JP2008172626A - アンテナ - Google Patents

アンテナ Download PDF

Info

Publication number
JP2008172626A
JP2008172626A JP2007005019A JP2007005019A JP2008172626A JP 2008172626 A JP2008172626 A JP 2008172626A JP 2007005019 A JP2007005019 A JP 2007005019A JP 2007005019 A JP2007005019 A JP 2007005019A JP 2008172626 A JP2008172626 A JP 2008172626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
grounding
grounding element
window
point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007005019A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuaki Taniguchi
龍昭 谷口
Kazuo Shigeta
一生 重田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2007005019A priority Critical patent/JP2008172626A/ja
Publication of JP2008172626A publication Critical patent/JP2008172626A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】受信性能を確保しつつ、より簡易に配設作業が行なえるアンテナを提供すること。
【解決手段】車体の開口部に設けられたウインドウに設けられるアンテナであって、フィーダ線と電気的に接続される接地点を有し、前記開口部の周縁に沿って延びる接地用素子と、前記フィーダ線と電気的に接続され、前記接地点に隣接する給電点を有し、当該給電点から前記開口部の周縁から離れる方向に延びるアンテナ素子と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は車両のウインドウに設けられるアンテナに関するものである。
車両のウインドウに設けられるアンテナは、乗員の視認性確保等の理由により、ウインドウを規定する車体の開口部の周縁近傍に設けられることが望ましい。車両のウインドウに設けられる線状アンテナは、形式的にダイポールアンテナ方式とモノポールアンテナ方式とに大別される。
ダイポールアンテナ方式を採用し、かつ、ウインドウの周縁に設ける場合を想定すると、アンテナ素子のレイアウト上、次の問題がある。すなわち、アンテナ素子を車体の開口部の周縁に沿って設けると、アンテナ素子と車体との容量結合により受信性能に悪影響を与える場合がある。逆に、アンテナ素子を車体の開口部の周縁から離れる方向に設けると、給電点が車体の開口部の周縁から大きく離れるため、給電点とフィーダ線とを結ぶ導体をウインドウ上に設けることが必要となる。
しかし、この構成は乗員の視認性を悪化させることになる。また、デジタルTV放送のように比較的高周波帯(470〜770MHz)の周波数帯を受信周波数とした場合、アンテナ素子の全長が短くなることから、給電点とフィーダ線とを結ぶ導体により受信性能が変化する場合があり、当該導体の存在による受信性能を考慮しなければならない。
一方、モノポールアンテナ方式はアンテナ素子の全長がダイポールアンテナ方式の半分で足りる。また、給電点がアンテナ素子の端部となるため、車体の開口部の周縁の近傍に給電点を設け易い。従って、アンテナ素子を車体の開口部の周縁から離れる方向に設けた場合であっても、乗員の視認性確保に有利である。特に、デジタルTV放送のように比較的高周波帯(470〜770MHz)の周波数帯を受信周波数とした場合、アンテナ素子の全長が短くなることから、乗員の視認性確保に一層有利である。
特開2005−354139号公報
モノポールアンテナ方式では、給電の際、フィーダ線の先端において、外部導体に代表される接地側の線を車体に電気的に接続する必要がある。接続の方法としては、例えば、金属ブラケットを用い、これを車体にボルト締結して接続する方法が一般的である。ボルト締結のためには、ナットを予め車体に溶接等により固定する必要があるが、車体の構造上、車体の開口部の周縁近傍にナットを設けることは難しい。
ナットの配設部位を車体の開口部の周縁から離間した位置とすると、車体との接地部位とアンテナ素子の給電点とが離れ、ホットワイヤ(内部導体)に代表される、フィーダ線の給電線に一定の長さ(例えば、100mm以上)が必要となるが、これは、接地部位と給電点との間の給電線が車体と並走する結果、受信感度の低下やバラツキを招く要因となる。特にデジタルTV放送のように比較的高周波帯(470〜770MHz)の周波数帯を受信周波数とした場合、アンテナ素子の全長が短くなることから、受信感度の低下やバラツキを招き易い。
また、そもそも、金属ブラケットを介して車体に接地する構成では、その組付け作業が必要となり、作業性が悪い。
従って、本発明の目的は、受信性能を確保しつつ、より簡易に配設作業が行なえるアンテナを提供することにある。
本発明によれば、車体の開口部に設けられたウインドウに設けられるアンテナであって、フィーダ線と電気的に接続される接地点を有し、前記開口部の周縁に沿って延びる接地用素子と、前記フィーダ線と電気的に接続され、前記接地点に隣接する給電点を有し、当該給電点から前記開口部の周縁から離れる方向に延びるアンテナ素子と、を備えたことを特徴とするアンテナが提供される。
このアンテナでは、前記接地用素子が前記開口部の周縁に沿って延びていることにより、当該接地用素子と前記車体とが容量結合し、これにより前記フィーダ線の接地側の線が車体に電気的に接続される。前記フィーダ線の接地側の線をブラケット等を介して前記車体に固定する作業が不要となるので、より簡易に配設作業が行なえる。
また、前記接地用素子と前記車体とが容量結合することにより、前記アンテナ素子はモノポールアンテナとして機能する。前記アンテナ素子は前記開口部の周縁から離れる方向に延びるので、前記車体との容量結合による受信性能の悪化を防止することができる。また、フィーダ線から延びる給電線の長さは短くてすむので、受信性能が確保できる。更に、ダイポールアンテナと比較して全長を短くできるので、乗員の視認性確保にも寄与する。
本発明においては、前記アンテナ素子及び前記接地用素子が前記ウインドウにプリントされ、前記アンテナ素子が線状の導体であり、前記接地用素子が帯状の導体である構成を採用できる。
前記アンテナ素子を線状の導体とすることで、乗員の視認性を確保する一方、前記接地用素子を帯状の導体とすることで、前記ウインドウ上の前記接地用素子のプリントの位置精度、並びに、前記ウインドウと前記車体との組付け位置精度を向上しなくても、受信性能を安定化させることができる。
この場合、前記接地用素子の幅が20mm以上であることが望ましい。また、乗員の視認性を確保するために、前記接地用素子の幅は30mm以下とすることが好ましい。
また、本発明によれば、前記アンテナ素子及び前記接地用素子が前記ウインドウにプリントされ、前記接地用素子と前記ウインドウの周縁との間に、前記接地用素子と平行に延びる第2接地用素子を設けた構成を採用できる。
この構成によれば、前記ウインドウ上の前記接地用素子のプリントの位置精度、並びに、前記ウインドウと前記車体との組付け位置精度を向上しなくても、受信性能を安定化させることができる。また、車体と電源とのショートをより確実に防止することができる。
また、本発明によれば、前記アンテナ素子及び前記接地用素子が前記ウインドウにプリントされ、前記接地用素子が、前記開口部の前記周縁に沿って延びる長辺部と、前記長辺部の端部から前記開口部の前記周縁から離れる方向に延びる短辺部と、からL字型に形成され、前記接地点が前記短辺部の端部である構成を採用できる。
この構成によれば、前記接地点及び前記給電点を前記ウインドウの端縁からより離れた位置に配設できる。
また、本発明によれば、前記ウインドウの材質による短縮率をα、前記アンテナが受信する周波数の波長をλとして、前記接地用素子の端部と前記接地点との距離が、α・λ/4である構成を採用できる。
この構成によれば、前記接地用素子のインピーダンスを低くして、受信性能を向上することができる。
この場合、前記接地点が前記接地用素子の一方端部であることが望ましい。この構成によれば、前記接地用素子のインピーダンスを低くしながら前記接地用素子の全長を最小とすることができる。
また、本発明においては、前記ウインドウが、その上部にスモーク部を有するフロントウインドウであり、前記アンテナ素子及び前記接地用素子を、前記フロントウインドウの上部の中央部で、前記スモーク部の範囲内に設けた構成を採用できる。
この構成によれば、乗員の視認性を一層確保できる。
以上述べた通り、本発明によれば、受信性能を確保しつつ、より簡易に配設作業が行なえるアンテナを提供することができる。
図1は本発明の一実施形態に係るアンテナAを備えた車両100の正面視図及びアンテナAの配設部位近傍の拡大図、図2(a)は図1の線X−Xに沿う断面図、図2(b)はアンテナAを用いた受信システムのブロック図である。本実施形態ではアンテナAを車両100のフロントウインドウ101に設けた例を挙げるが、例えば、リアウインドウ等、他のウインドウに設けることもできる。
フロントウインドウ101はルーフ102及びAピラー103により規定される車体の開口部に設けられている。本実施形態ではフロントウインドウ101がガラス材で構成された例を想定するが、樹脂材で構成することも可能である。図2(a)に示すようにフロントウインドウ101はルーフ102のフランジ部102a上に重ねられて接着材102bによりルーフ102に固定されている。なお、図2(a)において後述するルームミラー104及び台座105は省略されている。
図1に示すようにフロントウインドウ101はその上部にスモーク部101aを有する。スモーク部101aは例えばセラミックコーティングにより黒色に形成される。スモーク部101aの輪郭はその中央が下方へ突出したT字状をなしている。スモーク部101aの中央の下方へ突出した部分には、ルームミラー104の台座105が固定されている。この台座105には、例えば、天候を検知するレインセンサを設けることもできる。
アンテナAは接地用素子10と、アンテナ素子20と、を備える。本実施形態では、2つのアンテナAがダイバーシティシステムを構成する。しかし、一つのアンテナAによるシステムとしてもよい。本実施形態の場合、接地用素子10とアンテナ素子20とはいずれもフロントウインドウ101の上部の中央部で、スモーク部101aの範囲内に設けられている。アンテナAをスモーク部101aの範囲内に設けることにより、乗員の視認性を確保することができる。
本実施形態の場合、接地用素子10及びアンテナ素子20は、いずれも、フロントウインドウ101上にプリントされており、例えば、銀ペースト等の導体である。しかしながら、粘着性フィルムに接地用素子10及びアンテナ素子20を構成する導体を配設してフィルムアンテナとし、フロントウインドウ101上に貼着するようにしてもよい。
接地用素子10は接地点10aを有し、接地点10aからルーフ102の周縁に沿って延び(端部は開放)、また、アンテナ素子20は接地点10aに隣接する給電点20aを有し、給電点20aからルーフ102の周縁から離れる方向に延びており(端部は開放)、アンテナAは全体としてL字型をなしている。本実施形態ではルーフ102の周縁が略左右方向に延びていることから、接地用素子10も左右方向に延び、アンテナ素子20は接地用素子10と直交するように上下方向に延びている。接地点10aと給電点20aとは互いに短絡することがない範囲でできるだけ隣接して配置されることが望ましく、例えば、1乃至6mmの範囲内に設けられることが望ましい。
図2(b)に示すように、接地点10a、給電点20aは端子ボックス30を介してフィーダ線202と電気的に接続されている。本実施形態の場合、フィーダ線202は同軸ケーブルであり、その給電線(内部導体)202aが端子ボックス30内のアンプ30aを介して給電点20aに接続され、シールド線(外部導体)202bが接地点10aに接続されている。同図の例ではアンプ30aはファントム給電により作動するように構成されている。
端子ボックス30は接地点10a、給電点20aとそれぞれ接続される一対の端子板(不図示)を有する。端子板と、接地点10a、給電点20aとの接続は、両者を当接させて接触させる形式のほか、接地点10a、給電点20aに小型のコネクタをはんだ付けし、端子板にもコネクタを設けて両者を嵌合する形式としてもよい。
アンテナ素子20が受信した信号(電波)はアンプ30aにより増幅されて合成回路201に入力される。合成回路201は、各アンテナAのアンテナ素子20が受信した信号の位相を調整して合成する。合成された信号はチューナ20に入力されて出力されることになる。
図3はアンテナAの説明図である。アンテナAでは、接地用素子10がルーフ102の周縁に沿って延びていることにより、接地用素子10とルーフ102、つまり車体とが容量結合する。つまり、交流信号の伝播として見ると、仮想的なコンデンサCを介して接地点10aが車体に電気的に接続され、フィーダ線202の接地側の線であるシールド線202bが車体に電気的に接続されることになる。
フィーダ線202のシールド線202bをブラケット等を用いて車体に固定する作業が不要となるので、より簡易にアンテナAの配設作業が行なえる。
また、接地用素子10と車体とが容量結合することにより、アンテナ素子20はモノポールアンテナとして機能する。アンテナ素子20はルーフ102の周縁から離れる方向に延びているので、アンテナ素子20とルーフ102との容量結合は無視できる程小さくでき、車体との容量結合による受信性能の悪化を防止することができる。また、フィーダ線202から延びる給電線202aの長さは短くてすむので、受信性能が確保できる。更に、ダイポールアンテナと比較してアンテナ素子20の全長を短くできるので乗員の視認性確保にも寄与する。
アンテナ素子20の長さL2(給電点20aから端部までの長さ)は、フロントウインドウ101の材質による短縮率をα、アンテナAが受信する周波数の波長をλとすると、L2=α・λ/4とすると、当該受信周波数に対して最適な受信感度を得られる。短縮率αは、例えば、車両のフロントウインドウをガラス材で構成する場合、約0.8である。アンテナAをデジタルTV放送(470〜770MHz)の受信用とした場合、長さL2は十数mmである。アンテナ素子20の長さL2が十数mmであれば、スモーク部101aの範囲内に余裕を持ってアンテナ素子20に納めることができ、また、スモーク部101aの範囲内に納めない場合においても乗員の視認性が大きく劣ることのない長さである。よって、アンテナAは特にデジタルTV放送に好適である。
接地用素子10は、その一方端部に接地点10aを有し、その他方端部は開放されている。従って、接地用素子10とルーフ102とは伝送線路を形成する。フロントウインドウ101の材質による短縮率をα、アンテナAが受信する周波数の波長をλとすると、接地用素子10の長さL1(接地点10aから端部までの長さ)を、L1=α・λ/4とすると、伝送線路の性質上、接地点10aから見た接地用素子10のインピーダンスは0となる。よって、L1=α・λ/4とすることは、接地用素子10のインピーダンスを低くして、受信性能を向上(利得を向上)することができる。
なお、接地点10aを接地用素子10の中央部に設けた場合は、接地点10aから各端部までの長さをα・λ/4とすると、伝送線路の性質上、接地点10aから見た接地用素子10のインピーダンスは0となるが、接地用素子10の全長が長くなる。従って、本実施形態のように接地点10aは接地用素子10の端部に設ければ接地用素子10のインピーダンスを低くしながら接地用素子10の全長を最小とすることができる。
次に、接地用素子10と車体(ルーフ102)との距離はアンテナAの受信性能に影響する。発明者の実験によると、図2(a)に示す構成において、ルーフ102の周縁(フランジ部102aの先端。線Lで示す。)から、接地用素子10の上端縁までの距離が1mmの場合で、0.6dBの受信感度の低下が見られ、5mmの場合で2.0dbの低下が見られた。従って、車体と接地用素子10とは極力近接することが望ましく、或いは、図2(a)に示すように車体(ルーフ102のフランジ部102a)と接地用素子10とが互いにオーバーラップすることが望ましい。
一方、アンテナ素子20と車体とは、これらが容量結合を生じないように互いに離れた位置にあることが望ましい。一般に、ルーフ102のフランジ部102aと、フロントウインドウ101とのオーバーラップ量は10数mm程度である。従って、本実施形態のようにフロントウインドウ101の上部にアンテナAを設ける場合には、余裕を見て、フロントウインドウ101の上端縁からアンテナ素子20の上端までの距離を20mm以上とすることが望ましい。
ここで、本実施形態では、上記の通り、接地用素子10と車体(ルーフ102のフランジ部102aの先端)との距離には精度が要求されるが、アンテナ素子20と車体との距離は、これらが離間していることを条件として精度が要求されない。一方、本実施形態のように接地用素子10及びアンテナ素子20をフロントウインドウ101上にプリントする場合、それらのプリント位置には誤差があり、また、ルーフ102に対するフロントウインドウ101の組付け誤差も存在する。
そこで、本実施形態では、アンテナ素子20を直線かつ線状とし、接地用素子10を直線かつ帯状としている。アンテナ素子20を線状とすることで、乗員の視認性を確保することができる。線の幅は例えば1mm以下である。一方、接地用素子10を帯状とすることで、そのプリント位置やフロントウインドウ101の組付け誤差があっても、車体と接地用素子10とを極力近接又はオーバーラップさせることができる。この結果、車両毎の個体差を減少して受信性能を安定化させることができる。
この場合、接地用素子10の幅(図3のW)は20mm以上であれば、プリントの位置精度、並びに、フロントウインドウ101とルーフ102との組付け位置精度を向上しなくても車体と接地用素子10とを極力近接又はオーバーラップさせることができる。但し、接地用素子10を余り幅広とすると乗員の視認性に影響する場合がある。従って、乗員の視認性を考慮すると、接地用素子10の幅は30mm以下とすることが好ましい。
接地用素子10を車体と確実に近接又はオーバーラップさせる方法として、接地用素子10をフロントウインドウ101の端縁から離間させずに、端縁からベタ塗り状にして設けることもできる。しかしながら、この場合は図2(a)に示す接着材102bと接地用素子10が重なることになる。接着材102bが導電性物質を含む場合、接地用素子10とルーフ102とが容量結合ではなく直接接続された状態となり、受信システムが故障した場合、車体と電源とがショートする畏れがある。例えば、図2(b)においてアンプ30aが故障した場合には、車体と電源とがショートする畏れがある。
そこで、図2(a)に示すように、接地用素子10を接着材102bから離間する位置に設けることが望ましいが、接地用素子10を車体と確実に近接又はオーバーラップさせる方法として、図4(a)に示す構成を採用することができる。
図4(a)に示すアンテナは、接地用素子10に代えて、線状の接地用素子110を用いたものである(110aは接地点)。また、接地用素子110とフロントウインドウ101(同図において不図示)の上端縁との間に、接地用素子110と平行に延びる第2接地用素子11を設けたものである。第2接地用素子11にはフィーダ線202は電気的に接続されない。同図の構成は、接地用素子110が第2接地用素子11と容量結合し、更に、第2接地用素子11と車体(ルーフ102)とが容量結合するようにしたものである。
同図の例では、接地用素子110と第2接地用素子11とが離間しているので、第2接地用素子11が接着材102bと重なっても上述した車体と電源とがショートすることはない。よって、接地用素子110は接着材102bから十分に離間した位置に配置し、第2接地用素子11を接着材102bと重なるか否かに関わらず、ルーフ102のフランジ部102aの先端に近接又はオーバーラップする位置に配置することで、接地用素子110と車体との容量結合を確保しながら、車体と電源とがショートする場合を確実に回避できる。
なお、上述した受信性能の安定化の観点から、接地用素子110と第2接地用素子11とはできるだけ近接していることが望ましく、両者間の空隙は1mm未満とすることが望ましい。
また、第2接地用素子11は相対的に幅広とし、接地用素子110は視認性確保の観点から相対的に幅狭とすることが望ましく、接地用素子110は本実施形態のように線状とすることが望ましい。
次に、端子ボックス30の配置について説明する。一般に、ルーフ102の下には図2(a)に示すようにルーフ102のフランジ部102aを覆い隠す内装材(トップシーリング)106が配置される。そして、端子ボックス30は図2(a)に示すように内装材106の外部に配置するのが一般的である。
端子ボックス30を内装材106の外部に配置するためには、接地点10aや給電点20aをフロントウインドウ101の上端縁から一定の距離だけ離間させる必要がある。本実施形態のように接地用素子10及びアンテナ素子20をフロントウインドウ101上にプリントする構成の場合、プリント位置の誤差やルーフ102に対するフロントウインドウ101の組付け誤差を考慮する必要がある。
給電点20をフロントウインドウ101の上端縁から遠ざけることは左程問題がないが、接地点10aをフロントウインドウ101の上端縁から遠ざけることは接地用素子10がルーフ102から遠ざかることになり、接地用素子10を車体と近接又はオーバーラップさせずらくなる。
接地用素子10を本実施形態のように帯状とすることや、図4(a)の構成例のように第2接地用素子11を設けることは、接地点10aをフロントウインドウ101の上端縁から遠ざける効果がある。しかし、あまり幅広とすると乗員の視認性が問題となる。
そこで、図4(b)に示す構成を採用することができる。図4(b)の構成例は、接地用素子10に代えて接地用素子210を用いたものである。接地用素子210は、ルーフ102(同図において不図示)の周縁に沿って延びる長辺部210bと、長辺部210bの端部からルーフ102の周縁から離れる方向に延びる短辺部210cと、からL字型に形成され、接地点210aを短辺部210cの端部としたものである。
長辺部210bは接地用素子210を車体と近接又はオーバーラップさせやすくする役割があり、短辺部210cは接地点210a(及びこれに隣接する給電点20a)をフロントウインドウ101の上端縁から離れた位置に配設する役割がある。このように構成することで、端子ボックス30の配設スペースを確保すると共に受信性能の安定化を図りながら、接地用素子210全体を幅広にする場合と比べて乗員の視認性を向上することができる。
なお、短辺部210cをアンテナ素子20と同様に線状とすることで、受信性能の安定化を図りながら乗員の視認性を更に向上することができる。また、接地点210aから見た接地用素子210のインピーダンスを最小にする場合には長辺部210b及び短辺部210cの合計の長さをα・λ/4とすればよい。
図4(c)の構成例は、図4(a)及び(b)の構成例を組み合わせたものである。図4(c)の構成例は、接地用素子10に代えて接地用素子310を用いたものである。接地用素子310は、ルーフ102(同図において不図示)の周縁に沿って延びる長辺部310bと、長辺部310bの端部からルーフ102の周縁から離れる方向に延びる短辺部310cと、からL字型に形成され、接地点310aを短辺部310cの端部としたものである。長辺部310b及び短辺部310cは線状にしている。
長辺部310bとフロントウインドウ101(同図において不図示)の上端縁との間には、長辺部310bと平行に延びる第2接地用素子11が設けられている。接地用素子11にはフィーダ線202は電気的に接続されない。接地用素子310は第2接地用素子11と容量結合し、更に、第2接地用素子11と車体(ルーフ102)とが容量結合することで、接地用素子310と車体とが容量結合する。図4(c)の構成例は、図4(a)及び(b)の各構成例の利点を併せ持つ構成例となる。
本発明の一実施形態に係るアンテナAを備えた車両100の正面視図及びアンテナAの配設部位近傍の拡大図である。 (a)は図1の線X−Xに沿う断面図、(b)はアンテナAを用いた受信システムのブロック図である。 アンテナAの説明図である。 (a)乃至(c)はアンテナAの他の構成例を示す図である。
符号の説明
A アンテナ
10 接地用素子
10a 接地点
20 アンテナ素子
20a 給電点
202 フィーダ線
101 フロントウインドウ

Claims (8)

  1. 車体の開口部に設けられたウインドウに設けられるアンテナであって、
    フィーダ線と電気的に接続される接地点を有し、前記開口部の周縁に沿って延びる接地用素子と、
    前記フィーダ線と電気的に接続され、前記接地点に隣接する給電点を有し、当該給電点から前記開口部の周縁から離れる方向に延びるアンテナ素子と、
    を備えたことを特徴とするアンテナ。
  2. 前記アンテナ素子及び前記接地用素子が前記ウインドウにプリントされ、
    前記アンテナ素子が線状の導体であり、前記接地用素子が帯状の導体であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記接地用素子の幅が20mm以上であることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ。
  4. 前記アンテナ素子及び前記接地用素子が前記ウインドウにプリントされ、
    前記接地用素子と前記ウインドウの周縁との間に、前記接地用素子と平行に延びる第2接地用素子を設けたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  5. 前記アンテナ素子及び前記接地用素子が前記ウインドウにプリントされ、
    前記接地用素子が、
    前記開口部の前記周縁に沿って延びる長辺部と、前記長辺部の端部から前記開口部の前記周縁から離れる方向に延びる短辺部と、からL字型に形成され、
    前記接地点が前記短辺部の端部であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  6. 前記ウインドウの材質による短縮率をα、前記アンテナが受信する周波数の波長をλとして、
    前記接地用素子の端部と前記接地点との距離が、α・λ/4であることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  7. 前記接地点が前記接地用素子の一方端部であることを特徴とする請求項6に記載のアンテナ。
  8. 前記ウインドウが、その上部にスモーク部を有するフロントウインドウであり、
    前記アンテナ素子及び前記接地用素子を、前記フロントウインドウの上部の中央部で、前記スモーク部の範囲内に設けたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
JP2007005019A 2007-01-12 2007-01-12 アンテナ Pending JP2008172626A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007005019A JP2008172626A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007005019A JP2008172626A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 アンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008172626A true JP2008172626A (ja) 2008-07-24

Family

ID=39700283

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007005019A Pending JP2008172626A (ja) 2007-01-12 2007-01-12 アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008172626A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045740A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Yokowo Co Ltd 車両用アンテナ
WO2010029815A1 (ja) * 2008-09-12 2010-03-18 セントラル硝子株式会社 ガラスアンテナ
JP2013085121A (ja) * 2011-10-08 2013-05-09 Alpine Electronics Inc 車載装置
CN103460503A (zh) * 2011-04-07 2013-12-18 想象技术有限公司 车辆天线
US9487441B2 (en) 2011-10-28 2016-11-08 Corning Incorporated Glass articles with infrared reflectivity and methods for making the same
US10116035B2 (en) 2015-04-30 2018-10-30 Corning Incorporated Electrically conductive articles with discrete metallic silver layers and methods for making same
JPWO2019198561A1 (ja) * 2018-04-13 2021-04-15 セントラル硝子株式会社 ガラスアンテナエレメントを備えるウィンドシールド

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05226919A (ja) * 1991-06-26 1993-09-03 Libbery Owens Ford Co 窓組込み型車輌用アンテナ
JPH06152216A (ja) * 1992-11-12 1994-05-31 Nippon Sheet Glass Co Ltd 自動車電話用ガラスアンテナ
JPH07273526A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Nippon Sheet Glass Co Ltd 自動車用窓ガラスアンテナ
JPH09321520A (ja) * 1996-05-31 1997-12-12 Asahi Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05226919A (ja) * 1991-06-26 1993-09-03 Libbery Owens Ford Co 窓組込み型車輌用アンテナ
JPH06152216A (ja) * 1992-11-12 1994-05-31 Nippon Sheet Glass Co Ltd 自動車電話用ガラスアンテナ
JPH07273526A (ja) * 1994-03-30 1995-10-20 Nippon Sheet Glass Co Ltd 自動車用窓ガラスアンテナ
JPH09321520A (ja) * 1996-05-31 1997-12-12 Asahi Glass Co Ltd 車両用ガラスアンテナ

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010045740A (ja) * 2008-08-18 2010-02-25 Yokowo Co Ltd 車両用アンテナ
WO2010029815A1 (ja) * 2008-09-12 2010-03-18 セントラル硝子株式会社 ガラスアンテナ
US8692726B2 (en) 2008-09-12 2014-04-08 Central Glass Company Limited. Glass antenna for vehicle
CN103460503A (zh) * 2011-04-07 2013-12-18 想象技术有限公司 车辆天线
US9035834B2 (en) 2011-04-07 2015-05-19 Imagination Technologies Limited Vehicle antenna
JP2013085121A (ja) * 2011-10-08 2013-05-09 Alpine Electronics Inc 車載装置
US9487441B2 (en) 2011-10-28 2016-11-08 Corning Incorporated Glass articles with infrared reflectivity and methods for making the same
US9586861B2 (en) 2011-10-28 2017-03-07 Corning Incorporated Glass articles with discrete metallic silver layers and methods for making the same
US9975805B2 (en) 2011-10-28 2018-05-22 Corning Incorporated Glass articles with infrared reflectivity and methods for making the same
US11535555B2 (en) 2011-10-28 2022-12-27 Corning Incorporated Glass articles with infrared reflectivity and methods for making the same
US10116035B2 (en) 2015-04-30 2018-10-30 Corning Incorporated Electrically conductive articles with discrete metallic silver layers and methods for making same
JPWO2019198561A1 (ja) * 2018-04-13 2021-04-15 セントラル硝子株式会社 ガラスアンテナエレメントを備えるウィンドシールド
JP7231851B2 (ja) 2018-04-13 2023-03-02 セントラル硝子株式会社 ガラスアンテナエレメントを備えるウィンドシールド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5153300B2 (ja) アンテナ
JP4370303B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ
EP3101733B1 (en) Glass antenna
JP2008172626A (ja) アンテナ
JP5299276B2 (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ
EP3101734B1 (en) Glass antenna
JP2007013847A (ja) 車載フィルムアンテナ
JP5141503B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用窓ガラス
US20110012799A1 (en) Glass antenna and window glass for vehicle
JP2013026697A (ja) ガラスアンテナ及び窓ガラス
JP7206885B2 (ja) アンテナ装置、アンテナ装置付き窓ガラス及びアンテナシステム
JPWO2014104365A1 (ja) ガラスアンテナ付き車両用フロントガラス
JP5485184B2 (ja) 車両ウィンドウ用アンテナ装置
JP4410131B2 (ja) 車両用ガラスアンテナ及び車両用ガラスアンテナを備える車両
JP2017034657A (ja) 車載用アンテナ装置
JP5631238B2 (ja) ガラスアンテナ及び窓ガラス、並びにそれらを備えるアンテナ装置
JP2013223023A (ja) アンテナ装置
JP2002353721A (ja) 車両用アンテナ装置
JP4426521B2 (ja) 車載フィルムアンテナ及びその搭載方法
JP2014075649A (ja) アンテナユニット
JP2010187198A (ja) 車両ウィンドウ用アンテナ装置
JP7491045B2 (ja) 車両用窓ガラス
JP7447716B2 (ja) 車両用窓ガラス
JP2010263515A (ja) 車両用アンテナ接続装置
JP2006295712A (ja) ドア内蔵車載アンテナ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091118

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20101001

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20101102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110526

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110614

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20111018

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02