JP2008190607A - 車両用ディファレンシャル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】振動やノイズの発生を招来することなく耐久性を向上させることができる車両用ディファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】ピニオンシャフト56のピニオンギヤ60を支持する支持部68およびそのピニオンギヤ60のピニオンシャフト56が嵌め入れられる嵌入穴66の少なくとも一部が、外周側ほど小径となるテーパ面70、72であることから、駆動力がディファレンシャルケース50からピニオンシャフト56およびそれに回転可能に支持されたピニオンギヤ60を介してサイドギヤ58l、58rへ伝達されるときにおいて、ピニオンギヤ60はそのサイドギヤ58l、58rとの間の噛合い反力に従ってピニオンシャフト56の軸方向外側へ移動させられるので、トルクの伝達負荷が増大するほどピニオンシャフト56とピニオンギヤ60との間の嵌合クリアランスCが拡大されて高い耐久性が得られる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ディファレンシャル装置に関するものであり、特に、ディファレンシャル装置の耐焼付性と低騒音性とを両立させる技術に関するものである。
車両においては、左右の駆動輪にそれらの相対回転を許容しつつ駆動源からの動力を伝達するディファレンシャル装置を設けることが知られている。このような、車両用ディファレンシャル装置は、一般に、前記動力源からの動力を前記左右の駆動輪の相対回転を許容しつつその左右の駆動輪へ伝達するために、車両の動力源からの動力により回転駆動されるディファレンシャルケースと、そのディファレンシャルケースにそのディファレンシャルケースの回転軸心に直交する方向に固定された円柱状のピニオンシャフトと、そのディファレンシャルケース内にそのディファレンシャルケースの回転軸心と同心で前記ピニオンシャフトを挟んで相対向する状態で設けられ、左右の駆動輪とともに回転するサイドギヤと、前記ピニオンシャフトによって回転可能に支持されたピニオンギヤとを備えて構成されている。たとえは、特許文献1に記載された車両用ディファレンシャル装置がそれである。
特開平9−303533号公報
ところで、上記従来の車両用ディファレンシャル装置では、ピニオンギヤの回転速度が比較的高回転となり易く、面圧および滑り速度が高い状態で使用されるため、高い耐焼付性能が求められる。これに対しては、ピニオンギヤとピニオンシャフトとの間の嵌合クリアランスを拡大することが有効である。しかしながら、そのようにピニオンギヤとピニオンシャフトとの間の嵌合クリアランスを拡大すると、その拡大した嵌合クリアランスに起因して振動やノイズ( 騒音)が発生し、車両の走行性が損なわれるという問題が発生する。このように、上記ピニオンギヤとピニオンシャフトとの間の嵌合クリアランスによる耐久性の向上と、振動やノイズの発生との間には背反する関係があり、耐久性の向上のためにピニオンギヤとピニオンシャフトとの間の嵌合クリアランスを拡大する手段を採用することが困難であった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、振動やノイズ( 騒音)の発生を招来することなく、ピニオンギヤとピニオンシャフトとの間の嵌合クリアランスを拡大することにより耐久性を向上させることができる車両用ディファレンシャル装置を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1にかかる発明の要旨とするところは、車両の動力源からの動力により回転駆動されるディファレンシャルケースと、そのディファレンシャルケースにそのディファレンシャルケースの回転軸心に直交する方向に固定されたピニオンシャフトと、そのディファレンシャルケース内にそのディファレンシャルケースの回転軸心と同心で前記ピニオンシャフトを挟んで相対向する状態で設けられ、左右の駆動輪とともに回転するサイドギヤと、前記ピニオンシャフトによって回転可能に支持されたピニオンギヤとを備え、前記動力源からの動力を前記左右の駆動輪の相対回転を許容しつつその左右の駆動輪へ伝達する車両用ディファレンシャル装置であって、前記ピニオンシャフトの前記ピニオンギヤを支持する支持部およびそのピニオンギヤのピニオンシャフトが嵌め入れられる嵌入穴の少なくとも一部が、外周側ほど小径となるテーパ面であることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の要旨とするところは、請求項1に係る発明において、前記ピニオンギヤを前記ピニオンシャフトの軸方向内側へ向かって押圧する押圧部材を有することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の要旨とするところは、請求項2に係る発明において、前記押圧部材は、前記ピニオンギヤの端面と前記ディファレンシャルケースとの間に介挿された皿ばねであることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の要旨とするところは、請求項3に係る発明において、前記皿ばねは、ピニオンギヤの端面と前記ディファレンシャルケースとの間に介挿される、比較的低摩擦且つ高耐磨耗性の金属材料から成る部分球面凸円盤状のワッシャを塑性変形させることで構成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明の車両用ディファレンシャル装置によれば、ピニオンシャフトのピニオンギヤを支持する支持部およびそのピニオンギヤのピニオンシャフトが嵌め入れられる嵌入穴の少なくとも一部が、外周側ほど小径となるテーパ面であることから、駆動力がディファレンシャルケースからピニオンシャフトおよびそれに回転可能に支持されたピニオンギヤを介してサイドギヤへ伝達されるときにおいて、ピニオンギヤはそのサイドギヤとの間の噛合い反力に従って前記ピニオンシャフトの軸方向外側へ移動させられるので、トルクの伝達負荷が増大するほどピニオンシャフトとピニオンギヤとの間の嵌合クリアランスが拡大されて高い耐久性が得られる。
請求項2に係る発明の車両用ディファレンシャル装置によれば、ピニオンギヤをピニオンシャフトの軸方向内側へ向かって押圧する押圧部材を有することから、トルクの伝達負荷が小さくなるほどピニオンギヤはそのサイドギヤとの間の噛合い反力が小さくなって前記ピニオンシャフトの軸方向内側へ移動させられるので、ピニオンシャフトとピニオンギヤとの間の嵌合クリアランスが小さくされて、軽負荷時の振動や騒音の発生が好適に抑制される。
請求項3に係る発明の車両用ディファレンシャル装置によれば、前記押圧部材は、前記ピニオンギヤの端面と前記ディファレンシャルケースとの間に介挿された皿ばねであることから、ディファレンシャル装置の形状を大きくすることなく、押圧部材を設けることができる。
請求項4に係る発明の車両用ディファレンシャル装置によれば、前記皿ばねは、ピニオンギヤの端面と前記ディファレンシャルケースとの間に介挿される、比較的低摩擦且つ高耐磨耗性の金属材料から成る部分球面凸円盤状のワッシャを塑性変形させることで構成されたものであるので、1つの部品でワッシャと皿ばねとを兼ねることができ、ディファレンシャル装置の形状を一層小型化することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例のディファレンシャル装置34を有する前置エンジン後輪駆動(FR)形式の車両10の動力伝達機構を説明する図である。この図1において、車両10は、動力源であるエンジン12と、左右1対の前輪20l、20rと、上記エンジン12の出力回転を変速するための自動変速機22と、その自動変速機22の出力軸から出力される駆動力を伝達するためのプロペラシャフト24と、後輪用駆動力分配装置として機能する終減速装置26と、その終減速装置26により分配された駆動力を伝達するための左右1対の後輪車軸28l、28rと、その後輪車軸28l、28rを介して駆動力が伝達される左右1対の後輪30l、30rとを備えている。
上記エンジン12は、例えば、気筒内噴射される燃料の燃焼によって駆動力を発生させるガソリンエンジン或いはディーゼルエンジン等の内燃機関である。また、上記自動変速機22は、例えば、上記エンジン12から入力される回転を所定の変速比γで減速或いは増速して出力する有段式の自動変速機(オートマチックトランスミッション)であり、前進変速段、後進変速段、及びニュートラルのうち何れかが選択的に成立させられ、それぞれの変速比γに応じた速度変換が成される。なお、この自動変速機22の入力軸は、図示しないトルクコンバータ等を介して上記エンジン12の出力軸に連結されている。
図2は、上記終減速装置26の構成を説明する図である。この終減速装置26は、減速機32とディファレンシャル装置( 差動装置) 34とをデフハウジング40内に収容する構成となっており、エンジン12から自動変速機22およびプロペラシャフト24を介して伝達された回転が上記減速機32によって減速された後、上記ディファレンシャル装置34により、左右の相対回転を許容しつつ、一対の後輪車軸28l、28rへ伝達されるようになっている。
上記デフハウジング40内には、デフハウジング40により一対の軸受42を介して回転可能に支持され、プロペラシャフト24の軸端に図示しない自在継手を介して一端部が連結され且つ他端部が小径傘歯車44を備えたデフ入力軸46と、デフ入力軸46の軸心CL1と直交する軸心CL2まわりに回転可能にデフハウジング40により一対の軸受48を介して支持されたたとえば鋳鉄製のディファレンシャルケース50と、そのディファレンシャルケース50の外周部にボルト51により固定され、上記小径傘歯車44と噛み合う大径傘歯車52と、上記ディファレンシャルケース50に両端部が支持され、そのディファレンシャルケース50の回転軸心CL2に直交する姿勢でノックピン54によりそのディファレンシャルケース50に固定されたピニオンシャフト56と、ピニオンシャフト56を挟んで相対向する状態で、ディファレンシャルケース50によってその軸心CL2まわりに回転可能に支持された一対のサイドギヤ58l、58rと、上記ピニオンシャフト56が貫通させられることによってそのピニオンシャフト56により回転可能に支持されて一対のサイドギヤ58l、58rとそれぞれ噛み合う一対のピニオンギヤ60とを、備えている。
一対の後輪車軸28l、28rの軸端は、上記ディファレンシャルケース50にその軸心CL2方向に形成された一対の貫通穴50l、50rに摺動可能に嵌合され、且つ一対のサイドギヤ58l、58rにスプライン嵌合されることにより連結されている。また、環状の一対のワッシャ( 座金)62が一対のサイドギヤ58l、58rの端面とそれを支持するディファレンシャルケース50の貫通穴50l、50rの内側開口縁との間に介挿されており、部分球面状であって中央にピニオンシャフト56を通す穴を有する凸円板状のワッシャ( 座金)64が、一対のピニオンギヤ60の外周側端面とディファレンシャルケース50の内壁面との間に介挿されている。それらワッシャ62およびワッシャ64は、耐磨耗性を有する金属、たとえば鉛基或いはSn基の軸受メタルや、必要に応じてその合金にバネ性をさらに加えた金属により構成されている。
以上のように構成された終減速装置26では、上記デフ入力軸46の小径傘歯車44と、それに噛み合う大径傘歯車52とによって前記減速機32が構成されており、デフ入力軸46の回転が減速してディファレンシャルケース50に伝達されるようになっている。これら小径傘歯車44および大径傘歯車52には、好適には、ハイポイドギヤとまがり歯傘歯車とが用いられる。また、上記ディファレンシャルケース50、一対のサイドギヤ58l、58r、ピニオンシャフト56により回転可能に支持されたピニオンギヤ60等によって、前記ディファレンシャル装置34が構成されている。
図3および図4は、デフハウジング40に固定されたピニオンシャフト56の軸端部、およびそのピニオンシャフト56によって回転可能に支持されたピニオンギヤ60の構成を詳しく説明するための拡大図である。図3はディファレンシャルケース50からサイドギヤ58l、58rへのトルクの伝達負荷が小さい状態を示し、図4はそのトルクの伝達負荷が大きい状態を示している。なお、図3および図4においては、作用効果の理解を容易にすることを目的として、ピニオンギヤ60の移動量や隙間の大きさを強調して大きくして示している。
図3および図4に示すように、長手状のピニオンシャフト56のうちピニオンギヤ60の嵌入穴66内に嵌め入れられた部分すなわちピニオンギヤ60を支持する支持部68の外周面、およびその嵌入穴66の内周面には、軸心CL2を中心とする外周側へ向かうほど小径となるテーパ面70およびテーパ面72がそれぞれ形成されている。テーパ面70は、ピニオンシャフト56のうちピニオンギヤ60の嵌入穴66内に嵌め入れられた部分の軸心方向の全部であってもよいし、図3および4に示すように一部であってもよい。同様に、テーパ面72は、ピニオンギヤ60の嵌入穴66の軸心方向の全部であってもよいし、図3および4に示すように一部であってもよい。
また、一対のピニオンギヤ60の外周側端面とディファレンシャルケース50の内壁面との間に介挿されているワッシャ64は、それらピニオンギヤ60の外周側端面とディファレンシャルケース50の内壁面の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する形状にプレス成形されており、ピニオンギヤ60を軸心CL2を中心とする内周側すなわち軸心CL2側へ押圧( 付勢) する皿状ばねとしても機能している。
したがって、ディファレンシャルケース50からサイドギヤ58l、58rへのトルクの伝達負荷が小さい状態では、ピニオンギヤ60とサイドギヤ58l、58rとの間の噛合い反力が小さく、その噛合い反力に基づいてピニオンギヤ60の軸心に沿う外周側への推力Aがワッシャ64の押圧力Bよりも小さいので、ピニオンギヤ60はワッシャ64の押圧力にしたがってその軸心方向内側へ移動させられる。図3はこの状態を示している。このため、車両の軽負荷走行時には、ピニオンシャフト56とピニオンギヤ60との間の嵌合クリアランスCが小さくされて、軽負荷走行時の振動や騒音の発生が好適に抑制される。
次いで、ディファレンシャルケース50からサイドギヤ58l、58rへのトルクの伝達負荷が大きくなると、ピニオンギヤ60とサイドギヤ58l、58rとの間の噛合い反力が大きく、その噛合い反力に基づいてピニオンギヤ60の軸心に沿う外周側への推力Aがワッシャ64の押圧力Bよりも大きくなるので、ピニオンギヤ60はワッシャ64の押圧力に抗してその軸心方向外側へ移動させられる。図4はこの状態を示している。このため、車両の高負荷走行時には、ピニオンシャフト56とピニオンギヤ60との間の嵌合クリアランスCが大きくされて、高負荷走行時のピニオンギヤ60とサイドギヤ58l、58rとの間の磨耗が抑制され、耐久性が高められる。
上述のように、本実施例の車両用ディファレンシャル装置34によれば、ピニオンシャフト56のピニオンギヤ60を支持する支持部68およびそのピニオンギヤ60のピニオンシャフト56が嵌め入れられる嵌入穴66の少なくとも一部が、外周側ほど小径となるテーパ面70、72であることから、駆動力がディファレンシャルケース50からピニオンシャフト56およびそれに回転可能に支持されたピニオンギヤ60を介してサイドギヤ58l、58rへ伝達されるときにおいて、ピニオンギヤ60はそのサイドギヤ58l、58rとの間の噛合い反力に従ってピニオンシャフト56の軸方向外側へ移動させられるので、トルクの伝達負荷が増大するほどピニオンシャフト56とピニオンギヤ60との間の嵌合クリアランスCが拡大されて高い耐久性が得られる。
また、本実施例の車両用ディファレンシャル装置34によれば、ピニオンギヤ60をピニオンシャフト56の軸方向内側へ向かって押圧する押圧部材( ワッシャ64) を有することから、トルクの伝達負荷が小さくなるほどピニオンギヤ60はそのサイドギヤ58l、58rとの間の噛合い反力が小さくなってピニオンシャフト56の軸方向内側へ移動させられるので、ピニオンシャフト56とピニオンギヤ60との間の嵌合クリアランスCが小さくされて、軽負荷時の振動や騒音の発生が好適に抑制される。
また、本実施例の車両用ディファレンシャル装置34によれば、押圧部材は、ピニオンギヤ60の端面とディファレンシャルケース50との間に介挿された皿ばね(ワッシャ64)であることから、ディファレンシャル装置34の形状を大きくすることなく、押圧部材を設けることができる。
また、本実施例の車両用ディファレンシャル装置34によれば、上記皿ばねは、ピニオンギヤ60の端面とディファレンシャルケース50との間に介挿される、比較的低摩擦且つ高耐磨耗性の金属材料から成る部分球面凸円盤状のワッシャ64を塑性変形させることで構成されたものであるので、1つの部品でワッシャと皿ばねとを兼ねることができ、ディファレンシャル装置34の形状を一層小型化することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の実施例のデファレンシャル装置34を含む終減速装置26は、FR型車両に適用されていたがFF型車輌、4輪駆動型車両等の他の駆動方式に適用することも可能である。
また、前述の実施例の車両では、エンジン12から左右1対の後輪30l、30rに至る動力伝達経路に有段式自動変速機22が設けられていたが、それに代えて、手動変速機や、無段変速機が設けられていてもよい。
また、前述の実施例のデファレンシャル装置34は、ピニオンシャフト56により回転可能に支持された一対のピニオンギヤ60を備えるものであったが、ピニオンギヤ60の数は必ずしも2個でなくてもよい。たとえば、ピニオンシャフト56が三叉状或いは十文字状であれば、3個或いは4個のピニオンギヤ60が備えられ得る。
また、前述の実施例では、皿ばね( 押圧部材)としても機能するワッシャ64が用いられていたが、ワッシャ64の他に、押圧部材が設けられてもよい。
また、前述の実施例では、皿ばね( 押圧部材)としても機能するワッシャ64が用いられていたが、必ずしも押圧部材が設けられていなくてもよい。高負荷走行時においては、テーパ面70および72によって、ピニオンシャフト56とピニオンギヤ60との間の嵌合クリアランスCが確実に大きくされて、高負荷走行時のピニオンギヤ60とサイドギヤ58l、58rとの間の磨耗が抑制され、耐久性が高められるという効果が得られる。
また、前述の実施例では、ワッシャ64は、皿ばね( 押圧部材)としても機能するために、ピニオンギヤ60の外周側端面とディファレンシャルケース50の内壁面の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する形状にプレス成形( 塑性変形) されていたが、周方向において波型とし、放射状の複数本の凸条を設けてもよい。要するに、皿ばねとしても機能するためのワッシャ64の変形形状は種々のものが考えられ得る。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例が適用されたデファレンシャル装置を含むFR車両の動力伝達系を示す図である。 図1のデファレンシャル装置を含む終減速装置の構成を説明する要部断面図である。 図2のピニオンシャフトとそれにより回転可能に支持されたピニオンギヤの構成を拡大して示す図であって、軽負荷走行時の状態を示している。 図2のピニオンシャフトとそれにより回転可能に支持されたピニオンギヤの構成を拡大して示す図であって、高負荷走行時の状態を示している。
符号の説明
12:エンジン( 動力源)
34:デファレンシャル装置
50:ディファレンシャルケース
56:ピニオンシャフト
58l、58r:サイドギヤ
60:ピニオンギヤ
64:ワッシャ( 皿ばね)
66:嵌合穴
68:支持部
70:テーパ面
72:テーパ面

Claims (4)

  1. 車両の動力源からの動力により回転駆動されるディファレンシャルケースと、該ディファレンシャルケースに該ディファレンシャルケースの回転軸心に直交する方向に固定されたピニオンシャフトと、該ディファレンシャルケース内に該ディファレンシャルケースの回転軸心と同心で前記ピニオンシャフトを挟んで相対向する状態で設けられ、左右の駆動輪とともに回転するサイドギヤと、前記ピニオンシャフトによって回転可能に支持されたピニオンギヤとを備え、前記動力源からの動力を前記左右の駆動輪の相対回転を許容しつつ該左右の駆動輪へ伝達する車両用ディファレンシャル装置であって、
    前記ピニオンシャフトの前記ピニオンギヤを支持する支持部および該ピニオンギヤの該ピニオンシャフトが嵌め入れられる嵌入穴の少なくとも一部が、外周側ほど小径となるテーパ面であることを特徴とする車両用ディファレンシャル装置。
  2. 前記ピニオンギヤを前記ピニオンシャフトの軸方向内側へ向かって押圧する押圧部材を有することを特徴とする請求項1の車両用ディファレンシャル装置。
  3. 前記押圧部材は、前記ピニオンギヤの端面と前記ディファレンシャルケースとの間に介挿された皿ばねであることを特徴とする請求項2の車両用ディファレンシャル装置。
  4. 前記皿ばねは、ピニオンギヤの端面と前記ディファレンシャルケースとの間に介挿される、比較的低摩擦且つ高耐磨耗性の金属材料から成る部分球面凸円盤状のワッシャが塑性変形させられることで構成されていることを特徴とする請求項3の車両用ディファレンシャル装置。
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