JP2008311915A - 電子装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能制限の解除がいつ頃なされるかを予測できるようにし、使い勝手がよい電子装置を提供する。
【解決手段】複数の機能を実施可能な電子装置であって、発熱部品と、発熱部品の発熱に基づく温度情報を検出する温度センサ23と、温度センサ23により検出された温度情報に基づいて、複数の機能のうちの一部の機能の実施制限および実施許容を制御する機能制御手段121と、機能制御手段121により前記一部の機能の実施制限がなされた場合には、その実施制限された機能が実施許容されるまでの回復状況を表す機能回復状況情報125を表示する表示手段17とを備えて構成される。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像素子等の発熱部品を備える電子カメラ等の電子装置、及び該電子装置の制御方法に関する。
電子カメラ等の電子装置は、固体撮像素子、CPU(制御マイコン)、駆動機構等の各種の発熱を伴う部品(発熱部品)を備えており、該発熱部品の発熱に伴う温度上昇により、誤動作やその他の障害が発生することがあるため、その対策が必要とされている。特に、一眼レフ方式の電子カメラでは、撮像素子として一千万画素にも及ぶものも採用されるようになってきており、静止画撮影モードの場合はともかく、動画表示モードや動画記録モードでは、撮像素子が連続的に作動されることから、撮像素子が高温となり、撮影画像品質の劣化や誤動作の原因になる場合があることから、有効な対策が望まれている。
このような発熱対策として、カメラの分野では、下記特許文献1に開示されているように、カメラ本体の温度を検出して、所定の高温になった場合に、カメラの一部の機能(動画撮影)を制限するとともに、「温度上昇のため、機能が制限されます。動画撮影モードが使えません。」というような警告表示(機能制限表示)をカメラが備える画像表示モニタに表示するようにしたものが知られている。撮影者はこの表示により、動画撮影機能を使用できないことを知ることができる。
しかしながら、温度が低下した場合には、当然に、このような機能制限は解除されることになるが、この従来技術では、撮影者はいつ頃にその解除がなされるのか、あるいはその進行状況を知ることはできず、なるべく早く撮影を開始したい場合には、解除された旨の表示がなされるまで、常に表示を確認する必要があり、あるいは既に機能制限が解除されているにもかかわらず、それに気が付かず、自分が望む映像を撮ることができない場合がある等、使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は上述したような点に鑑みてなされたものであり、機能制限の解除がいつ頃なされるのか、ないしその進行状況を容易に認識できるようにし、使い勝手がよい電子装置を提供することを目的とする。
特開2007−28425号公報
以下、本発明を、実施形態の符号を付して説明するが、本発明の構成は、この実施形態に限定されるものではない。
本発明の第1の観点によると、複数の機能を実施可能な電子装置であって、発熱部品と、前記発熱部品の発熱に基づく温度情報を検出する温度センサ(23)と、前記温度センサにより検出された温度情報に基づいて、前記複数の機能のうちの一部機能の実施制限および実施許容を制御する機能制御手段(101)と、前記機能制御手段により前記一部の機能の実施制限がなされた場合には、その実施制限された機能が実施許容されるまでの回復状況を表す機能回復状況情報を表示する表示手段(17)と、を有する電子装置が提供される。
本発明の第2の観点によると、複数の機能を実施可能な電子装置の制御方法であって、発熱部品の発熱に基づく温度情報を検出する温度検出工程(S11)と、前記温度検出工程で検出された温度情報に基づいて、前記複数の機能のうちの一部機能の実施制限および実施許容を制御する機能制御工程(S14)と、前記機能制御工程により前記一部の機能の実施制限がなされた場合には、その実施制限された機能が実施許容されるまでの回復状況を表す機能回復状況情報を表示する表示工程(S18)と、を含む電子装置の制御方法が提供される。
本発明の第3の観点によると、複数の機能を実施可能な電子装置であって、発熱部品と、前記発熱部品の発熱に基づく温度情報を検出する温度センサ(23)と、前記温度センサにより検出された温度情報に基づいて、前記複数の機能のうちの一部機能の実施制限および実施許容を制御する機能制御手段(101)と、前記機能制御手段により前記一部機能が実施許容された状態で該一部機能が作動された場合に、その作動された機能が実施制限されるまでの進行状況を表す進行状況情報を表示する表示手段(17)と、を有する電子装置が提供される。
なお、本発明において、「表示」とは、使用者に何らかの方法を通じて情報を通知することを意味し、ディスプレイ装置等を通じて視認可能な画像ないし文字により通知することのみならず、インジケータランプ等の発光による表示や音又は音声等により聴覚的に通知することも含まれる。
本発明の第1及び第2の観点に係る発明では、実施制限された機能が実施許容されるまでの回復状況を表す機能回復状況情報を表示するようにしたので、電子装置の使用者はいつ頃に機能制限が解除されるかを該機能回復状況情報により認識することができ、従来技術のように、常に表示を確認する必要がなくなるとともに、機能制限の解除に気が付かずに、電子装置を使用できない、ということがなくなり、使い勝手を向上することができるという効果がある。
また、本発明の第3の観点に係る発明によれば、機能が実施制限されるまでの進行状況を表示するため、使用者はその表示を見ることで、事前に現在の状況を把握することができ、不要な操作を一時中断するなどして、機能の実施制限がかかるのを予め回避する処置をすることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
〔電子カメラの全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係る電子カメラの概略構成を模式的に示す断面図である。このカメラは、一眼レフ方式のデジタルカメラであり、1枚の静止画を撮影する1コマ撮影モード、所定の時間間隔で複数枚の静止画を撮影する連続撮影モード、リアルタイム画像を表示装置に表示するライブビューモード、及び動画を撮影し記録する動画記録モード等の静止画及び動画に関する各種の撮影モードを選択可能な電子カメラである。
図1において、電子カメラCMは、カメラボディCB及びカメラボディCBに交換可能に装着される撮影レンズCLを備えて構成されている。但し、撮影レンズCLはカメラボディCBに一体的に固定されていてもよい。カメラボディCBの上部には、ファインダ部FDが一体的に固定されている。
カメラボディCBの内部には、CCDやCMOS等の撮像素子10が取り付けられている。撮像素子10は、撮像面に結像される被写体の像を画像信号に変換して出力する。撮像素子10は、電気的な制御により投影される被写体の像の露光時間を調節するための電子シャッタ(機能)を備えている。また、撮像素子10の前面側には、遮光部材を機械的に駆動して露光時間を調節するための周知のメカニカルシャッタ11が設けられている。
ファインダ部FDは、撮影レンズCLや後述するクイックリターンミラーRM等を介して形成される被写体の光学像を目視観察するための光学式のファインダであり、フォーカシングスクリーン(焦点板)12、ペンタプリズム13、測光素子14、測光光学系15、接眼部(接眼レンズ)16等を備えて構成されている。測光素子14は、シャッタスピードや絞り値を決定するために、これに結像される像の明るさを測定する素子である。
また、図示は省略しているが、ファインダ部FD内には、撮影等に関する各種の情報(測光エリア、フォーカスエリア、測光モード、シャッタスピード、絞り値、露出インジケータ等)をファインダ内に表示するためのセグメント方式の液晶パネル等のファインダ内表示装置も設けられている。このファインダ内表示装置に表示される情報は、接眼部16を介して視認可能となっている。
カメラボディCBの背面には、撮像素子10に結像される画像を表示可能な画像表示モニタ(液晶パネル)17が設けられている。従って、被写体の像は、ファインダ部FDの接眼部16又は画像表示モニタ17の何れかを介して目視できるようになっている。なお、後述する機能回復状況の表示は、これらファインダ内表示装置あるいは表示モニタ17の少なくとも一方に表示可能であるが、本実施形態では、この情報を表示モニタ17に表示するものとして後ほど説明する。
カメラボディCB内において、撮像素子10の前面側(メカニカルシャッタ11よりも更に前面側)には、周知のクイックリターンミラーRMが回動可能に軸支されている。クイックリターンミラーRMのメインミラー18の裏面側(下側)には、周知のサブミラー19が設けられている。
クイックリターンミラーRMのメインミラー18はその一部(中央部近傍)がハーフミラー、その余の部分が全反射ミラーとなっており、クイックリターンミラーRMがミラーダウン状態(撮影レンズCLの光路内に配置されている状態)にあるときには、撮影レンズCLからの光は、その殆どが該メインミラー18によってファインダ部FD(フォーカシングスクリーン12)側へ反射され、メインミラー18のハーフミラー部を透過した一部の光は、サブミラー19で反射されるようになっている。サブミラー19で反射された光は、不図示の光学系を介して、周知の位相差検出式のAF検出素子20に入射される。
クイックリターンミラーRMがミラーアップ状態(撮影レンズCLの光路外に配置されている状態)に切り換えられると、撮影レンズCLからの光は上述したメカニカルシャッタ11を介して撮像素子10に入射される。
撮影レンズCLは、被写体の像を撮像素子10の撮像面上に結像させるための光学系である。図1では、撮影レンズCLは焦点距離が変更可能なズームレンズであるものとするが、単焦点レンズであってもよい。フィッシュアイレンズ、広角レンズ、望遠レンズ、マイクロレンズ等を任意に交換して装着することも可能である。
撮影レンズCLは、レンズ鏡筒内部に、メインレンズ、焦点距離調節レンズ、フォーカスレンズ(焦点調節レンズ)等を含む複数のレンズからなるレンズ系21,21、及び絞り22等を備えて構成されている。焦点距離調節レンズ及び焦点調節レンズは、それぞれ撮影レンズCLの光軸AXに沿う方向に移動可能に取り付けられている。
カメラボディCBの上部又は背面には、図示は省略するが、撮影者が指示内容を手動入力するための各種の押しボタン、ダイヤル、十字キー等の操作部及び撮影モード等を含む各種の設定内容を表示するための情報表示パネル(画像表示モニタ17とは別の小型液晶パネル)等が配置されている。操作部としては、電源をオン/オフする電源ダイヤル、半押しスイッチ及び全押しスイッチを有するレリーズボタン、撮影動作モードボタン、コマンドダイヤル等が設けられている。
撮影動作モードボタンは、これを押下することにより、撮影動作モードの変更が可能となり、コマンドダイヤルが撮影動作モードを切り換えるための操作部として機能するように内部的に設定される。この状態でコマンドダイヤルを操作することにより、撮影動作モードを順次変更することができる。撮影動作モードとしては、ここでは、上述した通り、1コマ撮影モード、連続撮影モード、ライブビューモード、及び動画記録モードの4つがあるので、例えば、1コマ撮影モードから始まって、コマンドダイヤルの操作に応じて、連続撮影モード、ライブビューモード、動画記録モード、1コマ撮影モードの順に又はこれと逆の順に、順次循環的に切り換えることができるようになっている。
コマンドダイヤルが操作されると、この電子カメラCMが備える制御装置(図2の101)によるソフト処理的には、コマンドダイヤルが操作される毎に、内部フラグとしてのモード設定パラメータが撮影モードに応じた値に順次変更設定される。撮影モードの変更、即ちモード設定パラメータの変更は、このコマンドダイヤルの手動操作により変更可能である他、後に詳述するように、撮像素子10の温度が所定温度以上に上昇して機能の一部を制限(撮像素子10をクールダウンするためにライブビューモードや動画記録モードの使用を禁止)した場合等に、ソフトウエア的内部処理より変更することも可能であり、その場合には、その変更後の撮影モードが表示部に表示される。
撮影モードが1コマ撮影モードに設定されている状態で、静止画の撮影操作(レリーズボタンが全押しされる操作)がなされると、クイックリターンミラーRMがミラーアップ状態に切り換えられ、これとほぼ同時にメカニカルシャッタ11が作動された後、クイックリターンミラーRMは元の基本姿勢であるミラーダウン状態に速やかに戻される。これにより、1枚の画像が撮像され、記録される。
連続撮影モードに設定されている場合には、レリーズボタンの全押しを継続することにより、その継続している間だけ、所定の時間間隔で上述の1コマ撮影モードと同じ動作が繰り返し行われる。これにより、所定の時間間隔で複数枚の画像が撮像され、記録媒体に記録される。
撮影者により、静止画モード(1コマ撮影モード、連続撮影モード)から動画モード(ライブビューモード、動画記録モード)にモード変更の操作があり且つレリーズボタンの全押し操作がなされた場合には、クイックリターンミラーRMはミラーアップ状態に切り換えられるとともに、その姿勢を維持する。このとき、メカニカルシャッタ11は、先幕のみ走行され、後幕は保持(走行されない状態)されることにより、撮像素子10の撮像面が開放された状態となる。これにより、動画記録モードの場合は動画の撮影が可能となり記録媒体に動画が記録され、ライブビューモードの場合には、画像表示モニタ17上にリアルタイムに動画が表示される。この動画モードが終了されると、即ち静止画モードに切り換えられると、クイックリターンミラーRMは、基本姿勢としてのミラーダウン状態に切り換えられる。
ライブビューモードにおいて、画像表示モニタ17上に表示される画像は、スルー画像である。ここで、スルー画像とは、撮像素子10で所定のサンプリング間隔毎に撮像される画像(このサンプリング間隔は、人目には連続的に映る間隔)であって、表示装置(ここでは、画像表示モニタ17)上で表示されるために使用される画像である。
また、撮像素子10の近傍には、撮像素子10の温度を検出するための温度センサ23が設けられている。近時の一眼レフ方式の電子カメラでは、撮像素子として、一千万画素に近いあるいはこれを越えるような超高解像なCCD等を用いるようにもなってきており、撮像素子の高解像度化に伴い発熱の問題が顕在化してきている。ライブビューモードや動画記録モードでは、撮像素子10は長時間に渡ってフル稼働されるため、撮像素子10の発熱による温度上昇により、画質の劣化等、撮影に悪影響を与えるおそれがある。この温度センサ23は、撮像素子10が予め設定された所定の温度以上になった場合に、温度が低下するまで、ライブビューモードや動画記録モードを強制的に中断させて、撮像素子10の使用を制限する等の発熱対策に用いられる。
また、ライブビューモードや動画記録モードでは、クイックリターンミラー17をミラーアップ状態で維持し、メカニカルシャッタ11を開いた状態に保持する必要があるため、これらを駆動するためのモータ等を含む駆動装置等の発熱に伴う温度上昇により、撮影に悪影響を与えるおそれもある。従って、撮像素子10の温度を検出する温度センサ23に加えて又はこれに代えて、上述した駆動装置の温度を検出する温度センサを設けてもよい。さらに、CPU等の発熱部品を備える制御装置(制御マイコン)を構成する基板等に、その温度を検出する温度センサを設けてもよい。加えて、カメラの外気温を検出する温度センサを設けてもよい。
〔制御系の構成〕
図2は本実施形態に係る電子カメラの制御系の概略構成を示すブロック図である。同図において、101はマイクロコンピュータ等によって構成される制御装置(制御マイコン)であり、後述する各ブロックから出力される信号の入力を受けて所定の演算を行い、演算結果に基づいて制御信号を各ブロックへ出力する。なお、この制御装置101を含む各ブロックであって、電源を必要とするものには、不図示の電池(バッテリパック)から電力が供給されるようになっている。
SW1は上述した電源ダイヤルの回転位置に連動してオン/オフする電源スイッチである。SW2は上述したレリーズボタンを半押し位置まで押下することによりオンし、その後の該レリーズボタンのさらなる押し込みでもオンを保持し、該レリーズボタンの半押し位置から押し込みを解除するとオフする半押しスイッチである。SW3は上述したレリーズボタンを全押し位置まで押下することによりオンし、該レリーズボタンの全押し位置から押し込みを解除するとオフする全押しスイッチである。
SW4は上述した撮影動作モードボタンの押し込みによりオンし、該撮影動作モードボタンの押し込みの解除によりオフする撮影動作モードスイッチである。SW5,SW6は上述したコマンドダイヤルの回転によりオン/オフするスイッチであり、該コマンドダイヤルの回転方向の判別に使用する。
撮像素子10は、撮影レンズCLを透過した被写体光を受光して画像信号(蓄積電荷としてのアナログ信号)を出力する。撮像素子10からの画像信号は、A/D変換回路103に供給され、ゲイン調整などの処理が行われた後に、デジタル信号に変換され、画像処理回路105に送られる。タイミング回路104は、撮像素子10を駆動するタイミング信号及びA/D変換回路103に駆動するタイミング信号を出力する。
画像処理回路105は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成され、デジタル信号である原画像データに対しててホワイトバランス(WB)調整、輪郭補償、ガンマ補正などの画像処理を行うとともに、前述のA/D変換回路103から出力されるデジタル信号の原画像データを後述のバッファメモリ106へ出力する。また原画像データを画像処理した後に、所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮されたデータを伸長する伸長処理等を行う。さらに圧縮処理後の画像データを後述の記録媒体107へ出力する。
バッファメモリ106は、原画像データや圧縮処理後の圧縮画像データを一時的に格納するためのメモリであり、SRAM、VRAM、SDRAM等を用いることができる。記録媒体107はフラッシュメモリなどから構成されるメモリカード等であって、圧縮処理後の画像データ(静止画、動画)を記録するものであり、カメラに対して着脱可能に構成されている。
表示駆動回路108は、入力された画像信号(スルー画像や、記録媒体107に記録された画像の再生画像など)を画像表示モニタ17に出力して、当該画像を表示させるために画像表示モニタ17を駆動する回路である。測光装置110は、撮影レンズCLを透過し、測光素子14の検出値に基づいてレンズ透過光量を検出する。情報表示パネル(液晶素子等)111は表示駆動回路等を備え、撮影動作モード、シャッタ速度、絞り値などを表示する。
シャッタ駆動回路112は、シャッタ11の先幕及び後幕の保持並びにそれぞれの解除を制御する。モータ駆動回路114は、シーケンスモータ115の回転を制御する。シーケンスモータ115は既に公知で不図示のシーケンス駆動装置に組み込まれ、このシーケンス駆動装置を駆動することにより、クイックリターンミラーRMのアップ・ダウン、絞り22の絞り込み及びその開放、シャッタ11のチャージ等を行う。
絞り位置検出装置116は、シーケンス駆動装置により絞り22が絞り込まれるときの絞りの位置をパルスとして検出して出力する。117は絞り係止装置であり、この絞り係止装置117を作動させることにより、絞り22が係止されて絞り22の絞込みが停止するようになっている。焦点検出装置20は、撮影レンズCLによる焦点位置の調節状態を検出して出力する。レンズ駆動装置119は、撮影レンズCLのフォーカスレンズを光軸AX方向に進退駆動し、撮影レンズCLの焦点位置を調節する。
〔機能制限に関する処理〕
次に、図2の制御装置101によって実施される機能制限に関する処理について、図3に示す機能構成ブロック図、及び図4に示すフローチャートを参照して説明する。この機能制限に関する処理は、図2の制御装置101が不図示のプログラム記憶部から機能制限プログラムを読み込み、実行することにより実現される。制御装置101は、図3に示すように、この機能制限に関する処理を行うために、機能制限部122及び予測部123を有する機能制御部121を備えている。
機能制御部121は、所定の条件が成立した場合に、カメラが備える機能のうちの一部の機能の使用を、機能制限部122を介して制限する。機能制限部122は、機能制御部121で機能制限すべき事態が生じたと判断された場合に、このカメラが備える各種機能のうちの一部の機能を制限する。特に限定されないが、ここでは、撮像素子10の温度が上昇して、後述する所定の第1温度(機能制限開始温度)以上となった場合に、撮像素子10の温度上昇の主因である動画モードの使用を制限し、後述する所定の第2温度(機能制限解除温度)未満となった場合にその制限を解除する場合を例として説明する。
予測部123は、温度センサ23によって検出される温度センサ情報に基づいて、撮像素子10の温度の変化率を求め、機能制限がなされた後に、その時点から撮像素子10の温度が機能制限を解除する温度に到達するまでの時間を所定の近似式を用いて予測する。予測部123による予測結果は、機能回復状況情報125として、表示部(ここでは、画像表示モニタ17とする)に表示される。
また、制御装置101が備える不図示の制限情報記憶部130には、この処理を行う際に用いる各種の情報が予め記憶されている。制限情報記憶部130に記憶される機能制限情報としては、ここでは、機能制限開始温度情報131、機能制限解除温度情報132、検出間隔情報133、及び算出方式情報134が設定されている。
機能制限開始温度情報131は、動画モード(上述のライブビューモード又は動画記録モード)等が継続して実行された場合に、撮像素子10が連続的にフル稼働されることから、その温度が上昇し、過度に上昇した場合には、撮影画像へのノイズの混入や誤動作等の原因になることがあるため、そのようなノイズ混入や誤動作が生じない程度の温度として、撮像素子10の仕様や実際のテスト結果等により予め設定された温度情報である。ここでは、一例として、機能制限開始温度TH=70℃に設定されているものとする。
機能制限解除温度情報132は、機能制限部122を介して一旦機能制限を実施した後に、その機能制限を解除する温度として、機能制限開始温度よりも低い値に設定される温度情報であり、機能制限をその温度で解除し、その機能を再開した場合に、その再開時点から機能制限開始温度に再度到達すると予想されるまでの時間が十分に実用的であると考えられる程度の温度に設定される。即ち、この機能制限解除温度が高すぎると、機能を再開してもすぐに機能制限開始温度に到達してしまい、再度機能制限することになって不便であり、一方、低すぎても、機能を制限している時間が長くなり、やはり撮影者にとって不便であることから、これらの兼ね合いで適宜に設定される。また、一般に、カメラ(撮像素子)の温度は、別途冷却手段を備えていない限り、環境温度以下にはならないため、カメラの環境に関する仕様も考慮して設定される。但し、冷却手段を備えている場合には、環境温度よりも低い値に設定しても勿論よい。ここでは、一例として、機能制限解除温度TL=40℃に設定されているものとする。また、冷却手段は備えておらず、自然冷却するものとして説明する。
検出間隔情報133は、予測部123によって機能制限解除温度に到達するまでの時間を予測演算するために用いる温度センサ情報の検出間隔に関する時間情報である。ここでは、一例として、検出間隔t=2.5s(秒)が設定されているものとする。検出間隔は、ここでは、時間としたが、後述するように、温度であってもよい。
算出方式情報134は、予測部123が上述した予測演算を行う際に用いる近似式等が設定された情報であり、ここでは、近似式として「直線」が設定されているものとする。この近似式としては、撮像素子10が機能制限開始温度に到達して、その機能を制限した場合の撮像素子10の温度低下の実際の過程により近い近似曲線(二次曲線、三次曲線等)を用いてもよい。但し、機能制限解除温度に達するまでの予測時間は、それ程高精度が求められるものではなく、また、ここでは、後述するように、検出間隔毎に予測時間を再計算するようにしているので、直線近似でも十分に実用的であると考えられる。
図4はこの機能制限に関する処理の流れの概略を示すフローチャートである。なお、ここでは、簡単のため、カメラは動画モードに設定されている状態、即ち撮像素子10がフル稼働している状態にあるものとする。機能制御部121は、まず、温度センサ23による現在の検出温度(温度センサ情報)を検出し(S11)、この検出温度が機能制限開始温度以上となっているか否かを判断する(S12)。検出温度が機能制限開始温度未満であると判断した場合(Nの場合)には、S11の温度検出を継続し、検出温度が機能制限開始温度以上となっていると判断した場合(Yの場合)には、次に現在のモードが上述の動画モードであるか否かを判断する(S13)。
S13において、現在のモードが動画モードでないと判断した場合(Nの場合)には、この処理を終了する。なお、この場合には、撮像素子10の温度上昇原因が動画モードの実行によるものでなく、他の何らかの障害等によるものであると推定できるので、当該原因の追求処理や警告表示処理等を行うことになる。S13において、現在のモードが動画モードであると判断した場合(Yの場合)には、機能制限部122を介して機能制限処理を実施する(S14)。この機能制限処理は、ここでは、動画モードを終了し、モードを例えば1コマ撮影モードに変更するとともに、撮影者により手動で動画モードへの変更操作がなされた場合であっても、その変更を行わない(エラー等とする)処理である。なお、機能制限処理を実施した場合には、画像表示モニタ17に、温度上昇により当該一部機能を制限した旨、即ち動画モードを制限し、モードを静止画モード(例えば上述の1コマ撮影モード)に変更した旨の表示を行うようにしてもよい。
次いで、S11での温度検出から所定の検出時間間隔tの経過を待って(S15)、再度温度検出を行い(S16)、前回の温度検出で検出した検出温度(ここでは、S11で検出した検出温度)T1、今回の温度検出で検出した検出温度(S15で今回検出した検出温度)T2、及び機能制限解除温度TLに基づいて、下記の直線近似式(式1)を用いて、機能制限解除温度に達すると予測される予測時間Δtを予測演算する予測演算処理を実施し(S17)、その結果である機能回復状況情報125の画像表示モニタ17への表示処理を行う(S18)。
Δt=t(T2−TL)/(T1−T2) …(式1)
ここで、Δtは予測時間、tは検出時間間隔、T1は前回の検出温度(ここでは、S11で検出された温度であり、機能制限開始温度THであるものとする)、T2は今回の検出温度(S16で今回検出された現在温度)、TLは目標温度である機能制限解除温度である。
上述した通り、ここでは、t=2.5s、T1=TH=70℃、T2=65℃、TL=40℃であるので、これらを式1に代入して、
Δt=2.5s×(65℃−40℃)/(70℃−65℃)=12.5s
となり、12.5秒後に機能制限解除温度になると予測される。S18の機能回復状況情報の表示処理では、例えば、「機能制限解除まで残り12.5秒です。」、具体例として、ライブビュー機能が制限されている場合には、「ライブビュー再開まで残り12.5秒です。」等の表示を画像表示モニタ17に行う(図8の符号D1参照)。
次いで、S17の予測演算処理で求めた予測時間が「0」になったか否かを判断し(S19)、「0」になっていないと判断した場合(Nの場合)には、S15に戻って、検出時間間隔の経過を待って(S15)、一連の処理(S16〜S19)を繰り返す。但し、2回目以降のループ(S15〜S19)におけるS17の予測演算処理では、T1は前回(1回前のループ)のS16で検出された検出温度が、T2は今回(今回のループ)のS16で検出された検出温度となる。これにより、機能回復状況情報としての機能制限解除までの残り時間が順次更新され、表示されることなる。例えば、温度変化率a=(T1−T2)/tが変化しないと仮定すると、今回のS18での表示(2回目の表示)は、「機能制限解除まで残り10.0秒です。」ということになる。
S19において、予測時間が「0」になったと判断した場合(Yの場合)には、機能制限の解除処理を実施し(S20)、一連の処理を終了する。S20の機能制限の解除処理では、現在のモード(例えば、1コマ撮影モード)はそのままに、動画モードへの変更の禁止を解除し、あるいは現在のモードから従前の動画モード(例えば、ライブビューモード)へ復帰するようにしてもよい。これらを撮影者による事前の設定により何れかを選択できるようにしてもよい。
なお、S19では、予測時間が「0」か否かを判断するようにしたが、これに代えて、S16で直前に検出した検出温度T2が機能制限解除温度TL未満になっているか否かを判断し、検出温度T2が機能制限解除温度TL未満になっていないと判断した場合(Nの場合)には、S15に戻り、検出温度T2が機能制限解除温度TL未満になっていると判断した場合にS20に進むようにしてもよい。
図5は、撮像素子10の温度が直線的に低下するとした場合の撮像素子10の温度[℃](縦軸)及び予測時間[t](横軸)との関係を示した図である。機能制限開始温度TH=70℃で機能制限が開始され、撮像素子10の温度は低下し、検出間隔tの径過後、即ち2.5秒後に撮像素子10の温度T2=65℃が検出されている。温度変化率はa=(T1−T2)/t=(70℃−65℃)/2.5s=2℃/sとなり、機能制限解除温度に至るまでの予測時間は、t=(T2−TL)/a=(65℃−40℃)/2℃/s=12.5sとなり、この時点(機能制限開始から2.5秒後の時点)で機能回復状況情報として残り時間が12.5秒と表示される。その後2.5秒(検出間隔)毎に予測時間が再計算されるが、ここでは温度変化率は変化しないものとしているので、予測時間は機能制限開始から検出間隔2.5秒毎に、逐次、10.0秒、7.5秒、5.0秒、2.5秒、0秒と算出され、機能制限開始から15秒後に機能制限解除温度TL=40℃に至ることになる。
しかし、途中で温度変化率が変化した場合には、それに従って再計算されるので、例えば、図中点線で示すように、50℃の時点(機能制限開始から10秒の時点)で、温度変化率a=1℃/sに変化したとすると、これが45℃の時点(機能制限開始から12.5秒の時点)で検出され、この場合の機能制限解除温度に至るまでの予測時間は7.5秒となる。従って、この場合には、予測時間は機能制限開始から検出間隔2.5秒毎に、逐次、12.5秒、10.0秒、7.5秒、5.0秒、7.5秒、5.0秒、2.5秒、0秒と算出され、機能制限開始から20秒後に機能制限解除温度TL=40℃に至ることになる。
なお、上述した説明では、検出間隔情報133として、時間情報を設定して、検出間隔毎(具体的には、2.5秒毎)に温度検出を行うようにしたが、検出間隔情報133として、温度情報(例えば、5℃)を設定し、撮像素子10の温度が5℃低下する毎に、それに要する時間tを検出して、温度変化率a=(T1−T2)/tを算出するようにしてもよい。この場合は(T1−T2)=5℃であり、tは当該5℃低下に要した時間である。
また、上述した説明では、検出間隔毎に、機能制限解除温度に至るまでの残り時間(予測時間)を逐次算出するようにしており、撮像素子10の実際の温度低下の変化率が途中で変化した場合には、その変化に応じて逐次補正されることになるので、予測時間はより正確であるといえる。但し、簡易的に、温度変化率a=(T1−T2)/tの算出を最初の1回のみとし、2回目以降は、最初に求めた温度変化率aをそのまま用いて、予測時間Δt=(T2−TL)/aを算出して、機能回復状況情報として逐次表示するようにしてもよい。また、予測時間の算出を最初の1回のみとして、2回目以降の算出処理を省略して、その後は制御装置101が備える時計に基づいて、最初の予測時間から単純に経過時間を減算して、機能回復状況情報として逐次表示するようにしてもよい。
ところで、撮像素子10の実際の温度低下過程は環境温度(外気温)によって左右される。即ち、環境温度が高い場合には、温度低下の傾きは比較的に小さい(緩やか)ので、機能制限解除温度に至るまでに要する時間は長くなり、環境温度が低い場合には、逆に温度低下の傾きは大きい(急激)なので、機能制限解除温度に至るまでに要する時間は短くなる。以下、このような環境温度(外気温)を考慮した場合の処理について、説明する。
図6は環境温度の違いによる撮像素子10の温度低下曲線を示す図であり、図7は図6の点線で囲まれた領域Aを拡大した図である。これらの図において、縦軸は温度[℃]、横軸は経過時間[秒]を示しており、曲線a1は環境温度が高い場合の温度低下曲線を、曲線a3は環境温度が低い場合の温度低下曲線を、曲線a2は環境温度がこれらの中間である場合の温度低下曲線を示している。
これらの曲線a1〜a3の一般式は、下記の式2で表される。
TL=An×log(Δt)+T2 …式2
ここで、各記号の意味は、TLは目標温度である機能制限解除温度、T2は温度センサ23により検出された現在の温度、Δtは現時点から機能制限解除温度に至るまでに要すると予測される予測時間である。また、Anは係数であり、一例として、曲線a1の係数A1は「−17」、曲線a2の係数A2は「−27」、曲線a3の係数A3は「−37」である。これらの係数a1〜a3は、実験的に、あるいはシミュレーションにより理論的に求められ、上述した近似式(式2)とともに、算出方式情報134として制限情報記憶部130に予め記憶されているものとする。また、ここでは、検出間隔情報133として温度情報である「5℃」が設定されているものとする。
機能制限が開始されると、まず、機能制限開始温度TH(ここでは、70℃)から検出間隔情報133に係る検出温度間隔(ここでは、5℃)だけ撮像素子10の温度が減少するまで(即ち、65℃になるまで)の時間Δtsを実測(検出)し、上記の式2のΔtをΔtsに置き換えた下記の式3を用いて、係数Anを算出する(係数算出ステップ)。
An=(TL−T2)/log(Δts) …式3
ここで、TLは目標温度である機能制限解除温度(ここでは、TL=40℃)、T2は現在の検出温度(ここでは、70℃−5℃=65℃)である。
実測された時間Δtsに基づき係数Anが算出されたならば、この係数Anに基づいて、曲線a1〜a3に係る係数A1〜A3のうち、最も近い値を持つ曲線を抽出する(曲線抽出ステップ)。ここでは、例えば、曲線a2が抽出されたものとし、次いで、当該曲線a2に係る近似式に基づいて、機能制限解除温度に至るまでの予測時間を演算し(予測ステップ)、これを機能回復状況情報として表示する(表示ステップ)。次いで、予測ステップで算出される予測時間がΔt=0になるまで、これらの予測ステップ及び表示ステップを繰り返し実行する(繰返ステップ)。
これらの係数算出ステップ、曲線抽出ステップ、予測ステップ、表示ステップ、及び繰返ステップは、図4のS15〜S19と置き換えて実行され、その余のステップは図4と同じである。これにより、環境温度を考慮した上で、機能制限解除温度に至るまでの進行状況が逐次表示できるようになる。なお、予め求めておく曲線の数は、上述のようにa1〜a3の3つに限定されず、2つでも、4つ以上でもよい。
上述した環境温度を考慮した処理においては、係数算出ステップで算出した係数Anに基づいて、曲線抽出ステップで現在の環境温度に最適な近似曲線を抽出するようにしたが、環境温度を実測して、現在の環境温度に最適な近似曲線を抽出するようにしてもよい。即ち、図3に点線で示されているように、カメラ本体に当該カメラの外部環境温度(外気温)を検出するための外気温センサ140を温度センサ23とは別に設け、上述した曲線a1〜a3を予め環境温度と関連付けて、算出方式情報133として制限情報記憶部130に記憶しておく。例えば、環境温度が10℃〜30℃の温度範囲にある場合には曲線a2を、環境温度が10℃未満の場合には曲線a3を、環境温度が30℃以上である場合には曲線a1を用いるものと予め決めておき、外気温センサ140による検出温度を含む温度範囲に係る曲線を抽出するようにする。他の処理は上記と同様である。
なお、上述した説明では、機能制限解除温度に至るまでの予測時間(残り時間)を機能回復状況情報として、図8中符号D1で示すように、文字情報で表示するようにしたが、図8中符号D2で示すように、棒グラフのようなグラフ表示(バー表示)としてもよい。このようなグラフ表示を用いることにより、機能制限が解除されるまでの残り時間ないし進行状況を直感的に認識することができ、大まかな状況を容易に把握することができるようになる。このようなグラフ表示は、図8中符号D2のように横に長く表示するのみならず、縦に長く表示するようにしてもよい。また、このような棒グラフでなく、円グラフやその他の形状のグラフを用いてもよい。図8に示されているように、文字情報による機能回復状況情報D1と、このようなグラフ表示による機能回復状況情報D2を併用して(組み合わせて)表示するようにしてもよい。
また、上述した説明では、機能回復状況情報は、機能制限解除温度に至るまでの予測時間の変化を表示するものとしたが、撮像素子10のが機能制限解除温度に至るまでの温度変化の進行状況を表示するようにしてもよい。これらの予測時間変化と温度変化とを組み合わせて表示するようにしてもよい。
また、上述した説明では、機能回復状況情報は、画像表示モニタ17に表示するものとしたが、情報表示パネル111やファインダ内に表示させるようにしてもよい。この場合にも、機能回復状況情報の表示は、文字情報又はグラフ表示の何れでもよい。カメラ本体の外側に単一又は複数の発光素子等のインジケータを配置して、これを点灯又は点滅することにより、表示するようにしてもよい。単一の発光素子等を用いる場合には、点滅の速度を進行状況に応じて早くする等により、該進行状況を把握できるようにするとよい。
機能回復状況情報の表示は、これらのような視覚的に表示するものに限られず、ブザー等による音又は音声により聴覚的に表示(通知)するようにしてもよい。ブザー等による場合には、鳴動と停止を繰り返し、上述の発光素子等の点滅の速度変化と同様に、鳴滅の速度を変化させることにより、進行状況を把握できるようにするとよい。また、音の周波数を変化させて進行状況を把握できるようにしてもよい。音声による場合には、上述した機能回復状況情報の文字表示と同様な内容を読み上げるようにするとよい。これらの聴覚的表示を上述した視覚的表示と組み合わせてもよい。
上述した説明では、一部機能の制限として、動画モードの使用を禁止するものを例示したが、制限する機能は他の機能でもよく、また、制限する一部機能は複数でもよい。複数の一部機能を制限する場合には、機能回復状況情報を該制限された複数の一部機能毎に表示するようにしてもよい。
また、上述した説明では、部品温度が上昇して一部機能を制限する場合に、機能制限開始温度より低い値に設定された機能制限解除温度に低下するまでの進行状況を機能回復状況情報として表示するものとしたが、例えば、電子装置又はその部品によっては、これと反対に、部品温度が降下して一部機能を制限するような場合も考えられ、この場合には、機能制限開始温度より高い値に設定された機能制限解除温度に上昇するまでの機能回復状況情報を表示するようにできる。また、例えば、発熱部品(上記の例では、撮像素子10)の温度が上昇する一部機能を作動させた場合(上記の例では、動画モードを使用した場合)に、当該一部機能の作動開始から機能制限開始温度(機能制限解除温度ではない)に到達するまでの進行状況、即ち、該一部機能の使用開始後、温度上昇により該一部機能が制限されるに至るまでの時間等を、上記と同様に、文字表示で、あるいはグラフ表示等で、逐次表示するようにしてもよい。
上述した説明では、撮像素子10の温度を温度センサ23で検出して動画モードの使用を禁止するものを例示したが、撮像素子以外の発熱部品、例えば、クイックリターンミラーRMやメカニカルシャッタ11の駆動部、制御装置101を構成する制御マイコン(CPU等)を搭載した電子基板等の温度を検出して、これらを温度上昇させてしまう機能を制限する場合にも、本発明を適用することができる。
上述したように、本発明は、一眼レフ方式の電子カメラに用いて特に好適であるが、透過方式のファインダを搭載するコンパクトデジタルカメラであってもよく、フィルム式カメラであってもよい。また、カメラ機能付きの携帯端末(携帯電話、PDA等)、その他の撮影機能を有する電子装置であってもよい。さらには、本発明は、このような撮影機能を有する電子装置にも限定されず、電子計算機、車載電子機器、その他、発熱部品を有する電子装置一般に広く適用可能である。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
本発明の実施形態の電子カメラの概略構成を示す断面図である。 本発明の実施形態の電子カメラの制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の電子カメラの制御系の要部機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態の電子カメラの制御系により実行される機能制限に関する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の撮像素子の温度と予測時間との関係を示す図である。 本発明の実施形態の環境温度を考慮した場合の撮像素子の温度と経過時間との関係を示す図である。 図6のA部を拡大した図である。 本発明の実施形態の機能回復状況表示の一例を示す図である。
符号の説明
CM…電子カメラ、CB…カメラボディ、CL…撮影レンズ、FD…ファインダ部、RM…クイックリターンミラー、10…撮像素子、17…画像表示モニタ、23…温度センサ、101…制御装置、121…機能制御部、122…機能制限部、123…予測部、125…機能回復状況情報、130…制限情報記憶部、131…機能制限開始温度情報、132…機能制限解除温度情報、133…検出間隔情報、134…算出方式情報、140…外気温センサ。

Claims (12)

  1. 複数の機能を実施可能な電子装置であって、
    発熱部品と、
    前記発熱部品の発熱に基づく温度情報を検出する温度センサと、
    前記温度センサにより検出された温度情報に基づいて、前記複数の機能のうちの一部機能の実施制限および実施許容を制御する機能制御手段と、
    前記機能制御手段により前記一部の機能の実施制限がなされた場合には、その実施制限された機能が実施許容されるまでの回復状況を表す機能回復状況情報を表示する表示手段と、を有することを特徴とする電子装置。
  2. 前記機能制限手段は、前記温度センサによる検出温度が第1温度以上であるときに、前記一部の機能の実施制限を行わしめ、前記検出温度が該第1温度よりも低い第2温度未満であるときに前記一部の機能の実施許容を行わしめることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記表示手段は、前記機能回復状況情報を視認可能に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子装置。
  4. 前記表示手段は、前記機能回復状況情報を音又は音声を用いて表示することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子装置。
  5. 前記表示手段は、前記温度情報が、前記実施制限された前記一部機能を実施許容するときの温度に到達するまでの温度変化の進行状況を表示することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電子装置。
  6. 前記機能制限手段は、前記実施制限された前記一部機能が実施許容されるまでに要する時間を予測する予測部を含み、
    前記表示手段は、前記予測部により予測された時間を表示することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子装置。
  7. 前記予測部は、前記機能制限の開始後の少なくとも2つの時点における前記温度センサの検出値を所定の近似式に代入して、前記一部機能の実施許容が行われるまでの残り時間を算出することを特徴とする請求項6に記載の電子装置。
  8. 外気温を検出する外気温センサを更に備え、
    前記予測部は、前記外気温センサの検出値に応じて、前記残り時間の算出に用いる前記近似式を変更することを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
  9. 請求項1〜8に記載の電子装置は、被写体像を撮影する撮像素子を備えた電子カメラであり、前記発熱部品は、前記撮像素子を含むことを特徴とする電子カメラ。
  10. 前記電子カメラは、前記撮像素子で連続的に取得した画像を表示手段上に連続的に表示するライブビュー機能を有し、
    前記機能制御手段は、前記撮像素子の発熱に基づく温度情報が所定温度以上になると、前記ライブビュー機能を禁止することを特徴とする請求項9に記載の電子カメラ。
  11. 複数の機能を実施可能な電子装置の制御方法であって、
    発熱部品の発熱に基づく温度情報を検出する温度検出工程と、
    前記温度検出工程で検出された温度情報に基づいて、前記複数の機能のうちの一部機能の実施制限および実施許容を制御する機能制御工程と、
    前記機能制御工程により前記一部の機能の実施制限がなされた場合には、その実施制限された機能が実施許容されるまでの回復状況を表す機能回復状況情報を表示する表示工程と、を含むことを特徴とする電子装置の制御方法。
  12. 複数の機能を実施可能な電子装置であって、
    発熱部品と、
    前記発熱部品の発熱に基づく温度情報を検出する温度センサと、
    前記温度センサにより検出された温度情報に基づいて、前記複数の機能のうちの一部機能の実施制限および実施許容を制御する機能制御手段と、
    前記機能制御手段により前記一部機能が実施許容された状態で該一部機能が作動された場合に、その作動された機能が実施制限されるまでの進行状況を表す進行状況情報を表示する表示手段と、を有することを特徴とする電子装置。
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