。アイドルオリフィス60の路長及び断面積、すなわち液体の流通抵抗は、シェイクオリフィス58における液体の流通抵抗よりも小さくされており、アイドル振動の周波数(例えば、20〜30Hz)及び振幅に適合するように設定(チューニング)されている。
防振装置10では、主液室50、副液室52及びオリフィス58、60内に水、エチレングリコール等の液体が充填されており、シェイクオリフィス58又はアイドルオリフィス60を通して主液室50と副液室52との間で液体が流通可能とされている。
なお、上部オリフィス部材54及び下部オリフィス部材56は、それぞれアルミ合金等の金属材料を素材として、例えば、モールド成形により製造されているが、上部オリフィス部材54及び下部オリフィス部材56の双方を金属材料により成形すると、上部オリフィス部材54及び下部オリフィス部材56の双方に対して高い寸法精度が要求される。このことから、寸法精度の要求を緩和するために、上部オリフィス部材54及び下部オリフィス部材56の一方を金属材料により成形し、他方を弾性に富み、高い寸法精度が得られるエンジニアプラスチック等の樹脂材料により成形しても良い。
防振装置10には、外筒14の外周側に軸方向両端部がそれぞれ開口した円筒状のブラケット110が配置されている。ブラケット110には、図4(A)に示されるように、その上端部に外周側へ延出する断面L字状の連結部112が屈曲形成されると共に、下端側に後述する開閉ユニット126が連結固定されるホルダ部114が一体的に設けられている。防振装置10では、ブラケット110が連結用ステー(図示省略)を介して車体側へ連結される。
防振装置10には、図1に示されるように、ブラケット110の上側にストッパ金具116が配置されている。ストッパ金具116は、上端側が頂板部118により閉止された円筒状に形成されており、その下端部には外周側へ延出する環状のフランジ部120が屈曲形成されている。頂板部118には中央部に円形の開口部122が穿設されており、取付金具12の上端側は、開口部122内を通ってストッパ金具116の上方まで突出している。
図1に示されるように、連結部112の内周側には、外筒14のフランジ部22及びストッパ金具116のフランジ部120が挿入されている。この状態で、連結部112の上端側が内周側へ屈曲されることにより、外筒14のフランジ部22及びストッパ金具116のフランジ部120がブラケット110の連結部112へかしめ固定されている。ストッパ金具116は、ストッパ部36の外周面及び頂面に所定の間隔を空けて対向するように支持され、取付金具12の軸方向(リバウンド方向)及び径方向に沿った変位を制限する。
また防振装置10には、取付金具12の上端寄りの部位に頂面側が閉止された有底円筒状のカバー部材124が固定されている。このカバー部材124は、樹脂材料、ゴム材料等により形成されており、その内径がストッパ金具116の外径よりも大径とされており、ストッパ金具116の頂面及び外周面の上端側に対向するように支持されて、ストッパ金具116内へ塵埃等の異物が侵入することを防止している。
図1に示されるように、防振装置10には、ブラケット110のホルダ部114に連結固定される開閉ユニット126が設けられている。開閉ユニット126には、その下端部に略円板状に形成された金属製のハウジング128が配置されている。ハウジング128には、中心部に円柱状の下側座受部130が上方へ突出するように形成されると共に、外周側端部に上方へ突出するように屈曲部132が全周に亘って屈曲形成されている。下側座受部130には、中心部に軸心Sに沿って圧力供給路134が穿設されている。またハウジング128の上面部には、屈曲部132の内周端に沿って嵌挿溝136が全周に亘って形成されている。
開閉ユニット126には、ハウジング128の上方に略ハットに形成された可動壁138が設けられている。可動壁138には、中央部に金属製のコア部材140が配置されると共に、コア部材140をインサートコアとして成形(加硫成形)されたゴム製のアウタ部材142が設けられている。コア部材140には、その中央部に下方へ向って開いたカップ状に形成されたホルダ部144が形成されると共に、このホルダ部144の下端部から外周側へ延出するフランジ部146が屈曲形成されている。ホルダ部144の頂板部は、ダイヤフラム44の弁体部46に軸方向に沿って対向し、この弁体部46を弁座部106側へ押圧するための押圧部148とされている。押圧部148の上面部には、弁体部46の下面側が接着等により固着されている。
アウタ結部材142は、ホルダ部144の頂面を除く部分及びフランジ部146をそれぞれ覆っており、アウタ部材142には、フランジ部146の外周端部から延出する略円筒状の連結部152が形成されている。またアウタ部材142には、押圧部148の下面側に円形凸状の上側座受部154が一体的に形成されている。連結部152は、その断面形状が下方へ向って開いたU字状に湾曲しており、その外周端部に下方へ突出する突起部156が全周に亘って形成されている。また連結部152の外周端部には、突起部156の上側から外周側へ延出するように断面L字状のかしめ部材158の基端部がインサート(加硫接着)されている。かしめ部材158は、ハウジング128の外周側に嵌挿され、その先端部が図1に示されるように、内周側に屈曲される。これにより、連結部152の外周端部が全周に亘ってハウジング128の外周端部に固定される。
開閉ユニット126には、ハウジング128と可動壁138との間に外部から区画された空間であるチャンバー室160が形成される。開閉ユニット126では、可動壁138が連結部152を撓み変形させつつ、軸方向に沿って移動可能になっており、これにより、可動壁138は、押圧部148からの押圧力によりダイヤフラム44の弁体部46を弁座部106へ圧接させる位置(閉鎖位置)と、押圧部148と共に弁体部46を弁座部106から離間させる開放位置との間で移動可能になる。このとき、チャンバー室160の内容積は、可動壁138が開放位置から閉塞位置側へ移動すると拡張し、また可動壁138が閉塞位置から開放位置側へ移動すると縮小する。
開閉ユニット126には、下側座受部130と上側座受部154との間にコイルスプリング162が圧縮状態で配置されており、このコイルスプリング162は、可動壁138における押圧部148を常に閉鎖位置側(上方)へ付勢している。
開閉ユニット126には、圧力供給路134内に外部から円管状のニップル164の一端側が捻じ込まれている。このニップル164の他端側には、耐圧ホース、配管等からなる吸排気管166の先端部が接続されており、この吸排気管166は、その基端部が切換弁168の吸排気ポート170に接続されており、チャンバー室160を切換弁168の吸排気ポート170に連通させている。ここで、切換弁168は、電磁気的な駆動力により作動する3ポート2位置切換型の電磁弁として構成されており、その第1ポート172がエンジンの吸気部分であるインテークマニホールド192と繋がる接続パイプ194に連結されると共に、第2ポート174が大気空間へ開放されている。
切換弁168は、駆動電圧が印加されていないオフ状態では、吸排気ポート170を第2ポート174へ連通させる。これにより、チャンバー室160内には、切換弁168及び吸排気管166を通して大気圧の空気が供給される。このとき、開閉ユニット126は、図1に示されるように、コイルスプリング162からの付勢力により可動壁138及び弁体部46を閉鎖位置に保持し、弁体部46によりアイドルオリフィス60を閉鎖する。
また切換弁168は、駆動電圧が印加されているオン状態では、吸排気ポート170を第1ポート172と連通させる。これにより、チャンバー室160及び負圧室179内には、それぞれ負圧状態となった空気が供給される。このとき、開閉ユニット126は、図2に示されるように、コイルスプリング162からの付勢力に抗して可動壁138及び弁体部46を開放位置へ移動させると共に、弁体部46を弁座部106から離間させてアイドルオリフィス60を開放する。
切換弁168は、車両の運転状況を判断して印加電圧をオン・オフする制御手段である制御回路180に連結されている。制御回路180は車両電源によって駆動され、少なくとも車両の運転状況を判断する車速センサ182及びエンジン回転数センサ184からの検出信号を受け、車速及びエンジン回転数をそれぞれ検出する。これにより、制御回路180は、車速センサ182及びエンジン回転数センサ184からの信号に基づいて、シェイク振動発生時かアイドル振動発生時かの判断、すなわち車両の停止時か走行時かの判断ができるようになっている。従って、制御回路180により、切換弁168への駆動電圧の通電及び通電停止が制御されて、チャンバー室160内の空気圧が大気圧及び負圧の何れかに選択的に切り換えられる。
図4に示されるように、ブラケット110のホルダ部114には、その下端面に開閉ユニット126の外周端よりも内周側に位置する当接部186が複数(本実施形態では、4個)設けられている。これらの当接部186は、それぞれブラケット110におけるホルダ部114を含む下端側が内周側へ平板状となるように塑性変形(絞り加工)されて形成されている。これにより、当接部186は、弦方向に沿って直線的に延在するように形成される。複数の当接部186は周方向に沿って等間隔(90°間隔)で配置されており、それぞれ径方向と平行な平面状に加工されている。
ホルダ部114には、複数の当接部186の間にそれぞれ開閉ユニット126の軸方向外側まで延出し、かつ径方向に沿って開閉ユニットの外周端へ対向する延出部188が形成されている。延出部188は、軸方向へ細長く、開閉ユニット126の外周端の曲率半径と略等しい曲率半径で湾曲した略矩形状に形成されている。また延出部188の先端側は、開閉ユニット126をホルダ部114に固定するためのかしめ部190とされている。
図1に示されるように、開閉ユニット126は、複数(4個)の延出部188の内周側へ嵌挿されると共に、その上端面の外周部が複数の当接部186に突き当てられる。この状態で、複数のかしめ部190は、それぞれ開閉ユニットの下端面へ接するように内周側に屈曲される。これにより、開閉ユニット126は、軸方向、化傾き方向及び径方向に沿って所定の取付位置に位置決めされると共に、ホルダ部114に固定される。
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成された本実施形態に係る防振装置10の動作及び作用を説明する。
取付金具12が連結されたエンジンが作動すると、エンジンの振動が取付金具12を介してゴム弾性体28に伝達される。このとき、ゴム弾性体28は吸振主体として作用し、ゴム弾性体28が弾性変形すると共に、その吸振機能によって振動が吸収される。さらに、このゴム弾性体28の弾性変形に伴って、主液室50の内容積が変化(拡縮)して液圧が変化すると共に、シェイクオリフィス58及びアイドルオリフィス60の一方を通って主液室50と副液室52との間で液体が行き来する。このとき、副液室52は、オリフィス58、60を通じた液体の流入及び流出に伴ってダイヤフラム44が小さい抵抗で変形して内容積が拡縮することにより、その液圧変化が主液室50の液圧変化に対して十分に小さいものになる。
この結果、防振装置10では、取付金具12を介してエンジン側からの振動が伝達されると、ゴム弾性体28の弾性変形により振動が吸収されるだけでなく、主液室50と副液室52とを互いに連通するオリフィス58、60内の液柱共振等に基づく減衰作用により振動が減衰されて、車体側に振動が伝達され難くなる。
以下に、本実施の形態に係る防振装置10の動作及び作用を更に具体的に説明する。
例えば車両が走行すると、シェイク振動が生じる。制御回路180は、車速センサ182及びエンジン回転数センサ184によりシェイク振動発生時であると判断すると、切換弁168によりチャンバー室160内を大気空間へ連通させる。これにより、チャンバー室160内の空気圧が大気圧となり、図1に示されるように、開閉ユニット126の可動壁138がコイルスプリング162の付勢力により閉鎖位置へ押し上げられ、可動壁138及び弁体部46が弁座部106に当接する。弁体部46によりアイドルオリフィス60の副液室52内へ面した一方の開口端が閉鎖されることになり、防振装置10は、主液室50と副液室52とがシェイクオリフィス58のみによって互いに連通する状態(シェイクモード)になる。
この結果、防振装置10では、シェイクモードになると、入力振動がシェイク振動である場合に、シェイクオリフィス58を通って主液室50と副液室52との間を相互に流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴うシェイクオリフィス58における液体の流通抵抗や液圧変化により入力振動(シェイク振動)を特に効果的に吸収できる。
一方、例えば車両が停止すると、エンジンがアイドリング運転となって振動の周波数がシェイク振動よりも高いアイドル振動が生じる。この場合にも、シェイクオリフィス58が目詰まり状態となるが、この際、制御回路180は、車速センサ182及びエンジン回転数センサ184からの信号によりアイドル振動発生時であると判断し、切換弁168によりチャンバー室160をインテークマニホールド192と連通させる。
これにより、チャンバー室160内が負圧となり、図2に示されるように、チャンバー室160内の負圧の作用によって可動壁138が閉鎖位置から開放位置へ移動し、この可動壁138と共に弁体部46も閉鎖位置から開放位置へ移動し、弁体部46により閉塞されていたアイドルオリフィス60が開放され、防振装置10は、主液室50と副液室52とがシェイクオリフィス58及びアイドルオリフィス60の双方によって互いに連通する状態(アイドルモード)になる。
この結果、防振装置10では、アイドルモードになると、入力振動がアイドル振動である場合に、シェイクオリフィス58が目詰まり状態となって、シェイクオリフィス58を通って主液室50と副液室52との間に実質的に液体が流れなくなるが、シェイクオリフィス58よりも液体の流通抵抗が小さいアイドルオリフィス60を通って主液室50と副液室52との間に液体が行き来するようになる。このとき、アイドル振動の入力に伴い、アイドルオリフィス60を通って主液室50と副液室52との間を相互に流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴うアイドルオリフィス60における液体の流通抵抗や液圧変化により入力振動(アイドル振動)を特に効果的に吸収できる。
以上説明した本実施形態に係る防振装置10では、ブラケット110に、副液室52の軸方向外側へ延出すると共に、開閉ユニット126と連結される略筒状のホルダ部114を一体的に形成し、このホルダ部114の下端部に、開閉ユニット126の外周端よりも内周側に位置し、この開閉ユニット126の上端面へ突き当てられる当接部186を複数形成することにより、開閉ユニット126の上端面を複数の当接部186に隙間なく当接させるだけで、開閉ユニット126を軸方向及び傾き方向に沿って複数の当接部186に対応する位置へそれぞれ精度良く位置決めできるので、複数の当接部186をそれぞれ装置における開閉ユニット126の取付位置に対応する部位に配置すれば、開閉ユニット126を軸方向及び傾き方向に沿って所定の取付位置に精度良く位置決めできる。
また防振装置10では、ホルダ部114の先端部に、複数の当接部186の間にそれぞれ開閉ユニット126の軸方向外側まで延出し、かつ径方向に沿って開閉ユニット126の外周端へ対向する延出部188を形成したことにより、開閉ユニット126を複数の延出188の内側へ挿入するだけで、開閉ユニット126の軸直角方向に沿った移動を制限して、開閉ユニット126を径方向に沿って複数の延出部188に対応する位置へ精度良く位置決めできるので、複数の延出部188をそれぞれ装置における開閉ユニット126の取付位置に対応する部位に配置すれば、開閉ユニット126を径方向に沿って所定の取付位置に精度良く位置決めできる。
従って、本実施形態に係る防振装置10によれば、簡単な作業で、開閉ユニット126を軸方向、傾き方向及び軸直角方向に沿ってそれぞれ所定の取付位置に精度良く位置決めできると共に、この開閉ユニット126が取付位置へ確実に位置決めされていることを装置外部から視認しつつ、開閉ユニット126を装置(ホルダ部114)へ組み付けることができる。
また防振装置10では、ホルダ部114における複数の延出部188の先端側に、それぞれ開閉ユニット126の上端面が複数の当接部186に突き当てられると、開閉ユニット126の下端面外周部へ接するように内周側に屈曲されるかしめ部190が一体的に設けられたことにより、開閉ユニット126が取付位置へ確実に位置決めされていることを装置外部から視認しつつ、簡単な作業で、開閉ユニット126をホルダ部114に固定することができる。
また防振装置10では、ブラケット110にホルダ部114が一体的に形成されていることにより、開閉ユニット126を装置に組み付けるために、従来の防振装置のようにブラケット110を分割構造にしたり、開閉ユニット126をブラケット110に固定するために独立した部材を設ける必要がなくなるので、開閉ユニット126を装置へ組み付けるために装置構造が複雑になることを回避できる。
なお、本実施形態に係る防振装置10では、外筒14と共に第1の取付部材を構成するブラケット110にホルダ部114を形成したが、このようなホルダ部は、外筒14の下端部を副液室52の軸方向外側まで延出させ、この外筒14の下端部に一体的に形成しても良い。また防振装置10では、取付金具12がエンジン側に連結され、ブラケット110が車体側へ連結されていたが、これとは逆に、ブラケット110をエンジン側へ連結し、取付金具12を車体側へ連結するようにしても良い。
本発明の実施形態に係る防振装置の構成を示す側面断面図であり、装置がシェイクモードにある状態を示している。 図1に示される防振装置がアイドルモードにある状態を示している。 図1に示される防振装置における仕切部材の構成を示す分解斜視図である。 (A)は図1に示される防振装置におけるブラケットの側面断面図、(B)は図4(A)のB−B切断線に沿ったブラケットの平面断面図である。
符号の説明
10 防振装置
12 取付金具(第2の取付部材)
14 外筒(第1の取付部材)
28 ゴム弾性体(弾性体)
38 仕切部材
44 ダイヤフラム
50 主液室
52 副液室
54 上部オリフィス部材
56 下部オリフィス部材
58 シェイクオリフィス(第1の制限通路)
60 アイドルオリフィス(第2の制限通路)
106 弁座部
110 ブラケット
114 ホルダ部
126 開閉ユニット
160 チャンバー室(駆動手段)
162 コイルスプリング(駆動手段)

Claims (6)

  1. 筒状に形成され、振動発生部及び振動受部の一方に連結される第1の取付部材と、
    前記第1の取付部材の内周側に配置され、振動発生部及び振動受部の他方に連結される第2の取付部材と、
    前記第1の取付部材と前記第2の取付部材との間に配置された弾性体と、
    液体が封入され、前記弾性体を隔壁の一部として該弾性体の変形に伴い内容積が変化する主液室と、
    前記第1の取付部材の内周側に配置されると共に、液体が封入され、液圧変化に応じて内容積が拡縮可能とされた副液室と、
    前記主液室と前記副液室とを互いに連通する第1の制限通路と、
    前記主液室と前記副液室とを互いに連通する第2の制限通路と、
    前記第2の制限通路を開放する開放状態及び閉塞する閉塞状態の何れかの状態に制御する開閉ユニットと、を有し、
    前記第1の取付部材に、前記副液室の軸方向外側へ延出すると共に、前記開閉ユニットと連結される略筒状のホルダ部を一体的に形成し、
    前記ホルダ部の先端部に、前記開閉ユニットの外周端よりも内周側に位置し、前記開閉ユニットの軸方向内側の一端面へ突き当てられる当接部を複数形成すると共に、複数の前記当接部の間にそれぞれ前記開閉ユニットの軸方向外側まで延出し、かつ軸直角方向に沿って前記開閉ユニットの外周端へ対向する延出部を形成したことを特徴とする防振装置。
  2. 前記延出部の先端側に、前記開閉ユニットの一端面が複数の前記当接部に突き当てられると、前記開閉ユニットの他端面へ接するように内周側に屈曲されるかしめ部を一体的に設けたことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記当接部は、前記第1の取付部材における前記ホルダ部を含む先端側が内周側へ塑性変形されて設けられることを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
  4. 前記第1の取付部材の内周側に配置されて、該第1の取付部材の内周側の空間を前記主液室と前記副液室とに区画する仕切部材と、
    前記仕切部材における前記副液室側の内壁面に設けられ、前記第2の制限通路の一端が開口する座受部と、を有し、
    前記開閉ユニットには、前記座受部に当接して前記第2の制限通路を閉鎖する閉鎖位置と前記座受部から離間して前記第2の制限通路を開放する開放位置との間で移動可能とされた弁体と、前記弁体を前記開放位置及び前記閉鎖位置の一方から他方へ移動させるための駆動手段と、が一体的に設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の防振装置。
  5. 前記第1の取付部材は、前記弾性体が内周面に固着されると共に、内周側に前記主液室及び前記副液室が配置される外筒と、該外筒が内周側に嵌挿される筒状のブラケットとを備え、
    前記ホルダ部を前記ブラケットに形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の防振装置。
  6. 前記第1の取付部材は、前記弾性体が内周面に固着されると共に、内周側に前記主液室及び前記副液室が配置される外筒と、該外筒が内周側に嵌挿される筒状のブラケットとを備え、
    前記ホルダ部を前記外筒に形成したことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の防振装置。
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