JP2009002418A - 液封防振装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】副液室を囲むダイアフラムの一部に設けられたバルブ部でアイドルオリフィス通路を開閉するようにしたとき、ダイアフラムを利用して膜共振により低動バネ化する。
【解決手段】主液室5と副液室8を常開のダンピングオリフィス通路7で連通し、さらにアイドルオリフィス通路15を設け、ダイアフラム9に設けたバルブ部17で開閉する。バルブ部17は剛性のある環状枠部18とその内側に形成される中央弾性可動膜部19及び外側のクランク形状部32を有する。環状枠部18とクランク形状部32は、ダイアフラム9の中央部における中央弾性可動膜部19の部分的な膜共振を可能にし、低動バネ化を実現する。
【選択図】図3
【解決手段】主液室5と副液室8を常開のダンピングオリフィス通路7で連通し、さらにアイドルオリフィス通路15を設け、ダイアフラム9に設けたバルブ部17で開閉する。バルブ部17は剛性のある環状枠部18とその内側に形成される中央弾性可動膜部19及び外側のクランク形状部32を有する。環状枠部18とクランク形状部32は、ダイアフラム9の中央部における中央弾性可動膜部19の部分的な膜共振を可能にし、低動バネ化を実現する。
【選択図】図3
Description
この発明は、共振オリフィス通路を備え、その液柱共振によって防振するようにした、車両のエンジンマウントに使用される液封防振装置に係り、特に共振周波数を広域化できるようにしたものに関する。
図8に従来の液封エンジンマウントにおける全断面図、図9にダイアフラム部分の拡大断面図を示す。これらの図において、インシュレータ104が臨む主液室105とダイアフラム109に囲まれた副液室108を仕切部材106に設けたダンピングオリフィス通路107及びアイドルオリフィス通路115で連絡し、アイドルオリフィス通路115はダイアフラム109の一部に設けたバルブ部117で開閉するようになっている。バルブ部117はダイアフラム109のうちバルブ部117を囲む周囲部131における肉厚よりもかなり厚くなっており、かつ周囲部131はバルブ部117の外周部と斜めに連結している。
特開2004−324826号公報
ところで、上記構造におけるダイアフラム109はほとんどバネがないので、振動遮断に有効な範囲において膜共振を生じることなく、ダイアフラム109自体の膜特性は低動バネ化に寄与していない。特にバルブ部117を閉じたとき、バルブ部117が弾性変形できれば低動バネ化に寄与できるが、肉厚が厚いのでこのようなことを期待できない。また、バルブ部117が開くと、ダイアフラム109は全体が容易に変形し、中央のバルブ部117が高い剛性を有しても、バルブ部117が弾性変形せず、かつ仮に弾性変形しようとしても周囲部131が変形容易なため先に変形してしまいバルブ部117の弾性変形を生じさせないので、ダイアフラム109全体として、防振に有効範囲に膜共振を生じない。
そこで本願は、ダイアフラムを防振するための有効範囲において望ましい周波数域で膜共振させて低動バネ化に寄与させることを目的とする。
そこで本願は、ダイアフラムを防振するための有効範囲において望ましい周波数域で膜共振させて低動バネ化に寄与させることを目的とする。
上記課題を解決するため液封防振装置に係る請求項1の発明は、振動源側へ取付けられる第1の取付部材と、振動受側へ取付けられる第2の取付部材と、これらの間に介在して振動を吸収するインシュレータと、このインシュレータが壁の一部をなす液室とを備え、この液室を仕切部材にて主液室及び副液室に区画し、これらの主液室と副液室間に開閉オリフィス通路を設け、副液室を囲むダイアフラムの一部に設けられたバルブ部で開閉オリフィス通路の開口部を開閉するとともに液室内に作動液を封入した液封防振装置において、
前記バルブ部は、前記開閉オリフィス通路の開口部周囲に設けられたバルブシートへ接離する環状厚肉部と、この環状厚肉部内側へ設けられかつ前記環状厚肉部よりも薄肉で前記作動液の液圧で弾性変形可能にされた中央弾性可動膜部とを備え、
前記バルブ部で前記開閉オリフィス通路を開いたとき、この開閉オリフィス通路を通過する作動液によりオリフィス共振を発生するとともに、
前記バルブ部を含む前記ダイアフラムは、前記オリフィス共振の共振周波数近傍の周波数にて膜共振することを特徴とする。
前記バルブ部は、前記開閉オリフィス通路の開口部周囲に設けられたバルブシートへ接離する環状厚肉部と、この環状厚肉部内側へ設けられかつ前記環状厚肉部よりも薄肉で前記作動液の液圧で弾性変形可能にされた中央弾性可動膜部とを備え、
前記バルブ部で前記開閉オリフィス通路を開いたとき、この開閉オリフィス通路を通過する作動液によりオリフィス共振を発生するとともに、
前記バルブ部を含む前記ダイアフラムは、前記オリフィス共振の共振周波数近傍の周波数にて膜共振することを特徴とする。
請求項2の発明は上記請求項1において、前記中央弾性可動膜部の膜厚を、前記ダイアフラムの前記環状厚肉部周囲にてたわみ変形する部分の平均的な肉厚と同程度にしたことを特徴とする。
請求項3の発明は上記請求項1において、前記中央弾性可動膜部は、前記液室の外方へ向かって凹むたわみ形状をなしていることを特徴とする。
請求項4の発明は上記請求項1において、前記中央弾性可動膜部における膜共振の共振周波数は、前記開閉オリフィス通路における液柱共振で生じる反共振のピーク周波数近傍であることを特徴とする。
請求項5の発明は上記請求項1において、前記中央弾性可動膜部における膜共振の共振周波数は、前記開閉オリフィス通路における液柱共振で生じる動バネ定数の最低部周波数近傍であることを特徴とする。
請求項6の発明は上記請求項1において、前記環状厚肉部は略直角に屈曲した屈曲部によって構成されることを特徴とする。
請求項7の発明は上記請求項2において、前記環状厚肉部を構成する屈曲部は、前記バルブ部の外周部から略水平に外方へ延びる水平部と、この水平部から略直角に折れ曲がって形成される筒状部とを備えることを特徴とする。
請求項8の発明は上記請求項1において、前記バルブ部を閉じたとき、前記中央弾性可動膜部が所定の共振周波数で膜共振することを特徴とする。
請求項9の発明は、振動源側へ取付けられる第1の取付部材と、振動受側へ取付けられる第2の取付部材と、これらの間に介在して振動を吸収するインシュレータと、このインシュレータが壁の一部をなす液室とを備え、この液室を仕切部材にて主液室及び副液室に区画し、これらの主液室と副液室間をつなぐ常開のオリフィス通路を設け、副液室をダイアフラムで囲むとともに液室内に作動液を封入した液封防振装置において、
前記ダイアフラムは、前記オリフィス通路の開口部に対向する部分に設けられた環状厚肉部と、この環状厚肉部内側へ設けられかつ前記環状厚肉部よりも薄肉で前記作動液の液圧で弾性変形可能にされた中央弾性可動膜部とを備え、
前記環状厚肉部及びオリフィス通路は通過する作動液によりオリフィス共振を発生するとともに、
前記環状厚肉部及び中央弾性可動膜部を含む前記ダイアフラムは、前記オリフィス共振の共振周波数近傍の周波数にて膜共振することを特徴とする。
前記ダイアフラムは、前記オリフィス通路の開口部に対向する部分に設けられた環状厚肉部と、この環状厚肉部内側へ設けられかつ前記環状厚肉部よりも薄肉で前記作動液の液圧で弾性変形可能にされた中央弾性可動膜部とを備え、
前記環状厚肉部及びオリフィス通路は通過する作動液によりオリフィス共振を発生するとともに、
前記環状厚肉部及び中央弾性可動膜部を含む前記ダイアフラムは、前記オリフィス共振の共振周波数近傍の周波数にて膜共振することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、バルブ部が開閉オリフィス通路の開口部周囲に設けられたバルブシートへ接離する環状厚肉部と、この環状厚肉部内側へ設けられかつ環状厚肉部よりも薄肉で作動液の液圧で弾性変形可能にされた中央弾性可動膜部とを備えるので、バルブ部で開閉オリフィス通路を開くと、この開閉オリフィス通路を通過する作動液によりオリフィス共振を発生するとともに、バルブ部を含むダイアフラムは、オリフィス共振の共振周波数近傍の周波数にて膜共振するようになっている。このため、オリフィス共振で実現される低動バネを膜共振によりさらに低動バネ化することができる。
請求項2の発明によれば、前記中央弾性可動膜部の膜厚を、前記ダイアフラムの前記環状厚肉部周囲にてたわみ変形する部分の平均的な肉厚と同程度にしたので、中央弾性可動膜部にて膜共振を生じやすくすることができる。
請求項3の発明によれば、中央弾性可動膜部を液室の外方へ向かって凹むたわみ形状をなすようしたので、中央弾性可動膜部のバネを下げて膜共振をさらに生じやすくすることができる。
請求項4の発明によれば、中央弾性可動膜部における膜共振の共振周波数を、開閉オリフィス通路における液柱共振で生じる反共振のピーク周波数近傍としたので、膜共振により開閉オリフィス通路における液柱共振のピークを打ち消して低動バネ化を実現できる。
請求項5の発明によれば、中央弾性可動膜部の膜共振を、オリフィス共振によるボトム周波数(共振部分における動バネ定数の最低部周波数)近傍に設定すれば、動バネ曲線のボトムをさらに下げるようにチューニングできる。
請求項6の発明によれば、前記環状厚肉部は略直角に屈曲した屈曲部によって構成したので、バルブ部へ向かう振動入力に対して剛性が高くなり、中央弾性可動膜部における弾性変形を生じやすくすることができる。
請求項7の発明によれば、前記環状厚肉部を構成する屈曲部は、前記バルブ部の外周部から略水平に外方へ延びる水平部と、この水平部から略直角に折れ曲がって形成される筒状部とからなるので、筒状部によりバルブ部へ向かう振動入力に対する剛性を高めることができる。
請求項8の発明によれば、バルブ部を閉じたとき、中央弾性可動膜部が所定の共振周波数で膜共振するので、低動バネ化に貢献する。
請求項9の発明によれば、常開のオリフィス通路に対向してダイアフラムに環状厚肉部と中央弾性可動膜部とを備えたので、常開オリフィス通路におけるオリフィス共振に加えてダイアフラム側の膜共振が加わって低動バネ化を実現できる。
以下、図面に基づいて液封エンジンマウントに係る実施形態を説明する。図1はエンジンマウント全体の断面図であり、防振すべき主たる振動の入力方向Zと平行な中心線Cに沿って切断したものに相当する。図2はダイアフラムの拡大断面図を仕切部材とともに示す図である。なお、以下の説明において上下とは、図1における図示状態を基準とし、その上下方向をいうものとする。
図1において、液封エンジンマウント1は、第1の取付部材2,第2の取付部材3及びインシュレータ4を備える。第1の取付部材2は図示しないエンジン等の振動源側へ連結され、第2の取付部材3は同じく図示しない車体等の振動受側へ連結される。
インシュレータ4は、ゴムからなる略円錐状をなす公知の防振ゴムである。但し、ゴム及び他のエラストマー等の適宜弾性材料からなる略円錐状をなす公知の弾性防振部材とすることができ、第1の取付部材2と第2の取付部材3の間を連結一体化する。
第1の取付部材2,第2の取付部材3及びインシュレータ4に囲まれた内部空間に主液室5が形成され、ここに公知の非圧縮性作動液が封入されている。主液室5は仕切部材6の外周部に形成されたダンピングオリフィス通路7を介して副液室8と連通されている。ダンピングオリフィス通路7は、10Hz前後の低周波数小振幅の乗り心地に影響する通常走行時の振動を高減衰で吸収する常開のオリフィス通路である。副液室8はダイアフラム9によって覆われている。
仕切部材6は樹脂又は金属製の剛性部材であり、外周部に螺旋状をなして、かつ外側方へ開口された外周オリフィス通路溝10が設けられ、第2の取付部材3の一部をなす円筒部11の内周面側で閉じられてダンピングオリフィス通路7を形成する。また仕切部材6の中央部には主液室5内上部へ向って略煙突状に突出する中央筒部12が設けられ、その上部開口13は主液室5内へ開口し、下端部は仕切部材6の中央部に向かって開口する下部開口14をなし、中央筒部12の内部がアイドルオリフィス通路15をなす。
仕切部材6の底面で下部開口14の周囲はバルブシート部16をなし、ここにダイアフラム9の中央部に設けられているバルブ部17を構成する環状枠部18の頂面が接離することによりアイドルオリフィス通路15を開閉する。アイドルオリフィス通路15は本願発明の開閉式オリフィス通路に相当する。
アイドルオリフィス通路15はエンジンのアイドル運転時にバルブ部17を開いて主液室5と副液室8を連通し、アイドルオリフィス通路15内へ作動液を流動させることにより、アイドル時のエンジン振動周波数で液柱共振を発生して低動バネ化し、第1の取付部材2側から第2の取付部材3側への振動伝達を遮断する。
環状枠部18はダイアフラム9の中央部へ一体に形成された厚肉の環状剛性部であり、上下へ突出するとともに、環状枠部18に囲まれた中央側部分は薄肉の中央弾性可動膜部19をなしている。この中央弾性可動膜部19は中心部が若干下方へ湾曲して凹むようにたわんだ曲面をなし、所定の周波数にて膜共振するようになっている。中央弾性可動膜部19は凹み形状により撓みやすくなり、膜剛性を低くしてバネが低くなっている。
環状枠部18はダイアフラム9の中央部へ一体に形成された厚肉の環状剛性部であり、上下へ突出するとともに、環状枠部18に囲まれた中央側部分は薄肉の中央弾性可動膜部19をなしている。この中央弾性可動膜部19は中心部が若干下方へ湾曲して凹むようにたわんだ曲面をなし、所定の周波数にて膜共振するようになっている。中央弾性可動膜部19は凹み形状により撓みやすくなり、膜剛性を低くしてバネが低くなっている。
バルブ部17は図の上下方向へ伸縮自在な伸縮部材20により開閉操作され、エンジンがアイドル運転時に開き、それ以外の運転状態時に閉じるようになっている。すなわちエンジンの運転状態が非アイドル状態からアイドル状態に転じると、バルブ部17をバルブシート部16へ押しつけてアイドルオリフィス通路を閉じていた押圧部21が縮められて下方へ後退し、バルブ部17を解放して自由に動くことを許容するため、環状枠部18がバルブシート部16から離座してアイドルオリフィス通路15を開く。逆にアイドル状態から非アイドル状態に転じると、押圧部21が上方へ伸びてバルブ部17を押し上げ、環状枠部18をバルブシート部16へ押し当てて下部開口14を塞いでアイドルオリフィス通路15を閉じる。
伸縮部材20は全体がディスク状をなし、弾性体からなる可動部22と剛性のある底部23を重ね合わせて周囲で気密に一体化するとともに、内部は中空の負圧室24になっている。負圧室24は通気ノズル25を介して吸気負圧と大気とを接続切替えするようになっている。
可動部22の中央は上方へ突出する押圧部21をなし、厚肉でしかも金属で補強された頂部と底部23間にリターンバネ26が設けられ、押圧部21を押し上げてバルブ部17を閉じる方向へバネ付勢している。
負圧室24に吸気負圧が適用されて負圧になると、押圧部21がリターンバネ26に抗して図の下方へ移動し、吸気負圧を遮断して大気開放すると、押圧部21がリターンバネ26により図の上方に伸び出す。
負圧室24に吸気負圧が適用されて負圧になると、押圧部21がリターンバネ26に抗して図の下方へ移動し、吸気負圧を遮断して大気開放すると、押圧部21がリターンバネ26により図の上方に伸び出す。
図2はバルブ部17の開閉状態を示す図であり、上段のAにバルブ部17が閉じた状態、下段のBに開いた状態を示す。閉じたときは押圧部21が環状枠部18をバルブシート部16へ押しつけて固定するため、中央弾性可動膜部19だけが弾性変形可能になる。開いたときは、環状枠部18が解放されるのでダイアフラム9全体が弾性変形可能であるが、環状枠部18及び後述するクランク形状部により、中央弾性可動膜部19の弾性変形を生じやすくして防振に有効な周波数範囲で膜共振を生じさせる。
図3に示すように、ダイアフラム9は外周部がリング状の取付金具30と一体化され、取付金具30で拘束された外周部よりも内側部分が可動になっている。この可動部分は剛性のある環状枠部18で内外に区画され、中央部は中央弾性可動膜部19をなす。
環状枠部18と取付金具30の間に位置する周囲部31は波形状に屈曲する易変形構造をなし、この易変形構造により撓み変形を生じる。
環状枠部18と取付金具30の間に位置する周囲部31は波形状に屈曲する易変形構造をなし、この易変形構造により撓み変形を生じる。
但し周囲部31と中央弾性可動膜部19の膜厚はほぼ同じであり、約1.5mm程度が最も可動膜として機能の発揮し易くなるので好ましい。上限は剛性が高くなって可動膜としての機能を損なう約3.0mmであり、下限は耐久性の観点より約1.0mm程度である。
ここで周囲部31の膜厚とは、肩部35と接続する内周側から取付金具30に支持される外周側までの部分で自由にたわみ変形する部分の平均膜厚である。
ここで周囲部31の膜厚とは、肩部35と接続する内周側から取付金具30に支持される外周側までの部分で自由にたわみ変形する部分の平均膜厚である。
図中の拡大部にも示すように、環状枠部18とその外側の周囲部31との接続部はクランク形状部32をなす。このクランク形状部32は環状枠部18から外方へ略水平に伸び出す水平壁33と略垂直に伸びる垂直壁34とが肩部35で略直角に屈曲する形状になっている。垂直壁34は軸線を上下方向にした筒状部を構成する。このようにすると、バルブ部17へ上方から垂直方向に入力する振動に対して、曲げ剛性が高くなって座屈し難くなるから、バルブ部17が開いている状態(図示状態)でダイアフラム9が上下方向へ弾性変形するとき、クランク形状部32における特に垂直壁34の剛性により、ダイアフラム9全体で一様な弾性変形をすることなく、クランク形状部32から内側部分が周囲部31よりも弾性変形しにくくなる。
このため中央弾性可動膜部19による弾性変形が生じやすくなり、ダイアフラム9全体としては、例えば60Hz程度の周波数にて膜共振を生じる。この周波数の膜共振は振動遮断が望まれる周波数域にあるので歓迎されるべきものである。このため、クランク形状部32や環状枠部18及び中央弾性可動膜部19を欠く従来のダイアフラムではバネが小さすぎて無視されていたが、本願発明により、好ましい周波数域における共振を有効に生じさせることが可能になった。
図4はバルブ部17を開いたときにおける本願発明のダイアフラムによる共振の効果を示すグラフであり、バルブ部17において剛性が高くほとんど共振を期待できない従来例の場合は、動バネ曲線のボトムa1で共振し、b1で反共振のピークを生じる。
一方、本願発明はa1とほぼ同じところに一つのボトムaを生じるものの、さらにほぼb1の周波数にて新たなボトムcを生じ、b1とcの動バネ定数の差がダイアフラム9の主として中央弾性可動膜部19における共振によって得られたものであることを示す。
一方、本願発明はa1とほぼ同じところに一つのボトムaを生じるものの、さらにほぼb1の周波数にて新たなボトムcを生じ、b1とcの動バネ定数の差がダイアフラム9の主として中央弾性可動膜部19における共振によって得られたものであることを示す。
なお、本願発明のピークbはb1とほぼ同じ高さに生じるが発生周波数はかなり高周波数側へずれており、このずれた分だけ低動バネ領域の広域化を実現できていることになる。
図5は、ダイアフラム9における共振のチューニング方法を示すグラフである。Aは、ダイアフラム9による共振を伴わないアイドルオリフィス共振のみを生じる場合の動バネ曲線であり、a2にボトム、b2にピークを生じる。a2及びb2はほぼ図4におけるa1及びb1に相当している。
図5は、ダイアフラム9における共振のチューニング方法を示すグラフである。Aは、ダイアフラム9による共振を伴わないアイドルオリフィス共振のみを生じる場合の動バネ曲線であり、a2にボトム、b2にピークを生じる。a2及びb2はほぼ図4におけるa1及びb1に相当している。
BはAの動バネ曲線をボトムa3がピークb2と重なるように高周波数側へ移動させたものである。動バネ曲線そのものは同じ形状をなしている。これらの動バネ曲線ABを重ね合わせて合成すると、図6に示す連成動バネ曲線Cとなる。この連成動バネ曲線Cはボトムa4(ほぼa2に同じ)の他に新たなボトムc1(ほぼa3に同じ)を備え、かつ高周波数側へずれたピークb4(ほぼb3に同じ)を有するものであり、図4における本願発明の動バネ曲線とほぼ一致する。
すなわち、図4に示す本願発明の動バネ曲線を得るには、図5に示すように、ダイアフラム9側の膜共振を期待しない従来の動バネ曲線Aに対して、そのピークb2に重なるようにボトムa3を重ねれば、ピークb2をボトムa3で打ち消すことができることになり、このボトムa3はダイアフラム9側の共振によるものであるから、ダイアフラム9のバネを高くしてa3で共振するように設定すればよい。
しかし、ダイアフラム9は本来バネが小さいものであり、このようなバネを設けることができなかったところ、環状枠部18を設け、さらにその内側に中央弾性可動膜部19を設け、かつ外側にクランク形状部32を設けることにより適正なバネを形成できるようになった。したがって、環状枠部18の剛性、中央弾性可動膜部19の膜厚、クランク形状部32の膜厚や水平壁33及び垂直壁34の長さ等を調整することにより、目的とするa3なる共振が得られるようにバネを自由に調整できる。
バルブ部17を閉じたときには、図1に示すように、環状枠部18が押圧部21により押し当てられて固定され、かつ中央弾性可動膜部19がアイドルオリフィス通路15内における作動液を受け止めるとともに、膜圧が弾性変形可能な程度の薄膜になっているため、アイドルオリフィス通路15内の作動液が流動するとき、アイドルオリフィス通路15内の作動液はインシュレータ4及び中央弾性可動膜部19のバネが関与した共振(これをホール共振ということにする)を行なう。また中央弾性可動膜部19が弾性変形して、アイドルオリフィス通路15内における作動液の流動により膜共振するとともに、環状枠部18を固定されている分だけ共振周波数が高くなる。
この結果、中央弾性可動膜部19の膜共振を利用して低動バネ化を実現できる。
図7のグラフはこのバルブ部17が閉じたときにおける動バネ曲線を示す。中央弾性可動膜部19を欠く従来の動バネ曲線がほぼフラットであるのに対して、本願発明の中央弾性可動膜部19を設けた場合は、共振によるボトムdが発生し、この部分で低動バネになるとともに、全体としてもほぼ低動バネになる傾向を示し、中央弾性可動膜部19による共振の効果を証明している。しかも中央弾性可動膜部19が下方へ湾曲して凹んだ曲面をなしているので、中央弾性可動膜部19が撓みやすくなってバネが低くなるため、ホール共振の共振効果がアップする。
図7のグラフはこのバルブ部17が閉じたときにおける動バネ曲線を示す。中央弾性可動膜部19を欠く従来の動バネ曲線がほぼフラットであるのに対して、本願発明の中央弾性可動膜部19を設けた場合は、共振によるボトムdが発生し、この部分で低動バネになるとともに、全体としてもほぼ低動バネになる傾向を示し、中央弾性可動膜部19による共振の効果を証明している。しかも中央弾性可動膜部19が下方へ湾曲して凹んだ曲面をなしているので、中央弾性可動膜部19が撓みやすくなってバネが低くなるため、ホール共振の共振効果がアップする。
なお、本願発明は上記の各実施例に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。例えば、開閉式オリフィス通路はアイドルオリフィス通路に限らず発進オリフィス通路など、種々な共振周波数にチューニングしたものでもよい。また、ダイアフラム9の膜共振周波数をアイドルオリフィス通路15の共振周波数よりも低くなるよう設定し、動バネ曲線のボトムをさらに下げるようにチューニングすることもできる。
さらに、環状枠部18、中央弾性可動膜部19及びクランク形状部32を有するダイアフラム9の構造を開閉式オリフィス通路を設けず常開のオリフィス通路のみを有する液封防振装置へ設け、常開のオリフィス通路の開口に中央弾性可動膜部19を対向するように配置しても、ダイアフラム9の膜共振による低動バネ化を実現できる。
さらに、環状枠部18、中央弾性可動膜部19及びクランク形状部32を有するダイアフラム9の構造を開閉式オリフィス通路を設けず常開のオリフィス通路のみを有する液封防振装置へ設け、常開のオリフィス通路の開口に中央弾性可動膜部19を対向するように配置しても、ダイアフラム9の膜共振による低動バネ化を実現できる。
1:液封エンジンマウント、2:第1取付部材、3:第2取付部材、4:インシュレータ、5:主液室、6:仕切部材、7:ダンピングオリフィス通路、8:副液室、9:ダイアフラム、15:アイドルオリフィス通路、17:バルブ部、18:環状枠部、19:中央弾性可動膜部、20:伸縮部材、21:押圧部、32:クランク形状部
Claims (9)
- 振動源側へ取付けられる第1の取付部材と、振動受側へ取付けられる第2の取付部材と、これらの間に介在して振動を吸収するインシュレータと、このインシュレータが壁の一部をなす液室とを備え、この液室を仕切部材にて主液室及び副液室に区画し、これらの主液室と副液室間に開閉オリフィス通路を設け、副液室を囲むダイアフラムの一部に設けられたバルブ部で開閉オリフィス通路の開口部を開閉するとともに液室内に作動液を封入した液封防振装置において、
前記バルブ部は、前記開閉オリフィス通路の開口部周囲に設けられたバルブシートへ接離する環状厚肉部と、この環状厚肉部内側へ設けられかつ前記環状厚肉部よりも薄肉で前記作動液の液圧で弾性変形可能にされた中央弾性可動膜部とを備え、
前記バルブ部で前記開閉オリフィス通路を開いたとき、この開閉オリフィス通路を通過する作動液によりオリフィス共振を発生するとともに、
前記バルブ部を含む前記ダイアフラムは、前記オリフィス共振の共振周波数近傍の周波数にて膜共振することを特徴とする液封防振装置。 - 前記中央弾性可動膜部の膜厚を、前記ダイアフラムの前記環状厚肉部周囲にてたわみ変形する部分の平均的な肉厚と同程度にしたことを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
- 前記中央弾性可動膜部は、前記液室の外方へ向かって凹むたわみ形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
- 前記中央弾性可動膜部における膜共振の共振周波数は、前記開閉オリフィス通路における液柱共振で生じる反共振のピーク周波数近傍であることを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
- 前記中央弾性可動膜部における膜共振の共振周波数は、前記開閉オリフィス通路における液柱共振で生じる動バネ定数の最低部周波数近傍であることを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置
- 前記環状厚肉部は略直角に屈曲した屈曲部によって構成されることを特徴とする請求項1に記載した液封防振装置。
- 前記環状厚肉部を構成する屈曲部は、前記バルブ部の外周部から略水平に外方へ延びる水平部と、この水平部から略直角に折れ曲がって形成される筒状部とを備えることを特徴とする請求項2記載の液封防振装置。
- 前記バルブ部を閉じたとき、前記中央弾性可動膜部が所定の共振周波数で膜共振することを特徴とする請求項1記載の液封防振装置。
- 振動源側へ取付けられる第1の取付部材と、振動受側へ取付けられる第2の取付部材と、これらの間に介在して振動を吸収するインシュレータと、このインシュレータが壁の一部をなす液室とを備え、この液室を仕切部材にて主液室及び副液室に区画し、これらの主液室と副液室間をつなぐ常開のオリフィス通路を設け、副液室をダイアフラムで囲むとともに液室内に作動液を封入した液封防振装置において、
前記ダイアフラムは、前記オリフィス通路の開口部に対向する部分に設けられた環状厚肉部と、この環状厚肉部内側へ設けられかつ前記環状厚肉部よりも薄肉で前記作動液の液圧で弾性変形可能にされた中央弾性可動膜部とを備え、
前記環状厚肉部及びオリフィス通路は通過する作動液によりオリフィス共振を発生するとともに、
前記環状厚肉部及び中央弾性可動膜部を含む前記ダイアフラムは、前記オリフィス共振の共振周波数近傍の周波数にて膜共振することを特徴とする液封防振装置。
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