JP5020870B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子増倍機能を具備する固体撮像素子が用いられ、この固体撮像素子の温度制御機構を備えた撮像装置に関する。
近年、撮像装置にはCCD等の固体撮像素子が用いられているが、その中でも特に微弱な光を検出できる高感度の撮像装置には、電子増倍型CCD(EM−CCD:Electron Multiplying Charge Coupled Device)が用いられている。EM−CCDを用いた撮像装置は、特に高感度が要求される監視用カメラ等に適している。
EM−CCDにおいては、入射光によって発生した光電子がCCDチップの内部で増倍されることによって高い感度が得られる。一方、高感度である反面、その感度は様々な要因によって変動しやすく、安定した信号強度を得ることが困難であるという問題がある。特に監視カメラ等の用途においては、自動的にこの感度を調整して、信号強度を常に最適な範囲に保つことのできる技術が用いられている。
例えば、EM−CCDの電子増倍率は、温度に敏感であることが知られている。従って、温度が一定に保たれれば電子増倍率を一定に保つことができる。このため、撮像装置の動作中のEM−CCDの温度を一定に保つことによって、その感度を一定とすることができる。また、電子増倍率には温度依存性があり、低温の場合の方が高い電子増倍率が得られる。従って、例えばペルチェ素子等によってEM−CCDを冷却し、この温度を検出し、この温度が一定になるべくペルチェ素子の駆動電流をフィードバック制御することが有効である。こうした技術は例えば特許文献1に記載されている。
ただし、EM−CCDの感度だけでなく、被写体の照度に応じても信号強度は大きく変動する。従って、例えば被写体が明るい場合には意図的に撮像装置の感度を下げ、暗い場合には撮像装置の感度を上げることによって最適な信号強度を得るということも必要になる。このため、この撮像装置の光学系となるレンズの絞りとEM−CCDの電子増倍率を適宜制御することによって信号強度を最適な範囲に調整することもできる。ただし、撮像装置の感度を上げるためにレンズの絞りを開いた状態とすると、レンズの特性によってはそのピントがずれるために、画像がぼける場合がある。このために、特許文献2に記載の技術においては、レンズの絞りとEM−CCDの電子増倍率とを関連づけて制御し、特にレンズの絞りを極力開かない状態で使用できるようにEM−CCDの電子増倍率を制御する。これにより、自動的に信号強度は適切な範囲に調整され、かつ高い画質も維持することができる。
特開平6−245123号公報 特開2007−104510号公報
しかしながら、上記のいずれの技術においても、EM−CCDの温度を一定に保つためには常時ペルチェ素子を駆動して、その温度を低く一定に保つことが必要であった。このため、特に撮像装置周辺の温度が高い場合には、より高い冷却効率が必要となり、その消費電力が大きくなるため、その電源系の容量が大きいことが必要となった。
すなわち、EM−CCDを用いた従来の撮像装置においては、冷却のために消費電力が大きくなり、容量の大きな電源系が必要となった。このために、小型の撮像装置を得ることは困難であった。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の撮像装置は、光学系の絞りを調整する絞り調整手段と、前記光学系を介した光学信号を光電変換して所定の電子増倍率で電子増倍して画像信号を出力する電子増倍型固体撮像素子と、該電子増倍型固体撮像素子の温度を制御する温度制御手段と、前記電子増倍型固体撮像素子における電子増倍率を制御する電子増倍率制御手段と、具備する撮像装置であって、前記電子増倍率が第1の増倍率に固定された状態から前記絞りが制御され、前記絞りの絞り値が所定の絞り値より小さい状態で、出力される前記画像信号の信号強度が所定の強度値以上になった場合に、前記電子増倍率を一定として前記絞りを可変として設定される絞り制御モードと、前記電子増倍率が前記第1の増倍率に固定された状態から前記絞りが制御され、前記絞り値が所定の絞り値以上となった後に前記絞りが前記所定の絞り値に固定されたときに、さらに前記電子増倍率が前記第1の増倍率よりも大きい第2の増倍率より小さい状態で、出力される前記画像信号の信号強度が前記所定の強度値以上となった場合に、前記絞りを一定として前記電子増倍率を可変として設定されるAGCモードと、を備え、前記温度制御手段は、前記絞り制御モードが設定された場合には、前記AGCモードが設定された場合よりも前記電子増倍型固体撮像素子の温度を高く設定することを特徴とする。
本発明の電子増倍型固体撮像素子の温度制御方法は、電子増倍型固体撮像素子により、光学信号を光電変換して所望の電子増倍率で電子増倍して画像信号を出力し、前記電子増倍率が第1の増倍率に固定された状態から絞りが制御され、前記絞りの絞り値が所定の絞り値より小さい状態で、出力される前記画像信号の信号強度が所定の強度値以上になった場合に、前記電子増倍率を一定として前記絞りを可変として設定される絞り制御モードを設定すると共に、前記電子増倍型固体撮像素子の温度を所定の温度に制御し、前記電子増倍率が前記第1の増倍率に固定された状態から前記絞りが制御され、前記絞り値が所定の絞り値以上となった後に前記絞りが前記所定の絞り値に固定されたときに、さらに前記電子増倍率が前記第1の増倍率よりも大きい第2の増倍率より小さい状態で、出力される前記画像信号の信号強度が前記所定の強度値以上となった場合に、前記絞りを一定として前記電子増倍率を可変として設定されるAGCモードを設定すると共に、前記絞り制御モードを設定する場合よりも前記電子増倍型固体撮像素子の温度を低く制御する、ことを特徴とする。
本発明は以上のように構成されているので、消費電力が小さく、小型の撮像装置を得ることができる。
以下、本発明について具体的な実施形態を示しながら説明する。ただし、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
この撮像装置においては、撮像素子として、その内部で電子増倍が行われる電子増倍型固体撮像素子が用いられ、この電子増倍率は可変となっている。また、この電子増倍率は電子増倍型固体撮像素子の温度に依存する。ここで、電子増倍率を制御する電子増倍率制御手段と、電子増倍型固体擦増素子の温度を制御する温度制御手段が用いられる。
図1は本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成を示す図である。この撮像装置においては、自動絞り機構付きレンズ1が光学系に用いられ、光信号は電子増倍型CCD(EM−CCD:Electron Multiplying Charge Coupled Device)2で電気信号に変換される。
自動絞り機構付きレンズ1においては、絞り制御手段によってこの絞り値が制御される。すなわち、この光学系の開口が制御される。
EM−CCD2においては、自動絞り機構付きレンズ1を介して入射した光信号が光電変換されて発生した電子がCCDチップ内で増倍されることによって高い感度が得られる。この増倍率(電子増倍率)は外部から印加する電圧(制御電圧)によって制御できる。すなわち、その感度を制御電圧によって制御できる。また、その特性、特に電子増倍率には温度依存性があるため、室温以下の温度に冷却されて使用される。また、通常のCCDと同様に、EM−CCD2からは撮像された2次元の映像信号が順次出力される。
出力された映像信号は以降の処理回路で処理される。まず、この映像信号はサンプルホールド回路(CDS)3でサンプルホールドされてからアンプ(AMP)4で所定の増幅率(一定値)で増幅される。その後、A/D変換器(ADC)5でデジタル信号に変換され、デジタル信号処理回路(DSP)6でデジタル処理をされる。その後、例えば映像信号出力回路等に入力された後でメモリに記憶されたり、ディスプレイに出力するための処理等が行われるが、これらの処理については一般の撮像装置と同様であるため、図1においては省略されている。また、これらの信号処理はマイクロコンピュータ(CPU)7によって制御される。例えば、自動映像レベル制御は、DSP6が映像信号データをCPU7に出力し、CPU7がこの値を元にして、DSP6を適宜制御することにより、適切な処理を行わせる。ここで行われる処理は、ガンマ補正、ホワイトバランス制御等の画質制御に関わる処理である。
ここで、この撮像装置においては、マイクロコンピュータ(CPU)7が、DSP6における処理だけでなく、自動絞り機構付きレンズ1の絞り制御、EM−CCD2における電子増倍率の制御、及びEM−CCD2の温度制御も行う。
自動絞り機構付きレンズ1の絞り(開口)を制御するために、絞り制御回路8がCPU7に接続される。すなわち、この撮像装置における絞り制御手段はCPU7と絞り制御回路8で構成される。
EM−CCD2における電子増倍率はこれに印加される制御電圧によって制御され、この制御電圧はCPU7に接続された電子増倍率(EM)制御回路9によって設定される。すなわち、この撮像装置における電子増倍率制御手段はCPU7とEM制御回路9で構成される。
また、EM−CCD2の冷却はペルチェ素子10によって行われ、その温度はEM−CCD2に密着した温度検出部11で検出される。CPU7はこの温度を読み込み、その値に応じて、予め設定された温度(例えば−15℃)となるべくペルチェ電流制御回路12を制御し、ペルチェ素子10の駆動電流をフィードバック制御する。すなわち、この撮像装置の温度制御手段はCPU7、ペルチェ素子10、温度検出部11、ペルチェ電流制御回路12で構成される。
ここで、DSP6から得られる信号強度は、被写体の照度、自動絞り機構付きレンズ1の絞り、EM−CCD2の電子増倍率等に応じて変動する。この信号強度には、出力に応じた最適な範囲が存在し、この信号強度がこの範囲よりも低い場合には、充分なコントラストのある良好な画像出力が得られない。このため、この信号強度を適度に維持することが必要である。
被写体の照度は、例えば日中の屋外では高く、夜間の屋外では低くなり、その範囲は大きく異なる。従って、自動絞り機構付きレンズ1の絞りとEM−CCD2の電子増倍率が同一の場合には、DSP6から出力される信号強度は、前者の場合には高くなり、後者の場合には低くなる。従って、どちらの場合にも最適な信号強度が得られる設定とすることは困難であり、照度に応じて設定を変更することが好ましい。例えばこの撮像装置が監視カメラとして使用される場合には、操作者が常時これを操作することはないため、自動絞り機構付きレンズ1の絞りとEM−CCD2の電子増倍率とを被写体の照度に応じて自動的に調整することが必要である。
自動絞り機構付きレンズ1の絞りとEM−CCD2の電子増倍率のいずれかあるいは両方を調整することによって信号強度は調整できる。従って、この撮像装置においては、自動絞り機構付きレンズ1の絞りを一定にしてEM−CCD2の電子増倍率を調整するAGC(Auto Gain Control)モードと、EM−CCD2の電子増倍率を一定にして自動絞り機構付きレンズ1の絞りを調整する絞り調整モードの2種類の動作モードが設定できる。ここで、この撮像装置の消費電力を小さくするという観点からは、EM−CCD2の電子増倍率を小さくすることが好ましいため、絞り調整モードにおけるEM−CCD2の電子増倍率は最低レベルとし、AGCモードにおける自動絞り機構付きレンズ1の絞りは最大レベル(最大開口)とすることが好ましい。
なお、被写体の照度が極めて低く、自動絞り機構付きレンズ1の絞りとEM−CCD2の電子増倍率を共に最大としても適切な信号強度が得られない場合には、これらを共に最大値に固定する固定モードを設定することができる。
なお、特許文献2に記載の技術のように、自動絞り機構付きレンズ1における開口が大きな場合にピントがずれて画質の低下が発生する場合には、最大開口よりも小さく、画質の低下が発生しない範囲の値をAGCモードにおける絞りとして設定することができる。この場合には、特に、常に良好な画質を得ることができる。この場合、AGCモードにおいて電子増倍率を最大にしてもまだ充分な信号強度が得られない場合には、例えば絞りをこの値よりも大きくするという制御を行うことができる。
ここで、この撮像装置においては、この動作モードを適切に設定し、かつこの動作モードに応じてEM−CCD2の温度も設定する。以下にこの動作について説明する。
前記の通り、EM−CCD2の電子増倍率はその温度によって変動する。この特性について示したのが図2である。図2において、横軸が制御電圧であり、縦軸がこれによって制御された電子増倍率である。ここで、EM−CCD2の温度は0℃、−10℃、−20℃と室温よりも低くしてある。どの温度においても電子増倍率はこの制御電圧に対して2次関数的に増大するが、同じ制御電圧においては、低温になるほど高い電子増倍率が得られる。この結果より、例えば電子増倍率を1000とするためには、温度が0℃の場合には制御電圧として10Vが必要であるのに対して、−20℃の場合に必要な制御電圧は8Vである。また、制御電圧を10Vに固定した際に、温度が−20℃から0℃に上昇した場合には、電子増倍率は2000から1000へと低下する。すなわち、温度が20℃上昇した場合の電子増倍率は50%も低下する。従って、この撮像装置において電子増倍率を例えば2000程度に設定した場合に、これを安定して動作させるためには、EM−CCD2の温度制御を高い精度で行うことが必要となる。
一方、電子増倍率を200程度と低くする場合には、温度が−20℃の場合に必要な制御電圧は4V程度である。図2の結果から、制御電圧が4Vに固定した際に、温度が−20℃から0℃に上昇した場合には、電子増倍率はやはり低下するものの、その低下率は前記の場合と比べて小さく、10%程度である。更に、電子増倍率が50以下の場合(制御電圧が2V以下の場合)には、同様の場合の電子増倍率の低下は無視できるほど小さい。
従って、電子増倍率が高い場合には、EM−CCD2の温度を充分に下げて安定させることが必要になるが、電子増倍率が低い場合にはこの必要性は低くなる。一方、EM−CCD2の冷却温度を高く設定すれば、ペルチェ素子10の駆動電流を小さくすることができるため、この撮像装置の消費電力を低下させることができる。すなわち、電子増倍率が高い場合には、EM−CCD2の温度を充分に低くしてかつ安定させないと、信号強度が不安定になり良好な画像が得られないが、電子増倍率が低い場合には、こうした問題は発生しない。
従って、前記のAGCモードにおいては電子増倍率は大きくする可能性が高いため、EM−CCD2の温度を低く安定に保つ必要がある。固定モードの場合も同様である。一方、前記の絞り制御モードにおいては、常に電子増倍率は最低レベルに保たれているため、EM−CCD2の温度を低く保つ必要はない。従って、絞り調整モードにおいてはこの設定温度を高くすることにより、撮像特性を劣化させることなしに消費電力を低減することができる。
図3は、この動作モードを設定し、EM−CCD2の温度を設定する動作のフローチャートの一例である。
この動作において、自動絞り機構付きレンズ1の絞りAの調整範囲はA〜A%(ただし、A=0%)であるとする。すなわち、Aは最小開口(開口が零)であり、Aは最大開口とする。
EM−CCD2における電子増倍率BはB〜B(ただし、B=1)の範囲であるとする。Bは電子増倍作用が全く行われない場合に相当する。Bは電子増倍率の上限値となり、EM−CCD2の特性や電源電圧から決定される。
EM−CCD2の設定温度は、前記の通り、AGCモードの場合にはT、絞り調整モードの場合にはT(T<T)とする。電子増倍率が図2の特性をもつ場合、例えばTを−15℃、Tを0℃とすることができる。
また、この動作はDSP6から出力される信号強度Sの値に基づいて行われる。ここで、Sはある1画素の信号強度であってもよいし、1ライン毎、あるいは1フレーム毎の平均強度であってもよい。カラー画像の場合には、RGBのいずれか、あるいはこれらの各色毎の強度から算出された値等、適宜設定することができる。ここでは単純化して、映像出力にとって適切なSの範囲はS以上の範囲であるとする。また、このサンプリングは常時行う必要はなく、監視カメラの場合には例えば10分ごとに行うことができる。この場合、この間隔の間はこの動作モードは変更されず、EM−CCD2の温度も一定に制御される。
図3において、まず、CPU7は、初期設定として、絞り制御回路8によって絞りをA(=0%)、EM制御回路9によって電子増倍率をB(=1)、ペルチェ電流制御回路12によってEM−CCD2の温度をT(>T)に設定する(S101)。この状態では、開口が零であるため、信号強度Sも零となる。ここで、絞りを所定量(例えば1%)だけ開ける(S102)ことにより、S>0となる。この際、絞りがA以下であれば(S103のYes)、DSP6から出力された信号強度SとSとの大小関係を判定する(S4)。
SがS以上とならなければ(S104のNo)、開口が不足していると判定されるため、再び絞りが所定量だけ開けられ(S102)、絞りがA以下であれば(S103のYes)、再び信号強度SとSの大小関係が判定される(S104)。S2〜S4の動作は、絞りがA以下である範囲内(S103のYes)でSがS以上となるまで繰り返し行われる。SがS以上となった場合(S104のYes)には、以降の動作モードとして、絞り制御モードが設定される(S105)。すなわち、以降は、電子増倍率は最低レベル(=B=1)に固定され、信号強度の調整は絞りAがA=0〜Aの範囲でCPU7及び絞り制御回路8(絞り制御手段)によって制御されることによって自動的に行われる。この制御の際の絞りの初期値はSがS以上となった場合の絞りAとなる。
絞り制御モードが設定された場合(S105)には、EM−CCD2の設定温度はTのままで変更がない。すなわち、2種類の設定温度のうち、高い方の温度が維持されるため、この間はペルチェ素子10の駆動電流を小さくすることができ、この撮像装置の消費電力を小さくすることができる。
絞りがAを越えた場合でもSがS以上とならない場合(S103のNo)には、絞りはその最大値であるAに固定され(S106)、この状態で今度はEM−CCD2の電子増倍率が調整される。まず、EM制御回路9によって電子増倍率が増加される(S107)。これは、例えばEM制御回路9が発生する制御電圧を例えば所定電圧(例えば0.2V)だけ増大させることによって行われる。電子増倍率がB以下である場合(S108のYes)、再びDSP6から出力された信号強度SとSとの大小関係を判定する(S109)。
ここでSがS以上とならなければ(S109のNo)、電子増倍率が不足していると判定され、再び電子増倍率が増加される(S107)。その後、S108、S109の工程が、電子増倍率がBを越えるか(S108のNo)、SがS以上となる(S109のYes)まで繰り返される。電子増倍率がB以下の範囲で(S108のYes)、SがS以上となった場合(S109のYes)には、このときの絞りA(=A)と電子増倍率B(1=B<B≦B)が、現状の好ましい値として設定される。これにより、以降の動作モードとして、AGCモードが設定される(S110)。
すなわち、以降は、自動絞り機構付きレンズ1の絞り(開口)Aは最大レベルAに固定され、信号強度の調整はEM−CCD2の電子増倍率BがB=1〜Bの範囲でCPU7とEM制御回路9(電子増倍率制御手段)によって制御されることによって自動的に行われる。この制御の際の電子増倍率の初期値はSがS以上となった場合の電子増倍率Bとなる。
この際、前記の通り、電子増倍率は高く設定されることがあるため、CPU7は、EM−CCD2の設定温度を低く、T(<T)とする(S111)。以降は、EM−CCD2の温度が温度検出部11で検出され、CPU7はこの温度がTとなるべくペルチェ電流制御回路12を制御し、ペルチェ素子10の駆動電流をフィードバック制御する。この際の駆動電流は、絞り制御モードの場合(設定温度がT)よりも大きくなる。
以上の動作において、SがS以上とならず(S109のNo)、かつ電子増倍率がBを越えた(S108のNo)場合は、自動絞り機構付きレンズ1の絞り及びEM−CCD2の電子増倍率を最大にしてもこの被写体を撮像して最適な信号強度を得ることができない場合に対応する。従って、この場合には、電子増倍率をその最大値であるBに設定し(S112)、以降は、自動絞り機構付きレンズ1の絞りを最大値Aに、EM−CCD2の電子増倍率を最大値Bに固定する固定モードに設定する(S113)。なお、この場合においては電子増倍率は高く維持されるため、EM−CCD2の設定温度はTに設定される(S111)。
従って、この撮像装置においては、被写体の照度に応じて、自動的に絞り制御モード、AGCモード、固定モードの3種類の動作モードが設定され、絞り調整モードの場合には、EM−CCD2の設定温度が高く設定される。従って、絞り調整モードが設定された場合にはペルチェ素子10の駆動電流を低減することができるため、消費電力を低減することができる。この際、EM−CCD2の電子増倍率が変動することによって画像が劣化することはない。
従って、この撮像装置に用いる電源系を小型にすることができ、小型の撮像装置を得ることができる。
なお、以上の動作においては、EM−CCD2の設定温度を動作モードに応じて2種類のうちの一方を固定して設定したが、これに限られるものではない。例えば、前記のモード設定時における電子増倍率Bの値に応じて、この設定温度を設定することもできる。すなわち、電子増倍率が高い場合に設定温度を低くし、電子増倍率が低い場合に設定温度を高くする。この場合、例えば図2におけるBtを閾値として用い、電子増倍率BがBt以上の場合には設定温度をT、Bt未満の場合には設定温度をTとすることができる。この場合には、絞り制御モードにおいて設定温度を高くすることに加え、AGCモードであっても設定温度が高くなる場合があるため、この撮像装置の消費電力を更に低減させることができる。
また、絞り制御モードとAGCモードの設定方法は任意である。例えば絞り制御モードにおけるEM−CCD2の電子増倍率を、1ではないが電子増倍率の温度依存性が無視できる範囲内の低い値(例えば図2中のBt以下の値)に固定することができる。AGCモードにおける自動絞り機構付きレンズ1の絞りについても同様であり、A〜Aの範囲内で最も良好な画像が得られる範囲の値とすることもできる。あるいは、絞り制御モードとAGCモードが使用者によって選択できる設定においても同様である。すなわち、電子増倍率の温度依存性が無視できる範囲内でEM−CCD2の設定温度を上げるという動作の範囲内で、良好な画像を得るために他の構成要素を適宜設定することが可能である。
また、電子増倍率に応じて設定温度を連続的に変えることもできる。例えば、設定温度を電子増倍率の連続的な関数としてもよい。この場合、図2の特性においては、設定温度は電子増倍率に対する減少関数とすればよい。あるいは、電子増倍率の制御電圧依存性、温度依存性が図2とは異なる場合においても、設定された電子増倍率の温度依存性が小さな場合には、設定温度を上げることにより、EM−CCD2の動作を損なわずに、撮像装置の消費電力を低減することができる。
また、上記の例では、信号強度を最低レベルS以上とする場合の制御につき記載したが、信号強度が高すぎても、信号の飽和等の問題が生じるために好ましくない。従って、信号強度をある一定の値よりも小さくするように絞りや電子増倍率を制御することが必要となる場合もある。こうした場合においても、上記と同様に、電子増倍率に応じてEM−CCD2の設定温度を変更する制御を行えば、同様の効果を奏することは明らかである。
また、図1の構成においては、固定の増幅率をもつAMP4が用いられていたが、増幅率が可変の増幅器を用いてもよい。この場合には、絞り、電子増倍率、及びこの増幅率を適宜設定し、上記と同様にして電子増倍率に応じて電子増倍型固体撮像素子の温度を設定すればよい。
なお、前記の例では電子増倍型固体撮像素子としてEM−CCDを用いた場合につき記載したが、これに限られるものではなく、電子増倍率が外部から制御でき、この電子増倍率が温度依存性をもつものを使用した撮像装置であれば、同様に本発明が適用できることは明らかである。
以上の実施の形態の説明から明らかなように、本発明の撮像装置は、光学系の絞りを調整する絞り調整手段と、前記光学系を介した光学信号を受光する電子増倍型固体撮像素子と、該電子増倍型固体撮像素子の温度を制御する温度制御手段と、前記電子増倍型固体撮像素子における電子増倍率を制御する電子増倍率制御手段とを具備し、出力される信号強度の調整において、前記絞りを一定として前記電子増倍率を可変とするAGCモードと、前記電子増倍率を一定として前記絞りを可変とする絞り制御モードが設定される撮像装置であって、前記温度制御手段は、前記絞り制御モードが設定された場合には、前記AGCモードが設定された場合よりも前記電子増倍型固体撮像素子の温度を高く設定することができる。
あるいは、光学信号を受光する電子増倍型固体撮像素子と、該電子増倍型固体撮像素子の温度を制御する温度制御手段と、前記電子増倍型固体撮像素子における電子増倍率を制御する電子増倍率制御手段とを具備する撮像装置であって、前記温度制御手段は、前記電子増倍率が低い場合に前記温度を高く設定し、前記電子増倍率が高い場合に前記温度を低く設定することができる。
また、前記電子増倍型固体撮像素子は電子増倍型CCD(EM−CCD)とすることができる。
また、前記温度の制御にはペルチェ素子を用いることができる。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の構成図である。 EM−CCDの電子増倍率の制御電圧依存性、温度依存性を示す図である。 本発明の実施の形態に係る撮像装置における動作モード及び温度の設定方法を示すフローチャートである。
符号の説明
1 自動絞り機構付きレンズ
2 EM−CCD
3 サンプルホールド回路(CDS)
4 アンプ(AMP)
5 A/D変換器(ADC)
6 デジタル信号処理回路(DSP)
7 マイクロコンピュータ(CPU)
8 絞り制御回路
9 電子増倍率(EM)制御回路
10 ペルチェ素子
11 温度検出部
12 ペルチェ電流制御回路

Claims (2)

  1. 光学系の絞りを調整する絞り調整手段と、
    前記光学系を介した光学信号を光電変換して所定の電子増倍率で電子増倍して画像信号を出力する電子増倍型固体撮像素子と、
    該電子増倍型固体撮像素子の温度を制御する温度制御手段と、
    前記電子増倍型固体撮像素子における電子増倍率を制御する電子増倍率制御手段と、
    具備する撮像装置であって、
    前記電子増倍率が第1の増倍率に固定された状態から前記絞りが制御され、前記絞りの絞り値が所定の絞り値より小さい状態で、出力される前記画像信号の信号強度が所定の強度値以上になった場合に、前記電子増倍率を一定として前記絞りを可変として設定される絞り制御モードと、
    前記電子増倍率が前記第1の増倍率に固定された状態から前記絞りが制御され、前記絞り値が所定の絞り値以上となった後に前記絞りが前記所定の絞り値に固定されたときに、さらに前記電子増倍率が前記第1の増倍率よりも大きい第2の増倍率より小さい状態で、出力される前記画像信号の信号強度が前記所定の強度値以上となった場合に、前記絞りを一定として前記電子増倍率を可変として設定されるAGCモードと、を備え、
    前記温度制御手段は、前記絞り制御モードが設定された場合には、前記AGCモードが設定された場合よりも前記電子増倍型固体撮像素子の温度を高く設定することを特徴とする撮像装置。
  2. 電子増倍型固体撮像素子により、光学信号を光電変換して所望の電子増倍率で電子増倍して画像信号を出力し、
    前記電子増倍率が第1の増倍率に固定された状態から絞りが制御され、前記絞りの絞り値が所定の絞り値より小さい状態で、出力される前記画像信号の信号強度が所定の強度値以上になった場合に、前記電子増倍率を一定として前記絞りを可変として設定される絞り制御モードを設定すると共に、前記電子増倍型固体撮像素子の温度を所定の温度に制御し、
    前記電子増倍率が前記第1の増倍率に固定された状態から前記絞りが制御され、前記絞り値が所定の絞り値以上となった後に前記絞りが前記所定の絞り値に固定されたときに、さらに前記電子増倍率が前記第1の増倍率よりも大きい第2の増倍率より小さい状態で、出力される前記画像信号の信号強度が前記所定の強度値以上となった場合に、前記絞りを一定として前記電子増倍率を可変として設定されるAGCモードを設定すると共に、前記絞り制御モードを設定する場合よりも前記電子増倍型固体撮像素子の温度を低く制御する、ことを特徴とする電子増倍型固体撮像素子の温度制御方法。
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