JP5002457B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車、一般産業用機械等に適用され、エンジン等の振動発生部から車体等の振動受部へ伝達される振動を減衰及び吸収する防振装置に関するものである。
自動車には、エンジンと車体(フレーム)との間にエンジンマウントとして防振装置が配置されている。このようなエンジンマウントとして適用される防振装置の一例としては、特許文献1に示されている液体封入式のものが知られている。この特許文献1に示された防振装置には、外筒、ゴム弾性体及びダイヤフラムにより外部から密閉された液室空間が形成されており、この液室空間は、仕切部材により、弾性体を隔壁の一部とする主液室と、ダイヤフラムを隔壁の一部とする副液室とにそれぞれ区画され、これらの主液室と副液室とが、液体の流動抵抗が異なる2本のそれぞれのオリフィス(シェイクオリフィス及びアイドルオリフィス)により連通されている。
また特許文献1に記載の防振装置では、仕切部材に、可動ゴム板が主液室に面するように配設されると共に、この可動ゴム板を介して主液室の外側に第1の作用空気室(負圧室)が設けられており、この第1の作用空気室が仕切部材及びハウジング(外筒部材)をそれぞれ貫通する空気給排路及び第1のエア管路を通して負圧及び大気の切換弁に接続されている。更に、この防振装置では、外筒部材の底壁部とダイヤフラムとの間に仕切部材に形成されたシェイクオリフィスを開閉するためのバルブ機構が配置されており、このバルブ機構には、ゴム製の押圧部材(可動壁)を隔壁の一部とする第2の作用空気室(チャンバー室)と、押圧部材を所定の閉塞方向へ付勢するコイルスプリングとが設けられており、この第2の作用空気室は外筒部材の底壁部を貫通する接続ポート及び第2エア配管を通して前記切換弁に接続されている。ここで、押圧部材がコイルスプリングの付勢力により閉塞位置に移動すると、ダイヤフラムの中央部に一体的に設けられた弁体によりシェイクオリフィスが閉塞され、また第2の作用空気室に負圧が供給されて押圧部材がコイルスプリングに抗して開放位置に移動すると、この押圧部材と共に弁体が仕切部材から離れてシェイクオリフィスを開放する。
特開2005−23974号公報
ところで、特許文献1に記載の防振装置では、第1の作用空気室及び第2の作用空気室のそれぞれを、負圧又は大気の一方を選択的に供給する切換弁に接続するために、2系統の内部管路(空気給排路及び接続ポート)を第1及び第2の作用空気室から外筒部材の外側まで延在するように独立して設けると共に、これら2系統の内部管路に第1エア配管及び第2エア配管の先端部をそれぞれ接続し、2本の第1エア配管及び第2エア配管の基端部を、分岐弁を介して切換弁における1個の吸排気ポートに接続する必要がある。
従って、特許文献1に記載の防振装置では、装置内部に互いに独立した2系統の内部管路を設け、更に装置外部に、2系統の内部管路をそれぞれ駆動圧供給源に接続する2本のエア配管を設ける必要があるため、エア配管を含む装置の構成部品の点数が増加すると共に、装置を車両等へ組み付ける際には、2系統の内部管路に2本のエア配管を、それぞれ接続部でのシールを確保しつつ接続する必要があるため、装置の、車両等への組付作業も煩雑なものになる。
本発明の目的は、上記事実を考慮して、メンブランを隔壁とする負圧室と、第2の制限通路を開閉するためのバルブ機構のチャンバー室とのそれぞれを駆動圧供給源に接続するための配管構造を単純化でき、かつ負圧室及びチャンバー室をそれぞれ駆動圧供給源に接続する作業を簡略化できる防振装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る防振装置は、振動発生部又は振動受部の一方側に連結される外筒部材と、前記外筒部材の内周側に配置され、振動発生部又は振動受部の他方側に連結される取付部材と、前記外筒部材と前記取付部材との間に配置された弾性体と、液体が封入され、前記弾性体を隔壁の一部として該弾性体の変形に伴い内容積が変化する主液室と、液体が封入され、隔壁の少なくとも一部がダイヤフラムにより形成されて拡縮可能とされた副液室と、前記主液室と前記副液室とを互いに連通する第1の制限通路と、前記主液室と前記副液室とを互いに連通すると共に、前記第1の制限通路とは液体の流動抵抗が異なる第2の制限通路と、前記主液室の隔壁の他の一部を形成し、該主液室の内容積を拡縮する拡縮方向へ弾性変形可能とされた膜状のメンブランと、前記メンブランを介して前記主液室の外側に設けられ、負圧の供給時に前記メンブランを内壁に吸着して、該メンブランの前記拡縮方向への変形を拘束し、大気圧供給時に前記メンブランを内壁から解放する負圧室と、前記第2の制限通路を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置との間で弁体を移動可能に支持すると共に、該弁体の開閉方向に沿って移動可能とされた可動壁を隔壁の一部とするチャンバー室が設けられ、前記チャンバー室への負圧の供給時に前記可動壁により前記弁体を前記開放位置へ移動させ、前記チャンバー室への大気圧の供給時に前記可動壁により前記弁体を前記閉塞位置へ移動させるバルブ機構と、前記外筒部材の内周側に配置され、前記負圧室と前記チャンバー室とを互いに連通する内部管路と、前記負圧室又は前記チャンバー室の一方を、装置外部における負圧又は大気圧の一方を選択的に供給する駆動圧供給源に連通する駆動圧供給路と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に係る防振装置では、外筒部材の内周側に配置された内部管路が負圧室とチャンバー室とを互いに連通すると共に、駆動圧供給路が負圧室又はチャンバー室の一方を装置外部における負圧又は大気圧の一方を選択的に供給する駆動圧供給源に連通することにより、外筒部材の内周側(装置内部)に配置された内部管路を通して負圧室とチャンバー室とを互いに連通できるので、駆動圧供給路を通して駆動圧供給源が負圧室又はチャンバー室の一方にのみ負圧又は大気圧を供給するだけで、負圧室及びチャンバー室の双方に負圧又は大気圧を供給することができる。
この結果、請求項1に係る防振装置によれば、負圧室とチャンバー室とを互いに連通する内部管路及び、負圧室又はチャンバー室の一方を駆動圧供給源に連通する駆動圧供給路を直列的に設ければ、負圧室及びチャンバー室の双方を駆動圧供給源に連通できるので、負圧室及びチャンバー室のそれぞれを駆動圧供給源に接続するために、独立した2系統の内部管路及びエア配管を備えた従来の防振装置と比較し、負圧室及びチャンバー室を駆動圧供給源に接続するための配管構造を簡略化し、配管構造を構成する部品の点数を大幅に減少でき、また1系統の駆動圧供給路により装置外部の駆動圧供給源を装置内部の負圧室及びチャンバー室の双方に接続できるので、装置外部における配管の接続作業及び接続部におけるシール作業も簡単になり、装置の車両等への組付作業を簡略化できる。
また本発明の請求項2に係る防振装置は、請求項1に記載の防振装置において、前記内部管路は、前記弁体及び前記可動壁を貫通するように設けたことを特徴とする。
また本発明の請求項3に係る防振装置は、請求項1又は2に記載の防振装置において、前記弁体をリング状に形成すると共に、前記内部管路の外周側に前記開閉方向に沿って摺動可能に配置し、前記弁体の内周部に前記内部管路の外周面との間を液密状態にシールすると共に、前記内部管路の外周面に沿って前記開閉方向へ摺動可能とされた環状の摺動シール部を設けたことを特徴とする。
また本発明の請求項4に係る防振装置は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の防振装置において、前記可動壁をリング状に形成すると共に、前記内部管路の外周側に前記開閉方向に沿って移動可能に配置し、前記可動壁の内周部と前記内部管路の外周面とにそれぞれ固着されて該可動壁と該内部管路との間を液密状態にシールすると共に、前記開閉方向へ弾性的に変形可能とされた環状の内周シール部を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項5に係る防振装置は、請求項4項に記載の防振装置において、前記可動壁の外周部と、前記外筒部材の内周側とにそれぞれ固着されて該可動壁と該外筒部材との間を液密状態にシールすると共に、前記開閉方向へ弾性的に変形可能とされた環状の外周シール部を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項6に係る防振装置は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の防振装置において、前記外筒部材の内周側における前記弾性体と前記ダイヤフラムとの間に形成される空間を前記主液室と前記副液室とに区画する仕切部材を有し、前記メンブラン及び前記負圧室を前記仕切部材に配置したことを特徴とする。
本発明の請求項7に係る防振装置は、請求項1乃至6の何れか一項に記載の防振装置において、前記メンブランをゴム材料により構成すると共に、該メンブランの外周部を全周に亘って前記仕切部材に加硫接着したことを特徴とする。
本発明の請求項8に係る防振装置は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の防振装置において、前記バルブ機構は、前記可動壁を介して前記弁体を前記閉塞位置側へ付勢するバネ部材を有することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る防振装置は、請求項8に記載の防振装置において、前記バネ部材をコイルスプリングにより構成し、該コイルスプリングを前記チャンバー室内に圧縮状態として配置したことを特徴とする。
以上説明したように本発明に係る防振装置によれば、メンブランを隔壁とする負圧室と第2の制限通路を開閉するためのチャンバー室とをそれぞれ駆動圧供給源に接続するための配管構造を単純化でき、かつ負圧室及びチャンバー室をそれぞれ駆動圧供給源に接続する作業を簡略化できる。
本発明に係る防振装置の実施形態を、シェイクモードで示す断面側面図である。 図1に示す防振装置をアイドルモードで示す断面側面図である。 図1に示す防振装置における仕切部材の構成を示す断面図及び斜視図である。
符号の説明
10 防振装置
12 取付金具(取付部材)
16 弾性体
20 外筒部材
56 主液室
56 挿通穴
58 メンブラン
60 負圧室
62 連通管(内部管路)
63 内部管路
68 隔膜部材
70 ダイヤフラム部
72 弁体部
74 シール突起(摺動シール部)
76 主液室
78 副液室
84 シェイクオリフィス(第1の制限通路)
88 アイドルオリフィス(第2の制限通路)
90 バルブ機構
92 可動壁
102 チャンバー室
104 コイルスプリング
106 配管接続部(駆動圧供給路)
110 吸排気管(駆動圧供給路)
112 切換弁(駆動圧供給源)
130 インテークマニホールド(駆動圧供給源)
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1には本発明に係る防振装置の実施形態が示されている。この防振装置10は、自動車等の車両における振動発生部であるエンジンを、振動受部である車体に支持するエンジンマウントとして適用されるものである。
なお、図1にて符合Sが付された一点鎖線は装置の軸心を示しており、この軸心Sに沿った方向を装置の軸方向として以下の説明を行う。
図1に示されるように、防振装置10には、その上端部に肉厚円板状の取付金具12が配置されると共に、この取付金具12の下側に薄肉円筒状の外筒部材20が同軸的に配置されている。取付金具12には、その上面中央部にボルト軸14が軸心Sに沿って突出するように、溶接等によって固着されている。取付金具12は、ボルト軸14を介してエンジン側に連結固定される。
外筒部材20は、その内径が取付金具12の外径よりも大径とされており、その外周側に配置されるブラケット金具(図示省略)を介して車体側へ連結固定される。
防振装置10には、取付金具12と外筒部材20との間に吸振主体となるゴム製の弾性体16が配置されている。弾性体16は、下端側から上端側へ向かってテーパ状に外径が縮径する略円錐台状に形成されており、その上端面が取付金具12の下面側に加硫接着されると共に、下端側の外周部が外筒部材20の内周面上端部に加硫接着されている。
これにより、取付金具12と外筒部材20とは弾性体16により弾性的に連結される。
また弾性体16には、その下面中央部に、軸直角方向に沿った断面形状が円形凹状とされた凹部18が形成されている。この凹部18は、その軸方向に沿った断面形状が略円錐台状とされている。
外筒部材20には、その上端部に外周側へ延出する環状の上端フランジ部22が屈曲形成されると共に、下端部にも外周側へ延出する環状の下端フランジ部24が屈曲形成されている。
上端フランジ部22は、外筒部材20を内周側へ嵌挿した、図示しない、連結用のブラケット金具の上端に当接して、その外筒部材20を、軸方向に沿って所定位置に位置決めする。
また防振装置10には、外筒部材20の下端を閉塞する円板状の底板部材26が設けられ、この底板部材26には、その外周部に、上方へ屈曲されたかしめ部28が全周に亘って形成されている。外筒部材20の下端フランジ部24は、それをかしめ部28の内周側に挿入すると共に、その下端を底板部材26の上面に当接させた状態で、かしめ部28の上端部を、内周側へ折り曲げることにより、底板部材26にかしめ固定され、これにより、その底板部材26は、外筒部材20の下端側を閉塞する。
弾性体16には、その外周側下端部から底板部材26側へ延出する薄肉円筒状の被覆部30が一体的に形成されている。この被覆部30は、外筒部材20の内周面及び下端フランジ部24の下面側にそれぞれ加硫接着され、外筒部材20の内周面及び下端フランジ部24の下面側をそれぞれ覆っている。
また外筒部材20には、その上端寄りの部位に内周側に向かって凹溝状に変形された縮径部32が全周に亘って形成されており、この縮径部32に沿って被覆部30の一部も内周側へ突起状となって突出している。
防振装置10には、外筒部材20の内周側に全体として略肉厚円筒状に形成された仕切部材34が嵌挿されると共に、この仕切部材34の下側に薄肉円筒状の支持筒36が嵌挿されている。
また防振装置10には、支持筒36の下端部内周側に略円筒状の連結金具38が嵌挿されている。連結金具38の下端には、外周側へ延出するフランジ状の挟持部40が屈曲形成されており、この挟持部40の上面を支持筒36の下端に当接させると共に、それの外周面を下端フランジ部24に当接させている。これにより、連結金具38は、その挟持部40が下端フランジ部24と底板部材26との間に、被覆部30を介して挟持されて外筒部材20に固定される。
仕切部材34は、被覆部30を介して外周面を外筒部材20の内周面に圧接させると共に、下面外周部を支持筒36に当接させている。また支持筒36は、被覆部30を介して外周面を外筒部材20の内周面へ圧接させると共に、その下端を、外筒部材20に固定された連結金具38に当接させている。これにより、仕切部材34及び支持筒36がそれぞれ外筒部材20内で固定される。
仕切部材34には、図2に示すように、その上面中央部に内径一定とされた円形凹状の嵌挿部42が形成されると共に、この嵌挿部42の底面中央部に円形凹状の陥没部44が形成されている。この陥没部44は、曲率半径が略一定の凹状曲面からなる壁面により区画されている。
また仕切部材34には、陥没部44の中央部から仕切部材34の下面側へ貫通する貫通穴48が軸心Sに沿って形成されている。貫通穴48には、その上端側に、断面円形とされた圧入部50が設けられると共に、この圧入部50の下端側に、内径が拡大された大径部52が設けられている。
そしてまた、仕切部材34には、その下面中央部に肉厚円板状に形成された延長部材54が固定されており、この延長部材54には、貫通穴大径部52と略同一内径を有する挿通穴56が軸心Sに沿って貫通しており、この挿通穴56は貫通穴48の大径部52に連通している。
仕切部材34には、図1に示すように、嵌挿部42内に円形膜状のメンブラン58が嵌挿固定されている。メンブラン58は、加硫ゴムにより形成されており、その外周面及び下面外周部が、嵌挿部42の内周面及び底面外周部のそれぞれに加硫接着されている。これにより、陥没部44の上端側がメンブラン58により閉塞され、陥没部44内には、外部から区画された負圧室60が形成される。この負圧室60内には、後述する切換弁112を通して、装置外部から負圧又は大気圧の空気の何れかが選択的に供給される。
防振装置10には、仕切部材34の貫通穴48及び延長部材54の挿通穴56内へ連通管62が配置されている。連通管62は、その全長に亘って内部管路63が貫通する円管状に形成されており、下端部には外周側へ延出するフランジ状の鍔部64が一体的に形成されている。連通管62は、上端部が貫通穴48の圧入部50内へ圧入固定されると共に、下端側を貫通穴48の大径部52及び挿通穴56内を通して延長部材54の下方まで突出させている。
延長部材54には、挿通穴56の内周面から軸心S側へ延出する複数本(例えば、2本又は3本)のステー部66が形成されており、これら複数本のステー部66の先端はそれぞれ、連通管62の外周面に接着等により固着されている。これにより、連通管62は、仕切部材34及び延長部材54に同軸的に固定される。
防振装置10には、外筒部材20内の、仕切部材34と底板部材26との間にリング状の隔膜部材68が配置されている。この隔膜部材68は加硫ゴムにより形成されており、その外周面は、支持筒36の内周面の上端寄りの部位に全周に亘って加硫接着されている。また隔膜部材68には、外周側に形成された薄肉状のダイヤフラム部70の内周側にダイヤフラム部70よりも肉厚の弁体部72が一体的に形成されている。
弁体部72は、中央部に円形の中央開口73が設けられた平らな円板状に形成されており、連通管62の外周側に配置されている。弁体部72は、連通管62の外周面により軸方向に沿って移動可能に支持されており、軸方向へは、後述する可動壁92を介して連通管62の鍔部64と当接する位置(開放位置)と延長部材54の下面と当接する位置(閉塞位置)との間で移動可能となっている。
弁体部72には、その中央開口73内周面における軸方向中間部に内周側へ突出する断面半円状のシール突起74が形成されている。このシール突起74は、それの内周側部分を連通管62の外周面に圧接されており、径方向に沿って常に圧縮された状態に維持されている。これにより、弁体部72は、その内周面と連通管62の外周面との間を液密状態にシールしつつ、開放位置と閉塞位置との間で移動することができる。
なお、本実施形態では、ダイヤフラム部70と弁体部72とを一体に形成して隔膜部材68としているが、弁体部72とダイヤフラム部70とのそれぞれを別体に形成し、ダイヤフラム部70の内周部を弁体部72の外周部に固着して隔膜部材68とすることもできる。
この場合、弁体部72の形成素材は、ゴムに限定する必要はなく、例えば、樹脂、金属材料等を素材とすることもできる。またシール突起74も、弁体部72とは別体の部品として形成しても良く、例えば、弁体部72の中央開口73の内周面に環状の溝部を形成し、この溝部内にゴム等からなるOリングを嵌挿固定して、連通管62の外周面へ圧接するシール突起とすることもできる。
防振装置10では、外筒部材20内における弾性体16と隔膜部材68との間に外部から密閉された液室空間が形成され、この液室空間は、仕切部材34により、弾性体16を隔壁の一部とする主液室76と、隔膜部材68(ダイヤフラム部70)を隔壁の一部とする副液室78とに区画される。
図3に示すように、仕切部材34には、その外周面に周方向へ延在する凹状の溝部80が設けられると共に、この溝部80の一端部から上方へ延出する切欠部82及び溝部80の他端部から下方へ延出する切欠部83が形成されている。これらの溝部80及び切欠部82,83は、その外周側が被覆部30を介して外筒部材20の内周面により閉止されることにより、図1に示すように、主液室76と副液室78とを連通させる第1の制限通路であるシェイクオリフィス84を形成している。このシェイクオリフィス84の路長及び断面積によって特定される液体の流動抵抗は、シェイク振動の周波数(例えば、8〜12Hz)及び振幅に適合するように設定(チューニング)されている。
また仕切部材34内には、大径部52の外周面と仕切部材34の上面部との間を貫通する略L字状に屈曲したオリフィス穴86が形成されている。オリフィス穴86は、その断面形状が矩形状とされている。仕切部材34のオリフィス穴86、大径部52及び延長部材54の挿通穴56は、図2に示すように、主液室76と副液室78とを連通させる、第2の制限通路であるアイドルオリフィス88を形成している。
このアイドルオリフィス88は、その路長がシェイクオリフィス84の路長よりも短くされると共に、断面積がシェイクオリフィス84の断面積よりも大きくされており、これにより、アイドルオリフィス88による液体の流動抵抗は、シェイクオリフィス84による流動抵抗よりも小さくなっている。またアイドルオリフィス88の路長及び断面積に基づく液体の流動抵抗は、アイドル振動の周波数(例えば、20〜30Hz)及び振幅に適合するように設定(チューニング)されている。
防振装置10内では、主液室76、副液室78及びオリフィス84,88内に、水、エチレングリコール等の液体が充填されており、シェイクオリフィス84又はアイドルオリフィス88を通して主液室76と副液室78との間で液体が流動可能とされている。
図1に示すように、防振装置10には、隔膜部材68と底板部材26との間に、隔膜部材68の弁体部72を軸方向へ駆動するためのバルブ機構90が設けられている。
バルブ機構90には、下端側を開口端とする略カップ状に形成された可動壁92が設けられている。この可動壁92には、その上端側を閉止する頂板部94が形成されると共に、この頂板部94の中央に円形の挿通開口96が形成されている。可動壁92の挿通開口96内には、連通管62の下端側が下方へ突出するように挿通されており、連通管62の鍔部64が可動壁92内に配置されている。ここで、鍔部64の外径は、挿通開口96の内径よりも大きくなっている。また可動壁92は、その頂板部94の上面で隔膜部材68の弁体部72の下面に、加硫接着等によって固着されており、それら両者は、軸方向に一体的に変位することができる。
バルブ機構90には、可動壁92における挿通開口96の内周端部と連通管62における鍔部64の若干上側の部位にそれぞれ加硫接着されたリング状の内周シール材98が設けられている。この内周シール材98は加硫ゴムにより形成されており、その径方向中間部が軸方向に沿って撓み変形可能とされている。
またバルブ機構90には、可動壁92の外周端部と、連結金具38の内周面とにそれぞれ加硫接着されたリング状の外周シール材100が設けられている。この外周シール材100も、内周シール材98と同様に、加硫ゴムにより形成されており、その径方向中間部が軸方向に沿って撓み変形可能とされている。
これにより、可動壁92は、シール材98,100を撓み変形させつつ、連通管62の外周側で軸方向に沿って移動可能になり、このとき、可動壁92は、頂板部94を、内周シール材98を介して鍔部64に当接させる位置(開放位置)と、弁体部72を介して延長部材54の下面へ当接する位置(閉塞位置)との間で移動可能になる。
なおここでは、シール材98,100を加硫接着させる場合について述べたが、それらの接着を、接着剤等による接着に適宜変更できることはもちろんである。
バルブ機構90では、主として、可動壁92と底板部材26とに囲繞されて外部から区画されるチャンバー室102が形成される。このチャンバー室102の容積は、可動壁92が開放位置から閉塞位置側へ移動すると拡張し、可動壁92が閉塞位置から開放位置側へ移動すると縮小する。
バルブ機構90には、可動壁92の頂板部94と底板部材26との間に圧縮状態とされたコイルスプリング104が介装されている。これにより、可動壁92は、コイルスプリング104の復元力により常に閉塞方向へ付勢される。またチャンバー室102は、連通管62の内部管路63を通して仕切部材34の負圧室60と連通している。
防振装置10には、底板部材26の中央部に下方へ突出する円筒状の配管接続部106が形成されている。配管接続部106内には円管状のニップル108の一端側が捻じ込まれている。このニップル108の他端側には、耐圧ホース、配管等からなる吸排気管110の先端部が接続されており、この吸排気管110は、その基端部が切換弁112の吸排気ポート114に接続されており、チャンバー室102を切換弁112の吸排気ポート114に連通させている。
ここで、切換弁112は、電磁力により駆動する3ポート2位置切換型の電磁弁として構成されており、その第1ポート116がエンジンの吸気部分であるインテークマニホールド130と繋がる接続パイプ120に連結されると共に、第2ポート118が大気空間へ開放されている。
切換弁112は、駆動電圧が印加されていないオフ状態では、吸排気ポート114を第2ポート118へ連通させる。これにより、チャンバー室102内には、切換弁112及び吸排気管110を通して大気圧の空気が供給される。このとき、バルブ機構90は、図1に示されるように、コイルスプリング104の付勢力により、可動壁92及び弁体部72を閉塞位置に保持し、弁体部72によりアイドルオリフィス88を閉塞する。
また負圧室60は、内部管路63を通してチャンバー室102と連通していることから、その内圧は、チャンバー室102の内圧と実質的に等しい空気圧(大気圧)となる。これにより、メンブラン58は、負圧室60の内壁面から離間した状態となり、主液室76の内圧変化に応じて主液室76の内容積を拡縮するように弾性変形することが可能になる。
また切換弁112は、駆動電圧が印加されているオン状態では、吸排気ポート114を第1ポート116連通させる。これにより、チャンバー室102内には、切換弁112及び吸排気管110を通して負圧が供給される。このとき、バルブ機構90は、図2に示すように、可動壁92及び弁体部72を、コイルスプリング104の付勢力に抗して開放位置へ移動させ、弁体部72をアイドルオリフィス88から離間させてアイドルオリフィス88を開放する。
また負圧室60は、その内圧がチャンバー室内圧と実質的に等しい負圧となる。これにより、メンブラン58は、負圧室60内の負圧の作用により主液室76の容積拡張方向へ弾性変形して内壁面に密着した状態となり、主液室76の内圧が変化しても主液室76の内容積を拡縮するように弾性変形することが阻止される。
切換弁112は、車両の運転状況を判断して印加電圧をオン・オフする制御手段である制御回路122に連結されている。制御回路122は車両電源によって駆動され、少なくとも車両の運転状況を判断する車速センサ124及びエンジン回転数センサ126からの検出信号を受け、車速及びエンジン回転数をそれぞれ検出する。
これにより、制御回路122は、車速センサ124及びエンジン回転数センサ126からの信号に基づいて、シェイク振動発生時かアイドル振動発生時かの判断、すなわち車両の停止時か走行時かの判断ができるようになっている。従って、制御回路122により、切換弁112への駆動電圧の通電及び通電停止が制御されて、チャンバー室102の内圧が大気圧と負圧との間で切り換えられる。
次に、上記のように構成された防振装置10の動作及び作用を説明する。
取付金具12が連結されたエンジンが作動すると、エンジンの振動が取付金具12を介して弾性体16に伝達される。弾性体16は吸振主体として作用し、弾性体16の弾性変形に基づく吸振機能によって振動を吸収することができる。
さらに、この弾性体16の変形に伴って、主液室76の内容積が変化(拡縮)して液圧が変化すると共に、シェイクオリフィス84又はアイドルオリフィス88の一方を通って主液室76と副液室78との間で液体が行き来する。
このとき、副液室78内の液圧変化は、オリフィス84,88を介した液体の流入又は流出に伴って、ダイヤフラム部70が小さい抵抗で変形することになるため、主液室76の液圧変化に対して十分に小さいものになる。
この結果、防振装置10では、取付金具12を介してエンジン側からの振動が伝達されると、弾性体16の変形によって減衰されるだけではなく、主液室76と副液室78とを互いに連通する一方のオリフィス86,88内の液柱共振等に基づく減衰作用により振動が減衰されて、車体側に振動が伝達され難くなる。
以下に、防振装置10の動作及び作用を更に具体的に説明する。
例えば車両が走行すると、シェイク振動が生じる。制御回路122は、車速センサ124及びエンジン回転数センサ126によりシェイク振動発生時であると判断し、切換弁112によりチャンバー室102内を大気空間に連通させる。
これにより、チャンバー室102内の空気圧が大気圧となり、図1に示されるように、バルブ機構90の可動壁92がコイルスプリング104の付勢力により押し上げられ、可動壁92及び弁体部72が延長部材54の下面に当接する閉塞位置に保持されると共に、メンブラン58が負圧室60の内壁面から離間する。
この場合、弁体部72によりアイドルオリフィス88の、副液室78に面した一方の開口端が閉塞されることになり、防振装置10は、主液室76と副液室78とがシェイクオリフィス84のみによって連通する状態(シェイクモード)になる。
またメンブラン58は負圧室60の内壁面から離間することにより、主液室76内の液圧変化に応じてメンブラン58が主液室76の容積の拡縮方向へ弾性変形可能になる。
この結果、防振装置10では、入力振動がシェイク振動である場合に、シェイクオリフィス84を通って主液室76と副液室78との間を相互に流通する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴うシェイクオリフィス84における液体の流動抵抗や液圧変化により入力振動(シェイク振動)を特に効果的に吸収できる。
また車両がシェイク振動の発生ピークとなる速度よりも高速で走行して、防振装置10へ伝達される振動がアイドル振動よりも高い周波数域の振動であって、振幅が小さいこもり音等の高周波振動になると、防振装置10では、シェイク振動に適合するようにチューニングされたシェイクオリフィス84が目詰まり状態となり、シェイクオリフィス84には液体が流れ難くなるが、メンブラン58が入力振動に同期して主液室76の内容積を拡縮するように弾性変形することにより、主液室76内の液圧上昇を抑制できるので、主液室76内の液圧上昇に起因する装置(弾性体16)の動ばね定数の上昇を抑えることができ、このようなこもり音等の高周波振動の入力時も弾性体16の動ばね定数を低く維持し、この弾性体16の弾性変形により高周波振動も効果的に吸収できる。
一方、例えば車両が停止すると、エンジンがアイドリング運転となって振動の周波数がシェイク振動よりも高いアイドル振動が生じる。この場合にも、シェイクオリフィス84は目詰まり状態となるが、この際には、制御回路122は、車速センサ124及びエンジン回転数センサ126からの信号によりアイドル振動発生時であると判断し、切換弁112によりチャンバー室102をインテークマニホールド130に連通させる。
これにより、チャンバー室102及び負圧室60のがそれぞれが負圧となり、図2に示すように、チャンバー室102への負圧の作用によって可動壁92が閉塞位置から開放位置へ移動し、この可動壁92と共に隔膜部材68の弁体部72も閉塞位置から開放位置へ移動して、その弁体部72により閉塞されていたアイドルオリフィス88が開放され、防振装置10は、主液室76と副液室78とがシェイクオリフィス84及びアイドルオリフィス88の双方によって互いに連通する状態(アイドルモード)になる。
またメンブラン58は負圧室60の内壁面に密着した状態となり、主液室76内の液圧が変化してもメンブラン58が主液室76の容積の拡縮方向へ弾性変形することが阻止される。
この結果、防振装置10では、アイドルモードになると、入力振動がアイドル振動である場合に、シェイクオリフィス84が目詰まり状態となって、シェイクオリフィス84を通る、主液室76と副液室78との間での、液体の実質的な流動はなくなるが、シェイクオリフィス84よりも液体の流動抵抗の小さいアイドルオリフィス88を通って主液室76と副液室78との間に液体が行き来するようになる。
このとき、アイドル振動の入力に伴い、アイドルオリフィス88を通って主液室76と副液室78との間を流動する液体に共振現象(液柱共振)が生じるので、この液柱共振に伴うアイドルオリフィス88における液体の流動抵抗や液圧変化により入力振動(アイドル振動)を特に効果的に吸収できる。
なおこの場合、内周シール材98は、その外周面を加硫接着等させた、可動壁92の、断面形状が鈎状をなす切欠き窪み内に丁度納まった状態で、可動壁頂板部94および連通管鍔部64のそれぞれに密着するので、内周シール材98は、それの内外周面のいずれの固着部にも、それを解離する方向の力の作用なしに、本来のシール機能を十分に発揮することができ、併せて、優れた接着耐久性を発揮することもできる。
また防振装置10では、アイドルモードにある場合には、メンブラン58の容積拡縮方向への弾性変形が阻止されることにより、アイドル振動の入力に伴う主液室76内における液圧変化によってメンブラン58が容積拡縮方向へ変形することがないので、アイドルオリフィス88を通して液体を流動させる駆動力(ポンプ力)が低下することも確実に防止できる。
以上説明した本実施形態に係る防振装置10では、外筒部材20の内周側に配置された連通管62の内部管路63が負圧室60とチャンバー室102とを連通すると共に、配管接続部106及び吸排気管110が、チャンバー室102を、装置外部における切換弁112の吸排気ポート114に連通し、この切換弁112が吸排気ポート114を負圧供給源であるインテークマニホールド130又は大気空間の一方に選択的に連通させることにより、切換弁112が、吸排気管110及び配管接続部106を通してチャンバー室102に負圧又は大気圧の一方を供給するだけで、負圧室60内にもチャンバー室102と同じ空気圧(負圧及び大気圧の一方)を供給できる。
この結果、防振装置10によれば、負圧室60とチャンバー室102とを互いに連通する連通管62の内部管路63及び、チャンバー室102を切換弁112に連通する配管接続部106及び吸排気管110を直列的に設ければ、負圧室60及びチャンバー室102の双方を切換弁112に連通できるので、負圧室60及びチャンバー室102のそれぞれを、切換弁等の駆動圧供給源に接続するために、独立した2系統の内部管路及びエア配管を設けた従来の防振装置と比較し、負圧室60及びチャンバー室102を駆動圧供給源に接続するための配管構造を簡略化し、配管構造を構成する部品の点数を大幅に減少でき、また、1系統の駆動圧供給路である配管接続部106及び吸排気管110によって装置外部の切換弁112を装置内部のチャンバー室102に接続することにより、その切換弁112を、チャンバー室102及び連通管62を通して負圧室60に接続できるので、装置外部における配管の接続作業及び、配管接続部106と吸排気管110との接続部又は吸排気管110と切換弁112との接続部におけるシール作業も簡単になり、防振装置10の車両への組付作業を簡略化できる。
また防振装置10では、連通管62(内部管路63)が、可動壁92、弁体部72、延長部材54及び仕切部材34の中心部をそれぞれ貫通するように設けていることから、負圧室60とチャンバー室102とを連通する管路を外筒部材20の外側に設ける場合のような装置サイズの拡大を抑制できる。
また防振装置10では、バルブ機構90におけるコイルスプリング104が、可動壁92を介して弁体部72を閉塞位置側に付勢することにより、チャンバー室102に負圧又は大気圧の一方を供給するだけで、可動壁92を介して弁体部72を開放位置又は閉塞位置の一方へ移動させることができる。
なお、本実施形態に係る防振装置10では、底板部材26にチャンバー室102内へ連通する配管接続部106を設け、この配管接続部106に吸排気管110を接続したが、配管接続部106に代えて、仕切部材34及び外筒部材20に負圧室60を装置外部へ連通させるパイプ状の配管接続部を設けて、この配管接続部に吸排気管110の先端部を接続するようにしても良い。

Claims (9)

  1. 振動発生部又は振動受部の一方側に連結される外筒部材と、
    前記外筒部材の内周側に配置され、振動発生部又は振動受部の他方側に連結される取付部材と、
    前記外筒部材と前記取付部材との間に配置された弾性体と、
    液体が封入され、前記弾性体を隔壁の一部として該弾性体の変形に伴い内容積が変化する主液室と、
    液体が封入され、隔壁の少なくとも一部がダイヤフラムにより形成されて拡縮可能とされた副液室と、
    前記主液室と前記副液室とを互いに連通する第1の制限通路と、
    前記主液室と前記副液室とを互いに連通すると共に、前記第1の制限通路とは液体の流動抵抗が異なる第2の制限通路と、
    前記主液室の隔壁の他の一部を形成し、該主液室の内容積を拡縮する拡縮方向へ弾性変形可能とされた膜状のメンブランと、
    前記メンブランを介して前記主液室の外側に設けられ、負圧の供給時に前記メンブランを内壁に吸着して、該メンブランの前記拡縮方向への変形を拘束し、大気圧供給時に前記メンブランを内壁から解放する負圧室と、
    前記第2の制限通路を開放する開放位置と閉塞する閉塞位置との間で弁体を移動可能に支持すると共に、該弁体の開閉方向に沿って移動可能とされた可動壁を隔壁の一部とするチャンバー室が設けられ、前記チャンバー室への負圧の供給時に前記可動壁により前記弁体を前記開放位置へ移動させ、前記チャンバー室への大気圧の供給時に前記可動壁により前記弁体を前記閉塞位置へ移動させるバルブ機構と、
    前記外筒部材の内周側に配置され、前記負圧室と前記チャンバー室とを互いに連通する内部管路と、
    前記負圧室又は前記チャンバー室の一方を、装置外部における負圧又は大気圧の一方を選択的に供給する駆動圧供給源に連通する駆動圧供給路と、
    を有することを特徴とする防振装置。
  2. 前記内部管路は、前記弁体及び前記可動壁を貫通するように設けたことを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記弁体をリング状に形成すると共に、前記内部管路の外周側に前記開閉方向に沿って摺動可能に配置し、前記弁体の内周部に前記内部管路の外周面との間を液密状態にシールすると共に、前記内部管路の外周面に沿って前記開閉方向へ摺動可能とされた環状の摺動シール部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の防振装置。
  4. 前記可動壁をリング状に形成すると共に、前記内部管路の外周側に前記開閉方向に沿って移動可能に配置し、
    前記可動壁の内周部と前記内部管路の外周面とにそれぞれ固着されて該可動壁と該内部管路との間を液密状態にシールすると共に、前記開閉方向へ弾性的に変形可能とされた環状の内周シール部を設けたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の防振装置。
  5. 前記可動壁の外周部と、前記外筒部材の内周側とにそれぞれ固着されて該可動壁と該外筒部材との間を液密状態にシールすると共に、前記開閉方向へ弾性的に変形可能とされた環状の外周シール部を設けたことを特徴とする請求項4項に記載の防振装置。
  6. 前記外筒部材の内周側における前記弾性体と前記ダイヤフラムとの間に形成される空間を前記主液室と前記副液室とに区画する仕切部材を有し、
    前記メンブラン及び前記負圧室を前記仕切部材に配置したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の防振装置。
  7. 前記メンブランをゴム材料により構成すると共に、該メンブランの外周部を全周に亘って前記仕切部材に加硫接着したことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の防振装置。
  8. 前記バルブ機構は、前記可動壁を介して前記弁体を前記閉塞位置側へ付勢するバネ部材を有することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の防振装置。
  9. 前記バネ部材をコイルスプリングにより構成し、該コイルスプリングを前記チャンバー室内に圧縮状態として配置したことを特徴とする請求項8に記載の防振装置。
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