JP2013197986A - アンテナ装置 - Google Patents
アンテナ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013197986A JP2013197986A JP2012064104A JP2012064104A JP2013197986A JP 2013197986 A JP2013197986 A JP 2013197986A JP 2012064104 A JP2012064104 A JP 2012064104A JP 2012064104 A JP2012064104 A JP 2012064104A JP 2013197986 A JP2013197986 A JP 2013197986A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor element
- antenna
- conductor
- antenna device
- power supply
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
【課題】複数の無線通信方式に対応した統合アンテナを同一アンテナ構成で実現し、省スペースで製造コストが安価であり、高い受信感度性能を発揮することができるアンテナ装置を提供する。
【解決手段】 アンテナ装置10は、対向する2つの角を切り欠いた摂動部2を有する第1の導体素子1と、これと同一面上に、所定の間隔Gを隔てて第1の導体素子1を囲むように配置された第2の導体素子5と、これらと同一面上に形成され、第2の導体素子5と所定の間隔Wを隔て配置された第3の導体素子8と、第1給電端子3と、グラウンド端子4と、第2給電端子6、7とを備え、第1の導体素子1をその放射素子、第2の導体素子5をそのグラウンド導体とする第1アンテナとして動作し、かつ第2の導体素子5および第3の導体素子8をダイポール素子とする第2アンテナとして動作する。
【選択図】図1
【解決手段】 アンテナ装置10は、対向する2つの角を切り欠いた摂動部2を有する第1の導体素子1と、これと同一面上に、所定の間隔Gを隔てて第1の導体素子1を囲むように配置された第2の導体素子5と、これらと同一面上に形成され、第2の導体素子5と所定の間隔Wを隔て配置された第3の導体素子8と、第1給電端子3と、グラウンド端子4と、第2給電端子6、7とを備え、第1の導体素子1をその放射素子、第2の導体素子5をそのグラウンド導体とする第1アンテナとして動作し、かつ第2の導体素子5および第3の導体素子8をダイポール素子とする第2アンテナとして動作する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数の通信方式に対応し、車両の窓ガラスに搭載されるアンテナ装置に関する。
近年、車両には、様々な通信システム(例えば、AM/FM放送、地上デジタル放送(地デジ)、GPS、VICS(登録商標)、ETCなど)が搭載され、それらの通信に対応した数多くのアンテナが必要となっている。従来、車両のダッシュボードに配置されていたGPSやETCなどの円偏波用のマイクロストリップアンテナは、近年、平面アンテナとして、フロントの窓ガラスに貼付して配置され、加えて、地デジ用アンテナと統合されて配置されている場合がある。
このようなフロント窓ガラスに搭載される平面アンテナの具体例として、正方形の導体素子の1つの角と対角とにそれぞれに切り込み部(摂動)を備えた放射素子と、それと所定の間隔を隔て、放射素子を囲むアース導体とを備え、GPS用円偏波アンテナとして動作するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
また、パッチ素子として、正方形のパッチ導体の1つの角と対角とのそれぞれに突出部を備え、GPS用円偏波アンテナとして動作するものが知られている(例えば特許文献2参照)。
また、ループアンテナからなる第1アンテナ(地デジ用)と、第1アンテナに重ならないように配置された第2アンテナ(GPS用)とを備え、第1、第2アンテナは各2つの給電端子を有しており、第1アンテナの一方の給電端子と第2アンテナの一方の給電端子とが1つの共通給電端子として構成されており、第2アンテナがループアンテナとその一辺に隣接して設けられた無給素子を備えている、GPSアンテナと地デジアンテナとが統合されているものが知られている(例えば特許文献3参照)。
また、パッチ素子として、正方形のパッチ導体の1つの角と対角とのそれぞれに突出部を備え、GPS用円偏波アンテナとして動作するものが知られている(例えば特許文献2参照)。
また、ループアンテナからなる第1アンテナ(地デジ用)と、第1アンテナに重ならないように配置された第2アンテナ(GPS用)とを備え、第1、第2アンテナは各2つの給電端子を有しており、第1アンテナの一方の給電端子と第2アンテナの一方の給電端子とが1つの共通給電端子として構成されており、第2アンテナがループアンテナとその一辺に隣接して設けられた無給素子を備えている、GPSアンテナと地デジアンテナとが統合されているものが知られている(例えば特許文献3参照)。
しかしながら、特許文献1および2に記載の構成では、GPSまたはETCなどの円偏波用のアンテナのみに対応するものである。このため、複数の通信用アンテナに対応するためには別にアンテナが必要となりコストが増大する。また、面積が限られた車両用のフロントガラスでは、多数のアンテナを設けることにより視界の妨げとなる可能性がある。
また、特許文献3に記載の構成では、ループ素子を線状素子で構成するために、地デジの広帯域(13ch〜52ch:473MHz帯〜707MHz帯)をカバーするのが困難である。このため、周波数帯によっては利得が低い場合がある。また、2重のループ素子に加え、無給電素子を備えるために構成要素が多く、コストが増大する。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、円偏波用の平面アンテナと広帯域な地デジ用アンテナとを統合させたアンテナ構成にすることで、低コスト化および省スペース化が図れ、さらに、アンテナ素子を透明導電材で実現することで、窓ガラスに搭載されたときに目立たない、統合アンテナとして高い受信感度性能を確保したアンテナ装置を提供することである。
上記目的を達成するために本発明は、車両の窓ガラス上に設けられるアンテナ装置であって、略正方形の一方の対角方向において対向する2つの角を切り欠いた摂動部を有する第1の導体素子と、前記第1の導体素子と同一面上に形成され、前記第1の導体素子と所定の間隔を隔て、前記第1の導体素子を囲むように配置された第2の導体素子と、前記第1の導体素子および前記第2の導体素子と同一面上に形成され、前記第2の導体素子の一辺と所定の間隔を隔て配置された第3の導体素子と、前記第1の導体素子上に配置された第1給電端子と、前記第2の導体素子上に配置されたグラウンド端子と、前記第2の導体素子上に配置された第2給電端子と、前記第3の導体素子上に配置された第2給電端子とを備え、前記第1の導体素子をその放射素子、前記第2の導体素子をそのグラウンド導体とする第1アンテナとして動作し、かつ前記第2の導体素子および前記第3の導体素子をダイポール素子とする第2アンテナとして動作する構成を有している。
本発明のアンテナ装置によれば、複数の無線通信方式に対応する統合アンテナ構成であるため、製造コストが安価であり、高利得および広帯域が実現できるため、高い受信感度性能を発揮することができる。
以下、本発明に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のアンテナ装置としての第1の実施形態に係る車両の窓ガラスに搭載されるアンテナ装置10を示すものであり、図2は、車両の窓ガラスに搭載されるアンテナ装置10をフロント窓ガラス11に備えた車両20を示す。
(第1の実施形態)
図1は、本発明のアンテナ装置としての第1の実施形態に係る車両の窓ガラスに搭載されるアンテナ装置10を示すものであり、図2は、車両の窓ガラスに搭載されるアンテナ装置10をフロント窓ガラス11に備えた車両20を示す。
図1に示すアンテナ装置10は、図2に示すように車両20のフロント窓ガラス11に設けられるものである。そして、アンテナ装置10は、フロント窓ガラス11上に第1の導体素子1、第2の導体素子5および第3の導体素子8を備える。第1の導体素子1は、その上に第1アンテナの第1給電端子3を備える。第2の導体素子5は、その上に第1アンテナのグラウンド端子4と、第2アンテナの第2給電端子6を備える。第3の導体素子8は、その上に第2アンテナの第2給電端子7を備える。
なお、本実施形態では、第1アンテナはGPS用アンテナとして動作し、第2アンテナは地デジ用アンテナとして動作するものとして説明する。
なお、本実施形態では、第1アンテナはGPS用アンテナとして動作し、第2アンテナは地デジ用アンテナとして動作するものとして説明する。
第1の導体素子1、第2の導体素子5および第3の導体素子8は、導電性の材料で形成し、例えば光透過率80%以上の透明導電材として説明する。なお光透過率は、ヘイズメータを用いて、JIS−K−7105、JIS−K−7361に準じた方法により測定した全光線透過率をいう。
透明導電材は、例えば、メッシュ状に構成され、線幅が20um、線間隔が900umで形成され、シート抵抗は0.1Ω/□以下で設定する。
透明導電材は、例えば、メッシュ状に構成され、線幅が20um、線間隔が900umで形成され、シート抵抗は0.1Ω/□以下で設定する。
第1アンテナは、略正方形の透明導電材で形成された第1の導体素子1を備えている。第1の導体素子1は、略正方形の一つの角と対角とに切り欠きよりなる摂動部2を備えている。第1の導体素子1から所定の間隔Gをあけて、かつ、第1の導体素子1を囲むように、第2の導体素子5が配置される。
第1の導体素子1の対角の長さAおよびBは、GPS周波数帯で適正な右旋円偏波となるように調整される。本実施形態では、摂動部2が設けられないことを仮定した場合の第1の導電素子1の形状である正方形を、図1に破線で示している。この破線で示した正方形を以下、適宜「仮想正方形」という。仮想正方形の四隅の角のうち、一つの角の対角に長さTの切り欠きよりなる摂動部2を設定して上記調整を行う。同図に示すように、摂動部2は直角二等辺三角形であり、その長さTを仮想正方形の辺の一部にあたる、直角を挟む二つの等しい辺の長さにより特定する。対角の長さAとBの長さはGPS帯域の波長λGに対して、λG/4〜λGの範囲内となる。
第1の導体素子1の対角の長さAおよびBは、GPS周波数帯で適正な右旋円偏波となるように調整される。本実施形態では、摂動部2が設けられないことを仮定した場合の第1の導電素子1の形状である正方形を、図1に破線で示している。この破線で示した正方形を以下、適宜「仮想正方形」という。仮想正方形の四隅の角のうち、一つの角の対角に長さTの切り欠きよりなる摂動部2を設定して上記調整を行う。同図に示すように、摂動部2は直角二等辺三角形であり、その長さTを仮想正方形の辺の一部にあたる、直角を挟む二つの等しい辺の長さにより特定する。対角の長さAとBの長さはGPS帯域の波長λGに対して、λG/4〜λGの範囲内となる。
第1の導体素子1上の第1給電端子3は矩形に形成されている。そして、第1給電端子3は、その一辺が、第1の導体素子1のY軸と平行な2辺のうちの一方の一部と重なり、かつ摂動部2と重ならない位置に設けられる。また、第1給電端子3は、GPS周波数帯で適正な右旋円偏波となるように、仮想正方形のX軸と平行な中心線CXの上に略その中心が位置するように配置される。
第1アンテナのグラウンド端子4は、第1の導電素子において第1給電端子3が配されている位置のX軸正方向にある第2の導体素子5上に備えられる。この第1アンテナのグラウンド端子4から、第1アンテナの給電端子3に給電する。
第2アンテナは、第2の導体素子5および第3の導体素子8を備えている。第2の導体素子5は、透明導電材で形成され、第1の導体素子1を囲むように、間隔Gを保持して配置されている。この第2の導体素子5上に第2アンテナの給電端子6が配置される。
第3の導体素子8は、透明導電材で形成され、第2の導電素子5に近接し、間隔Wを保持して配置されている。また、第3の導体素子8は、等しい幅でY軸方向に平行に伸びる部分と、等しい幅でX軸方向に平行に伸びる部分が一体に形成されてなるL字型として構成されている。第3の導体素子8は、その上に第2アンテナの第2給電端子7を配置している。第2アンテナの給電端子6と給電端子7間に給電する。
第3の導体素子8は、透明導電材で形成され、第2の導電素子5に近接し、間隔Wを保持して配置されている。また、第3の導体素子8は、等しい幅でY軸方向に平行に伸びる部分と、等しい幅でX軸方向に平行に伸びる部分が一体に形成されてなるL字型として構成されている。第3の導体素子8は、その上に第2アンテナの第2給電端子7を配置している。第2アンテナの給電端子6と給電端子7間に給電する。
第2アンテナにおいて、第3の導体素子8のL字の長辺(X軸と平行な方向、長手方向)の長さLと、第2の導体素子5の第3の導体素子8のL字の長辺と略同一直線上に位置する一辺の長さをLとを等しい長さとする。このため、前記2つの辺は、両者の中間のY軸に平行な線に対して対称に配置されている。それぞれの長さLを地デジ周波数帯の波長に対して、略1/4波長に設定する。
また、第1アンテナの第1給電端子3、第1アンテナのグラウンド端子4、第2アンテナの第2給電端子6および7は、X軸方向に略一直線上に並べて配置している。
アンテナ装置10は、例えば誘電率7のフロント窓ガラス11上に配置されているために波長短縮される。このため、例えば、対角線Aの長さは略51mm、対角線Bの長さは略32mm、摂動部2の長さTは略13mm、第1の導電素子1と第2の導電素子5の間隔Gは3mm、Lの長さは略80mm、間隔Wは3mmに設定する(図1参照)。
上記の長さで構成されたアンテナ装置10の特性は図3〜図5に示した通りである。各特性については、各図を参酌しつつ後に説明する。
上記の長さで構成されたアンテナ装置10の特性は図3〜図5に示した通りである。各特性については、各図を参酌しつつ後に説明する。
次に、本発明の第1の実施形態におけるアンテナ装置10の動作について、図3の指向性パターン、図4の軸比特性および図5の電圧定在波比特性(VSWR特性、Voltage Standing Wave Ratio)を用いて説明する。
まず、GPS用の第1アンテナは平面パッチアンテナとして、第1の導体素子1の端辺と第2の導体素子5との間隔Gの電界により第1の導体素子1の端部に磁流が生じ、その磁流によって電波を放射する。さらに、円偏波を実現するためには、仮想正方形の1つの角とその対角とに摂動部2を設け、その配置条件で右旋もしくは左旋円偏波を放射することができる。本実施形態では、第1アンテナの第1給電端子3を+X方向の端辺(すなわち、Y軸に平行な辺のうち、最もX軸正方向(+X方向)側に位置している辺)に配置するために、第1アンテナの第1給電端子3から最も近い−Y方向の仮想正方形の角とその対角とに摂動部2を設けることで、右旋円偏波を実現できる。
まず、GPS用の第1アンテナは平面パッチアンテナとして、第1の導体素子1の端辺と第2の導体素子5との間隔Gの電界により第1の導体素子1の端部に磁流が生じ、その磁流によって電波を放射する。さらに、円偏波を実現するためには、仮想正方形の1つの角とその対角とに摂動部2を設け、その配置条件で右旋もしくは左旋円偏波を放射することができる。本実施形態では、第1アンテナの第1給電端子3を+X方向の端辺(すなわち、Y軸に平行な辺のうち、最もX軸正方向(+X方向)側に位置している辺)に配置するために、第1アンテナの第1給電端子3から最も近い−Y方向の仮想正方形の角とその対角とに摂動部2を設けることで、右旋円偏波を実現できる。
上記構成により、GPS帯のアンテナ特性は図3に示すような指向性パターンとなり、仰角0度方向に最大利得4.0dBiが得られる。また、図4に示したように、円偏波を評価する指標とする軸比すなわち電界の最大と最小の比(この比が小さいほど円偏波に近くなり、大きいほど長軸と短軸との比が大きい楕円偏波となる。)も、仰角0度方向において、2dB以下となり良好な円偏波特性が得られている。
すなわち、図2に示すアンテナ装置10を車両20の内側からフロント窓ガラス11に貼付する場合は、フロント窓ガラス11に対して直交した方向に右旋円偏波、かつ、最大利得となることから、アンテナ指向性を衛星方向に向けることができる。
次に、地デジ用の第2アンテナは、第1の導体素子1を囲むように配置した第2の導体素子5の幅方向の長さと、第2の導体素子5とWの間隔を隔てて配置したL字型の第3の導体素子8の長辺の長さをいずれも長さLとしている。第2の導体素子5の幅方向の長さおよび、第3の導体素子8の長辺の長さは、いずれも、車両20に配置された場合に窓枠から離れる位置、図2では下端となる一辺の長さLである。このLの長さを1/4波長とし、第2の導体素子5の第2アンテナの第2給電端子6と、第3の導体素子8の第2アンテナの第2給電端子7との間に給電する。この構成により、第2の導体素子5および第3の導体素子8が、半波長ダイポールアンテナとして動作する。車両20に第2アンテナを搭載した場合の指向性は前方、後方方向に高い指向性となる。
第2アンテナは透明導電材で構成されている。このために、第2の導体素子5および第3の導体素子8が視界をさえぎることがないから、上述したこれらの長さLの辺を備えた部分(図1ではY軸方向の距離)を例えば15mm以上に太くすることが可能である。したがって、図5に示すように地デジの帯域内においてVSWR<3とすることができ、地デジ帯域で高い放射特性を確保できる。
なお、本実施形態のアンテナ装置10は、図1に示すように、第1アンテナの第1給電端子3、第2の導体素子5上の第1アンテナのグラウンド端子4、第2アンテナの第2給電端子6および第3の導体素子8上の第2アンテナの第2給電端子7をX軸方向に直線状に並べて配置している。この構成を用いることで、これら各端子と接続する図示しない無線部のコネクタを1列に並べることができるから、無線部を小さく実現でき、コストダウンが実現できる。各端子を直線状に並べた配置は、無線部のコネクタを1列に並べることができるようなものであればよい。具体的には、各端子のY軸方向の中心線上に他の端子が位置する構成や、図1に示した各端子の中心線が相互に一致する構成が挙げられる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明のアンテナ装置としての第2の実施形態に係る車両の窓ガラスに搭載されるアンテナ装置12を示すものである。アンテナ装置12は、L字形の第3の導体素子8に代えて、その長手方向の辺がY軸と平行となる矩形の第3の導体素子9を第2の導体素子5の長辺に対して直角に配置した構成において、上述したアンテナ装置10と異なっている。この他の構成については、アンテナ装置10と同じであるから、同じ部材番号を付して説明を省略する。
図6は、本発明のアンテナ装置としての第2の実施形態に係る車両の窓ガラスに搭載されるアンテナ装置12を示すものである。アンテナ装置12は、L字形の第3の導体素子8に代えて、その長手方向の辺がY軸と平行となる矩形の第3の導体素子9を第2の導体素子5の長辺に対して直角に配置した構成において、上述したアンテナ装置10と異なっている。この他の構成については、アンテナ装置10と同じであるから、同じ部材番号を付して説明を省略する。
第2の導体素子5の長辺に対して直角に配置した第3の導体素子9の動作原理は、水平に配置した第3の導体素子8の場合と同じであるが、指向性が異なる。例えば、車両の角に配置すれば、正面および後方方向の利得は水平ダイポールと比較して低下するが、窓枠を反射板として横方向の利得を高くできるという優位性がある。
第1および第2の実施の形態として説明したアンテナ装置10、12はいずれも、第1周波数帯であるGPS用右旋円偏波アンテナ(第1アンテナ)を第1の導体素子1の放射素子と第2の導体素子5のグラウンド導体とで実現し、第2周波数帯の地デジ用のダイポールアンテナ(第2アンテナ)を第2の導体素子と第3の導体素子とで実現する。このように、第2の導体素子5を異なる周波数帯で、動作状態を変えて用いることにより、3つの導体素子で2つの周波数帯に対応する統合アンテナを実現でき、省スペースによるコストダウン、高利得なGPSアンテナ、広帯域高利得な地デジアンテナを実現できる。
なお、上述した各実施形態では、第1アンテナをGPS用の右旋円偏波アンテナ、第2アンテナを地デジ用アンテナとして説明したが、これによらず、第1アンテナが円偏波特性を有し、かつ、第1アンテナに対して第2アンテナの動作周波数帯が低い場合であれば、同様な効果が得られる。
また、本実施形態では、円偏波を実現するための放射素子として、正方形の対向する2つの角を切り欠いた摂動部を備えた素子として説明したが、これによらず、パッチアンテナ構造で円偏波を実現する手段を備えていれば、同様な効果が得られる。
また、本実施形態では、透明導電材をメッシュ構成として説明したが、これによらず、シート抵抗0.1Ω/□以下であり、光透過率が80%以上の透明導電材であれば、同様な効果が得られる。
また、本実施形態では、第2の導体素子5上に第1アンテナのグラウンド端子と第2アンテナの給電端子を別々に示したが、同一端子としても同様な動作となる。
また、本実施形態では、第2の導体素子5と第3の導体素子8の素子長Lの長さを1/4波長として説明したが、略半波長としても同様な動作となる。
また、本実施形態では、第2の導体素子5と第3の導体素子8の素子長Lの長さを1/4波長として説明したが、略半波長としても同様な動作となる。
本発明のアンテナ装置は、複数のシステムに対応したアンテナを同一アンテナ構成で実現し、省スペースでかつ高い感度性能を発揮することができる効果を有し、例えば車両用フロント窓ガラスに搭載するアンテナ装置などに有用である。
1 第1の導体素子
2 摂動部
3 第1給電端子
4 グラウンド端子
5 第2の導体素子
6、7 第2給電端子
8、9 第3の導体素子
10、12 アンテナ装置
11 フロント窓ガラス
20 車両
2 摂動部
3 第1給電端子
4 グラウンド端子
5 第2の導体素子
6、7 第2給電端子
8、9 第3の導体素子
10、12 アンテナ装置
11 フロント窓ガラス
20 車両
Claims (4)
- 車両の窓ガラス上に設けられるアンテナ装置であって、
略正方形の一方の対角方向において対向する2つの角を切り欠いた摂動部を有する第1の導体素子と、
前記第1の導体素子と同一面上に形成され、前記第1の導体素子と所定の間隔を隔て、前記第1の導体素子を囲むように配置された第2の導体素子と、
前記第1の導体素子および前記第2の導体素子と同一面上に形成され、前記第2の導体素子の一辺と所定の間隔を隔て配置された第3の導体素子と、
前記第1の導体素子上に配置された第1給電端子と、
前記第2の導体素子上に配置されたグラウンド端子と、
前記第2の導体素子上に配置された第2給電端子と、
前記第3の導体素子上に配置された第2給電端子とを備え、
前記第1の導体素子をその放射素子、前記第2の導体素子をそのグラウンド導体とする第1アンテナとして動作し、かつ
前記第2の導体素子および前記第3の導体素子をダイポール素子とする第2アンテナとして動作することを特徴とするアンテナ装置。 - 前記第1アンテナは円偏波用アンテナとし、かつ、前記第1アンテナの動作周波数は前記第2アンテナの動作周波数より高いことを特徴とする請求項1記載のアンテナ装置。
- 前記第1給電端子と、前記グラウンド端子、前記第2の導体素子上の前記第2給電端子と、前記第3の導体素子上の前記第2給電端子とを直線状に配置することを特徴とする請求項2記載のアンテナ装置。
- 前記第1の導体素子および前記第2の導体素子を光透過率80%以上の透明導電材を用いることを特徴とする請求項3記載のアンテナ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012064104A JP2013197986A (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | アンテナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012064104A JP2013197986A (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | アンテナ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013197986A true JP2013197986A (ja) | 2013-09-30 |
Family
ID=49396381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012064104A Pending JP2013197986A (ja) | 2012-03-21 | 2012-03-21 | アンテナ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013197986A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016032121A (ja) * | 2014-07-25 | 2016-03-07 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 円偏波パッチアンテナおよび統合アンテナ装置 |
CN112930623A (zh) * | 2018-11-02 | 2021-06-08 | 京瓷株式会社 | 天线元件、阵列天线、通信单元、移动体以及基站 |
-
2012
- 2012-03-21 JP JP2012064104A patent/JP2013197986A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016032121A (ja) * | 2014-07-25 | 2016-03-07 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 円偏波パッチアンテナおよび統合アンテナ装置 |
CN112930623A (zh) * | 2018-11-02 | 2021-06-08 | 京瓷株式会社 | 天线元件、阵列天线、通信单元、移动体以及基站 |
CN112930623B (zh) * | 2018-11-02 | 2024-03-12 | 京瓷株式会社 | 天线元件、阵列天线、通信单元、移动体以及基站 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI423521B (zh) | 多頻行動通訊裝置及其天線 | |
JP6964601B2 (ja) | アンテナ装置 | |
ES2817930T3 (es) | Antena de ranura | |
JP5794312B2 (ja) | アンテナ装置および電子機器 | |
JP2014150526A (ja) | アンテナアセンブリ及び該アンテナアセンブリを備える通信装置 | |
JP2015104123A (ja) | 逆f型アンテナ構造及びこれを備えた携帯式電子装置 | |
JP6923490B2 (ja) | アンテナ装置 | |
CN107534221B (zh) | 漏波天线 | |
JP2015111763A (ja) | 偏波ダイバーシチ用アンテナ及び無線通信装置 | |
JP2013198090A (ja) | アンテナ装置 | |
JP4709667B2 (ja) | アンテナ装置及び受信装置 | |
JP2011091557A (ja) | アンテナ装置 | |
JP2007336296A (ja) | 平面型アンテナ | |
JP5545375B2 (ja) | アンテナ装置 | |
JP2013232768A (ja) | 2周波共用アンテナ | |
JP2013197987A (ja) | アンテナ装置 | |
JP2013197986A (ja) | アンテナ装置 | |
JP6004180B2 (ja) | アンテナ装置 | |
JP5078732B2 (ja) | アンテナ装置 | |
TW201417399A (zh) | 寬頻天線及具有該寬頻天線的可攜帶型電子裝置 | |
CN114824749B (zh) | 一种电子设备 | |
JP5858844B2 (ja) | アンテナ装置 | |
KR20130004430A (ko) | 안테나 | |
TW202127731A (zh) | 天線結構及具有該天線結構之無線通訊裝置 | |
JP4153902B2 (ja) | スロットアレーアンテナ及び無線通信端末 |