JP2003245669A - 電解水素溶解水生成装置 - Google Patents
電解水素溶解水生成装置Info
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Abstract
溶解水を生成することができ、且つこの電解水素溶解水
の溶存水素濃度を向上してもpHが過剰に上昇すること
を防止することができる電解水素溶解水生成装置を提供
する。 【解決手段】 電解槽1に、対向して配置された陰極2
及び陽極3と、陰極2及び陽極3の間で陽極3に接触さ
せて配設された電解質膜4と、陰極2が配設される陰極
室5とを設ける。陰極室5に直接連通して陰極室5に原
水を連続的に流入させる原水経路7と、陰極室5に直接
連通して陰極2表面にて生成された水素を溶存する電解
水素溶解水を電解槽1から流出させる電解水吐出流路8
とを設ける。
Description
て溶存水素を含む電解水素溶解水を生成する電解水素溶
解水生成装置に関するものである。
電解水生成装置として、特開昭55−1822号公報等
に開示されているようなものが提案されている。このよ
うな電解水生成装置では、電解質膜により陰極室と陽極
室とに区画された電解槽を具備しており、陰極室には陰
極が、陽極室には陽極が、それぞれ配設される。一般に
原水とされる水道水はこのような電解槽の各電極室に導
入され、電極間に電圧が印加されることにより原水中に
イオン種、ガス成分、活性種等が生成されて、電解水が
調製されるものであり、このような電解水を電解槽から
吐出させて利用することができる。電解槽に対して原水
を供給するにあたっては、原水を直接電解槽に供給する
場合もあるが、活性炭等が充填されている吸着除去部や
中空糸膜等が配設されている濾過部等を通過させること
により水中の不純物を除去した後に電解槽に供給するも
のもある。
解槽における水の電気分解反応によって、陽極表面で水
素イオン及び酸素が生成すると共に陰極表面では水酸化
物イオン及び水素が発生し、その結果、陽極室では陽極
水として水素イオンリッチな酸性の酸素溶存水が生成さ
れ、一方、陰極室では陰極水として水酸化物イオンリッ
チなアルカリ性の水素溶存水が生成されるものである。
不織布等の電気的に中性の膜が使用されるが、陽イオン
交換膜、陰イオン交換膜等のように特定のイオン種の膜
の通過を阻害するものも用いられる。中性の膜は水の電
解により生じた水素イオン、水酸化物イオン等が水の拡
散、水流等により混じってしまって所望の水質の電解水
が得られなくなることを防止するために用いられ、イオ
ン交換膜は陽イオン又は陰イオンの移動を阻止して所望
の水質の電解水を更に効率良く得るために用いられる。
に水素イオンと水酸化物イオンの濃度、即ちpHに基づ
いて評価されていたが、近年では、例えば特開2000
−218270公報に開示されているように、電解水中
に存在する溶存水素分子(以下、「溶存水素」という)
に着目して、電解水中の溶存水素を過飽和度状態とする
ことにより電解水中に水素ガス粒子を生成させるように
したものがあり、そのほかにも、陰極水中の溶存水素が
陰極水の有効性発現の大きな要因であるとする考えが広
まってきている。更には、飲用に供される陰極水は、通
常は陽極水よりも利用頻度が高く、陰極水は陽極水より
も多量に生成することが必要とされるものであり、この
ため、溶存水素濃度が高い陰極水を多量に生成すること
ができる電解水素溶解水生成装置が求められるようにな
ってきている。
生成装置の陰極室にて生成される陰極水中の溶存水素濃
度を上昇させるために電解槽における電解度合いを上昇
させると、それに伴って陰極水中の水酸化物イオン濃度
が上昇してしまう。ここで、アルカリイオン水の効能効
果の研究(「アルカリイオン水の基礎臨床試験」 田代
博一ら 機能水シンポジウム’95京都大会予稿集p.
20)によると、pH10以上の水は飲用に適しないと
されており、溶存水素濃度を上昇させるために電解度合
いを上昇させると陰極水のpHが10を超えて飲用に適
さない値となってしまうおそれがあった。
あり、溶存水素濃度が高く、かつpHが過剰に上昇する
ことがない電解水素溶解水を生成することができる電解
水素溶解水生成装置を提供することを目的とするもので
ある。
解水生成装置は、対向して配置された陰極2及び陽極
3、陰極2及び陽極3の間で陽極3に接触させて配設さ
れた電解質膜4、並びに陰極2が配設される陰極室5を
備える電解槽1と、陰極室5に直接連通して陰極室5に
原水を連続的に流入させる原水経路7と、陰極室5に直
接連通して陰極2表面にて生成された水素を溶存する電
解水素溶解水を電解槽1から流出させる電解水吐出流路
8とを具備して成ることを特徴とするものである。
配設し、陰極室5内における陰極2と電解質膜4との間
に、原水経路7から電解水吐出流路8へと向かう水の流
路として流通経路6を設けることが好ましく、このと
き、流通経路6の、陰極2表面と直交する方向の幅方向
の寸法を、1〜5mmに形成することが好ましい。
設し、陰極室5における陰極2の電解質膜4とは反対側
に、原水経路7から電解水吐出流路8へと向かう水の流
路として流通経路6を設けることも好ましく、このと
き、流通経路6の、陰極2表面と直交する方向の幅方向
の寸法を、1〜5mmに形成することが好ましい。
側とを連通する細孔を形成することも好ましい。
10nm〜1mmの範囲となるようにすることが好まし
い。
極を、平板状電極にて形成することも好ましい。
極を、電解質膜4に塗布された導電体、あるいはこの導
電体と導電体に接合された金属材にて形成することも好
ましい。
極を、電解質膜4にめっきにより形成された導電体、あ
るいはこの導電体と導電体に接合された金属材にて形成
することも好ましい。
極を、電解質膜4に圧着された導電体、あるいはこの導
電体と導電体に接合された金属材にて形成することも好
ましい。
少なくとも表面が白金にて形成された電極にて形成する
ことが好ましい。
dm2以下となるように陽極3と陰極2との間に電圧を
印加する電解槽1を具備するものとすることも好まし
い。
解槽1の外部に排出する排出機構を具備するようにする
ことも好ましい。
極室12を設けるようにすることも好ましい。
置では電解槽1には、電解槽1の内面に接する陰極2と
陽極3とが互いに対向するように配設されており、この
陰極2と陽極3との間には電解質膜4が配設されてい
る。この電解質膜4は陽極3と接触して配設され、陰極
2とは間隔をあけて対向している。これにより電解槽1
内には電解質膜4の陰極2側に、陰極2が配設された陰
極室5が形成され、この陰極室5内には、水が流通する
流通経路6が陰極2と電解質膜4との間に形成される。
酸素分子及び水素イオンが透過可能なものが設けられる
ものであり、例えばデュポン社製の商品名「ナフィオ
ン」等のカチオン交換膜を用いることができる。またガ
ラス基材に水素イオン透過性を付与する処理を施したも
のなどのような、セラミック膜を用いることもできる。
されており、原水が、原水流路7を通じて電解槽1に供
給されるようになっている。このとき原水流路7は陰極
室5にのみ接続され、陰極室5のみに原水が供給される
ようになっている。また電解槽1には陰極室5に電解水
吐出流路8が接続されており、陰極室5にて生成された
水素を溶存する電解水(電解水素溶解水)が電解水吐出
流路8を通じて電解水素溶解水生成装置外に吐出される
ようになっている。
装置では、原水流路7の上流側から水道水、河川水、井
戸水等の原水を電解槽1に連続的に供給すると共に陽極
3と陰極2との間に電圧を印加すると、原水は原水流路
7を通じて陰極室5に供給され、陰極室5内の流通経路
6を流通する過程において電解により陰極室5にて電解
水素溶解水が生成されて、電解水吐出流路8を通じて電
解水素溶解水が電解水素溶解水生成装置外に吐出され
る。
いて、陰極室5(流通経路6)内の水が電解質膜4を浸
透して陽極3の表面に接触し、陽極3表面においては、
次のような電気化学的反応によって水が分解される。
反応によって水が分解されて水素が発生する。
発生する水素が水中に溶解して電解水素溶解水が生成さ
れる。また陰極室5では水酸化物イオンが生成するが、
陽極2表面で生成された水素イオンが電解質膜4を通過
して陰極室5内に導入されて、電解水素溶解水のpHの
変動が抑制される。このため、電解度合いを上昇して
も、電解水素溶解水のpHの上昇を抑制して、飲用に適
しない程アルカリ度合いが増大することを防止すること
ができ、電解水素溶解水中の溶存水素濃度を向上しても
飲用に適したpH値を有する電解水素溶解水を得ること
ができるものである。
4と陽極3とを接触させて配設していることにより、電
解質膜4と陽極3との間の液抵抗の発生を防いで、電解
時における電力消費量を抑制することができ、また陽極
3表面に生成された水素イオンを陰極室5内に速やかに
導入することができるものである。
電解槽1には、陰極2と陽極3とが互いに対向するよう
に配設されており、この陰極2と陽極3との間には電解
質膜4が配設されている。この電解質膜4は陽極3と陰
極2とに接触して配設され、陽極3、電解質膜4、陰極
2が順に積層した構造となっている。また、陽極3の電
解質膜4とは反対側の面は電解槽1の内面に接するよう
に形成されており、また陰極2の電解質膜4とは反対側
には陰極室5が形成されている。この陰極室5内には、
水が流通する流通経路6が、陰極2の電解質膜4とは反
対側に形成される。
るように形成されるものであり、例えば陰極2として電
解質膜4側と陰極室5側とを連通する多数の細孔を有す
るものを用い、この細孔を介して電解質膜4と陰極室5
内の水とが接するようにする。
されており、原水が、原水流路7を通じて電解槽1に供
給されるようになっている。このとき原水流路7は陰極
室5にのみ接続され、陰極室5のみに原水が供給される
ようになっている。また電解槽1には陰極室5に電解水
吐出流路8が接続されており、陰極室5にて生成された
溶存水素を含む電解水(電解水素溶解水)が電解水吐出
流路8を通じて電解水素溶解水生成装置外に吐出される
ようになっている。
装置では、原水流路7の上流側から水道水、河川水、井
戸水等の原水を電解槽1に連続的に供給すると共に陽極
3と陰極2との間に電圧を印加すると、原水は原水流路
7を通じて陰極室5に供給され、陰極室5内の流通経路
6を流通する過程において電解により陰極室5にて電解
水素溶解水が生成されて、電解水吐出流路8を通じて電
解水素溶解水が電解水素溶解水生成装置外に吐出され
る。
いて、陰極室5(流通経路6)内の水が陰極2の細孔を
介するなどして、電解質膜4を浸透して陽極3の表面に
接触し、陽極3表面においては、次のような電気化学的
反応によって水が分解される。
荷を有することから、電解質膜4内において陰極2側に
移動し、陰極2表面で次のような電気化学的反応により
水素が発生する。
に生成された水素が水中に溶解すると共に陰極2の細孔
を介するなどして陰極室5内に拡散し、電解水素溶解水
が生成される。
を介して積層されていることから、陽極3にて生成され
た水素イオンが速やかに陰極2の表面に導入されて、陰
極2において上記のような水素生成反応が支配的に生じ
ることになり、次のような水酸化物イオンの生成反応が
抑制されて、電解水素溶解水のpHの上昇が抑制され
る。
pHの上昇を抑制して、飲用に適しない程アルカリ度合
いが増大することを防止することができ、電解水素溶解
水中の溶存水素濃度を向上しても飲用に適したpH値を
有する電解水素溶解水を得ることができるものである。
4と陽極3とを接触させて配設していることにより、電
解質膜4と陽極3との間の液抵抗の発生を防いで、電解
時における電力消費量を抑制することができ、また陽極
3表面に生成された水素イオンを陰極室5内に速やかに
導入することができるものである。
と陰極2とを接触させて配設する場合には、陰極2とし
て、電解質膜4側と陰極室5側とを貫通する複数の細孔
を有するものを用いることができる。このようにして形
成された陰極2では、細孔を通じて陰極室5内の水が電
解質膜4に供給され、これにより上記のような電気化学
的反応が行われる。また、電解質膜4中で生成された水
素をこの細孔を通じて陰極室5内に速やかに導入して拡
散させることができるものである。
3とを接触して配設する場合の陽極3、あるいは図2に
示すように陰極2及び陽極3を電解質膜4と接触して配
設する場合の陰極2及び陽極3のうちの少なくとも一方
を、平板状の電極にて形成することも好ましい。このよ
うに電解質膜4と接触する電極を平板状に形成すること
で、陰極2、陽極3の少なくとも一方と電解質膜4とか
ら構成される積層構造の剛性を確保し、電解槽1内への
電極の組み込みを容易にすると共に、電解過程における
電気分解反応を安定に維持することができるものであ
る。
に細孔を形成する場合には、陰極2は、メッシュ状に成
形された金属等の導電体や、多孔質状の導電体にて形成
することができ、例えば多孔質状の導電体としてはカー
ボン繊維からなる成形体や、カーボングラファイト、発
泡金属、あるいは金属粉末や金属繊維を真空中で焼結し
て得られる多孔性金属成形体等を用いることができる。
3とを接触して配設し、あるいは図2に示すように電解
質膜4と、陰極2及び陽極3とを接触して配設する場合
には、電解質膜4に接触して配設される電極を、電解質
膜4に導電体の塗膜を形成することにより設けることが
できる。このようにすれば、電解隔膜4と、これと接触
して形成される電極との間に隙間が生じることを確実に
防止することができ、電解質膜4と電極との間の液抵抗
の発生を防いで、電解時における電力消費量を抑制する
ことができる。このときは例えばPt系、Ir系、Ru
系、Ni系等の金属又は合金の粉体と、樹脂粉末、水等
を混合した溶液を、電解質膜4の表面に塗布した後に乾
燥することにより電解質膜4の表面に導電体の塗膜を形
成することができる。また上記のような溶液をまず樹脂
シートの表面に塗布して乾燥させることにより塗膜を形
成した後、この塗膜の表面に電解質膜4の材料の溶液を
塗布して乾燥させることにより、導電体の塗膜の表面に
電解質膜4を成形することもできる。また、このとき電
解質膜4に形成された導電体の塗膜に更に金属材を接合
することにより、この導電体と金属材にて陽極3あるい
は陰極2を構成することもできる。金属材を接合するに
あたっては、導電体の塗膜の表面に金属材を接触させて
配置することができ、また塗膜と金属材とをリード線に
て接合しても良い。この金属材は、例えば白金めっきを
施したニッケル材、チタン材等で形成することができ
る。
電体の被膜を形成することにより陽極3あるは陰極2を
形成することもできる。このようにすれば、電解隔膜4
と、これと接触して形成される電極との間に隙間が生じ
ることを確実に防止することができ、電解質膜4と電極
との間の液抵抗の発生を防いで、電解時における電力消
費量を抑制することができる。この導電性被膜は、Pt
系、Ir系、Ru系、Ni系等の金属又は合金のめっき
にて形成することができる。めっきは無電解めっきにて
行うことができる。これは金属イオンを素地表面で還元
剤により還元析出させて導電体の被膜を形成するもので
ある。還元剤としては、水素化ホウ素ナトリウム、ヒド
ラジン等を用いることができる。無電解めっきを行うに
あたっては、例えば予め電解質膜4自体に金属イオンを
吸着させた上で、還元剤を含む液中に浸漬することによ
り膜表面で還元析出させる方法や、電解質膜4の片面を
還元剤と接触させておき、反対面から金属イオンを染み
込ませて還元剤との接触面で還元析出させる方法などが
ある。また、このとき電解質膜4に形成された導電体の
被膜に更に金属材を接合することにより、この導電体の
被膜と金属材にて陽極3を構成することもできる。金属
材を接合するにあたっては、導電性被膜の表面に金属材
を接触させて配置することができ、また導電体の被膜と
金属材とをリード線にて接合しても良い。この金属材
は、例えば白金めっきを施したニッケル材、チタン材等
にて形成することができる。
させることにより、陽極3あるは陰極2を形成すること
もできる。このようにすれば、電解隔膜4と、これと接
触して形成される電極との間に隙間が生じることを確実
に防止することができ、電解質膜4と電極との間の液抵
抗の発生を防いで、電解時における電力消費量を抑制す
ることができる。この導電体としては、Pt系、Ir
系、Ru系、Ni系等の金属又は合金から形成されるも
のを用いることができ、例えばこれらの金属又は合金か
らなるシート状の導電体の層を、デュポン社製の商品名
「ナフィオン」等の電解質膜4と積層し、加熱圧着する
ことにより電解質膜4と導電体とを接触して設けること
ができる。また、このとき電解質膜4に形成された導電
体に更に金属材を接合することにより、この導電体と金
属材にて陽極3を構成することもできる。金属材を接合
するにあたっては、導電体の表面に金属材を接触させて
配置することができ、また導電体と金属材とをリード線
にて接合しても良い。特に導電体の表面に金属材を接触
させて接合すると、電解質膜4と電極からなる積層構造
の剛性を確保し、電解槽1内への電極の組み込みを容易
にすると共に、電解過程における電気分解反応を安定に
維持することができるものである。この金属材は、例え
ば白金めっきを施したニッケル材、チタン材等にて形成
することができる。
電体と金属材にて形成するにあたり、特に図2に示すよ
うに電解質膜4と陰極2とを接触して配設すると共に陰
極2に細孔を形成する場合には、陰極2を構成する導電
体に細孔を形成することができる。
陰極2を形成する場合に、この陰極2に細孔を形成する
場合には、例えば導電体形成前の電解質膜4の表面にサ
ンドブラスト処理を施して凹凸を形成することにより、
電解質膜4の凸部においてめっき被膜に亀裂を生じさせ
て、この亀裂にて細孔を形成することができる。まため
っき浴温度等のめっき条件を調整することにより、形成
されるめっき被膜に亀裂を生じさせて、この亀裂にて細
孔を形成することもできる。まためっき浴中に、特定の
溶剤にて溶解する高分子や無機物質等の可溶性物質を混
入させることにより、めっき被膜中にこの可溶性物質を
混入させ、得られためっき被膜を前記特定の溶剤にて処
理することにより可溶性物質を溶解除去することによ
り、細孔を形成することもできる。
ものの表面に、更に金属材を接合して陰極2を形成する
場合には、例えば格子状に形成された金属材を用いるな
どして、導電体の細孔が外部に露出するようにするもの
である。
極2に細孔を形成するにあたっては、その細孔の直径を
10nm〜1mmの範囲とすることにより、電解効率を
確保すると共に電解水素溶解水中における溶存水素の溶
解量を増大させることができる。
陰極2とを接触させて配設すると共に陰極2に細孔を設
けた場合、陰極2の電解質膜4側で生成された水素は細
孔を通じて陰極室5に導入されるものであり、このとき
図3に示すように水素が水中に溶解せずに気泡9が発生
した場合、この気泡9の直径は陰極2の細孔の直径に大
きく依存する。
よると、 p″−p′=2γ/r (p″:気泡の内部圧力、p′:気泡の外部圧力、γ:
溶媒の表面張力、r:気泡の半径) すなわち、気泡9の水中での内部圧力はその径に依存す
ることとなる。このとき気泡9の直径が10nmである
と内部圧力は約288atmとなり、直径が1mmであ
ると内部圧力は1atmとなる。このように気泡9の直
径が小さくなるとその内部圧力が大きくなり、気泡9を
構成する水素ガスが水中に溶解しやすくなって電解水素
溶解水中の溶存水素濃度が向上し、これに対して気泡9
の直径が大きくなって直径が1mmを超えるとその内部
圧力と水圧との差がなくなり、気泡9を構成する水素ガ
スが水中に溶解しにくくなる。このため、気泡9を構成
する水素ガスの溶解を確保するために、細孔から導出さ
れる気泡9の直径を1mm以下とすることが好ましいも
のであり、そのために陰極2に形成される細孔の直径を
1mm以下とすることが好ましいものである。また細孔
の直径を小さくするほど水素ガスの気泡9の直径を小さ
くして水素ガスの溶解を促進できるが、細孔から導出す
る気泡の直径があまりにも小さくなって内部圧力が大き
くなりすぎると、気泡を陰極室5内に押し出すために必
要とされる圧力が大きくなって気泡を陰極室5内に導出
させることが困難となり、また細孔が小さすぎると電解
質膜4と陰極室4との間の水の流通が確保しにくくなっ
て電解効率が低下するおそれがあるので、細孔の直径は
10nm以上とすることが好ましいものである。
や陽極3等の電極は、白金等の不活性金属(不溶性金
属)にて構成することが好ましい。特に陽極3は電解時
に酸化反応が生じるために、陽極3を構成する金属が鉄
やSUS等である場合には酸化されて金属イオンが生成
し、電解水素溶解水中にこの金属イオンが混入するおそ
れがあるが、陽極3を白金等の不活性金属にて構成する
と、このような金属イオンの発生が防止される。また、
原水として水道水、河川水、井戸水等を用いて電解を行
う場合には、スケール防止等のために陰極2と陽極3と
の間に逆電圧を印加する場合があるため、陰極2も白金
等の不活性金属で構成することが好ましい。このように
電極を白金にて形成する場合は、必ずしも電極全体を白
金で形成する必要はないが、少なくとも外部に露出する
表面を白金にて形成するものである。
室5内における陰極2と電解質膜4との間に形成する場
合は、この流通経路6の、水流方向と直交する面におけ
る、陰極表面と直交する方向の幅方向の寸法を、1〜5
mmに形成することが好ましい。
学的反応で生成される水素は、陰極2から陰極室5内の
流通経路6に向けて供給されるが、この水素分子のなか
には、陰極2から生成された後に速やかに水中に溶解し
て流通経路6内に拡散するものと、陰極2の表面に気泡
核を形成して付着し、陰極2からの水素分子の供給を受
けて気泡が成長した後に陰極2から脱離して流通経路6
内に拡散するものとがある。
と直交する面の面積が大きい場合には、図4(a)に示
すように流通経路6における水の流速が遅くなって、水
素ガスからなる気泡9が陰極2の表面から脱離しにくく
なり、図4(b)に示すように気泡9が大きく成長して
しまってから流通経路6内に拡散することとなる。気泡
9の状態で流通経路6内に拡散する水素は、既述のよう
に気泡9の直径が大きくなると水中に溶解しにくくなる
ため、このように水流方向と直交する面の面積が大きい
場合には水中に溶解する水素が少なくなってしまう。
向と直交する面における、陰極表面と直交する方向の幅
方向の寸法を小さくして、その寸法を1〜5mmに形成
すると、流通経路6内における水の流速が十分な速さに
維持されて、陰極2の表面に付着した水素ガスの気泡9
が成長しすぎる前に気泡を水流内に取り込んで陰極2の
表面から脱離させることができる。このため、気泡9を
構成する水素ガスを速やかに水中に溶解させることがで
き、電解水素溶解水中の水素濃度を向上することができ
る。
室5における陰極2の電解質膜4とは反対側に形成する
場合にも、この流通経路6の、水流方向と直交する面に
おける、陰極表面と直交する方向の幅方向の寸法を、1
〜5mmに形成することが好ましい。
1に示す場合と同様に、陰極2における電気化学的反応
で生成される水素は、陰極2から陰極室5内の流通経路
6に向けて供給されるが、この水素分子のなかには、陰
極2から生成された後に速やかに水中に溶解して流通経
路6内に拡散するものと、陰極2の表面に気泡核を形成
して付着し、陰極2からの水素分子の供給を受けて気泡
が成長した後に陰極2から脱離して流通経路6内に拡散
するものとがある。
と直交する面の面積が大きい場合には、図6に示すよう
に流通経路6における水の流速が遅くなって、水素ガス
からなる気泡9が陰極2の表面から脱離しにくくなり、
気泡9が大きく成長してしまってから流通経路6内に拡
散することとなる。気泡9の状態で流通経路6内に拡散
する水素は、既述のように気泡9の直径が大きくなると
水中に溶解しにくくなるため、このように水流方向と直
交する面の面積が大きい場合には水中に溶解する水素が
少なくなってしまう。
向と直交する面における、陰極表面と直交する方向の幅
方向の寸法を小さくして、その寸法を1〜5mmに形成
すると、流通経路6内における水の流速が十分な速さに
維持されて、陰極2の表面に付着した水素ガスの気泡9
が成長しすぎる前に気泡を水流内に取り込んで陰極2の
表面から脱離させることができる。このため、気泡9を
構成する水素ガスを速やかに水中に溶解させることがで
き、電解水素溶解水中の水素濃度を向上することができ
る。
路6内における水の流速は、電解槽1に供給される原水
の供給量にも依存するものではあるが、電解水素溶解水
を効率良く形成するためには、電解槽1に供給される原
水の供給量を1〜4L/分の範囲とするものであり、こ
のような原水の供給量においては、流通経路6の、水流
方向と直交する面における、陰極表面と直交する方向の
幅方向の寸法を1〜5mmの範囲とすると、流通経路6
において十分な水の流速が確保できるものである。また
このように流通経路6における十分な水の流速を確保す
るためには、流通経路6の、水流方向と直交する面にお
ける、陰極2表面と平行な方向の寸法を1〜10cmの
範囲に形成することが好ましい。
電解を行う際には、陰極2の表面における電解電流密度
を5A/dm2以下となるようにすることが好ましい。
電解電流密度が大きくなると、陰極2における水素生成
量は増大するが、図10に示すように、生成する水素全
体に対する、水中に溶解する水素の割合は逆に減少する
と共に、気泡として水中に混入する水素の割合が増大し
てしまう。尚、図10における横軸は電解電流密度を示
し、縦軸は、単位時間あたりに生成される水素全体に対
する、水中に溶解する水素及び気泡として水中に混入す
る水素の比率(mol基準)を示す。また■は気泡とし
て水中に混入する水素についての結果を示し、◇は水中
に溶解する水素についての結果を示す。
度が5A/dm2を超えると、水中に溶解する水素の比
率は0.1未満となってしまい、電解に要する消費電力
に対する水中への水素の溶解効率が低下し、電解水素溶
解水の生成効率が低下してしまう。これに対して、上記
のように電解電流密度を5A/dm2以下となるように
電解槽1を形成すると、電解時に生成する水素全体に対
する、水中に溶解する水素の割合が低下しすぎないよう
にして、電解水素溶解水の生成効率を十分な程度に維持
することができるものである。
れないが、電解電流密度があまりにも小さくなると、電
解水素溶解水中に所望の濃度で水素を溶解させるために
必要とされる陰極面積が大きくなりすぎて装置が大型化
してしまうため、陰極2の表面における電解時の電流密
度を0.1A/dm2以上となるようにすることが好ま
しい。
は、陽極3にて発生する酸素を電解槽1から排出するた
めの酸素排出機構を設けることが好ましい。
に陽極3における水の分解過程においては、水素イオン
と同時に酸素が生成し、酸素排出機構が設けられていな
い場合には、図1(b)あるいは図2(b)に示すよう
に、酸素は電解水素溶解水中に混入される。このとき酸
素が気泡となって電極表面に付着すると、電解効率が低
下してしまうものである。これに対して、酸素排出機構
を設けると、電極表面における酸素の気泡の付着を防止
し、電解効率を維持することができる。
のは、それぞれ図1、2に示す実施形態において酸素排
出機構を設けたものを示すものであり、陽極3は、陰極
2を電解質膜4に接触させると共に細孔を設ける場合と
同様にして、複数の細孔が形成され、このような陽極3
が電解質膜4の外面に接触して配置されている。
れており、陽極3は、電解質膜4とは反対側の面が電解
槽1の外面におけるガス収容槽12内に露出している。
このガス収容槽12には、ガス排気管11が接続されて
いる。
装置では、電解過程において陽極3にて生成された酸素
が陽極3表面で気泡となっても、細孔を有する陽極3の
内部を通じてガス収容槽12に導入されると共にガス排
気管11から排気されることとなり、陽極3に酸素の気
泡が付着して電解効率が低下することを防ぐことができ
るものである。
解槽1に供給された水が流通する流通経路6と電解質膜
4を介して隔てられており、陽極2は電解質膜4と接す
る面のみが電気化学系を構成するものであって、陽極2
の電解質膜4とは反対側には水が供給されないものであ
り、このため、陽極2側では電解水が生成されず、原水
は全て電解により陰極室5内で電解水素溶解水として調
製することができる。
陽極室12を設けることもできる。例えば図9(a)及
び図9(b)に示すものは、それぞれ図1、2に示す実
施形態において陽極室12を設けたものを示すものであ
り、陽極3は、陰極2を電解質膜4に接触させると共に
細孔を設ける場合と同様にして、複数の細孔が形成さ
れ、このような陽極3が電解質膜4の外面に接触して配
置されている。陽極室12は、この陽極2の電解質膜4
とは反対側に設けられており、陽極3は、電解質膜4と
は反対側の面が陽極室12内に露出している。この陽極
室12には、原水流路7から分岐した分岐流路13が接
続されており、また吐出流路14が接続されている。こ
の分岐流路13は流路断面積は、原水流路7によりも小
さく形成されており、陰極室5に供給される原水よりも
陽極室12に供給される原水の方が、供給量が少なくな
るようになっている。
装置では、電解により陰極室5にて電解水素溶解水を生
成する過程において、陽極室12が原水にて満たされ、
この原水が陽極3の細孔を通じて電解質膜5に供給され
る。このため、電解質膜5には陽極室12側と陰極室5
側の両面から水が供給されることとなり、電解質膜4の
付近における電気化学反応が促進されることとなる。特
に図9(b)に示すように陰極2を電解隔膜4に接触さ
せて配設する場合には、電解隔膜4はその両面が陰極2
と陽極3とによって閉塞されて水と直接接することがな
いので、陰極2と陽極3のそれぞれの細孔を通じて電解
隔膜4に水が供給されるようにすることにより、電解効
率が著しく向上するものである。
水生成装置は、対向して配置された陰極及び陽極、陰極
及び陽極の間で陽極に接触させて配設された電解質膜、
並びに陰極が配設される陰極室を備える電解槽と、陰極
室に直接連通して陰極室に原水を連続的に流入させる原
水経路と、陰極室に直接連通して陰極表面にて生成され
た水素を溶存する電解水素溶解水を電解槽から流出させ
る電解水吐出流路とを具備するため、電解により陰極室
内に発生する水素が水中に溶解して電解水素溶解水を生
成することができ、このとき電解水素溶解水のpHの変
動が抑制されて、電解度合いを上昇しても、電解水素溶
解水のpHの上昇を抑制することができて、飲用に適し
ない程アルカリ度合いが増大することを防止することが
できるものであり、電解水素溶解水中の溶存水素濃度を
向上しても飲用に適したpH値を有する電解水素溶解水
を得ることができるものである。
し、陰極室内における陰極と電解質膜との間に、原水経
路から電解水吐出流路へと向かう水の流路として流通経
路を設けると、電解槽における電解過程において、陰極
室内の水が電解質膜を浸透して陽極の表面に接触して、
陽極表面で2H2O→4H++O2+4e-の反応が生じる
と共に、陰極表面では、2H2O+2e-→H2+2OH-
の反応が生じ、この結果、陰極室内に発生する水素が水
中に溶解して電解水素溶解水が生成され、また、陽極表
面で生成された水素イオンが電解質膜4を通過して陰極
室5内に導入されて、陰極室中の水酸化物イオンと結び
つくことにより、電解水素溶解水のpHの変動が抑制さ
れるものである。
交する方向の幅方向の寸法を、1〜5mmに形成する
と、流通経路内における水の流速が十分な速さに維持さ
れて、陰極の表面に付着した水素ガスの気泡が成長しす
ぎる前に気泡を水流内に取り込んで陰極の表面から脱離
させることができ、気泡を構成する水素ガスを速やかに
水中に溶解させることができて、電解水素溶解水中の水
素濃度を向上することができるものである。
し、陰極室における陰極の電解質膜とは反対側に、原水
経路から電解水吐出流路へと向かう水の流路として流通
経路を設けると、電解槽における電解過程において、陰
極室内の水が電解質膜を浸透して陽極の表面に接触し、
陽極表面において、2H2O→4H++O2+4e-の反応
が生じ、この電気化学反応により生成した水素イオンが
電解質膜内において陰極側に移動して、陰極表面で2H
++2e-→H2の反応が生じ、この結果、陰極室内に発
生する水素が水中に溶解して電解水素溶解水が生成さ
れ、また電解水素溶解水のpHの変動が抑制されるもの
である。
交する方向の幅方向の寸法を、1〜5mmに形成する
と、流通経路内における水の流速が十分な速さに維持さ
れて、陰極の表面に付着した水素ガスの気泡が成長しす
ぎる前に気泡を水流内に取り込んで陰極の表面から脱離
させることができ、気泡を構成する水素ガスを速やかに
水中に溶解させることができて、電解水素溶解水中の水
素濃度を向上することができるものである。
連通する細孔を形成すると、細孔を通じて陰極室内の水
が電解質膜に供給されて電気化学的反応が促進され、ま
た、電解質膜中で生成された水素をこの細孔を通じて陰
極室内に速やかに導入して拡散させることができるもの
である。
0nm〜1mmの範囲となるようにすると、陰極表面に
水素ガスの気泡が形成される場合にその気泡の直径が1
mm以上となることを防止して、この気泡を構成する水
素ガスの水中への溶解を促進することができるものであ
る。
を、平板状電極にて形成すると、電極と電解質膜とから
構成される積層構造の剛性を確保し、電解槽内への電極
の組み込みを容易にすると共に、電解過程における電気
分解反応を安定に維持することができるものである。
を、電解質膜に塗布された導電体、あるいはこの導電体
と導電体に接合された金属材にて形成することも好まし
い。
を、電解質膜にめっきにより形成された導電体、あるい
はこの導電体と導電体に接合された金属材にて形成する
と、電極と電解質膜との間における隙間の発生を防止し
て電解質膜と電極との間の液抵抗の発生を防止し、電解
時における電力消費量を抑制することができるものであ
る。
を、電解質膜に圧着された導電体、あるいはこの導電体
と導電体に接合された金属材にて形成すると、電極と電
解質膜との間における隙間の発生を防止して電解質膜と
電極との間の液抵抗の発生を防止し、電解時における電
力消費量を抑制することができるものである。
くとも表面が白金にて形成された電極にて形成すると、
電極を構成する金属イオンが電解水素溶解水中に混入す
ることを防止することができるものである。
m2以下となるように陽極と陰極との間に電圧を印加す
る電解槽を具備すると、電解時に生成する水素全体に対
する、水中に溶解する水素の割合が低下しすぎないよう
にして、電解水素溶解水の生成効率を十分な程度に維持
することができるものである。
槽の外部に排出する排出機構を具備すると、陽極に酸素
の気泡が付着して電解効率が低下することを防ぐことが
できるものである。
を設けるようにすると、電解隔膜に陽極側から水を供給
することができ、電解効率を向上することができるもの
である。
図であり、(b)は(a)のA部分の拡大図である。
図であり、(b)は(a)のA部分の拡大図である。
断面図である。
と、水素ガスからなる気泡の生成との関係を示す断面図
である。
ある。
る気泡の生成との関係を示す断面図である。
ある。
を示す断面図である。
を示す断面図である。
で発生する水素の総量に対する、水中に溶解する水素及
び気泡として水中に混入する水素の比率を示すグラフで
ある。
Claims (15)
- 【請求項1】 対向して配置された陰極及び陽極、陰極
及び陽極の間で陽極に接触させて配設された電解質膜、
並びに陰極が配設される陰極室を備える電解槽と、陰極
室に直接連通して陰極室に原水を連続的に流入させる原
水経路と、陰極室に直接連通して陰極表面にて生成され
た水素を溶存する電解水素溶解水を電解槽から流出させ
る電解水吐出流路とを具備して成ることを特徴とする電
解水素溶解水生成装置。 - 【請求項2】 陰極を電解質膜と間隔をあけて配設し、
陰極室内における陰極と電解質膜との間に、原水経路か
ら電解水吐出流路へと向かう水の流路として流通経路を
設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の電解水素
溶解水生成装置。 - 【請求項3】 流通経路の、陰極表面と直交する方向の
幅方向の寸法を、1〜5mmに形成して成ることを特徴
とする請求項2に記載の電解水素溶解水生成装置。 - 【請求項4】 陰極を電解質膜に接触させて配設し、陰
極室における陰極の電解質膜とは反対側に、原水経路か
ら電解水吐出流路へと向かう水の流路として流通経路を
設けて成ることを特徴とする請求項1に記載の電解水素
溶解水生成装置。 - 【請求項5】 流通経路の、陰極表面と直交する方向の
幅方向の寸法を、1〜5mmに形成して成ることを特徴
とする請求項4に記載の電解水素溶解水生成装置。 - 【請求項6】 陰極に、電解質膜側と陰極室側とを連通
する細孔を形成して成ることを特徴とする請求項4又は
5に記載の電解水素溶解水生成装置。 - 【請求項7】 陰極に形成された細孔の直径が、10n
m〜1mmの範囲であることを特徴とする請求項6に記
載の電解水素溶解水生成装置。 - 【請求項8】 電解質膜と接触して配設される電極を、
平板状電極にて形成して成ることを特徴とする請求項1
乃至7のいずれかに記載の電解水素溶解水生成装置。 - 【請求項9】 電解質膜と接触して配設される電極を、
電解質膜に塗布された導電体、あるいはこの導電体と導
電体に接合された金属材にて形成して成ることを特徴と
する請求項1乃至7のいずれかに記載の電解水素溶解水
生成装置。 - 【請求項10】 電解質膜と接触して配設される電極
を、電解質膜にめっきにより形成された導電体、あるい
はこの導電体と導電体に接合された金属材にて形成して
成ることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載
の電解水素溶解水生成装置。 - 【請求項11】 電解質膜と接触して配設される電極
を、電解質膜に圧着された導電体、あるいはこの導電体
と導電体に接合された金属材にて形成して成ることを特
徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電解水素溶
解水生成装置 - 【請求項12】 陰極と陽極の少なくとも一方を、少な
くとも表面が白金にて形成された電極にて形成して成る
ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の
電解水素溶解水生成装置。 - 【請求項13】 陰極における電流密度が、5A/dm
2以下となるように陽極と陰極との間に電圧を印加する
電解槽を具備して成ることを特徴とする請求項1乃至1
2のいずれかに記載の電解水素溶解水生成装置。 - 【請求項14】 陽極表面にて生成されるガスを電解槽
の外部に排出する排出機構を具備して成ることを特徴と
する請求項1乃至13のいずれかに記載の電解水素溶解
水生成装置。 - 【請求項15】 陽極の電解質膜とは反対側に陽極室を
設けて成ることを特徴とする請求項1乃至14のいずれ
かに記載の電解水素溶解水生成装置。
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