JP7206885B2 - アンテナ装置、アンテナ装置付き窓ガラス及びアンテナシステム - Google Patents

アンテナ装置、アンテナ装置付き窓ガラス及びアンテナシステム Download PDF

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本発明は、アンテナ装置、アンテナ装置付き窓ガラス及びアンテナシステムに関する。
従来、給電用の電極とアース用の電極とを有する双極タイプのアンテナを車両の窓ガラスに複数備えるガラスアンテナが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-197184号公報
しかしながら、従来の技術では、アンテナからの信号を増幅するアンプを搭載する筐体をアンテナと同じ数だけ用意する必要がある。そのため、アンプを搭載する筐体を設置するスペースの確保が難しいという問題があった。
そこで、本開示は、アンプを搭載する筐体を設置するスペースの確保が容易なアンテナ装置、アンテナ装置付き窓ガラス及びアンテナシステムを提供する。
本開示は、
車両の窓ガラス用のガラスアンテナと、
前記ガラスアンテナに接続される筐体とを備え、
前記ガラスアンテナは、給電用の第1の電極と、給電用の第2の電極と、アース用の第3の電極と、前記第1の電極に接続される第1のアンテナと、前記第2の電極に接続される第2のアンテナとを有し、
前記筐体は、前記第1の電極に接続される給電用の第1の端子と、前記第2の電極に接続される給電用の第2の端子と、前記第3の電極に接続されるアース用の第3の端子と、前記第1の端子及び前記第3の端子に接続される第1のアンプと、前記第2の端子及び前記第3の端子に接続される第2のアンプとを有し、
前記第1のアンテナは、前記第1の電極から第1の方向に延伸する第1のエレメントと、前記第1のエレメントから第2の方向に延伸する第2のエレメントと、前記第1のエレメント又は前記第1の電極から前記第2の方向に延伸する第3のエレメントとを含み、
前記第2のアンテナは、前記第2の電極から第3の方向に延伸する第4のエレメントと、前記第4のエレメントから前記第2の方向に延伸する第5のエレメントと、前記第4のエレメント又は前記第2の電極から前記第2の方向に延伸する第6のエレメントとを含み、
前記第2の方向は、水平方向であり、
前記第1の方向及び前記第3の方向は、互いに逆向きである、アンテナ装置を提供する。
また、本開示は、当該アンテナ装置付き窓ガラスを提供する。
また、本開示は、
車両の左右両側又は前後両側にある複数の窓ガラスと、
前記複数の窓ガラスのそれぞれに取り付けられる当該アンテナ装置とを備える、アンテナシステムを提供する。
本開示の技術によれば、アンプを搭載する筐体を設置するスペースの確保が容易なアンテナ装置、アンテナ装置付き窓ガラス及びアンテナシステムを提供できる。
アンテナシステムを搭載する車両の一例を上方視で示す図である。 第1の実施形態のアンテナ装置付き窓ガラスの構成例を示す図である。 第2の実施形態のアンテナ装置付き窓ガラスの構成例を示す図である。 右リアガラスに取り付けられたアンテナ装置のアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。 左リアガラスに取り付けられたアンテナ装置のアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。 右リアガラスと左リアガラスに取り付けられた一対のアンテナ装置によるダイバーシティアンテナ装置のアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。 右リアガラスに取り付けられたアンテナ装置の指向性の測定結果の一例を示す図である。 左リアガラスに取り付けられたアンテナ装置の指向性の測定結果の一例を示す図である。 右リアガラスと左リアガラスに取り付けられた一対のアンテナ装置によるダイバーシティアンテナ装置の指向性の測定結果の一例を示す図である。 図2に示すL1,L2が20mmのときの、アンテナ装置のアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。 図2に示すL1,L2が30mmのときの、アンテナ装置のアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る実施形態について説明する。なお、各形態において、平行、直角、水平、垂直、上下、左右などの方向には、本発明の効果を損なわない程度のずれが許容される。また、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は、それぞれ、X軸に平行な方向、Y軸に平行な方向、Z軸に平行な方向を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。XY平面、YZ平面、ZX平面は、それぞれ、X軸方向及びY軸方向に平行な仮想平面、Y軸方向及びZ軸方向に平行な仮想平面、Z軸方向及びX軸方向に平行な仮想平面を表す。
図1は、本開示に係る実施形態のアンテナシステムを搭載する車両の一例を上方視で示す図である。X軸方向は、車両100の車幅方向に対応し、Y軸方向は、車両100の前後方向に対応し、Z軸方向は、車両100の上下方向に対応する。また、XY平面は、水平面に対応し、Z軸方向は、水平面に垂直な方向(鉛直方向)に対応する。
図1に示すアンテナシステム101は、車両100の左右両側にある2つの窓ガラスと、それらの2つの窓ガラスに取り付けられる2つのアンテナ装置とを備える。例えば、アンテナシステム101は、車両100の左リア側にある左リアガラス140と、左リアガラス140に取り付けられるアンテナ装置10Aと、車両100の右リア側にある右リアガラス120と、右リアガラス120に取り付けられるアンテナ装置10Bとを備える。左リアガラス140は、例えば、車両100の左ドアに設けられる左ドアガラス160よりも後方にある左側の固定窓ガラスである。右リアガラス120は、例えば、車両100の右ドアに設けられる右ドアガラス150よりも後方にある右側の固定窓ガラスである。
なお、車両100の左右両側にある2つの窓ガラスは、車両100の左フロント側にある(不図示の)左フロント固定窓ガラスと、車両100の右フロント側にある(不図示の)右フロント固定窓ガラスと、を対象としてもよい。このとき、左フロント固定窓ガラスとは、左ドアガラス160よりも前方にある左側の固定窓ガラスであり、右フロント固定窓ガラスとは、右ドアガラス150よりも前方にある右側の固定窓ガラスを指す。その場合、アンテナシステム101は、該左フロント固定窓ガラスに取り付けられるアンテナ装置10Aと、該右フロント固定窓ガラスに取り付けられるアンテナ装置10Bと、を備える組合せでもよい。さらに、アンテナシステム101は、該左フロント固定窓ガラスに取り付けられるアンテナ装置10Aと、右リアガラス120に取り付けられるアンテナ装置10Bと、を備える組合せ、でもよく、該右フロント固定窓ガラスに取り付けられるアンテナ装置10Aと、左リアガラス140に取り付けられるアンテナ装置10Bと、を備える組合せ、でもよい。
なお、アンテナシステム101は、車両100の前後両側にある2つの窓ガラスと、それらの2つの窓ガラスに取り付けられる2つのアンテナ装置とを備えるシステムでもよい。例えば、アンテナシステム101は、車両100の前側にあるフロントガラス110と、フロントガラス110に取り付けられるアンテナ装置10Cと、車両100の後側にあるリアガラス130と、リアガラス130に取り付けられるアンテナ装置10Dとを備えるシステムでもよい。
次に、アンテナ装置の構成について、詳細に説明する。なお、アンテナ装置10A,10B,10C,10Dは、主な構成が同じなので、以下の説明では、左リアガラス140に取り付けられるアンテナ装置10Aの構成を代表して説明する。
図2は、第1の実施形態のアンテナ装置付き窓ガラスの構成例を示す図である。図2には、アンテナ装置11付き窓ガラス1が示されている。窓ガラス1は、上述の左リアガラス140に対応し、アンテナ装置11は、上述のアンテナ装置10Aに対応する。アンテナ装置11は、車両用の窓ガラス1に取り付けられた状態で使用される。アンテナ装置11は、窓ガラス1に設けられるガラスアンテナ3と、ガラスアンテナ3に接続される筐体20とを備える。
図2は、ガラスアンテナ3と筐体20との相互の接続箇所を明示するため、ガラスアンテナ3と筐体20とを離して示しているが、筐体20は、ガラスアンテナ3に導電的に接触した状態で使用される。また、図2は、窓ガラス1のガラス面を対向して見たときの視点で窓ガラス1を示し、より詳しくは、車両のフランジ2に取り付けられた窓ガラス1を車内側からの視点(車内視)で示している。なお、窓ガラス1において、窓ガラス1の周辺領域、つまりフランジ2に沿った領域に(不図示の)遮光膜が備えられてもよい。遮光膜は、具体的に、黒色セラミックス等のセラミックスが挙げられる。ガラスアンテナ3の一部は、遮光膜と重なるように配置されてもよい。
本実施形態において、D1,D2,D3,D4は、それぞれ、第1の方向、第2の方向、第3の方向、第4の方向を表す。第1の方向D1及び第3の方向D3は、互いに逆向きである。第1の方向D1又は第3の方向D3と、水平面に垂直な方向(鉛直方向)との間の角度は、鋭角又は零である。当該角度が零とは、第1の方向D1又は第3の方向D3が鉛直方向に平行という意味である。第2の方向D2及び第4の方向D4は、互いに逆向きであり、水平面に平行な方向(水平方向)である。
窓ガラス1の外形形状は、図1では略三角形であるが、特にこの形状に限られず、略四角形等の他の形状でもよい。上縁1aは、窓ガラス1の上側のガラス縁を表し、下縁1cは、窓ガラス1の下側(上縁1a側とは反対側)のガラス縁を表す。左縁1bは、窓ガラス1の左側のガラス縁を表し、右縁1dは、窓ガラス1の右側(左縁1b側とは反対側)のガラス縁を表す。
ガラスアンテナ3は、車両の窓ガラス用のガラスアンテナの一例である。本実施形態のガラスアンテナ3は、給電用の第1の電極4と、給電用の第2の電極5と、アース用の第3の電極6と、第1の電極4に接続される第1のアンテナ40と、第2の電極5に接続される第2のアンテナ50とを有する。
給電用の第1の電極4は、同軸ケーブル26の内部導体(信号線)が筐体20内の第1のアンプ21を介して接続されるいわゆるホット側の給電部である。
給電用の第2の電極5は、同軸ケーブル27の内部導体(信号線)が筐体20内の第2のアンプ22を介して接続されるいわゆるホット側の給電部である。第2の電極5は、第1の電極4に近接して配置されている。
図2の形態では、第1の電極4と第2の電極5とは、互いに上下方向に離隔して配置されており、第2の電極5は、第1の電極4の下側に位置する。
アース用の第3の電極6は、アンプ21,22の共通グランドが接続されるいわゆるグランド側の給電部である。アンプ21,22の共通グランドは、同軸ケーブル26,27の夫々の外部導体に接続される。同軸ケーブル26,27の夫々の外部導体は、車両の金属ボディにアース接続される。同軸ケーブル26,27は、夫々、一端が筐体20に接続され、他端が不図示のチューナに接続される。
第1のアンテナ40は、第1の電極4をホット側の電極とし第3の電極6をアース側の電極とする双極タイプのアンテナである。第2のアンテナ50は、第2の電極5をホット側の電極とし第3の電極6をアース側の電極とする双極タイプのアンテナである。
第1のアンテナ40及び第2のアンテナ50の夫々の形状は、周波数が300MHz~3GHzのUHF(Ultra High Frequency)帯の電波の送受に適している。UHF帯の電波には、470MHz~720MHzの地上デジタルテレビ放送波などが含まれる。第1のアンテナ40及び第2のアンテナ50は、UHF帯の周波数帯域内(特に、470MHz~720MHz)で共振する。
筐体20は、第1の電極4に接続される給電用の第1の端子23と、第2の電極5に接続される給電用の第2の端子24と、第3の電極6に接続されるアース用の第3の端子25とを有する。また、筐体20は、第1の端子23及び第3の端子25に接続される第1のアンプ21と、第2の端子24及び第3の端子25に接続される第2のアンプ22とを有する。筐体20は、コネクタとも称される。
第1の端子23は、第1の電極4に導電的に接続できるように筐体20から露出して形成されており、筐体20の内部で第1のアンプ21の信号入力部に接続される。第1のアンプ21の信号入力部は、第1の端子23にフィルタ等の内部回路を介して接続されてもよい。
第2の端子24は、第2の電極5に導電的に接続できるように筐体20から露出して形成されており、筐体20の内部で第2のアンプ22の信号入力部に接続される。第2のアンプ22の信号入力部は、第2の端子24にフィルタ等の内部回路を介して接続されてもよい。
第3の端子25は、第3の電極6に導電的に接続できるように筐体20から露出して形成されており、筐体20の内部でアンプ21,22の共通グランドに接続される。第1のアンプ21,第2のアンプ22の共通グランドは、例えば、第1のアンプ21,第2のアンプ22が実装される基板のグランドパターンである。
第1のアンプ21は、第1の端子23から入力される信号を第3の端子25の電位(つまり、共通グランドの電位)を基準に増幅して出力する回路である。第1の端子23から入力される信号は、第1のアンテナ40から第1の電極4を介して第1の端子23に入力される信号に相当する。第1のアンプ21により増幅された信号は、同軸ケーブル26を介して、不図示のチューナに供給される。
第2のアンプ22は、第2の端子24から入力される信号を第3の端子25の電位(つまり、共通グランドの電位)を基準に増幅して出力する回路である。第2の端子24から入力される信号は、第2のアンテナ50から第2の電極5を介して第2の端子24に入力される信号に相当する。第2のアンプ22により増幅された信号は、同軸ケーブル27を介して、不図示のチューナに供給される。
このように、本実施形態のアンテナ装置11では、一つの筐体20内に第1のアンプ21,第2のアンプ22が搭載されており、第1のアンプ21のグランドと第2のアンプ22のグランドとが、筐体20内で接続されている。そして、窓ガラス1のガラス面上には、ホット側の第1の電極4とアース側の第3の電極6とを使用する双極タイプの第1のアンテナ40と、ホット側の第2の電極5とアース側の第3の電極6とを使用する双極タイプの第2のアンテナ50とが配置されている。つまり、第3の電極6は、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50とに共通のアース側の電極として使用される。そして、第3の電極6は、第3の端子25を介して、第1のアンプ21のグランドと第2のアンプ22のグランドに接続されている。
つまり、本実施形態のアンテナ装置11では、第1のアンテナ40からの信号を増幅する第1のアンプ21と、第2のアンテナ50からの信号を増幅する第2のアンプ22とが、一つの筐体20に搭載されている。よって、双極タイプのアンテナが2つあっても、一つの筐体20でそれらの各アンテナからの信号を夫々増幅できるので、アンプを搭載する筐体がアンテナと同じ数だけ必要な形態に比べて、筐体20を設置するスペースを容易に確保できる。また、アース側の端子が第3の端子25で共通化されているので、アース側の端子を各アンテナ用に夫々必要な形態に比べて、筐体20の小型化が可能となり、その結果、筐体20の設置スペースの確保が容易になる。
第1のアンテナ40と第2のアンテナ50とが同じメディア(例えば、地上デジタルテレビ放送)に対応する場合、アンテナ装置11を2チャンネルのダイバーシティアンテナ装置として使用できる。また、例えば、車両100上にアンテナ装置11を2つ用意することで、2つのアンテナ装置11を4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置として使用できる。このような、4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置は、12セグメント放送等のハイビジョン放送への対応を容易にする。
例えば、車両100において、一方のアンテナ装置11を左リアガラス140のガラス面に取り付け、もう一方のアンテナ装置11を右リアガラス120のガラス面に取り付けることで、4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置を提供できる。他の取り付け位置の組合せによって構成される4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置としては、他にも幾つか挙げられる。例えば、車両100において、一方のアンテナ装置11を一つの窓ガラスに取り付け、もう一方のアンテナ装置11を同じ窓ガラス又は別の窓ガラスに取り付ける組合せにより4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置を実現できる。又は、車両100において、アンテナ装置11を一の窓ガラスに取り付け、アンテナ装置11とは別の構成を有する(2チャンネルの)アンテナ装置を同じ窓ガラス又は別の窓ガラスに取り付ける組合せにより4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置を実現できる。又は、車両100において、一方のアンテナ装置11をフロントガラス110のガラス面に取り付け、もう一方のアンテナ装置11をリアガラス130のガラス面に取り付ける組合せにより4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置を実現できる。
また、本実施形態では、第1のアンテナ40は、第1のF字状エレメント44を含む。第1のF字状エレメント44は、第1の電極4から第1の方向D1に延伸する第1のエレメント41と、第1のエレメント41から第2の方向D2に延伸する第2のエレメント42と、第1のエレメント41から第2の方向D2に延伸する第3のエレメント43とによって形成される。
このように、第2のエレメント42と第3のエレメント43とが水平方向に延伸していることで、地上デジタルテレビ放送波等の水平偏波の電波の受信感度(アンテナ利得)が向上する。
本実施形態では、第1のエレメント41は、一端が第1の電極4に接続されており、他端が第2のエレメント42の一端に接続されている。第1のエレメント41は、第1の電極4から第1の方向D1に直線的に延伸し、第1の方向D1への延伸の終端部である先端部41aまで延伸する。第2のエレメント42は、一端が先端部41aに接続されており、他端が開放端(先端部42a)である。第2のエレメント42は、先端部41aから第2の方向D2に直線的に延伸し、第2の方向D2への延伸の終端部である先端部42aまで延伸する。第3のエレメント43は、一端が第1のエレメント41の中間部に接続されており、他端が開放端(先端部43a)である。第3のエレメント43は、第1のエレメント41の中間部から第2の方向D2に直線的に延伸し、第2の方向D2への延伸の終端部である先端部43aまで延伸する。また、中間部とは、第1のエレメント41の長さを1としたとき、先端部41aを起点に0.05~1.00の範囲を指す。なお、中間部は、第1のエレメント41の長さを1としたとき、先端部41aを起点に0.05~0.95の範囲としてもよい。また、第3のエレメント43は、第1の電極4から第2の方向D2に延伸してもよい。
第2のエレメント42の長さL42及び第3のエレメント43の長さL43は、夫々、ガラスアンテナ3が受信する電波の周波数帯の中心の周波数の波長をλとする場合、(1/2)×λ×α×0.6以上(1/2)×λ×α×1.6以下であると好適である。また、L42及びL43は、(1/2)×λ×α×0.7以上(1/2)×λ×α×1.5以下とすることがより好ましく、(1/2)×λ×α×0.8以上(1/2)×λ×α×1.4以下とすることがさらに好ましい。L42及びL43が、このような長さに設定されることで、UHF帯(特に、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯)のアンテナ利得が向上する。αは、窓ガラス1の波長短縮率(例えば、0.64)を表し、後述する他のエレメントの長さに含まれるαも同じ意味を指す。例えば、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯が470MHz~710MHzである場合、その周波数帯の中心の周波数は、590MHzである。
第1のエレメント41の長さL41は、ガラスアンテナ3が受信する電波の周波数帯の中心の周波数の波長をλとする場合、(1/4)×λ×α×0.6以上(1/4)×λ×α×1.6以下であると好適である。また、L41は、(1/4)×λ×α×0.7以上(1/4)×λ×α×1.5以下とすることがより好ましく、(1/4)×λ×α×0.8以上(1/4)×λ×α×1.4以下とすることがさらに好ましい。L41が、このような長さに設定されることで、UHF帯(特に、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯)のアンテナ利得が向上する。なお、第1のエレメント41の長さL41と、第2のエレメント42の長さL42および第3のエレメント43の長さL43の関係は、水平偏波の電波の受信能力が向上できる理由から、L41<L42、および、L41<L43であると好ましい。
つまり、第1の電極4から第2のエレメント42の先端部42aまでのエレメント長と、第1の電極4から第3のエレメント43の先端部43aまでのエレメント長と、のいずれかは、(3/4)×λ×α×0.6以上(3/4)×λ×α×1.6以下であるとよく、上記2つのエレメント長の両方がこの条件を満たすと好ましい。また、上記2つのエレメント長のいずれかは、(3/4)×λ×α×0.7以上(3/4)×λ×α×1.5以下に設計することが好ましく、上記2つのエレメント長の両方がこの条件を満たすとより好ましい。さらに、上記2つのエレメント長のいずれかは、(3/4)×λ×α×0.8以上(3/4)×λ×α×1.4以下に設計することがより好ましく、上記2つのエレメント長の両方がこの条件を満たすとさらに好ましい。上記2つのエレメント長のうちのいずれかまたは両方が、このような長さに設計されることで、第1の電極4付近の電流分布が最大となり、UHF帯(特に、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯)のアンテナ利得が向上する。
一方、本実施形態では、第2のアンテナ50は、第2のF字状エレメント54を含む。第2のF字状エレメント54は、第2の電極5から第3の方向D3に延伸する第4のエレメント51と、第4のエレメント51から第2の方向D2に延伸する第5のエレメント52と、第4のエレメント51から第2の方向D2に延伸する第6のエレメント53とによって形成される。
このように、第5のエレメント52と第6のエレメント53とが水平方向に延伸していることで、地上デジタルテレビ放送波等の水平偏波の電波の受信感度(アンテナ利得)が向上する。
本実施形態では、第4のエレメント51は、一端が第2の電極5に接続されており、他端が第5のエレメント52の一端に接続されている。第4のエレメント51は、第2の電極5から第3の方向D3に直線的に延伸し、第3の方向D3への延伸の終端部である先端部51aまで延伸する。第5のエレメント52は、一端が先端部51aに接続されており、他端が開放端(先端部52a)である。第5のエレメント52は、先端部51aから第2の方向D2に直線的に延伸し、第2の方向D2への延伸の終端部である先端部52aまで延伸する。第6のエレメント53は、一端が第4のエレメント51の中間部に接続されており、他端が開放端(先端部53a)である。第6のエレメント53は、第4のエレメント51の中間部から第2の方向D2に直線的に延伸し、第2の方向D2への延伸の終端部である先端部53aまで延伸する。なお、中間部とは、第4のエレメント51の長さを1としたとき、先端部51aを起点に0.05~1.00の範囲を指す。なお、中間部は、第4のエレメント51の長さを1としたとき、先端部51aを起点に0.05~0.95の範囲としてもよい。また、第6のエレメント53は、第2の電極5から第2の方向D2に延伸してもよい。
第5のエレメント52の長さL52及び第6のエレメント53の長さL53は、夫々、ガラスアンテナ3が受信する電波の周波数帯の中心の周波数の波長をλとする場合、(1/2)×λ×α×0.6以上(1/2)×λ×α×1.6以下であると好適である。また、L52及びL53は、(1/2)×λ×α×0.7以上(1/2)×λ×α×1.5以下がより好ましく、(1/2)×λ×α×0.8以上(1/2)×λ×α×1.4以下がさらに好ましい。L52及びL53が、このような長さに設定されることで、UHF帯(特に、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯)のアンテナ利得が向上する。
第4のエレメント51の長さL51は、ガラスアンテナ3が受信する電波の周波数帯の中心の周波数の波長をλとする場合、(1/4)×λ×α×0.6以上(1/4)×λ×α×1.6以下であると好適である。また、L51は、(1/4)×λ×α×0.7以上(1/4)×λ×α×1.5以下がより好ましく、(1/4)×λ×α×0.8以上(1/4)×λ×α×1.4以下がさらに好ましい。L51が、このような長さに設定されることで、UHF帯(特に、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯)のアンテナ利得が向上する。なお、第4のエレメント51の長さL51と、第5のエレメント52の長さL52および第6のエレメント53の長さL53の関係は、水平偏波の電波の受信能力が向上できる理由から、L51<L52、および、L51<L53であると好ましい。
つまり、第2の電極5から第5のエレメント52の先端部52aまでのエレメント長と、第2の電極5から第6のエレメント53の先端部53aまでのエレメント長と、のいずれかは、(3/4)×λ×α×0.6以上(3/4)×λ×α×1.6以下であるとよく、上記2つのエレメント長の両方がこの条件を満たすと好ましい。また、上記2つのエレメント長のいずれかは、(3/4)×λ×α×0.7以上(3/4)×λ×α×1.5以下に設計することが好ましく、上記2つのエレメント長の両方がこの条件を満たすとより好ましい。さらに、上記2つのエレメント長のいずれかは、(3/4)×λ×α×0.8以上(3/4)×λ×α×1.4以下に設計することがより好ましく、上記2つのエレメント長の両方がこの条件を満たすとさらに好ましい。上記2つのエレメント長のうちのいずれかまたは両方が、このような長さに設計されることで、第2の電極5付近の電流分布が最大となり、UHF帯(特に、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯)のアンテナ利得が向上する。
また、本実施形態では、第1のエレメント41及び第4のエレメント51は、意匠性が向上する点で、(仮想的な)同一の直線上に存在する部分を有することが好適である。図2の場合、第1のエレメント41の全て及び第4のエレメント51の全ては、(仮想的な)同一の直線上に存在する。
また、本実施形態では、第1の方向D1及び第3の方向D3は、意匠性が向上する点で、窓ガラス1が取り付けられるフランジ2の端辺のうち第1の電極4及び第2の電極5に最も近い端辺2dに沿っていることが好適である。図2の場合、第1の方向D1及び第3の方向D3は、フランジ2(窓枠)の右側の端辺2dに平行である。
また、本実施形態では、第3の電極6は、第1の電極4と第2の電極5との間に位置することが好適である。第3の電極6をこのように位置させることで、端子23~25を互いにより近づけることができるので、筐体20の小型化が更に容易になる。図2の形態では、第3の電極6は、第1の電極4及び第2の電極5の配置位置に対して、窓ガラス1の右縁1d又はフランジ2の端辺2d寄りに位置する。なお、「第3の電極6は、第1の電極4と第2の電極5との間に位置する」とは、それらの3つの電極が上下方向に一直線上に並んで配置する場合と、第3の電極6が他の2つの電極に対して左右方向にずれて配置する場合も含む。
また、ガラスアンテナ3は、地上デジタルテレビ放送波等の水平偏波の電波の受信感度(アンテナ利得)が向上する点で、第3の電極6から第2の方向D2に延伸する少なくとも1本のアースエレメント61を有することが好ましい。
アースエレメント61は、例えば、第2の方向D2に延伸する第7のエレメント62のみから構成されてもよく、第7のエレメント62と第7のエレメント62の途中から分岐するL字状の第8のエレメント63とを含んでもよい。アースエレメント61がL字状の第8のエレメント63を追加することによって、地上デジタルテレビ放送波等の水平偏波の電波の受信感度(アンテナ利得)がさらに向上する。
第7のエレメント62は、一端が第3の電極6に接続されており、他端が開放端(先端部62a)である。第7のエレメント62は、第3の電極6から第2の方向D2に延伸し、第2の方向D2への延伸の終端部である先端部62aまで延伸する。
第8のエレメント63は、一端が第7のエレメント62の中間部に接続されており、他端が開放端(先端部63a)である。第8のエレメント63は、第7のエレメント62の中間部から第1の方向D1に直線的に延伸してから第2の方向D2に直線的に延伸し、第2の方向D2への延伸の終端部である先端部63aまで延伸する。また、中間部とは、第7のエレメント62の長さを1としたとき、先端部62aを起点に0.05~1.00の範囲を指す。なお、中間部は、第7のエレメント62の長さを1としたとき、先端部62aを起点に0.05~0.95の範囲としてもよい。また、第8のエレメント63は、第3の電極6から延伸してもよい。第8のエレメント63が、第3の電極6から延伸する場合、第8のエレメント63は、L字状のエレメント、または、第3の電極6から第2の方向D2に直線状に延伸するエレメントでもよい。
なお、第8のエレメント63は、第7のエレメント62の中間部から第3の方向D3に直線的に延伸してから第2の方向D2に直線的に延伸し、第2の方向D2への延伸の終端部である先端部まで延伸する導体でもよい。
第7のエレメント62の長さL62は、ガラスアンテナ3が受信する電波の周波数帯の中心の周波数の波長をλとする場合、第1のアンテナ40および第2のアンテナ50のインピーダンスが低下することで、アンテナ利得を向上できる理由から、(1/4)×λ×α×0.6以上(1/4)×λ×α×1.6以下であると好適である。また、L62は、(1/4)×λ×α×0.7以上(1/4)×λ×α×1.5以下がより好ましく、(1/4)×λ×α×0.8以上(1/4)×λ×α×1.4以下がさらに好ましい。L62が、このような長さに設定されることで、UHF帯(特に、地上デジタルテレビ放送波の周波数帯)のアンテナ利得が向上する。なお、第7のエレメント62の長さL62と、第2のエレメント42の長さL42および第3のエレメント43の長さL43の関係は、水平偏波の電波の受信能力が向上できる理由から、L62<L42、および、L62<L43であると好ましい。同様に、第7のエレメント62の長さL62と、第5のエレメント52の長さL52および第6のエレメント53の長さL53の関係は、水平偏波の電波の受信能力が向上できる理由から、L62<L52、および、L62<L53であると好ましい。
また、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50を近づけて配置すると、アンテナ間の容量結合が過度に強くなり、アンテナ間でエネルギーの取り合いにより、各々のアンテナ利得のレベルが同等でなくなって偏りが生じる場合がある。その結果、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50とのうち、一方のアンテナの利得が向上すると、他方のアンテナの利得が低下する場合がある。
そこで、アンテナ間でのエネルギーの取り合いによるアンテナ同士の利得の偏りを抑制するため、第2のエレメント42と第3のエレメント43とのうちアースエレメント61に近い方のエレメントと、アースエレメント61との最短距離L1は、所定の利得が得られる距離とすればよい。最短距離L1は、とくに限定されないが、20mm以上であればよく、20mm以上55mm以下が好適である。また、最短距離L1は、25mm以上55mm以下がより好ましく、27mm以上55mm以下がさらに好ましく、30mm以上55mm以下がとくに好ましい。最短距離L1が上限(=55mm)よりも大きいと、水平偏波を受信する第2のエレメント42の長さL42及び第3のエレメント43の長さL43が所定の長さを満足できない結果、アンテナ利得が低下するおそれがある。図2に示す形態では、第3のエレメント43の方が、第2のエレメント42に比べてアースエレメント61に近いため、最短距離L1は、第3のエレメント43と第7のエレメント62との間の距離を表す。なお、図2に示す形態において、L字状の第8のエレメント63がある場合、最短距離L1は、第3のエレメント43と第8のエレメント63との間の距離を表す。
同様に、アンテナ間でのエネルギーの取り合いによるアンテナ同士の利得の偏りを抑制するため、第5のエレメント52と第6のエレメント53とのうちアースエレメント61に近い方のエレメントと、アースエレメント61との最短距離L2は、所定の利得が得られる距離とすればよい。最短距離L2は、とくに限定されないが、20mm以上であればよく、20mm以上55mm以下が好適である。また、最短距離L2は、25mm以上55mm以下がより好ましく、27mm以上55mm以下がさらに好ましく、30mm以上55mm以下がとくに好ましい。最短距離L2が上限(=55mm)よりも大きいと、水平偏波を受信する第5のエレメント52の長さL52及び第6のエレメント53の長さL53が所定の長さを満足できない結果、アンテナ利得が低下するおそれがある。図2に示す形態では、第6のエレメント53の方が、第5のエレメント52に比べてアースエレメント61に近いため、最短距離L2は、第6のエレメント53と第7のエレメント62との間の距離を表す。なお、図2に示す形態において、L字状の第8のエレメント63が第7のエレメント62と第6のエレメント53との間にある場合、最短距離L2は、第6のエレメント53と第8のエレメント63との間の距離を表す。
このように、最短距離L1,L2を上記の範囲に設定することで、地上デジタル放送波の周波数帯を含むUHF帯で、第1のアンテナ40及び第2のアンテナ50は、同等レベルのアンテナ利得を確保できる。さらに、両アンテナのアンテナ利得は、横軸を周波数、縦軸をアンテナ利得としたときフラットで良好な特性となる。
図3は、第2の実施形態のアンテナ装置付き窓ガラスの構成例を示す図である。図3には、アンテナ装置12付きの窓ガラス1が示されている。第2の実施形態のうち上述の実施形態と同様の構成及び効果についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
第2の実施形態では、第1の実施形態よりも大きな窓ガラスに、ラジオアンテナとガラスアンテナ3が共存する。ラジオアンテナは、例えば、窓ガラス1上の設置エリア7(第2の設置エリア)に設置されるAM/FM受信用アンテナである。ガラスアンテナ3は、設置エリア7以外の余白エリア(第1の設置エリア)に設置される。UHF帯の電波に共振するガラスアンテナ3は、UHF帯よりも低い周波数帯の電波に共振するアンテナと同じ窓ガラスに配置されても、アンテナ利得を確保できる。
次に、実際の車両の右リアガラスと左リアガラスのガラス面に取り付けたアンテナ装置について、地上デジタルテレビ放送波の帯域におけるアンテナ利得の測定結果を、図4~11に例示する。なお、図4~11が示すアンテナ利得(ゲイン)の数値は、水平面内の車両全周範囲において所定の角度毎に測定されたアンテナ利得の平均値(単位:dBi)である。
<例1>
例1は、図2における各部の寸法を以下の通りに設定したときのアンテナ装置11を表す。
第1のエレメント41のエレメント長L41と第4のエレメント51のエレメント長L51は、(1/4)×λ×α×0.6以上1/4×λ×α×1.6以下が好ましい。そこで、例1では、この範囲を満たすように、
L41:60mm
L51:60mm
とした。なお、アンテナ装置11は、地上デジタルテレビ放送波を想定し、周波数帯中心が590MHzで、λ≒508mmとし、α=0.64とした。
第2のエレメント42、第3のエレメント43、第5のエレメント52及び第6のエレメント53のそれぞれのエレメント長L42、L43,L52,L53は、(1/2)×λ×α×0.6以上(1/2)×λ×α×1.6以下が好ましい。そこで、例1では、この範囲を満たすように、
L42:150mm
L43:160mm
L52:165mm
L53:145mm
とした。なお、第1のエレメント41のうち、先端部41aを起点に30mmの位置から第3のエレメント43を第2の方向D2に延伸させた。さらに、第4のエレメント51のうち、先端部51aを起点に30mmの位置から第6のエレメント53を第2の方向D2に延伸させた。
アースエレメント61のエレメント長L61は、(1/4)×λ×α×0.6以上(1/4)×λ×α×1.6以下が好ましい。例1では、エレメント長L61は、第7のエレメント62のエレメント長L62に相当する。そこで、例1では、この範囲を満たすように、
L62:70mm
とした。
L1,L2は、所望のアンテナ利得が得られればとくに限定されないが、20mm以上であればよく、20mm以上55mm以下が好ましい。また、L1,L2は、25mm以上55mm以下がより好ましく、27mm以上55mm以下がさらに好ましく、30mm以上55mm以下がとくに好ましい。これにより、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50との間の容量結合が弱くなり、両アンテナ間のエネルギーの取り合いによるアンテナ同士の利得の偏りが抑えられる。そこで、例1では、この範囲を満たすように、
L1:50mm
L2:50mm
とした。
図4は、右リアガラスに取り付けられたアンテナ装置11のアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。図4に示すように、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50は、アンテナ利得が同等レベルでフラットな良好な特性が得られた。
図5は、左リアガラスに取り付けられたアンテナ装置11のアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。図5に示すように、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50は、アンテナ利得が同等レベルでフラットな良好な特性が得られた。
図6は、右リアガラスと左リアガラスに取り付けられた一対のアンテナ装置11によるダイバーシティアンテナ装置のアンテナ利得の測定結果の一例を示す図であり、つまり、4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置でのアンテナ利得を示す。図6では、図4,5に比べて、アンテナ利得のレベルが向上し、フラットな良好な特性が得られた。
図7は、右リアガラスに取り付けられたアンテナ装置11の指向性の測定結果の一例を示す図である。図7に示す同心円の中心は、車両の中心に一致し、図7における上下左右は、車両の前後左右に対応する。以下の図8,9に示す同心円についても、同様である。図7に示すように、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50は、車両の右方へ同等レベルのアンテナ利得が得られ、且つ、車両の右方へのアンテナ利得が車両の左方へのアンテナ利得よりも高い指向性が得られた。
図8は、左リアガラスに取り付けられたアンテナ装置11の指向性の測定結果の一例を示す図である。図8に示すように、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50は、車両の左方へ同等レベルのアンテナ利得が得られ、且つ、車両の左方へのアンテナ利得が車両の右方へのアンテナ利得よりも高い指向性が得られた。
図9は、右リアガラスと左リアガラスに取り付けられた一対のアンテナ装置11によるダイバーシティアンテナ装置の指向性の測定結果の一例を示す図である。左右の窓ガラスに本実施形態のアンテナ装置11を搭載することで、4チャンネルのダイバーシティアンテナ装置を無指向性に近づけられた。
<例2,3>
例2,3は、図2におけるL1,L2を、いずれも20mmに設定したときのアンテナ装置11(例2)と、いずれも30mmに設定したときのアンテナ装置11(例3)を表す。なお、例2では、第1のエレメント41のうち、先端部41aを起点に60mmの位置から第3のエレメント43を第2の方向D2に延伸させ、第4のエレメント51のうち、先端部51aを起点に60mmの位置から第6のエレメント53を第2の方向D2に延伸させた。さらに、例3では、第1のエレメント41のうち、先端部41aを起点に50mmの位置から第3のエレメント43を第2の方向D2に延伸させ、第4のエレメント51のうち、先端部51aを起点に50mmの位置から第6のエレメント53を第2の方向D2に延伸させた。L1,L2以外の寸法は、例1の場合と同じである。
図10は、図2におけるL1,L2をいずれも20mmに設定したときのアンテナ装置11(例2)について、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50のアンテナ利得の測定結果の一例を示す。図11は、図2におけるL1,L2をいずれも30mmに設定したときのアンテナ装置11(例3)について、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50のアンテナ利得の測定結果の一例を示す。ここでは、L1は、第1のアンテナ40の第3のエレメント43とアースエレメント61の第7のエレメント62との最短距離を表し、L2は、第2のアンテナ50の第6のエレメント53とアースエレメント61の第7のエレメント62との最短距離を表す。
図10に示すように、最短距離L1,L2が20mmであると、570~720MHzの帯域で、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50との利得差が大きくなっているものの、第1のアンテナ40のアンテナ利得は、比較的良好であった。
また、図11に示すように、最短距離L1,L2が30mmであると、570~720MHzの帯域で、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50との利得差が小さくなっている。第1のアンテナ40のアンテナ利得は良好なまま、第2のアンテナ50のアンテナ利得は上昇している。例3は、第1のアンテナ40の第3のエレメント43とアースエレメント61の第7のエレメント62との間の容量結合が弱くなり、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50間のエネルギーの取り合いによるアンテナ同士の利得の偏りが抑えられた。
このように、最短距離L1,L2が20mmの場合であっても一定のアンテナ利得は得られるが、この場合に比べて、30mmの場合の方が、良好なアンテナ利得が得られた。
<例4>
例4は、図3における各部の寸法を以下の通りに設定したときのアンテナ装置12を表す。例4では、上記の好適な範囲を満たすように、
L41:45mm
L51:45mm
L42:220mm
L43:220mm
L52:200mm
L53:220mm
L62:70mm
L1:45mm
L2:45mm
とした。なお、第1のエレメント41のうち、先端部41aを起点に30mmの位置から第3のエレメント43を第2の方向D2に延伸させた。さらに、第4のエレメント51のうち、先端部51aを起点に30mmの位置から第6のエレメント53を第2の方向D2に延伸させた。
図3では、ガラスアンテナの設置エリア7がアンテナ装置12の下方領域に及んでいるため、例4のL41,L51,L1,L2は、例1に比べて短い。その結果、第1のアンテナ40と第2のアンテナ50との間の容量結合が強くなりすぎて、アンテナ利得が低下するおそれがある。しかし、例4のL42,L43,L52,L53を、例1に比べて長くすることで、上述の例1と同様の良好なアンテナ特性が得られた。
以上、アンテナ装置及びアンテナ装置付き窓ガラスを実施形態により説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
例えば、エレメントの「端部」は、エレメントの延伸の始点又は終点であってもよいし、その始点又は終点手前の導体部分である始点近傍又は終点近傍であってもよい。また、エレメント同士の接続部は、曲率を有して接続されていてもよい。
また、アンテナエレメント及び電極は、例えば、導電性金属を含有するペースト(例えば、銀ペースト等)を窓ガラスの車内側表面にプリントして焼付けることによって形成される。しかし、アンテナエレメント及び電極の形成方法は、この方法に限定されない。例えば、アンテナエレメント又は電極は、銅等の導電性物質を含有する線状体又は箔状体を窓ガラスの車内側表面又は車外側表面に設けることによって形成されてもよい。あるいは、アンテナエレメント又は電極は、窓ガラスに接着剤等により貼付されてもよく、窓ガラス自体の内部に設けられてもよい。
電極の形状は、端子23~25の形状に応じて決められるとよい。例えば、正方形、略正方形、長方形、略長方形などの方形状や多角形状が実装上好ましい。なお、円、略円、楕円、略楕円などの円状でもよい。
また、アンテナエレメントと電極との少なくともいずれかを形成する導体層を合成樹脂製フィルムの内部又はその表面に設け、導体層付き合成樹脂製フィルムを窓ガラスの車内側表面又は車外側表面に設置する構成が採用されてもよい。さらに、アンテナエレメントと電極との少なくともいずれかが形成されたフレキシブル回路基板を窓ガラスの車内側表面又は車外側表面に設置する構成が採用されてもよい。
また、窓ガラスの周縁のガラス面上に形成された隠蔽膜の上に、電極及びアンテナエレメントの一部分又は全体が配置されてもよい。隠蔽膜の具体例として、黒色セラミックス膜等のセラミックスが挙げられる。この場合、窓ガラスの車外側から見ると、隠蔽膜により隠蔽膜上に設けられている部分が車外から見えなくなり、デザインの優れた窓ガラスとなる。
また、アンテナエレメントの角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。
また、アンテナ装置が取り付けられる車両の右側にある窓ガラスは、右リアガラス120に限られない。
1 窓ガラス
2 フランジ
2d 端辺
3 ガラスアンテナ
4 第1の電極
5 第2の電極
6 第3の電極
7 設置エリア
10A~10D,11,12 アンテナ装置
20 筐体
21 第1のアンプ
22 第2のアンプ
23 第1の端子
24 第2の端子
25 第3の端子
26,27 同軸ケーブル
40 第1のアンテナ
44 第1のF字状エレメント
50 第2のアンテナ
54 第2のF字状エレメント
61 アースエレメント
100 車両
101 アンテナシステム
D1~D4 方向
L1,L2 最短距離

Claims (17)

  1. 車両の窓ガラス用のガラスアンテナと、
    前記ガラスアンテナに接続される筐体とを備え、
    前記ガラスアンテナは、給電用の第1の電極と、給電用の第2の電極と、アース用の第3の電極と、前記第1の電極に接続される第1のアンテナと、前記第2の電極に接続される第2のアンテナとを有し、
    前記筐体は、前記第1の電極に接続される給電用の第1の端子と、前記第2の電極に接続される給電用の第2の端子と、前記第3の電極に接続されるアース用の第3の端子と、前記第1の端子及び前記第3の端子に接続される第1のアンプと、前記第2の端子及び前記第3の端子に接続される第2のアンプとを有し、
    前記第1のアンテナは、前記第1の電極から第1の方向に延伸する第1のエレメントと、前記第1のエレメントから第2の方向に延伸する第2のエレメントと、前記第1のエレメント又は前記第1の電極から前記第2の方向に延伸する第3のエレメントとを含み、
    前記第2のアンテナは、前記第2の電極から第3の方向に延伸する第4のエレメントと、前記第4のエレメントから前記第2の方向に延伸する第5のエレメントと、前記第4のエレメント又は前記第2の電極から前記第2の方向に延伸する第6のエレメントとを含み、
    前記第2の方向は、水平方向であり、
    前記第1の方向及び前記第3の方向は、互いに逆向きである、アンテナ装置。
  2. 前記第1のエレメント及び前記第4のエレメントは、同一の直線上に存在する部分を有する、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第1の方向及び前記第3の方向は、前記窓ガラスが取り付けられるフランジの端辺のうち前記第1の電極及び前記第2の電極に最も近い端辺に沿っている、請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第3の電極は、前記第1の電極と前記第2の電極との間に位置する、請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記ガラスアンテナは、前記第3の電極から前記第2の方向に延伸する少なくとも1本のアースエレメントを有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第2のエレメントと前記第3のエレメントとのうち前記アースエレメントに近い方のエレメントと、前記アースエレメントとの最短距離は、20mm以上であり、
    前記第5のエレメントと前記第6のエレメントとのうち前記アースエレメントに近い方のエレメントと、前記アースエレメントとの最短距離は、20mm以上である、請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 前記アースエレメントは、前記第2の方向に延伸する第7のエレメントと、前記第7のエレメントの途中から分岐するL字状の、又は前記第3の電極から延伸するL字状若しくは直線状の第8のエレメントとを含む、請求項5又は6に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第7のエレメントのエレメント長は、受信する電波の波長をλ、窓ガラスの短縮率をαとする場合、(1/4)×λ×α×0.6以上(1/4)×λ×α×1.6以下である、請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 前記第1の電極から、前記第2のエレメントと前記第3のエレメントとの少なくとも一方の先端部までのエレメント長は、受信する電波の波長をλ、窓ガラスの短縮率をαとする場合、(3/4)×λ×α×0.6以上(3/4)×λ×α×1.6以下である、請求項1から8のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  10. 前記第2の電極から、前記第5のエレメントと前記第6のエレメントとの少なくとも一方の先端部までのエレメント長は、受信する電波の波長をλ、窓ガラスの短縮率をαとする場合、(3/4)×λ×α×0.6以上(3/4)×λ×α×1.6以下である、請求項1から9のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  11. 前記第1のアンテナは、前記第1のエレメントと前記第2のエレメントと前記第3のエレメントとを含む第1のF字状エレメントを含み、
    前記第2のアンテナは、前記第4のエレメントと前記第5のエレメントと前記第6のエレメントとを含む第2のF字状エレメントを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  12. 前記第1のアンテナと前記第2のアンテナは、水平偏波の電波を受信する、請求項1から11のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  13. 前記第1のアンテナと前記第2のアンテナは、ダイバーシティアンテナとして使用される、請求項1から12のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  14. 前記第1のアンテナと前記第2のアンテナは、UHF帯の電波を受信する、請求項1から13のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  15. 前記第1のアンテナと前記第2のアンテナは、地上デジタルテレビ放送波を受信する、請求項14に記載のアンテナ装置。
  16. 請求項1から15のいずれか一項に記載のアンテナ装置付き窓ガラス。
  17. 車両の左右両側又は前後両側にある複数の窓ガラスと、
    前記複数の窓ガラスのそれぞれに取り付けられる、請求項1から15のいずれか一項に記載のアンテナ装置とを備える、アンテナシステム。
JP2018236519A 2018-12-18 2018-12-18 アンテナ装置、アンテナ装置付き窓ガラス及びアンテナシステム Active JP7206885B2 (ja)

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