JP2004117873A - 顕微鏡用撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力を低減でき、簡単に画質劣化の少ない長時間撮影を行うことができる顕微鏡用撮像装置を提供する。
【解決手段】被写体を撮像する固体撮像素子4と、固体撮像素子4を冷却する冷却素子6を有し、露出時間に応じて冷却素子4よる固体撮像素子4の冷却温度を設定する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCD等の固体撮像素子を用いた撮像装置に関し、特に長時間撮影のために撮像素子を冷却する冷却機能を備えた顕微鏡用撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、CCDのような固体撮像素子を用いた撮像装置は、撮像素子の自己発熱による温度上昇に伴って、暗電流が増加することが知られている。具体的には、暗電流は、約8〜10℃の温度上昇によって約2倍にも増加する。このため撮像素子は、自己発熱による温度上昇があると、暗電流によるノイズが増大するという問題が生じる。
【0003】
このため、例えば、顕微鏡蛍光撮影のように極めて低輝度な被写体を撮影するため長時間露光を行う必要があるような場合、暗電流を低減することが最も重要なこととなる。
【0004】
そこで、従来、このような暗電流を低減させる手段として、撮像素子を冷却する技術が採用され、例えば、特開平7−38019号公報に開示されるように、同一パッケージ内に固体撮像素子とともに、この固体撮像素子を冷却するためのペルチェ素子を内蔵した冷却型の固体撮像装置が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなペルチェ素子などの冷却素子を使用するものでは、冷却素子を駆動するために比較的大きな電力を消費するため、経済的に不利になるという問題があった。
【0006】
そこで、この問題を解決するための手段として、ドライアイスなどの冷却材を使用し、この冷却材により撮像素子を冷却する方法も採用されている。
【0007】
しかし、この方法は、装置を低価格で提供できるという利点があるが、装置を使用するたびに冷却材を用意しなければならないため、研究室や、病院等でルーチン的に利用される場合は、利便性に欠けるという問題があった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、消費電力を低減でき、簡単に画質劣化の少ない長時間撮影を行うことができる顕微鏡用撮像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、被写体を撮像する撮像手段と、前記撮像手段を冷却する冷却手段と、前記撮像手段の撮像条件に応じて前記冷却手段よる前記撮像手段の冷却温度を制御する制御手段とを具備したことを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記撮像手段は、固体撮像素子からなり、前記撮影条件は、前記固体撮像素子の露出時間であることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、さらに前記冷却手段よる前記撮像手段の冷却温度を変更する設定変更手段を備えたことを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記撮像手段による撮像が完了してからの経過時間を計測する時間計測手段を有し、該時間計測手段により所定の時間を計測すると、前記撮像手段の冷却温度を変更することを特徴としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、さらに除湿冷却手段を有し、該除湿冷却手段を所定の除湿用冷却温度まで制御した後、前記冷却手段よる前記撮像手段の冷却温度を設定することを特徴としている。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記撮像手段の温度を検出する温度検出手段を有し、該温度検出手段により検出される前記撮像手段の冷却温度が適切な冷却温度まで冷却されていない場合、適切な冷却温度に冷却されるまで待機した後、前記撮像手段による撮像を開始させることを特徴としている。
【0015】
この結果、本発明によれば、撮像装置の撮影条件に応じて撮像手段に対し、予め目標として用意された目標冷却温度に相当する適切な冷却温度を設定することができるので、過冷却することがなく、暗電流によるノイズを抑えた良好な撮影を行うことができる。
【0016】
また、本発明によれば、撮像手段による撮影が終了してから予め決められた時間が経過すると、撮像手段の目標冷却温度を省電力冷却温度に設定変えできるので、消費電力の浪費を抑えることができる。
【0017】
さらに、本発明によれば、撮像手段に対して急激な冷却温度の変化が生じても、結露は除湿冷却手段に発生するようにできるので、撮像手段の結露を防止することができる。
【0018】
さらにまた、本発明によれば、撮像手段が適切な冷却温度まで冷却された後、撮像が開始されるので、過冷却することがなく、暗電流によるノイズを抑えた良好な撮影を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態が適用される顕微鏡用撮像装置の概略構成を示し、図2は、顕微鏡用撮像装置に用いられる撮像装置本体の概略構成を示している。
【0021】
図において、1は撮像装置本体で、この撮像装置本体1は、図2に示すように密閉された函体101を有している。この函体101には、ガラス窓部102が設けられている。このガラス窓部102は、図示しない被写体の観察像の光束3が透過されるようになっている。
【0022】
筐体101内には、撮像手段としてのCCDなどの固体撮像素子4が設けられている。この固体撮像素子4は、ガラス窓部102に対して撮像面が配置され、固体撮像素子ドライバ5で生成されるタイミング信号に基づいた露出時間で駆動され、観察像を撮像し、画像信号を出力するようになっている。
【0023】
固体撮像素子4の上部には、冷却手段としての冷却素子6が密着して設けられている。この冷却素子6は、熱伝導体7を介して筐体101内面にも密着している。
【0024】
冷却素子6は、例えば、ペルチェ素子からなるもので、冷却素子ドライバ8より供給される電流により固体撮像素子4との接触面の温度を下降させるとともに、熱伝導体7に接する面の温度を上昇させるようになっている。この場合、冷却素子6の熱伝導体7に接する面の熱は、熱伝導体7を介して筐体101に伝わり、外部大気に放熱される。
【0025】
固体撮像素子4の上部には、冷却素子6と並べて温度検出センサ9が設けられている。この温度検出センサ9は、固体撮像素子4の温度を検出するもので、例えば、サーミスタや熱伝対からなっている。
【0026】
固体撮像素子4には、プリプロセス回路10が接続されている。このプリプロセス回路10は、固体撮像素子4から出力される信号をA/D変換するA/D変換器等を含むものである。
【0027】
プリプロセス回路10には、デジタルプロセス回路11が接続されている。このデジタルプロセス回路11は、プリプロセス回路10から出力されるデジタル信号から色信号生成処理、マトリックス変換処理、その他各種のデジタル処理を行うようになっている。
【0028】
デジタルプロセス回路11には、インターフェース12を介してメモリ13、表示装置14が接続されている。このインターフェース12は、デジタルプロセス回路11から出力されるデジタル画像をメモリ13に格納するためのものである。また、メモリ13に格納された画像は、表示装置14に表示されるようにもなっている。
【0029】
なお、上述では、インターフェース12には、メモリ13と表示装置14が接続されているが、例えば、PCIバスなどを介して、他の画像記録装置や、画像表示装置などに画像を送出することもできる。
【0030】
固体撮像素子ドライバ5、冷却素子ドライバ8、温度検出センサ9、プリプロセス回路10およびデジタルプロセス回路11には、制御手段としてシステムコントローラ(CPU)15が接続されている。このシステムコントローラ(CPU)15は、これら固体撮像素子ドライバ5、冷却素子ドライバ8、温度検出センサ9、プリプロセス回路10およびデジタルプロセス回路11を統括的に制御するためのものである。
【0031】
システムコントローラ(CPU)15には、各種SWからなる操作SW16、操作状態及びモード状態等を表示するための操作表示装置17および露出時間に応じた固体撮像素子4の冷却温度のテーブルや各種設定情報等を記憶するための不揮発性メモリ(EEPROM)18が接続されている。
【0032】
つまり、ここでの顕微鏡用撮像装置では、システムコントローラ(CPU)15が全ての制御を統括的に行っており、固体撮像素子ドライバ5による固体撮像素子4の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読み出しを行い、この信号をプリプロセス回路10を介してデジタルプロセス回路11に取込んで、各種信号処理を施した後にインターフェース12を介してメモリ13に格納するようになっている。また、システムコントローラ(CPU)15は、温度検出センサ9から読み出した固体撮像素子4の温度と、目標としている冷却温度とを比較し、この比較結果から冷却素子ドライバ8より冷却素子6に供給される電流を制御して、固体撮像素子4の冷却温度を設定するようにしている。
【0033】
次に、このように構成した第1の実施の形態の動作を図3に示すフローチャートに従い説明する。
【0034】
いま、固体撮像素子4の露出時間などの撮影に関する設定が操作SW16を介して行われると、システムコントローラ15は、固体撮像素子ドライバ5に対し露出時間の設定を行う。この場合、露出時間に対する固体撮像素子4の冷却温度と固体撮像素子4や冷却素子6が実際に冷却される際の温度のバラツキを見越したマージンを含む冷却温度を、不揮発性メモリ(EEPROM)18に保存されている冷却温度テーブルから検索する(ステップ301)。
【0035】
ここで、不揮発性メモリ(EEPROM)18に保存されている冷却温度テーブルは、例えば、図4に示すように、露出時間aと、露出時間毎の適切な固体撮像素子4の目標冷却温度bと、実際に冷却素子ドライバ8に設定するマージンを含む冷却温度(以下、マージン冷却温度c)が記憶されている。このテーブルの目標冷却温度bは、各露出時間aで撮影したときに、暗電流による影響が発生しなくなるに十分な冷却温度であり、また、マージン冷却温度cは、冷却素子6や固体撮像素子4の比熱の固体差を考慮した冷却温度であり、これらは、露出時間a毎に予め測定して決定しておく。また、目標冷却温度bとマージン冷却温度cは、常に、目標冷却温度b>マージン冷却温度cという関係になっている。
【0036】
次に、冷却素子ドライバ8にマージン冷却温度cを設定し、固体撮像素子4の温度が目標冷却温度以下になるように制御する(ステップ302)。この場合、固体撮像素子4が目標冷却温度b以下になるように冷却が開始されるが、実際には、冷却を開始した瞬間から直ぐには目的とする冷却温度に到達しない。
【0037】
そこで、システムコントローラ15は、温度検出センサ9から固体撮像素子4の温度Tを検出し(ステップ303)、この検出した固体撮像素子4の温度Tと、予め目標として用意されたマージン冷却温度cに相当する冷却温度Tthを比較し(ステップ304)、温度Tが冷却温度Tthより高ければ、ステップ303に戻って、再度、固体撮像素子4の温度を検出する。
【0038】
以後、固体撮像素子4が目標冷却温度b以下になるまでステップ303、304の動作が繰り返される。そして、固体撮像素子4の温度が、冷却温度Tthより下がれば、暗電流によるノイズが発生しない条件であるとして固体撮像素子4により撮影を行う(ステップ305)。
【0039】
そして、固体撮像素子4により撮影された画像は、プリプロセス回路10、デジタルプロセス回路11、インターフェース12を介してメモリ13に保存されるとともに、表示装置14に表示される。
【0040】
従って、このようにすれば、撮像装置の露出時間に応じて固体撮像素子4に対し、目標とする冷却温度として、あらかじめ用意されたマージン冷却温度に相当する適切な温度を設定することができるので、固体撮像素子4を過冷却することがなく、暗電流によるノイズを抑えた良好な撮影を行うことができる。これにより、消費電力を低減できるとともに、簡単に画質劣化の少ない長時間撮影を行うことができるので、長時間露光が必須となる顕微鏡蛍光撮影のように極めて低輝度な被写体に対しても安定した条件の下で撮影することが可能となる。
【0041】
勿論、この場合、冷却素子ドライバ8より冷却素子6に電流を供給していない状態では、通常の撮像装置として使用することもできる。
【0042】
なお、上述した実施の形態では、固体撮像素子4の露出時間に応じて固体撮像素子4を目標とする冷却温度に制御するようにしたが、露出時間に代えて、周囲温度などを含む撮影条件に応じて目標とする冷却温度を制御するようにしてもよい。また、システムコントローラ15は、撮像装置に対する操作が行われる前(または後)に冷却素子6による固体撮像素子4の目標冷却温度を変更する設定変更手段を設けるようにしてもよい。
【0043】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。
【0044】
この場合、第2の実施の形態が適用される顕微鏡用撮像装置は、図1において、システムコントローラ(CPU)15に、時間計測手段としてタイマ19が設けられている。このタイマ19は、固体撮像素子4による撮影が終了してからの経過時間を計測し、所定の時間が経過したときに割込みを発生させる機能を有するものである。その他は、全て図1と同様なので、同図を援用するものとする。
【0045】
次に、このように構成した第2の実施の形態の動作を図5(a)(b)に示すフローチャートに従い説明する。
【0046】
この場合、図5(a)に示すフローチャートのステップ501〜ステップ505までの処理は、上述した第1の実施の形態の図3のステップ301〜ステップ305までの処理と全く同様なので、ここでの説明を省略する。
【0047】
そして、ステップ505で、固体撮像素子4による撮影が完了すると、タイマ19が起動される(ステップ506)。タイマ19は、固体撮像素子4による撮影が終了してからの経過時間を計測し、予め決められた時間が経過したときにタイマ割込みを発生する仕組みになっている。この予め決められた時間は、例えば、不揮発性メモリ(EEPROM)18に記憶されており、必要になったときにシステムコントローラ15が読み出して使用する。この場合の不揮発性メモリ(EEPROM)18への経過時間の設定は、操作SW16と操作表示装置17を介して、オペレータが好みとする経過時間を設定して記憶させるようにすることもできる。
【0048】
タイマ割込みが発生すると、図5(b)に示すフローチャートにおいて、システムコントローラ15は、冷却素子ドライバ8に対して、固体撮像素子4の目標冷却温度を省電力冷却温度に設定変更する(ステップ507)。そして、タイマ19による撮影後、経過時間の計測を停止させる(ステップ508)。
【0049】
この場合、固体撮像素子4に対して設定変更された省電力冷却温度は、撮影時の冷却温度よりも高い温度設定であり、最長露光時の固体撮像素子4の冷却温度に到達するまでの時間が数秒以内に変化できる値として予め計測し決定されたものである。
【0050】
従って、このようにしても撮像装置の露出時間に応じて固体撮像素子4の適切な冷却温度を設定することにより、過冷却することがなく、暗電流によるノイズを抑えた良好な撮影を行うことができる。
【0051】
また、固体撮像素子4による撮影が終了してから予め決められた時間が経過すると、タイマ割込みが発生し、固体撮像素子4の目標とする冷却温度を省電力冷却温度に設定変えするようになるので、消費電力の浪費を抑えることができる。
【0052】
なお、ここでは、省電力冷却温度を設定しているが、冷却しない状態から、数秒以内で、最長露光時の固体撮像素子4の目標冷却温度に到達するならば、冷却素子6への通電をOFFにして冷却しなくともよい。
【0053】
ここで、システムコントローラ15をパソコン、操作表示装置17をモニタ、操作16をマウスやキーボードに置き換えた場合、ステップ505で、固体撮像素子4により撮影が完了すると、パソコン内部のタイマ19が起動し、マウスやキーボードの操作がない状態でタイマ19が予め決められた時間経過すると、パソコンがスリープ状態になると同時に、固体撮像素子4の目標とする冷却温度を省電力冷却温度に設定変更するような構成でもよい。
【0054】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0055】
この場合、第3の実施の形態が適用される顕微鏡用撮像装置は、図1と同様なので、同図を援用するものとする。また、顕微鏡用撮像装置に用いられる撮像装置本体1は、図6に示すように密閉された筐体101内部に、除湿冷却手段として除湿冷却素子20が設けられている。この除湿冷却素子20は、通電すると温度が上昇する面を筐体101と密着させ、温度が下降する冷却面を筐体1内部の空気に接するように配置されている。また、冷却面の温度が下降して、結露が生じて水滴となった場合は、ドレイン201を通って筐体1外部に排泄されるようになっている。このような除湿冷却素子20は、システムコントローラ15により制御される除湿冷却素子ドライバ(図示せず)により駆動さる。その他は、図2と同様なので、同一部分には、同符号を付して説明を省略する。
【0056】
次に、このように構成した第3の実施の形態の動作を図7に示すフローチャートに従い説明する。
【0057】
この場合、固体撮像素子4の露出時間などの撮影に関する設定が操作SW16を介して行われると、システムコントローラ15は、固体撮像素子ドライバ5に対し露出時間の設定を行う。
【0058】
この場合、露出時間に対応した固体撮像素子4の目標冷却温度、マージン冷却温度および除湿用冷却温度を、不揮発性メモリ(EEPROM)18に保存されている冷却温度テーブルから検索する(ステップ701)。
【0059】
ここで、不揮発性メモリ(EEPROM)18に保存されている冷却温度テーブルは、図8に示すように、上述した図4の冷却温度テーブルと同様、露出時間aと、露出時間毎の適切な固体撮像素子4の目標冷却温度bと、実際に冷却素子ドライバ8に設定するマージンを含むマージン冷却温度cの他に、除湿冷却素子20の除湿冷却温度dが記憶されている。除湿冷却温度dは、冷却素子6および固体撮像素子4に結露が生じない除湿効果が得られるような冷却温度であり、これらは、露出時間a毎に予め測定して決定しておく。
【0060】
次に、図示しない除湿用冷却素子ドライバに除湿用冷却温度dを設定し、除湿冷却素子20の冷却温度が除湿用冷却温度dになるように設定する(ステップ702)。これにより、除湿冷却素子20は、除湿用冷却温度dになるまで冷却温度が制御される。
【0061】
そして、除湿用冷却温度dに制御された後、冷却素子ドライバ8にマージン冷却温度cを設定し、固体撮像素子4の冷却温度がマージン冷却温度cになるように制御する(ステップ703)。
【0062】
以下、ステップ704〜ステップ706の処理が実行されるが、ここでの処理は、第1の実施の形態の図3で述べたと同様なので、ここでの説明は省略する。
【0063】
従って、このようにしても撮像装置の露出時間に応じて固体撮像素子4の適切な冷却温度を設定することにより、過冷却することがなく、暗電流によるノイズを抑えた良好な撮影を行うことができる。
【0064】
また、除湿冷却素子20により所定の除湿用冷却温度まで制御した後、冷却素子6よる固体撮像素子4の適切な冷却温度を設定するようにしたので、固体撮像素子4の急激な冷却温度の変化によっても、結露は除湿冷却素子20に発生するようになり、固体撮像素子4での結露を確実に防止することができる。
【0065】
(第4の実施の形態)
次に、本発明の第4の実施の形態を説明する。
【0066】
この場合、第4の実施の形態が適用される顕微鏡用撮像装置は、図1と同様なので、同図を援用するものとする。
【0067】
そして、このように構成した第4の実施の形態の動作を図9に示すフローチャートに従い説明する。
【0068】
この場合、ステップ901〜ステップ903までの処理は、第1の実施の形態で述べと同様なので、ここでの説明は省略する。
【0069】
そして、ステップ904で、温度検出手段として温度検出センサ9から検出した固体撮像素子4の温度Tと、予め目標として用意されたマージン冷却温度cに相当する目標とする冷却温度Tthを比較する。ここで、固体撮像素子4の温度Tが、冷却温度Tthに到達していない場合は、ステップ905に進み、固体撮像素子4の最初の温度確認かどうかを判断する。最初の温度確認ならば、操作表示装置17に対して、固体撮像素子4が適切に冷却されるまで待機するか、それとも、直ぐに撮影を開始するかを問い合わせるメッセージを表示する(ステップ906)。
【0070】
次に、オペレータが、”待機する”を選択すると(ステップ907)、ステップ903に戻って、再度、固体撮像素子4の温度Tの検出を行う。そして、ステップ904で、固体撮像素子4の温度Tと目標とする冷却温度Tthとの比較を再度行い、ここでも、固体撮像素子4の温度Tが、冷却温度Tthに到達していないと、ステップ905に進む。この場合、最初の温度確認でないので、直ちにステップ903に戻る。このような処理を固体撮像素子4の温度Tが目標とする冷却温度Tthになるまで繰り返し、その後、温度Tが目標とする冷却温度Tthになったならば、ステップ908に進み、固体撮像素子4による撮影を行う。
【0071】
なお、ステップ906での、操作表示装置17に対して固体撮像素子4が適切に冷却されるまで待機するか、それとも、直ぐに撮影を開始するかの問い合わメッセージに対して、ステップ907で、オペレータが”直に撮影する”を選択すると、直ちにステップ908に進み、固体撮像素子4による撮影を行う。
【0072】
従って、このようにすれば、固体撮像素子4が適切な冷却温度まで冷却された後、撮像が開始されるので、過冷却することがなく、暗電流によるノイズを抑えた良好な撮影を行うことができる。また、オペレータが、暗電流によるノイズが画像に含まれていることを許容するような場合は、固体撮像素子4が目標とする冷却温度になる前に、直ちに撮影を行うことができる。
【0073】
(第5の実施の形態)
次に、本発明の第5の実施の形態を説明する。
【0074】
第5の実施の形態が適用される顕微鏡用撮像装置は、図1と同様なので、同図を援用するものとする。この第5の実施の形態は、タイムラプス撮影が可能な装置に本発明を適用したものである。
【0075】
タイムラプス撮影では、撮影間隔が長い場合、撮影していない間も固体撮像素子4を冷却し続けると、消費電力を著しく浪費する。
【0076】
そこで、撮影間隔が所定の時間よりも長い場合は、撮影を終了したときに、固体撮像素子4の目標冷却温度の設定を一時的に上げるようにする。このときの設定温度は、撮影間隔の所定時間(Tinterva1)以内に、撮影時の露出時間に対応した固体撮像素子4の冷却温度に変更できるような値を予め求めておき、この値を設定する。そして、撮影を終了して次の撮影が始まる所定時間(Tinterva1)の直前に冷却素子6をタイムラプス撮影に用いる露出時間に対応した冷却温度に設定する。この場合の固体撮像素子4での撮影については、上述した第1の実施の形態で述べた処理と同じなので、ここでの説明は省略する。
【0077】
従って、このようにすれば、タイムラプス撮影を行う場合において、撮像装置の露出時間に応じて撮像素子の冷却温度を設定することができるので、過冷却することがなく、暗電流によるノイズを抑えた良好な撮影を行うことができる。また、撮影を行わない間は、冷却素子6の冷却温度を撮影時よりも高く設定するようにできるので、消費電力の浪費を抑えることができる。
【0078】
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。
【0079】
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
【0080】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、撮像装置の撮影条件に応じて撮像手段の適切な冷却温度を設定することにより、過冷却することがなく、暗電流によるノイズを抑えることができ、これにより消費電力を低減でき、簡単に画質劣化の少ない長時間撮影を行うことができる顕微鏡用撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の顕微鏡用撮像装置の概略構成を示す図。
【図2】第1の実施の形態の顕微鏡用撮像装置に適用される撮像装置本体の概略構成を示す図。
【図3】第1の実施の形態の顕微鏡用撮像装置の動作を説明するフローチャート。
【図4】第1の実施の形態の顕微鏡用撮像装置に用いられる冷却温度テーブルを示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の顕微鏡用撮像装置の動作を説明するフローチャート。
【図6】本発明の第3の実施の形態の顕微鏡用撮像装置に適用される撮像装置本体の概略構成を示す図。
【図7】第3の実施の形態の顕微鏡用撮像装置の動作を説明するフローチャート。
【図8】第3の実施の形態の顕微鏡用撮像装置に用いられる冷却温度テーブルを示す図。
【図9】本発明の第4の実施の形態の顕微鏡用撮像装置の動作を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…撮像装置本体
101…筐体
102…ガラス窓部
3…光束
4…固体撮像素子
5…固体撮像素子ドライバ
6…冷却素子
7…熱伝導体
8…冷却素子ドライバ
9…温度検出センサ
10…プリプロセス回路
11…デジタルプロセス回路
12…インターフェース
13…メモリ
14…表示装置
15…システムコントローラ
16…操作SW
17…操作表示装置
18…不揮発性メモリ(EEPROM)
19…タイマ
20…除湿冷却素子
201…ドレイン

Claims (6)

  1. 被写体を撮像する撮像手段と、
    前記撮像手段を冷却する冷却手段と、
    前記撮像手段の撮像条件に応じて前記冷却手段よる前記撮像手段の冷却温度を制御する制御手段と
    を具備したことを特徴とする顕微鏡用撮像装置。
  2. 前記撮像手段は、固体撮像素子からなり、
    前記撮影条件は、前記固体撮像素子の露出時間であることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡用撮像装置。
  3. さらに前記冷却手段よる前記撮像手段の冷却温度を変更する設定変更手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の顕微鏡用撮像装置。
  4. 前記撮像手段による撮像が完了してからの経過時間を計測する時間計測手段を有し、該時間計測手段により所定の時間を計測すると、前記撮像手段の冷却温度を変更することを特徴とする請求項1または2記載の顕微鏡用撮像装置。
  5. さらに除湿冷却手段を有し、該除湿冷却手段を所定の除湿用冷却温度まで制御した後、前記冷却手段よる前記撮像手段の冷却温度を設定することを特徴とする請求項1または2記載の顕微鏡用撮像装置。
  6. 前記撮像手段の温度を検出する温度検出手段を有し、該温度検出手段により検出される前記撮像手段の冷却温度が適切な冷却温度まで冷却されていない場合、適切な冷却温度に冷却されるまで待機した後、前記撮像手段による撮像を開始させることを特徴とする請求項1または2記載の顕微鏡用撮像装置。
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