JP2007281906A - アンテナおよびテレビ受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】広帯域で、薄型かつ小型にでき、しかも筐体からの膨出量を大幅に抑えることができるアンテナを提供する。
【解決手段】受信機のシールド板を兼ねたグラント板からなる第1放射体141と、第1放射体141の上端面141bに該上端面141bから所定の距離H1をおいて上端面141bの長手方向と平行に配置された、所定の長さ(λ/2)と所定の幅W1を有する第2放射体142と、第2放射体142の長手方向の中間部と該中間部に対向する第1放射体141の箇所との間を電気的かつ機械的に結合するリターン部材143とを備え、リターン部材143から第2放射体142の長手方向に所定の距離R1を離した第2放射体142の箇所および該箇所と対向する第1放射体141の箇所をそれぞれの給電点144、145とする構成した。
【選択図】 図2
【解決手段】受信機のシールド板を兼ねたグラント板からなる第1放射体141と、第1放射体141の上端面141bに該上端面141bから所定の距離H1をおいて上端面141bの長手方向と平行に配置された、所定の長さ(λ/2)と所定の幅W1を有する第2放射体142と、第2放射体142の長手方向の中間部と該中間部に対向する第1放射体141の箇所との間を電気的かつ機械的に結合するリターン部材143とを備え、リターン部材143から第2放射体142の長手方向に所定の距離R1を離した第2放射体142の箇所および該箇所と対向する第1放射体141の箇所をそれぞれの給電点144、145とする構成した。
【選択図】 図2
Description
本発明は、地上デジタル放送などのUHF帯テレビ放送を受信する薄型テレビ受信機などの受信機の室内アンテナとして用いられるアンテナおよびアンテナが装着されたテレビ受信機に関する。
UHF帯のテレビ放送を受信するテレビ受信機用の室内アンテナには、小型で単純なループアンテナが使用されているのがほとんどである。
しかし、ループアンテナでは、広帯域にわたって十分なアンテナゲインや電圧定在波比(VSWR)を得ることが難しい。例え実現できたとしても、アンテナ部分が受信機から外側へ大きく張り出すなどの構造となってしまう。特に最近のように薄型化されたテレビ受信機においては、テレビ受信機とのデザイン的なバランスが悪くなるという問題がある。
また、広帯域にわたって十分なアンテナゲインを得るために、いわゆる八木アンテナのような立体構造にすることも考えられるが、そうすると、液晶ディスプレイなどのフラットディスプレイパネルを用いた薄型テレビ受像機とのバランスが悪くなり、室内アンテナとして適さない。
しかし、ループアンテナでは、広帯域にわたって十分なアンテナゲインや電圧定在波比(VSWR)を得ることが難しい。例え実現できたとしても、アンテナ部分が受信機から外側へ大きく張り出すなどの構造となってしまう。特に最近のように薄型化されたテレビ受信機においては、テレビ受信機とのデザイン的なバランスが悪くなるという問題がある。
また、広帯域にわたって十分なアンテナゲインを得るために、いわゆる八木アンテナのような立体構造にすることも考えられるが、そうすると、液晶ディスプレイなどのフラットディスプレイパネルを用いた薄型テレビ受像機とのバランスが悪くなり、室内アンテナとして適さない。
従来における広帯域のアンテナとして、例えば特許文献1または2に示すものが知られている。特許文献1に示すアンテナは、誘電体の一端面に錐状の窪みを形成し、この窪みの表面に放射電極を設け、誘電体の一端面と対向する他端面に近接させ、かつほぼ平行させてグランド導体を設け、放射電極の頂点部とグランド導体の箇所との間に給電するモノコニカル・アンテナである。
また、特許文献2に示すアンテナは、一対の扇状導体パッチを、それぞれの中心部が相対向するように接近し、かつそれぞれの円弧部が互いに反対方向を向くように配置し、この一対の扇状導体パッチに電界効果型の高周波トランジスタを接続し、さらに、一対の扇状導体パッチと平行に平板状の導体を配置したものである。
特開2004−201261号公報
特開平11−31918号公報
しかしながら、上記特許文献1または2に示すようなアンテナは、主に移動通信の屋内中継装置やレーダ装置などの無線通信装置に使用される関係上、アンテナ自体が比較的大型化し、その結果、テレビ受像機への組み付けには無理があり、テレビ受像機用の屋内アンテナには不向きである。
また、アンテナ単独で要求される指向性や利得などのアンテナ特性が得られるように構成された場合、これをテレビ筐体からの膨出量が小さくなるようにテレビ本体に設置すると、テレビ筐体のシールド板もしくはグランド板とアンテナを構成する放射体とが電磁結合を起こしてアンテナの特性を乱すため、テレビ筐体のシールド板もしくはグランド板から十数センチ程度離してテレビ本体に設置する必要がある。このようにすると、最近の薄型テレビ受像機とのデザイン的なバランスが悪くなり、薄型テレビ受像機用の室内アンテナには適さないという問題があった。
また、アンテナ単独で要求される指向性や利得などのアンテナ特性が得られるように構成された場合、これをテレビ筐体からの膨出量が小さくなるようにテレビ本体に設置すると、テレビ筐体のシールド板もしくはグランド板とアンテナを構成する放射体とが電磁結合を起こしてアンテナの特性を乱すため、テレビ筐体のシールド板もしくはグランド板から十数センチ程度離してテレビ本体に設置する必要がある。このようにすると、最近の薄型テレビ受像機とのデザイン的なバランスが悪くなり、薄型テレビ受像機用の室内アンテナには適さないという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、その目的は、広帯域で、薄型かつ小型にでき、しかも筐体からの膨出量を大幅に抑えることができるアンテナおよびこれを用いたテレビ受信機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明アンテナは、受信機のグラント板もしくはシールド板からなる第1放射体と、前記第1放射体の外周を構成する端面のうちの一部の端面から所定の距離をおいて該一部の端面の長手方向と平行に配置された、所定の長さと所定の幅を有する平板状の第2放射体と、前記第2放射体の長手方向の中間部と前記中間部に対向する前記第1放射体の箇所との間を電気的かつ機械的に結合するリターン部材とを備え、前記リターン部材から前記第2放射体の長手方向に所定の距離を離した前記第2放射体の箇所および前記箇所と対向する前記第1放射体の箇所を給電点とすることを特徴とする。
また、本発明は、アンテナが装着されたテレビ受信機であって、前記アンテナは、受信機筐体内に配置された、もしくは受信機筐体を構成するグラント板もしくはシールド板からなる第1放射体と、前記第1放射体の外周を構成する端面のうちの一部の端面から所定の距離をおいて該一部の端面の長手方向と平行に配置された、所定の長さと所定の幅を有する平板状の第2放射体と、前記第2放射体の長手方向の中間部と前記中間部に対向する前記第1放射体の箇所との間を電気的かつ機械的に結合するリターン部材とを備え、前記リターン部材から前記第2放射体の長手方向に所定の距離を離した前記第2放射体の箇所および前記箇所と対向する前記第1放射体の箇所を給電点とすることを特徴とする。
本発明のアンテナおよびテレビ受信機においては、アンテナを構成する第1放射体に受信機のグラント板もしくはシールド板を利用し、そして、第1放射体の一部の端面から所定の距離をおいて、所定の長さと所定の幅を有する平板状の第2放射体を前記一部の端面の長手方向に沿い平行に配置する構成にしたので、アンテナ全体の筐体からの膨出量を大幅に抑えることができるとともにアンテナ全体を小型かつ薄型化でき、液晶テレビ受信機などの薄型テレビ受像機とマッチし、容易にテレビ受像機と一緒に持ち運ぶことができる。
また、本発明のアンテナおよびテレビ受信機においては、第2放射体の長手方向の中間部とこれに対向する第2放射体の箇所との間をリターン部材により電気的かつ機械的に結合するとともに、リターン部材から第2放射体の長手方向に所定の距離を離した第2放射体の箇所および、この箇所と対向する第1放射体の箇所をそれぞれの給電点とする構成にしたので、広帯域にわたって十分なアンテナゲインを得ることができるとともに、薄型テレビ受像機のような受信機の室内アンテナとして好適となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかるアンテナおよびこれを用いたテレビ受信機の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明にかかるアンテナおよびテレビ受信機は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
以下、本発明にかかるアンテナおよびこれを用いたテレビ受信機の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、本発明にかかるアンテナおよびテレビ受信機は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明のアンテナを備えるテレビ受信機の一例を示す正面図、図2は本実施の形態におけるアンテナ部分の説明用斜視図、図3は図1のテレビ受信機を背面から見た状態を示す背面図である。
本実施の形態におけるテレビ受信機10は、図1に示すように、受信機筐体11と、この受信機筐体11内に受信機筐体11の前面枠111の窓穴111Aから正面に臨むように収納された液晶表示パネル12とを備え、受信機筐体11の下端にはスタンド13が取り付けられている。
また、液晶表示パネル12の背後には、プリント基板およびこれに実装された回路素子からなる回路装置が配置され(何れも図示せず)、さらに、受信機筐体11には以下に示すような構成のアンテナ14が受信機筐体11の上端面上に装着されている。
また、液晶表示パネル12の背後には、プリント基板およびこれに実装された回路素子からなる回路装置が配置され(何れも図示せず)、さらに、受信機筐体11には以下に示すような構成のアンテナ14が受信機筐体11の上端面上に装着されている。
この実施の形態に示すアンテナ14は、図1〜図3に示すように、大きさの異なる2つの板状の第1放射体141および第2放射体142により構成される。
大きい方の第1放射体141には、液晶表示パネル12を背面から覆うように液晶表示パネル12と図示省略のプリント基板との間などに配設されたシールド板を兼ねたグランド板が用いられ、このグランド板、すなわち第1放射体141は矩形状を呈し、この第1放射体141の外周には第2放射体142と同等な幅を有する端面141aが形成されている。
大きい方の第1放射体141には、液晶表示パネル12を背面から覆うように液晶表示パネル12と図示省略のプリント基板との間などに配設されたシールド板を兼ねたグランド板が用いられ、このグランド板、すなわち第1放射体141は矩形状を呈し、この第1放射体141の外周には第2放射体142と同等な幅を有する端面141aが形成されている。
また、小さい方の第2放射体142は導電性金属板材からなるもので、第1放射体141の上辺をなす上端面141bに対向する平面142aを有し、この第2放射体142の平面142aと第1放射体141の上端面141bとは平行して延在している。すなわち、第2放射体142の平面142aは、所定の長さL1(例えば約λ/2、ただしλはアンテナ14で受信(送信)する電波の波長)と所定の幅W1(例えば約20mm=0.04λ)を有する帯状に形成され、そして、第1放射体141の上端面141bは、第2放射体142の平面142aの延在長さL1以上の寸法(例えばλ/2以上)を有し、かつ第2放射体142の幅W1より大きい幅を有している。
第2放射体142は、図2および図3に示すように、第1放射体141の上端面141bから所定の距離H1(例えば約30mm=0.06λ)をおいて上端面141bの長手方向に平行に配置される。そして、第2放射体142の長手方向の中間部と、この中間部に対向する第1放射体141の箇所との間は導電性の金属板材からリターン部材143により電気的かつ機械的に結合されている。
また、リターン部材143から第2放射体142の長手方向に所定の距離R1(例えば約20mm)離れた第2放射体142の箇所およびこの箇所と対向する第1放射体141の箇所をそれぞれの給電点144および145とする。
第2放射体142の給電点144には、アンテナ給電線路として用いられる同軸ケーブル146の内導体(芯線)146aが半田付けなどによって接続されている。
第1放射体141の給電点145には、同軸ケーブル146の外導体(外皮:網線)146bがクランプ部材147によって接続されている。また、同軸ケーブル146の他端は、図示省略のプリント基板に装着された図示省略のチューナ部に接続される。
また、リターン部材143から第2放射体142の長手方向に所定の距離R1(例えば約20mm)離れた第2放射体142の箇所およびこの箇所と対向する第1放射体141の箇所をそれぞれの給電点144および145とする。
第2放射体142の給電点144には、アンテナ給電線路として用いられる同軸ケーブル146の内導体(芯線)146aが半田付けなどによって接続されている。
第1放射体141の給電点145には、同軸ケーブル146の外導体(外皮:網線)146bがクランプ部材147によって接続されている。また、同軸ケーブル146の他端は、図示省略のプリント基板に装着された図示省略のチューナ部に接続される。
このような第1および第2放射体141、142の配置構造および給電構造を備えることによって、アンテナ14を受信機筐体11の上端面上に装着することができる。
また、受信機筐体11に装着されたアンテナ14は、受信機筐体11の上端面に設けた合成樹脂材などの誘電性絶縁材からなるカバー148によって覆われている。
また、受信機筐体11に装着されたアンテナ14は、受信機筐体11の上端面に設けた合成樹脂材などの誘電性絶縁材からなるカバー148によって覆われている。
図2に示すように、テレビ受信機10の左右方向をX軸方向、テレビ受信機10の上下方向をY軸方向、テレビ受信機10の前後方向(第2放射体142および平面142aの面に平行な方向)をZ軸方向とすると、リターン部材143から給電点144までの距離R1を変えた時の第1放射体141および第2放射体142からなるアンテナの指向特性は図4〜図7に示すようになり、また、第2放射体142と上端面141bとの間の距離H1を変えた時の第1放射体141および第2放射体142からなるアンテナの指向特性は図8〜図11に示すようになる。ただし、これら特性図のセンターは、図2および図3に示した給電点144、145である。
図4は、リターン部材143から給電点144までの距離R1を、R1=60mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線41は水平偏波の指向特性を示し、曲線42は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図5は、リターン部材143から給電点144までの距離R1を、R1=40mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線51は水平偏波の指向特性を示し、曲線52は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図6は、リターン部材143から給電点144までの距離R1を、R1=20mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線61は水平偏波の指向特性を示し、曲線62は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図7は、リターン部材143から給電点144までの距離R1を、R1=10mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線71は水平偏波の指向特性を示し、曲線72は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図5は、リターン部材143から給電点144までの距離R1を、R1=40mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線51は水平偏波の指向特性を示し、曲線52は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図6は、リターン部材143から給電点144までの距離R1を、R1=20mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線61は水平偏波の指向特性を示し、曲線62は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図7は、リターン部材143から給電点144までの距離R1を、R1=10mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線71は水平偏波の指向特性を示し、曲線72は垂直偏波の指向特性を示している。
上述の記載から明らかなように、距離R1が60mmまたは40mmの場合、アンテナ14のピークゲインは水平偏波よりも垂直偏波の方が大きい。また、距離R1が20mmまたは10mmの場合、アンテナ14のピークゲインは垂直偏波よりも水平偏波の方が大きい。
すなわち、図2および図3に示すような配置構造のアンテナにおいては、距離R1が60mmまたは40mmの時、垂直偏波になり易いが、距離R1が20mm以下の時、主偏波が垂直偏波よりも水平偏波の指向性利得大きくなる。この時のアンテナ利得は、R1=20mmの時、R20=5.2dBi、R1=10mmの時、R10=4.2dBiとなり、R1=20mm付近が最適値となる。
すなわち、図2および図3に示すような配置構造のアンテナにおいては、距離R1が60mmまたは40mmの時、垂直偏波になり易いが、距離R1が20mm以下の時、主偏波が垂直偏波よりも水平偏波の指向性利得大きくなる。この時のアンテナ利得は、R1=20mmの時、R20=5.2dBi、R1=10mmの時、R10=4.2dBiとなり、R1=20mm付近が最適値となる。
図8は、第2放射体142と上端面141bとの間の距離H1を、H1=50mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線81は水平偏波の指向特性を示し、曲線82は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図9は、第2放射体142と上端面141bとの間の距離H1を、H1=30mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線91は水平偏波の指向特性を示し、曲線92は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図10は、第2放射体142と平面141aとの間の距離H1を、H1=20mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線101は水平偏波の指向特性を示し、曲線102は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図11は、第2放射体142と上端面141bとの間の距離H1を、H1=5mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線111は水平偏波の指向特性を示し、曲線112は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図9は、第2放射体142と上端面141bとの間の距離H1を、H1=30mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線91は水平偏波の指向特性を示し、曲線92は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図10は、第2放射体142と平面141aとの間の距離H1を、H1=20mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線101は水平偏波の指向特性を示し、曲線102は垂直偏波の指向特性を示している。
また、図11は、第2放射体142と上端面141bとの間の距離H1を、H1=5mmに設定した時の水平偏波および垂直偏波の指向特性を示すもので、曲線111は水平偏波の指向特性を示し、曲線112は垂直偏波の指向特性を示している。
この図8〜図11から明らかなように、距離H1の数値は、水平および垂直偏波の指向特性に影響がないが、H1≧20mmでは歪のない8の字型の水平偏波の指向特性を得ることができる。
図12は、本実施の形態におけるアンテナ14のVSWR(電圧定在波比)と周波数との関係を示す特性図である。
図12に示すように、周波数が470MHzにおけるVSWRは1.9249となり、周波数が557MHzにおけるVSWRは2.9816となり、周波数が710MHzにおけるVSWRは1.8433となる。これら周波数470MHz(1)、557MHz(2)、710MHz(3)を含む広帯域の周波数において良好に動作可能なアンテナとなる。これにより、地上デジタル放送などのUHF帯テレビ放送を受信する受信機の室内アンテナとして使用できる。
図12に示すように、周波数が470MHzにおけるVSWRは1.9249となり、周波数が557MHzにおけるVSWRは2.9816となり、周波数が710MHzにおけるVSWRは1.8433となる。これら周波数470MHz(1)、557MHz(2)、710MHz(3)を含む広帯域の周波数において良好に動作可能なアンテナとなる。これにより、地上デジタル放送などのUHF帯テレビ放送を受信する受信機の室内アンテナとして使用できる。
図13は、第2放射体142と上端面141bとの間の距離H1を、H1=60mm、H1=50mm、H1=30mm、H1=20mm、H1=5mmに設定した時の反射特性を示すスミスチャートである。これら距離H1=60mm(1)、H1=50mm(2)、H1=30mm(3)、H1=20mm(4)、H1=5mm(5)に対応するそれぞれのインピーダンス軌跡を図13にカッコつきの番号にて示す。
図13から明らかなように、470MHz、557MHz、710MHzの広帯域にわたってマッチングをとるためには、H1=30mmくらいが最も望ましい。したがって、本実施の形態では、H1=30mmを最適値とする。
図13から明らかなように、470MHz、557MHz、710MHzの広帯域にわたってマッチングをとるためには、H1=30mmくらいが最も望ましい。したがって、本実施の形態では、H1=30mmを最適値とする。
次に、第2放射体142の幅W1について検討する。
図14に示すように、第2放射体142の幅W1を、W1=30mm、W1=20mm、W1=10mm、W1=2mmに設定した時の反射特性を示すスミスチャートである。これら幅W1=30mm(1)、W1=20mm(2)、W1=10mm(3)、W1=2mm(4)に対応するそれぞれのインピーダンス軌跡を図14にカッコつきの番号にて示す。
図14から明らかなように、470MHz、557MHz、710MHzの広帯域にわたってマッチングをとるためには、W1≧20mmくらいが最も望ましい。
図14に示すように、第2放射体142の幅W1を、W1=30mm、W1=20mm、W1=10mm、W1=2mmに設定した時の反射特性を示すスミスチャートである。これら幅W1=30mm(1)、W1=20mm(2)、W1=10mm(3)、W1=2mm(4)に対応するそれぞれのインピーダンス軌跡を図14にカッコつきの番号にて示す。
図14から明らかなように、470MHz、557MHz、710MHzの広帯域にわたってマッチングをとるためには、W1≧20mmくらいが最も望ましい。
このような本実施の形態のアンテナ14によれば、受信機筐体11のシールド板またはグランド板を利用するため、新たに追加する部品は第2放射体142と、リターン部材143のみであり、製造コストが安価にできる。また、受信機筐体11の上端面から上方へ膨出される部分は第2放射体142のみであるため、アンテナ自体の膨出量を大幅に抑えることができるとともにアンテナの小型化および薄型化を容易に実現することが可能になる。
また、アンテナが小型化、薄型化できるため、液晶薄型テレビ受信機とのデザインマッチが更によくなり、部屋間のテレビ受信機の移動や持ち運びも便利になる。さらに、アンテナ端子の無いキッチンやベランダなどへも容易に持ち運び視聴することができるほか、屋外アンテナの購入や工事が不要になり、テレビ受信機本体を購入するのみで即視聴可能になるという効果がある。
また、アンテナが小型化、薄型化できるため、液晶薄型テレビ受信機とのデザインマッチが更によくなり、部屋間のテレビ受信機の移動や持ち運びも便利になる。さらに、アンテナ端子の無いキッチンやベランダなどへも容易に持ち運び視聴することができるほか、屋外アンテナの購入や工事が不要になり、テレビ受信機本体を購入するのみで即視聴可能になるという効果がある。
なお、上記実施の形態では、アンテナ14を受信機筐体11の上端面上に装着した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば受信機筐体11のシールド板またはグランド板を利用して受信機筐体11の上端部寄りの背面箇所や受信機筐体11の左右側面箇所に設けることも可能である。
10……テレビ受信機、11……受信機筐体、12……液晶表示パネル、13……スタンド、14……アンテナ、141……第1放射体、141a……端面、141b……上端面、142……第2放射体、142a……平面、143……リターン部材、144、145……給電点、146……同軸ケーブル、147……クランプ部材。
Claims (8)
- 受信機のグラント板もしくはシールド板からなる第1放射体と、
前記第1放射体の外周を構成する端面のうちの一部の端面から所定の距離をおいて該一部の端面の長手方向と平行に配置された、所定の長さと所定の幅を有する平板状の第2放射体と、
前記第2放射体の長手方向の中間部と前記中間部に対向する前記第1放射体の箇所との間を電気的かつ機械的に結合するリターン部材とを備え、
前記リターン部材から前記第2放射体の長手方向に所定の距離を離した前記第2放射体の箇所および前記箇所と対向する前記第1放射体の箇所を給電点とする、
ことを特徴とするアンテナ。 - 前記受信機のグランド板またはシールド板は矩形状を呈し、前記一部の端面は前記矩形状を呈するグランド板またはシールド板の上辺をなす上端面であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- 前記第2放射体は、前記一部の端面に対向する平面を有し、前記一部の端面と前記第2放射体の前記平面とは平行して延在し、前記一部の端面は、前記第2放射体の前記平面の延在長さ以上の寸法を有して延在していることを特徴とする請求項1または2記載のアンテナ。
- 前記一部の端面と、前記リターン部材と、前記第2放射体を覆う誘電性絶縁材からなるカバーが設けられていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
- アンテナが装着されたテレビ受信機であって、
前記アンテナは、
受信機筐体内に配置された、もしくは受信機筐体を構成するグラント板もしくはシールド板からなる第1放射体と、
前記第1放射体の外周を構成する端面のうちの一部の端面から所定の距離をおいて該一部の端面の長手方向と平行に配置された、所定の長さと所定の幅を有する平板状の第2放射体と、
前記第2放射体の長手方向の中間部と前記中間部に対向する前記第1放射体の箇所との間を電気的かつ機械的に結合するリターン部材とを備え、
前記リターン部材から前記第2放射体の長手方向に所定の距離を離した前記第2放射体の箇所および前記箇所と対向する前記第1放射体の箇所を給電点とする、
ことを特徴とするテレビ受信機。 - 前記受信機のグランド板またはシールド板は矩形状を呈し、前記一部の端面は前記矩形状を呈するグランド板またはシールド板の上辺をなす上端面であることを特徴とする請求項5記載のテレビ受信機。
- 前記第2放射体は、前記一部の端面に対向する平面を有し、前記一部の端面と前記第2放射体の前記平面とは平行して延在し、前記一部の端面は、前記第2放射体の前記平面の延在長さ以上の寸法を有して延在していることを特徴とする請求項5または6記載のテレビ受信機。
- 前記一部の端面と、前記リターン部材と、前記第2放射体を覆う誘電性絶縁材からなるカバーが設けられていることを特徴とする請求項5記載のテレビ受信機。
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