JP2008181101A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成環境の変動に関わらず、適切な現像ポテンシャル電位及び背景電位で画像を再現するための、帯電電位及び現像バイアスを、より低価格の画像形成装置にて容易に得る。
【解決手段】 感光体ドラムの未露光表面電位量Voを帯電電位Vdの連続関数として推定する第一の近似式と、感光体ドラムの露光表面電位量VLを帯電電位Vdの連続関数として推定する第二の近似式を、自然環境温度変化や、感光体ドラムの表面温度変化、感光体ドラムの疲労変化、或いは露光量やプロセス速度の変更に応じて定義し直して、適切な現像ポテンシャル電位、背景電位或は露光量を決定する。決定された現像ポテンシャル電位、背景電位を感光体ドラム103上に実現するための帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出して、画像形成プロセス条件とする。
【選択図】図7

Description

この発明は、各種要因により像担持体の表面電位が変化した場合に、画像形成プロセスでの画像形成条件を容易に補正制御する、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
電子写真方式を用いる画像形成装置においては、形成された画像のトナー濃度及び、白地かぶりを所定の値に保って高画質を得るために、画像形成プロセス時に、帯電装置による帯電電位、現像ローラに印加する現像バイアス或は露光装置の露光量等の画像形成条件を調整している。このように画像形成条件を調整することにより、現像時の感光体表面の、現像ポテンシャル電位あるいは背景電位等を制御している。特に複数色のトナー像を重ねてカラー画像を得るカラー画像形成装置にあっては、複数色の色毎に現像剤の現像特性が異なることから、色毎に、画像形成プロセス時の画像形成条件を調整して、全ての色による形成画像について、トナー濃度あるいは、階調等を適正にする必要がある。
一般に、画像形成装置の感光体の表面電位と、帯電装置による帯電電位は、図17(但し、図17の露光量は一定とする。)に示すような関係を有する。図17から判明するように、現像時の感光体表面の現像ポテンシャル電位と背景電位との総和は、感光体の露光前の表面電位(未露光表面電位量Vo)と、露光後の表面電位(露光表面電位量VL)の差に相当する。従って、感光体の表面電位が所望の値となるように、帯電装置の帯電電位或は、露光装置の露光量等を制御して、現像バイアスを調整すれば、感光体表面にて所望の現像ポテンシャル電位と背景電位を得ることが可能となる。
但し上記帯電装置の帯電電位、或は露光装置の露光量等の制御にかかわらず、感光体近傍にて温度や湿度等の自然環境が変化し或は、感光体の疲労等により感光体特性が劣化を生じた場合等でも、感光体の表面電位は変動してしまう。このため、従来、感光体の特性変化を表面電位から検出し、帯電装置のグリッドバイアス値及び現像装置の現像直流バイアス値を補正して、所望の感光体表面のコントラスト電位及び背景電位を得る画像形成装置がある。(例えば特許文献1参照。)
特開平7−261480号公報(カラム0023、0026、0040〜0048、図1、3、9)
しかしながら(特許文献1)は、画像形成装置の表面電位の測定のために、一般に高価な測定装置を必要としている。このため複数の感光体(像担持体)を用いるタンデム方式のカラー画像形成装置においては、高価な測定装置を感光体ごとに複数搭載しなければならず、コスト面で不利となる。
そこで、未露光表面電位量の変化を、自然環境(例えば画像形成装置の周辺温度)から予測して、帯電電位を補正して、感光体上の未露光表面電位量Voが常に一定になるようにし又、露光量による露光表面電位量を制御して、未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLの差が常に一定であるようにし、更に感光体表面にて所望の現像ポテンシャル電位と背景電位を得るための設定を現像バイアスの調整によって行う方法もある。これにより、感光体の表面電位を測定するためのセンサを不要としている。
しかしながら上記方法にあっては、未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLの差が、予め決められているので、現像バイアスの調整によって適正に求められるのは、現像ポテンシャル電位か、背景電位のいずれかとされる。従って、必ずしも適正な現像ポテンシャル電位と背景電位とを同時に得られるとは限らない。
このため画像再現に適した、現像ポテンシャル電位と背景電位の両方を得るためには、更に露光量を調整し、露光表面電位量VLも調整する方法がある。但し露光量を調整した場合には、露光表面電位量VLの変化により、未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLの差が変化する。このため、背景電位を変更しなければ、現像ポテンシャル電位が増減することになる。その結果、画像濃度の調整が可能になる一方、このような露光量の調整は、画像の中間調の諧調濃度に影響を与える。即ち、露光量の調整前の背景電位によって決定していた中間調の諧調濃度が、露光量を調整することによって変化するため、求める画像品質が得られなくなる。
即ち上記方法では、例えばカラーの画像形成装置において、複数色のトナー像のそれぞれの濃度や諧調性が適正になるように、帯電電位、現像バイアス、露光量を調整ぃたとしても、その調整内容を、画像形成装置の感光体上に、適正な現像ポテンシャル電位或は背景電位として再現させることが難しい。他方、感光体上に、現像ポテンシャル電位或は背景電位の調整内容を再現できたとしても、(1)画像形成装置周囲の自然環境の変化等により、感光体表面の未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLが変動し、(2)その他、画像形成時の現像工程における現像剤の状態変化などにより、再度、現像ポテンシャル電位や背景電位或は露光量を適正に調整する必要が発生した場合には、その都度、帯電電位、現像バイアス及び露光量を設定し直さなければならない。
それには、高価な表面電位測定装置を用意して、像担持体上の表面電位を測定して、表面電位の状態を把握した上で、新たに設定し直すことが必要になる。或いは、像担持体の表面電位の変化を予測することで表面電位の測定を省き、未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLの差を一定以上確保して、所望の現像ポテンシャル電位と背景電位を得られるよう現像バイアスを調整し、中間調の諧調濃度が変動するのは承知の上で露光量を調整して、色毎のトナー像の濃度を調整することが必要になる。いずれにしろ、コストや画像再現性において課題が残る。
他方、写真画像を印画紙上に形成する等の機能を得るために、複数のプロセス速度を使い分けて、トナーの定着性の改善を図り、かつ画像濃度や階調性、カラー画像の光沢、或は色調の改善を図ることが出来る多機能・高性能の画像形成装置が望まれている。しかしながら画像形成装置のプロセス速度を可変とした場合には、それぞれのプロセス速度毎に、現像ポテンシャル電位と背景電位の最適値が異なることがある。従って、現像ポテンシャル電位と背景電位の最適値をいかにして求めるかを設定し、また最適値として所望される現像ポテンシャル電位と背景電位を感光体上に再現するための画像形成プロセスの画像形成条件を設定する必要を生じる。
そこでこの発明は上記課題を解決するものであり、像担持体の表面電位を高価な電位測定装置を用いて検出する必要が無く、像担持体の帯電特性、現像剤の特性、周辺環境の変化更にはプロセス速度にかかわらず、最適な現像ポテンシャル電位、背景電位或いは露光量を決定でき、それらを感光体上に再現するための画像形成プロセスにおける帯電電位及び、現像バイアスを、容易に設定可能であり、コストの上昇を生じることなく高画質のトナー像を得られる画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためこの発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体を一様に帯電する帯電部、及び前記像担持体を露光する露光部、並びに現像バイアスを印加して前記像担持体を現像する現像部を有し、前記像担持体に画像形成プロセスを行って、トナー像を形成する画像形成部と、前記像担持体の未露光表面電位量を前記帯電部の帯電電位の連続関数として第一の近似式により推定し且つ、前記像担持体の露光表面電位量を前記帯電部の前記帯電電位の連続関数として第二の近似式により推定する推定部と、前記像担持体の近傍の周辺環境及び、疲労度並びに、前記露光部の露光量のいずれか或は複数を基準とし、前記第一及び第二の近似式の、前記連続関数を定義する第一の演算部と、前記画像形成プロセスに適した現像ポテンシャル電位と背景電位を前記像担持体上に実現するところの、前記像担持体に印加する前記帯電電位、及び前記現像部の前記現像バイアスを、定義された前記第一及び第二の近似式を使用して演算する第二の演算部と、前記第二の演算部の演算結果を用いて、前記画像形成部を制御する制御部とを備えるものである。
この発明によれば、像担持体の表面電位を高価な電位測定装置を用いて検出する事無く、像担持体或は現像剤の特性や周辺環境を基準に、プロセス速度毎に適正な現像ポテンシャル電位及び背景電位あるいは露光量を決定できる。更に適正な現像ポテンシャル電位及び背景電位あるいは露光量を像担持体上に再現するための画像形成プロセスにおける帯電電位、現像バイアスを容易に算出することが出来る。従って比較的低価格でありながら、画像再現性の良い高画質の画像形成装置を実現可能となる。
この発明は感光体ドラムの表面電位を、帯電電位を関数とした第1及び第2の近似式から推定して、適正な現像ポテンシャル電位と、背景電位あるいは露光量とを決定し、更に、決定された現像ポテンシャル電位及び、背景電位あるいは露光量を感光体ドラム上に再現するための帯電電位及び現像バイアスを算出する。
以下この発明の実施例について図1乃至図16を用いて詳細に説明する。図1はこの発明の実施例の画像形成装置であるカラープリンタ装置1を示す概略構成図である。カラープリンタ装置1内には、プリンタ部102方向にシート紙Pを供給する給紙装置121を備えている。給紙装置121は、給紙カセット121a、121bからシート紙Pを取り出し、搬送路122に沿って、シート紙Pをレジストローラ123方向に給紙する。カラープリンタ装置1の上面には原稿画像を読取るスキャナ101が設けられている。
プリンタ部102は、4連タンデムの反転現像による電子写真方式を用いていて、中間転写ベルト106aの下側に沿って並列配置されるイエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4組の画像形成ステーション18Y、18M、18C、18Kを備える。画像形成ステーション18Y、18M、18C、18Kは、同じ構成を有している。
図2は、画像形成ステーション18Y、18M、18C、18Kを示す概略構成図である。各画像形成ステーション18Y、18M、18C、18Kの感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kの周囲には、矢印sの回転方向に沿って、帯電部である帯電器104Y、104M、104C、104K、現像部である現像装置11Y、11M、11C、11K、感光体クリーナ111Y、111M、111C、111K、及び除電器113Y、113M、113C、113K、が配置される。
感光体ドラム103Y、103M、103C、103K周囲の帯電器104Y、104M、104C、104Kから現像装置11Y、11M、11C、11Kに至る間には、レーザ露光装置105により露光々が照射される。帯電器104Y、104M、104C、104K、レーザ露光装置105、及び現像装置11Y、11M、11C、11Kは、感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kにトナー像を形成する画像形成部100Y、100M、100C、100Kを構成する。
感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kの非画像形成領域には、環境検知部であり、感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kの表面温度を検知するドラムサーミスタ30Y、30M、30C、30Kが接触されている。感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kは、ユニットフレームにより、例えば帯電器104Y、104M、104C、104Kと一体的に支持されて、プロセスユニットを形成可能となっている。
中間転写ベルト106aは、駆動ローラ110a、従動ローラ110b、及びテンションローラ110cにより張設される。112はベルトクリーナである。中間転写ベルト106aの感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kと対向する一次転写位置には、中間転写ベルト106aを介して、一次転写ローラ107Y、107M、107C、107Kが配置される。
中間転写ベルト106aの駆動ローラ110aにより支持される二次転写位置には、二次転写ローラ108が対向配置される。二次転写位置には、例えば給紙カセット121a、或いは121bからシート紙Pが給紙される。二次転写ローラ108は、中間転写ベルト106aに重ねられた複数色のトナー像からなるカラートナー像を、シート紙Pに二次転写する。駆動ローラ110aに到達する前の中間転写ベルト106a近傍には、中間転写ベルト106aに形成されるトナー像の濃度を検知する計測部であるパターン濃度センサ34が設けられる。
更にプリンタ部102は、二次転写ローラ108により転写された、シート紙P上のカラートナー像を定着する定着器109、定着後シート紙Pを排紙部117に排出する排紙ローラ117aを有している。更にプリンタ部102は、両面画像形成時にシート紙Pを反転するための反転搬送装置27を有している。又プリンタ部102には、自然環境を判断するための環境検知部である温度センサ31、大気圧センサ32、及び相対湿度センサ33が配置されている。温度センサ31、大気圧センサ32、及び相対湿度センサ33は、外気をプリンタ部102に取り入れ且つ、画像形成ステーション18Y、18M、18C、18Kの周辺温度も計測可能な適切な場所に位置される。
カラープリンタ装置1は、画像形成プロセスの開始により、スキャナ101にて原稿を読取る。プリンタ部102では、各画像形成ステーション18Y、18M、18C、18Kが駆動され、中間転写ベルト106aが矢印v方向に回転される。
感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kは、矢印s方向の回転に従い、帯電器104Y、104M、104C、104Kにより帯電され、レーザ露光装置105により原稿画像に応じた静電潜像を形成され、現像装置11Y、11M、11C、11Kによりトナー像を形成される。
感光体ドラム103Y、103M、103C、103K上のトナー像は、一次転写電圧を印加する一次転写ローラ107Y、107M、107C、107Kにより、順次中間転写ベルト106aに重ねられ、中間転写ベルト106a上にカラートナー像を形成される。中間転写ベルト106a上に形成されたカラートナー像は二次転写位置に達すると、二次転写ローラ108の転写バイアスにより、シート紙P上に一括二次転写される。
シート紙Pは、中間転写ベルト106a上のカラートナー像が二次転写位置に達するのと同期して給紙装置121から二次転写位置に搬送されている。この後シート紙Pは定着器109によりカラートナー像を定着され、カラー画像を完成され、排紙部117に集積される。一方トナー像をシート紙Pに転写終了した後、中間転写ベルト106aはベルトクリーナ112により残留トナーをクリーニングされる。一方一次転写終了後、感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kは、感光体クリーナ111Y、111M、111C、111Kにより残留トナーを除去され、除電器113Y、113M、113C、113Kにより、残留電荷を除去される。
次に、上記トナー像形成プロセスを行う場合の、画像形成部100の画像形成条件の調整について説明する。図3はプリンタ部102の制御系のブロック図を示し、制御部である制御装置50は、画像形成条件に応じて、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の、各帯電器104Y、104M、104C、104Kの各帯電電位Vd及び、各現像装置11Y、11M、11C11Kの各現像バイアスVbを制御する。又制御装置50は、レーザ露光装置105の、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の露光量Lを制御する。
制御装置50は、カラープリンタ装置1全体を制御するCPU60に接続される。CPU60の入力側には、ドラムサーミスタ30、温度センサ31、大気圧センサ32、相対湿度センサ33、パターン濃度センサ34或いは、後述する感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kの駆動時間カウンタ35からの検知結果が入力される。
CPU60は、感光体ドラム103Y、103M、103C、103Kを任意の帯電電位Vdで帯電した時の、露光前の表面電位である未露光表面電位量Voと、露光後の表面電位である露光表面電位量VLとを、帯電電位Vdの連続関数とした近似式により推定するための推定部61を有する。
又CPU60は、ドラムサーミスタ30、温度センサ31或はパターン濃度センサ34からの検知結果に応じて、推定部61で推定される近似式の連続関数を定義する第一の演算部である補正部62を有する。補正部62は、感光体ドラム103の疲労度の指標となる、感光体ドラム103の駆動時間或は駆動距離に応じて、推定部61で用いる近似式を補正する。更に補正部62は、レーザ露光装置105の露光量Lの変動、或は、画像形成部100のプロセス速度の変動に応じて、推定部61で用いる近似式を補正する。
更にCPU60は、推定部61で用いる近似式を使用して、各帯電器104Y、104M、104C、104Kの各帯電電位Vd及び各現像装置11Y、11M、11C、11Kの各現像バイアスVbを演算する第二の演算部である演算部63を有する。更にCPU60は、メモリ65及びパターン濃度判定部64を有する。パターン濃度判定部64は、中間転写ベルト106aに形成したテストパターンの濃度を判定し、更に現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbgと、露光量L(これ等を一次画像形成条件という。)の調整を行うかを判定する。又パターン濃度判定部64は、テストパターンのパターン濃度と、目標濃度との誤差分を求め、最適な現像ポテンシャル電位Vcと、背景電位Vbgと、露光量Lを算出する制御部を兼用する。
制御装置50の出力側には、各帯電器104Y、104M、104C、104K、各現像装置11Y、11M、11C、11K及び、レーザ露光装置105が接続されている。更に制御装置50の出力側には、搬送路122、レジストローラ123、中間転写ベルト106a及び排紙ローラ117aを所定のプロセス速度で駆動する、駆動機構130が接続されている。制御装置50は、CPU60から入力される画像形成部100の各画像形成条件に応じて、各帯電器104Y、104M、104C、104Kの各帯電電位Vd、各現像装置11Y、11M、11C、11Kの各現像バイアスVb、或いはレーザ露光装置105の露光量Lを可変制御する。
次に画像形成条件の調整方法について述べる。先ずCPU60の推定部61で用いる近似式について述べる。尚、各画像形成ステーション18Y、18M、18C、18Kは同じ構成であることから、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の指標を省略し、共通の符号を用いて述べる。
先ず、帯電器104による帯電電位がVd1のときの未露光表面電位量Vo1及び露光表面電位量VL1の測定結果と、帯電器104による帯電電位がVd2のときの未露光表面電位量Vo2及び露光表面電位量VL2の測定結果を得ることで、未露光表面電位量Vo及び露光表面電位量VLを求める近似式が作成される。この感光体ドラム103の帯電特性を得る為に、帯電器104の帯電電位Vdを変化させて、感光体ドラム103を帯電した時の、未露光表面電位量Vo及び露光表面電位量VLを、測定しておくことが必要である。表面電位の測定方法は限定されないし、測定のタイミングも、画像形成の調整の直前に測定する等しても良い。
但し、この実施例においては、様々な環境、感光体ドラム103の駆動時間、露光量に応じた未露光表面電位量Vo、及び露光表面電位量VLをあらかじめ測定し、CPU60のメモリ65内等に保存しておく。CPU60が備える各種センサが検知する感光体ドラム103の表面温度、周辺温度、大気圧、相対湿度、更に制御装置50による露光量の結果に応じて、測定された表面電位をメモリ65から呼び出す方法を使用する。
これにより、反転現像を用いたプリンタ部102における、帯電器104による帯電電位(横軸;Vd)と、感光体ドラム103の表面電位(縦軸;Vo)の関係は、図4に示すように一次関数のグラフで表すことが出来る。
尚実際には、帯電電位Vdに対する感光体ドラム103の表面電位(未露光表面電位、露光表面電位に拘わらず)は、必ずしも図4に示すようには比例せず、帯電電位上昇時に、二次以上の関数のような曲線で示されることがある。但しこの実施例においては、便宜上、帯電電位Vdに対する感光体ドラム103の表面電位の変化を一次関数で表すものとする。この様に帯電電位(Vd)に対する感光体ドラム103の表面電位を一次関数で近似することにより、表面電位を演算する計算回路の簡素化及び計算速度の高速化を得られる。又この実施例でのカラープリンタ装置1は、画像形成のためのプロセス速度を複数備えているが、先ずは第1のプロセス速度での画像形成装置における画像形成条件の調整について述べる。
図17の説明で既に述べたと同様に、感光体ドラム103上では、Vo−VL=現像ポテンシャル電位(Vc)+背景電位(Vbg)となる。図4に示すように現像バイアスをVbと設定することにより、Vbg=Vo−Vb、Vc=Vb−VLとなる。
更に図4から、未露光表面電位量Voを、帯電電位Vdを関数とした第一の近似式により表し、又露光表面電位量VLを、帯電電位Vdを関数とした第二の近似式により表すと、
Vo=a1×Vd+b1・・・(第一の近似式)
VL=a2×Vd+b2・・・(第二の近似式)
となる。(なお各定数a1はVoの傾き、b1はVdが0の時の未露光表面電位量、a2はVLの傾き、b2はVdが0の時の露光表面電位であり、a1≧a2である。)
更に図4は、所望の画像濃度を得るための現像ポテンシャル電位Vcのときの、現像バイアスVbと背景電位Vbgを示す。現像ポテンシャル電位Vcと背景電位Vbgの総和は、感光体ドラム103の未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLの差に相当することから、
Vc+Vbg=Vo−VL=(a1−a2)×Vd+(b1−b2)・・・(式3)
となる。従って、例えば所望の画像濃度を得ると共に地カブリが生じないようにするために必要とされる現像ポテンシャル電位Vcと背景電位Vbgとが判明している場合には、設定するべき帯電電位Vdは、(式3)を展開して、
Vd={(Vo−VL)−(b1−b2)}÷(a1−a2)・・・(式4)
で求めることができる。
この(式4)を用いる上で重要なのは、(第一の近似式)と(第二の近似式)の求め方である。未露光表面電位量Voも露光表面電位量VLも、自然環境、或は感光体ドラム103の劣化等による感光特性の変動に影響される。そのためこの実施例においては、これ等の変動に対応するため、以下を行う。
(1)あらかじめ測定しておいた、様々な環境、感光体ドラム103の駆動時間、或いは露光量等に応じた、未露光表面電位量Vo、及び露光表面電位量VLに関する測定結果を、CPU60のメモリ65に保存する。
(2)CPU60が備える各種センサが検知する感光体ドラム103の表面温度、周辺温度、大気圧、相対湿度、感光体ドラム103の駆動時間、或いは露光量等に応じて、測定された表面電位をメモリ65から呼び出す。
(3)その都度、a1、a2、b1及び、b2を割り出して、(式4)から、帯電電位Vdを求める演算を実施する。
上記(1)〜(3)を行うこの実施例によれば、感光体特性が変動した場合でも、プリントを開始する度に、表面電位センサを用いてなる電位測定装置により、感光体ドラム103の表面電位を測定する必要が無くなる。しかも連続画像形成中であっても、定期的に、温度或いは湿度等の自然環境を測定・検出して、或いは感光体ドラム103の疲労度を判断して、更には感光体ドラム103の駆動時間や駆動走行距離を検出して、それらの値から、未露光表面電位量Vo、及び露光表面電位量VLの値を推定すれば、定数a1、a2、b1及び、b2を求めることが出来る。この結果(式4)から、帯電電位Vdを求めることが出来る。
尚、この実施例では帯電電位(Vd)に対する感光体ドラム103の表面電位を単一の一次関数で近似したが、帯電電位(Vd)に対する感光体ドラム103の表面電位の曲線によっては、実際の曲線により近似させるために、複数本の直線を用いても良い。例えば帯電電位の領域を2つに区分して2直線近似すれば、計算精度をより向上でき、計算上得られる背景電位(Vbg)を、実際の背景電位により近づけることが可能となる。
次に、図5に示す(表1)に示すa1、a2、b1及び、b2の一例を用いて、帯電電位Vdを演算する具体例を示す。
(具体例1)
自然環境の判断として、感光体ドラム103近辺の温度を測定し、測定温度に基づいて、メモリ65に保存しておいた感光体ドラム103の表面電位データから定数a1、a2、b1及び、b2を決定する。尚、a1、a2、b1及び、b2のメモリ65への保存は以下のように行う。
(1)感光体ドラム103の周辺の自然環境温度毎に、帯電電位Vd1と、帯電電位Vd2の2点における未露光表面電位量Voおよび露光表面電位量VLをトレック社製の表面電位計により実測する。(2)実測された帯電電位Vd1のときの未露光表面電位量Vo1および露光表面電位量VL1と、帯電電位Vd2のときの未露光表面電位量Vo2および露光表面電位量VL2から、各自然環境温度毎に、図4に示すのと同様のグラフを得る。(3)得られたグラフから、図5の(表1)に示すa1、a2、b1及び、b2を決定し、CPU60のメモリ65に保存する。尚、図5に示す自然環境温度毎のa1、a2、b1及び、b2は、感光体ドラム103の駆動時間が0時間の状態にて実測したものである。
感光体ドラム103の帯電特性、及びトナー・現像剤の特性と、カラープリンタ装置1の周辺温度を基準に、適正な現像ポテンシャル電位Vc及び、背景電位Vbgが判っている場合、これらの値と、a1、a2、b1及び、b2からなる、(第一の近似式)及び(第二の近似式)を用いて、(式3)及び(式4)を算出することにより、感光体ドラム103上に必要な表面電位を得るための、帯電電位Vdを求めることが出来る。
カラープリンタ装置1の周辺温度を基準とする、適正な現像ポテンシャル電位Vc及び、適正な背景電位Vbgの一例を図6の(表2)に示す。(表2)に示す適正な現像ポテンシャル電位Vc及び、適正な背景電位Vbgは、予めCPU60のメモリ65に保存される。尚、トナー・現像剤の特性は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)で夫々異なる。従って、温度毎の適正な現像ポテンシャル電位Vc及び、適正な背景電位Vbgはトナーの色別に4種類用意する。
例えば温度センサ31の検出結果から、カラープリンタ装置1の周辺温度が25℃であったとしたら、(表2)に従い、適正な現像ポテンシャル電位Vc=250V、適正な背景電位Vbg=150Vであることが判明する。
従って(第一の近似式)及び(第二の近似式)を用いて、
Vc+Vbg=250+150
Vo−VL=(0.953−0.202)×Vd+(−8−19)
Vc+Vbg=Vo−VL
400=0.751×Vd+(−27)から
Vd=569(−V)が求まる。
又、図4から明らかな様に、Vb=Vo−Vbgであるので、
Vb=Vo−Vbg
=(a1×Vd+b1)−150
=0.953×569−8−150=384(−V)が算出される。
この一連の演算は、図7のフローチャートに従い実施される。この一連の演算は、画像形成プロセスを連続して実施する間、画像形成条件の調整が開始されると、感光体ドラム103の表面温度、及びプリンタ部102の周辺の自然環境温度(又は感光体ドラム103の周辺温度)を取得しその判断を同時に開始する(ステップ200)。この取得した感光体ドラム103とプリンタ部102周辺の温度を(表1)及び(表2)に照合して、(表1)からa1、a2、b1及び、b2を決定する(ステップ201)。(表2)から現像ポテンシャル電位Vc及び、背景電位Vbgを決定する(ステップ202、ステップ203)。これらの値から、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出する方法については既述のとおりである(ステップ204)。
(表1)、(表2)が、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)で夫々異なる場合は、メモリ65に色別に4種類保存し、保存された(表1)、(表2)の値から、上記方法により、色別の帯電電位Vd及び現像バイアスVbを演算し、算出する。
この後更に環境の変化により、例えば、プリンタ部102の周辺温度は変化しないものの、感光体ドラム103の表面温度が35℃に上昇したとする。この場合、感光体ドラム103では、未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLが変化する。但しこの場合でも、以下の演算を行うことで、即座に帯電電位Vd=562(−V)、現像バイアスVb=368(−V)を算出できる。
Vc+Vbg=250+150((表2)の25℃より)
Vo−VL=(0.947−0.194)×Vd+(−14−9)((表1)の35℃より)
400=0.753×Vd+(−23)から
Vd=562(−V)を求める。

Vb=Vo−Vbg
=0.947×562+(−14)−150=368(−V)を算出する。
従って環境の変化により未露光表面電位量Voや露光表面電位量VLの特性が変化した場合、或は適正な現像ポテンシャル電位Vcと背景電位Vbgが変化した場合であっても、算出結果に従い、画像形成条件を変更するだけで、現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgを感光体ドラム103上に再現可能な帯電電位Vd、及び現像バイアスVbを容易に得ることが出来る。
この結果、CPU60内に保存しておいたデータ値から、a1、a2、b1、及びb2と、CPU60が備える各種センサが検知する感光体ドラム温度、周辺温度とにより、自然環境の影響による表面電位の変化に容易に対応することが可能になる。
更に未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLについて、自然環境の影響を受け且つ、感光体ドラム103が劣化を生じた際は、メモリ65に用意される図8の(表3)に示すようなa1、a2、b1及び、b2を用いる。
これにより、連続画像形成中でもCPU60がリアルタイムで、感光体ドラム103の温度を判断し、又感光体ドラム103の駆動時間から、疲労度を判断し、判断結果を(表3)に照合して、a1、a2、b1及び、b2を決定することができる。(表3)は、感光体ドラム103温度が25℃の時の、駆動時間による、感光体ドラム103の表面電位変化を、(表1)と同様にして実測して得られた、a1、a2、b1及び、b2を表したものである。
例えば、駆動時間カウンタ35から、感光体ドラム103の駆動時間を判断して、駆動時間が50時間であったとする。すると帯電電位Vdは、以下の演算を行うことで、算出することができる。
Vc+Vbg=250+150
Vo−VL=(0.948−0.252)×Vd+{(−23)−(−11)}から、Vd=592(−V)を求める。
又、
Vb=Vo−Vbg
=(a1×Vd+b1)−150
=0.948×592+(−23)−150=388(−V)を算出する。
この一連の演算は、図9に示すフローチャートに従い実施される。この一連の演算は、画像形成プロセスを連続して実施する間、感光体ドラム103の表面温度、及び駆動時間を取得し判断する(ステップ207)。例えば、感光体ドラム103温度が25℃の時の感光体ドラム103の駆動時間を(表2)、(表3)に照合して、(表3)からa1、a2、b1及び、b2を決定する(ステップ208)。(表2)から現像ポテンシャル電位Vc及び、背景電位Vbgを決定する(ステップ202、ステップ203)。これらの値から、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出する(ステップ204)。
次に、自然環境或は、感光体ドラム103の疲労度に対して、現像ポテンシャル電位Vc及び、背景電位Vbgを調整するだけでは、求める画像品質を得られなくなった場合について述べる。この場合は、反転現像方式を使用したプリンタ部102での、画像形成時に、感光体ドラム103上に照射する露光量Lを変更して、必要とする画像品質を得ることもある。但し、露光量Lを変更すると、自然環境、感光体ドラム103の疲労度が同じ場合であったとしても、未露光表面電位量Voと露光表面電位量VLが変化してしまう。
従って、感光体ドラム103の表面温度、駆動時間、更には露光量Lに応じて、実測した表面電位データから、図10の(表4)に示すようなa1、a2、b1及び、b2を割り出しメモリ65に保存しておく。
これにより、連続画像形成中でもCPU60がリアルタイムで、感光体ドラム103の温度を検知し、感光体ドラム103の駆動時間を判断し、更に露光量Lを変える状況において、これらを(表4)に照合して、a1、a2、b1及び、b2を決定することができる。(表4)は、感光体ドラム103温度が25℃、駆動時間が50時間の時の、露光量Lによる、感光体ドラム103の表面電位変化を、(表1)と同様にして実測して得られた、a1、a2、b1及び、b2を表したものである。
例えば、感光体ドラム103表面温度が25℃、駆動時間が、50時間のときに、露光量Lを、3.0nJから4.0nJに変更したとする。すると帯電電位Vdは、以下の演算を行うことで、算出できる。
Vc+Vbg=250+150
Vo−VL=(0.946−0.212)×Vd+{(−21)−(−15)}から、Vd=553(−V)を求める。
又、
Vb=Vo−Vbg
=(a1×Vd+b1)−150
=0.946×553+(−21)−150=352(−V)を算出する。
この一連の演算は、図11のフローチャートに従い実施される。この一連の演算は、画像形成プロセスを連続して実施する間、感光体ドラム103の温度、及び駆動時間カウンタ35を取得し判断する(ステップ207)。更に変更された露光量Lを決定する(ステップ211)。(表2)、(表4)に照合して、(表4)からa1、a2、b1及び、b2を割り出す(ステップ212)。(表2)から現像ポテンシャル電位Vc及び、背景電位Vbgを決定する(ステップ202、ステップ203)。これらの値から、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出する(ステップ204)。
このように(具体例1)は、(表1)〜(表4)を例にして、感光体ドラム103の表面温度、駆動時間及び像形成時の露光量Lに応じて、反転現像を用いたプリンタ部102における、帯電電位(横軸;Vd)と、感光体ドラム103の表面電位(縦軸;Vo)の関係を、図4に示す一次関数のグラフで表すことが可能である。そしてこのことから、カラープリンタ装置1において、感光体ドラム103の帯電特性、及びトナー・現像剤の特性と、カラープリンタ装置1にて検出する周辺温度を基準に決定される、適正な現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgに従い、上記(式3)及び(式4)から、感光体ドラム103上に必要な表面電位を得るための、帯電電位Vdと現像バイアスVbを求めることが出来る。この結果、感光体ドラム103上の現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgを検出するための、表面電位センサを用いた電位測定装置が不要となる。
尚、適正な現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgは、(表2)に示すように、カラープリンタ装置1周辺の、自然環境変化である温度変化に対応した適正電位として、テーブルに表されても良い。
或いは、適正な現像ポテンシャル電位Vc及び、背景電位Vbg更に露光量Lは、感光体ドラム103又は中間転写ベルト106a等の像担持体に、テストパターンを形成し、そのトナー濃度をフィードバックすることにより、適正値を求めても良い。例えば中間転写ベルト106aに、未定着のトナー像(テストパターン)を形成して、パターン濃度センサ34等の、濃度センサ(トナー付着量センサ)を用いて、トナー像の濃度(付着量)を測定する。次いで測定結果から、目標濃度(付着量)との誤差分を求め、これにフィードバックゲインを乗じることによって、制御ループ内で最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbgさらには露光量Lを求める。このテストパターンのトナー濃度の測定結果から現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbgさらには露光量Lを求め、又自然環境の測定結果に対応したa1、a2、b1及び、b2を決定し、現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、露光量L、a1、a2、b1及び、b2から、既述の方法で、必要な帯電電位Vdと現像バイアスVbを算出することが出来る。
既述した(具体例1)は、例えば第一のプロセス速度での画像形成条件を求める方法である。一方、カラープリンタ装置1が複数のプロセス速度を備える場合には、第一のプロセス速度以外のプロセス速度で画像形成を行う際の、画像形成条件を求める必要がある。第一のプロセス速度以外のプロセス速度の場合の画像形成条件も、(具体例1)と同様にして求めることが出来る。
カラープリンタ装置1が第一のプロセス速度以外のプロセス速度で画像形成を行う場合には、感光体ドラム103の温度、疲労度、及び露光量Lが同じであったとしても、第一のプロセス速度の時に用意した(表1)、(表3)、(表4)とは、a1、a2、b1、及びb2の値は異なる。従って、各温度、駆動時間及び露光量Lに応じた、(表1)、(表3)、(表4)に相当する、a1、a2、b1、及びb2のパラメータテーブルを、第一のプロセス速度以外の第二、或いは第三の各プロセス速度等に応じて、夫々に用意し、メモリ65に保存する。
プロセス速度の切り替え時には、用意した各プロセス速度に対応するパラメータテーブルからa1、a2、b1及び、b2を決定し、(第一の近似式)及び(第二の近似式)を用いて、画像形成条件を算出することができる。これにより、高精度な現像ポテンシャル電位Vc、及び背景電位Vbgを感光体ドラム103上に再現することが可能となる帯電電位Vd、及び現像バイアスVbを得られる。
(具体例2)
前述の(具体例1)は、適正な現像ポテンシャル電位Vc、及び背景電位Vbg、あるいは露光量Lを、自然環境、感光体ドラム103の疲労度或いは露光量Lに対応して用意した夫々の(表)から決定し、或いは、テストパターンをパターン濃度センサ34の測定結果から決定した後、感光体ドラム103上に適正な現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgを再現するのに必要な帯電電位Vdと現像バイアスVbを算出している。
この(具体例2)は、上記(具体例1)を元に、プロセス速度を変更した時の、各プロセス速度での適正な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを決定するものである。
この具体例においては、カラープリンタ装置1は、複数のプロセス速度を備えている。従って、適正な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lは、各プロセス速度に応じて決定する。第一のプロセス速度でのポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lの一次画像形成条件の決定について、図12に示すフローチャートを用いて述べる。
先ず、画像形成開始時又は連続画像形成中のプロセス速度の変更の要否、プロセス速度変更による画像形成条件を適正化するための変更の要/不要、或いは画像濃度の自動調整動作開始の有無の判断を開始する(ステップ301)。この判断の開始とは、画像形成開始時のプロセス速度、及び連続画像形成中のデータに応じて、普通紙対応速度とし或は厚紙対応速度にするというように、複数のプロセス速度に切り替える場合(データ混在)や、自然環境や感光体ドラム103の疲労度の進行による画像濃度の調整の要/不要を、カラープリンタ装置1が判断する時期を指す。
カラープリンタ装置1が、プロセス速度の変更が無く、又画像濃度の調整は不要と、判断したら(ステップ302でNoを選択)、ステップ303にて、帯電電位Vd、現像バイアスVb及び露光量Lは、現状の条件のままの状態で、画像形成プロセス動作を実施する。ステップ304でプリントデータの残データの有無を判断し、データが残っていなければ、すべてのプリントを完了したとして、ステップ318に進み、カラープリンタ装置1の動作を停止する。一方ステップ304で、データが残っていれば、再度ステップ301、302で、プロセス速度の変更の要否、及び画像濃度の調整の要/不要を判断する。プロセス速度の変更、或いは画像濃度の調整を必要とする場合とは、画像形成条件(帯電電位Vd、現像バイアスVb、露光量L)の変更が必要ということなので、ステップ305に進む。
ステップ305では、カラープリンタ装置1が備える複数のプロセス速度のうち、どのプロセス速度であるかを認識する。ステップ306で、例えば第一のプロセス速度で動作すると決定したら、制御装置50により駆動機構130を制御して、カラープリンタ装置1のプロセス速度を切り替える。第一のプロセス速度とは、例えば普通紙をカラープリントする時に適用されるプロセス速度とする。又それ以外のプロセス速度とは、例えば普通紙より坪量の大きい厚紙を使用した場合のプリント時や、単色でプリントする場合に適用されるプロセス速度とする。
次いで画像形成条件の変更にあたり、例えば、(具体例1)で既述の(表2)のように、あらかじめ用意しておいたテーブル値を引用して画像形成条件を変更し決定する(ステップ310)。或いは、感光体ドラム103又は中間転写ベルト106a等の像担持体上にトナー像(テストパターン)を作成して、パターン濃度センサ34(計測部)により濃度測定をして、カラープリンタ装置1の状態を認識することで、画像形成条件を変更し決定する(ステップ320)。ステップ307では、ステップ310或いはステップ320のいずれにより画像形成条件を変更して決定するかの判断を行う。前者(ステップ310)を、オープンループ動作(未定着トナー像(テストパターン)を濃度測定しない動作)と称し、後者(ステップ320)を、クローズドループ動作(未定着トナー像(テストパターン)を濃度測定する動作)と称する。
オープンループ動作(ステップ310)の場合、CPU60により、自然環境や感光体ドラム103の疲労度、感光体ドラム103の表面温度等を、各センサ30〜34や駆動時間カウンタ35から、検出する(ステップ310−1)。検出結果から、第一のプロセス速度での、(表2)に相当するテーブル値をメモリ65から呼び出す(ステップ310−2)。又は、ステップ310−2で示す適正な現像ポテンシャル電位、背景電位、及び露光量は、クローズドループ動作(ステップ320)により決定された一次画像形成条件を、新たに保存した値であっても良い。
現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、更に露光量Lを示して、ステップ310−2で用意されるテーブル値から、現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを決定する(ステップ310−3)。これら決定された現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lの条件を、感光体ドラム103上の表面電位として実現するために、(具体例1)で示した(第一の近似式)、(第二の近似式)を用いる。
この時、第一のプロセス速度において、各温度、駆動時間、及び露光量Lに応じた、(表4)に相当するパラメータテーブルから、第一のプロセス速度での、a1、a2、b1及び、b2を割り出す(ステップ310−4)。これら、決定された現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量L、及びa1、a2、b1及び、b2から、(具体例1)のステップ204と同様にして、(式3)及び(式4)により帯電電位Vd及び現像バイアスVbを演算する(ステップ310−5)。
次いで、ステップ310−5で算出した帯電電位Vd、及び現像バイアスVbを、制御装置50に入力して、プリントする(ステップ316)。ステップ317で、プリントデータの残データの有無を判断する。データが残っている場合は、ステップ301、302に戻り、画像形成条件の変更の要否を適宜判断しながらプリントを継続する。データが残っていなければ、すべてのプリントを完了したとして、ステップ318に進み、プリント操作を停止する。
一方クローズドループ動作(ステップ320)の場合、CPU60により、自然環境や感光体ドラム103の疲労度、感光体ドラム103の表面温度等を、各センサ30〜34や駆動時間カウンタ35で検出する(ステップ320−1)。検出結果から、第一のプロセス速度での、(表2)に相当するテーブル値をメモリ65から呼び出し、呼び出されたテーブル値から、現像ポテンシャル電位Vc及び、背景電位Vbgを選択し、必要であれば露光量Lを変更する(ステップ320−2)。ステップ320−2で選択された現像ポテンシャル電位Vc及び、背景電位Vbg或は変更された露光量Lは、テストパターンを形成するための一次画像形成条件である。即ち仮に決定される一次画像形成条件であり、第一のプロセス速度における適正値とは見なされない(ステップ320−3)。ステップ320−3で、仮に決定した現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgを感光体ドラム103上に再現するために、(具体例1)で示した(第一の近似式)及び(第二の近似式)を用いる。
この時、第一のプロセス速度において、各温度、駆動時間及び露光量Lに応じた、(表4)に相当するパラメータテーブルから、第一のプロセス速度での、a1、a2、b1及び、b2を割り出す(ステップ320−4)。これら、仮に決定された現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量L、及びa1、a2、b1及び、b2から、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出する(ステップ320−5)。次いでステップ320−5で仮に算出した帯電電位Vd及び現像バイアスVbを、制御装置50に入力してテストパターンを形成する(ステップ326)。
次いでパターン濃度センサ34により、テストパターンのトナー付着量(トナー濃度)を検知して、検知結果をパターン濃度判定部64にて、濃度判定する(ステップ327)。濃度判定には、あらかじめ用意しておいた目標値があり、テストパターンの検知結果が、目標値近辺であり、所望する濃度が得られている(適正)と判断する(ステップ327でOK)。この時、テストパターンを作成した際の現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lは、適正であるので、ステップ310−2に進み、適正とされた現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lをメモリ65に保存する。
この後は、オープンループ動作時と同様に、感光体ドラム103上で、現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgを感光体ドラム103上に再現するための、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出する(ステップ310−3〜ステップ310−5)。次いで、算出した帯電電位Vd及び現像バイアスVbにより、プリントする(ステップ316)。ステップ317で、プリントデータの残データの有無を判断する。データが残っている場合は、ステップ301,302に戻り、画像形成条件の変更の要否を適宜判断しながらプリントを継続する。データが残っていなければ、すべてのプリント完了として、ステップ318に進み、カラープリンタ装置1の動作を停止する。
テストパターンの検知結果が、目標値近辺に無く、所望する濃度が得られていない(不適)と判断した場合(ステップ327でNG)は、テストパターンを作成した際の現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lが適正で無い。従って、テストパターン作成時の現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを修正して、適正化する必要がある。
即ち適正な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lに変更する(ステップ328)。このステップ328で変更して得た、(適正な)現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを第一のプロセス速度の新しい画像形成プロセスとする。ステップ328での現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lの変更の方法は、例えば、パターン濃度センサ34によりテストパターンのトナー付着量(パターン濃度)と、目標値の誤差分を求め、これにフィードバックゲインを乗じることによって、制御ループ内で最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbgさらには露光量Lを求める方法がある。或いは、誤差分が一定以下になるまで、例えば、二分探索法(binary-search method)を用いて、現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを順次変更して求める方法等がある。
ステップ328で新たな、現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを得たら、次いでステップ320−3に戻る。ステップ320−3では、ステップ328で変更した現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを、再び一次画像形成条件として仮決定する。仮決定された現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量L、及びa1、a2、b1及び、b2から、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出して(ステップ320−4、320−5)画像形成条件とし、再度テストパターンを作成(ステップ326)し、パターン濃度判定(ステップ327)を行う。この後、テストパターンの濃度判定結果が、目標値近辺になるまで、ステップ320−3〜ステップ328を繰り返す。
テストパターンの濃度判定結果が、目標値近辺になったら、ステップ327でOKとなるので、ステップ310−2に進み、適正な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lをメモリ65に保存し(ステップ310−2)、更に現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを決定(ステップ310−3)した後、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出して(ステップ310−4、ステップ310−5)、プリント残データがなくなるまでプリント操作を行う(ステップ317)。
尚ステップ307で未定着トナー像(テストパターン)を濃度測定すると判定するのは、一定の条件を満たした場合のみとする。具体的には、カラープリンタ装置1周辺の自然環境の変化が著しい場合、一定期間以上画像形成条件の適正化動作を行っていない場合、或いはカラープリンタ装置1のユーザがテストパターンによる画像品質の適正化を要求した場合、等、任意に条件を設定しておく。設定した条件に合致した場合にのみ、ステップ320以降の濃度判定による画像形成条件の適正化を実施する。
次に、カラープリンタ装置1が備える複数のプロセス速度に対応して、第一のプロセス速度以外のプロセス速度として、例えば、第二のプロセス速度を採用する場合の画像形成条件の変更について述べる。この第二のプロセス速度に適用するための画像形成条件の変更は、第一のプロセス速度での画像形成条件の変更と同様、オープンループ動作(ステップ310)とクローズドループ動作(ステップ320)を行うことが出来る。
従って、第二のプロセス速度での画像形成条件の変更についても、第一のプロセス速度での画像形成条件の決定に用いたのと同じ、図12に示すフローチャートを用いて述べる。但し、ステップ305、306でのプロセス速度の認識及び決定が、第二のプロセス速度に置き換わる。また、ステップ310−2、ステップ310−4、ステップ320−2、ステップ320−4では、第二のプロセス速度のために用意したテーブルを用いる。更にステップ327での濃度判定においては、第二のプロセス速度の目標値が用意される。
第二のプロセス速度での画像形成条件の決定は、連続画像形成中又は任意の条件で、プロセス速度の変更の要否、或いは画像形成条件を適正化するための変更の要/不要の判断を開始する(ステップ301)。ステップ302で、プロセス速度の変更或いは画像形成条件の変更が必要と判断したら、カラープリンタ装置1が有する複数のプロセス速度のうち、どのプロセス速度に変更したいのかをステップ305で認識する。ステップ306で、例えば第二のプロセス速度で動作すると決定したら、制御装置50により駆動機構130を制御して、プロセス速度を切り替える。この後は、前述の第一のプロセス速度での画像形成条件をもとめるのと同様にして、図12のステップ307以降のオープンループ動作(ステップ310)あるいはクローズドループ動作(ステップ320)のいずれかを実施する。更に第二のプロセス速度での、決定された現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量L、及びa1、a2、b1及び、b2から、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出し、適正な画像形成を得る。
第二のプロセス速度とは、普通紙のカラープリント時に適用される第一のプロセス速度に対して、普通紙より坪量の大きい厚紙を使用した場合のプリント時や、単色でのプリント時に適用されるプロセス速度等を示す。
この(具体例2)によれば複数のプロセス速度を備えるカラープリンタ装置1にて、プロセス速度を変更した場合であっても、既述の(具体例1)と同様、任意のプロセス速度に夫々対応するパラメータテーブルから、適正な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量Lを決定できる。更に、感光体ドラム103上に必要な現像ポテンシャル電位Vc、及び背景電位Vbgを再現するための、帯電電位Vdと現像バイアスVbを容易に算出することが出来る。これにより、都度、感光体ドラム103上の現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgを得る為、表面電位センサを用いた電位測定装置により、感光体ドラム103の表面電位を検出する必要が無くなる。
(具体例3)
複数のプロセス速度を備えるカラープリンタ装置1では、各プロセス速度に応じて画像形成条件を変更して決定する際に、前述の(具体例2)のように、オープンループ動作とクローズドループ動作のいずれかを選択可能とした場合、切り替え可能なプロセス速度の種類が増えると、動作切り替え回数の増加と、それに伴う制御動作時間が増大する弊害がある。これは、クローズドループ動作を実行する場合に顕著である。又制御プログラムの複雑化も避けられない。
このため、この(具体例3)では、所定のプロセス速度で適正化した第1の画像形成条件を基準として、それ以外のプロセス速度では、第1の画像形成条件を補正し或は変更するものである。この(具体例3)を図13に示すフローチャートを用いて述べる。連続画像形成中又は任意の条件で、プロセス速度の変更の要否、或いは画像形成条件を適正化するための変更の要/不要、或いは画像濃度の自動調整動作開始の有無の判断を開始する(ステップ301)。ステップ302で、プロセス速度の変更或いは画像形成条件の変更を必要と判断したら、カラープリンタ装置1が備える複数のプロセス速度のうち、どのプロセス速度であるかをステップ305で認識する。ステップ329で、例えば第二のプロセス速度で動作すると決定したら、制御装置50により駆動機構130を制御して、プロセス速度を切り替える。普通紙のカラープリント時に適用される第一のプロセス速度に対して、第二のプロセス速度とは、例えば、普通紙より坪量の大きい厚紙を使用した場合のプリント時や、単色でのプリント時等に適用されるプロセス速度を指す。
次いで第二のプロセス速度の画像形成条件の決定にあたり、(具体例2)で最適化した第一のプロセス速度の現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、および露光量Lの保存を基準として用いて、第二のプロセス速度での画像形成条件用に補正・変更し、決定する(ステップ330)。先ずステップ330−1にて、自然環境や感光体ドラム103の疲労度、感光体ドラム103の表面温度等を、各センサ30〜34や駆動時間カウンタ35から検出する。次いでメモリ65に格納される、(具体例2)で最適化した第一のプロセス速度の現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lの記録を呼び出す(ステップ330−2)。
呼び出した現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lは、第二のプロセス速度に適応するには、最適な条件ではない。従って、第一のプロセス速度と第二のプロセス速度における、最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lの相関を見出す。見出した第一のプロセス速度と第二のプロセス速度との一定の相関を用いて、第一のプロセス速度で決定した現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lを補正制御する。これにより第二のプロセス速度に適した現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lを求める(ステップ330−3)。
ステップ330−3で求めた現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lを、第二のプロセス速度での最適値として決定し、メモリ65に保存する(ステップ330−4)。また求めた現像ポテンシャル電位Vc、及び背景電位Vbgを感光体ドラム103上の表面電位として再現するために、(具体例1)で示した(第一の近似式)及び(第二の近似式)を用いる。
この時、第二のプロセス速度での、各温度、駆動時間及び露光量Lに応じた、(表4)に相当する別のパラメータテーブルから、第二のプロセス速度での、a1、a2、b1及び、b2を割り出す(ステップ330−5)。これら、決定された現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg及び露光量L、及びa1、a2、b1及び、b2から、第二のプロセス速度で現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbgを再現するための、帯電電位Vd及び現像バイアスVbを算出する(ステップ330−6)。
次いで、ステップ330−6で算出した帯電電位Vd及び現像バイアスVbにより、プリントする(ステップ337)。以後ステップ317で、プリントデータの残データの有無を判断する。データが残っている場合は、ステップ301,302に戻り、プロセス速度の変更、及び画像形成条件の変更の要否を適宜判断しながらプリントを継続する。データが残っていなければ、すべてのプリントを完了したと判断して、ステップ318に進み、カラープリンタ装置1の動作を停止する。
次に、第一のプロセス速度と第二のプロセス速度での、最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lの相関と、補正制御の内容について詳述する。
(具体例2)にて第一のプロセス速度についてクローズドループ動作を実施して、テストパターンを用いて、最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lを求めたところ、カラープリンタ装置1の周辺温度毎に、図14に示す(表5)を得られた。
他方、第二のプロセス速度を、第一のプロセス速度よりも低速に設定した場合、第二のプロセス速度では現像時間が長く、現像効率が高くなる。従って、第2のプロセス速度時には、第一のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lよりも低い値としたとしても、第一のプロセス速度で得られるトナー付着量と同等のトナー付着量が可能となる。その結果、第一のプロセス速度に比べて、第二のプロセス速度の最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lを下げれば、所望する適正な画像を得られると予想される。
実際に第二のプロセス速度での適正な画像を得るための現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lを求めたところ、図15に示す(表6)を得られた。(表6)は、(表5)に示す第一のプロセス速度の時の値に比べて、現像ポテンシャル電位Vc、及び露光量Lの値が下がっている。
このような関係から、第一のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lと、第二のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lとの相関性(第一のプロセス速度での最適な値と、第二のプロセス速度での最適な値の差)を見出すことにより、図16に示す(表7)の補正量のテーブルを用意できる。
従って、第二のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lは、(表5)に示す第一のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lに、(表7)に示す補正量を加算することにより求められる。
即ち
第二のプロセス速度の最適な現像ポテンシャル電位Vc
=第一のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc+周辺温度に応じた(表7)の補正量
第二のプロセス速度の最適な背景電位Vbg
=第一のプロセス速度の最適な背景電位Vbg+周辺温度に応じた(表7)の補正量
第二のプロセス速度の最適な露光量L
=第一のプロセス速度の最適な露光量L+周辺温度に応じた(表7)の補正量
となる。
この(具体例3)では、カラープリンタ装置1にて温度センサ31で検出した温度を基準に(表7)に示す補正量をテーブルにしている。しかしながら、カラープリンタ装置1の相対湿度センサ33の検出結果に基づく、(表5)、(表6)に相当するテーブルから、相対湿度を基準に(表7)に相当する補正量をテーブルにしておき、温度と、相対湿度の両方を考慮して補正量を求めるテーブルを用意するようにしても良い。
このように第一のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc1、背景電位Vbg1、及び露光量L1を基準として、第二のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc2、背景電位Vbg2、及び露光量L2を決定する。次いで最適な現像ポテンシャル電位Vc2、及び背景電位Vbg2を感光体ドラム103上の表面電位として再現するための、第二のプロセス速度における帯電電位Vd2及び現像バイアスVb2を算出する。
この(具体例3)によれば、カラープリンタ装置1にて、第一のプロセス速度を第二のプロセス速度に適宜切り替えたとしても、複雑な制御プログラムを用いることなく、また切り替え制御に時間を要することなく、第二のプロセス速度にて適正な現像ポテンシャル電位Vc、及び背景電位Vbgが得られ、更にこれ等を感光体ドラム103に再現するための帯電電位Vd、及び現像バイアスVbを、容易に算出可能となる。これにより、プロセス速度の切り替えの都度、感光体ドラム103上の現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgを得る為、表面電位センサを用いた電位測定装置で表面電位を検出する必要が無くなる。
以上詳述したようにこの実施例によれば、自然環境、感光体ドラム103の疲労度或いは露光量Lに対応して用意した夫々の(表)を未露光表面電位量Voの値を推定する第1の近似式及び露光表面電位量VLの値を推定する第2の近似式に適用して、所望の画像濃度を得ると共に地かぶりを生じないために必要とされる適正な現像ポテンシャル電位Vc、及び背景電位Vbg、あるいは露光量Lを決定し、感光体ドラム103上にこの適正な現像ポテンシャル電位Vc及び背景電位Vbgを再現するのに必要な帯電電位Vdと現像バイアスVbを算出し、算出された帯電電位Vd及び現像バイアスVbを用いて画像形成プロセスを実施している。これにより、帯電特性の変化による感光体ドラム103の表面電位を測定するための高価な電位測定装置を必要とする事が無く、感光体ドラム103の帯電特性の変動に応じて、再現性の良い現像画像を容易に得ることが出来る。
尚この発明は、上記実施例に限られるものではなく、この発明の範囲内で種々変更可能であり、例えば、画像形成装置の構造は任意であるので、少なくとも二つ以上のプロセス速度を有する単色の画像形成装置であっても良い。また、カラーの画像形成装置で、単色の画像形成時にのみプロセス速度を変更する画像形成装置である等、任意である。また、既述の実施例においては、複数の画像形成ステーションを備えて、1パスで画像形成をおこなうタンデム構造のカラープリンタ装置を用いたが、単一の像担持体上にカラー毎に画像形成工程を繰り返す、リボルバー構造のカラー画像形成装置であっても良い。
この発明の実施例のカラープリンタ装置を示す概略構成図である。 この発明の実施例の画像形成ステーションを示す概略構成図である。 この発明の実施例のプリンタの制御系を示すブロック図である。 この発明の実施例の感光体ドラムの帯電電位と、未露光表面電位量及び露光表面電位の関係を示す一次関数のグラフである。 この発明の実施例の、ドラムサーミスタ測定温度毎のa1、a2、b1及び、b2を示す(表1)である。 この発明の実施例の(具体例1)のカラープリンタ装置の周辺温度毎の適正な現像ポテンシャル電位Vc及び、適正な背景電位Vbgを示す(表2)である。 この発明の実施例の自然環境温度に応じた帯電電位及び現像バイアスの算出を示すフローチャートである。 この発明の実施例の(具体例1)の、感光体ドラムの駆動時間毎のa1、a2、b1及び、b2を示す(表3)である。 この発明の実施例の(具体例1)の感光体ドラムの疲労度に応じた帯電電位及び現像バイアスの算出を示すフローチャートである。 この発明の実施例の(具体例1)の、露光量毎のa1、a2、b1及び、b2を示す(表4)である。 この発明の実施例の(具体例1)の露光量の変更に応じた帯電電位及び現像バイアスの算出を示すフローチャートである。 この発明の実施例の(具体例2)の画像形成プロセスを示すフローチャートである。 この発明の実施例の(具体例3)の画像形成プロセスを示すフローチャートである。 この発明の実施例の(具体例3)にて基準とする、第一のプロセス速度時の、現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lを示す(表5)である。 この発明の実施例の(具体例3)にて補正量を検証する、第二のプロセス速度時の、現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lを示す(表6)である。 この発明の実施例の(具体例3)に適用する第一のプロセス速度と、第二のプロセス速度での最適な現像ポテンシャル電位Vc、背景電位Vbg、及び露光量Lの補正量を示す(表7)である。 画像形成装置の像担持体の表面電位と帯電電位の一般的な関係を示すグラフである。
符号の説明
1…カラープリンタ装置
11Y、11M、11C、11K…現像装置
18Y、18M、18C、18K…画像形成ステーション
30Y、30M、30C、30K…ドラムサーミスタ
31…温度センサ
32…大気圧センサ
33…相対湿度センサ
34…パターン濃度センサ
35…駆動時間カウンタ
50…制御装置
60…CPU
61…推定部
62…補正部
63…演算部
64…パターン濃度判定部
102…プリンタ部
103Y、103M、103C、103K…感光体ドラム
104Y、104M、104C、104K…帯電器
105…レーザ露光装置
106a…中間転写ベルト

Claims (8)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体を一様に帯電する帯電部、及び前記像担持体を露光する露光部、並びに現像バイアスを印加して前記像担持体を現像する現像部を有し、前記像担持体に画像形成プロセスを行って、トナー像を形成する画像形成部と、
    前記像担持体の未露光表面電位量を前記帯電部の帯電電位の連続関数として第一の近似式により推定し且つ、前記像担持体の露光表面電位量を前記帯電部の前記帯電電位の連続関数として第二の近似式により推定する推定部と、
    前記像担持体の近傍の周辺環境及び、疲労度並びに、前記露光部の露光量のいずれか或は複数を基準とし、前記第一及び第二の近似式の、前記連続関数を定義する第一の演算部と、
    前記画像形成プロセスに適した現像ポテンシャル電位と背景電位を前記像担持体上に実現するところの、前記像担持体に印加する前記帯電電位、及び前記現像部の前記現像バイアスを、定義された前記第一及び第二の近似式を使用して演算する第二の演算部と、
    前記第二の演算部の演算結果を用いて、前記画像形成部を制御する制御部とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成部でのプロセス速度を複数段階に切り替える速度切り替え部を更に具備し、
    前記推定部は、複数の前記プロセス速度毎に、前記像担持体の未露光表面電位量を前記帯電部の前記帯電電位の連続関数として第一の近似式により推定し且つ、前記像担持体の露光表面電位量を前記帯電部の前記帯電電位の連続関数として第二の近似式により推定し、
    前記制御部は、前記速度切り替え部により切り替えられた前記プロセス速度ごとに、前記第二の演算部の演算結果を用いて、前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成プロセスにより形成されるテストパターンの濃度を前記像担持体へのトナー付着量として計測する計測部及び、前記トナー付着量の計測値をあらかじめ設定される目標値と比較して、前記テストパターンの濃度が適正であるか或は不適であるかを判定するパターン濃度判定部を更に有し、
    前記制御部は、前記テストパターンの濃度が不適と判定された場合に、前記複数のプロセス速度ごとに、前記現像ポテンシャル電位及び、背景電位並びに、前記露光量のいずれか又は複数を変更して、前記複数のプロセス速度毎に前記テストパターンの濃度が適正になるように前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 第1のプロセス速度にて前記画像形成プロセスにより形成されるテストパターンの濃度を前記像担持体へのトナー付着量として計測する計測部及び、前記トナー付着量の計測値をあらかじめ設定される目標値と比較して、前記テストパターンの濃度が適正であるか或は不適であるかを判定するパターン濃度判定部を更に有し、
    前記制御部は、前記テストパターンの濃度が不適と判定された場合に、前記第1のプロセス速度のために最適化した現像ポテンシャル電位及び、背景電位並びに、前記露光量のいずれか又は複数を変更して前記テストパターンの濃度が適正になるように前記画像形成部を制御し、前記プロセス速度が前記第1のプロセス速度と異なるように変更された場合は、前記第一のプロセス速度において最適化した現像ポテンシャル電位、背景電位、及び前記露光量を補正してなる値を、前記第一のプロセス速度と異なるプロセス速度における現像ポテンシャル電位、背景電位及び、露光量として前記画像形成部を制御することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 像担持体に帯電、露光及び現像の画像形成プロセスを行って、前記像担持体にトナー像を形成する画像形成方法において、
    前記像担持体の未露光表面電位量を帯電部の帯電電位の連続関数とする第一の近似式により推定し、前記像担持体の露光表面電位量を前記帯電部の前記帯電電位の連続関数とする第二の近似式により推定する工程と、
    前記第一及び第二の近似式の前記連続関数を、前記像担持体近傍の周辺環境及び、疲労度並びに露光部の露光量のいずれか又は複数を基準として定義する工程と、
    前記画像形成プロセスに適した現像ポテンシャル電位と背景電位を前記像担持体上に実現するところの、前記像担持体に印加する前記帯電電位及び、前記現像部の前記現像バイアスを、定義された前記第一及び第二の近似式を使用して演算する工程と、
    演算された前記帯電電位にて前記像担持体を帯電し、演算された前記現像バイアスにて前記像担持体を現像する工程とを具備することを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記画像形成プロセスは複数のプロセス速度を有し、
    前記複数のプロセス速度毎に、前記像担持体の未露光表面電位量及び前記像担持体の露光表面電位量を推定し、
    前記複数のプロセス速度を切り替える毎に、前記第一及び第二の近似式の前記連続関数を定義して保存し、
    前記複数のプロセス速度毎に、プロセス速度に適した現像ポテンシャル電位及び背景電位を前記像担持体上に実現するところの、前記帯電電位及び前記現像バイアスを演算し、
    前記プロセス速度ごとに、演算された前記帯電電位にて前記像担持体を帯電し、演算された前記現像バイアスにて前記像担持体を現像することを特徴とする請求項5記載の画像形成方法。
  7. 前記トナー像として前記像担持体にテストパターンを形成する工程と、
    前記テストパターンの濃度を計測する工程と、
    前記計測された前記テストパターンの濃度をあらかじめ設定される目標値と比較する工程と、
    比較結果が不適と判定された場合に、前記テストパターンの濃度が最適化されるように前記現像ポテンシャル電位と前記背景電位を変更する工程と、
    前記変更された現像ポテンシャル電位と背景電位を前記像担持体に実現するところの、前記像担持体に印加する前記帯電電位及び、前記現像部の前記現像バイアスを、定義された前記第一及び第二の近似式を使用して演算することを特徴とする請求項6記載の画像形成方法。
  8. 第1のプロセス速度にて前記トナー像として前記像担持体にテストパターンを形成し、前記テストパターンの濃度を計測し、前記計測された前記テストパターンの濃度をあらかじめ設定される目標値と比較し、比較結果が不適と判定された場合に、前記テストパターンの濃度が最適化されるように前記現像ポテンシャル電位と前記背景電位を変更し、前記変更された現像ポテンシャル電位と背景電位と露光量を前記第1のプロセス速度における新たな現像ポテンシャル電位と背景電位と露光量として決定する工程と、
    前記第1のプロセス速度と異なるプロセス速度においては、前記第1のプロセス速度における新たな現像ポテンシャル電位と背景電位と露光量を補正して、前記第1のプロセス速度と異なるプロセス速度における、現像ポテンシャル電位と背景電位と露光量とする工程とを更に有することを特徴とする請求項6記載の画像形成方法。
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