JP2003304420A - 撮像装置および撮像方法 - Google Patents

撮像装置および撮像方法

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JP2003304420A
JP2003304420A JP2002110344A JP2002110344A JP2003304420A JP 2003304420 A JP2003304420 A JP 2003304420A JP 2002110344 A JP2002110344 A JP 2002110344A JP 2002110344 A JP2002110344 A JP 2002110344A JP 2003304420 A JP2003304420 A JP 2003304420A
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JP
Japan
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image pickup
cooling
solid
state image
temperature
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JP2002110344A
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English (en)
Inventor
Shin Komata
慎 小俣
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CCD撮像素子を短時間で冷却することによ
って、画質の向上と省電力化を図ることができ、さらに
冷却機構を着脱自在とすることによって、デジタルカメ
ラの携帯性を維持する。 【解決手段】 レンズ部11を介してCCD撮像素子1
2に被写体の像が結像される。CCD保持部13の保持
面には、CCD撮像素子12が保持され、保持部13の
接触面14には、温度センサ15が設けられている。演
算部16では、カメラパラメータ部17からデジタルカ
メラ1を設定するために必要なさまざまなパラメータが
供給される。表示部18には、デジタルカメラのさまざ
まな設定、温度センサ15で検出される温度、CCD撮
像素子12の温度が撮影に適した温度であるか否かの表
示などが表示される。挿入路19には、着脱自在の冷却
ユニット2の接触部21が挿入されたときに、挿入部2
1と接触面14とが接触するように設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、温度が上昇する
ことによってその特性が落ちる固体撮像素子、例えばC
CD(Charge Coupled Device)撮像素子を短時間で冷
却することができる撮像装置および撮像方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VTR一体型デジタルビデオカメ
ラやデジタルスチルカメラ(以下、これらを総じて「デ
ジタルカメラ」と称する)では、撮像部に例えばCCD
撮像素子が搭載されている。このようにCCD撮像素子
が搭載されているデジタルカメラで撮影すると、CCD
撮像素子の温度が上昇する。これは、CCD撮像素子に
蓄積された電荷を転送するときに起こる発熱が原因であ
り、CCD撮像素子およびその駆動回路から起こる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】CCD撮像素子の温度
上昇に伴ってCCD撮像素子から出力される信号に含ま
れる暗電流が増加し、黒レベルが基準値より上昇する。
その結果、CCD撮像素子から得られる画像のS/N
(Signal / Noise)比が悪化するので、画質は劣化す
る。
【0004】駆動電力の小さいCCD撮像素子であって
も10度前後の温度上昇がある。しかしながら、CCD
撮像素子の温度が10度上昇すると、暗電流は2倍以上
増加する。このため、CCD撮像素子を搭載したデジタ
ルカメラにおいて、S/N比の良い画像を撮影すること
は困難である。特に、暗い撮影条件下においてアンプゲ
インを大きくしたり、電荷蓄積時間を長くして高感度を
得ようとしたりすると、暗電流の影響が大きくなるの
で、画質が著しく劣化する問題があった。
【0005】そこで、暗電流を抑えてS/N比の良い画
像を得るために、CCD撮像素子を冷却しながら撮影す
るという手法が従来から知られている。(特開平8−1
30668号公報、特開平9−162379号公報、特
開2000−228736号公報など参照)このCCD
撮像素子を冷却する冷却機構の一例として、ペルチェ素
子を用いたものがある。
【0006】ペルチェ素子は、異なる金属の接合部に電
流を流すことによって、両金属間に温度差が生じる現象
(ペルチェ効果)を利用した冷却素子である。このペル
チェ素子の吸熱面にCCD撮像素子を接触させ、放熱面
に放熱板などを接触させることによって、CCD撮像素
子の冷却を行うことができる。
【0007】しかしながら、ペルチェ素子などの冷却機
構でCCD撮像素子を冷却する場合、その冷却機構はデ
ジタルカメラに内蔵されている(以下「冷却デジタルカ
メラ」と称する)。そのため、冷却機構を備えていない
消費者向けのデジタルカメラと比較すると、冷却デジタ
ルカメラは、その本体の体積が巨大なものになる。
【0008】その理由として、冷却機構の一例であるペ
ルチェ素子を駆動させるためには、かなりの電力が必要
となり、常時CCD撮像素子を冷却するためには莫大な
消費電力が必要となる。現状の消費者向けのデジタルカ
メラの内部に備えているバッテリ(以下「内部バッテ
リ」と称する)では、供給電力が制約され、ペルチェ素
子の能力を充分に発揮できず、充分な冷却を行うことが
できないことも考えられる。従って、ペルチェ素子の能
力を充分に発揮するためには、現状の内部バッテリの容
量を大きくする必要があり、それに伴ってデジタルカメ
ラの形状も大きくなるため、デジタルカメラの携帯性を
損なう問題があった。
【0009】このようなことから、冷却デジタルカメラ
は、天体観測などの用途に特化された製品となってい
た。なお、この冷却デジタルカメラにおけるCCD撮像
素子に対する冷却は、連続的に冷却を維持し続けるもの
が殆どであり、一般的な撮影用途としては過剰且つ長時
間な冷却を行うものであった。そのため、冷却デジタル
カメラでは、CCD撮像素子周辺の結露の発生が問題と
なり、CCD撮像素子周辺の結露対策が必要とされてい
た。
【0010】これらの理由から、現在に至っても、消費
者向けのデジタルカメラにおいて、CCD撮像素子の温
度上昇によって発生する暗電流を根本的に除去するもの
は存在しなかった。
【0011】しかしながら、CCD撮像素子を冷却する
ことによって、容易に暗電流を抑えることができる、す
なわち容易に画質の向上を図ることができるので、消費
者向けのデジタルカメラに冷却機構を搭載したいという
強い要望があった。
【0012】従って、この発明の目的は、CCD撮像素
子を短時間で冷却することによって、画質の向上と省電
力化を図ることができ、さらに冷却機構を着脱自在とす
ることによって、デジタルカメラの携帯性を維持するこ
とができる撮像装置および撮像方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために請求項1に記載の発明は、固体撮像素子を有する
撮像装置において、固体撮像素子を短時間で冷却する冷
却手段と、固体撮像素子の温度を検知する温度検知手段
と、固体撮像素子に電荷が蓄積される直前に固体撮像素
子の冷却を開始し、固体撮像素子に蓄積された電荷の転
送を行うように制御する制御手段とを有することを特徴
とする撮像装置である。
【0014】請求項12に記載の発明は、固体撮像素子
を有する撮像方法において、固体撮像素子を短時間で冷
却し、固体撮像素子の温度を検知し、固体撮像素子に電
荷が蓄積される直前に固体撮像素子の冷却を開始し、固
体撮像素子に蓄積された電荷の転送を行うように制御す
るようにしたことを特徴とする撮像方法である。
【0015】固体撮像素子を短時間で冷却することによ
って、固体撮像素子から得られる画像の画質、すなわち
S/N比の向上を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。そして、この発明の説明
を容易とするために、デジタルスチルカメラに、この発
明を適用した一実施形態を以下に示す。
【0017】図1は、この発明が適用された一実施形態
の概略的構成を示す。参照符号1で示すデジタルスチル
カメラでは、レンズ部11を介してCCD撮像素子12
に被写体の像が結像される。CCD保持部13の保持面
には、CCD撮像素子12が保持され、CCD保持部1
3の接触面14には、温度センサ15が設けられてい
る。この温度センサ15は、一例としてサーミスタが用
いられる。なお、温度センサ15が設けられている接触
面14は、冷却ユニット2と接触する面となる。温度セ
ンサ15では、CCD保持部13の温度に基づいた信号
が演算部16へ供給される。
【0018】演算部16では、カメラパラメータ部17
からデジタルスチルカメラ1を設定するために必要なさ
まざまなパラメータが供給される。例えば、焦点制御、
シャッタースピード制御、絞り制御、および露光制御な
どに関するパラメータがカメラパラメータ部17から演
算部16へ供給される。演算部16によって制御される
表示部18には、レンズ部11を介して撮像される被写
体や、デジタルスチルカメラのさまざまな設定、温度セ
ンサ15で検知される温度、CCD撮像素子12の温度
が撮影に適した温度であるか否かの表示などが表示され
る。
【0019】デジタルスチルカメラ1の本体に設けられ
た挿入路19には、冷却ユニット2の接触部21が挿入
される。すなわち、冷却ユニット2は、デジタルスチル
カメラ1に着脱自在とされる。この挿入路19は、接触
部21を挿入したときに、挿入部21と接触面14とが
接触するように設けられている。
【0020】ここで、図2を参照して、冷却ユニット2
の一例を説明する。ペルチェ素子22の吸熱面は、接触
部21と接触され、ペルチェ素子22の放熱面は、放熱
機構23と接触される。放熱機構23は、一例としてヒ
ートシンクおよび/またはファンから構成される。ペル
チェ素子22の吸熱面および放熱面の温度が熱電変換部
24へ供給される。熱電変換部24は、ペルチェ素子2
2の吸熱面と放熱面との間に生じる温度差を利用して電
力を発生させる。発生した電力は、端子25および26
を介してペルチェ素子22の駆動電力に還元させる。
【0021】ここで、最大吸熱量が5Wのペルチェ素子
を用いてCCD撮像素子12の温度変化の一例の特性図
を図3に示す。この図3に示す特性図は、横軸を時間と
し、縦軸をCCD撮像素子12の温度とする。この図3
Aの特性図から、CCD撮像素子12の温度を10度低
下させるために約16秒かかる。この時間は、ペルチェ
素子の吸熱量に比例して短縮される。従って、最大吸熱
量が20Wのペルチェ素子を使用すると約4秒でCCD
撮像素子12の温度を10度低下させることが可能であ
る。一例として、吸熱量が5Wのペルチェ素子を4個並
べて使うことで、同様の効果が得られる。ただし、吸熱
量が大きいペルチェ素子は、吸熱面および放熱面の面積
も大きくなるため、例えばCCD撮像素子12との面積
差を吸収する熱伝導板が必要となる。なお、一般的にC
CD撮像素子12の温度が8度低下すると暗電流に依る
ノイズは、約6[dB]低下するので、半分になる。
【0022】また、図3Bの特性図から、冷却を開始し
てから温度が下がり始める間に、僅かな時間遅れが存在
する。この時間遅れは、CCD保持部13の材質を、熱
容量が小さく、熱伝導率の高い材質とすることによっ
て、小さくすることが可能である。また、この時間遅れ
を考慮して、冷却を開始するタイミングを早めることに
よって、より冷却の効率を図ることができる。
【0023】このように、CCD撮像素子12を冷却し
て、暗電流を抑えることによって、画質の向上したこと
がより現れる状況は、暗い撮影条件下においてアンプゲ
インを大きくしたり、電荷を蓄積する時間を長くして高
感度を得ようとしたりする一般的に暗所で行われるスロ
ーシャッター撮影のときである。この場合、暗い場所で
の撮影および電荷を蓄積する時間を長くする撮影では、
画像の取り込みに時間が必要となる。従って、被写体の
動きは、非常にゆっくりしたもの、若しくは静止したも
のであると想定できる。
【0024】具体的には、高感度モードで画像を取り込
む場合、約4秒間でCCD撮像素子12を冷却した後、
約数秒の画像取り込み時間が必要である。この実施形態
では、レリーズスイッチを押して、被写体の像の取り込
み開始までの約4秒間でCCD撮像素子12の温度を約
10度下げ、温度センサ15によって温度が約10度下
がったことを検知して、その後、約数秒間の画像取り込
みを行い、CCD撮像素子12の読み出しを行う。この
ようなプロセスでCCD撮像素子12を冷却することが
できるので、冷却を行ったとしても撮影者にストレスを
与えることはない。
【0025】ここで、CCD撮像素子12とペルチェ素
子との面積差を吸収する熱伝導板を備えた一例を図4に
示す。なお、この一例では、説明を容易とするために、
CCD保持部13とペルチェ素子33との間に熱伝導板
32を設け、CCD撮像素子12を冷却する。図4に示
すように、CCD保持部13の保持面には、CCD撮像
素子12が保持され、CCD保持部13の接触面14に
は、熱伝導板32が設けられている。この熱伝導板32
は、熱容量が小さくて、熱伝導率が高い材質が選択され
る。例えば、銅、アルミニウム、銀、カーボングラファ
イトなどの材質が適用される。また、この熱伝導板32
によってCCD保持部13の接触面14とペルチェ素子
33の吸熱面との大きさの差異が吸収される。CCD保
持部13の接触面14付近には、CCD保持部13を囲
むように、CCD撮像素子12の駆動回路の基板31が
設けられている。ペルチェ素子33は、上述したように
4個のペルチェ素子が並べられたものである。
【0026】図5を参照して、CCD撮像素子12を冷
却する回路構成の第1の例を説明する。この第1の例で
は、ペルチェ素子33の放熱面には、放熱機構50が設
けられる。CCD保持部13には、温度センサ15が設
けられ、その温度センサ15によってCCD保持部13
の温度に基づいた信号が制御部45へ供給される。
【0027】レリーズスイッチ41が半押しとされる
と、ハイレベルの信号が出力され、レリーズスイッチ4
1がその他の状態であると、ローレベルの信号が出力さ
れる。レリーズスイッチ41から出力される信号は、ア
ンドゲート43の一方の入力端子に供給される。
【0028】冷却モードスイッチ42がオンとされる、
すなわち冷却モードがオンとされると、ハイレベルの信
号が出力され、冷却モードスイッチ42がオフとされ
る、すなわち冷却モードがオフとされると、ローレベル
の信号が出力される。冷却モードスイッチ42から出力
される信号は、アンドゲート43の他方の入力端子に供
給される。
【0029】アンドゲート43では、供給されるレリー
ズスイッチ41からの信号と、冷却モードスイッチ42
からの信号とが共にハイレベルの場合、ハイレベルの信
号が出力され、何れか一方または両方の信号がローレベ
ルの場合、ローレベルの信号が出力される。アンドゲー
ト43から出力される信号は、RSフリップフロップ4
4の入力端子Sに供給される。
【0030】RSフリップフロップ44の入力端子Sに
ハイレベルの信号が供給されると、出力端子Qからハイ
レベルの信号が出力され、入力端子Sにローレベルの信
号が供給されると、出力端子Qからローレベルの信号が
出力される。RSフリップフロップ44から出力される
信号は、タイマ46およびペルチェ素子通電スイッチ回
路48へ供給される。
【0031】ペルチェ素子通電スイッチ回路48におい
て、ハイレベルの信号が供給されると、ペルチェ素子3
3および放熱機構50に対してバッテリ49からの電源
が供給され、ペルチェ素子33および放熱機構50の駆
動が開始される。そして、ローレベルの信号が供給され
ると、ペルチェ素子33および放熱機構50に対してバ
ッテリ49からの電源の供給が停止され、ペルチェ素子
33および放熱機構50の駆動が停止される。
【0032】タイマ46では、RSフリップフロップ4
4からハイレベルの信号が供給されると、オン状態、す
なわちタイマ46が計数し、ローレベルの信号が供給さ
れると、オフ状態、すなわちタイマ46の計数が停止さ
れる。すなわち、RSフリップフロップ44から供給さ
れる信号がローレベルからハイレベルに立ち上がると、
タイマ46の計数が開始され、RSフリップフロップ4
4から供給される信号がローレベルになるまで、その計
数が継続される。このタイマ46では、設定されている
所定時間が終了したとき、いわゆるタイムオーバとなっ
たときに、ハイレベルの信号が出力され、計数中または
計数が停止されている間はローレベルの信号が出力され
る。出力された信号は、タイマ46からオアゲート47
の一方の入力端子へ供給される。
【0033】制御部45では、温度センサ15から供給
される信号に基づいてCCD保持部13の温度が判断さ
れる。そして、制御部45では、CCD保持部13の温
度の低下が検知され、CCD保持部13の温度が所定温
度差に達した、すなわち冷却が充分であると判断される
と、ハイレベルの信号が出力され、まだ所定温度差に達
していない、すなわち冷却が不十分であると判断される
と、ローレベルの信号が出力される。制御部45から出
力される信号は、オアゲート47の他方の入力端子に供
給される。
【0034】オアゲート47では、供給される制御部4
5からの信号と、タイマ46からの信号との何れか一方
または両方がハイレベルの場合、ハイレベルの信号が出
力され、両方ともローレベルの場合、ローレベルの信号
が出力される。オアゲート47から出力される信号は、
RSフリップフロップ44の入力端子Rに供給される。
【0035】このRSフリップフロップ44の入力端子
Rにハイレベルの信号が供給されると、RSフリップフ
ロップ44の出力端子Qから出力される信号がローレベ
ルの信号にされ、入力端子Rにローレベルの信号が供給
されると、入力端子Sに供給される信号に基づいた信号
が出力端子Qから出力される。
【0036】このように、レリーズスイッチ41が半押
しとされ、冷却モードスイッチ回路42がオンとされ、
制御部45において、冷却が不十分と判断され、タイマ
46において、計数中またはタイマがオフとされるとき
に、ペルチェ素子通電スイッチ回路48はオンとなり、
ペルチェ素子33および放熱機構50が駆動し、CCD
撮像素子12およびCCD保持部13の冷却が行われ
る。
【0037】この第1の例では、ペルチェ素子33およ
び放熱機構50の電源としてバッテリ49を使用してい
るが、商用電源を使用するようにしても良い。
【0038】この第1の例の制御アルゴリズムの一例を
図6のフローチャートを参照して説明する。ステップS
1では、レリーズスイッチ41が押されたか否かが判断
される。レリーズスイッチ41が押されたと判断される
と、ステップS2に制御が移り、レリーズスイッチ41
が押されていないと判断されると、レリーズスイッチ4
1が押されるまでこのステップS1の制御が繰り返され
る。
【0039】ステップS2では、冷却モードスイッチ4
2ががオンとなっているか否かが判断される。冷却モー
ドスイッチ42がオンになっていると判断されると、ス
テップS3へ制御が移り、冷却モードスイッチ42がオ
フになっていると判断されると、ステップS5に制御が
移る。
【0040】ステップS3では、ペルチェ素子33およ
び放熱機構50に対して電源が供給され、CCD撮像素
子12の冷却が開始される。具体的には、まずCCD撮
像素子12で起こった発熱は、CCD保持部13を介し
てその接触面14と接触する熱伝導板32を伝わる。こ
のとき、熱伝導板32の熱がペルチェ素子33によって
強制吸熱される。それと同時に、ペルチェ素子33の放
熱面では、発熱が起こる。そのペルチェ素子33の放熱
面で起こる発熱は、放熱機構50によって廃熱される。
すなわち、ペルチェ素子33によって熱伝導板32の冷
却が開始されると共に、放熱機構50によってペルチェ
素子33の廃熱が開始される。
【0041】ステップS4では、冷却された現在の温度
が冷却前の温度から所定温度差に達したか否かが判断さ
れる。例えば、現在の温度が冷却前の温度から10度下
がったか否かが判断される。現在の温度が冷却前の温度
から所定温度差に達している、すなわち10度下がった
と判断されると、ステップS5に制御が移り、所定温度
差に達していない、すなわち10度下がっていないと判
断されると、ステップS8に制御が移る。
【0042】ステップS8では、冷却が開始されてから
予め設定されている所定時間を越えたか否かが判断され
る。冷却が開始されてから予め設定されている所定時間
を越えていると判断されると、ステップS5へ制御が移
り、未だ所定時間を越えていないと判断されると、ステ
ップS4に制御が戻る。
【0043】ステップS5では、画像が取り込まれる。
このステップS5では、後述するように画像を取り込む
制御のみがまとめられた制御アルゴリズムが呼び出され
る。
【0044】ステップS6では、画像の取り込みが完了
したか否かが判断される。画像の取り込みが完了したと
判断されると、ステップS7へ制御が移り、未だ完了し
ていないと判断されると、画像の取り込みが完了するま
でこのステップS6の制御が繰り返される。
【0045】ステップS7では、ペルチェ素子33およ
び放熱機構50に対して電源の供給が停止され、CCD
撮像素子12の冷却が終了する。
【0046】このように、CCD撮像素子12の冷却
は、電荷が蓄積される少し前から開始され、蓄積された
電荷を転送し、画像の取り込みが完了する間行われる。
そのため、電荷を転送するときに起こる発熱を抑えるこ
とができるので、CCD撮像素子12から出力される信
号に含まれる暗電流を抑えることができ、S/N比の良
い特性の画像を得ることができる。
【0047】また、CCD撮像素子12に電荷が蓄積さ
れている間は、CCD撮像素子12に対してクロック信
号が供給されない、すなわち電流駆動されないので、そ
の間はCCD撮像素子12の温度は上昇しない。従っ
て、CCD撮像素子12に電荷が蓄積されている間に、
CCD撮像素子12を冷却することによって、効率よく
冷却することができる。
【0048】上述の所定温度差とは、一例として冷却モ
ードにおいて目標とするCCD撮像素子12またはCC
D保持部13の冷却前と冷却後の温度差とする。例え
ば、所定時間内に所定温度差になるように冷却できなか
った場合は、強制的に次の制御に移る。なお、所定時間
を冷却前および/または冷却中に可変できるようにして
も良い。冷却前および/または冷却中に所定時間を可変
できれば、強制的に次の制御に移ることを抑えることが
できるので、冷却の困難な環境、例えば外気温が高い場
合などでも充分な冷却を行うことができる。
【0049】また、カメラパラメータ部17からのさま
ざまなパラメータに基づいて、最適な温度となるための
時間を算出し、算出した時間だけCCD撮像素子12を
冷却するようにしても良い。そして、その状態の変化を
表示部18に表示するようにしても良い。
【0050】ここで、上述のステップS5で呼び出され
る画像を取り込む制御アルゴリズムの一例を図7のフロ
ーチャートを参照して説明する。ステップS11では、
測光がなされる。ステップS12では、測距がなされ
る。なお、ステップS11およびS12は、レリーズス
イッチ41の半押しで行われる制御であり、ステップS
13以降の制御は、レリーズスイッチ41の全押しで行
われる制御である。また、この測光と測距の制御の順番
は逆であっても良く、ハードウェアで行う場合、同時に
並行して行うことも可能である。
【0051】ステップS13では、シャッターが開かれ
CCD撮像素子12が露光され、CCD撮像素子12に
電荷が蓄積される。ステップS14では、CCD撮像素
子12に蓄積された電荷が転送され、被写体の像が取り
込まれる。ステップS15では、取り込まれた被写体の
像から表示部18に表示するための輝度信号Yおよびク
ロマ信号Cからなる画像が作成される。ステップS16
では、記録媒体(図示なし)に記録するための輝度信号
Yおよびクロマ信号Cからなる画像が作成される。ステ
ップS17では、CCD撮像素子12から取り込まれた
画像がJPEGフォーマットで出力される。ステップS
18では、取り込まれた画像が表示部18に表示され
る。
【0052】図8を参照して、CCD撮像素子12を冷
却する回路構成の第2の例を説明する。この第2の例で
は、複数の冷却モードが冷却モード制御部51に設けら
れたときの例であり、冷却モード毎に異なる所定時間お
よび所定温度差を適宜設定することによって、用途に応
じて冷却を使い分けることが可能になる。例えば、
「高」、「中」、「低」と3つの冷却モードを設けた場
合、それぞれの所定時間および所定温度差を 冷却モード「高」 : 所定時間「10秒」 : 所定温度差「−15度」 冷却モード「中」 : 所定時間「3秒」 : 所定温度差「−10度」 冷却モード「低」 : 所定時間「1秒」 : 所定温度差「−5度」 としても良い。
【0053】この冷却モード制御部51には、バッテリ
49から電源が供給される。冷却モードスイッチ42が
オンとなると、複数の冷却モードの中から設定されてい
る冷却モードの所定時間がタイマ46に設定され、その
所定温度差が制御部45に設定される。例えば、冷却モ
ード「中」が設定されていると、タイマ46には所定時
間が3秒に設定され、制御部45には所定温度差が−1
0度に設定される。
【0054】なお、この冷却モード制御部51には、各
冷却モード開始時のラッシュ電流によってバッテリ49
にかかる瞬間的な電圧降下の情報が保持されている。そ
して、この冷却モード制御部51では、バッテリ残量が
少なく電圧値が低下しているときに、冷却モード「強」
または「中」が設定されて、ペルチェ素子33および放
熱機構50に電源が供給された瞬間、電圧降下によって
バッテリ49の電圧が放電終止電圧以下になり、デジタ
ルスチルカメラ自体が電源オフ状態にならないように、
バッテリ49の残量を監視し、冷却モード「強」または
「中」を禁止状態に制御することができる。
【0055】さらに、冷却モードを選択し、所定時間お
よび所定温度差の一方を固定するようにしても良い。す
なわち、冷却モード「低」を選択し、所定時間を固定し
た場合、CCD撮像素子12の温度に関わらずCCD撮
像素子12を1秒間冷却するようにしても良く、冷却モ
ード「低」を選択し、所定温度差を固定した場合、時間
に関係なく、CCD撮像素子12の温度が5度下がるま
で冷却するようにしても良い。
【0056】この第2の例の制御アルゴリズムを図9の
フローチャートを参照して説明する。ステップS21で
は、レリーズスイッチ41が押されたか否かが判断され
る。レリーズスイッチ41が押されたと判断されると、
ステップS22に制御が移り、レリーズスイッチ41が
押されていないと判断されると、レリーズスイッチ41
が押されるまでこのステップS21の制御が繰り返され
る。
【0057】ステップS22では、冷却モードスイッチ
42がオンとなっているか否かが判断される。冷却モー
ドスイッチ42がオンになっていると判断されると、ス
テップS23へ制御が移り、冷却モードスイッチ42が
オフになっていると判断されると、ステップS26に制
御が移る。
【0058】ステップS23では、選択されている冷却
モードでペルチェ素子33および放熱機構50を駆動さ
せたときのラッシュ電流によってバッテリ49が放電終
止電圧以下になり、デジタルスチルカメラ自体が電源オ
フ状態となるか否かが判断される。ラッシュ電流によっ
てデジタルスチルカメラ自体が電源オフ状態となると判
断されると、ステップS29へ制御が移り、電源オフ状
態にならないと判断されると、ステップS24へ制御が
移る。
【0059】ステップS29では、現在の冷却モードで
はラッシュ電流によってデジタルスチルカメラ自体が電
源オフ状態となるので、冷却モードが再設定される。例
えば、冷却モード「高」の場合、冷却モード「中」へ再
設定され、冷却モード「中」の場合、冷却モード「低」
へ再設定される。また、冷却モード「低」の場合、冷却
モードが解除される。
【0060】ステップS24では、ペルチェ素子33お
よび放熱機構50に対して電源が供給され、CCD撮像
素子12の冷却が開始される。具体的には、まずCCD
撮像素子12で起こった発熱は、CCD保持部13を介
してその接触面14と接触する熱伝導板32を伝わる。
このとき、熱伝導板32の熱がペルチェ素子33によっ
て強制吸熱される。それと同時に、ペルチェ素子33の
放熱面では、発熱が起こる。そのペルチェ素子33の放
熱面で起こる発熱は、放熱機構50によって廃熱され
る。すなわち、ペルチェ素子33によって熱伝導板32
の冷却が開始されると共に、放熱機構50によってペル
チェ素子33の廃熱が開始される。
【0061】ステップS25では、冷却された現在の温
度が冷却前の温度から予め設定されている所定温度差に
達したか否かが判断される。例えば、現在の温度が冷却
前の温度から10度下がったか否かが判断される。現在
の温度が冷却前の温度から所定温度差に達していると判
断されると、ステップS26に制御が移り、所定温度差
に達していないと判断されると、ステップS30に制御
が移る。
【0062】ステップS30では、冷却が開始されてか
ら予め設定されている所定時間を越えたか否かが判断さ
れる。冷却が開始されてから予め設定されている所定時
間を越えていると判断されると、ステップS26へ制御
が移り、未だ所定時間を越えていないと判断されると、
ステップS25に制御が戻る。
【0063】ステップS26では、画像が取り込まれ
る。このステップS26では、上述した図7に示すよう
に画像を取り込む制御のみがまとめられた制御アルゴリ
ズムが呼び出される。
【0064】ステップS27では、画像の取り込みが完
了したか否かが判断される。画像の取り込みが完了した
と判断されると、ステップS28へ制御が移り、未だ完
了していないと判断されると、画像の取り込みが完了す
るまでこのステップS27の制御が繰り返される。
【0065】ステップS28では、ペルチェ素子33お
よび放熱機構50に対して電源の供給が停止され、冷却
が終了する。
【0066】図10を参照して、CCD撮像素子12を
冷却する回路構成の第3の例を説明する。この第3の例
は、上述したように着脱自在な冷却ユニット52を設け
た一例である。この冷却ユニット52がデジタルスチル
カメラに装着されると、冷却ユニット52からハイレベ
ルの信号がアンドゲート43に供給され、冷却ユニット
52がデジタルスチルカメラから分離されると、冷却ユ
ニット52からローレベルの信号がアンドゲート43に
供給される。従って、冷却ユニット52が装着され、冷
却ユニット52からハイレベルの信号がアンドゲート4
3へ供給されない限り、ペルチェ通電スイッチ回路48
がオンとなることはない。
【0067】ここで、接触面14と接触部21との接触
する部分を図11を参照して説明する。図11Aに示す
第1の例では、接触面14Aと接触部21Aとがより密
に接触するように、接触面14Aに接触部21Aを密着
させるためのバネ板31が設けられている。接触部21
Aを挿入すると、バネ板31によって接触部21Aが接
触面14Aに押しつけられる。従って、バネ板31を設
けることによって、接触面14Aと接触部21Aとの接
触がより強くなるので、熱もより伝わりやすくなる。
【0068】図11Bに示す第2の例では、挿入される
接触部21Bの挿入する方向と直角となるように、接触
面14Bの一部が形成され、その接触面14Bと密着す
るように接触部21Bの一部が形成される。接触部21
Bを挿入すると、冷却ユニット2の重量によって接触部
21Bが接触面14Bに押しつけられる。従って、冷却
ユニット2の重量で接触面14Bと接触部21Bとの接
触がより強くなるので、熱もより伝わりやすくなる。
【0069】図11Cに示す第3の例では、接触面14
Cと接触部21Cとを嵌合するように、接触面14Cお
よび接触部21Cの接触する部分がネジ状に形成され
る。接触部21Cを挿入し、接触面14Cと接触部21
Cとに形成されたネジの形状に応じて接触部21Cを回
転させることによって、接触部21Cが接触面14Cと
嵌合する。従って、接触面14Cと接触部21Cとが嵌
合しているので、熱もより伝わりやすくなる。
【0070】図11Dに示す第4の例では、接触面14
Dおよび接触部21Dとが互いにかみ合うように、接触
面14Dの一部および接触部21Dの一部が形成され
る。接触部21Dを挿入すると、冷却ユニット2の重量
によって接触部21Dが接触面14Dに押しつけられ
る。従って、冷却ユニット2の重量で接触面14Dと接
触部21Dとの接触がより強くなるり、接触する面もよ
り大きくなるので、熱もより伝わりやすくなる。
【0071】さらに、CCD撮像素子12を効率よく冷
却するために、断熱材でCCD撮像素子12を囲むよう
にして、冷却する範囲を限定するようにしても良い。こ
のように、断熱材でCCD撮像素子12を囲むことによ
って、CCD撮像素子12に与える周囲の温度を遮断す
ることができる。
【0072】ここで、CCD撮像素子12の温度を検知
する他の例を説明する。上述の実施形態では、CCD撮
像素子12の温度を検知するために、CCD保持部13
の接触面14に温度センサ15を設けているが、CCD
撮像素子12から黒レベルだけを読み出し、読み出され
た黒レベルからCCD撮像素子12の温度を検知するよ
うにしても良い。これは、CCD撮像素子12の温度と
暗電流の大きさには相対関係があり、暗電流を検出する
ことによって、CCD撮像素子12の温度を判断するよ
うにしたものである。
【0073】具体的には、CCD撮像素子12の温度上
昇等の要因から発生する黒浮きノイズを除去する、いわ
ゆるデジタルクランプという手法が施される。このデジ
タルクランプは、まず図12中斜線で示す、CCD撮像
素子12のオプティカルブラック(OPB)部分61を
積分し、オプティカルブラック部分61の平均データを
算出する。そして、図12に示すCCD撮像素子12の
オプティカルブラック部分61を含む全画素データから
算出されたオプティカルブラック部分61の平均データ
を引き算することによって、黒浮き成分がオフセットさ
れる。
【0074】オフセットされる黒浮き成分の大きさ(以
下、「オフセット信号レベル」と称する)は、暗電流の
大きさに応じて変化するので、オフセット信号レベル
は、暗電流の大きさを表している。従って、オフセット
信号レベルおよびCCD撮像素子12の温度の対応表を
デジタルスチルカメラのマイコン、例えば演算部16内
に保持することによって、デジタルクランプによって得
られるオフセット信号レベルからCCD撮像素子12の
温度を検知することができる。
【0075】この実施形態では、温度センサをCCD保
持部13の接触面14に設けているが、CCD撮像素子
12に直接設けるようにしても良い。
【0076】この実施形態では、CCD撮像素子12を
冷却するためにペルチェ素子が用いられているが、CC
D撮像素子12を冷却可能なものであればどのようなも
のでも良い。例えば、ペルチェ素子とは異なる電子冷却
素子、水冷機構、またはヒートパイプによってCCD撮
像素子12を冷却しても良い。
【0077】この発明は、上述したこの発明の一実施形
態等に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱
しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【0078】
【発明の効果】この発明に依れば、CCD撮像素子から
着脱自在となる冷却ユニットにしたことによって、消費
者向けデジタルスチルカメラにおいて、冷却ユニットを
持ち歩き、必要なときにだけ装備させ、冷却デジタルカ
メラと同等となるS/N比の良い画像を撮影することが
できる。さらに、冷却ユニットをデジタルスチルカメラ
から着脱自在としたことによって、冷却デジタルカメラ
と比較して携帯性の向上を図ることができる。
【0079】この発明に依れば、CCD撮像素子を冷却
することができるので、従来の消費者向けデジタルスチ
ルカメラでは、暗電流を抑えることができなかったため
発生していた画質の劣化を抑えることができる。スロー
シャッター撮影時などでその効果を上げることができる
ので、デジタルスチルカメラの活用用途の拡大を図るこ
とができる。さらに、通常の撮影時に於いても、画質の
劣化を抑えることができる。
【0080】この発明に依れば、必要なときにだけCC
D撮像素子を冷却することができるので、従来莫大な消
費電力を必要としていた冷却デジタルカメラのように常
時冷却するものとは異なり、撮影をしないのにCCD撮
像素子を冷却するという不必要な冷却時間を削減できる
ので、省電力化を図ることができる。
【0081】この発明に依れば、従来の冷却デジタルカ
メラでは、レンズの結露対策が不可欠であったが、この
実施形態では、CCD撮像素子を短時間で冷却するの
で、結露が発生する可能性が少ないため、その結露防止
用の構成を設けなくても良い。また、若干の結露が発生
しても、冷却終了後にペルチェ素子の吸熱面から放熱が
あるので、結露状態を解決することができる。すなわ
ち、一般消費者用のデジタルスチルカメラとして最適な
温度に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された一実施形態を示す概略的
な構成図である。
【図2】この発明で適用される冷却ユニットの一実施形
態を示す構成図である。
【図3】この発明の一実施形態の制御アルゴリズムを説
明するためのフローチャートである。
【図4】この発明の一実施形態の画像の取り込みの制御
アルゴリズムを説明するためのフローチャートである。
【図5】この発明の一実施形態を適用したときのCCD
撮像素子の温度変化の測定結果の一例を示す特性図であ
る。
【図6】この発明を適用して熱伝導板を備えたCCD撮
像素子の一実施形態を示す外観図である。
【図7】この発明が適用された一実施形態の回路構成の
第1の例を示す回路図である。
【図8】この発明が適用された一実施形態の回路構成の
第2の例を示す回路図である。
【図9】この発明の一実施形態の回路構成の第2の例の
制御アルゴリズムを説明するためのフローチャートであ
る。
【図10】この発明が適用された一実施形態の回路構成
の第3の例を示す回路図である。
【図11】この発明で適用可能なデジタルスチルカメラ
と冷却ユニットの接触部の例を示す略線図である。
【図12】この発明が適用可能な温度検知手段を説明す
るための略線図である。
【符号の説明】
1・・・デジタルスチルカメラ、2・・・冷却ユニッ
ト、11・・・レンズ部、12・・・CCD撮像素子、
13・・・CCD保持部、14・・・接触面、15・・
・温度センサ、16・・・演算部、17・・・カメラパ
ラメータ部、18・・・表示部、19・・・挿入路、2
1・・・接触部、22・・・ペルチェ素子、23・・・
放熱機構、24・・・熱電変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/14 Z

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体撮像素子を有する撮像装置におい
    て、 固体撮像素子を短時間で冷却する冷却手段と、 上記固体撮像素子の温度を検知する温度検知手段と、 上記固体撮像素子に電荷が蓄積される直前に上記固体撮
    像素子の冷却を開始し、上記固体撮像素子に蓄積された
    電荷の転送を行うように制御する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記冷却手段は、着脱自在としたことを
    特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記冷却手段は、1個または複数個のペ
    ルチェ素子および放熱機構としたことを特徴とする請求
    項1に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記固体撮像素子と上記1個または複数
    個のペルチェ素子との間に、熱伝導板を設けるようにし
    たことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記温度検知手段は、温度センサとした
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 上記温度検知手段は、 上記固体撮像素子のオプティカルブラック部分を積分
    し、 上記オプティカルブラック部分の平均データを算出し、 上記固体撮像素子の全画素データから上記算出された平
    均データを引き算し、 上記引き算によって得られた信号レベルに基づいて、上
    記固体撮像素子の温度を検知するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、 上記固体撮像素子に蓄積された電荷が転送された後に冷
    却を終了するようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、 上記固体撮像素子に蓄積された電荷が転送される直前に
    冷却を終了するようにしたことを特徴とする請求項1に
    記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記制御手段は、 上記固体撮像素子の温度が所定温度差に達したと判断し
    たときに、冷却を終了するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】 上記制御手段は、 所定時間経過後に、上記固体撮像素子の冷却を終了する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の撮像装
    置。
  11. 【請求項11】 さらに、所定時間および/または所定
    温度差が異なる複数の冷却モードを備えた冷却モード制
    御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像
    装置。
  12. 【請求項12】 固体撮像素子を有する撮像方法におい
    て、 固体撮像素子を短時間で冷却し、 上記固体撮像素子の温度を検知し、 上記固体撮像素子に電荷が蓄積される直前に上記固体撮
    像素子の冷却を開始し、上記固体撮像素子に蓄積された
    電荷の転送を行うように制御するようにしたことを特徴
    とする撮像方法。
  13. 【請求項13】 着脱自在とした機器によって上記固体
    撮像素子を冷却するようにしたことを特徴とする請求項
    12に記載の撮像方法。
  14. 【請求項14】 1個または複数個のペルチェ素子およ
    び放熱機構を用いて上記固体撮像素子を冷却するように
    したことを特徴とする請求項12に記載の撮像方法。
  15. 【請求項15】 上記固体撮像素子と上記1個または複
    数個のペルチェ素子との間に、熱伝導板を設けるように
    したことを特徴とする請求項14に記載の撮像方法。
  16. 【請求項16】 温度センサによって上記固体撮像素子
    の温度を検知するようにしたことを特徴とする請求項1
    2に記載の撮像方法。
  17. 【請求項17】 上記固体撮像素子のオプティカルブラ
    ック部分を積分し、 上記オプティカルブラック部分の平均データを算出し、 上記固体撮像素子の全画素データから上記算出された平
    均データを引き算し、上記引き算によって得られた信号
    レベルに基づいて、上記固体撮像素子の温度を検知する
    ようにしたことを特徴とする請求項12に記載の撮像方
    法。
  18. 【請求項18】 上記固体撮像素子に蓄積された電荷が
    転送された後に冷却を終了するようにしたことを特徴と
    する請求項12に記載の撮像方法。
  19. 【請求項19】 上記固体撮像素子に蓄積された電荷が
    転送される直前に冷却を終了するようにしたことを特徴
    とする請求項12に記載の撮像方法。
  20. 【請求項20】 上記固体撮像素子の温度が所定温度差
    に達したと判断したときに、冷却を終了するようにした
    ことを特徴とする請求項12に記載の撮像方法。
  21. 【請求項21】 所定時間経過後に、上記固体撮像素子
    の冷却を終了するようにしたことを特徴とする請求項1
    2に記載の撮像方法。
  22. 【請求項22】 さらに、保持されている所定時間およ
    び/または所定温度差が異なる複数の冷却モードを適宜
    選択するようにしたことを特徴とする請求項12に記載
    の撮像方法。
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