JP2008177917A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型で、且つ冷却効果の高い固体撮像装置を提供する。
【解決手段】固体撮像装置は、撮像素子115と、撮像素子115の撮像面の裏面に設けられた熱伝導部材119と、熱伝導部材119と接し、撮像素子115の撮像面に対して側面に設けられた電子冷却素子120と、電子冷却素子120に接触する放熱部材(カメラ底面121)とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、CCD或いはCMOS等の撮像素子を用いた固体撮像装置に係り、特に、撮像素子を冷却することで撮像時に発生するノイズを低減させるシステムを有する固体撮像装置に関するものである。
CCDやCMOS等の撮像素子を用いた撮影装置(特にデジタルスチルカメラ)においては暗電流の影響で画像にノイズが発生することがある。
現在の撮像素子はかなりノイズ対策が進んでいるが、それでも信号利得を大きくした時(ISO数値を大きくするゲインアップ撮影)にはこの暗電流ノイズが目立ってくる。
このノイズは撮像素子が高温なほど大きくなるので、撮像素子をペルチェ素子等の電子冷却素子を用いて冷却し、ノイズを抑える技術も提案されている。
例えば、特許文献1には、撮像素子の背面に電子冷却素子を配置することで撮像素子が発生する熱を吸収し、電子冷却素子背面に設けた放熱部材でそれを放熱する機構が開示されている。
特開2006−033031号公報
上記特許文献1おいては、撮像素子の冷却効率は大きいものの、全体の装置が厚み方向(撮影光軸方向)に厚くなってしまい、民生品としては扱いにくい大型の撮像装置になってしまうと言う欠点がある。
本発明の目的は、薄型で、且つ冷却効果の高い固体撮像装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の固体撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子の撮像面の裏面に設けられた熱伝導部材と、前記熱伝導部材と接し、前記撮像素子の撮像面に対して側面に設けられた電子冷却素子と、前記電子冷却素子に接触する放熱部材とを備えることを特徴とする。
請求項5記載の固体撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子の撮像面の近傍に配置された電子冷却素子と、前記撮像素子を内包する底面に配置されるか、或いは底面を形成し、前記電子冷却素子の発生熱を放熱する放熱部材とを備えることを特徴とする。
請求項6記載の固体撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子近傍に配置された複数の電子冷却素子及び複数の温度検出素子と、前記複数の温度検出素子各々の出力に基づいて前記複数の電子冷却素子を個別に制御する電子冷却素子制御手段とを備え、前記電子冷却素子制御手段は、前記電子冷却素子、前記温度検出素子を制御して前記撮像素子近傍の温度分布に勾配を持たせることを特徴とする。
請求項8記載の固体撮像装置は、撮像素子と、前記撮像素子或いはその近傍の温度を検出する温度検出素子と、前記撮像素子近傍に配置された電子冷却素子と、前記撮像素子を内包する機内の温度上昇を予測する温度上昇予測手段と、前記温度上昇予測手段の出力と前記温度検出素子の出力に基づいて前記電子冷却素子を駆動制御する電子冷却素子制御手段とを備えることを特徴とする。
以上の様な構成により、薄型で、且つ冷却効果の高い固体撮像装置を実現することができ、民生品においてノイズの少ない撮像画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置を含む撮影装置の撮影準備時の側面断面図である。
以下、その構成を動作と併せて説明する。
図1において、カメラ本体11には、マウント14を介してレンズ鏡筒12が着脱可能に設けられる。また、レンズ鏡筒12には撮影光学系13が設けられる。
撮影光学系13により取り込まれる被写体像は、被写体観察時にはクイックリターンミラー15により反射されてペンタプリズム16に入射し、その後、接眼光学系17を介して撮影者観察像となる。
ペンタプリズム16及び接眼光学系17でファインダー光学系を形成している。クイックリターンミラー15はハーフミラーになっており、クイックリターンミラー15を透過した被写体光束は、サブミラー18に反射され、フィールドレンズ19、AFミラー110、めがねレンズ111を透過してAFセンサ112面に結像する。
AFセンサ112は、めがねレンズ111を介した2像の位相差によりデフォーカスを検出する。フィールドレンズ19、AFミラー110、めがねレンズ111、AFセンサ112により公知の合焦検出装置を構成する。
図2は、撮影時の状態を示しており、不図示のレリーズボタンを操作するとクイックリターンミラー15は跳ね上げられ、サブミラー18はクイックリターンミラー15に格納される。同時にシャッタ113のシャッタ膜が退避され、被写体光束はローパスフィルタ114を透過して撮像素子115に入射される。
撮像素子115で撮像された被写体画像は、不図示の記録メディアに記録されると共に、液晶画面116に表示され、撮影者は撮像画像を観察することができる。
上記合焦検出やクイックリターンミラー15の跳ね上げを始めとする一連の動作はメイン基盤117に配置されたカメラマイコン118により制御される。
撮像素子115の撮像面(撮影光学系13に対向する面)の裏面側にはグラファイトシート等の熱伝導部材が接触している。熱伝導部材は、撮像素子115の裏面と接する第1の熱伝導部材119aと、撮像素子115の側面と対向する第2の熱伝導部材119bの少なくとも2つの平面で構成されている。
第2の熱伝導部材119b及び第3の熱伝導部材119cには夫々ペルチェ素子等の第1、第2の電子冷却素子120a、120bが接触している。第2の電子冷却素子120aは、カメラ本体11の底面(カメラ底面)121に接触している。
カメラ本体11の底面121は、熱伝導率の高い部材で形成されており、電子冷却素子120aの熱伝導部材接触面の反対面が接触している。カメラ本体の底面121は、第1の電子冷却素子120aが発生する熱の放熱を行う放熱部材の役割をしている。同様に、第2の電子冷却素子120bもカメラ本体11と接触しており、カメラ本体11で第2の電子冷却素子120bの放熱を行っている。
ここで、第1、第2の電子冷却素子120a、120bの吸熱容量は異なっており、多くの熱は第1の電子冷却素子120aで吸熱してカメラ底面121で放熱し、そのアシストを第2の電子冷却素子120bで行う構成にしている。
従来例にある様に、一般に電子冷却素子及び放熱部材は撮像素子の撮像面の裏面に配置される。しかし、そのようなレイアウトでは撮像素子の厚み方向の寸法は大きくなりすぎ、民生品機器としては大きく、取り扱いにくい撮影装置になってしまうことは前述した通りである。
本実施の形態では、グラファイトシートの様に、厚み方向に熱伝導効率の高い熱伝導部材を配置し、撮像素子115の側面側に第1の電子冷却素子120aを配置することで、冷却装置を有する固体撮像装置の薄型化を達成している。
また、操作部材や表示部材が設けられておらず、表面積の広いカメラ底面121で第1の電子冷却素子120aの放熱を行うことで効率よく冷却を行うことができる。
第1の熱伝導部材119aの撮像素子115接触面の裏面には第1、第2の温度センサ122a、122bが設けられている。
図3は、図1における撮像素子及びその冷却部を含む制御ブロック図である。
図3において、撮像素子115の上下であり、第1の熱伝導部材119aの裏面には、前述した様に、各々の温度を検出する第1、第2の温度センサ122a、122bが設けられている。
第1、第2の温度センサ122a、122bの検出出力は、カメラマイコン118に入力されており、その信号に基づいてカメラマイコン118は第1、第2の電子冷却素子120a、120bの駆動制御を行っている。
前述した様に、第1の電子冷却素子120aは、放熱容量の大きいカメラ底面121と接触しており、冷却効率が高い。そのため、撮像素子115の発生する熱の多くは第1の電子冷却素子120aの方向に流す様にしており、カメラ底面121とは反対方向に流れた熱のみを第2の電子冷却素子120bで冷却する構成にしている。
具体的には、第1の温度センサ122aと第2の温度センサ122bの出力が同じ(等温度)の場合には第1の電子冷却素子120aの冷却能力を高める(駆動電圧を上げる或いは駆動電流を多くする)。
或いは、第1の温度センサ122aと第2の温度センサ122bの出力が同じ(等温度)の場合には、第2の電子冷却素子120bの冷却能力を低くする(駆動電圧を下げる或いは駆動電流を減らす)。
これにより、第1の温度センサ122aの検出温度が第2の温度センサ122bの検出温度より若干低くなる様にして、第1の熱伝導部材119aの温度分布に勾配を与え、熱がカメラ底面121側に多く流れる構成にしている。
第2の電子冷却素子120bを省いて第1の電子冷却素子120aだけで本撮影装置を構成しても良いが、その場合には、第2の電子冷却素子120b側に残った熱が蓄積され、撮像素子115の温度を上昇させてしまう。そのため、第2の電子冷却素子120bを設け、残った熱をカメラ本体11に放熱する構成にしている。
撮像素子115の温度上昇は、第1、第2の温度センサ122a、122bで検出し、その結果に基づいて第1、第2の電子冷却素子120a、120bの駆動制御を行っている訳であるが、温度上昇を検出し、それを抑えるための冷却効果が得られるまでには遅延時間が発生する。そのため、冷却能力を発揮するまでの間はノイズを十分低減できないことになる。
本実施の形態では、この遅延時間を短縮するために、温度上昇を予測する温度上昇予測手段を設けており、温度上昇が予測される時は、その予測温度に応じて予め電子冷却素子を駆動しておき、温度の上昇を防いでいる。
温度上昇予測手段は、撮影装置の撮影条件に応じて温度上昇を予測しており、具体的には以下の条件及び外界温度と撮影装置の使用時間に基づいて温度上昇を予測している。
・撮影装置の撮影モードが動画撮像モードか静止画撮像モードか
・撮影装置の撮影モードが連写撮像モードか否か
・撮影装置の露光時間
・装置が把持されているか否か
図3において、カメラマイコン(CPU)118には、撮像素子115の使用時間計測手段31、動画静止画モード判別手段(切換操作)32、連写単写モード判別手段(切換操作)33、撮影露光時間算出手段34の信号が入力している。また同様に、振動検出手段35、外気温度検出手段36の信号が入力している。
そして以下の条件の場合には、電子冷却素子の駆動能力を高くしている。
・撮影装置の使用時間が長い(基盤回路の温度上昇)
・動画モード(撮像素子の温度上昇)
・連写モード(撮像素子の温度上昇)
・撮影露光時間が長い(撮像素子の温度上昇)
・振動検出手段の出力が大きい(撮影装置が手で把持されており熱がこもる)
・外気温度が高い(撮影装置に熱がこもる)
尚、上記条件ばかりでなく、第1、第2の温度センサ122a、122bの温度上昇の割合に基づいて電子冷却素子の駆動能力を制御している。それは、温度の予測制御により応答性を高めると共に、温度センサを用いたフィードバック制御で温度変動を少なくするためである。
図4は、図1の撮影装置によって実行される撮影動作処理の手順を示すフローチャートである。
このフローは撮影装置の主電源オンでスタートする。またこのフローは、図3におけるカメラマイコン(CPU)118によって実行される。
図4において、ステップS401では、撮影モードが静止画モードか動画モードかを判別する。これは図3の動画静止画モード判別手段32のカメラマイコン118への出力に基づいて判別される。そして静止画モードの時はステップS402、動画モードの時はステップS403に進む。
ここで撮影モードの違いによる第1、第2の電子冷却素子120a、122b(以下、単に電子冷却素子と称する場合もある)の駆動の違いを説明する。
先ず、動画モードでは、この後どれだけの時間撮影を続けるかわからない。そのため電子冷却素子を最大限機能させつづけると、電源の消費の予測が付かない。この撮影装置は静止画の画質を優先するため、動画撮影後に静止画撮影時を行う場合の電力を保持しておく必要がある。
そこで動画撮影の時は電子冷却素子の能力を落として省電力化を図っている。
具体的には、カメラマイコン118は第1、第2の電子冷却素子120a、120bを1vで駆動する(ステップS403)。
ステップS402では、静止画で連写撮影モードか否かを判別している。ステップS404に移行する場合は、単写モード(カメラ操作一回で1枚撮影可能、引き続き撮影を行う場合には、その都度カメラ操作を行うモード)となる。このモードでは、例えば露光時間が6分(天体撮影等では使用する露光時間)と判明した場合には、カメラマイコン118は第1、第2の電子冷却素子120a、120bを3vで駆動する。
更に詳細には、露光時間1分では0.5V駆動、2分では1v駆動・・と露光時間が長くなる毎に駆動電圧を高くしている。
連写撮影モード(カメラ操作一回で複数枚連続撮影可能)の時はステップS405に進む。静止画撮影を連続して行う場合には、一回だけの撮影に比べて撮像素子115は冷える期間が無いために高温になる。そこで連写の場合には特に電子冷却素子の能力を引き上げている。例えば、露光時間が6分と判明した場合にはカメラマイコン118は、第1、第2の電子冷却素子120a、120bを6vで駆動する。
更に詳細には、露光時間1分では1V駆動、2分では2v駆動・・と露光時間が長くなる毎に駆動電圧を高くしている。即ち連写モードの場合には、単写モードの場合より露光時間に対する電子冷却素子の能力を高くしている。
ステップS403、S404、S405で電子冷却素子の駆動電圧を設定した後にステップS406に進む。ステップS406では外気温度に合わせて電子冷却素子の駆動能力を設定している。
これは、図3における外気温度検出手段36のカメラマイコン118への出力に基づいて判別される。更に詳細には、外気温度60℃では電子冷却素子を4v駆動とし、外気温度50℃では3v、40℃では2v、30℃では1v、20℃では0v、10℃では−1v、0℃では−2v、−10℃では−3vで電子冷却素子を駆動する。
尚、駆動電圧がマイナスの場合は実際には電子冷却素子を駆動する訳ではない。これはステップS403、S404、S405の駆動設定電圧を減算して電子冷却素子を駆動するために、マイナスの電圧を設定している。
即ち、ステップS403で電子冷却素子を1vで駆動することになった時、ステップS406で外気温が10℃以下の場合には電子冷却素子を駆動しない。
ステップS407では、カメラの主電源オンからの使用時間に合わせて電子冷却素子の駆動能力を変更している。カメラの主電源をオンすると、メイン基盤117に流れる電流の発熱により徐々にカメラ内の温度が上がってくる。
この温度変化は実際には時間に対してリニアではなく、時間と共に温度変化率が大きくなる。即ち、主電源オンから10分後の温度とそれから5分後の温度の差より、主電源オンから60分後の温度とそれから5分後の温度の差の方が大きい。そのため主電源オンからの経過時間を知り、その後の温度上昇を予測している。
主電源オンからの経過時間は、図3における使用時間計測手段31のカメラマイコン118への出力に基づいて判別される。例えば、主電源オンから60分経過している場合には、電子冷却素子を2Vで駆動する様に設定し、30分の場合は1Vと設定することでその後の温度上昇に対応している。
ステップS408では、カメラが把持されているか否かを判別する。そして、把持されている場合には、ステップS409で、ステップS405と同様に露光時間が6分と判明した場合には、カメラマイコン118は第1、第2の電子冷却素子120a、120bを6vで駆動する。
更に詳細には、露光時間1分では1V駆動、2分では2v駆動・・と露光時間が長くなる毎に駆動電圧を高くしている。これはカメラが把持状態の場合にはカメラの放熱が撮影者に遮られて不十分になるためである。カメラが把持状態か否かは、図3における振動検出手段35のカメラマイコン118への出力に基づいて判別される。
ステップS410では、今までステップS403、S404、S405、S406、S407、S409で設定した電子冷却素子の駆動電圧の合計を求める。ここで合計が6V以上の場合は6V、合計がマイナスの場合には0Vとする。
ステップS411では、合計された駆動電圧で電子冷却素子を駆動し、撮像素子115の冷却を行い、ステップS401に戻る。
この様に撮影の条件を細かく検出し、それにより今後の温度上昇を予測して予め適した能力で電子冷却素子を駆動することで、応答性の高い冷却制御を効率的に行える。
以上説明した様に、本実施の形態においては、撮像素子115の側面に電子冷却素子を配置し、電子冷却素子の放熱を撮像装置115の背面ではなく、底面や前面で行うことで冷却機構の薄型化を図っている。
また、薄型の冷却機構を有効に利用するために撮像素子115の温度上昇を予測し、温度上昇前に予め撮像素子115を冷却する様にしている。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置を含む撮影装置の撮影準備時の側面断面図である。
図1の第1の実施の形態と異なるのは、第1の電子冷却素子120aの第2の熱伝導部材119bとの接触面の裏面に放熱部材21が接しており、放熱部材21の一部がカメラ底面121を貫通して外部に露出している点である。
図1の第1の実施の形態ではカメラ底面121が放熱部材を兼ねていた。しかしカメラ底面121は外装面でもあるので樹脂等で形成されることも多い。そのような場合、底面121を放熱部材として有効に活用できなくなる。
第2の実施の形態では、専用の放熱部材21を設け、それをカメラ底面121に接触させると共に、底面121を貫通して放熱部材21の一部を外部に露出させる構成になっている。そのためカメラ底面121は外装部材としての見栄えを保ちつつ、放熱も行える様になる。
以上説明した様に、本実施の形態においては、撮像素子115の側面に電子冷却素子を配置し、電子冷却素子の放熱を撮像装置115の背面ではなく、底面や前面で行うことで冷却機構の薄型化を図っている。
図6は、本発明の第3の実施の形態に係る固体撮像装置を含む撮影装置の撮影準備時の側面断面図である。
第3の実施の形態は、第1、第2の電子冷却素子120a、120bは撮像素子115と平面方向が沿う様に並べて配置されている。そして、折れ曲った第1、第2の放熱部材21a、21bが、第1、第2の電子冷却素子120a、120bの熱伝導部材119との接触面と反対の面に接触している。
第1の放熱部材21aは、図5の第2の実施の形態と同様に、カメラ底面121と接触しており、一部が底面121を貫通して外部に露出している。第2の放熱部材21bは撮影装置の内壁に接触している。
この様に、第1、第2の電子冷却素子120a、120bを撮像素子平面と沿う様に配置すると、第1、第2の電子冷却素子120a、120b、熱伝導部材119、第1、第2の放熱部材21a、21bで構成される冷却機構全体が薄型化でき、小型の撮影装置にも組み込むことができる。
以上説明した様に、本実施の形態においては、撮像素子115の側面に電子冷却素子を配置し、電子冷却素子の放熱を撮像装置115の背面ではなく、底面や前面で行うことで冷却機構の薄型化を図っている。
以上、デジタルカメラの防振システムを例にして説明を続けてきたが、本発明の装置は薄型で効率良く撮像素子の冷却することが可能であるので、デジタルカメラに限らず、デジタルビデオカメラや、監視カメラ、Webカメラ、携帯電話等にも展開できる。
本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置を含む撮影装置の撮影準備時の側面断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像装置を含む撮影装置の撮影時の側面断面図である。 図1における撮像素子及びその冷却部を含む制御ブロック図である。 図1の撮影装置によって実行される撮影動作処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像装置を含む撮影装置の撮影準備時の側面断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る固体撮像装置を含む撮影装置の撮影準備時の側面断面図である。
符号の説明
11 カメラ本体
12 レンズ鏡筒
21 放熱部材
115 撮像素子
119 熱伝導部材
120 電子冷却素子
121 カメラ底面

Claims (14)

  1. 撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像面の裏面に設けられた熱伝導部材と、
    前記熱伝導部材と接し、前記撮像素子の撮像面に対して側面に設けられた電子冷却素子と、
    前記電子冷却素子に接触する放熱部材と、
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記熱伝導部材は、前記撮像素子の裏面と接する平面状の第1の熱伝導部材と、前記撮像素子の側面と対向する平面状の第2の熱伝導部材の少なくとも2つで構成され、
    前記第2の熱伝導部材に前記電子冷却素子が設けられていることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  3. 前記電子冷却素子は、前記撮像素子の側面に複数配置されることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  4. 前記放熱部材は、前記撮像素子を内包する底面と接しているか、或いは底面を形成することを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置。
  5. 撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像面の近傍に配置された電子冷却素子と、
    前記撮像素子を内包する底面に配置されるか、或いは底面を形成し、前記電子冷却素子の発生熱を放熱する放熱部材と、
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  6. 撮像素子と、
    前記撮像素子近傍に配置された複数の電子冷却素子及び複数の温度検出素子と、
    前記複数の温度検出素子各々の出力に基づいて前記複数の電子冷却素子を個別に制御する電子冷却素子制御手段とを備え、
    前記電子冷却素子制御手段は、前記電子冷却素子、前記温度検出素子を制御して前記撮像素子近傍の温度分布に勾配を持たせることを特徴とする固体撮像装置。
  7. 前記撮像素子近傍に配置された放熱部材に向かって前記温度分布に勾配を持たせることを特徴とする請求項6記載の固体撮像装置。
  8. 撮像素子と、
    前記撮像素子或いはその近傍の温度を検出する温度検出素子と、
    前記撮像素子近傍に配置された電子冷却素子と、
    前記撮像素子を内包する機内の温度上昇を予測する温度上昇予測手段と、
    前記温度上昇予測手段の出力と前記温度検出素子の出力に基づいて前記電子冷却素子を駆動制御する電子冷却素子制御手段と、
    を備えることを特徴とする固体撮像装置。
  9. 前記温度上昇予測手段は、撮影条件に応じて前記撮像素子の温度上昇を予測することを特徴とする請求項8記載の固体撮像装置。
  10. 前記温度上昇予測手段は、撮影モードが動画撮像モードか静止画撮像モードかに基づいて前記撮像素子の温度上昇を予測することを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  11. 前記温度上昇予測手段は、撮影モードが連写撮像モードか否かに基づいて前記撮像素子の温度上昇を予測することを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  12. 前記温度上昇予測手段は、露光時間に基づいて前記撮像素子の温度上昇を予測することを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  13. 前記温度上昇予測手段は、機器が把持されているか否かに基づいて前記撮像素子の温度上昇を予測することを特徴とする請求項9記載の固体撮像装置。
  14. 機器の振動を検出する振動検出手段の出力に基づいて機器が把持されているか否かを判別する把持判別手段を有し、
    前記温度上昇予測手段は、前記把持判別手段の出力に基づいて前記撮像素子の温度上昇を予測することを特徴とする請求項13記載の固体撮像装置。
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