JPH0954470A - 画像形成装置における電位制御方法及び現像能力制御方法 - Google Patents

画像形成装置における電位制御方法及び現像能力制御方法

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JPH0954470A
JPH0954470A JP7233398A JP23339895A JPH0954470A JP H0954470 A JPH0954470 A JP H0954470A JP 7233398 A JP7233398 A JP 7233398A JP 23339895 A JP23339895 A JP 23339895A JP H0954470 A JPH0954470 A JP H0954470A
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developing
toner
image
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JP7233398A
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Takeyoshi Sekine
健善 関根
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像器の現像特性の直線近似式を精度よく算
出することにより、該直線近似式に基づいた画像形成時
の各種電位の制御を安定して行う。 【解決手段】 感光体ドラム上に形成した複数のパッチ
パターンの潜像の表面電位と、該潜像を相異なる現像ポ
テンシャルで現像したトナー像のトナー付着量とを測定
し、該表面電位及びトナー付着量の測定データから現像
ポテンシャルに対してトナー付着量の測定データが直線
的に変化する区間を算出し、該区間内にある複数組の測
定データに基づいて現像特性の直線近似式を算出し、該
直線近似式を用いて画像形成時の各種電位を決定する電
位制御方法において、前記区間のうち前記トナー付着量
の測定精度が高い区間部分におけるトナー付着量の測定
データの間隔を、該測定精度が低い区間部分におけるト
ナー付着量の測定データの間隔よりも密にし、該測定精
度が高い区間部分内の測定データに基づいて、前記直線
近似式の算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、ファクシミ
リ、プリンタ等の画像形成装置において像担持体上に複
数の基準潜像を形成してその表面電位及び現像後の基準
トナー像のトナー付着量の測定データに基づいて現像装
置の現像特性の直線近似式を算出し、該直線近似式を用
いて画像形成時の各種電位を決定する電位制御方法、及
び該電位制御方法を採用した画像形成装置において現像
装置の現像能力の設定を補正する現像能力制御方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電
子写真方式の画像形成装置においては、一般に感光体ド
ラム等からなる像担持体をモータにより回転させて帯電
装置により像担持体を均一に帯電させた後に像担持体に
対して露光装置による像露光で画像を書き込んで静電潜
像を形成し、この静電潜像を現像装置で現像してから転
写装置で転写材に転写している。そして、カラー画像形
成のためには、上記画像形成プロセスを各色ごとに繰り
返して像担持体上に複数色のカラートナー像を形成し、
それを転写材に一括転写するか、あるいは複数回に分け
て単色のカラートナー像を像担持体上に形成して順次転
写材に転写する方法などが採用されている。
【0003】このような電子写真方式の画像形成装置に
おいて、像担持体上に基準潜像としてのパッチパターン
の静電潜像を形成してこれを現像装置で現像し、パッチ
パターンの表面電位及びそのトナー付着量から現像特性
を測定し、その現像特性から現像バイアス電位、像担持
体の帯電電位等の各種電位を決定する電位制御方法が知
られている。例えば、予めパッチパターンの数だけ基準
値を用意しておき、これらの基準値と各パッチパターン
上のトナー付着量とをそれぞれ比較することにより各種
電位を決定する電位制御方法がある。また、他の電位
制御方法としては、パッチパターンの表面電位及びトナ
ー付着量をセンサで測定してその測定データから現像装
置の現像特性を直線近似し、その直線近似式の傾きを現
像効率とし、この現像効率から各種電位を求める方法
が提示されている。
【0004】上記電位制御方法では、基準値を正しく
定めることが困難であり、とりわけ、環境変動、経時変
動の大きな現像剤が用いられる場合には上記各種電位を
制御するアルゴリズムが現像剤の環境変動、経時変動に
よる影響を回避するために複雑になり、安定した電位を
得るのに非常に時間がかかる。また、上記電位制御方法
では、直線近似式の傾きのみから各種電位を決定する
ので、現像剤や像担持体の変動に対して精度の点で十分
であるとは言えず、電位制御が不安定となり易い。とり
わけ、電位変動の影響を受け易いフルカラー複写機に応
用した場合には、電位変化により色変動が起こり易く、
特にフルカラー画像のハイライト部の安定性に欠けるこ
とになる。
【0005】そこで、本出願人は、上記欠点を改善し、
短時間で精度の良い電位制御を行うことができるととも
に現像剤の環境変動、経時変動による画像再現への影響
を回避することができる電位制御方法として、像担持体
上に形成した複数のパッチパターンの電位及びそのトナ
ー付着量を測定し、該複数組の電位及びトナー付着量の
データに基づいて電位及びトナー付着量の関係が直線的
に変化する区間を算出し、この区間における前記測定し
た電位及びトナー付着量のデータから現像特性を直線近
似した直線近似式を得て、この直線近似式を用いて画像
形成時の各種電位を決定するものを提案した(特願平6
−275869号参照)。また、本出願人は、上記特願
平6−275869号において、トナー付着量の多い多
付着部に感度を持たない光学反射式の画像濃度センサを
用い、前記画像濃度センサが感度を有する領域における
前記測定した電位及びトナー付着量のデータの関係より
求めた直線近似式から前記多付着部のトナー付着量を演
算して求め、この関係から前記画像形成時の各種電位を
決定するものを提案している。この場合には、上記トナ
ー付着量測定手段として光学反射式の画像濃度センサを
用いても該画像濃度センサの飽和特性に影響されずに精
度の良い電位制御を行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記電位制御方法や
上記特願平6−275869号で提案した電位制御方法
などにおいて、トナー付着量測定手段として光学反射式
の画像濃度センサを用いるのが一般的であるが、この光
学反射式の画像濃度センサは測定対象物であるトナーの
付着量によってその測定精度が変化する傾向がある。例
えば、トナーの付着量が多くなるに従って反射光量が少
なくなっていくため次第に測定精度が低下していくとい
う特徴を有している。この画像濃度センサの精度の低下
は、該センサのトナー付着量に対する感度が低下してい
ない区間すなわち上記パッチパターンの表面電位の測定
データに対してトナー付着量の測定データが直線的に変
化している区間の多付着量側でも生じている場合があ
る。このように測定精度が低下した画像濃度センサの測
定データは測定誤差を有しているため、該測定データを
用いて前記現像特性の直線近似式を算出すると、該現像
特性の直線近似式の精度が低下し、電位制御が不安定に
なりやすい。
【0007】また、前記現像ポテンシャルに対して前記
トナー付着量の測定データが直線的に変化する区間を算
出し、該区間内にある複数組の表面電位及びトナー付着
量の測定データに基づいて現像装置の現像特性の直線近
似式を算出する場合、上記特願平6−275869号で
示しているように前記パッチパターンの表面電位の間隔
が等間隔になるように前記パッチパターンの潜像を形成
することが一般的である。ところが、前述のように測定
データのすべてが、前記直線的に変化する区間内のもの
であるとは限らず、また所定の測定精度で測定されたも
のとは限らないため、前記現像特性の直線近似式を精度
よく算出するために有効な測定データが不足するおそれ
がある。
【0008】本発明は、現像装置の現像特性の直線近似
式を精度よく算出することにより、該直線近似式に基づ
いた画像形成時の各種電位の制御を安定して行うことが
できる画像形成装置における電位制御方法、及びこの電
位制御方法を採用した画像形成装置に最適な現像能力制
御方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、像担持体上に複数の基準潜像を
形成し、該基準潜像の表面電位を測定し、該複数の基準
潜像を相異なる現像ポテンシャルで現像して複数の基準
トナー像を形成し、該基準トナー像のトナー付着量を測
定し、該複数組の表面電位及びトナー付着量の測定デー
タに基づいて該現像ポテンシャルに対して該トナー付着
量の測定データが直線的に変化する区間を算出し、該区
間内にある複数組の表面電位及びトナー付着量の測定デ
ータに基づいて現像特性の直線近似式を算出し、該直線
近似式を用いて画像形成時の各種電位を決定する画像形
成装置における電位制御方法において、前記区間のうち
前記トナー付着量の測定精度が高い区間部分におけるト
ナー付着量の測定データの間隔を、該測定精度が低い区
間部分におけるトナー付着量の測定データの間隔よりも
密にし、該測定精度が高い区間部分内の表面電位及びト
ナー付着量の測定データに基づいて、前記直線近似式の
算出することを特徴とするものである。
【0010】請求項2の発明は、像担持体上に複数の基
準潜像を形成し、該基準潜像の表面電位を測定し、該複
数の基準潜像を相異なる現像ポテンシャルで現像して複
数の基準トナー像を形成し、該基準トナー像のトナー付
着量を測定し、該複数組の表面電位及びトナー付着量の
測定データに基づいて該現像ポテンシャルに対して該ト
ナー付着量の測定データが直線的に変化する区間を算出
し、該区間内にある複数組の表面電位及びトナー付着量
の測定データに基づいて現像特性の直線近似式を算出
し、該直線近似式を用いて画像形成時の各種電位を決定
する画像形成装置における電位制御方法において、前記
区間のうち前記トナー付着量の測定精度が高い区間部分
の測定データについて平滑化処理を行い、該平滑化処理
を行った測定データを用いて前記直線近似式を算出する
ことを特徴とするものである。
【0011】なお、上記請求項1又は2の発明におい
て、前記複数の基準潜像を相異なる現像ポテンシャルで
現像して複数の基準トナー像を形成するには、例えば該
複数の基準潜像を相異なる表面電位を有するように形成
する。また例えば、該複数の基準潜像を一定の表面電位
を有するように形成し、該基準潜像を相異なる現像バイ
アス電圧を用いて現像して基準トナー像を形成する。ま
た例えば、該基準潜像の表面電位と該現像バイアス電圧
との両方を変化させても良い。
【0012】請求項3の発明は、請求項1の電位制御方
法を採用した画像形成装置における現像能力制御方法に
おいて、前記算出した直線近似式に基づいて、前記現像
装置の現像能力に対応した制御パラメータの設定を補正
することを特徴とするものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の画像形成装
置における現像能力制御方法において、前記表面電位の
測定データをX、前記トナー付着量の測定データをY、
前記現像装置で用いる現像バイアスの値をVb、係数を
a,bとして、前記現象特性の直線近似式をY=a*
(Vb−X)+bで表すとき、該係数aの値を用いて前
記現像装置の現像能力に対応した制御パラメータの設定
を補正することを特徴とするものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項4の画像形成装
置における現像能力制御方法において、前記算出した直
線近似式の係数aの値と該直線近似式の算出以前に算出
した直線近似式の係数aの値とを用いて前記現像装置の
現像能力に対応する制御パラメータの設定を補正するこ
とを特徴とするものである。
【0015】請求項6の発明は、前記現像装置内の現像
剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ、及び像担
持体上に作成したトナー濃度制御用トナー像の画像濃度
を検知する画像濃度検知センサの少なくとも一つの該セ
ンサによる検知結果に基づいて、該現像剤のトナー濃度
を変化させて前記現像装置の現像能力を制御する請求項
3の画像形成装置における現像能力制御方法において、
前記現像能力に対応する制御パラメータとして、該トナ
ー濃度センサの制御電圧、該トナー濃度制御における制
御基準値、又は該トナー濃度制御用トナー像の作成条件
を用いることを特徴とするものである。
【0016】
【実施の形態】以下、本発明を画像形成装置に応用した
実施の形態について説明する。図2は本発明を応用した
画像形成装置としてのフルカラー複写機(以下、カラー
複写機という)全体の概略構成図、図3は同カラー複写
機の感光体ドラム・中間転写ベルト周りの拡大図であ
る。図2において、このカラー複写装置は、カラー画像
読み取り装置(以下、カラースキャナーという)1とカ
ラー画像記録装置(以下、カラープリンターという)2
とから構成されている。
【0017】まず、カラースキャナー1は、原稿3の画
像を照明ランプ4、ミラー群5、及びレンズ6を介して
カラーセンサー7に結像して、原稿のカラー画像情報
を、例えばブルー(Blue、以下Bという)、グリーン
(Green、以下Gという)、レッド(Red、以下Rとい
う)の色分解光毎に読み取り、電気的な画像信号に変換
する。そして、このカラースキャナー1で得たB、G、
Rの色分解画像信号強度レベルをもとにして、画像処理
部(図示なし)で色変換処理を行ない、ブラック(以
下、Bkという)、シアン(Cyan、以下Cという)、
マゼンタ(Magenta、以下Mという)、イエロー(Yel
low、以下Yという)のカラー画像データを得る。
【0018】次に、カラープリンター2では、そのレー
ザー光学ユニット8で、カラースキャナー1からのカラ
ー画像データを光信号に変換して、原稿画像に対応した
光書き込みを行ない、像担持体としての感光体ドラム9
に静電潜像を形成する。この感光体ドラム9は、矢印の
ように反時計方向に回転し、その回りには、感光体クリ
ーニングユニット(クリーニング前除電器を含む)1
0、除電ランプ11、帯電器12、表面電位測定手段と
しての表面電位センサー13、Bk現像器14、C現像
器15、M現像器16、Y現像器17、現像濃度パター
ン検出用の画像濃度測定手段としての光反射型の光学セ
ンサ18、中間転写ベルト19等が配置されている。各
現像器は、静電潜像を現像するために現像剤の穂を感光
体ドラム9の表面に接触させて回転する現像スリーブ
(14a、15a、16a、17a)と、現像剤を汲み
上げ・撹拌するために回転する現像パドル(14b、1
5b、16b、17b)、及び現像剤のトナー濃度を測
定するトナー濃度測定手段としてのトナー濃度センサ
(14c、15c、16c、17c)等で構成されてい
る。
【0019】以下、現像動作の順序(カラートナー像形
成順序)が、Bk、C、M、Yの例でコピー動作の概略
を説明する(ただし、画像形成順序はこれに限定される
ものではない)。コピー動作が開始されると、カラース
キャナー1で所定のタイミングからBk画像データの読
み取りがスタートし、この画像データに基づきレーザー
光による光書き込み、潜像形成が始まる(以下、Bk画
像データによる静電潜像をBk潜像という。C、M、Y
について、それぞれC潜像、M潜像、Y潜像という)。
このBk潜像の先端部から現像可能とすべくBk現像器
14の現像位置に潜像先端部が到達する前に、現像スリ
ーブ14aを回転開始して、Bk潜像をBkトナーで現
像する。そして以後、Bk潜像領域の現像動作を続け、
潜像後端部がBk現像位置を通過した時点で速やかに現
像スリーブ14a上の現像剤の穂切りを行い、現像不作
動状態にする。この現像剤の穂切りは現像スリーブ14
aの回転方向を現像動作中とは逆方向に切り換えること
で行う。また、上記Bk現像器14の現像不作動状態へ
の切換は、少なくとも次のC画像データによるC潜像先
端部が到達する前に完了させる。
【0020】ついで、感光体ドラム9に形成したBkト
ナー像を、感光体ドラム9と等速駆動されている中間転
写ベルト19の表面に転写する(以下、感光体ドラム9
から中間転写ベルト19へのトナー像転写をベルト転写
という)。このベルト転写は、感光体ドラム9と中間転
写ベルト19とが接触した状態において、転写バイアス
ローラ20aに所定のバイアス電圧を印加することで行
う。
【0021】同様の動作で感光体ドラム9上に順次C,
M,Yのトナー像を形成し(Bk,C,M,Yの順序は
これに限るものではない。)、中間転写ベルト19上で
順次正確に位置合せされて4色重ねのベルト転写画像を
形成し、その後紙転写ユニット23によって転写紙24
に一括して紙転写を行う。
【0022】上記中間転写ベルトユニットでは、中間転
写ベルト19が駆動ローラ21、転写バイアスローラ2
0及び従動ローラ群に張架されており、図示していない
駆動モータにより駆動制御される。また、中間転写ベル
ト19の表面に対向する所定位置には、ベルトクリーニ
ングユニット22が設けられており、このユニット22
は、入口シール22a、クリーニングブレード22b、
及び中間転写ベルト19からの接離機構22cなどで構
成されており、クリーニング不要時は、接離機構22c
によって入口シール22a及びクリーニングブレード2
2bをベルト面から離間させておく。
【0023】また、上記中間転写ベルト19の上記駆動
ローラ21に巻きついた部分に対向するように、紙転写
ユニット23が設けられている。このユニット23は、
紙転写バイアスローラ23a、ローラクリーニングブレ
ード23b、及び中間転写ベルト19からの接離機構2
3cなどで構成されている。上記紙転写バイアスローラ
23aは、通常は中間転写ベルト19面から離間してい
るが、該ベルト19面に形成された4色の重ね画像を、
転写紙24に一括転写する時にタイミングを取って接離
機構23cで押圧され、該ローラ23aに所定のバイア
ス電圧を印加して転写紙24への転写を行う。
【0024】上記転写紙24は、給紙ローラ25、レジ
ストローラ26によって、中間転写ベルト19面の4色
重ね画像の先端部が紙転写位置に到達するタイミングに
合わせて給紙される。そして、中間転写ベルト19面か
ら4色重ねトナー像を一括転写された転写紙24は、紙
搬送ユニット27で定着装置28に搬送され、所定温度
にコントロールされた定着ローラ28aと加圧ローラ2
8bでトナー像を溶融定着して、コピートレイ29に搬
出されフルカラーコピーを得る。
【0025】なお、ベルト転写後の感光体ドラム9は、
感光体クリーニングユニット10(クリーニング前除電
器10a、ブラシローラ10b、ゴムブレード10c)
で表面をクリーニングされ、除電ランプ11で均一に除
電される。また、転写紙24にトナー像を転写した後の
中間転写ベルト19は、クリーニングユニット22を再
び接離機構22cで押圧して表面をクリーニングされ
る。
【0026】また、転写紙カセット30、31、32、
33は、各種サイズの転写紙が収納されており、操作パ
ネル(図示なし)で指定されたサイズ紙の収納カセット
から、タイミングを取ってレジストローラ26方向に給
紙、搬送される。34は、OHP用紙や厚紙等を給紙す
るための手差し給紙トレイである。
【0027】以上は、4色フルカラーを得るコピーモー
ドの説明であったが、3色コピーモード、2色コピーモ
ードの場合は、指定された色と回数の分について、上記
同様の動作を行うことになる。また、単色コピーモード
の場合は、所定枚数が終了するまでの間、その色の現像
器のみを現像動作(剤穂立て)状態にして、中間転写ベ
ルト19は感光体ドラム9に接触したまま往復方向に一
定速駆動し、更にベルトクリーニングユニット22も中
間転写ベルト19に接触したままの状態でコピー動作を
行う。 (以下、余白)
【0028】図1は、本カラー複写機の制御系の一例を
示している。この制御系はメイン制御部201と複数の
周辺制御部により構成され、メイン制御部201はCP
U202と、制御プログラム及び各種データを記憶した
ROM203と、ワーク領域として各種データを一時的
に記憶するRAM204と、各周辺制御部との入出力を
行うためのI/0インターフェース部205とにより構
成されている。
【0029】また、上記メイン制御部201は、I/O
インターフェース部205を介してレーザー光学系制御
部206、電源回路207、光学センサ18、トナー濃
度センサ14c,15c,16c,17c、トナー補給
回路212、中間転写ベルト駆動回路213、表面電位
センサ13などが接続されている。レーザー光学系制御
部206は、メインCPU202からの指令に基づいて
レーザ光学ユニット8を制御し、電源回路207はメイ
ンCPU202からの指令に基づいて帯電器12に高圧
電圧を印加するとともに、現像スリーブ14a,15
a,16a,17aにそれぞれ現像バイアス電圧を印加
する。光学センサ18は、感光体ドラム9上のトナー像
の反射濃度を光学的に検知する。表面電位センサ13は
感光体ドラム9の表面電位を検知する。トナー補給回路
212は、メインCPU202からの指令に基づいて各
トナー補給部のトナー補給モータを制御して、各色のト
ナーを各現像器に補給する。
【0030】図4はメイン制御部201による電位制御
ルーチンのフローチャートである。この電位制御ルーチ
ンによる電位制御は、基本的には装置(複写機)の起動
時に行うが、予め定められたコピー枚数毎、又は一定時
間毎など必要に応じて行っても良い。図4の電位制御ル
ーチンにおいて、メイン制御部201はまず電源ON時
の状態をジャムなどの異常処理時と区別するために、定
着装置28の定着温度を検知する定着温度センサ(不図
示)からの入力信号に基づいて、定着温度が100°C
以上であるか否かを判断する(ステップ501)。ここ
で、定着温度が100°Cを越えている場合には異常と
判定して電位制御を行わない。一方、定着温度が100
°C未満の場合には電源回路207から感光体ドラム9
に基準電圧を印加して表面電位センサ13の校正を行う
(ステップ502)。以後の電位計算ではこの校正値を
用いる。次にメイン制御部201は、光学センサ18か
ら感光体ドラム9の地肌部に対する出力値Vsgを取り込
んで、光学センサ18から感光体ドラム9の地肌部へ照
射された光の反射光が一定値になるように、光学センサ
18の発光光量を調整する(ステップ503)。
【0031】次に、図5に示すように感光体ドラム9の
幅方向中央部にN個の階調濃度を持つ基準画像であるパ
ッチパターンの静電潜像301,302,303,・・
・を感光体ドラム9の回転方向に沿って所定の間隔で作
成する(ステップ504)。例えば、14個の相異なる
階調濃度を持ち各辺が40mmである矩形のパッチパタ
ーンの静電潜像301,302,・・・314を10m
mの間隔をおいて作成する。以下、14個のパッチパタ
ーンの静電潜像を作成する場合について説明する。そし
て、これらの静電潜像301,302,・・・314の
電位に対する表面電位センサ13の出力値を読み込んで
前記校正値を用いて表面電圧値に変換してRAM204
に格納する(ステップ505)。この場合、メイン制御
部201は14個のパッチパターンの静電潜像301,
302,・・・314をBk,C,M,Yの4色分、感
光体ドラム9上に順次所定の間隔をおいて作成する。
【0032】次に、メイン制御部201は、感光体ドラ
ム9上の4色分のパッチパターンの静電潜像301,3
02,・・・314を1色毎にBk現像器14、C現像
器15、M現像器16,Y現像器17で現像して顕像化
することにより、各色のトナー像とし、この各色のトナ
ー像に対する光学センサ18の出力値を各色毎にVpi
(i=1〜14)としてRAM204に格納する(ステ
ップ506)。
【0033】なお、メイン制御部201は、感光体ドラ
ム9を帯電器12によって均一に帯電し、レーザー光学
系制御部206を介してレーザー光学ユニット8の出力
を変えてパッチパターンの静電潜像301,302,・
・・314を作成するが、レーザー光学ユニット8を作
動させずに各現像器14〜17の現像バイアス電圧を切
り換えて各パッチパターンのトナー像を作成するように
しても良い。
【0034】次に、メイン制御部201は、RAM20
4に格納した光学センサ18の出力値をROM203に
格納されているテーブルを参照して単位面積当たりのト
ナー付着量に換算してRAM204に格納する(ステッ
プ507)。
【0035】図6は、上記ステップ505で得られた表
面電位の測定データと上記ステップ507で得られたト
ナー付着量の測定データとの各パッチパターンにおける
関係をX−Y平面上にプロットした図であり、X軸上に
現像ポテンシャル(パッチパターン作成時の現像バイア
ス電圧Vbと感光体ドラム9の表面電位Vsとの差:V
b−Vs:単位(V))を、Y軸に単位面積当たりのト
ナー付着量(mg/cm2)を割り振っている。通常、
光学センサ18として用いられる赤外光反射型センサ
は、図6に示すようにトナー付着量が多い多付着量部で
は飽和特性を示し、この多付着量部での感度は低く、光
学センサ18によるトナー付着量の測定精度も悪くなっ
ている。従って、現像器の真の現像特性を直線近似した
直線近似式(Y=a*X+b)を精度よく算出するに
は、図6に示すように光学センサ18の高感度区間(高
精度区間)で、且つ、表面電位センサ13の出力値等か
ら求めた現像ポテンシャルの測定データと光学センサ1
8の出力値から求めたトナー付着量との関係が直線とな
る区間部分における測定データ点のみを使用して、上記
直線近似式を算出し(ステップ508)、該直線近似式
の算出精度を高めている。更に、この区間部分の測定デ
ータ点がその他の区間よりも密となるように、予めRO
M203に格納する各パッチパターン作成時にレーザー
光学ユニット8で用いる光量データを所望の値に設定
し、これにより、測定データの個数の合計が同じ条件下
で、データ間隔を等間隔にした場合に比較して該直線近
似式の算出に用いる測定データの個数を多くして、更に
該直線近似式の算出精度を高めている。
【0036】なお、前述のようにレーザー光学ユニット
8を作動させずに現像バイアス電圧を変化させて各パッ
チパターンのトナー像を作成する場合は、上記区間部分
の測定データ点が他の領域よりも密となるように、予め
ROM203に格納する各パッチパターン作成時に印加
する現像バイアス電圧のデータを所望の値に設定する。
【0037】上記ステップ508ですべての測定データ
から上記区間部分の測定データを選択するには、例えば
上記ステップ507で算出したトナー付着量の測定デー
タに着目して0.15〜0.45mg/cm2の間にあ
るトナー付着量及び現像ポテンシャルの測定データの組
を選択すればよい。
【0038】次に、数1で示す複数の式を用いて、上記
ステップ508で選択した有効測定データに対してのみ
平滑化処理を施し(ステップ509)、測定誤差の大き
な測定データについても平滑化処理を行って該直線近似
式の算出に用いる場合のように近似直線計算にズレが生
じることなく、該直線近似式を精度よく算出できるよう
にしている。ここで、i≦n≦jであり、上記区間部分
の端部の測定データに対しては平滑化処理は行わない。
また、平滑化処理後の測定データについては「’」を付
す。
【数1】 X'(n)=X(n-1)*0.25+X(n)*0.5+X(n+1) Y'(n)=Y(n-1)*0.25+Y(n)*0.5+Y(n+1) X'(i)=X(i) X'(j)=X(j) Y'(i)=Y(i) Y'(j)=Y(j)
【0039】このようにして得られた平滑化処理後の測
定データに対して最小自乗法を適用することにより、各
現像器14〜17の現像特性の直線近似を行って現像特
性の直線近似式を各色毎に得る(ステップ510)。こ
の直線近似式に基づいて各色毎に各種制御電位を計算す
る。上記最小自乗法の計算には、次の数2に示す複数の
式を用いた。ここで、上記平滑化処理後の測定データを
示す「’」は、便宜上省略した。また、kは計算に用い
た測定データの数を示している。
【数2】Xave=ΣXn/k Yave=ΣXn/k Sx=Σ(Xn−Xave)*(Xn−Xave) Sy=Σ(Yn−Yave)*(Yn−Yave) Sxy=Σ(Xn−Xave)*(Yn−Yave)
【0040】そして、表面電位センサ13及び光学セン
サ18から得られたパッチパターンの表面電位及びトナ
ー付着量の測定データから算出される直線近似式をY=
a*X+bとしたとき、その係数a,bは上記数2の変
数を用いて次の数3のように表される。
【数3】a=Sxy/Sx b=Yave−a*Xave
【0041】なお、上記係数aの次の方法で決定しても
良い。すなわち、上記選択した区間部分内の複数組の測
定データのうち連続する数個の(例えば4個)のデータ
組が複数個得られるので、それぞれにおいて直線回帰を
行い、その中で最も傾きaの値が大きいもの若しくはそ
の中で傾きaの値が平均値に近いもの、又は直線回帰式
の相関係数が最も大きいもの等を選んでも良い。
【0042】次に、メイン制御部201は、上記ステッ
プ510で各色毎に計算した直線近似式を用いて、Yの
値が、必要とする最大トナー付着量Mmaxとなるよう
に、各制御電位を決定する(ステップ511)。図7に
示すように、上記Mmaxを得るために必要となる現像電
界(Vgp)と、上記算出した直線近似式のX切片である
Vk(=−b/a:現像開始電圧)とから、画像形成時
の各種電位設定の基準となるVkp(現像ポテンシャル:
Vb−Vs)が次の数4により決まる。
【数4】Vgp=Mmax/a Vkp=Vgp+Vk
【0043】次に、上記現像電界Vgpの値から、予めR
OM203に格納されている図8に示すような電位テー
ブルを参照し(ステップ512)、帯電電位(Vd)、
現像バイアス電圧(Vb)、最大露光電位(Vl)を目標
電位として決定する(ステップ513)。そして、感光
体ドラム9の帯電器12による帯電電位が上記目標電位
Vdになるように電源回路207を調整し、レーザー光
学系8によるレーザー発光量(発光パワー)を上記目標
電位Vlになるように調整し、且つ各色現像器13〜1
7の現像バイアス電圧がそれぞれ上記目標電圧Vbにな
るように調整する(ステップ514)。
【0044】次に、上記直線近似により求めた現像特性
の直線近似式の傾きaを用いて、各現像器の現像能力の
設定を補正する方法について具体的に述べる。図9は、
トナー濃度センサにおける検知対象のトナー濃度と出力
電圧との関係を示している。ここで、Vcnt(制御電
圧)はトナー濃度に対する出力電圧のレベルを変えるも
のであり、このVcntの値を大きくするとトナー濃度セ
ンサの出力特性が図中右側の直線のようになり、出力電
圧(Vt)が基準電圧(Vref)よりも大きくなる。逆
に、Vcntの値を小さくするとトナー濃度センサの出力
特性が図中左側の直線のようになり、出力電圧(Vt)
が基準電圧(Vref)よりも小さくなる。トナー濃度制
御では出力電圧(Vt)が基準電圧(Vref)と同じにな
るように現像器へのトナー補給が制御されているので、
Vcntの値を大きくした場合、トナー濃度制御時にはト
ナー濃度が高く制御される。逆にVcntの値を小さくす
ると、トナー濃度制御時にはトナー濃度が低く制御され
る。
【0045】図10は、上記直線近似により求めた現像
特性の直線近似式の傾きaを用いて、各現像器の現像能
力の設定を補正する制御フローの一例を示している。こ
こで、(n)を付した値は今回測定した値、(n−1)
を付した値は前回測定した値を示している。また、Aは
今回の係数aの値及び前回の係数aの値を演算した結果
を示している。まず、前回得られた直線近似式の傾きa
(n−1)の値と今回得られた直線近似式の傾きa
(n)の重みをそれぞれ50%ずつとして加算した値A
(n)を求める(ステップ601)。次に、A(n)の
値を望ましい範囲の上限値A(H)と比較し(ステップ
602)、A(n)の値が上限値A(H)よりも大きい
場合には、Vcntの値を前回よりも1ステップ小さくす
る(ステップ603)。前述のようにVcntの値を小さ
くするとトナー濃度が低くなるように制御されるので、
直線近似式の傾きa(n)が小さくなるように動く。こ
こで、上記1ステップは制御電圧の最大値12Vを8bi
tで分割した1digitに設定しているが、適宜定めても良
い。
【0046】また、上記ステップ602でA(n)の値
が上限値A(H)以下の場合には、更にA(n)の値を
望ましい範囲の下限値A(L)と比較し(ステップ60
4)、A(n)の値が下限値A(L)よりも小さい場合
には、Vcntの値を前回よりも1ステップ大きくする
(ステップ605)。Vcntの値を大きくするとトナー
濃度が高くなるように制御されるので、直線近似式の傾
きa(n)が大きくなるように動く。また、上記ステッ
プ604でA(n)の値が下限値A(L)以上の場合に
は、Vcntの値を前回値と同じにして変えないようにす
る(ステップ606)。
【0047】以上の現像能力の補正制御により、現像剤
のトナー帯電量やトナー濃度の変動によって現像器14
〜17の現像能力が変動した場合に、簡単に且つ精度よ
く、該トナー帯電量等の変動を打ち消すように現像能力
を変化させることができるため、該トナー帯電量等の変
動によるトナー飛散の発生や画像濃度の低下等を防止で
きる。
【0048】なお、上記図10の制御例では、前回得ら
れた直線近似式の傾きa(n−1)の値と、今回得られ
た直線近似式の傾きa(n)の重みをそれぞれ50%に
しているが、現像剤の変動特性、制御の実行間隔等に応
じて重み付けを変えても良い。また、上記図10の制御
例ではトナー濃度センサの制御電圧Vcntの設定値を変
更しているが、制御基準電圧Vrefの設定値を変更する
ように制御しても同様な結果が得られる。
【0049】また、現像器にトナー濃度センサを設けず
に、感光体ドラム9上に形成した基準トナー像の画像濃
度を検知し、その検知結果に基づいてトナー濃度を制御
する装置の場合には、図11のフローチャートのように
基準トナー像作成時の現像ポテンシャルを制御すれば良
い。この図11の制御フローにおいては、まず、前回得
られた直線近似式の傾きa(n−1)の値と今回得られ
た直線近似式の傾きa(n)の重みをそれぞれ50%ず
つとして加算した値A(n)を求める(ステップ70
1)。次に、A(n)の値を望ましい範囲の上限値A
(H)と比較し(ステップ702)、A(n)の値が上
限値A(H)よりも大きい場合には、上記基準トナー像
作成時の現像ポテンシャルPを前回よりのΔPだけ大き
くする(ステップ703)。このように現像ポテンシャ
ルPを大きくするとトナー付着量が増加するので、見か
け上トナー濃度が高いと判断される。そして、トナー濃
度を一定濃度に制御しようとする結果、実際のトナー濃
度が低下するので、直線近似式の傾きa(n)が小さく
なるように動く。上記現像ポテンシャルPの変化量ΔP
は適宜定めて良い。また、上記ステップ702でA
(n)の値が上限値A(H)以下の場合には、更にA
(n)の値を望ましい範囲の下限値A(L)と比較し
(ステップ704)、A(n)の値が下限値A(L)よ
りも小さい場合には、上記基準トナー像作成時の現像ポ
テンシャルPを前回よりのΔPだけ小さくする(ステッ
プ705)。このように現像ポテンシャルPを小さくす
るとトナー濃度が減少するので、見かけ上トナー濃度が
低いと判断される。そして、トナー濃度を一定濃度に制
御しようとする結果、実際のトナー濃度が上昇するの
で、直線近似式の傾きa(n)が大きくなるように動
く。また、上記ステップ704でA(n)の値が下限値
A(L)以上の場合には、上記現像ポテンシャルの値を
前回値と同じにして変えないようにする(ステップ70
6)。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、像担持体上に
複数の基準潜像を形成してその電位及び現像後の基準ト
ナー像のトナー付着量の測定データに基づいて現像ポテ
ンシャルに対して該トナー付着量の測定データが直線的
に変化する区間を算出し、該区間内にある複数組の表面
電位及びトナー付着量の測定データに基づいて現像装置
の現像特性の直線近似式を算出し、該直線近似式を用い
て画像形成時の各種電位を決定する。そして、この電位
制御方法において、前記区間のうち前記トナー付着量の
測定精度が高い区間部分におけるトナー付着量の測定デ
ータの間隔を、該測定精度が低い区間部分におけるトナ
ー付着量の測定データの間隔よりも密にし、該測定精度
が高い区間部分内の表面電位及びトナー付着量の測定デ
ータに基づいて、前記直線近似式の算出している。この
ように前記区間内の測定データのうち測定精度が高いも
のを該直線近似式の算出に用いるとともに、該直線近似
式の算出に用いる測定データのデータ間隔を他の部分の
データ間隔よりも密にしているので、前記測定データの
個数の合計が同じ条件下で、データ間隔を等間隔にした
場合に比較して該直線近似式の算出に用いる測定データ
の個数を多くすることができ、より精度よく該直線近似
式を算出することができる。このように前記現像装置の
現像特性の直線近似式を精度よく算出できるので、該直
線近似式に基づいた画像形成時の各種電位の制御を安定
して行うことができるという効果がある。
【0051】請求項2の発明によれば、前記部分区間に
おける表面電位及びトナー付着量の測定データについて
のみ平滑化処理を行い、該平滑化処理を行った測定デー
タを用いて前記直線近似式を算出することにより、測定
誤差の大きな測定データについても平滑化処理を行って
該直線近似式の算出に用いる比較して、近似直線計算に
ズレが生じ難くなり、より精度よく該直線近似式を算出
することができる。このように前記現像装置の現像特性
の直線近似式を精度よく算出できるので、該直線近似式
に基づいた画像形成時の各種電位の制御を安定して行う
ことができるという効果がある。
【0052】請求項3の発明によれば、前記算出した直
線近似式に基づいて、前記現像装置の現像能力に対応し
た制御パラメータの設定を補正することにより、現像剤
のトナー帯電量やトナー濃度の変動によって現像装置の
現像能力が変動した場合に、該トナー帯電量等の変動を
打ち消すように現像能力を変化させることができるた
め、該トナー帯電量等の変動によるトナー飛散の発生や
画像濃度の低下等を防止できるという効果がある。
【0053】請求項4の発明によれば、請求項3の画像
形成装置における現像能力制御方法において、前記表面
電位の測定データをX、前記トナー付着量の測定データ
をY、前記現像装置で用いる現像バイアスの値をVb、
係数をa,bとしたとき、前記現象特性の直線近似式Y
=a*(Vb−X)+bは真の現像特性に近いものとな
っている。このように真の現像特性に近い直線近似式Y
=a*(Vb−X)+bの傾きである係数aの値を用い
て前記現像装置の現像能力に対応した制御パラメータの
設定を補正するので、前記制御パラメータの設定の精度
の良い補正を行うことができるという効果がある。
【0054】請求項5の発明によれば、請求項4の画像
形成装置における現像能力制御方法において、前記算出
した直線近似式の係数aの値と該直線近似式の算出以前
に算出した直線近似式の係数aの値とを用いて前記現像
装置の現像能力に対応する制御パラメータの設定を補正
することにより、少なくとも2回の測定結果に基づいて
それぞれ直線近似式を算出して求めた複数の係数aを用
いて前記制御パラメータの設定を補正できる。このよう
に複数の係数aを用いて前記制御パラメータの設定を補
正できるので、前記表面電位及びトナー付着量を測定す
る手段の測定精度、出力変動、出力ノイズなどでその測
定データがばらついて該直線近似式がばらついたとき
に、1回の測定結果に基づいて該直線近似式を算出して
求めた係数aのみを用いて該制御パラメータの設定を補
正する場合に比較して、補正過剰及び補正不足の危険性
が少なくなり、前記現像装置の現像能力に対応した制御
パラメータの設定の補正制御を安定して行うことができ
るようになるという効果がある。
【0055】請求項6の発明によれば、前記現像装置内
の現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ、及
び像担持体上に作成したトナー濃度制御用トナー像の画
像濃度を検知する画像濃度検知センサの少なくとも一つ
の該センサによる検知結果に基づいて、該現像剤のトナ
ー濃度を変化させて前記現像装置の現像能力を制御する
請求項3の画像形成装置における現像能力制御方法にお
いて、前記現像能力に対応する制御パラメータとして、
該トナー濃度センサの制御電圧、該トナー濃度制御にお
ける制御基準値、又は該トナー濃度制御用トナー像の作
成条件を用いることにより、簡単に且つ精度よく、前記
トナー帯電量等の変動を打ち消すように現像能力を変化
させて、該トナー帯電量等の変動によるトナー飛散の発
生や画像濃度の低下等を防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を応用したカラー複写機の制御系の一例
を示すブロック図。
【図2】同カラー複写機全体の概略構成図。
【図3】同カラー複写機の感光体ドラム・中間転写ベル
ト周りの拡大図
【図4】同カラー複写機における電位制御ルーチンのフ
ローチャート
【図5】同カラー複写機における感光体ドラム上のパッ
チパターンの説明図。
【図6】同パッチパターン現像時の現像ポテンシャルと
トナー付着量との関係及び現像特性の近似直線を示す特
性図。
【図7】同近似直線と、最大トナー付着量Mmaxに対応
する現像電界(Vgp)及び現像ポテンシャルVkpとの関
係を示す説明図。
【図8】最大トナー付着量Mmaxに対応する現像ポテン
シャルVkpから画像形成時の各種電位を決定するために
用いる電位テ−ブルを示す図。
【図9】トナー濃度センサにおけるトナー濃度と出力電
圧との関係を示す特性図。
【図10】同カラー複写機における現像能力の補正制御
のフローチャート。
【図11】変形例に係る現像能力の補正制御のフローチ
ャート。
【符号の説明】
9 感光体ドラム 13 表面電位センサ 14 Bk現像器 14c トナー濃度センサ 15 C現像器 15c トナー濃度センサ 16 M現像器 16c トナー濃度センサ 17 Y現像器 17c トナー濃度センサ 18 光学センサ 201 メイン制御部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像担持体上に複数の基準潜像を形成し、該
    基準潜像の表面電位を測定し、該複数の基準潜像を相異
    なる現像ポテンシャルで現像して複数の基準トナー像を
    形成し、該基準トナー像のトナー付着量を測定し、該複
    数組の表面電位及びトナー付着量の測定データに基づい
    て該現像ポテンシャルに対して該トナー付着量の測定デ
    ータが直線的に変化する区間を算出し、該区間内にある
    複数組の表面電位及びトナー付着量の測定データに基づ
    いて現像特性の直線近似式を算出し、該直線近似式を用
    いて画像形成時の各種電位を決定する画像形成装置にお
    ける電位制御方法において、 前記区間のうち前記トナー付着量の測定精度が高い区間
    部分におけるトナー付着量の測定データの間隔を、該測
    定精度が低い区間部分におけるトナー付着量の測定デー
    タの間隔よりも密にし、 該測定精度が高い区間部分内の表面電位及びトナー付着
    量の測定データに基づいて、前記直線近似式の算出する
    ことを特徴とする画像形成装置における電位制御方法。
  2. 【請求項2】像担持体上に複数の基準潜像を形成し、該
    基準潜像の表面電位を測定し、該複数の基準潜像を相異
    なる現像ポテンシャルで現像して複数の基準トナー像を
    形成し、該基準トナー像のトナー付着量を測定し、該複
    数組の表面電位及びトナー付着量の測定データに基づい
    て該現像ポテンシャルに対して該トナー付着量の測定デ
    ータが直線的に変化する区間を算出し、該区間内にある
    複数組の表面電位及びトナー付着量の測定データに基づ
    いて現像特性の直線近似式を算出し、該直線近似式を用
    いて画像形成時の各種電位を決定する画像形成装置にお
    ける電位制御方法において、 前記区間のうち前記トナー付着量の測定精度が高い区間
    部分の測定データについて平滑化処理を行い、該平滑化
    処理を行った測定データに基づいて前記直線近似式を算
    出することを特徴とする画像形成装置における電位制御
    方法。
  3. 【請求項3】請求項1の電位制御方法を採用した画像形
    成装置における現像能力制御方法において、 前記算出した直線近似式に基づいて、前記現像装置の現
    像能力に対応した制御パラメータの設定を補正すること
    を特徴とする画像形成装置における現像能力制御方法。
  4. 【請求項4】請求項3の画像形成装置における現像能力
    制御方法において、 前記表面電位の測定データをX、前記トナー付着量の測
    定データをY、前記現像装置で用いる現像バイアスの値
    をVb、係数をa,bとして、前記現象特性の直線近似
    式をY=a*(Vb−X)+bで表すとき、該係数aの
    値を用いて前記現像装置の現像能力に対応した制御パラ
    メータの設定を補正することを特徴とする画像形成装置
    における現像能力制御方法。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置における現像能力
    制御方法において、 前記算出した直線近似式の係数aの値と該直線近似式の
    算出以前に算出した直線近似式の係数aの値とを用いて
    前記現像装置の現像能力に対応する制御パラメータの設
    定を補正することを特徴とする画像形成装置における現
    像能力制御方法。
  6. 【請求項6】前記現像装置内の現像剤のトナー濃度を検
    知するトナー濃度センサ、及び像担持体上に作成したト
    ナー濃度制御用トナー像の画像濃度を検知する画像濃度
    検知センサの少なくとも一つの該センサによる検知結果
    に基づいて、該現像剤のトナー濃度を変化させて前記現
    像装置の現像能力を制御する請求項3の画像形成装置に
    おける現像能力制御方法において、 前記現像能力に対応する制御パラメータとして、該トナ
    ー濃度センサの制御電圧、該トナー濃度制御における制
    御基準値、又は該トナー濃度制御用トナー像の作成条件
    を用いることを特徴とする画像形成装置における現像能
    力制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006113540A (ja) * 2004-09-14 2006-04-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2017138399A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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