JP2008175153A - 可変バルブタイミング機構付エンジン - Google Patents

可変バルブタイミング機構付エンジン Download PDF

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、油圧制御弁から排出されるオイルのチェーンケース内での飛散を防いでオイル消費量の増加を防ぐことができる可変バルブタイミング機構付エンジンを提供すること。
【解決手段】油圧制御弁をチェーンケース18に取り付けるとともに、該油圧制御弁に連なるオイルドレン孔43を前記チェーンケース18の内部に開口させて成る可変バルブタイミング機構付エンジン1において、前記オイルドレン孔43をタイミングチェーン16の緩み側に配設し、前記チェーンケース18の内面の前記オイルドレン孔43の下方に、前記タイミングチェーン16の緩み側から張り側に向かって下方に傾斜する第1リブ18Dを形成するとともに、該第1リブ18Dと交差して下方に延びる第2リブ18Eを前記タイミングチェーン16で囲まれる空間に突設する。
【選択図】図5

Description

本発明は、可変バルブタイミング機構のアクチュエータに供給されるオイルを分配制御する油圧制御弁をチェーンケースに取り付けて成る可変バルブタイミング機構付エンジンに関するものである。
DOHCエンジンにおいては、吸・排気カムシャフトの一方又は双方に可変バルブタイミング機構(VVT)を設け、吸・排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングをエンジンの運転状態に応じて制御し、吸・排気バルブのオーバーラップ量を大きくして掃気効率向上によるトルクアップや内部EGR向上による燃費の改善とNOの低減等を図ることは従来から行われている。
上記可変バルブタイミング機構は、油圧によって動作して吸・排気バルブの少なくとも一方の開閉タイミングを進角又は遅角させるアクチュエータを備えており、このアクチュエータの動作は、オイルポンプから供給されるオイルを分配制御する油圧制御弁によって制御される。
ところで、斯かる可変バルブタイミング機構を備えたエンジンには、油圧制御弁をカムキャップに設けたものがあるが(特許文献1参照)、これによればエンジンの大型化が避けられない。
そこで、小型化を目的として油圧制御弁をチェーンケースに設け、更にその油圧制御弁のオイルドレン孔をチェーンケース内に開口させることによって、油圧制御弁から排出されるオイルによってタイミングチェーンを潤滑するようにした可変バルブタイミング機構付エンジンが提案されている(特許文献2参照)。
特開平10−184331号公報 特開平11−247627号公報
しかしながら、特許文献2において提案されているように油圧制御弁をチェーンケースに設け、この油圧制御弁のオイルドレン孔をチェーンケース内に開口させる構成を採用する場合、オイルドレン孔から排出されるオイルがチェーンケース内を下方から上方に移動するタイミングチェーンの緩み側に直接掛かると、チェーンケース内でオイルが飛散し、チェーンケース内を流れるブローバイガスに微粒化したオイルが混入するためにオイルの消費量が増えるという問題が発生する。
上記問題を解決するには、油圧制御弁をタイミングチェーンの緩み側から離れた位置に配置してオイルドレン孔から排出されるオイルがタイミングチェーンの緩み側に直接掛からないようにすれば良いが、油圧制御弁の取付位置は可変バルブタイミング機構のアクチュエータによって制限を受けるため、そのような配置は実際には困難である。又、そのような配置を実現しようとすると、油圧制御弁がチェーンケースから外方に突出してエンジンが大型化するという別の問題が発生する。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、小型化を図りつつ、油圧制御弁から排出されるオイルのチェーンケース内での飛散を防いでオイル消費量の増加を防ぐことができる可変バルブタイミング機構付エンジンを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、シリンダブロックにクランクシャフトを回転可能に軸支し、シリンダヘッドに一対の吸・排気カムシャフトを回転可能に軸支するとともに、前記クランクシャフトに取り付けられたクランクスプロケットと前記吸・排気カムシャフトにそれぞれ取り付けられたカムスプロケットとの間にタイミングチェーンを巻装し、該タイミングチェーンを覆うチェーンケースを前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドに取り付ける一方、前記吸・排気カムシャフトの少なくとも一方に可変バルブタイミング機構を設け、該可変バルブタイミング機構のアクチュエータに供給されるオイルを分配制御する油圧制御弁を前記チェーンケースに取り付けるとともに、該油圧制御弁に連なるオイルドレン孔を前記チェーンケースの内部に開口させて成る可変バルブタイミング機構付エンジンにおいて、
前記オイルドレン孔を前記タイミングチェーンの緩み側に配設し、前記チェーンケース内面の前記オイルドレン孔の下方に、前記タイミングチェーンの緩み側から張り側に向かって下方に傾斜する第1リブを形成するとともに、該第1リブと交差して下方に延びる第2リブを前記タイミングチェーンで囲まれる空間に突設し、前記オイルドレン孔から排出されたオイルを前記第1リブと前記第2リブに沿って前記チェーンケース内の下部に滴下させるようにしたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記チェーンケースの内面に複数のオイルドレン孔を形成し、そのうちの少なくとも1つを前記タイミングチェーンの緩み側の上方において前記シリンダヘッドに向かって開口させ、該オイルドレン孔の下方を覆って前記タイミングチェーンの緩み側から一定距離離してオイルを前記第1リブに導く第3リブを前記チェーンケースの内面に突設したことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記油圧制御弁と前記シリンダヘッド内にそれぞれ形成されたオイル通路同士を連通させるオイル通路が形成されたオイル通路用ボスを前記チェーンケースの内面の前記オイルドレン孔の側方に突設するとともに、該オイル通路用ボスに前記第3リブを一体に形成したことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、オイルドレン孔をタイミングチェーンの緩み側に近接して配置したため、油圧制御弁のオイルドレン孔から延びる端部がチェーンケースから外方に突出することがなく、チェーンケースの小型化、延てはエンジン全体の小型化を図ることができる。
又、チェーンケース内面のオイルドレン孔の下方に、タイミングチェーンの緩み側から張り側に向かって下方に傾斜する第1リブを形成したため、オイルドレン孔から排出されたオイルがタイミングチェーンの緩み側に滴下してタイミングチェーンによって巻き上げられることがない。
更に、第1リブと交差して下方に延びる第2リブをタイミングチェーンで囲まれる空間に突設したため、第1リブによってタイミングチェーンの張り側に導かれたオイルを第2リブによってチェーンケース内の低い位置に滴下させることができ、タイミングチェーンによるオイルの巻き上げに伴うチェーンケース内でのオイルの飛散が確実に防がれ、チェーンケース内を流れるブローバイガスへの微粒化したオイルの混入によるオイル消費量の増加が防がれる。
請求項2記載の発明によれば、タイミングチェーンの緩み側の上方においてシリンダヘッドに向かって開口するオイルドレン孔の下方を覆う第3リブをチェーンケースの内面に突設したため、オイルドレン孔から排出されるオイルをタイミングチェーンの緩み側から一定距離離して第1リブに導くことができ、オイルのタイミングチェーンの緩み側への滴下を防いでチェーンケース内でのオイルの飛散を一層確実に防ぐことができる。
請求項3記載の発明によれば、オイルドレン孔から排出されるオイルは、オイル通路用ボスによって上方が覆われた状態で周囲に広がることなく、且つ、タイミングチェーンの緩み側から一定距離だけ離れた状態で第3リブに沿って第1リブにスムーズに導かれるため、該オイルのタイミングチェーンの緩み側への滴下が一層確実に防がれる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
先ず、本発明に係る可変バルブタイミング機構付エンジンの基本構成を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンの右側面図、図2は同エンジンの正面図、図3は同エンジンの平面図、図4は同エンジンのヘッドカバーとチェーンケースを取り外して示す斜視図であり、図示の可変バルブタイミング付エンジン(以下、単に「エンジン」と略称する)1は、車両用のDOHC直列4気筒エンジンであって、クランクシャフト2を車両の左右方向(図1の紙面垂直方向)に配するとともに、図1に示すように、シリンダ軸線Lを鉛直線Nに対して図示の角度θだけ車両の前方に傾斜させた状態で車両に搭載される。
図1及び図4に示すように、前記クランクシャフト2は、シリンダブロック3に回転可能に軸支されており、シリンダブロック3には不図示の4つのシリンダが車幅方向(図2の左右方向)に並設されている。尚、図示しないが、シリンダブロック3の各シリンダにはピストンがそれぞれ摺動可能に嵌挿されており、各ピストンはコンロッドを介して前記クランクシャフト2に連結されており、各ピストンのシリンダに沿う往復直線運動はコンロッドによってクランクシャフト2の回転運動に変換される。
又、シリンダブロック3の上面にはシリンダヘッド4が被着され、シリンダブロック3の下面にはオイルパン5が取り付けられており、シリンダヘッド4には各気筒毎に吸気ポートと排気ポート(何れも不図示)がそれぞれ形成されている。そして、シリンダヘッド4の吸気側端面(後端面)には、図1及び図3に示すように、前記吸気ポートに連なる吸気マニホールド6が接続されている。ここで、4本の吸気マニホールド6は集合してサージタンク7に接続されており、図示しないが、サージタンク7の上流側にはスロットルボディを介してエアクリーナが接続されている。
他方、シリンダヘッド4の排気側端面(前端面)には、図1〜図3に示すように、前記排気ポートに連なる排気マニホールド8が接続されており、4本の排気マニホールド8は集合して触媒コンバータ9に接続されている。そして、触媒コンバータ9には排気管10が接続されており、この排気管10は車体後方に向かって延び、その後端部は大気中に開口している。
ところで、シリンダヘッド4に各気筒毎に形成された前記吸気ポートと排気ポートは不図示の吸気バルブと排気バルブによってそれぞれ適当なタイミングで開閉され、これによって各シリンダ内で所要のガス交換がなされる。
而して、上記吸気バルブと排気バルブは、図4に示すように、シリンダヘッド4に回転可能に軸支された吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12にそれぞれ一体に形成された吸気カム11aと排気カム12aによって開閉される。ここで、吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12は、シリンダヘッド4の吸気側(車体後側)と排気側(車体前側)において左右方向に平行に配されており、これらの吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12の右端部には吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14がそれぞれ取り付けられている。
そして、図4に示すように、クランクシャフト2の右端部には小径のクランクスプロケット15が取り付けられており、このクランクスプロケット15と前記吸気カムスプロケット13及び排気カムスプロケット14には無端状のタイミングチェーン16が巻装されている。尚、シリンダヘッド4の上部にはヘッドカバー17が被着されており、このヘッドカバー17内に形成されたカム室内に吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12及び吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14等の一部が収容されている。
而して、クランクシャフト2の回転は、クランクスプロケット15、タイミングチェーン16、吸気カムスプロケット13と排気カムスプロケット14を経て減速されて吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12にそれぞれ伝達され、これらの吸気カムシャフト11と排気カムシャフト12がクランクシャフト2の1/2の速度で回転駆動されることによって前述のように吸気バルブと排気バルブがそれぞれ適当なタイミングで開閉されて各シリンダ内で所要のガス交換がなされる。
ここで、タイミングチェーン16は、シリンブブロック3とシリンダヘッド4の各右端面に取り付けられたチェーンケース18によって覆われており、このチェーンケース18内において前記タイミングチェーン16がチェーンガイド19によってガイドされつつ、テンショナ20によって所定のテンションを付与された状態で回転するが、クランクシャフト2が図4の矢印方向(図4の時計方向)に回転するため、タイミングチェーン16も同方向に回転する。従って、タイミングチェーン16においては排気側(チェーンガイド19側)が張り側となり、吸気側(テンショナ20側)が緩み側となる。このため、タイミングチェーン16の緩み側はチェーンケース18内を下方から上方に向って移動することとなる。
ところで、本実施の形態では、吸気バルブの開閉タイミングをエンジン回転数等に応じて変化させる可変バルブタイミング機構(VVT)が設けられており、この可変バルブタイミング機構は、吸気カムシャフト11の一端に設けられて油圧によって吸気カムシャフト11の回転位相を進角又は遅角するアクチュエータ21と、チェーンケース18に取り付けられて前記アクチュエータ21に供給されるオイルを分配制御する油圧制御弁22(図1及び図2参照)を含んで構成されている。
又、図4に示すように、シリンダブロック3の吸気側にはウォータポンプハウジング23がシリンダブロック3の中央側(前側)に寄せて一体に形成されており、シリンダブロック3とシリンダヘッド4の右端面には、ウォータポンプハウジング23を避けて中間高さ部分が中央に向かって凹状を成す一対のフランジ3A,3B及び4A,4Bがそれぞれ形成されている。これらのフランジ3A,3B及び4A,4Bは、前記チェーンケース18が被着される接合面を形成するものであって、これらには複数のネジ孔24が適当な間隔で形成されている。
更に、シリンダヘッド4の右端面の前記アクチュエータ21に近接する部位であって、タイミングチェーン16で囲まれる領域には、ヘッド側ボス25が突設されており、このヘッド側ボス25には供給側オイル通路26と進角側オイル通路27及び遅角側オイル通路28が形成されている。
ところで、シリンダブロック3に形成された上記ウォータポンプハウジング23には、補機である不図示のウォータポンプが収納されており、該ウォータポンプの入力軸29には図1に示すようにプーリ30が結着されている。又、図1に示すように、クランクシャフト2のチェーンケース18の外方に突出する右端部には駆動プーリ31が結着されており、この駆動プーリ31と前記プーリ30には不図示の駆動ベルトが巻装されており、クランクシャフト2の回転は駆動プーリ31と不図示の駆動ベルト及びプーリ30を経てウォータポンプの入力軸29に伝達され、これによってウォータポンプが駆動される。
ところで、図1に示すように、チェーンケース18の外周縁には複数本のボルト32(図1参照)によって当該チェーンケース18をシリンダブロック3とシリンダヘッド4のフランジ3A,3B及び4A,4B(図4参照)に締結するための左右一対のフランジ18A,18Bが形成されており、これらのフランジ18A,18Bにはボルト32が挿通するための複数の円孔33が適当な間隔で形成されている。これらのフランジ18A,18Bは、図4に示すシリンダブロック3とシリンダヘッド4にそれぞれ形成されたフランジ3A,3B及び4A,4Bと同形状を成しており、その中間高さ部分には、チェーンケース18の中央部に向かって窪む一対の凹部18a,18bが形成されている。そして、図1〜図3に示すように、チェーンケース18の凹部18a,18bの間のフランジ18A,18B同士を連絡する連結壁の外面には、角錐台状のマウント取付部34が一体に突設されており、このマウント取付部34の上面にはマウントブラケット35が複数のボルト36によって取り付けられている。
又、図1に示すように、チェーンケース18の外面の前記マウント取付部34の上方には、前記アクチュエータ21(図4参照)を覆うアクチュエータカバー部18Cが突設されており、マウント取付部34は、アクチュエータカバー部18Cの下部に繋げられている。そして、チェーンケース18のアクチュエータカバー部18Cには段差部18cが形成されており、この段差部18cは鉛直方向にマウント取付部18Cに向かって平面状に延ばされ、この段差部18cから前記油圧制御弁22がチェーンケース18内に挿入されて固定されている。
次に、本発明の要旨を図5〜図8に基づいて説明する。
図5はチェーンケースを内側から見た内面図、図6は図5の要部斜視図、図7は同チェーンケース内面の部分斜視図、図8は図7のA−A線断面図である。
図6〜図8に示すように、チェーンケース18の前記マウント取付部34よりも上方の内面には、前記油圧制御弁22を段差部18cから挿入するための制御弁取付用筒37が段差部18cからアクチュエータカバー部18Dの内面に沿って延びるよう一体に形成されている。そして、チェーンケース18の内面の前記制御弁取付用筒37に重なる部分にはオイル通路用ボス38が一体に突設されている。
上記オイル通路用ボス38には供給側オイル通路39と進角側オイル通路40及び遅角側オイル通路41が形成されており、チェーンケース18をシリンダブロック3とシリンダヘッド4の端面に取り付けると、オイル通路用ボス38は、シリンダヘッド4に突設された前記ヘッド側ボス25(図4参照)に接合され、これに形成された前記供給側オイル通路39と進角側オイル通路40及び遅角側オイル通路41は、ヘッド側ボス25に形成された供給側オイル通路26と進角側オイル通路27及び遅角側オイル通路28にそれぞれ接続される。
又、図5に示すように、前記制御弁取付用筒38のオイル通路用ボス38を挟んでこれの両側には円孔状のオイルドレン孔42,43が内方(シリンダヘッド4)に向かって開口しており、一方のオイルドレン孔42は、タイミングチェーン16の緩み側の上方に開口している。
更に、図6に示すように、チェーンケース18の段差部18cから制御弁取付用筒37内に油圧制御弁22を挿入して固定すると、該油圧制御弁22の先端部は制御弁取付用筒37の端部からタイミングチェーン16の緩み側に向かって突出するが、その突出部にはオイルドレン孔44が開口している。
ところで、本実施の形態では、チェーンケース18の内面のオイルドレン孔43よりも下方には、タイミングチェーン16の緩み側から張り側に向かって図5に示す角度αだけ下方に傾斜した第1リブ18Dが形成されるとともに、該第1リブ18Dと交差して鉛直下方に延びる第2リブ18Eがタイミングチェーン16で囲まれる空間に突設されている。ここで、第2リブ18Eは、第1リブ18Dよりも図7に示すxだけ内方に突出している。
又、前記オイル通路用ボス38には、オイルドレン孔43の下方を覆ってタイミングチェーン16の緩み側から一定距離離してオイルを前記第1リブ18Dに導くための第3リブ18Fが一体に形成されている。
而して、クランクシャフト2によって駆動される不図示のオイルポンプから所定圧のオイルがシリンダヘッド4に形成された不図示のオイル通路からヘッド側ボス25とチェーンケース18のオイル通路用ボス38に形成された供給側オイル通路39から油圧制御弁22に供給されると、油圧制御弁22は、このオイルを分配制御してアクチュエータ21を駆動し、吸気バルブの開閉タイミングをエンジン回転数等に応じて適切に制御する。
即ち、オイル通路用ボス38とヘッド側ボス25に形成された進角側オイル通路40,27及びシリンダヘッド4内に形成された不図示の進角側オイル通路を経てアクチュエータ21内の進角側の油室にオイルを供給すると、吸気カムシャフト11の回転位相が進角されて吸気バルブの開閉タイミングが早められ、このとき、アクチュエータ21内の遅角側の油室からはオイルがチェーンケース18の内面に開口するオイルドレン孔42からチェーンケース18内に排出される。
同様に、オイル通路用ボス38とヘッド側ボス25に形成された遅角側オイル通路41,28及びシリンダヘッド4内に形成された不図示の遅角側オイル通路を経てアクチュエータ21内の遅角側の油室にオイルを供給すると、吸気カムシャフト11の回転位相が遅角されて吸気バルブの開閉タイミングが遅らされ、このとき、アクチュエータ21内の進角側の油室からはオイルがチェーンケース18の内面に開口するオイルドレン孔43,44からチェーンケース18内に排出される。
ここで、タイミングチェーン16の緩み側はチェーンケース18内で下方から上方に向かって移動しているため、この緩み側に開口するオイルドレン孔43,44から排出されるオイルがタイミングチェーン16の緩み側に直接掛かると、チェーンケース18内でオイルが飛散し、チェーンケース18内を流れるブローバイガスに微粒化したオイルが混入するためにオイルの消費量が増えるという問題が発生することは前述の通りである。
然るに、本実施の形態では、オイルドレン孔43,44から排出されるオイルは、オイル通路用ボス38によって上方が覆われた状態で周囲に広がることなく、且つ、タイミングチェーン16の緩み側から一定距離だけ離れた状態で第3リブ18Fに沿って流れ、図7に矢印にて示すように、第1リブ18D上に落下する。ここで、前述のように第1リブ18Dはタイミングチェーン16の緩み側から張り側に向かって図5に示す角度αだけ下方に傾斜しているため、この第1リブ18Dに落下したオイルは、第1リブ18Dに沿ってタイミングチェーン16の張り側に向かって流れ、第2リブ18Eの交差部分から落下して第2リブ18Eに沿ってチェーンケース18内の下方に向かって落下する。尚、前述のように第2リブ18Eは第1リブ18Dに対して図7に示すxだけ内方に突出しているため、第1リブ18Dを流れるオイルは第2リブ18Eへとスムーズに落下する。
従って、オイルドレン孔43,44から排出されたオイルがタイミングチェーン16の緩み側に滴下することがなく、チェーンケース18内でのタイミングチェーン16によるオイルの巻き上げが防がれる。このため、チェーンケース18内でのオイルの飛散が確実に防がれ、チェーンケース18内を流れるブローバイガスへの微粒化したオイルの混入によるオイル消費量の増加が防がれる。
そして、本実施の形態では、オイルドレン孔43,44をタイミングチェーン16の緩み側に近接して配置したため、油圧制御弁22の制御弁取付用筒37から突出する端部がチェーンケース18から外方に突出することがなく、チェーンケース18の小型化、延はエンジン1全体の小型化を図ることができる。
本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンの右側面図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンの正面図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンの平面図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンのヘッドカバーとチェーンケースを取り外して示す斜視図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンのチェーンケースを内側から見た内面図である。 図5の要部斜視図である。 本発明に係る可変バルブタイミング付エンジンのチェーンケース内面の部分斜視図である。 図7のA−A線断面図である。
符号の説明
1 可変バルブタイミング機構付エンジン
2 クランクシャフト
3 シリンダブロック
3A,3B シリンダブロックのフランジ
4 シリンダヘッド
4A,4B シリンダヘッドのフランジ
5 オイルパン
6 吸気マニホールド
7 サージタンク
8 排気マニホールド
9 触媒コンバータ
10 排気管
11 吸気カムシャフト
11a 吸気カム
12 排気カムシャフト
12a 排気カム
13 吸気カムスプロケット
14 排気カムスプロケット
15 クランクスプロケット
16 タイミングチェーン
17 ヘッドカバー
18 チェーンケース
18A,18B チェーンケースのフランジ
18C チェーンケースのアクチュエータカバー部
18D チェーンケースの第1リブ
18E チェーンケースの第2リブ
18F チェーンケースの第3リブ
18a,18b チェーンケースの凹部
18c アクチュエータカバー部の段差部
19 チェーンガイド
20 テンショナ
21 アクチュエータ
22 油圧制御弁
23 ウォータポンプハウジング
24 ネジ孔
25 ヘッド側ボス
26 供給側オイル通路
27 進角側オイル通路
28 遅角側オイル通路
29 ウォータポンプの入力軸
30 プーリ
31 駆動プーリ
32 ボルト
33 円孔
34 マウント取付部
35 マウントブラケット
36 ボルト
37 制御弁取付用筒
38 オイル通路用ボス
39 供給側オイル通路
40 進角側オイル通路
41 遅角側オイル通路
42〜44 オイルドレン孔
L シリンダ軸線
N 鉛直線

Claims (3)

  1. シリンダブロックにクランクシャフトを回転可能に軸支し、シリンダヘッドに一対の吸・排気カムシャフトを回転可能に軸支するとともに、前記クランクシャフトに取り付けられたクランクスプロケットと前記吸・排気カムシャフトにそれぞれ取り付けられたカムスプロケットとの間にタイミングチェーンを巻装し、該タイミングチェーンを覆うチェーンケースを前記シリンダブロックと前記シリンダヘッドに取り付ける一方、前記吸・排気カムシャフトの少なくとも一方に可変バルブタイミング機構を設け、該可変バルブタイミング機構のアクチュエータに供給されるオイルを分配制御する油圧制御弁を前記チェーンケースに取り付けるとともに、該油圧制御弁に連なるオイルドレン孔を前記チェーンケースの内部に開口させて成る可変バルブタイミング機構付エンジンにおいて、
    前記オイルドレン孔を前記タイミングチェーンの緩み側に配設し、前記チェーンケース内面の前記オイルドレン孔の下方に、前記タイミングチェーンの緩み側から張り側に向かって下方に傾斜する第1リブを形成するとともに、該第1リブと交差して下方に延びる第2リブを前記タイミングチェーンで囲まれる空間に突設し、前記オイルドレン孔から排出されたオイルを前記第1リブと前記第2リブに沿って前記チェーンケース内の下部に滴下させるようにしたことを特徴とする可変バルブタイミング機構付エンジン。
  2. 前記チェーンケースの内面に複数のオイルドレン孔を形成し、そのうちの少なくとも1つを前記タイミングチェーンの緩み側の上方において前記シリンダヘッドに向かって開口させ、該オイルドレン孔の下方を覆って前記タイミングチェーンの緩み側から一定距離離してオイルを前記第1リブに導く第3リブを前記チェーンケースの内面に突設したことを特徴とする請求項1記載の可変バルブタイミング機構付エンジン。
  3. 前記油圧制御弁と前記シリンダヘッド内にそれぞれ形成されたオイル通路同士を連通させるオイル通路が形成されたオイル通路用ボスを前記チェーンケースの内面の前記オイルドレン孔の側方に突設するとともに、該オイル通路用ボスに前記第3リブを一体に形成したことを特徴とする請求項2記載の可変バルブタイミング機構付エンジン。
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