JP2013232768A - 2周波共用アンテナ - Google Patents

2周波共用アンテナ Download PDF

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Abstract

【課題】所定の方向への利得が高く、放射パターンに指向性を有する単一給電の2周波共用アンテナを提供する。
【解決手段】放射素子2の前方に導波素子3を、後方に反射素子4を配置して前方の利得を向上させたアンテナにおいて、放射素子2として、法線方向が前後方向となるように配置された導体板6に、長さの異なる2つのスロット7,8を一直線上に形成し、スロット7,8の一方に給電部10を設けた2共振ノッチアンテナ5を用い、導波素子3と反射素子4として、2共振ノッチアンテナ5の給電部10を短絡したものを用いた。
【選択図】図1

Description

本発明は、2周波共用アンテナに関するものである。
所定の方向への利得が高く、放射パターンに指向性を有するアンテナとして、八木・宇田アンテナが広く知られている。八木・宇田アンテナは、ダイポールアンテナからなる放射素子を用い、放射素子の前方に導波素子を配置すると共に、後方に反射素子を配置し、前後比(FB比)や前方利得を向上させたものである。
八木・宇田アンテナでは、対応できる周波数帯が1つであるため、2周波に対応させるとなると、図8(a),(b)に示すように、低周波側の八木・宇田アンテナ81と高周波側の八木・宇田アンテナ82を作成し、それら2つの八木・宇田アンテナ81,82を組み合わせる必要がある。なお、図8(a),(b)における符号83は放射素子、符号84は導波素子、符号85は反射素子を表している。八木・宇田アンテナ81,82では、偏波の向きは放射素子83の長さ方向(アンテナの幅方向)と同じ方向になる。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、特許文献1,2がある。
特開2010−93587号公報 特許第2002632号公報
しかしながら、上述のように2つの八木・宇田アンテナを組み合わせると、給電が2箇所必要となり、多給電の構成となってしまう。そのため、分配器を設ける必要が生じ、部品コストが高くなってしまうと共に、アンテナ部分以外に分配器の設計が必要になり、設計の手間も増えてしまう。
前後比や前方利得を向上したアンテナは種々提案されているが、単一給電で2周波共用の指向性アンテナは存在しないのが現状である。
本発明は上記事情に鑑み為されたものであり、所定の方向への利得が高く、放射パターンに指向性を有する単一給電の2周波共用アンテナを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、放射素子の前方に導波素子を、後方に反射素子を配置して前方の利得を向上させたアンテナにおいて、前記放射素子として、法線方向が前後方向となるように配置された導体板に、長さの異なる2つのスロットを一直線上に形成し、前記スロットの一方に給電部を設けた2共振ノッチアンテナを用い、前記導波素子と前記反射素子として、前記2共振ノッチアンテナの前記給電部を短絡したものを用いた2周波共用アンテナである。
前記2共振ノッチアンテナは、長方形状の前記導体板と、前記導体板の短辺方向の中心に、長辺方向に沿って一直線上に形成され、互いに反対方向に開口するように形成された長さの異なる前記2つのスロットと、前記2つのスロットの間に形成され、前記2つのスロットの上下の前記導体板を電気的に接続する短絡部と、前記2つのスロットのうち短い方のスロットに設けられると共に、前記短絡部に近接して設けられた給電部と、からなるとよい。
前記導波素子に用いる導体板は、前記放射素子に用いる導体板よりも短辺方向および長辺方向の長さが短く形成され、前記反射素子に用いる導体板は、前記放射素子に用いる導体板よりも短辺方向および長辺方向の長さが長く形成されるとよい。
前記放射素子と前記導波素子、および前記放射素子と前記反射素子間の素子間隔は、低周波側の波長をλL、高周波側の波長をλHとしたとき、0.028λL以上0.125λL以下、かつ、0.096λH以上0.249λH以下に設定されるとよい。
前記放射素子と前記導波素子、および前記放射素子と前記反射素子間の素子間隔は、低周波側の前方利得(dBi)と前後比(dB)、高周波側の前方利得(dBi)と前後比(dB)とを全て足し合わせた値が、40以上となる距離に設定されるとよい。
本発明によれば、所定の方向への利得が高く、放射パターンに指向性を有する単一給電の2周波共用アンテナを提供できる。
本発明の一実施の形態に係る2周波共用アンテナを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図である。 (a)は、図1の2周波共用アンテナに用いる導波素子の平面図、(b)は放射素子の平面図、(c)は反射素子の平面図である。 本発明において、放射素子の各部の寸法の一例を示す図である。 図1の2周波共用アンテナのリターンロス特性を示すグラフ図である。 (a)〜(d)は、図1の2周波共用アンテナの放射パターンを示す図である。 図5(a)〜(d)の放射パターンに用いている符号を説明する図である。 図1の2周波共用アンテナにおいて、放射素子、導波素子、反射素子間の素子間隔と、前方利得および前後比との関係を示すグラフ図である。 従来の2周波共用アンテナを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係る2周波共用アンテナを示す図であり、(a)は斜視図、(b)は上面図である。また、図2(a)は導波素子の平面図、図2(b)は放射素子の平面図、図2(c)は反射素子の平面図である。
図1,2に示すように、2周波共用アンテナ1は、放射素子2の前方に導波素子3を、後方に反射素子4を配置して前方の利得を向上させる八木・宇田アンテナの構成を採用した指向性アンテナである。
通常の八木・宇田アンテナはダイポールアンテナを用いて構成されるが、本実施の形態に係る2周波共用アンテナ1では、放射素子2として2共振ノッチアンテナ5を用いる。
2共振ノッチアンテナ5は、法線方向が前後方向(図示Z軸方向)となるように配置された導体板6に、長さの異なる2つのスロット7,8を一直線上に形成し、スロット7,8の一方に給電部10を設けたものである。
より詳細には、2共振ノッチアンテナ5は、長方形状の導体板6と、導体板6の短辺方向(図示Y軸方向)の中心に、長辺方向(図示X軸方向)に沿って一直線上に形成され、互いに反対方向に開口するように形成された長さの異なる2つのスロット7,8と、2つのスロット7,8の間に形成され、2つのスロット7,8の上下の導体板6を電気的に接続する短絡部9と、2つのスロット7,8のうち短い方のスロット8に設けられると共に、短絡部9に近接して設けられた給電部10と、からなる。
導体板6としては、銅板などの金属板を用いてもよいし、ガラスエポキシ樹脂などからなる基板に形成した導体パターンを用いてもよい。基板を用いる場合、片面基板を用いギャップ給電により給電を行ったり、あるいは両面基板を用い立体給電を行うことも可能である。本実施の形態では、図示しない同軸ケーブルを給電部10に直接電気的に接続することにより、給電を行うようにした。
スロット7,8は、幅(図示Y軸方向の長さ)が等しい矩形状に形成される。つまり、導体板6に両スロット7,8を形成したときに、両スロット7,8の間に残された導体板6が、短絡部9となる。
このように構成することで、給電部10に給電を行うと、両スロット7,8に発生する電流分布に共有部分ができ、1つの給電で2つのスロット7,8がノッチ素子として動作することになる。
換言すれば、導体板6に、2つのスロット7,8、短絡部9、給電部10を設けることで、給電部10に給電を行うと、長さの異なる2つのスロット7,8が、それぞれ異なる周波数で共振するノッチ素子として動作する1給電の2共振ノッチアンテナ5が得られる。
導体板6の長辺方向の長さ、スロット7,8の長さは、主に共振周波数に影響を及ぼすので、所望の共振周波数に応じて適宜設定すればよい。また、導体板6の短辺方向の長さは、主に利得に影響するので、所望の利得となるよう適宜設定すればよい。本実施の形態では、携帯電話の基地局での使用を想定し、放射素子2(2共振ノッチアンテナ5)の各部の寸法を図3のように設定し、低周波側の共振周波数を850MHz、高周波側の共振周波数を1700MHzに設定した。なお、用いる共振周波数はこれに限定されるものではないが、本発明の作用効果を確実に得るためには、高周波側が低周波側の共振周波数の約2倍となるように設定することが望ましい。
導波素子3と反射素子4としては、2共振ノッチアンテナ5の給電部10を短絡したものを用いる。以下、短絡した給電部10を第2短絡部11と呼称する。
導波素子3に用いる導体板6は、放射素子2に用いる導体板6よりも短辺方向および長辺方向の長さが短く形成される。本実施の形態では、放射素子2の寸法(長辺方向の長さ×短辺方向の長さ)を102mm×50mmとしているが、導波素子3の寸法はこれより小さく形成され、本実施の形態では100mm×48mmとした。
また、反射素子4に用いる導体板6は、放射素子2に用いる導体板6よりも短辺方向および長辺方向の長さが長く形成される。本実施の形態では、反射素子4の寸法を104mm×52mmとした。導体板6の長辺方向および短辺方向の長さは、導波素子3、放射素子2、反射素子4の順に2mmずつ大きくなっていることになる。
なお、図2(a),(c)では、放射素子2を破線で示し、図2(b)では、導波素子3と反射素子4を破線で示している。図2(a)〜(c)を参照すればわかるように、各素子2,3,4,では、導体板6のサイズが異なるのみであり、その他の寸法は全く同じとなっている。2周波共用アンテナ1では、2周波共用アンテナ1を前方から見ると、各素子2,3,4の短絡部9が重なり、かつ、給電部10と第2短絡部11が重なって見えるように、各素子2,3,4が配置される。
2周波共用アンテナ1のリターンロス特性の解析値及び実測値を図4に示す。なお、実測値については、給電ケーブルの影響を確認するため、給電ケーブルを、細径同軸ケーブル(フェライト無し)、細径同軸ケーブル(フェライト有り)、セミリジッドケーブル、セミリジッドかつアイソレートケーブル、としてそれぞれ実測を行った。また、図4では、放射素子2と導波素子3、および放射素子2と反射素子4間の素子間隔dを28mmとした場合を示している。
図4に示すように、2周波共用アンテナ1は850MHzでのリターンロスが解析値で約−5.5dB、1700MHzでのリターンロスが解析値で約−6.5dBであり、アンテナとして十分に動作することが分かる。なお、2周波共用アンテナ1では、低周波側、高周波側ともに、偏波の向きは導体板6の短辺方向(Y軸方向)と同じ方向となり、直線偏波となる。
この解析値に最も近い実測値は、給電ケーブルにセミリジッドかつアイソレートケーブルを用いた場合であり、この場合、850MHzでのリターンロスが約−13.3dB、1700MHzでのリターンロスが約−7.6dBであった。給電ケーブルとして細径同軸ケーブルを用いた場合には、給電ケーブルでの損失が大きくなりリターンロスが大幅に低下してしまい、また、給電ケーブルの一部がアンテナの一部として動作してしまうため、共振周波数が解析値と比較して高い周波数にずれてしまうことが分かる。なお、セミリジッドケーブルとは、外部導体が銅やニッケル、ステンレスなどの金属パイプからなる同軸線のことであり、セミリジッドかつアイソレートケーブルとは、給電ケーブルにセミリジッドケーブルを使用し、2周波共用アンテナ1と給電ケーブルの電磁干渉を抑制するために、2周波共用アンテナ1と給電ケーブルの間にアイソレートケーブル(アイソレーティングケーブルともいう)を接続したものである。
この結果から、2周波共用アンテナ1を地上デジタルテレビ放送などの受信用アンテナとして用いる場合には、給電ケーブルとしてセミリジッドかつアイソレートケーブルなどを用い、給電ケーブルの影響を最小限に抑えた給電を行うことが望ましいといえる。このように構成することで、受信した電波を、給電ケーブルでの損失を抑えて復調部に送ることが可能となり、増幅器での増幅量を少なくすることができる。
また、2周波共用アンテナ1を携帯電話や無線LANなどの送受信アンテナとして用いる場合には、給電ケーブルとして細径同軸ケーブルなどの同軸ケーブルを用い、リターンロスを低くすることで帯域を広げることが望ましいといえる。なお、給電ケーブルとして細径同軸ケーブルを用いることによる共振周波数のずれは、スロット7,8の長さを個別に調整することで、容易に対応可能である。
また、図5(a)〜(d)に、2周波共用アンテナ1の放射パターンを示す。なお、図5および図6に示すように、図5(a),(c)のXZ平面では、X軸に対する角度φが0°であるXZ平面における垂直な偏波(Vertical)Eφの放射パターンを表し、図5(b),(d)のYZ平面では、X軸に対する角度φが90°であるYZ平面における垂直な偏波Eθの放射パターンを表している。XZ平面を地面(水平面)とすると、Eφは垂直編波、Eθは水平偏波となり、YZ平面を地面(水平面)とすると、Eφは水平編波、Eθは垂直偏波となる。図5(a)〜(d)とも、θ=180°が2周波共用アンテナ1の前方を表している。
図5(a)〜(d)に示すように、2周波共用アンテナ1では、低周波側(850MHz)、高周波側(1700MHz)の両者ともに、前方利得が大きく、後方利得が小さいことから前後比も大きくなっていることが分かる。
ここで、素子間隔dについて検討する。
素子間隔dを11mm〜88mmの範囲で変更し、850MHz、1700MHzの各周波数での前方利得と前後比(FB比)をシミュレーションにより求めた。結果を表1および図7に示す。本実施の形態では、前方利得と前後比を総合的に評価するため、低周波側の前方利得(dBi)と前後比(dB)、高周波側の前方利得(dBi)と前後比(dB)とを全て足し合わせた値(前方利得+FB比)を評価パラメータとして用いた。この評価パラメータ(前方利得+FB比)を表1と図7に併せて示す。なお、前方利得(dBi)は、前方利得(dB)に2.14を足し合わせることで求められる。
表1および図7に示すように、素子間隔dが17mm〜44mmで評価パラメータ(前方利得+FB比)が大きくなっており、素子間隔dは、17mm〜44mmとすることが望ましい。波長に換算して一般化すると、素子間隔dは、低周波側の波長をλL、高周波側の波長をλHとしたとき、0.028λL以上0.125λL以下、かつ、0.096λH以上0.249λH以下に設定されることが望ましい。
また、ダイポールアンテナを用いた一般的な八木・宇田アンテナでは、前方利得が7dBi、前後比が13dB程度あればよいとされているので、前方利得と前後比の和を2つの周波数でそれぞれ20以上とし、両周波数で合計40以上とすることがより望ましい。つまり、素子間隔dは、低周波側の前方利得(dBi)と前後比(dB)、高周波側の前方利得(dBi)と前後比(dB)とを全て足し合わせた値が、40以上となる距離に設定されることがより望ましい。
さらに、表1と図7を参照すれば分かるように、評価パラメータ(前方利得+FB比)は、素子間隔d=28mmで最も大きくなる。よって、最適な素子間隔dは、0.079λL、0.159λHに相当する28mmということになる。
本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に係る2周波共用アンテナ1では、放射素子2の前方に導波素子3を、後方に反射素子4を配置して前方の利得を向上させたアンテナにおいて、放射素子2として、法線方向が前後方向となるように配置された導体板6に、長さの異なる2つのスロット7,8を一直線上に形成し、スロット7,8の一方に給電部10を設けた2共振ノッチアンテナ5を用い、導波素子3と反射素子4として、2共振ノッチアンテナ5の給電部10を短絡したものを用いている。
このように構成することで、単一給電で、デュアルバンドの八木・宇田アンテナを構成することが可能となり、所定の方向への利得が高く、放射パターンに指向性を有する単一給電の2周波共用アンテナ1を実現できる。その結果、従来のように分配器を設ける必要がなくなるため、部品コストを低減でき、設計の手間も省くことが可能になる。さらに、1素子でデュアルバンドを実現しているため、従来のように2素子を組み合わせる必要が無く、組み立てが簡単である。
また、放射素子2と導波素子3、および放射素子2と反射素子4間の素子間隔dを0.028λL以上0.125λL以下、かつ、0.096λH以上0.249λH以下に設定することで、2周波数帯ともに、導波素子3、反射素子4により指向性を鋭くし、良好な前方利得および前後比を実現できる。
また、従来のダイポールアンテナを用いた2周波共用アンテナでは、偏波の向きと同じ方向にアンテナの幅が広くなっていた(図8(a)参照)が、本実施の形態に係る2周波共用アンテナ1では、偏波の向きと同じ方向(Y軸方向)の幅が狭くなり、偏波の向きと垂直な方向(X軸方向)の幅が広くなる。つまり、従来の2周波共用アンテナと本発明の2周波共用アンテナ1とでは、設置する際のスペースの取り方が逆になるので、今まで八木・宇田アンテナを設置することができなかった狭いスペースにも設置することが可能になる。
さらに、2周波共用アンテナ1では、導体板6の短辺方向の長さを調整することにより、利得を調節することが可能である。従来は、前後比や前方利得を向上させるためには導波素子の数を増やすしかなく、導波素子の数を増やすと、約1/4λ×導波素子の数の分前後方向に大きくなってしまうという課題があったが、本発明によれば、導体板6の短辺方向の長さを大きくし、スロット7,8の周囲の導体板6の面積を増加させることにより、前後比や前方利得を向上させることが可能である。
また、導波素子3を増やすことにより利得を向上させるという従来技術と、導体板6の短辺方向の長さを大きくして利得を向上させる方法を組み合わせることで、利得の増加幅を従来よりも拡大することが可能である。
本発明の2周波共用アンテナ1は、例えば、中継局アンテナ、基地局アンテナ、放送波受信アンテナとして用いることができ、携帯電話、無線LAN、地上デジタルテレビ放送などの通信システムに好適に用いることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
1 2周波共用アンテナ
2 放射素子
3 導波素子
4 反射素子
5 2共振ノッチアンテナ
6 導体板
7,8 スロット
9 短絡部
10 給電部
11 第2短絡部

Claims (5)

  1. 放射素子の前方に導波素子を、後方に反射素子を配置して前方の利得を向上させたアンテナにおいて、
    前記放射素子として、法線方向が前後方向となるように配置された導体板に、長さの異なる2つのスロットを一直線上に形成し、前記スロットの一方に給電部を設けた2共振ノッチアンテナを用い、
    前記導波素子と前記反射素子として、前記2共振ノッチアンテナの前記給電部を短絡したものを用いた
    ことを特徴とする2周波共用アンテナ。
  2. 前記2共振ノッチアンテナは、
    長方形状の前記導体板と、
    前記導体板の短辺方向の中心に、長辺方向に沿って一直線上に形成され、互いに反対方向に開口するように形成された長さの異なる前記2つのスロットと、
    前記2つのスロットの間に形成され、前記2つのスロットの上下の前記導体板を電気的に接続する短絡部と、
    前記2つのスロットのうち短い方のスロットに設けられると共に、前記短絡部に近接して設けられた給電部と、からなる
    請求項1記載の2周波共用アンテナ。
  3. 前記導波素子に用いる導体板は、前記放射素子に用いる導体板よりも短辺方向および長辺方向の長さが短く形成され、
    前記反射素子に用いる導体板は、前記放射素子に用いる導体板よりも短辺方向および長辺方向の長さが長く形成される
    請求項2記載の2周波共用アンテナ。
  4. 前記放射素子と前記導波素子、および前記放射素子と前記反射素子間の素子間隔は、低周波側の波長をλL、高周波側の波長をλHとしたとき、0.028λL以上0.125λL以下、かつ、0.096λH以上0.249λH以下に設定される
    請求項1〜3いずれかに記載の2周波共用アンテナ。
  5. 前記放射素子と前記導波素子、および前記放射素子と前記反射素子間の素子間隔は、低周波側の前方利得(dBi)と前後比(dB)、高周波側の前方利得(dBi)と前後比(dB)とを全て足し合わせた値が、40以上となる距離に設定される
    請求項1〜4いずれかに記載の2周波共用アンテナ。
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