JP2008184343A - 水中で剥離する層状複水酸化物、その製造方法および用途 - Google Patents

水中で剥離する層状複水酸化物、その製造方法および用途 Download PDF

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Abstract

【課題】水中で基本層が実質上完全に可逆的に剥離する無臭の層状複水酸化物を提供する。
【解決手段】M(II)1−xM(III)(OH) (I) (式中、M(II)はMg,M(III)はAl,xは0.2ないし0.33である。)の金属複水酸化物よりなる基本層と、該基本層間の中間層にインターカレートされたアクリル酸またはメタクリル酸のMg塩および層間水より構成され、水中において可逆的に剥離する層状複水酸物。
【選択図】なし

Description

本発明は、インターカレーションされるゲスト化合物としてアクリル酸またはメタクリル酸のマグネシウム塩を選択することにより、水中で剥離する性質を付与した層状複水酸化物、その製造方法および使用方法に関する。
層状複水酸化物(LDH)は、一般式〔M2+ 1−x3+ (OH)x+〔An− x/n・yHO〕で表される陰イオン交換能をもつ層状化合物である。その結晶構造は、2価金属イオンの一部を3価金属イオンが置換した正八面体の水酸化物層(基本層)と、陰イオンと層間水からなる中間層からできている。LDHの特徴は、基本層の金属イオンの種類とその比ならびに中間陰イオンの種類の組み合わせが多様なことである。これまで多くの種類のLDHが合成され、また無機および有機陰イオンインターカレーションによる取り込みについて多くの研究が行われている。
一般にLDHでは基本層の電荷密度が大きく、基本層と中間層との間の静電引力が強いため、多くの粘土鉱物に見られるような層間の剥離現象は起こりにくいとされている。従って水中で容易に剥離するLDHに関する報告は少ないが、その一つとして特開2004−189671号公報がある。ここでは中間層の陰イオンとして芳香族アミノカルボン酸、特にp−アミノ安息香酸をインターカレートすることにより、水またはエタノール等の低級アルコール中で剥離した状態で分散している分散液が得られることを報告している。これは芳香族アミノカルボン酸イオンをインターカレートすることにより、CO 2−イオンをインターカレートしたLDHに比べて基本層の距離が拡大された結果であると説明されている。しかしながらこのLDHの剥離現象は、p−アミノ安息香酸のような芳香族アミノカルボン酸の良溶媒であるエタノール中では完全であるが、溶解度が小さい水中では不完全である。このため水中で実質上完全に剥離する新しいタイプのLDHに対して要望が存在する。
本発明者らは、先にWO2006/068118においてLDHの中間層に酢酸のMg,ZnまたはCe塩をインターカレーションした水中剥離型LDHを開示した。このLDHは水中でナノサイズの微粒子として分散し、透明な分散ゾルを形成する。この分散ゾルを例えば金属基板に塗布し乾燥すると緻密な透明な膜を形成し、これを高温で焼成することにより耐スクラッチ性の硬い皮膜が得られる。このためこのLDHは水系金属保護コーティング組成物のビヒクルまたは防錆顔料として有用である。また、このLDHは化粧水、クリームまたはファンデーションのような化粧品に保湿剤または安定化剤として使用することもできる。
しかしながらMg等の2価金属の酢酸塩をインターカレートしたLDHは、その水性分散液が独特の酢酸臭を有し、そのため無臭の水中剥離型LDHの提供が望まれる。
本発明は、LDHの基本層間にインターカレートすべきゲスト化合物としてアクリル酸またはメタクリル酸(以後両者を集合的に「(メタ)アクリル酸」と呼び、アクリル酸マグネシウムを「AAMg」、メタクリル酸マグネシウムを「MAAMg」と略称することがある。)を選択する。AAMgおよびMAAMgはともに無臭であり、また水溶性の重合開始剤の共存下でポリマーに重合させることが可能である。
一面において本発明は、式(I):M(II)1−xM(III)(OH)の金属複水酸化物よりなる基本層と、該基本層間の中間層にインカレートされたMgの(メタ)アクリル酸塩および層間水より構成され、水中で可逆的に剥離する層状複水酸化物を提供する。式(I)中、M(II)はMg,M(III)はAlでありxは0.2ないし0.33である。
他の面において、本発明は式(I)の層状複水酸化物の製造方法を提供する。この方法は、式(II):〔M(II)2+ 1−xM(III)3+ (OH)〕〔(COx/2・yHO〕(式中、M(II),M(III)およびxは先の定義に同じであり、yは0より大きい実数である。)の炭酸型層状複水酸化物を400℃以上の温度に加熱して分解し、この熱分解物をMgの(メタ)アクリル酸塩と水中において反応させ、生成する固体を反応液から分離し、乾燥後粉砕するステップよりなる。式(II)の炭酸LDHはハイドロタルサイトとして知られる。
本発明のLDHは剥離した状態で水に分散して分散液ないし分散ゾルを形成する。この分散液は水中で剥離しないLDHの同一濃度の分散液に比較して可視光領域の光に対して著しく高い透過率を示し、剥離の結果ナノサイズの微粒子として分散していることを証明する。この分散液または分散ゾルを脱水乾燥すれば元のLDHへ復元する。このため例えば金属基板の上に分散液またはゾルを塗布、乾燥すると緻密な透明皮膜を形成する。この皮膜を高温で焼成することにより耐スクラッチ性の硬い塗膜を形成する。このため本発明のLDHのゾルは、単独または公知の防錆顔料を配合して金属素材の防錆塗料として有用である。または公知の水系防錆塗料に配合して防錆性能を向上させることもできる。
他の用途として、保湿剤または安定化増粘剤として化粧品に配合することができる。プラスチックの難燃化を兼ねた補強フィラーとしても有用である。
AAMgおよびMAAMgは重合性であるため過硫酸カリウムのような水溶性重合開始剤を使って熱重合させることができる。この性質を利用して本発明のLDHの水分散液、ゾルまたはそれを含む組成物へ水溶性重合開始剤を添加し、加熱してもはや元のLDHへ復元しない重合型とすることが可能である。
本発明の水中で剥離するLDHは、炭酸型LDHとインターカレートすべき(メタ)アクリル酸マグネシウム塩から出発し、アニオンをインターカレートしたLDHの製造のための再構築法に類似した方法に従って製造することができる。
再構築法とは、炭酸型LDHを予め400℃〜800℃の温度で焼成して炭酸イオンの大部分を除去した熱分解物を水中で他のアニオンと反応させ、再構築されたLDHを生成させる方法である。本発明においては、炭酸型LDHの熱分解物と、AAMgまたはMAAMgを水中において反応させる。
出発原料の炭酸型LDHは式(II):
〔M(II)2+ 1−xM(III)3+ (OH)〕〔(COx/2・yHO〕
を有し、M(II)はMgであり、M(III)はAlであり、xは0.2ないし0.33の数である。これらはハイドロタルサイト類として天然に存在し、公知の方法に従って合成することもできる。また合成ハイドロタルサイト類のいくつかは、例えば協和化学工業株式会社から市販されている。
反応は、AAMgまたはMAAMgの水溶液へ炭酸型LDHの熱分解物を加え、攪拌下室温で行うことができる。炭酸型LDHの熱分解物に対するAAMgまたはMAAMgの比は、Alに換算した熱分解物中のAl含量と少なくとも等モルであることが好ましい。一般に反応生成物はゲル状である。このゲルを反応混合物から濾過、遠心等によって分離し、100℃以下の温度で乾燥し、粉砕することによって本発明LDHが得られる。このもののX線回折パターンは原料の炭酸型LDHおよび酢酸ナトリウム塩を再構築に使用したLDHのX線回折パターンと比較すると、ピークが低角度側にシフトしており、基本層間の距離が大きくなったことを示唆する。また、本発明のLDHの赤外線吸収スペクトルは、再構築において酢酸ナトリウムを使用したLDHのIRスペクトルのカルボキシル基に由来する1360〜1390cm−1付近の吸収が見られず、1390〜1430cm−1に特徴的なピークが見られる。このことから、再構築によって取り込まれた(メタ)アクリル酸マグネシウム塩は酢酸ナトリウムを使用して再構築したLDHとは異なる態様で基本層に化学結合していることが示唆される。しかしながらこの結合様式は未だ解明されていない。
本発明のLDHは、公知の芳香族アミノカルボン酸をインターカレートしたLDHと違って水中で実質上完全に剥離(デラミネーション)し、粘稠なコロイド溶液またはゾルを形成する。このことは本発明のLDH(乾燥品)を異なる量の水で水和(湿潤)し、その状態でX線回折分析を行うと、水の量が増大するにつれピークが次第に低角度側に移動し、最終的にはこのピークが消失することによって証明される。このピークの低角度側への移動は、中間層へ水分子が侵入し、基本層間の層間距離を次第に拡大し、ついには結晶構造が破壊されることを示している。しかしながら水和および剥離により結晶構造を失ったLDHを完全に乾燥すると、元の乾燥LDHと同じX線回折パターンを取り戻し、剥離は可逆的であることを示す。
本発明のLDHの水分散液は、同じ濃度の炭酸型LDHの水分散液と比較して、可視光に対して遥かに高い透過率を示す。これは剥離の結果LDHがより小さいナノサイズの粒子として分散しているからである。
これらの性質を利用して、本発明のLDHは金属基材の保護コーティング材料として有用である。本発明LDHの水分散液(コロイド溶液およびゾル)は、基材に塗布し、乾燥することによりそれ自体で透明皮膜を形成する。乾燥した皮膜を350℃以上の高温で焼成することにより、非常に硬い耐スクラッチ性の透明保護皮膜が得られる。
本発明のLDHは、公知の水系金属保護コーティング組成物にフィラーとして添加することもできる。金属保護コーティング組成物に、マイカ、タルク、カオリンなどのフレーク状フィラーを配合し、フレークの長軸方向への配向によって腐食因子の侵入に対するバリヤー層を形成させることは公知である。これらのフレーク状フィラーを本発明のLDHで代替することにより、同じ原理で腐食因子に対するバリヤー層を形成させることができる。剥離した状態にある本発明のLDHは公知のフレーク状フィラーよりもアスペクト比が有意に大きく、かつ厚みが約6〜10nmであって、炭酸塩型LDHの厚み約40〜50nmよりも有意に小さい。そのため匹敵する長径を有する炭酸塩型LDHよりも一層長軸方向への配向が容易であるため、より有効なバリヤー層を形成する。
水系コーティング組成物のビヒクル(バインダー)は常乾型および熱硬化型の水溶液、エマルションおよびディスパージョンから選ぶことができる。その具体例は、アルキド樹脂、オイルフリーポリエステル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、エポキシエステル(エポキシアクリレート)樹脂、フェノール樹脂、アミノプラスト樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ゴム、それらの混合物および変性樹脂を含む。
添加する場合、防錆顔料は、鉛、クロム等の有害重金属を含まない顔料が好ましく、その例はリン酸亜鉛、リン酸カルシウム、トリポリリン酸アルミニウムのようなリン酸塩系、モリブデン酸亜鉛などのモリブデン酸塩系、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、メタホウ酸バリウムのようなホウ酸塩系、カルシウム置換シリカ系防錆顔料を含む。
水系金属保護コーティング組成物は塗料分野において当業者には良く知られており、そのフォーミュレーションについてこれ以上の説明は不必要であろう。
他の用途として、本発明のLDHは保湿剤、安定化増粘剤、体質顔料などとして化粧水、乳液、クリーム、ファンデーションなどの化粧品に配合することができる。
第I部 水中で剥離するLDHの製造法
(実施例1)
アクリル酸マグネシウム0.28mol/L(46.6g/L)水溶液へ、予め700℃において20時間熱処理を行ったMg−Al系層状複水酸化物(協和化学社製炭酸型複水酸化物DHT−6)の0.28mol/L(96.3g/L)を加える。15時間室温にて撹拌後、得られた固形生成物(ゲル状)をろ過にて分離後、そのまま90℃乾燥機にて10時間乾燥し、その後粉砕することによりLDHI−1を得た。
(比較例I)
アクリル酸マグネシウムを酢酸マグネシウムに変更する以外は実施例Iと同様の操作を行い、LDHI−2を得た。
(実施例2)
実施例1においてアクリル酸マグネシウム0.28mol/L(46.6g/L)水溶液の代りに、メタクリル酸マグネシウム(0.28mol/L(54.5g/L)水溶液を使用し、ゲスト化合物としてメタクリル酸マグネシウムをインターカレートしたLDHI−3を得た。
第II部 第I部で製造したLDHの高分子化
過硫酸カリウム1.0%水溶液100mlに、LDHI−1を2.0g加え80℃に昇温後1時間撹拌し、ろ過・乾燥後、LDHII−1を得た。
第III部 第I部で製造したLDHのキャラクタリゼーション
X線回折その1
LDHI−1〜2及び市販の層状複水酸化物(協和化学社製:DHT−6)について、X線回折分析(粉末X線回折装置:パナリティカル社製X‘Pert PRO型)の測定を行った。測定はCu管球を用い、電圧は45kV電流は40mAの条件で2θ=5〜25°までの測定を行った結果を図1に示す。図中Aは市販の層状複水酸化物(DHT−6)、BはLDHI―1、CはLDHI−2のX線回折プロファイルをそれぞれ示している。LDHI―1及びDHI―2は低角度側にピークの移動が確認された。これは層間にアクリル酢酸マグネシウム又は、酢酸マグネシウム、が取り込まれ層間距離が広がったものと考えられる。
X線回折その2
LDHI−1の50%水混練品、70%水混練品について、X線回折分析(粉末X線回折装置:パナリティカル社製X‘Pert PRO型)を行った。測定はCu管球を用い、電圧は45kV、電流は40mAの条件で2θ=5〜25°までの測定を行った。結果を図2に示す。水混練品はLDHI−1粉体とイオン交換水とをそれぞれ所定の量をガラス板上で金属ヘラにて練り合わせることにより作成した。図中のDはLDHI−1、EはLDHI−1に対し50%イオン交換水を含有させたもの、FはLDHI−1に対し70%イオン交換水を含有させたものについて、X線回折プロファイルをそれぞれ示している。低角度における回折プロファイルを示した図1から、本発明の層状複水酸化物に水を添加すると、おそらく層間に水分子が侵入して層間が広がり、結果として層状複水酸化物における層間を示すピークの低角度側への移動が起こったものと考えられる。そしてさらに水の含有量が増えることにより、層間への水分子の侵入が増加して“層”を保てなくなりピークが消失し、いわゆる“剥離現象”が生じて「剥離型複水酸化物」を形成しているものと考えられる。
X線回折その3
その2で用いたLDHI−1の50%および70%水混練品をそれぞれ90℃で1時間乾燥したものを試料とし、X線回折分析(粉末X線回折装置:日本フィリップス社製MPD1880型)を行った。測定はCu管球を用い、電圧は45kV、電流は40mAの条件で2θ=5〜25°までの測定を行い水と混練する前のLDHI−1のX線回折チャートと比較した。図−3に90℃1時間乾燥品のチャートを示す。図中Gは、水で混練前のLDHI−1、Hは水50%混練後90℃−1時間乾燥したLDHI−1、Iは水70%混練後90℃−1時間乾燥したLDHI−1である。X線回折その2では、水分子の侵入により層間が増大し層間剥離がおこっていたが、乾燥によって元のLDHへ復元することが確認された。
FT−IR分析
LDHI−1〜2及び市販の層状複水酸化物(協和化学社製:DHT−6)、について、それぞれ赤外線分光分析(フーリエ変換赤外分光光度計:パーキンエルマー社製SpectrumOne)をKBr錠剤法にて測定を行った。測定結果を図4に示す。図中Jは、市販の層状複水酸化物(DHT−6)、KはLDHI−1、LはLDHI−2の赤外吸収スペクトルをそれぞれ示している。図4からLDHI−1〜2は、1390〜1430cm−1及び1550〜1600cm−1に特徴的な吸収ピークを有することがわかる。カルボン酸由来の吸収は、本来1360〜1390cm−1付近に観察されるが、この値と異なった数値が観察されることから、本発明の層状複水酸化物において内包させた脂肪族カルボン酸金属塩は、層状複水酸化物の基本層に単純に挟み込まれているわけではなく、何らかの結合様式により層状複水酸化物と結合した形で存在していると考えられ、またLDHI−1に関しては1626〜1662cm−1付近にビニル基由来のピークが観察された。
LDH水分散液の可視光透過率
LDHI−1及び市販の層状複水酸化物(協和化学社製:DHT−6)の0.5%水溶液を各々作成し、可視光線領域(400nm〜780nm)における透過率を分光光度計(ダブルビーム直接比率測光方式自記分光光度計:島津製作所製UV3100型)にて1cm石英セルを用い測定した。層状複水酸化物単独では、400nm〜780nmの可視光領域では、透過率が殆ど0%であったが、カルボン酸の多価金属塩を内包した層状複水酸化物の場合には、上記波長域における透過率が、いずれの領域においても50%以上を示していた。このことは本発明のLDHは水中で実質上完全に剥離してコロイド溶液を生成するのに対し、DHT−6はLDHの結晶構造を保持したままの粒子として分散していることを示している。透過率測定における一連の測定結果から、カルボン酸の多価金属塩を内包させるだけで生じるこの大きな相違の要因は、本発明のカルボン酸の多価金属塩を内包した層状複水酸化物が、水の添加により上述した“剥離現象”が生じて「剥離型複水酸化物」を形成し、これらが水中で微細に分散して、高い透過率を実現したものと考えられる。なお、本発明のカルボン酸の多価金属塩を、溶媒に分散してその分散状態を確認したところ、極性溶媒、特に水に対する分散性に優れていた。
第IV部 第II部で製造したLDHのキャラクタリゼーション
FT−IR分析
LDH II−1について、それぞれ赤外線分光分析(フーリエ変換赤外分光光度計:パーキンエルマー社製SpectrumOne)をKBr錠剤法にて測定を行った。測定結果を図5に示す。図中Mは、LDHI−1、NはLDH II−1の赤外線吸収スペクトルを示している。図5から、LDHI−1において存在していた1626〜1662cm−1付近に存在するビニル基由来のピークがLDH II−1では縮小していることにより、ビニル基の二重結合がラジカル剤により、崩れたものと考えられる。
第V部 金属保護コーティングとしての使用
実施例V−1水中で剥離したLDHの造膜性
LDHI−1の粉体の3.0%水分散体を調整しガラス板上に各種NO.の標準バーコーターを用いて塗装し、90℃で48時間乾燥しフィルムを形成した。いずれの場合においても、バインダー等は全く使用しなかったにもかかわらず、なめらかな透明薄膜が形成された。
得られた各薄膜に対し、電磁膜厚計(ケット科学研究所社製電磁誘導式膜厚計:LE−200J)を用いて膜の厚みを測定した。用いたバーコーターNo.と得られた薄膜の厚み(μm)は表1の通り。
Figure 2008184343
上記で作成した各薄膜に対し、水分散体の場合と同様、400nm〜750nm領域での可視光透過率を分光光度計にて測定したところ、いずれの薄膜においても、その透過率は70%以上を示していた。
つぎに作成したフィルムを保持したガラスプレートを焼成炉にいれ、500℃の温度環境下で1時間焼成し、その後、塗膜硬度をJIS K5600−5−4 ひっかき硬度(鉛筆法)にて確認した。
結果を表2に示す。
Figure 2008184343
焼成により、耐スクラッチ性の硬いフィルムになった。
実施例V−2 LDH水分散ゾルをビヒクルとする金属保護コーティング組成物
本発明のLDHの水または水/エタノール混液分散液を調整し、表3に示す金属基板に塗装し、焼付してテストパネルを作製した。塗装方法、焼付条件、塗膜膜厚も表3に示されている。
実験NO.1〜7に使用した塗料は、第I部で製造したLDHI−1の分散液、NO.8はLDHI−1の水:エタノール=7:3混液中の分散液である。各塗料のLDH濃度は表3に示したとおりである。
NO.10〜14に使用した塗料は、LDHI−1のほかに添加成分を含み、それらの処方は表4に与えられている。比較用パネルとして、塗装を施さないボンデ処理鋼板及びMg−Al系炭酸型LDH(DHT−6)を塗装したものを用いた。使用した軟鋼板は、脱脂軟鋼板SPCC−SB(JIS G 3141)、亜鉛メッキ鋼板は脱脂亜鉛メッキ鋼板SGCCである。電着塗装は対極としてステンレス鋼板を使用し、直流10V、3分で行った。
Figure 2008184343
Figure 2008184343
防錆試験
防錆試験1:
作製したパネルを機内温度35℃に保った塩水噴霧試験装置に入れ、5%NaCl溶液を8時間及び24時間噴霧し、錆の発生を観察した。
防錆試験2:
機内温度20℃、相対湿度80%に保った恒温恒湿室にテストパネルを入れ、24時間後の錆の発生を観察した。
結果を表5に示す。
Figure 2008184343
考察
表5に示した結果は、本発明のLDHを1%以上含む分散液からの塗膜は、他の添加成分を含まなくても有意な防錆効果を示し、他の添加成分を含む3%以上のLDH分散液は満足な防錆効果を示す。このことから、本発明のLDHは水系防錆塗料のビヒクルとして有用であることが証明される。
実施例V−3 水系コーティング組成物へのLDHの配合
有機ポリマーをフィルム形成成分とする水系塗料組成物へ本発明のLDHを配合を行い、金属基板へ塗装し、テストパネルを作製後、防錆試験を行った。
実施例V−3−1 テストパネルの作製
水系エポキシエステル樹脂ディスパージョン(大日本インキ化学工業(株)製ウォーターゾールCD540、不揮発分40%)28.6gに、LDHI−1 2.4g、イオン交換水10g、1mm径のガラスビーズ140gを添加し、ペイントコンディショナーで30分間分散した。これに上記樹脂ディスパージョン27.0gとドライヤー(大日本インキ化学工業(株)製ディックネイト3110)0.7gを追加し、さらに15分間分散し、ろ過してP/B比(顔料/バインダー樹脂固形分重量比)0.11の塗料を製造した。この塗料を脱脂した軟鋼板SPCC−SB(JIS G 3141)に乾燥膜厚30μmになるようにバーコーターを用いて塗装し、室温で1週間乾燥し、テストパネルを作製した。
実施例V−3−2
LDHI−1 2.4gをLDHI−1 4.4gと炭酸カルシウム17.8gの混合物へ変換することを除き、実施例V−3−1を繰り返してテストパネルを作成した。塗料のP/B比は1.0であった。
実施例V−3−3
LDHI−1 2.4gをLDHI−1 4.4gと炭酸カルシウム13.4g、トリポリリン酸アルミニウム(テイカ(株)製K−WHITE#105)の混合物へ変換することを除き、実施例V−3−1を繰り返してテストパネルを作成した。塗料のP/B比は1.0であった。
実施例V−3−4
ウォーターゾールCD−540を水溶性ウォーターゾールCD−520(大日本インキ化学工業(株)製水溶性アルキド樹脂、不揮発分40%)へ変換することを除き、実施例V−3−1を繰り返してテストパネルを作成した。
実施例V−3−5
アクリル樹脂エマルション(大日本インキ化学工業(株)製ボンコート5410、不揮発分50%)24.9gに、LDHI−1 2.4gを予めイオン交換水46g中で剥離させた分散ゾルを加え、RPM3000において高速ディスパーミルで5分間分散し、これにボンコート5410を20g追加し、さらに10分間分散した。この塗料を用いて実施例V−3−1と同じ条件で軟鋼板に塗装し、室温で1週間乾燥してテストパネルを作成した。
実施例V−3−6 (カチオン電着塗料)
アミン変性エポキシ樹脂エマルション
エポキシ当量約950のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シエル(株)製エポン1004)1900部をブチルセロソルブ1012部に溶解し、80〜100℃に加熱してからジエチルアミン124部を滴下し、ついで120℃に2時間保持してアミン価42のアミン付加エポキシ樹脂の溶液を得た。別にアミン価100のダイマー酸型ポリアミド樹脂(ヘンケル白水(株)製バーサミド460)1000部をメチルエチルケトン429部に溶解し、130〜150℃に加熱還流により生成水を留去し、さらに水の留出が止むまで150℃に約3時間保持し、該ポリアミド樹脂の末端アミノ基をケチミン化した。得られた溶液を60℃に冷却してから上のアミン付加エポキシ溶液と混合して100℃に加熱し、1時間保持後室温に冷却して固形分68%、アミン価65のポリアミド変性アミン付加エポキシ樹脂ワニスを得た。このワニス103部(固形分として70部)に、2−エチルヘキサノールブロックトリレンジイソシアネート30部(固形分)と10%酢酸15部を混合し、強く撹拌しながら脱イオン水150部を約15分を要して滴下し、固形分34%のカチオン電着用エマルションを製造した。
顔料ペースト
上で製造したワニス(固形分68%)5部に、10%酢酸2.6部、二酸化チタン顔料17部、クレー8部、カーボンブラック0.3部、ジオクチルスズオキサイド2部、LDHI−2を5部混合し、イオン交換水を加えて固形分50%とし、これを粒径10μm以下になるようにボールミルで40分間分散混合し、顔料ペーストを製造した。
電着塗料及び電着塗装
上で製造したエマルション315部と、顔料ペースト80部と、脱イオン水を混合して固形分20%のカチオン電着塗料を製造した。この塗料をリン酸亜鉛処理鋼板ボンデ#144を陰極とし、電圧250Vで乾燥膜厚20μmに電着し、水洗した後は160℃で30分加熱してテストパネルを作成した。
実施例V―3−7
基板をリン酸亜鉛鋼板(ボンデ#144)に変更したことを除いて実施例V−3−1を繰り返し、テストパネルを作成した。
比較例V―3−1
LDHI―1を添加しなかったことを除き、実施例V−3−1を繰り返し、テストパネルを作成した。
比較例V―3−2
LDHI―1を炭酸カルシウムに変更したことを除き、実施例V−3−1を繰り返し、テストパネルを作成した。
比較例V―3−3
LDHI―1をMg−Al系炭酸型LDHに変更したことを除き、実施例V−3−1を繰り返し、テストパネルを作成した。
比較例V―3−4
LDHI―1をタルク(日本タルク(株)製タルクSSS)に変更したことを除き、実施例V−3−1を繰り返し、テストパネルを作成した。
比較例V―3−5
顔料ペーストに添加するLDHI−1を炭酸カルシウムに変更したことを除き、実施例V−3−6を繰り返し、テストパネルを作成した。
比較例V―3−6
塗料にLDHI−1を添加しなかったことを除き、実施例V―3−7を繰り返し、テストパネルを作成した。
塩水噴霧試験
実施例及び比較例のテストパネルにナイフでクロスカットを入れ、35℃に保った塩水噴霧試験装置に入れ、所定時間5%塩化ナトリウム水溶液を噴霧し、平面部のブリスター及び錆の発生、カット部からの腐食幅を調べた。結果を表6に示す。
Figure 2008184343
考 察
実施例と比較例の結果から、本発明のLDHは水系塗料へ添加する時防錆効果を発揮するが、水中で剥離しない炭酸型LDHには防錆効果が無いことを証明する。
第VI部 化粧品添加剤
本発明のLDHは、水中で剥離してコロイド溶液ないしゾルを形成するので、クリーム、乳液、化粧水、ファンデーションなどの皮膚化粧品増粘剤又は保湿剤として添加することができる。以下にその例を示す。
化粧水
成分 重 量
L−アルギニン 1.5
クエン酸ナトリウム 0.05
防腐剤 0.2
1,3−ブチレングリコール 3.0
グリチルリチンジカリウム 0.1
ピロリドンカルボン酸ナトリウム 2.0
クエン酸 適 量
香料 0.05
LDHI−1 2.0
精製水 適 量
合 計 100
乳液
成分 重 量
ステアリン酸 0.2
セチルアルコール 1.5
ワセリン 6.0
スクアラン 6.0
グリセロール 2.0
2−エチルヘキサン酸エステル 0.5
ソルビタンモノオレエート 2.0
ジプロピレングリコール 2.0
トリエタノールアミン 1.0
香料 0.1
LDHI−1 0.1
精製水 78.6
合 計 100
バニシングクリーム
成分 重 量
ステアリン酸 7.5
ステアリルアルコール 4.0
ステアリン酸ブチル 5.5
パラヒドロキシ安息香酸エチル 0.5
香料 0.1
LDHI−1 0.2
精製水 73.8
合 計 100
ファンデーション
成分 重 量
タルク 20.5
マイカ 34.5
カオリン 5.5
二酸化チタン 10.0
光輝顔料(チタンマイカ) 3.0
ステアリン酸亜鉛 1.0
黄色酸化鉄 2.8
黒色酸化鉄 0.2
ナイロンパウダー 10.0
スクワラン 6.0
ミスチリン酸オクチルドデシル 2.0
ワセリン 2.5
パラヒドロキシ安息香酸エチル 0.5
香料 0.1
LDHI−1 0.5
合計 100
第VII部 悪臭評価
実施例VII−1
LDHI−1及び2をシャーレに10gずつ採取し、そのシャーレを10人のパネラーが順に嗅いでいき、下記評価基準に準じて評価を行った。
(評価)
◎:臭いが全く感じられない。
○:臭いが感じられない。
△:若干の臭いを感じる。
×:刺激臭を感じる。
評価結果を表7に示す。
Figure 2008184343
LDH/酢酸マグネシウムからなる剥離型複水酸化物では、刺激臭がすることが確認されていたが、本発明品では、刺激臭がない剥離型複水酸化物を製造することが可能になった。
通常の層状複水酸化物は、従来剥離させることが難しいとされていたが、WO 2006068118では、飽和型酢酸金属塩を層間に保持することにより、層剥離現象が可能になっている。しかし飽和型酢酸金属塩を用いた場合、刺激臭を発生する問題があった。本発明品は、不飽和型カルボン酸金属塩を用いることにより、WO 2006068118と同じように層剥離現象が起こり、ナノ粒子となる。さらに、刺激臭がなく不飽和型カルボン酸金属塩の為、構造中に存在するビニル基による高分子化が可能となり、無機ナノ粒子と有機高分子によるハイブリット材料を作ることができる。
炭酸型LDHと比較した、アクリル酸Mgおよび酢酸Mgをそれぞれ内包した層状複水酸化物のX線回折チャート。 アクリル酸Mgを内包した層状複水酸化物と水と混練したときのX線回折チャート。 アクリル酸Mgを内包した層状複水酸化物と水と混練した試料を90℃にて乾燥を行ったときのX線回折チャート。 炭酸型LDHと比較した、アクリル酸Mgおよび酢酸Mgを内包した層状複水酸化物の赤外線分光分析チャート。 重合前および重合後のアクリル酸Mg内包LDHの赤外線分光分析チャート。

Claims (13)

  1. M(II)1−xM(III)(OH) (I)
    (式中、M(II)はMg,M(III)はAl,xは0.2ないし0.33である。)の金属複水酸化物よりなる基本層と、該基本層間の中間層にインターカレートされたアクリル酸またはメタクリル酸のMg塩および層間水より構成され、水中において可逆的に剥離する層状複水酸化物。
  2. Alに換算した基本層に対し、少なくとも等モルのアクリル酸またはメタクリル酸のMg塩がインターカレートされた請求項1の層状複水酸化物。
  3. 式(II):
    〔M(II)2+ 1−xM(III)3+ (OH)〕〔(COx/2・yHO〕
    (式中、M(II),M(III),xは請求項1の定義に同じであり、yは0より大きい実数である。)の炭酸型層状複水酸化物を熱分解するステップ;
    生成する熱分解物をアクリル酸またはメタクリル酸のMg塩の水溶液へ加え、反応させるステップ;
    固体の反応生成物を反応液から分離するステップ;および
    分離した固体を乾燥し、粉砕するステップ;
    を含む請求項1の層状複水酸化物の製造方法。
  4. 炭酸型層状複水酸化物の熱分解は400℃〜800℃の温度で行われる請求項3の方法。
  5. 熱分解した炭酸型層状複水酸化物と反応させるアクリル酸またはメタクリル酸のMg塩の量は、Alに換算した熱分解物と少なくとも等モルである請求項3の方法。
  6. フィルム形成成分として請求項1の層状複水酸化物を含んでいる金属保護コーティング組成物。
  7. 顔料をさらに含んでいる請求項6の組成物。
  8. 請求項6または7の組成物を金属基板に塗装し、350℃以上の温度で焼成することを含む耐スクラッチ性コーティングフィルムの形成方法。
  9. 溶液型、エマルション型またはディスパージョン型の水系塗料ビヒクルに、防錆顔料の全部または一部として請求項1の層状複水酸化物を分散してなる金属保護コーティング組成物。
  10. ビヒクルが常乾型である請求項9の組成物。
  11. ビヒクルが熱硬化型である請求項9の組成物。
  12. 保湿又は安定化に有効量の請求項1の層状複水酸化物を含んでいる化粧料。
  13. 化粧水、乳液、クリームまたはファンデーションの形である請求項12の化粧料。
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