JP5244468B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車のエンジン等の振動発生部を車体等の振動受部にマウントする際に用いられる防振装置に関する。
この種の防振装置として、従来、例えば下記特許文献1に示されているように、振動発生部および振動受部のうちの何れか一方に連結される筒部材と、振動発生部および振動受部のうちの何れか他方に連結される取付部材と、筒部材と取付部材とを弾性的に連結するとともに筒部材の一方の開口端を閉塞するゴム弾性体と、筒部材の他方の開口端を閉塞するダイヤフラムと、筒部材の内側に形成されて液体が封入された液室を主液室と副液室とに区画する仕切り部材と、を備えた構成が知られている。上記した主液室は、隔壁の一部がゴム弾性体で形成されてゴム弾性体の変形により内容積が変化する液室であり、上記した副液室は、隔壁の一部がダイヤフラムで形成された液室である。
上記した仕切り部材には、筒部材の内側に嵌合され、主液室と副液室とを連通するオリフィス通路、及び筒部材の中心軸線方向に延びた収容室がそれぞれ形成されたオリフィス部材と、オリフィス部材の主液室側の端部に圧入嵌合されて収容室の主液室側の開口端を覆う蓋体と、収容室の内側に収容されたピストン(可動部材)と、が備えられている。このピストンは、主液室の液圧変動に伴って収容室の内周面に沿って移動可能になっている。
上記した構成の従来の防振装置では、ピストンを適正に機能させるために、収容室の中心軸線とピストンの駆動中心軸との同軸性、及び、収容室の真円度について、高精度が要求される。仮に、上記同軸性及び上記真円度のうちの少なくとも一方の精度が悪いと、収容室の内周面とピストンの外周面との間のクリアランス精度が低下し、収容室の内周面とピストンの外周面とが一部で干渉するおそれがある。この場合、その干渉部分によってピストンの動作が阻害され、ピストンがスムーズに動作しなくなり、防振装置が適正に機能しなくなるという問題が生じる。したがって、従来、防振装置を適正に機能させるため、収容室及びピストンの駆動軸を機械加工によって形成し、上記同軸性及び上記真円の精度を確保している。
特開2007−100954号公報
しかしながら、上記した従来の防振装置では、蓋体をオリフィス部材の端部に圧入嵌合する際、その圧入による応力によってオリフィス部材が変形し、収容室の中心軸線が偏心したり収容室が楕円に変形したりするおそれがある。これにより、収容室の中心軸線とピストンの駆動中心軸との同軸性、及び、収容室の真円度についての精度を確保することができない場合があり、この場合、ピストンがスムーズに動作しなくなり、防振装置が適正に機能しなくなるという問題が生じる。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、可動部材(ピストン)をスムーズに動作させて防振装置を適正に機能させることを目的としている。
本発明に係る防振装置は、振動発生部および振動受部のうちの何れか一方に連結される筒部材と、前記振動発生部および前記振動受部のうちの何れか他方に連結される取付部材と、前記筒部材と前記取付部材とを弾性的に連結するとともに前記筒部材の一方の開口端を閉塞するゴム弾性体と、前記筒部材の他方の開口端を閉塞するダイヤフラムと、前記筒部材の内側に形成されて液体が封入された液室を、隔壁の一部が前記ゴム弾性体で形成されて前記ゴム弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、隔壁の一部が前記ダイヤフラムで形成された副液室と、に区画する仕切り部材と、を備える防振装置において、前記仕切り部材には、前記筒部材の内側に嵌合され、前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路、及び、前記筒部材の中心軸線方向に沿って延びて少なくとも一方側が開口された収容室がそれぞれ形成されたオリフィス部材と、前記収容室の一方側の開口端を覆う天壁部、及び、該天壁部から垂設される周壁部をそれぞれ有し、前記オリフィス部材の主液室側の端部に被着される蓋体と、前記収容室の内側に収容され、前記主液室の液圧変化に伴って動作する可動部材と、が備えられ、前記オリフィス部材の主液室側の端部には、前記周壁部が圧入嵌合される被圧入部が前記収容室の周囲に形成され、前記オリフィス部材の主液室側の端面において前記被圧入部の収容室径方向の内側には、収容室周方向に沿って延在する溝が形成され、前記オリフィス部材の主液室側の端部のうち、前記溝の収容室径方向の外側に設けられた外周部に前記被圧入部が形成され、前記溝の収容室径方向の内側に設けられた内周部は前記外周部に対して離間されていることを特徴としている。
このような特徴により、蓋体をオリフィス部材に組み付ける際、溝の外側の外周部に形成された被圧入部に蓋体の周壁部が圧入嵌合される。このとき、溝の内側の内周部は、上記した外周部に対して離間されているので、周壁部を圧入する際の応力が内周部にまで伝達されにくく、周壁部が圧入されることで外周部が変形しても内周部が変形しにくくなる。すなわち、周壁部を圧入する際の外周部の変形が溝によって吸収され、周壁部の圧入時における内周部の変形が抑えられる。
また、本発明に係る防振装置は、前記オリフィス部材に、前記オリフィス通路として、前記収容室を通過する第一オリフィス通路と、第一オリフィス通路よりも液体の流通抵抗の大きい第二オリフィス通路と、がそれぞれ形成され、前記収容室の内側に、前記可動部材として、前記主液室の液圧変動に応じて前記収容室の内周面に沿って移動して前記第一オリフィス通路を開閉するピストンが収容されていることが好ましい。
これにより、ピストンが収容室の内周面に沿って移動することにより、液室内の液体が流通するオリフィス通路が切り替えられる。すなわち、主液室に液圧変動によりピストンが収容室の内周面に沿って移動して第一オリフィス通路を閉塞する位置に配置されると、液室内の液体は第二オリフィス通路を流通して主液室と副液室との間で往来する。一方、主液室に液圧変動によりピストンが収容室の内周面に沿って移動して第一オリフィス通路を開放する位置に配置されると、液体は液圧抵抗の低い方に優先的に流動するため、液室内の液体は第一オリフィス通路を流通して主液室と副液室との間で往来する。
また、本発明に係る防振装置は、前記収容室の主液室側の開口端の内側に、該収容室の内周形状を保持するための保持部材が嵌合されていることが好ましい。
これにより、収容室の内周面の主液室側の端部が保持部材によって収容室の内側から押さえられ、収容室の内周面の形状が保持される。
また、本発明に係る防振装置は、前記蓋体に、前記主液室と前記収容室とを連通する連通孔が形成され、前記仕切り部材には、前記収容室の内側に配設されているとともに、前記連通孔を開閉して前記主液室から前記収容室への方向にのみ液体を流動させる逆止弁が備えられ、前記収容室の主液室側の開口端の内側には、前記保持部材として、前記蓋体との間に前記逆止弁が配置されて該逆止弁を支持する逆止弁受け部材が嵌合されていることが好ましい。
これにより、逆止弁を支持する逆止弁受け部材をオリフィス部材に組み付けることにより、その逆止弁受け部材によって収容室の内周面の主液室側の端部が収容室の内側から押さえられ、収容室の内周面の形状が保持される。
また、本発明に係る防振装置は、前記溝の深さが、前記オリフィス部材に対する前記周壁部の圧入代よりも深くなっていることが好ましい。
これにより、溝の外側の外周部に形成された被圧入部に蓋体の周壁部を圧入嵌合させて蓋体をオリフィス部材に組み付ける際、周壁部圧入時の応力が溝によって確実に吸収され、内周部の変形がより確実に抑えられる。
また、本発明に係る防振装置は、前記周壁部に、複数の切り欠き部が形成されていることが好ましい。
これにより、周壁部を被圧入部に圧入嵌合する際に外周部に作用する圧入応力が低減される。
さらに、本発明に係る防振装置は、前記複数の切り欠き部が、周壁部周方向に沿って等間隔に配設されていることが好ましい。
これにより、周壁部を被圧入部に圧入嵌合する際に外周部に均等に圧入応力が作用する。また、周壁部を被圧入部に圧入嵌合する際、蓋体とオリフィス部材との相対的な位置決めが行い易くなる。
本発明に係る防振装置によれば、蓋体の周壁部を圧入する際の外周部の変形が溝によって吸収され、周壁部圧入時の内周部の変形が抑えられるため、蓋体をオリフィス部材に組み付ける際に、収容室の中心軸線が偏心したり収容室の内周形状が変形したりすることを防止することができる。これにより、可動部材をスムーズに動作させることができ、防振装置を適正に機能させることができる。
以下、本発明に係る防振装置の実施の形態について、図面に基いて説明する。
[第一の実施の形態]
まず、本発明に係る第一の実施の形態について図1〜図3に基いて説明する。
図1は本実施の形態における防振装置1の断面図であり、図2は後述する仕切り部材7の断面図であり、図3は後述する仕切り部材7の分解斜視図である。
また、本実施の形態では、図1における下側がバウンド側、つまり防振装置1を設置した際に静荷重(初期荷重)が入力される方向であり、図1における上側がリバウンド側、つまり前記静荷重の入力方向の反対側であり、以下の説明においてバウンド側を下側とし、リバウンド側を上側とする。
図1に示すように、防振装置1は、振動発生部の一例であるエンジンを振動受部の一例である車体にマウントさせる際に用いられるものであり、振動発生部の振動を減衰させるための装置である。図1に示すように、防振装置1は、互いに同軸L上に配置される内筒2(本発明における取付部材に相当する。)及び外筒3(本発明における筒部材に相当する。)と、これら内筒2及び外筒3に加硫接着により一体的に成形されるゴム弾性体4と、を備える基本構成である。
内筒2は、図示せぬエンジンに連結される部材である。詳しく説明すると、内筒2は、下側に向かうに従い漸次縮径されて下端が球状に丸められた部材であり、ゴム弾性体4内に埋設されている。内筒2には、その上端面から下方に延在する有底の雌ねじ部2aが形成されており、この雌ねじ部2aに螺合される図示せぬボルトによって、図示せぬエンジンに取り付けられた図示せぬエンジン側ブラケットが取り付けられる。
外筒3は、図示せぬ車体に連結される略円筒形状の部材である。詳しく説明すると、外筒3は、下側の小径部30と、上側の大径部31と、小径部30と大径部31との間に介在されて径方向内側に縮径された絞り部32と、を備えている。大径部31の内周面には、ゴム弾性体4の外周部が加硫接着されている。また、絞り部32及び小径部30の内周面には、内周被覆ゴム33が全周に亘って被覆されている。この内周被覆ゴム33は、絞り部32及び小径部30の内周面に加硫接着されており、その上端がゴム弾性体4の下端に連結されてゴム弾性体4と一体に形成されている。
また、外筒3において後述するオリフィス通路81と後述する主液室6Aとの連通部分(主液室側連通路84)に隣接する部分には、側面開口部35が形成されている。具体的に説明すると、外筒3の小径部30に側面開口部35が形成されている。そして、この側面開口部35は、薄膜状のメンブラン36によって閉塞されている。メンブラン36は、後述する主液室6Aの内圧の変化に応じて変形可能なゴム膜であり、側面開口部35を閉塞するように張設されている。このメンブラン36は、上記した内周被覆ゴム33に連結されており、ゴム弾性体4及び内周被覆ゴム33と一体に形成されている。
また、絞り部32及び小径部30の上端部の外周面には、外周シールゴム34が全周に亘って周設されている。この外周シールゴム34は、絞り部32及び小径部30の上端部の外周面に加硫接着されとり、メンブラン36の上端に連結されて、ゴム弾性体4、内周被覆ゴム33及びメンブラン36と一体に形成されている。
上記した構成からなる外筒3は、図示せぬ車体に取り付けられる車体側ブラケット10に装着されている。車体側ブラケット10は、外筒3を保持する略円筒形状のホルダー部11と、図示せぬ車体に連結される脚部12と、を備えている。ホルダー部11は、上側の小径部13と、下側の大径部14と、小径部13と大径部14との間に介在されて小径部13の下端から大径部14の上端に向かうに従い漸次拡径されたテーパー部15と、小径部13の上端部から径方向外側に突出したフランジ部16と、を備えている。脚部12は、径方向外側に張り出された縦断面視略L字状の板部であり、大径部14の中心軸線を挟んで左右両側にそれぞれ配設されている。脚部12の両側端にはリブ12aがそれぞれ設けられている。
上記したホルダー部11の内側に外筒3が嵌合されている。詳しく説明すると、外筒3はホルダー部11の内側に圧入されており、ホルダー部11の小径部13の内側に、外筒3の大径部31、絞り部32及び小径部30の上端部が配置され、外筒3の外周シールゴム34がホルダー部11の小径部13の内側に圧接されている。また、ホルダー部11の大径部14の内側には、外筒3の小径部30が間隔をあけて配置されており、ホルダー部11の内周面と外筒3の外周面との間には全周に亘って隙間Sが形成されている。すなわち、ホルダー部11の大径部14の内周面と外筒3の小径部30の外周面との間、及びホルダー部11の大径部14の内周面とメンブラン36の外側面との間には隙間Sがあけられている。この隙間Sには液体等が充填されてなく、当該隙間Sは空気室になっている。
上記した外筒3の外周面とホルダー部11の内周面との間には、上記した隙間Sを封止するシール部材9が嵌合されている。シール部材9は、縦断面視略U字形状のものを外筒3(小径部30)の外周面に沿って環状に形成したリング部材であり、車体側ブラケット10や外筒3やゴム弾性体4とは別体の部材である。
ゴム弾性体4は、内筒2と外筒3とを弾性的に連結するとともに外筒3の上側(一方)の開放端を閉塞する部材である。詳しく説明すると、ゴム弾性体4は、外筒3の大径部31を閉塞するドーム状のゴム弾性体であり、大径部31の内周面と、内筒2の胴部21の外周面との間に介在されている。
また、防振装置1には、外筒3の下側(他方)の開放端を閉塞するダイヤフラム5が備えられており、このダイヤフラム5と上記したゴム弾性体4との間には、例えばエチレングリコールや水、シリコーンオイル等の液体が封入された液室6が形成されている。
詳しく説明すると、ダイヤフラム5は、外筒3の小径部30の内側に内周ゴム33を介して嵌合されたダイヤフラムリング50と、ダイヤフラムリング50の内側に形成されたダイヤフラムゴム51と、を備えている。ダイヤフラムリング50は、金属製の環状部材であり、外筒3の下端部の内側に嵌め込まれ、外筒3の下端部を径方向内側に屈曲させることによりカシメ固定されている。ダイヤフラムゴム51は、後述する副液室6B内の液圧(内圧)の変化に応じて変形可能な薄膜部材であり、ダイヤフラムリング50の内周面に加硫接着されている。
液室6は、ゴム弾性体4の下面と外筒3の内周面(内周ゴム33)とダイヤフラム5の上面とで囲まれた室である。この液室6は、その内部に配設された仕切り部材7によって、リバウンド側の主液室6Aとバウンド側の副液室6Bとに区画されている。主液室6Aは、隔壁の一部(上壁)がゴム弾性体4で形成された室であり、主液室6Aの内容積は、ゴム弾性体4の変形により変化する。副液室6Bは、隔壁の一部(下壁)がダイヤフラム5(ダイヤフラムゴム51)で形成された室であり、副液室6Bの内容積は、副液室6B内の液圧(内圧)の変化によってダイヤフラム5(ダイヤフラムゴム51)が変形することで変化する。
上記した仕切り部材7は、外筒3の内側に配設され、上記した主液室6Aと副液室6Bとの間に介在されている。この仕切り部材7は、図1〜図3に示すように、上端が開口された略有底円筒状のオリフィス部材70と、オリフィス部材70の内側に上下方向に移動自在に配設されたピストン71(本発明における可動部材に相当する。)と、ピストン71を上方に付勢する付勢部材72と、オリフィス部材70の上端開口部を覆う蓋体73と、蓋体73に形成された連通孔73aを開閉する逆止弁74と、オリフィス部材70の内側の底面に配設された緩衝部材75と、を備えている。なお、仕切り部材7において、主液室6A側を上側とし、副液室6B側を下側とする。
オリフィス部材70は、外筒3の内側に嵌合された部材であり、中央部分にピストン71を収容するシリンダ室76(本発明における収容室に相当する。)が形成されている。シリンダ室76は、上下方向に延在する丸孔状の空間であり、上端が開口されて下端が底板部78によって閉塞されている。シリンダ室76の内側には、底板部78の中央部分から起立された棒状の軸部材79が配設されている。軸部材79は、シリンダ室76の中心軸線上に延設されており、この軸部材79の下端部は、オリフィス部材70の底板部78の中央部分に形成された円筒状の軸受け部80内に嵌合されている。また、底板部78には、軸受け部80の周りに液体が流通する複数の流通孔87が形成されており、この流通孔87を介してシリンダ室76の下部と上記した副液室6Bとが連通されている。
上記したオリフィス部材70の上端部には、後述する蓋体73の周壁部73cが径方向外側から圧入嵌合される被圧入部88が形成されている。この被圧入部88は、オリフィス部材70の上端部の外周面を径方向内側に縮径した構成からなり、オリフィス部材70の全周に亘って形成されている。
また、オリフィス部材70の上端面において被圧入部88のシリンダ室76の径方向内側には、シリンダ室76の周方向に沿って延在する溝77が形成されている。この溝77は、縦断面視において軸線L方向に長く上端が開口された断面視略凹状のスグリ(オリフィス部材70の一部を抜き取った肉抜き部)であり、溝77の内側は液体(液室6内の液体と同一の液体)で満たされた状態となっている。この溝77は、オリフィス部材70の上端面におけるシリンダ室76の径方向の中央部分に配設されているとともに、主液室側連通路84の部分を除いてオリフィス部材70の上端面の全周に亘って一定の溝深さで延設されている。この溝77は、縦断面視において、底面側(下側)から開口端側(上側)に向かうに従い漸次拡幅されたテーパー状に形成されていることが好ましい。これにより、上記した溝77を金型で形成する際、溝77から金型が抜け易くなり、オリフィス部材70が成形し易くなる。
オリフィス部材70の上端部は、上記した溝77によって外周部70aと内周部70bとに分離されて二重筒構造になっている。外周部70aは、オリフィス部材70の上端部のうち、溝77の外側(シリンダ室76の径方向の外側)に設けられた略円筒形状(平面視C字形状)の筒部であり、その外周に上記した被圧入部88が形成されている。また、内周部70bは、オリフィス部材70の上端部のうち、溝77の内側(シリンダ室76の径方向の内側)に設けられた略円筒形状(平面視C字形状)の筒部であり、その径方向内側にシリンダ室76が形成されている。また、内周部70bは、上記した外周部70aの内側に溝77を介して配設されており、外周部70aに対して離間されている。また、溝77の深さH1は、オリフィス部材70に対する蓋体73の周壁部73cの圧入代H2(周壁部73cのうちの被圧入部88に圧接する部分の軸線L方向の長さ)よりも深くなっている。
また、オリフィス部材70には、上記主液室6Aと副液室6Bとを連通するオリフィス通路81が形成されている。このオリフィス通路81は、防振装置1に振動が入力された際に当該オリフィス通路81を流通する液体に液柱共振(共振現象)を生じさせて上記振動を減衰させるための液路であり、車両における低周波域(例えば8Hz〜12Hz)の共振振動であるシェイク振動の周波数及び振幅に対応するようにチューニングされたシェイクオリフィス81A(本発明の第二オリフィス通路に相当する。)と、車両のアイドリング運転時に発生する高周波域(例えば20Hz〜40Hz)のアイドル振動の周波数及び振幅に対応するようにチューニングされたアイドルオリフィス81B(本発明の第一オリフィス通路に相当する。)と、に分けられている。
具体的に説明すると、オリフィス部材70の上部の外周面には、オリフィス部材70の周方向に延在する第一溝82が形成されており、オリフィス部材70の下部の外周面には、オリフィス部材70の周方向に延在する第二溝83が形成されている。第一溝82の一端は、オリフィス部材70の上端部に形成された主液室側連通路84を介して上記した主液室6Aに連通されている。この主液室側連通路84は、上端が主液室6Aに向けて開放されているとともに下端が第一溝82の一端部に向けて開放されており、外側面(オリフィス部材70の径方向外側の面)がメンブラン36で閉塞されている。また、第一溝82の他端は、第二溝83の一端に連通されており、第二溝83の他端は、オリフィス部材70の下端部に形成された副液室側連通路85を介して上記した副液室6Bに連通されている。また、第一溝82の他端部の内周部分には、オリフィス開口86が形成されている。このオリフィス開口86は、オリフィス部材70の周方向に長い長孔であり、その面積が第二溝83の断面積よりも大きくなっている。第一溝82の他端部とシリンダ室76の下部とは、前記オリフィス開口86を介して連通されている。すなわち、上記したシェイクオリフィス81Aは、上記した主液室側連通路84と第一溝82と第二溝83と副液室側連通路85とにより形成されている。また、上記したアイドルオリフィス81Bは、上記した主液室側連通路84と第一溝82とオリフィス開口86とシリンダ室76の下部と流通孔87とにより形成されている。つまり、アイドルオリフィス81Bは、シリンダ室76を通過するオリフィス通路となっており、また、シェイクオリフィス81Aは、アイドルオリフィス81Bよりも液体の流通抵抗が大きくなっている。
ピストン71は、主液室6Aの液圧変動に応じてシリンダ室76の内周面に沿って移動してアイドルオリフィス81Bを開閉(開放/遮断)する可動部材であり、シリンダ室76内に収容されて軸部材79に沿って移動自在に設けられた略円盤状の部材である。詳しく説明すると、ピストン71の外周面はシリンダ室76の内周面に沿って形成されており、ピストン71の中央部分には軸部材79が挿入された筒部71aが設けられている。このピストン71は、上記したオリフィス開口86よりも上方に配置されてアイドルオリフィス81Bを開放する位置(図1に示す位置)と、オリフィス開口86を閉塞してアイドルオリフィス81Bを遮断する位置(図示せず)との間で移動可能になっている。
付勢部材72は、底板部78とピストン71との間に圧縮変形した状態で介装されたコイルスプリングであり、予圧縮力が作用した状態で設置されている。この付勢部材72の下端部は、底板部78の中央部分に形成された凹部78aの内側に嵌合されており、また、付勢部材72の上端部は、ピストン71の筒部71aの外側に嵌合されており、付勢部材72の内側には上記した軸部材79が挿入されている。
蓋体73は、オリフィス部材70の上端部に被着される部材であり、上記したシリンダ室76の上端開口部を閉塞する平面視略円形の天壁部73bと、天壁部73bの外縁部から垂設された略円筒状の周壁部73cと、を備えている。天壁部73bの中央部分には、後述する逆止弁74の嵌合部74cが嵌合される嵌合孔73dが形成されており、この嵌合孔73cの周りに複数の連通孔73aが形成されている。また、周壁部73cの内径は、オリフィス部材70の被圧入部88の外径よりも若干小さく、周壁部73cは被圧入部88の外側に圧入嵌合されている。また、蓋体73において上記した主液室側連通路84に対応する部分には、切り欠き部73eが形成されており、蓋体73は、主液室側連通路84を閉塞しないような形状になっている。
逆止弁74は、蓋体73の内側(連通孔73aの下方)に配設された部材であり、その概略構成としては、円環状の外周部74aと、外周部74aの内側に配設された弾性変形可能な略円盤状の弁体部74bと、弁体部74bの上面の中央部分から立設された嵌合部74cと、を備えている。外周部74aの内縁部と弁体部74bの外縁部とは弾性変形可能な連結部74dを介して連結されている。外周部74aは、オリフィス部材70の上端面と蓋体73の天壁部73bとの間に挟持されており、嵌合部74cは、蓋体73の嵌合孔73dに嵌合されており、弁体部74bの上面は、所定の予圧力で蓋体73の天壁部73bの下面に圧接されている。また、弁体部74bの下面の中央部分には凹部74eが形成されており、この凹部74eの内側に上記した軸部材79の上端が嵌合されている。
緩衝部材75は、ピストン71がシリンダ室76の底部まで下降した際の衝撃を緩和するための弾性部材である。緩衝部材75は円環状に形成されており、平面視において緩衝部材75の内側に底板部78の流通孔87が配設されている。
次に、上記した構成からなる防振装置1の製造工程について説明する。
まず、内筒2と外筒3との間にゴム弾性体4を形成する工程を行う。詳しく説明すると、ゴム弾性体4の金型の中に外筒3及び内筒2をそれぞれ所定位置に配置するとともに、外筒3の内周面全体、外筒3の絞り部32の外周面、外筒3の小径部30の上端部の外周面、及び側面開口部35の内周面に、それぞれ接着剤を塗布するとともに、内筒2の外周面に接着剤を塗布する。その後、上記金型の中に加硫ゴムを流し込んでゴム弾性体4を加硫成形するとともに、このゴム弾性体4と一体に内周被覆ゴム33、外周シールゴム34、及びメンブラン36をそれぞれ加硫成形する。そして、上記したゴム弾性体4や内周被覆ゴム33等の硬化後に上記金型を取り外す。
一方、仕切り部材7を組み立てる工程を行う。
詳しく説明すると、オリフィス部材70の軸受け部80に軸部材79の下端部を嵌合させてシリンダ室76内に軸部材79を起立させるとともに、シリンダ室76の底面に緩衝部材75を配置する。その後、付勢部材72の内側に軸部材79を挿入させつつ付勢部材72をシリンダ室76内に配置し、付勢部材72の下端をオリフィス部材70の底板部78の凹部78aに嵌合させる。
続いて、ピストン71の筒部71aの内側に軸部材79を挿入させつつピストン71をシリンダ室76内に配置し、ピストン71の筒部71aの下端部を付勢部材72の上端部の内側に嵌合させる。
一方、蓋体73に逆止弁74を装着させる。すなわち、逆止弁74の嵌合部74cを蓋体73の嵌合孔73dに嵌合させ、蓋体73の天壁部73bの下方に逆止弁74を吊持させる。
その後、蓋体73の周壁部73cをオリフィス部材70の被圧入部88に圧入嵌合させて蓋体73をオリフィス部材70の上端に被着させる。このとき、被圧入部88が形成された外周部70aは、周壁部73cの圧入時の応力によって変形し、外周部70aの中心軸線が偏心したり外周部70aの内周形状が変形したりする。一方、オリフィス部材70の上端部の内周部70bは、上記した外周部70aに対して離間されているので、周壁部73cを圧入する際の応力が内周部70bにまで伝達されにくく、内周部70bは変形しにくい。すなわち、周壁部73cを圧入する際の外周部70aの変形が溝77によって吸収され、周壁部73cの圧入時における内周部70bの変形が抑えられる。
特に、溝77の深さH1が周壁部73cの圧入代H2よりも深くなっているので、被圧入部88に周壁部73cを圧入嵌合させて蓋体73をオリフィス部材70に組み付ける際、周壁部73cの圧入時の応力が溝77によって確実に吸収され、内周部70bの変形がより確実に抑えられる。
また、逆止弁74が装着された蓋体73をオリフィス部材70の上端に被着させる際、逆止弁74の外周部74aが、オリフィス部材70の上端面と蓋体73の天壁部73bとの間に挟まれ、逆止弁74の弁体部74b及び連結部74dが弾性変形して弁体部74bの上面が蓋体73の天壁部73bの下面に押し付けられる。これにより、上記天壁部73bに形成された連通孔73aが弁体部74bにより閉塞される。また、このとき、逆止弁74の凹部74eの内側に軸部材79の上端が嵌合され、軸部材79の上端が軸支される。
以上により、仕切り部材7が組み立てられる。
次に、上記した仕切り部材7を外筒3の内側に嵌合する工程を行う。詳しく説明すると、仕切り部材7を外筒3の下端側から外筒3の小径部30の内側に圧入させる。これにより、オリフィス部材70の第一溝82、第二溝83、及び副液室側連通路85の外周側の開口が内周被覆ゴム33によって閉塞されるとともに、主液室側連通路84の外周側の開口がメンブラン36によって閉塞される。また、ゴム弾性体4の下面と蓋体73の上面との間に主液室6Aが形成される。
次に、ダイヤフラム5を外筒3の下端部の内側に嵌合する工程を行う。詳しく説明すると、ダイヤフラム5のダイヤフラムリング50を外筒3の小径部30の下端部の内側に圧入させた後、小径部30の下端を径方向内側に向けて縮径変形させてダイヤフラムリング50を外筒3にカシメ固定する。これにより、外筒3の下端が閉塞されてダイヤフラム5のダイヤフラムゴム51の上面とオリフィス部材70の下面との間に副液室6Bが形成される。
次に、液室6内に液体を封入する工程を行う。詳しく説明すると、図示せぬ液体注入口から液室6内に液体を注入して液室6内に液体を充填し、その後、前記液体注入口を閉塞させて液室6を封止する。このとき、メンブラン36とゴム弾性体4(内周被覆ゴム33)とが一体に形成されているため、メンブラン36のシール性が向上しており、外筒3の側面開口部35がメンブラン36によって確実に閉塞されている。
次に、外筒3を車体側ブラケット10のホルダー部11内に圧入嵌合する工程を行う。これにより、外筒3の大径部31がホルダー部11の小径部13の内側に配置されるとともに、外筒3の外周シールゴム34の外周面がホルダー部11の小径部13の内周面に圧接され、ホルダー部11の大径部14の内周面と外筒3の外周面(メンブラン36の外側面)との間に形成された隙間Sの上側が閉塞される。
次に、外筒3の外周面とホルダー部11の内周面との間にシール部材9を嵌合する工程を行う。詳しく説明すると、外筒3の下端側から外筒3の外周面とホルダー部11の内周面との間にシール部材9を差し込む。このシール部材9よって、メンブラン36の外側に形成された隙間Sの下側が封止され、その隙間Sへの外気の侵入が防止される。
次に、上記した防振装置1の作用について説明する。
上記した構成からなる防振装置1では、車両におけるエンジンからの振動が図示せぬエンジン側ブラケットを介して内筒2に伝達され、さらに内筒2からゴム弾性体4に伝達され、ゴム弾性体4が弾性変形する。このとき、ゴム弾性体4は振動吸収主体として作用し、ゴム弾性体4の内部摩擦等に基づく吸振作用によって振動が吸収され、外筒3から車体側ブラケット10を介して車体側へ伝達される振動が低減される。
また、上記した防振装置1に、相対的に周波数が低く振幅が大きいシェイク振動が入力されると、このシェイク振動によってゴム弾性体4が弾性変形し、主液室6A内に、相対的に大きな液圧変化が生じ、主液室6A内の液圧は周期的に大きな昇降を繰り返す。
このとき、主液室6A内の周期的な液圧上昇時においては、主液室6A内の液圧がシリンダ室76の上室(ピストン71の上方のシリンダ室)内の液圧よりも大きくなるので、逆止弁74の弁体部74bがその予圧力に抗して押し下げられて蓋体73の連通孔73aが開放される。このとき、シリンダ室76の上室内の液圧が付勢部材72の付勢力(予圧縮力)よりも大きくなるので、ピストン71が付勢部材72の付勢力に抗して押し下げられる。これにより、オリフィス部材70のオリフィス開口86がピストン71により閉塞されてアイドルオリフィス81Bが遮断される。その結果、液室6内の液体は、主液室6A内の液圧上昇に伴って主液室6A側からシェイクオリフィス81Aを通って副液室6B側へと流通する。
一方、主液室6A内の周期的な液圧低下時においては、主液室6A内の液圧がシリンダ室76の上室内の液圧よりも小さくなるので、シリンダ室76の上室内の液圧によって逆止弁74の弁体部74bが蓋体73の天壁部73bに押し付けられて蓋体73の連通孔73aが閉塞される。その結果、シリンダ室76の上室内の液圧によってピストン71が押し下げられた状態を維持し、オリフィス部材70のオリフィス開口86がピストン71により閉塞されてアイドルオリフィス81Bが遮断されたままの状態となる。その結果、液室6内の液体は、主液室6A内の液圧低下に伴って副液室6B側からシェイクオリフィス81Aを通って主液室6A側へと流通する。
上記したシェイクオリフィス81Aはシェイク振動に対応するようにチューニングされているため、上述したように液室6内の液体がシェイクオリフィス81Aを通って主液室6Aと副液室6Bとの間を往来する際、当該シェイクオリフィス81Aを流通する液体に液柱共振が生じる。このため、防振装置1に入力されたシェイク振動は、シェイクオリフィス81Aにおける液柱共振によって減衰され、車体側に伝達されるシェイク振動は低減される。
また、上記した防振装置1に、相対的に周波数が高く振幅が小さいアイドル振動が入力されると、このアイドル振動によってゴム弾性体4が弾性変形し、主液室6A内に、相対的に小さな液圧変化が生じ、主液室6A内の液圧は周期的に小さい昇降を繰り返す。このとき、主液室6A内の周期的な液圧上昇時において、主液室6A内の液圧がシリンダ室76の上室内の液圧よりも大きくなるが、逆止弁74の弁体部74bを押し下げるほどの力が生じないため、逆止弁74の弁体部74bがその予圧力によって蓋体73の天壁部73bに押し付けられた状態を保持し、蓋体73の連通孔73aが閉塞されたままになる。これにより、ピストン71は付勢部材72の付勢力により上方に付勢された状態を保持し、オリフィス部材70のオリフィス開口86が開口されてアイドルオリフィス81Bが開放される。このとき、シェイクオリフィス81A及びアイドルオリフィス81Bの両方が、液体が流通可能な状態(開放状態)になっているが、アイドルオリフィス81Bはシェイクオリフィス81Aよりも液体の流通抵抗が低く設定されているため、液体はアイドルオリフィス81Bの方に優先的に流通する。したがって、液室6内の液体は、主液室6A内の液圧変化に伴ってアイドルオリフィス81Bを通って主液室6Aと副液室6Bとの間を往来する。
なお、主液室6A内の周期的な液圧低下時においては、主液室6A内の液圧がシリンダ室76の上室内の液圧よりも小さくなるため、シリンダ室76の上室内の液圧によって逆止弁74の弁体部74bが蓋体73の天壁部73bに押し付けられ、蓋体73の連通孔73aが逆止弁74により閉塞されたままになり、オリフィス部材70のオリフィス開口86が開口されてアイドルオリフィス81Bが開放される。
上記したアイドルオリフィス81Bはアイドル振動に対応するようにチューニングされているため、上述したように液室6内の液体がアイドルオリフィス81Bを通って主液室6Aと副液室6Bとの間を往来する際、当該アイドルオリフィス81Bを流通する液体に液柱共振が生じる。このため、防振装置1に入力されたアイドル振動は、アイドルオリフィス81Bにおける液柱共振によって減衰され、車体側に伝達されるアイドル振動は低減される。
また、上記した防振装置1では、バウンド方向に大きな振動が入力されて主液室6Aの液圧が急激に上昇した後、リバウンド方向に振動が入力されて主液室6Aが負圧になり、主液室側連通路84において局所的に急激な液圧低下が起きようとしても、この急激な液圧低下がメンブラン36によって吸収される。
上記した構成からなる防振装置1によれば、オリフィス部材70の被圧入部88に蓋体73の周壁部73cを圧入する際の外周部70aの変形が溝77によって吸収され、周壁部73cの圧入時の内周部70bの変形が抑えられるため、蓋体73をオリフィス部材70に組み付ける際に、シリンダ室76の中心軸線が偏心したりシリンダ室76の内周形状が変形したりすることを防止することができる。これにより、ピストン71をスムーズに動作させることができ、防振装置1を適正に機能させることができる。また、ピストン71の外周面とシリンダ室76の内周面とのクリアランスが適正に確保され、ピストン71の外周面とシリンダ室76の内周面との干渉が回避されるので、ピストン71の外周面やシリンダ室76の内周面の磨耗を抑えることができ、防振装置1の耐久性を向上させることができる。
また、上記した防振装置1によれば、溝77の深さH1が周壁部73cの圧入代H2よりも深くなっており、周壁部73cの圧入時の応力が溝77によって確実に吸収され、内周部70bの変形がより確実に抑えられるので、シリンダ室76の偏心やシリンダ室76の内周形状の変形をより確実に防止することができ、ピストン71をより確実にスムーズに動作させることができる。
[第二の実施の形態]
次に、本発明に係る第二の実施の形態について、図4に基いて説明する。
図4は本実施の形態における防振装置1の断面図である。
なお、上述した第一の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態における仕切り部材7には、蓋体73に形成された連通孔73aを開閉して主液室6Aからシリンダ室76への方向にのみ液体を流動させる逆止弁として、軸線Lに対して垂直に配設された略円盤状の弾性体からなる逆止弁174が備えられている。この逆止弁174の中央部分の上面及び下面には凸部174a,174bがそれぞれ形成されている。また、逆止弁174は、その厚さが中心軸線Lから径方向外側に向かうに従い漸次薄くなっており、少なくとも逆止弁174の上面は径方向外側に向かって下向きに傾斜されている。また、上記した凸部174a,174bのうち、上側の凸部174aは、蓋体73に形成された嵌合孔73d内に嵌合されており、下側の凸部174bは、後述する逆止弁受け部材190の凹部194内に嵌合されている。
また、本実施の形態における仕切り部材7には、上記した逆止弁174を支持するための逆止弁受け部材190が備えられている。この逆止弁受け部材190は、逆止弁174が載置された受け皿状のプレートである。詳しく説明すると、逆止弁受け部材190は、軸線Lに対して垂直に配置された平面視略円形の底板部191と、底板部191の外縁部から立設された周壁部192と、周壁部192の上端から径方向外側に突出したフランジ部193と、を備えている。底板部191の中央部分には、上記した逆止弁174の下側の凸部174bが嵌合される凹部194されている。また、底板部191には、平面視において上記した凹部194の周りに貫通孔195が複数形成されている。上記した構成からなる逆止弁受け部材190は蓋体73の下方に配置されており、逆止弁受け部材190と蓋体73との間に逆止弁174が配置されて挟持されている。また、上記した逆止弁受け部材190は、シリンダ室76内に嵌合されており、シリンダ室76の内周形状を保持するための保持部材として機能する。すなわち、周壁部192がシリンダ室76内に嵌合されており、また、フランジ部193がオリフィス部材70の上端面に載置されてオリフィス部材70の上端面と蓋体73の天壁部73bの下面との間に挟み込まれている。
上記した仕切り部材7を備える防振装置1では、オリフィス部材70に蓋体73を被着させる前に、シリンダ室76の上端部に逆止弁受け部材190を嵌合させる。これにより、シリンダ室76の内周面がシリンダ室76の内側から押さえられ、シリンダ室76の内周面の形状が保持される。その後、蓋体73の周壁部73cをオリフィス部材70の被圧入部88に圧入嵌合させて蓋体73をオリフィス部材70の上端に被着させる。このとき、オリフィス部材70の上端部の内周部70bは、溝77によって上記した外周部70aに対して離間されているので、周壁部73cを圧入する際の応力が内周部70bにまで伝達されにくく、内周部70bは変形しにくい。さらに、上述したとおり、逆止弁受け部材190によってシリンダ室76の内周面がシリンダ室76の内側から押さえられているので、内周部70bの変形が確実に抑えられる。
上記した構成からなる防振装置1によれば、内周部70bの変形が確実に抑えられるため、シリンダ室76の中心軸線が偏心したりシリンダ室76の内周形状が変形したりすることを防止することができ、ピストン71をより確実にスムーズに動作させることができ、防振装置1を適正に機能させることができる。
[第三の実施の形態]
次に、本発明に係る第三の実施の形態について、図5に基いて説明する。
図5は本実施の形態における仕切り部材7の分解斜視図である。
なお、上述した第一、第二の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施の形態における蓋体173の周壁部173cには、凹状の切り欠き部173eが複数形成されている。これら複数の切り欠き部173eは、周壁部173cの周方向に沿って等間隔に配設されている。すなわち、蓋体173の天壁部173bの外縁部には、複数の周壁片173fと複数の切り欠き部173eとが交互に配設されており、図5では4つの周壁片173fが均等に配設されている。なお、上記した複数の切り欠き部173eのうちの1つが、主液室側連通路84に対応する位置に形成されている。
上記した蓋体173を備える防振装置1では、蓋体173の周壁部173cに複数の切り欠き部173eが形成されているため、蓋体173の周壁部173cをオリフィス部材70の被圧入部88に圧入嵌合させて蓋体173をオリフィス部材70の上端に被着させるとき、オリフィス部材70の上端部の外周部70aに作用する圧入応力が低減される。また、上記した複数の切り欠き部173eが周方向に等間隔に配設されているので、外周部70aに均等に圧入応力が作用するとともに、蓋体173とオリフィス部材70との相対的な位置決めが行い易くなる。
上記した構成からなる防振装置1によれば、蓋体73の周壁部73cの圧入時の応力が低減されるので、蓋体73をオリフィス部材70に組み付ける際に、シリンダ室76の偏心や変形をより確実に防止することができる。
特に、複数の切り欠き部173eが周方向に等間隔に配設され、外周部70aに均等に圧入応力が作用するので、シリンダ室76の偏心や変形がより生じにくくなり、シリンダ室76の形状等をより確実に保つことができる。また、複数の切り欠き部173eが周方向に等間隔に配設されていることで、蓋体173とオリフィス部材70との相対的な位置決めが行い易くなるので、防振装置1(仕切り部材7)の製作工程が容易となり、量産性を向上させることができる。
なお、上記した実施の形態では、オリフィス部材70の上端面に形成された溝77は全周に亘って形成されているが、上述したように、蓋体173の周壁部173cに複数の切り欠き部173eが形成されている場合、それらの切り欠き部173eの間に形成された周壁片173fに対応する位置にだけ溝を形成することができる。すなわち、オリフィス部材70上端面の溝を周方向に断続的(間欠的)に形成することも可能である。
以上、本発明に係る防振装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、内筒2に、振動発生源である図示せぬエンジンがエンジン側ブラケットを介して連結され、外筒3に、振動受部である図示せぬ車体が車体側ブラケット10を介して連結されているが、本発明は、内筒2(取付部材)に振動受部が連結され、外筒3(筒部材)にブラケット10を介して振動発生源が連結されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、車両のエンジンマウントとして適用される防振装置1について説明しているが、本発明に係る防振装置はエンジンマウント以外に適用することも可能である。例えば、本発明に係る防振装置を、建設機械に搭載された発電機のマウントとして適用することも可能であり、或いは、工場等に設置される機械のマウントとして適用することも可能である。
また、上記した実施の形態では、外筒3と同軸上に内筒2が配設され、この内筒2の雌ねじ部2aに図示せぬボルトを螺着させて内筒2に図示せぬエンジン側ブラケットを取り付ける構成になっているが、本発明は、内筒2の内側にエンジン側ブラケットの圧入部が圧入される構成であってもよい。また、内筒2が外筒3と直交する方向に延設され、内筒2の内側に図示せぬエンジン側ブラケットのボルトが挿入されてナット等で機械的に固定される構成であってもよい。さらに、本発明は、筒形状の取付部材に限定されず、例えば、取付部材が、ボルトが突設された構成からなり、前記ボルトによってエンジン側ブラケット等に取り付ける構成であってよい。
また、上記した実施の形態では、オリフィス部材70にシェイクオリフィス81Aとアイドルオリフィス81Bとがそれぞれ形成されているとともに、仕切り部材7に、ピストン71を付勢する付勢部材72と、蓋体73,173に形成された連通孔73a,173aを開閉する逆止弁74,174と、が備えられており、主液室6Aの液圧と付勢部材72による付勢力とによってピストン71が往復動する構成になっているが、本発明は、上述したような液圧切換式の防振装置1に限定されるものではない。例えば、ピストン71がモータ等の機械式の駆動機構によって往復動する構成であってもよい。この場合、逆止弁74,や付勢部材72を用いることなく、ピストン71を往復動させることが可能である。
また、上記した実施の形態では、主液室6Aの液圧変化に伴って動作する可動部材として、シリンダ室76の内周面に沿って軸線L方向に往復動するピストン71が備えられているが、本発明は、仕切り部材7にピストン71が備えられてなく、シリンダ室76内に収容された可動膜(可動メンブラン)を可動部材とすることも可能である。例えば、上述した逆止弁74を上述した可動膜とすることも可能であり、シリンダ室76の偏心や変形が抑えられることにより、逆止弁74をスムーズに動作させることができ、逆止弁74による蓋体73の連通孔73aの開閉が適正に行われる。
また、上記した実施の形態では、オリフィス部材70の上端部の外周部70aの外周に被圧入部88が形成されており、蓋体73の周壁部73cが外周部70aの外側に圧入嵌合されているが、本発明は、外周部70aの内周に被圧入部88が形成され、蓋体73の周壁部73cが外周部70aの内周に圧入嵌合された構成にすることも可能である。
また、上記した第二の実施の形態では、シリンダ室76の上端部内側に嵌合されてシリンダ室76の内周形状を保持する保持部材として、蓋体73との間に逆止弁174が配置されて当該逆止弁174を支持する逆止弁受け部材190が備えられているが、本発明は、逆止弁74を支持せず、シリンダ室76の上端部内側に嵌合されてシリンダ室76の内周形状を保持する保持部材が備えられていてもよい。例えば、逆止弁174が備えられていないが、シリンダ室76の上端部に保持部材が嵌合されていてもよい。
また、上記した第三の実施の形態では、蓋体173の周壁部173cに形成された複数の切り欠き部173eが周方向に均等に配設されているが、本発明は、上記した切り欠き部173eを周方向に不均等に配設することも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した各実施の形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の第一の実施の形態を説明するための防振装置の断面図である。 本発明の第一の実施の形態を説明するための仕切り部材の断面図である。 本発明の第一の実施の形態を説明するための仕切り部材の分解斜視図である。 本発明の第二の実施の形態を説明するための防振装置の断面図である。 本発明の第三の実施の形態を説明するための仕切り部材の分解斜視図である。
符号の説明
1 防振装置
2 内筒(取付部材)
3 外筒(筒部材)
4 ゴム弾性体
5 ダイヤフラム
6 液室
6A 主液室
6B 副液室
7 仕切り部材
70 オリフィス部材
70a 外周部
70b 内周部
71 ピストン(可動部材)
73 蓋体
73a 連通孔
73b 天壁部
73c 周壁部
74 逆止弁
76 シリンダ室(収容室)
77 溝
81 オリフィス通路
81A シェイクオリフィス(第二オリフィス通路)
81B アイドルオリフィス(第一オリフィス通路)
88 被圧入部
190 逆止弁受け部材

Claims (7)

  1. 振動発生部および振動受部のうちの何れか一方に連結される筒部材と、
    前記振動発生部および前記振動受部のうちの何れか他方に連結される取付部材と、
    前記筒部材と前記取付部材とを弾性的に連結するとともに前記筒部材の一方の開口端を閉塞するゴム弾性体と、
    前記筒部材の他方の開口端を閉塞するダイヤフラムと、
    前記筒部材の内側に形成されて液体が封入された液室を、隔壁の一部が前記ゴム弾性体で形成されて前記ゴム弾性体の変形により内容積が変化する主液室と、隔壁の一部が前記ダイヤフラムで形成された副液室と、に区画する仕切り部材と、
    を備える防振装置において、
    前記仕切り部材には、
    前記筒部材の内側に嵌合され、前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路、及び、前記筒部材の中心軸線方向に沿って延びて少なくとも一方側が開口された収容室がそれぞれ形成されたオリフィス部材と、
    前記収容室の一方側の開口端を覆う天壁部、及び、該天壁部から垂設される周壁部をそれぞれ有し、前記オリフィス部材の主液室側の端部に被着される蓋体と、
    前記収容室の内側に収容され、前記主液室の液圧変化に伴って動作する可動部材と、
    が備えられており、
    前記オリフィス部材の主液室側の端部には、前記周壁部が圧入嵌合される被圧入部が前記収容室の周囲に形成され、
    前記オリフィス部材の主液室側の端面において前記被圧入部の収容室径方向の内側には、収容室周方向に沿って延在する溝が形成され、
    前記オリフィス部材の主液室側の端部のうち、前記溝の収容室径方向の外側に設けられた外周部に前記被圧入部が形成され、前記溝の収容室径方向の内側に設けられた内周部は前記外周部に対して離間されていることを特徴とする防振装置。
  2. 請求項1記載の防振装置において、
    前記オリフィス部材には、前記オリフィス通路として、前記収容室を通過する第一オリフィス通路と、第一オリフィス通路よりも液体の流通抵抗の大きい第二オリフィス通路と、がそれぞれ形成され、
    前記収容室の内側には、前記可動部材として、前記主液室の液圧変動に応じて前記収容室の内周面に沿って移動して前記第一オリフィス通路を開閉するピストンが収容されていることを特徴とする防振装置。
  3. 請求項1または2記載の防振装置において、
    前記収容室の主液室側の開口端の内側には、該収容室の内周形状を保持するための保持部材が嵌合されていることを特徴とする防振装置。
  4. 請求項3記載の防振装置において、
    前記蓋体には、前記主液室と前記収容室とを連通する連通孔が形成され、
    前記仕切り部材には、前記収容室の内側に配設されているとともに、前記連通孔を開閉して前記主液室から前記収容室への方向にのみ液体を流動させる逆止弁が備えられ、
    前記収容室の主液室側の開口端の内側には、前記保持部材として、前記蓋体との間に前記逆止弁が配置されて該逆止弁を支持する逆止弁受け部材が嵌合されていることを特徴とする防振装置。
  5. 請求項1から4のいずれか記載の防振装置において、
    前記溝の深さは、前記オリフィス部材に対する前記周壁部の圧入代よりも深くなっていることを特徴とする防振装置。
  6. 請求項1から4のいずれか記載の防振装置において、
    前記周壁部には、複数の切り欠き部が形成されていることを特徴とする防振装置。
  7. 請求項6記載の防振装置において、
    前記複数の切り欠き部は、周壁部周方向に沿って等間隔に配設されていることを特徴とする防振装置。
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