JP2007318735A - 撮像装置の感度補正方法および感度補正装置 - Google Patents

撮像装置の感度補正方法および感度補正装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、電子増倍型撮像素子に取り付けてある冷却部が周囲温度の影響で冷却または加熱の能力を超えた場合でも電子増倍型撮像素子から出力される映像信号の感度を一定に保つことにある。
【解決手段】本発明の撮像装置の感度補正方法は、入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力するテレビジョンカメラにおいて、電子増倍型撮像素子の温度を検出し、検出した温度に基づき電子増倍型撮像素子の電子増倍率を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テレビジョンカメラ等の撮像装置に関し、特に電子増倍型撮像素子の感度補正に関するものである。
従来、撮像素子を恒温化するため、撮像素子の温度を温度検出器で検出し、検出した温度に基づき撮像素子を熱電冷却素子で冷却または加熱する例が特許文献1に開示されている。
また、特許文献2には撮像管等の光電変換面温度の過度の上昇及び低下を防ぐため、光電変換面付近に取り付けるペルチェ素子の温度制御回路が開示されている。
特開平6−245123号公報 特開平7−170437号公報
前述の従来技術には、撮像素子を恒温化するための手段は開示されているが、撮像素子の周囲温度が上昇または下降して、冷却装置の冷却または加熱の能力を超えた場合は、撮像素子を恒温化できずに撮像素子から出力される映像信号の感度が変動してしまうと言う課題がある。
本発明の目的は、電子増倍型撮像素子に取り付けてある冷却部が周囲温度の影響で冷却または加熱の能力を超えた場合でも電子増倍型撮像素子から出力される映像信号の感度を一定に保つことにある。
本発明の撮像装置の感度補正方法は、入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力するテレビジョンカメラにおいて、電子増倍型撮像素子の温度を検出し、検出した温度に基づき電子増倍型撮像素子の電子増倍率を制御する。
また、本発明の撮像装置の感度補正装置は、レンズ部とレンズ部からの入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力するテレビジョンカメラにおいて、電子増倍型撮像素子の温度検出手段と、電子増倍型撮像素子の電子増倍率制御手段と、温度検出手段で検出した温度に基づき電子増倍率制御手段を制御する制御手段とを具備した。
さらに本発明の撮像装置の感度補正方法は、入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力する撮像装置において、電子増倍型撮像素子の温度を所定の温度に保ち、電子増倍型撮像素子の温度が所定の温度に保てなくなった場合は電子増倍型撮像素子の温度を検出し、検出した温度に基づき電子増倍型撮像素子の電子増倍率を制御することを特徴とする。
またさらに本発明の撮像装置の感度補正装置は、入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力する撮像装置において、電子増倍型撮像素子の温度を所定の温度に保つ手段と、電子増倍型撮像素子の温度検出手段と、電子増倍型撮像素子の電子増倍率制御手段と、電子増倍型撮像素子の温度を所定の温度に保つ手段で温度を所定の温度に保てなくなった場合は温度検出手段で検出した温度に基づき電子増倍率制御手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする。
そしてさらに本発明の撮像装置の感度補正装置は、更に電子増倍型撮像素子から出力される映像信号を増幅する増幅手段を備え、増幅手段で感度の微調整を施すことを特徴とする。
本発明によれば、電子増倍型撮像素子に取り付けてある冷却部が周囲温度の影響で冷却または加熱の能力を超えた場合でも電子増倍型撮像素子から出力される映像信号の感度を一定に保つことができる。
以下、本発明による撮像装置の一実施例について図1を用いて説明する。
図1は本発明の一実施例の構成を示すブロック図である。なお、図1は本発明の撮像装置の説明に必要な部分のみを記載している。
図1において、1は撮像装置、2は入射光を結像するレンズ部、3はレンズ部2から入射した光を電気信号に変換するEM−CCD(Electron Multiplying - Charge Coupled Device、電子増倍型固体撮像素子)、4はEM−CCD3から出力された信号から雑音を除去するCDS(Correlated Double Sampling)部、5はCDS部4から出力された信号の利得を調整するアンプ部、6はアンプ部5から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部(Analog Digital Converter)、7は種々の画像処理を施す映像信号処理部、8は映像信号処理部7から出力された信号を所定方式の映像信号に変換して出力する映像信号出力部、9はEM−CCD3の駆動および電子増倍の利得制御を行うためのCCD駆動部、10は撮像装置1内の各部を制御するCPU(Central Processing Unit)である。11はEM−CCD3の冷却または加熱するための温度制御部、12はEM−CCD3の温度を検出するための温度検出部、13はEM−CCD3の温度特性データを予め記憶するメモリ部である。
映像信号出力部8から出力される所定方式の映像信号とは、例えば、NTSC(National Television System Committee)方式、PAL(Phase Alternating by Line)方式またはHDTV(High Definition TeleVision)方式等の動画像あるいは静止画像である。
次に、本発明の一実施例の動作を図1から図6及び図9を用いて説明する。
図1において、撮像装置1のEM−CCD3はレンズ部2で光電変換部に結像された入射光を光電変換してCDS部4に出力する。CDS部4はEM−CCD3から出力された信号から雑音を除去してアンプ部5に出力する。アンプ部5はCDS4から出力された信号をCPU11から出力される利得制御信号に従って増幅してA/D変換部6に出力する。A/D変換部6はアンプ部5から出力されたアナログ信号を例えば10ビットのデジタル信号に変換して映像信号処理部7に出力する。映像信号処理部7はガンマ補正や輪郭強調等の種々の画像処理を施して映像信号出力部8に出力する。映像信号出力部8は映像信号処理部8から出力された信号を所定方式の映像信号に変換して出力する。CCD駆動部9はCPU10から出力される制御信号に従ってEM−CCD3を駆動するための信号や電子増倍率を制御する制御信号を出力する。また、CPU10は温度検出部12から得られたEM−CCD3の温度から温度制御部11を制御してEM−CCD3を所定の温度に保つ。温度制御部11は、電気エネルギを熱エネルギに変換する熱電素子であって、例えば供給する電流により温度制御可能なペルチェ素子である。ペルチェ素子は供給する電流を増やすと温度が片面は低下し、反対の面は上昇するものである。図1に示した本発明の一実施例としては、温度制御部11にペルチェ素子を使用し、ペルチェ素子に供給する電流を増やすと温度が低下する面をEM−CCD3の撮像面と反対の面に取り付けて、EM−CCD3の冷却用装置として利用する。したがって、図1に係わる以下の実施例の説明では、温度制御部11を冷却部11と称する。
図9は本発明の一実施例である撮像装置でEM−CCD3と冷却部11の取付けを説明するための取付構造図である。EM−CCD3の撮像面と反対の面に冷却部11、放熱部14の順番に取付ける。放熱部14は放熱板やファン等である。このような取り付け方をすることにより、EM−CCD3の撮像面を均一に冷却することができる。なお、EM−CCD3の撮像面とはレンズ部2を介して入射光を撮像する面のことである。
図2は図1のEM−CCD3を冷却部11で冷却した場合の周囲温度とEM−CCD3の温度の関係を説明するための図であり、横軸が周囲温度で縦軸がEM−CCD3の温度である。
冷却部11は周囲温度が35℃まではEM−CCD3を−20℃に保てるが、周囲温度が35℃を超えると周囲温度に比例してEM−CCD3の温度も上昇している。図2はEM−CCD3を−20℃に保つ冷却部11の冷却能力限界が、EM−CCD3の内部発熱と周囲温度35℃を加算した値であることを示したものである。
図3はEM−CCD3の電子増倍率が温度特性を持っていることを説明するための図である。図3は横軸がEM−CCD3の電子増倍率制御電圧で、縦軸がEM−CCD3の電子増倍率で、パラメータがEM−CCD3の温度である。図3から例えばEM−CCD3の電子増倍率を1000倍に保つためにはEM−CCD3の温度に従ってEM−CCD3の電子増倍率制御電圧を上げる必要がある。EM−CCD3の温度が−20℃のとき、電子増倍率を1000倍にするには電子増倍率制御電圧を8V(ボルト)にする。EM−CCD3の温度が−10℃のとき、電子増倍率を1000倍にするには電子増倍率制御電圧を9Vにする。EM−CCD3の温度が0℃のとき、電子増倍率を1000倍にするには電子増倍率制御電圧を10V(ボルト)にする。
図4は図3をEM−CCD3の温度とEM−CCD3の電子増倍率制御電圧の関係に書き直した図である。図4は横軸がEM−CCD3の温度で、縦軸がEM−CCD3の電子増倍率制御電圧で、パラメータがEM−CCD3の電子増倍率である。
図5は図4の特性を数値化したメモリテーブルであり、このメモリテーブルを予め図1のメモリ部13に記憶しておく。
図6は本発明の一実施例である電子増倍型固体撮像素子の感度を一定に保つための動作を説明するためのフローチャートである。
次に図6を用いて本発明の一実施例である電子増倍型固体撮像素子の感度を一定に保つための動作について説明する。
図1のCPU10は、図6の“開始”から制御を開始し、ステップS1で初期設定を行う。初期設定で例えば、EM−CCD3の電子増倍率は1000倍を設定し、EM−CCD3の一定に保つ温度と許容値は−20.0±0.5℃を設定し、冷却部11の最大供給電流値は10A(アンペア)を設定し、冷却部11の供給電流値は1A(アンペア)を設定する。ステップS2で温度検出部12からEM−CCD3の温度を検出する。ステップS3で検出したEM−CCD3の温度と初期設定で設定した−20.0±0.5℃を比較し、検出したEM−CCD3の温度が−20.0±0.5℃以内であればステップS4の処理に進み、検出したEM−CCD3の温度が−20.0±0.5℃以外であればステップS5の処理に進む。ステップS4でCPU10はステップS1で初期設定したEM−CCD3の電子増倍率を1000倍にするため、メモリ部13から電子増倍率制御電圧の8V(ボルト)のデータを読み出して、CCD駆動部9に電子増倍率制御電圧8V(ボルト)をEM−CCD3に供給するように指示し、CCD駆動部9はEM−CCD3に電子増倍率制御電圧8V(ボルト)を供給する。ステップ4の処理の次はステップS2の処理に戻る。ステップS5で冷却部11への供給電流を測定し、ステップS6の処理に進む。ステップS6でEM−CCD3の温度と初期設定の−20.0±0.5℃を比較し、EM−CCD3の温度が初期設定の−20.0±0.5℃より低い場合はステップS7の処理に進み、EM−CCD3の温度が初期設定の−20.0±0.5℃より高い場合はステップS8の処理に進む。ステップS7ではEM−CCD3の温度を高くするため冷却部11に供給する電流を所定量減らす、所定量とは例えば0.1A(アンペア)である。ステップS8では冷却部11への供給電流と初期設定の最大供給電流値10A(アンペア)を比較し、冷却部11への供給電流が10A(アンペア)未満であればステップS9の処理に進み、冷却部11への供給電流が10A(アンペア)以上であればステップS10の処理に進む。ステップS9ではEM−CCD3の温度を低くするため冷却部11に供給する電流を所定量増やす、所定量とは例えば0.1A(アンペア)である。ステップS9の処理の次はステップS2の処理に戻る。ステップS10では検出したEM−CCD3の温度に対応した電子増倍率制御電圧をEM−CCD3に供給する。ステップS10の処理で例えば、EM−CCD3の検出温度が−10℃の場合は、メモリ部13に記憶してあるメモリテーブルから電子増倍率1000倍に対応した電子増倍率制御電圧9V(ボルト)を読み出して、CCD駆動部9に電子増倍率制御電圧9V(ボルト)をEM−CCD3に供給するように指示し、CCD駆動部9はEM−CCD3に電子増倍率制御電圧9V(ボルト)を供給する。ステップS10の処理の次はステップS2の処理に戻る。
このような処理を行うことにより、冷却部11の冷却能力範囲以内は、EM−CCD3の温度を所定温度(本発明の一実施例では−20.0±0.5℃)に保つことができるため、EM−CCD3から出力される映像信号の感度を一定に保つことができる。EM−CCD3の温度が冷却部11の冷却能力範囲を超えた場合は、EM−CCD3の温度に従って電子増倍率制御電圧を変えるによりEM−CCD3から出力される映像信号の感度を一定に保つことができる。
本発明の一実施例では、EM−CCD3の温度が冷却部11の冷却能力範囲を超えた場合はEM−CCD3の温度に従って電子増倍率制御電圧のみを変えてEM−CCD3から出力される映像信号の感度を一定に保つが、他の一実施例として、EM−CCD3の温度が冷却部11の冷却能力範囲を超えた場合はEM−CCD3の温度に従って電子増倍率制御電圧とアンプ部5の増幅率の両方を制御して、撮像装置1から出力される映像信号の感度を一定に保っても良い。
本発明の他の一実施例を図7を用いて説明する。図7は本発明の他の一実施例である撮像装置から出力される映像信号の感度を一定に保つための動作を説明するためのフローチャートである。ステップS1〜ステップS10までの動作は図6と同じである。ステップS10の処理で例えば、EM−CCD3の検出温度が−10℃の場合は、メモリ部13に記憶してあるメモリテーブルから電子増倍率1000倍に対応した電子増倍率制御電圧9V(ボルト)を読み出して、CCD駆動部9に電子増倍率制御電圧9V(ボルト)をEM−CCD3に供給するように指示し、CCD駆動部9はEM−CCD3に電子増倍率制御電圧9V(ボルト)を供給する。ステップS10の処理の次はステップS11の処理に進む。ステップS11は撮像装置1から出力される映像信号の感度を一定に保つための微調整を行うため、アンプ5の利得を制御する。ステップS11の処理は電子増倍制御電圧の分解能が電子増倍率により変化し、特に電子増倍率が高くなるほど電子増倍制御電圧の分解能が低くなるため、アンプ5の利得制御で微調整を行う。ステップS11の処理の次はステップS2の処理に戻る。
また、更に他の一実施例としては、図9に示す取付構造で冷却部11にペルチェ素子を使用し、ペルチェ素子に供給する電流を増やすと温度が上昇する面をEM−CCD3の撮像面と反対の面に取り付ける。このような取り付け方をすることにより、EM−CCD3の撮像面を均一に加熱することができる。
更にまた他の一実施例としては、ペルチェ素子に供給する電流の向きを変えると一方の面の温度が低下または上昇するペルチェ素子を冷却部11に使用する。このペルチェ素子の一方の面をEM−CCD3の撮像面と反対の面に取り付け、EM−CCD3の撮像面の温度を温度検出部12で検出し、温度検出部12で検出した温度に従ってペルチェ素子に供給する電流の向きと電流値を変えることによってEM−CCD3の撮像面を均一に冷却または加熱することができる。図8が本発明の更にまた他の一実施例である撮像装置から出力される映像信号の感度を一定に保つための動作を説明するためのフローチャートである。
図1のCPU10は、図8の“開始”から制御を開始し、ステップS1で初期設定を行う。初期設定で例えば、EM−CCD3の電子増倍率は1000倍を設定し、EM−CCD3の一定に保つ温度と許容値は−20.0±0.5℃を設定し、冷却部11の最大供給電流値は冷却時に10A(アンペア)と加熱時に10A(アンペア)を設定し、冷却部11の供給電流値は1A(アンペア)を設定する。ステップS2で温度検出部12からEM−CCD3の温度を検出する。ステップS3で検出したEM−CCD3の温度と初期設定で設定した−20.0±0.5℃を比較し、検出したEM−CCD3の温度が−20.0±0.5℃以内であればステップS4の処理に進み、検出したEM−CCD3の温度が−20.0±0.5℃以外であればステップS5の処理に進む。ステップS4でCPU10はステップS1で初期設定したEM−CCD3の電子増倍率を1000倍にするため、メモリ部13から電子増倍率制御電圧の8V(ボルト)のデータを読み出して、CCD駆動部9に電子増倍率制御電圧8V(ボルト)をEM−CCD3に供給するように指示し、CCD駆動部9はEM−CCD3に電子増倍率制御電圧8V(ボルト)を供給する。ステップ4の処理の次はステップS11の処理に進む。ステップS11は撮像装置1から出力される映像信号の感度を一定に保つための微調整を行うため、アンプ5の利得を制御する。ステップS11の処理は電子増倍制御電圧の分解能が電子増倍率により変化し、特に電子増倍率が高くなるほど電子増倍制御電圧の分解能が低くなるため、アンプ5の利得制御で微調整を行う。ステップS11の処理の次はステップS2の処理に戻る。ステップS5で冷却部11への供給電流を測定し、ステップS12の処理に進む。ステップ12で冷却部11への供給電流極性が冷却方向かを判定し、冷却方向であればステップS6の処理に進み、加熱方向であればステップS15の処理に進む。ステップS6でEM−CCD3の温度と初期設定の−20.0±0.5℃を比較し、EM−CCD3の温度が初期設定の−20.0±0.5℃より低い場合はステップS13の処理に進み、EM−CCD3の温度が初期設定の−20.0±0.5℃より高い場合はステップS8の処理に進む。ステップS8では冷却部11への供給電流と初期設定の最大供給電流値10A(アンペア)を比較し、冷却部11への供給電流が10A(アンペア)未満であればステップS9の処理に進み、冷却部11への供給電流が10A(アンペア)以上であればステップS10の処理に進む。ステップS9ではEM−CCD3の温度を低くまたは高くするため冷却部11に供給する電流を所定量増やす、所定量とは例えば0.1A(アンペア)である。ステップS9の処理の次はステップS11の処理に進む。ステップS10では検出したEM−CCD3の温度に対応した電子増倍率制御電圧をEM−CCD3に供給する。ステップS10の処理で例えば、EM−CCD3の検出温度が−10℃の場合は、メモリ部13に記憶してあるメモリテーブルから電子増倍率1000倍に対応した電子増倍率制御電圧9V(ボルト)を読み出して、CCD駆動部9に電子増倍率制御電圧9V(ボルト)をEM−CCD3に供給するように指示し、CCD駆動部9はEM−CCD3に電子増倍率制御電圧9V(ボルト)を供給する。ステップS10の処理で例えば、EM−CCD3の検出温度が−10℃の場合は、メモリ部13に記憶してあるメモリテーブルから電子増倍率1000倍に対応した電子増倍率制御電圧9V(ボルト)を読み出して、CCD駆動部9に電子増倍率制御電圧9V(ボルト)をEM−CCD3に供給するように指示し、CCD駆動部9はEM−CCD3に電子増倍率制御電圧9V(ボルト)を供給する。ステップS10の処理の次はステップS11の処理に進む。ステップS13では冷却部11への供給電流が所定値以下かを判定する、所定値とは例えば0.09A(アンペア)である。ステップS11の判定で冷却部11への供給電流が所定値以下の場合はステップS14の処理に進み、冷却部11への供給電流が所定値以下でない場合はステップS7の処理に進む。ステップS7ではEM−CCD3の温度を高くまたは低くするため冷却部11に供給する電流を所定量減らす、所定量とは例えば0.1A(アンペア)である。ステップS14では冷却部11への供給電流の極性を切替えてステップS9の処理に進む。ステップS15でEM−CCD3の温度と初期設定の−20.0±0.5℃を比較し、EM−CCD3の温度が初期設定の−20.0±0.5℃より低い場合はステップS16の処理に進み、EM−CCD3の温度が初期設定の−20.0±0.5℃より高い場合はステップS17の処理に進む。ステップS16では冷却部11への供給電流と初期設定の最大供給電流値10A(アンペア)を比較し、冷却部11への供給電流が10A(アンペア)未満であればステップS9の処理に進み、冷却部11への供給電流が10A(アンペア)以上であればステップS10の処理に進む。ステップS17では冷却部11への供給電流が所定値以下かを判定する、所定値とは例えば0.09A(アンペア)である。ステップS17の判定で冷却部11への供給電流が所定値以下の場合はステップS18の処理に進み、冷却部11への供給電流が所定値以下でない場合はステップS7の処理に進む。ステップS18では冷却部11への供給電流の極性を切替えてステップS9の処理に進む。
上記で説明したように、本発明は、電子増倍型撮像素子に取り付けてある冷却部が周囲温度の影響で冷却または加熱の能力を超えた場合でも電子増倍型撮像素子から出力される映像信号の感度を一定に保つことができる。
以上本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された撮像装置に限定されるものではなく、上記以外のデジタルスチルカメラやラインセンサカメラ等を含むテレビジョンカメラに広く適用することができることは言うまでもない。
本発明の一実施例である撮像装置の構成を示すブロック図。 電子増倍型固体撮像素子を冷却部で冷却した場合の周囲温度と電子増倍型固体撮像素子の温度の関係を説明するための図。 電子増倍型固体撮像素子の電子増倍率が温度特性を持っていることを説明するための図。 電子増倍型固体撮像素子の温度と電子増倍率制御電圧の関係を説明するための図。 図4を数値化したメモリテーブル。 本発明の一実施例である電子増倍型固体撮像素子の感度を一定に保つための動作を説明するためのフローチャート。 本発明の他の一実施例である撮像装置から出力される映像信号の感度を一定に保つための動作を説明するためのフローチャート。 本発明の更にまた他の一実施例である撮像装置から出力される映像信号の感度を一定に保つための動作を説明するためのフローチャート。 本発明の一実施例である撮像装置でEM−CCD3と冷却部11の取付けを説明するための取付構造図。
符号の説明
1:撮像装置、2:レンズ部、3:EM−CCD、4:CDS部、5:アンプ部、6:A/D変換部、7:映像信号処理部、8:映像信号出力部、9:CCD駆動部、10:CPU、11:冷却部、12:温度検出部、13:メモリ部、14:放熱部。

Claims (5)

  1. 入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力する撮像装置において、
    前記電子増倍型撮像素子の温度を検出し、該検出した温度に基づき前記電子増倍型撮像素子の電子増倍率を制御することを特徴とする撮像装置の感度補正方法。
  2. 入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力する撮像装置において、
    前記電子増倍型撮像素子の温度検出手段と、前記電子増倍型撮像素子の電子増倍率制御手段と、前記温度検出手段で検出した温度に基づき前記電子増倍率制御手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする撮像装置の感度補正装置。
  3. 入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力する撮像装置において、
    前記電子増倍型撮像素子の温度を所定の温度に保ち、該電子増倍型撮像素子の温度が所定の温度に保てなくなった場合は前記電子増倍型撮像素子の温度を検出し、該検出した温度に基づき前記電子増倍型撮像素子の電子増倍率を制御することを特徴とする撮像装置の感度補正方法。
  4. 入射光を電子増倍型撮像素子で撮像し、映像信号を出力する撮像装置において、
    前記電子増倍型撮像素子の温度を所定の温度に保つ手段と、前記電子増倍型撮像素子の温度検出手段と、前記電子増倍型撮像素子の電子増倍率制御手段と、前記電子増倍型撮像素子の温度を所定の温度に保つ手段で温度を所定の温度に保てなくなった場合は前記温度検出手段で検出した温度に基づき前記電子増倍率制御手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする撮像装置の感度補正装置。
  5. 請求項4に記載の感度補正装置において、
    更に前記電子増倍型撮像素子から出力される映像信号を増幅する増幅手段を備え、前記増幅手段で感度の微調整を施すことを特徴とする撮像装置の感度補正装置。
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