JP2008178771A - 電解水生成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】塩素などによって隔膜が劣化しない電解水生成装置を提供する。
【解決手段】陰極17と、前記陰極17に対して所定距離を置いて対向配置された陽極19と、前記陽極19に接触して設けられた隔膜18と、前記陰極17と前記隔膜18との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陰極流路5とを備え、前記陰極17と前記陽極19間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、前記隔膜18を、目の粗い膜材18Bとそれよりも目の細かい膜材18Aの二種類以上の膜材からなる積層構造とし、目の粗い膜材18Bを前記陽極19に接触させ、目の細かい膜材18Aを前記陰極流路5側に配置した。
【選択図】図2

Description

本発明は、アルカリイオン整水器などに使用される電解水生成装置に関し、詳細には、塩素などによって隔膜が劣化するのを防止する技術に関する。
従来、電解槽を用いて水の電解を行う方法には、例えば特許文献1等に記載される技術があり、これらは水道水を直接、または水道水からの水を活性炭などの吸着浄化部や、中空糸膜等のろ材部を通過させ水中の不純物を取り除いた後、対向する陰陽電極とその間に不織布、イオン交換膜などを配置した構造を有する電解槽に導き入れ、電気的エネルギーの付加を行うことによりイオン種、ガス成分、活性種等の生成を行い水の改質を行う。
電解槽に用いられる膜には、不織布のような電気的に中性の膜が主に使用されるが、陽イオン交換膜や陰イオン交換膜のようにイオン種によっては膜の通過を阻害する膜も用いられる。
膜として中性膜を用いる目的は、水の電解により生じた水素イオン、水酸化物イオン等が水の拡散、水流により混じってしまい所望する電解水が得られないことを防止するためである。イオン交換膜を用いる目的は、さらに陽イオン、または陰イオンの移動をも防ぐことにより、さらに効率よく所望する生成水を得ることを目的とする。
水道水、河川水、井戸水等の電解質濃度の希薄な水の電解においては、電解電圧を下げるために、陽極と陰極の電極間距離を狭くすることが重要である。通常、一対の電極とその間に隔膜を挟むような電解槽の場合、電極間距離は小さくすればする程、良く、より電解電圧を下げることができる。
しかしながら実際には、電極間に水を流すために、ある程度の電極間距離を取る必要があり、水中のカルシウムなどの析出による水路詰まりも考慮すると陽極と陰極の距離は2mm〜10mmとなっており、中間に隔膜を設けるのが常である。隔膜は、通常、剛性を有しないため部分的にポリマー材等で補強し、電極の中間に位置するように支え、陰極槽(陰極流路)と陽極槽(陽極流路)を形成する。
この隔膜と電極を接触させた電解槽には、例えば特許文献2などがあり、どちらかまたは双方の電極と隔膜とを接触して配置し、隔膜と接する面と反対側の電極表面に水を通過させて電解している。この場合には、隔膜に電解質膜を用い、水のpHを変化させないのが主たる目的である。
また、陰極側からの吐水を利用するためには、陽極側からの排水量を極力減らすことが必要であり、陽極側からの吐水を利用するためには、陰極側からの排水量を極力減らすことが必要である。例えば、陰極水を所望する時に、陽極側の排水量を減らすことは陽極槽への入水量をコントロールすることにより達することができる。しかしながら、陽極槽への入水量を極端に減らした場合には、水が陽極槽を通過する速度が下がるため、陽極槽での滞在時間が長くなる。すると、電解により生成される水素イオン濃度が陽極槽内で高くなり、電解隔膜を通過する水素イオンの割合が高くなる。これによって、陰極水は、そのpH上昇が低く抑えられてしまう。
ここで、陽極を隔膜と接触させ、隔膜のもう一方の面と陰極との間に水を通過させる構造を有した場合に電解をかけると、陰極では、同じように水酸化物イオンおよび水素が発生する。陽極では、膜を浸透してきた水がその膜と陽極との接触面近傍において電解反応を受け酸素と水素イオンを生成する。この時、陰極と隔膜の間だけに水の抵抗があり、電解電圧は半減することとなる。しかし、陽極との接触面近傍では水が少ないため水素イオンの濃度が高く、膜を通過し陰極槽内に流入してしまい、陰極で発生した水酸化物イオンと互いに打ち消しあう結果となる。
これを防ぐため、通水性陽極を隔膜と接触、または非通水性陽極を隔膜に近接させ、陰極槽側から隔膜を通過する水の流れを強制的に作り出し電解することができる。この場合、隔膜と陽極との接触面近傍で生成される水素イオン濃度が上昇しないように排水として系外に取り除くことが出来る。なお、通水性陰極を隔膜と接触、または非通水性陰極を隔膜に近接させた場合にも、陽極槽側から隔膜を通過する水の流れを強制的に作り出し、膜と陰極との接触面近傍で生成される水酸化物イオン濃度が上昇しないように系外に取り除くこともできる。この結果として、所望する陰極水、陽極水を低電圧、少排水量で作成することができる。
特開昭55−1822号公報 特開2003−245669号公報
しかしながら、この場合、隔膜と通水性電極が接触、または非通水性電極が近接するため、電極表面で水の酸化還元反応により生成する活性種や塩化物イオンから生成する塩素などによって隔膜が劣化を受けることがある。
そこで本発明は、このような従来の課題を解決するために、塩素などによって隔膜が劣化しない電解水生成装置を提供することを目的とする。
通常、一対の電極(陽極と陰極)とその間に隔膜を設けた電解槽では、隔膜として親水化処理したPTFE膜等が用いられているが、その薄さに伴う取り扱い難さのため、PET、PP、PEなどの不織布と張り合わされた状態で膜として加工され、用いられている。
この場合、不織布の働きはその取扱いの良さのみであり、表裏の向きは特に限定されない。通常の流水電解時に陽極となる側に親水化処理したPTFE面を設置し、陰極となる側には不織布側とすることが多い。しかしながら、今回のように通水性電極に隔膜を接触させる場合、または非通水性電極に近接させる場合には、膜の向きを規定する必要がある。
請求項1に記載の発明では、陰極と、前記陰極に対して所定距離を置いて対向配置された陽極と、前記陽極に接触又は近接して設けられた隔膜と、前記陰極と前記隔膜との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陰極流路とを備え、前記陰極と前記陽極間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、前記隔膜を、目の粗い膜材とそれよりも目の細かい膜材の二種類以上の膜材からなる積層構造とし、目の粗い膜材を前記陽極に接触又は近接させ、目の細かい膜材を前記陰極流路側に配置したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、陽極と、前記陽極に対して所定距離を置いて対向配置された陰極と、前記陰極に接触又は近接して設けられた隔膜と、前記陽極と前記隔膜との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陽極流路とを備え、前記陽極と前記陰極間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、前記隔膜を、目の粗い膜材とそれよりも目の細かい膜材の二種類以上の膜材からなる積層構造とし、目の粗い膜材を前記陰極に接触又は近接させ、目の細かい膜材を前記陽極流路側に配置したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、陰極と、前記陰極に対して所定距離を置いて対向配置された陽極と、前記陽極に接触又は近接して設けられた隔膜と、前記陰極と前記隔膜との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陰極流路とを備え、前記陰極と前記陽極間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、前記隔膜を、目の細かい膜材をそれよりも目の粗い膜材でその両側から挟み込むようにして積層した3層の積層構造とし、一方の目の粗い膜材を前記陽極に接触又は近接させ、他方の目の粗い膜材を前記陰極流路側に配置したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、陽極と、前記陽極に対して所定距離を置いて対向配置された陰極と、前記陰極に接触又は近接して設けられた隔膜と、前記陽極と前記隔膜との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陽極流路とを備え、前記陽極と前記陰極間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、前記隔膜を、目の細かい膜材をそれよりも目の粗い膜材でその両側から挟み込むようにして積層した3層の積層構造とし、一方の目の粗い膜材を前記陰極に接触又は近接させ、他方の目の粗い膜材を前記陽極流路側に配置したことを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1から請求項4の何れか一つに記載の電解水生成装置であって、前記目の粗い膜材に塩素耐性の高い材料を用いたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1から請求項4の何れか一つに記載の電解水生成装置であって、前記目の細かい膜材に塩素耐性の高い材料を用いたことを特徴とする。
通水電極表面、非通水性電極表面では、水の酸化還元反応により生成する活性種や塩化物イオンから生成する塩素などが電気分解中に生成されるため、それに接する隔膜、近接する隔膜に影響を与え、隔膜の劣化を促進する場合がある。
このため隔膜を通水させながら電解するような場合には、本発明のように、目の粗い膜材を通水性電極に接触、または非通水性電極に近接させる一方で、目の細かい膜材を陰極流路または陽極流路側に配置させる。こうすることで、目の細かい膜材は、少しの劣化でその透水性を大きく変化させるが、目の粗い膜材は、元々透水性に影響を与えるものではないので、劣化した場合でもその影響が小さい。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
「実施の形態1」
図1は本発明の電解水生成装置が適用される電解水生成システムを示す全体構成図、図2はその電解水生成装置の断面図である。
先ず、電解水生成システムの概略構成について図1を参照しながら簡単に説明する。電解水生成システムにおいては、蛇口1を開くと、浄水カートリッジ2及びCa添加筒(電解槽での電解を促進させるためCaを添加)3を介して電解槽(陽極流路4または陰極流路5)に水が供給される。蛇口1から水が供給されているか否かは、流量センサ6で検知する。陰極室で生成されたアルカリ水は、陰極流路5の出口7に接続されたリザーブタンク8を介して吐水パイプ9から吐水される。一方、陽極室で生成された酸性水は、陽極流路4の出口10に接続された排水パイプ11の排水口12から排水される。
このとき、陰極流路5への入口13と連通する排水弁14と、陽極流路4の排水出口15と連通する排水弁16は閉じている。蛇口1を閉じると、陰極17と陽極19の極性を反転し、これら電極間に一定時間電圧を印加して逆電洗浄を行なう。このとき、水頭圧の関係で、吐水パイプ9から空気が入ってくるが、リザーブタンク8を介在させているので、リザーブタンク8が無いものに比べ電解槽へ空気が遅れて流入することとなる。本実施の形態では、上記一定時間を、電解槽へ空気が流入するまでの時間内で設定している。一定時間が経過して逆電洗浄が完了すると、排水弁14、16を開いて電解槽内の水を排水する。
なお、図1のリザーブタンク8は、この電解水生成システムにおいて必要に応じて使用してもよく、或いは、使用しなくても構わない。
本実施の形態の電解水生成装置は、図2に示すように、陰極17と、この陰極17に対して所定距離を置いて対向配置された陽極19と、前記陰極17と前記陽極19の間に設けられた隔膜18と、陰極17と隔膜18との間に設けられ、原水を入口管50から出口管51へと流通させる陰極流路(陰極槽)5と、陽極19を挟んで前記陰極流路5とは反対側に設けられた陽極流路(陽極槽)4とを備え、これら陰極17と陽極19間に電圧を印加して電解水を生成する整水器である。
特に、本実施の形態の電解水生成装置においては、前記隔膜18を前記陽極19に接触させ、且つ隔膜18を目の粗い膜材18Bとそれよりも目の細かい膜材18Aの二種類の膜材からなる積層構造としている。さらに、目の粗い膜材18Bを陽極19に接触させ、目の細かい膜材18Aを陰極流路5側に配置している。
陽極19は、例えばPtメッキしたチタンメッシュ電極とされ、前記隔膜18の一面に接触して設けられる。陽極19を隔膜18と接触させることで、これらの間の水路を無くし、電解電圧の低減を図ることができる。陽極19の裏面(隔膜18と接する面とは反対側の面)側には、陰極流路5から隔膜18及び陽極19を通過させて水を陽極流路4へと排水し、さらに排水管55へと排出させる。なお、この場合の陽極流路4は、排水路となる。
陰極17には、例えば平板状の電極を使用する。かかる陰極17と隔膜18との間に形成される陰極流路5には、入口管50からその内部に例えば水道水、河川水、井戸水等の原水が流通する。
隔膜18には、例えば目の粗い不織布(目の粗い膜材18B)とそれよりも目の細かい不織布(目の細かい膜材18A)を張り合わせた積層膜を使用する。目の粗い膜材18Bには、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の如き不織布を使用する。一方、目の細かい膜材18Aには、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の不織布を使用する。
陰極流路(陰極槽)5側から隔膜18を通水しながら電解する場合、陽極排水量は隔膜18の目の細かさに起因する通水量に大きく左右される。隔膜18が不織布だけである場合は、例えば10μm以上の平均孔径を有するため目が粗く、水が抵抗無く流れる。そのため、通水量をコントロールすることが出来ず、陰極槽へ戻る水も生じる。目の細かいPTFE等の場合は、延伸加工により多孔質を持たせたものが有り、この場合0.1μm〜5μmの平均孔径を有する。そのため、隔膜18の通水量をコントロールするのに適しており、通水しながら電解するための隔膜18として用いることが出来る。
かかる構成の電解水生成装置では、原水は入口管50を通って陰極流路5に入れられる。陰極流路5内で原水は、隔膜18を一部通水し、さらに陽極19を通過して排水として流れる。このとき、陽極19の表面では、次式(1)及び(2)のような水の電気分解反応が起き、水素イオンと酸素と遊離塩素が生成される。
2H2 O→4H+ +O2 +4e- ・・・(1)式
2Cl→Cl+2e・・・(2)式
生成された水素イオン、酸素及び遊離塩素は、隔膜18を強制的に通過して流れる水によって陽極19の表面から排水として除去される。この陽極19上(メッシュ電極上)で酸素や遊離塩素などの物質が生成されるが膜を通過してくる水流が存在するため、隔膜18自体は常に遊離塩素や酸素の多くない水で洗浄されており、劣化は少ない。また、隔膜18は、陰極流路5から流れてくる水流によって陽極19であるメッシュ電極に押し付けられている。
陰極流路5では、陰極17の表面で、次式(3)のような反応によって水が電気分解される。
4H2 O+4e- →4OH- +2H2 ・・・(3)式
このとき生成した水素は、陰極流路5を流れる水に部分的に溶解する。また、水素の生成と同時に、水酸化物イオンも生成される。本実施の形態の場合は、陽極面で水素イオン濃度が上昇しないため、隔膜18の両側でイオン濃度の差が無く、電解時に特異なイオン(例えば水素イオン)のみが膜を行き来することがない。このため、陰極水のpHを効率よく変化させることができる。
通常、アルカリイオン整水器の電解の場合は、陽極19と陰極17の間には中性の隔膜18が設けられており、陽極19、陰極17共に隔膜18に接しておらず、電解電圧は陽極19と隔膜18間の水、陰極17と隔膜18間の水の抵抗分だけ余分に必要となるが、本実施の形態の場合には、陽極19と隔膜18が接触しているため、抵抗は陰極17と隔膜18間の水の抵抗のみとなる。また、通常、アルカリイオン整水器の電解の場合は、排水である陽極水量を絞り、減少させると隔膜18の陽極19側の面の水の滞在時間が長く、特異なイオン(例えば水素イオン)が多くなるため膜を移動し陰極17側に行き易くなる。これにより、陰極水のpH変化が小さくなる。
電極表面(通水電極表面及び非通水性電極表面を含む)では、前記したように水の酸化還元反応により生成する活性種や塩化物イオンから生成する塩素などが電気分解中に生成されるため、それに接する隔膜18に影響を与え、当該隔膜18の劣化を促進する場合がある。このため、隔膜18を通水させながら電解するような場合には、本実施の形態のように、積層構造とした隔膜18のうち目の粗い膜材18Bを陽極19に接触させる。
目の細かい膜材18Aは、塩素による少しの劣化でその透水性を大きく変化させるが、目の粗い膜材18Bは、元々透水性に影響を与えるものではないので、劣化した場合でもその影響が小さい。したがって、陽極19上で遊離塩素が生成されても、この陽極19と接する側の隔膜18は目の粗い膜材18Bであるので塩素による膜劣化の影響が少ない。
なお、本発明の電解水生成装置では、図2の構成で陽極19と陰極17を入れ替えた構成としても同様の作用効果を得ることができる。図示は省略するが、具体的には、陽極19と、前記陽極19に対して所定距離を置いて対向配置された陰極17と、前記陽極19と前記陰極17の間に設けられた隔膜18と、前記陽極19と前記隔膜18との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陽極流路4と、陰極17を挟んで前記陽極流路4とは反対側に設けられた陰極流路(陰極槽)5とを備え、前記陽極19と前記陰極17間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、前記隔膜18を前記陰極17に接触させ、且つ隔膜18を目の粗い膜材18Bとそれよりも目の細かい膜材18Aの二種類の膜材からなる積層構造とする。さらに、目の粗い膜材18Bを陰極17に接触させ、目の細かい膜材18Aを陽極流路4側に配置する。
また、本実施の形態においては、通水性電極(陰極17及び陽極19)としてメッシュ電極としたがこの限りでは無く、メッキ電極、ハニカム電極、グレーティング電極、パンチングメタル電極、多孔質電極等を用いることができる。
「実施の形態2」
図3は実施の形態2の電解水生成装置の要部拡大断面図である。実施の形態2では、実施の形態1とは異なり、隔膜18を陽極19に接触させるのではなく、隔膜18を陽極19に対して僅かな距離を置いて近接させた構造としている。その他の構造は、実施の形態1と同様である。この構造においては、隔膜18を陽極19に対して僅かな距離をおいて近接した構造としているが、先の実施の形態1と全く同様の作用効果が得られる。
なお、この実施の形態2では、実施の形態1と同様、陽極19と陰極17を入れ替えた構成としても同様である。
「実施の形態3」
図4は実施の形態3の電解水生成装置の要部拡大断面図である。実施の形態3では、隔膜18を、目の細かい膜材18Aを、それよりも目の粗い膜材18Bでその両側から挟み込むようにして積層した3層の積層構造としている。隔膜18を3層の積層構造とした他は、実施の形態1の電解水生成装置と同一である。
実施の形態3では、中央の目の細かい膜材18Aを挟んだ目の粗い膜材18Bのうち一方を陽極19に接触させ、他方を陰極流路5側に配置させている。このため、水の酸化還元反応により生成する活性種や塩化物イオンから生成する塩素は目の粗い膜材18Bを劣化させるが、目の細かい膜材18Aは劣化を免れることになる。目の粗い膜材18Bは、元々透水性に影響を与えるものではないので、劣化した場合でもその影響が小さい。また、目の細かい膜材18Aを挟んで陰極流路(陰極槽側)5にも目の粗い膜材18Bが設置してあるので、逆電解のときにも、目の細かい膜材18Aは劣化を免れる。
なお、実施の形態3では、実施の形態1と同様、陽極19と陰極17を入れ替えた構成としても同様の効果が得られる。また、図4では、隔膜18を陰極17又は陽極19に接触させたが、隔膜18を陰極17又は陽極19に僅かな隙間を持たせて近接しても同様の効果がある。
「実施の形態4」
実施の形態4では、電解水生成装置の構成自体は実施の形態1〜3と同一であるが、目の粗い膜材18Bに、塩素耐性の高い材料を用いる。塩素耐性の高い材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、塩化ビニル、フッ素樹脂等が挙げられる。
目の粗い膜材18Bは、前記したように元々透水性に影響を与えるものではないが、劣化が進むとその構造自身が破壊される恐れがあり、その場合、通水性電極と通常は接するはずが無い、または非通水性電極と近接しないはずの目の細かい膜材18Aが接したり、近接したりすることになり、目の細かい膜材18Aが劣化することとなる。このため、あらかじめ目の粗い膜材18Bを塩素耐性の高い材料とし、影響を抑えることとする。
「実施の形態5」
実施の形態5では、電解水生成装置の構成自体は実施の形態1〜3と同一であるが、目の細かい膜材18Aに塩素耐性の高い材料を用いる。この塩素耐性の高い材料には、実施の形態4で例示した材料が使用できる。
目の細かい膜材18Aは、元々透水性電極と通常は接しない、または非通水性電極と近接しないため、膜通水時の電解中劣化することは無いが、電極洗浄のために隔膜18を通水させずに逆電解(通常の電解使用と正負の電位を反転させ、洗浄する洗浄方法)の場合に、陰極槽、または陽極槽内部の電極で水の酸化還元反応により生成する活性種や塩化物イオンから生成する塩素から攻撃を受け劣化することとなる。このため、あらかじめ目の細かい膜材18Aを塩素耐性高い材料とし、影響を抑えることとする。
なお、実施の形態4と実施の形態5の両方の組み合わせとしてもよく、すなわち、目の細かい膜材18Aと目の粗い膜材18Bの両方を、塩素耐性の高い材料で構成しても構わない。そうすれば、両方の膜材18A、18Bの膜劣化を防ぐことができる。
本発明の電解水生成装置が適用される電解水生成システムを示す全体構成図である。 実施の形態1の電解水生成装置の断面図である。 実施の形態2の電解水生成装置の断面図である。 実施の形態3の電解水生成装置の断面図である。
符号の説明
4…陽極流路
5…陰極流路
17…陰極
18…隔膜
18A…目の細かい膜材
18B…目の粗い膜材
19…陽極
50…入口管
51…出口管

Claims (6)

  1. 陰極と、前記陰極に対して所定距離を置いて対向配置された陽極と、前記陽極に接触又は近接して設けられた隔膜と、前記陰極と前記隔膜との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陰極流路とを備え、前記陰極と前記陽極間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、
    前記隔膜を、目の粗い膜材とそれよりも目の細かい膜材の二種類以上の膜材からなる積層構造とし、目の粗い膜材を前記陽極に接触又は近接させ、目の細かい膜材を前記陰極流路側に配置した
    ことを特徴とする電解水生成装置。
  2. 陽極と、前記陽極に対して所定距離を置いて対向配置された陰極と、前記陰極に接触又は近接して設けられた隔膜と、前記陽極と前記隔膜との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陽極流路とを備え、前記陽極と前記陰極間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、
    前記隔膜を、目の粗い膜材とそれよりも目の細かい膜材の二種類以上の膜材からなる積層構造とし、目の粗い膜材を前記陰極に接触又は近接させ、目の細かい膜材を前記陽極流路側に配置した
    ことを特徴とする電解水生成装置。
  3. 陰極と、前記陰極に対して所定距離を置いて対向配置された陽極と、前記陽極に接触又は近接して設けられた隔膜と、前記陰極と前記隔膜との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陰極流路とを備え、前記陰極と前記陽極間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、
    前記隔膜を、目の細かい膜材をそれよりも目の粗い膜材でその両側から挟み込むようにして積層した3層の積層構造とし、一方の目の粗い膜材を前記陽極に接触又は近接させ、他方の目の粗い膜材を前記陰極流路側に配置した
    ことを特徴とする電解水生成装置。
  4. 陽極と、前記陽極に対して所定距離を置いて対向配置された陰極と、前記陰極に接触又は近接して設けられた隔膜と、前記陽極と前記隔膜との間に設けられ、原水を入口から出口へと流通させる陽極流路とを備え、前記陽極と前記陰極間に電圧を印加して電解水を生成する電解水生成装置であって、
    前記隔膜を、目の細かい膜材をそれよりも目の粗い膜材でその両側から挟み込むようにして積層した3層の積層構造とし、一方の目の粗い膜材を前記陰極に接触又は近接させ、他方の目の粗い膜材を前記陽極流路側に配置した
    ことを特徴とする電解水生成装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか一つに記載の電解水生成装置であって、
    前記目の粗い膜材に塩素耐性の高い材料を用いた
    ことを特徴とする電解水生成装置。
  6. 請求項1から請求項4の何れか一つに記載の電解水生成装置であって、
    前記目の細かい膜材に塩素耐性の高い材料を用いた
    ことを特徴とする電解水生成装置。
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