JP6922665B2 - デファレンシャル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デファレンシャル装置のピニオンシャフトの固定機構に関するものである。
回転軸線回りに回転するデフケースと、そのデフケース内に収容されデフケースに形成されている貫通孔に挿し通されているピニオンシャフトと、ピニオンシャフトの外周に回転可能に嵌め付けられているピニオンと、ピニオンと噛み合う一対のサイドギヤと、デフケースとピニオンとの間に介挿されているピニオンワッシャとを、有するデファレンシャル装置がよく知られている。特許文献1に記載のデファレンシャルがそれである。特許文献1にあっては、デフケースおよびピニオンシャフトにそれぞれピン挿入孔が形成され、デフケースの貫通孔にピニオンシャフトが挿し通された状態で、ピン挿入孔にピンを挿入することで、ピニオンシャフトをデフケースに固定している。
特開2008−128440号公報 実開昭63−91746号公報 実開平1−98952号公報 特開2004−68873号公報 特開2009−166140号公報 特開平8−135756号公報
ところで、特許文献1のように、デフケースおよびピニオンシャフトのピン挿入孔にピンを挿入してデフケースにピニオンシャフトを固定する場合には、デフケースでは、ピン挿入孔を形成できる程度の厚みが必要となる。しかしながら、デファレンシャル装置の軽量化および製造コストの観点からは、デフケースの厚みを薄くすることが望まれており、改善の余地があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、デフケースの厚みを薄くしつつ、ピニオンシャフトをデフケースに固定できるデファレンシャル装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)回転軸線回りに回転するデフケースと、前記デフケース内に収容されそのデフケースに形成されている貫通孔に挿し通されているピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトの外周に回転可能に嵌め付けられているピニオンと、前記ピニオンと噛み合う一対のサイドギヤと、前記デフケースと前記ピニオンとの間に介挿されている一対のピニオンワッシャとを、備えるデファレンシャル装置であって、(b)前記一対のピニオンワッシャには、組付後において前記デフケースと前記ピニオンシャフトとの間に形成される隙間を通って前記ピニオンシャフトの端面に係合して前記ピニオンシャフトの抜けを止める掛止部がそれぞれ形成されていることを特徴とする。
また、第2発明の要旨とするところは、第1発明のデファレンシャル装置において、(a)前記ピニオンシャフトの少なくとも前記貫通孔に嵌め入れられる部分には、前記ピニオンシャフトの中心軸線に平行な平坦面である切欠面が形成されており、(b)前記ピニオンワッシャの前記掛止部は、組付後において前記ピニオンシャフトの前記切欠面に沿って伸びる足部と、前記足部の先端側が折り曲げられることにより前記ピニオンシャフトの端面に係合する係合爪とからなることを特徴とする。
また、第3発明の要旨とするところは、第2発明のデファレンシャル装置において、(a)前記ピニオンシャフトの前記切欠面は、前記ピニオンシャフトの中心軸線に対して対称な位置に形成される互いに平行な一対の切欠からなり、(b)前記ピニオンワッシャの前記足部は、一対の板状の部材からなり、且つ、組付後において前記ピニオンシャフトの前記一対の切欠面とそれぞれ面接触する位置に形成されていることを特徴とする。
また、第4発明の要旨とするところは、第2発明または第3発明のデファレンシャル装置において、前記デフケースの前記貫通孔の内周面には、組付後において前記足部が嵌め入れられる切欠溝が形成されていることを特徴とする。
第1発明のデファレンシャル装置によれば、ピニオンワッシャに形成されている掛止部が、ピニオンシャフトの端面と係合するため、ピニオンシャフトの抜けが阻止され、ピニオンシャフトが掛止部によってデフケースから脱落不能に固定される。よって、ピンを使用することなくピニオンシャフトをデフケースに固定することができるため、デフケースの厚みを薄くすることができる。
また、第2発明のデファレンシャル装置によれば、ピニオンシャフトに平坦面である切欠面が形成されるため、ピニオンワッシャの足部をピニオンシャフトの円柱形状に合わせた形状にする必要がなくなり、ピニオンワッシャの加工が容易となる。また、係合爪を形成する際に実施される曲げ加工についても加工が容易となる。
また、第3発明のデファレンシャル装置によれば、一対の切欠面が、ピニオンシャフトの中心軸線に対して対称な位置に形成され、ピニオンワッシャの一対の足部が、組付後において一対の切欠面とそれぞれ面接触する位置に形成されているため、組付後において、ピニオンシャフトの端面が、そのピニオンシャフトの中心軸線に対して対称な位置に設けられた一対の掛止部に係合し、ピニオンシャフトのデフケースからの抜けが好適に防止される。
また、第4発明のデファレンシャル装置によれば、デフケースの貫通孔の内周面には、組付後において足部が嵌め入れられる切欠溝が形成されているため、足部は、組付後において切欠面および切欠溝の両方と係合することとなる。よって、ピニオンシャフトが、ピニオンワッシャの足部を介してデフケースの貫通孔に相対回転不能となる。
本発明の一実施例であるデファレンシャル装置の断面図である。 図1のピニオンワッシャの組付前の部品図である。 図1のピニオンシャフトの組付前の部品図である。 図1のデフケースの断面図である。 組付過渡期のデファレンシャル装置の断面図である。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例であるデファレンシャル装置10の断面図である。デファレンシャル装置10は、左右一対の車輪の回転速度差を許容しつつ、動力を伝達するよく知られた差動歯車装置である。
デファレンシャル装置10は、回転軸線CL1回り(以下、軸線CL1)に回転するデフケース12と、デフケース内に収容され両端がデフケース12に固定されているピニオンシャフト14と、ピニオンシャフト14の外周に回転可能に嵌め付けられているピニオン16と、ピニオン16と噛み合う左右一対のサイドギヤ18と、デフケース12とピニオン16との間にそれぞれ介挿されている一対のピニオンワッシャ20とを、備えている
デフケース12は、内部が中空の箱形状に形成され、図示しないリングギヤを介して動力が伝達されることにより、軸線CL1回りに回転する。デフケース12の軸線CL1方向の両側には、図示しないドライブシャフトが挿し通されるボス孔22が形成されている。また、デフケース12の軸線CL1に対して垂直の方向には、ピニオンシャフト14が挿し通される貫通孔24が形成されている。
ピニオンシャフト14は、長手方向に伸びる円柱状の部材であり、長手方向の両端が貫通孔24に挿し通された状態で脱落不能に固定されている。なお、ピニオンシャフト14のデフケース12への固定機構については後述する。デフケース12が回転すると、ピニオンシャフト14についても軸線CL1回りに回転させられる。
ピニオンシャフト14の外周には、ピニオン16が嵌め付けられている。ピニオン16は、ピニオンシャフト14の中心軸線D回りに回転可能に支持されている。
左右一対のサイドギヤ18は、それぞれ中空の環状部材で構成されており、軸線CL1回りに回転可能に配置されている。サイドギヤ18の外周側には、傘歯車が形成されており、傘歯車はピニオン16と噛み合わされている。サイドギヤ18の内周面には、図示しないドライブシャフトと嵌合するためのスプライン歯26が形成されている。よって、サイドギヤ18の回転が、ドライブシャフトを介して左右の車輪に伝達される。
次に、ピニオンシャフト14のデフケース12への固定機構について説明する。
図1に示すように、ピニオンシャフト14の中心軸線D方向においてデフケース12とピニオン16との間に、ピニオンワッシャ20が介挿されている。図2は、図1のピニオンワッシャ20の組付前の部品図である。ピニオンワッシャ20は、円盤状の基部28と、基部28から垂直に伸びる一対の足部30とから構成されている。組付前にあっては、図1に示すようにピニオンワッシャ20の足部30の先端側が折り曲げられておらず、組付時に実施される曲げ加工によって折り曲げられる。なお、ピニオンワッシャ20は、例えばプレス成型などによって製造される。
基部28は、デフケース12とピニオン16との間の隙間の形状に合わせて、断面が皿状に形成されている。基部28の内周側には、ピニオンシャフト14が挿し通されるピニオンシャフト孔32が形成されている。
一対の足部30は、それぞれピニオンシャフト孔32の縁から基部28に対して垂直方向に伸びる、幅Hを有する板状の部材から構成されている。また、一対の足部30は、ピニオンシャフト孔32の周方向において互いに対向する位置、すなわちピニオンシャフト孔32の中心に対して対称な位置に形成されている。この一対の足部30の位置は、組付後において足部30がピニオンシャフト14の後述する切欠面34と面接触する位置である。従って、板状の部材で構成される一対の足部30は、互いに平行な位置関係にある。また、一対の足部30のうち互いに対向する面の間隔が、距離L1に設定されている。さらに、一対の足部30のうち互いに乖離する面の間隔が、距離L2に設定されている。
図3は、図1のピニオンシャフト14の組付前の部品図である。図3に示すように、ピニオンシャフト14は、長手方向に伸びる円柱状の部材であり、外周面には一対の切欠面34が形成されている。切欠面34は、ピニオンシャフト14の中心軸線Dに平行な平坦面である。また、一対の切欠面34は、中心軸線Dに対して対称な位置に互いに平行に形成されている。また、組付後においてピニオンワッシャ20の一対の足部30の間に、ピニオンシャフト14の切欠面34が嵌め入れられるように、ピニオンシャフト14の一対の切欠面34の間隔が、一対の足部30の間隔と同じ距離L1に設定されている。なお、一対の足部30の間の距離L1、および、一対の切欠面34の間の距離L1が、何れも同じ値になっているが、厳密には、一対の足部30の間にピニオンシャフト14の切欠面34が嵌め入れられる程度の寸法公差が設定されている。
図4は、図1のデフケース12の断面図である。なお、図4にあっては、軸線CL1よりも下側半分が省略されている。図4に示すように、デフケース12の貫通孔24の内周面には、デフケース12の厚みの方向に貫通する一対の切欠溝36が形成されている。切欠溝36は、組付後においてピニオンワッシャ20の足部30と嵌合するように、デフケース12の外側から見たとき、足部30の幅Hと同じ溝幅Hを有する矩形に形成されている。
また、一対の切欠溝36は、貫通孔24の周方向において互いに対向する位置、すなわち貫通孔24の中心に対して対称となる位置に形成されている。従って、切欠溝36の溝底によって形成される、互いに対向する一対の平坦面は、互いに平行な位置関係にある。また、組付後において一対の足部30が一対の切欠溝36に嵌合するように、前記一対の平坦面の間隔が、一対の足部30の互いに離間する面の間隔と同じ距離L2に設定されている。
図5は、組付過渡期のデファレンシャル装置10の断面図である。組付の際には、デフケース12の貫通孔24の切欠溝36に、図2に示すピニオンワッシャ20の足部30が嵌め入れられた状態で、ピニオン16、サイドギヤ18、およびピニオンシャフト14が組み付けられる。ピニオンシャフト14を組み付ける際には、ピニオンシャフト14の切欠面34が、ピニオンワッシャ20の一対の足部30の間に嵌め入れられる。
このとき、図5に示すように、ピニオンワッシャ20の足部30が、デフケース12とピニオンシャフト14との間に形成される隙間、具体的には、ピニオンシャフト14の切欠面34とデフケース12の切欠溝36との間に形成される隙間を通って貫通孔24から突き出した状態となる。この状態で、ピニオンワッシャ20の足部30の先端側が、曲げ加工によって折り曲げられることにより、ピニオンシャフト14の端面35に係合する図1に示す係合爪38が形成される。これら足部30および係合爪38によって、ピニオンワッシャ20に設けられ、ピニオンシャフト14の端面に係合してピニオンシャフト14の抜けを止める、図1に示す断面L字状の掛止部40が構成される。
掛止部40は、組付後においてピニオンシャフト14の切欠面34およびデフケース12の切欠溝36に沿って伸びる足部30と、足部30の先端側が折り曲げられることによりピニオンシャフト14の端面35に係合する係合爪38とから構成される。
掛止部40を構成する係合爪38が、ピニオンシャフト14の端面35に係合(当接)するため、ピニオンシャフト14の中心軸線D方向への移動が規制され、ピニオンシャフト14が、掛止部40を介してピニオンワッシャ20によって脱落不能に保持される。すなわち、ピニオンシャフト14が、ピニオンワッシャ20の掛止部40によってデフケース12に脱落不能に固定される。また、掛止部40は、ピニオンシャフト14の周方向で対向する位置に設けられることから、ピニオンシャフト14が2つの掛止部40によって脱落不能に好適に保持される。このように、ピンを使用することなくピニオンシャフト14をデフケース12に脱落不能に固定されるため、デフケース12の厚みを薄くすることができる。
また、組付後においてピニオンシャフト14の一対の切欠面34が、ピニオンワッシャ20の一対の足部30の間に嵌め入れられるため、ピニオンワッシャ20がピニオンシャフト14に対して相対回転不能となる。さらに、組付後において足部30がデフケース12の切欠溝36と嵌合するため、ピニオンワッシャ20がデフケース12の貫通孔24に対して相対回転不能となる。従って、ピニオンシャフト14は、ピニオンワッシャ20を介してデフケース12の貫通孔24に相対回転不能に保持される。よって、ピニオンシャフト14の外周面とデフケース12の貫通孔24の内周面との間で摺動することがなくなるため、摺動に伴う摩耗による耐久性低下が抑制される。
上述のように、本実施例によれば、ピニオンワッシャ20に形成されている掛止部40が、ピニオンシャフト14の端面35と係合するため、ピニオンシャフト14の抜けが阻止され、ピニオンシャフト14が掛止部40によってデフケース12に脱落不能に固定される。よって、ピンを使用することなくピニオンシャフト14をデフケース12に固定することができるため、デフケース12の厚みを薄くすることができる。
また、本実施例によれば、ピニオンシャフト14に平坦面である切欠面34が形成されることから、ピニオンワッシャ20の足部30を、ピニオンシャフト14の円柱形状に合わせた円弧形状にする必要がなくなるため、ピニオンワッシャ20の加工が容易となる。また、係合爪38を形成する際に実施される曲げ加工についても容易となる。
また、本実施例によれば、一対の切欠面34が、ピニオンシャフト14の中心軸線Dに対して対称な位置に形成され、ピニオンワッシャ20の一対の足部30が、組付後において一対の切欠面34とそれぞれ面接触する位置に形成されているため、組付後において、ピニオンシャフト14の端面35が、中心軸線Dに対して対称な位置に設けられた一対の掛止部40と係合し、ピニオンシャフト14のデフケース12からの抜けが好適に防止される。
また、本実施例によれば、デフケース12の貫通孔24の内周面には、組付後において足部30が嵌め入れられる切欠溝36が形成されているため、組付後においてピニオンワッシャ20とデフケース12の貫通孔24との間の相対回転が阻止される。また、組付後においてピニオンシャフト14の切欠面34が、一対の足部30の間に嵌め入れられることで、ピニオンワッシャ20とピニオンシャフト14との間の相対回転についても阻止される。従って、ピニオンシャフト14は、ピニオンワッシャ20を介してデフケース12の貫通孔24に相対回転不能に保持される。よって、ピニオンシャフト14の外周面と貫通孔24の内周面とが摺動することによる摩耗が抑制される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、足部30が2本形成され、切欠面34および切欠溝36はそれぞれ2箇所形成されていたが、本発明は必ずしもこれに限定されない。例えば、足部30が1本、切欠面34および切欠溝36がそれぞれ1箇所形成されるものであってもよく、足部30、切欠面34および切欠溝36の数が3つ以上であっても構わない。
また、前述の実施例では、足部30は平板形状に形成されていたが、ピニオンシャフト14に切欠面34が形成されず、足部30がピニオンシャフト14の円周形状に沿って円弧状に形成されるものであっても構わない。
また、前述の実施例では、デフケース12に切欠溝36が形成されていたが、必ずしも切欠溝36が形成されていなくても構わない。例えば、ピニオンシャフト14と貫通孔24との間での相対回転による摩耗が問題にならない場合には、切欠溝36をなくしてピニオンシャフト14と貫通孔24との間での相対回転を許容するものであっても構わない。
また、前述の実施例では、ピニオンシャフト14の切欠面34が平坦面に形成されるものであったが、必ずしもこれに限定されない。例えば、切欠が所定の深さを有する溝状に形成され、足部がその溝に嵌合するものであっても構わない。
また、前述の実施例では、掛止部40の係合爪38は、足部30の先端側が折り曲げられることで形成されていたが、組付時において溶接等で成形されるものであっても構わない。
また、前述の実施例のピニオンシャフト14は、中心軸線D方向の両端に亘って切欠面34が形成されていたが、必ずしもピニオンシャフト14の中心軸線D方向の両端に亘って切欠面34を形成する必要はなく、ピニオンシャフト14のうち、少なくとも組付後において貫通孔24に嵌め入れられる部分に切欠面34が形成されていればよい。
また、前述の実施例では、デファレンシャル装置10が、左右一対の車輪の間に設けられていたが、本発明は、必ずしもこれに限定されず、例えば前後輪の間に設けられるセンタデフに適用されても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:デファレンシャル装置
12:デフケース
14:ピニオンシャフト
16:ピニオン
18:サイドギヤ
20:ピニオンワッシャ
24:貫通孔
30:足部
34:切欠面
35:端面
36:切欠溝
38:係合爪
40:掛止部

Claims (4)

  1. 回転軸線回りに回転するデフケースと、前記デフケース内に収容され該デフケースに形成されている貫通孔に挿し通されているピニオンシャフトと、前記ピニオンシャフトの外周に回転可能に嵌め付けられているピニオンと、前記ピニオンと噛み合う一対のサイドギヤと、前記デフケースと前記ピニオンとの間に介挿されている一対のピニオンワッシャとを、備えるデファレンシャル装置であって、
    前記一対のピニオンワッシャには、組付後において前記デフケースと前記ピニオンシャフトとの間に形成される隙間を通って前記ピニオンシャフトの端面に係合して前記ピニオンシャフトの抜けを止める掛止部がそれぞれ形成されている
    ことを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 前記ピニオンシャフトの少なくとも前記貫通孔に嵌め入れられる部分には、前記ピニオンシャフトの中心軸線に平行な平坦面である切欠面が形成されており、
    前記ピニオンワッシャの前記掛止部は、組付後において前記ピニオンシャフトの前記切欠面に沿って伸びる足部と、前記足部の先端側が折り曲げられることにより前記ピニオンシャフトの端面に係合する係合爪とからなる
    ことを特徴とする請求項1のデファレンシャル装置。
  3. 前記ピニオンシャフトの前記切欠面は、前記ピニオンシャフトの中心軸線に対して対称な位置に形成される互いに平行な一対の切欠からなり、
    前記ピニオンワッシャの前記足部は、一対の板状の部材からなり、且つ、組付後において前記ピニオンシャフトの前記一対の切欠面とそれぞれ面接触する位置に形成されている
    ことを特徴とする請求項2のデファレンシャル装置。
  4. 前記デフケースの前記貫通孔の内周面には、組付後において前記足部が嵌め入れられる切欠溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項2または3のデファレンシャル装置。
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