JP2013085121A - 車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の車両に搭載されたアンテナ用のアンプに対して適切な動作電圧を供給することができる車載装置を提供すること。
【解決手段】車載装置50は、車両に搭載されたアンテナブースターアンプ14に対して給電を行う。車載装置50は、アンテナブースターアンプ14に供給する適正電圧を車種毎に対応させた車両情報を格納する車両情報格納部74と、利用者による車種の入力に用いられるタッチパネル72と、車両情報格納部74に格納された車両情報に基づいて、タッチパネル72を用いて入力された車種に対応する適正電圧を決定する電圧決定部62と、電圧決定部62によって決定された適正電圧を発生してアンテナブースターアンプ14に供給する電圧発生部56Aとを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナ回路内の増幅器に対して給電を行う車載装置に関する。
従来から、アンテナで受信した信号を増幅するアンプに対する給電を、アンプの出力信号を後段の回路に入力するために用いられる信号線路を通して行うようにしたファントム給電の手法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、アンテナとアンプが車両に搭載されており、利用者が自分の好みの車載装置を購入してこれらと組み合わせて用いる場合を考えると、アンプと車載装置とが1本の信号線路で接続され、この信号線路を介してアンプの出力信号が車載装置に入力されるとともに、この信号線路を介して車載装置からアンプに対して動作電力が供給される。アンプと車載装置とを1本の信号線路で接続することができるため、配線の簡略化が可能になる。
特開2008−172626号公報(第5−9頁、図1−4)
ところで、特許文献1に開示された技術では、車両側から見ると、利用者がファントム給電の機能を有する車載装置を任意に選択して組み合わせることができるが、反対に車載装置側から見ると、ファントム給電により動作するアンプを備えた数々の車両と組み合わされる可能性があることになる。
一方、車両に搭載されるアンプの仕様は、車両メーカ毎に異なっており、最適な動作を行うために電圧が車両毎に異なっている場合が考えられる。このような場合に、車載装置のファントム給電用電圧の設定によっては、一部の車両に設けられたアンプに印加される電圧が過大になって想定以上の電流が流れたり、電圧が過小になってアンプの適正動作が確保できないなどのおそれがあるという問題があった。最も簡単には、車載装置においてバッテリ電圧(例えば14V)がファントム給電用の電圧として用いられる場合が考えられるが、アンプの動作電圧が8V(例えば、一部の欧州の車両メーカの場合にこのようなアンプが用いられている)の場合には、アンプに定格の2倍近い電圧が印加されることになって好ましくない。
また、従来は、アンテナやアンプ側の故障やアンプと車載装置の誤配線などによって車載装置からアンプに対するファントム給電において過大あるいは過小な電流が流れてもこれらの故障や誤配線に基づく電流値の異常を直接検出することができなかった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、複数の車両に搭載されたアンテナ用のアンプに対して適切な動作電圧を供給することができる車載装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、故障や誤配線に基づく電流値の異常を検出することができる車載装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の車載装置は、車両に搭載されたアンテナ用アンプに対して給電を行う車載装置において、アンテナ用アンプに供給する適正電圧を車種毎に対応させた車両情報を格納する車両情報格納手段と、利用者による車種の入力に用いられる操作手段と、車両情報格納手段に格納された車両情報に基づいて、操作手段を用いて入力された車種に対応する適正電圧を決定する電圧決定手段と、電圧決定手段によって決定された適正電圧を発生してアンテナ用アンプに供給する電圧発生手段とを備えている。利用者が車種を指定するだけでアンテナ用アンプの適正電圧を設定することができるため、複数の車両に搭載されたアンテナ用アンプに対して適切な動作電圧の供給が可能となる。
また、上述した電圧発生手段は、アンテナ用アンプの出力信号を伝送する信号線路を介してアンテナ用アンプに対して適正電圧を供給することが望ましい。これにより、車種毎に適正電圧を設定してファントム給電を行うことができる。
また、上述した電圧発生手段によってアンテナ用アンプに電圧を印加する際にこの電圧印加に伴って流れる電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段によって検出された電流値に基づいて異常の有無を判定する異常判定手段と、異常判定手段によって異常ありの判定がなされたときにその旨を通知する通知手段とをさらに備えることが望ましい。これにより、車種の誤入力や故障、誤配線などに基づく電流値の異常を確実に検出して利用者に早期に知らせることができる。
また、上述した電流検出手段によって検出された電流値が適正範囲を超える場合に、電圧発生手段は、アンテナアンプに対する適正電圧の供給を停止することが望ましい。あるいは、上述した電圧発生手段によってアンテナ用アンプに印加する電圧値を徐々に上昇させながら、電流検出手段による電流検出と異常判定手段による異常の有無判定を行うとともに、電流検出手段によって検出された電流値が適正範囲を超えた時点で電圧発生手段によるアンテナアンプに対する電圧の印加を停止することが望ましい。これにより、過電流により生じる異常発熱や故障を未然に防止することができる。
また、上述した車両情報格納手段に格納された車両情報以外の車両情報を外部装置から取得する車両情報取得手段をさらに備え、操作手段を用いた車種入力時に該当する車種が存在しない場合に車両情報取得手段によって外部装置から車両情報を取得して電圧決定手段による適正電圧の決定を行うことが望ましい。これにより、新たに追加された車種などについても必要に応じて車両情報を追加することができ、確実にアンテナ用アンプに対する適正電圧の供給が可能となる。
また、上述した車両情報格納手段に格納された車両情報には、アンテナ用アンプに対する電圧の供給が不要な車種を特定する情報が含まれており、電圧決定手段は、車両情報格納手段に格納された車両情報に基づいて、操作手段を用いて入力された車種が、アンテナ用アンプに対する電圧の供給が不要な車種であるか否かを判定し、一致する場合に電圧発生手段による適正電圧の供給を停止させることが望ましい。これにより、本発明による給電が不要な車種においても本発明の車載装置を搭載することが可能となる。
一実施形態の車載システムの全体構成を示す図である。 車両情報格納部に格納された車両情報の具体例を示す図である。 アンテナブースターアンプの適正電圧を設定する車載装置の動作手順を示す流れ図である。 動作開始時の車種専用セッティング画面を示す図である。 車両メーカ入力用の車種専用セッティング画面を示す図である。 詳細情報入力用の車種専用セッティング画面を示す図である。 アンテナブースターアンプの適正電圧を設定する車載装置の変形例の動作手順を示す流れ図である。 異常なしの場合の印加電圧と検出電流の関係を示す図である。 異常ありの場合の印加電圧と検出電流の関係を示す図である。 各種設定値を手動入力する車種専用セッティング画面を示す図である。
以下、本発明の車載装置を適用した一実施形態の車載システムについて、図面を参照しながら説明する。図1は、一実施形態の車載システムの全体構成を示す図である。図1に示す車載システムは、車種毎に仕様が決定されたアンテナ装置10と、アンテナ装置10とアンテナケーブル40を介して接続された車載装置50とを含んで構成されている。アンテナ装置10の出力端子20と車載装置50の入力端子30とがアンテナケーブル40を介して接続されている。
アンテナ装置10は、アンテナ12とアンテナブースターアンプ14とを備える。アンテナ12は、フロントガラスあるいはリアガラスに設けられた透明電極によって形成されており、端部がアンテナブースターアンプ14に接続されている。なお、アンテナ12の形状等は変更が可能であり、アンテナブースターアンプ14に接続可能なものであれば従来から用いられているロッドアンテナ等を用いるようにしてもよい。アンテナブースターアンプ14は、アンテナ12で受信した微弱信号を増幅して出力する。このアンテナブースターアンプ14は、ファントム給電により動作し、車載装置50からアンテナケーブル40を介して供給される動作電圧によって増幅動作を行う。
車載装置50は、コンデンサ52、AM/FMチューナ54、アンテナ給電回路56、制御部60、表示装置70、タッチパネル72、車両情報格納部74、通信インタフェース部(通信I/F)76、スイッチ78を備えている。
コンデンサ52は、直流除去用であり、アンテナケーブル40を介して入力される信号(受信信号)から高周波成分信号(RF信号)を抽出する。AM/FMチューナ54は、コンデンサ52によって直流成分が除去された受信信号が入力されており、AM検波処理あるいはFM検波処理を行って、受信対象として設定された放送波に対応する音声信号を出力する。なお、実際には、AM/FMチューナ54では、選局処理や中間周波信号への変換処理などが行われた後所定の検波処理が行われるが、これらについては本発明の動作と直接的な関連がないため、詳細な説明は省略する。
アンテナ給電回路56は、所定範囲の電圧を発生し、アンテナケーブル40を介してアンテナ装置10内のアンテナブースターアンプ14に対して給電を行う。アンテナ給電回路56は、電圧発生部56Aと電流検出部56Bを有する。
電圧発生部56Aは、制御部60から入力される出力電圧制御情報に対応した適正電圧を発生する。例えば、デジタル−アナログ変換器を用いて構成する場合などが考えられる。制御部60からは、電圧発生部56Aによる電圧発生の有無を指示するON/OFF信号が出力されており、この信号が「ON」のときに電圧発生部56Aによる電圧発生動作が行われ、「OFF」のときに電圧発生部56Aによる電圧発生動作が停止される。電流検出部56Bは、電圧発生部56Aからアンテナブースターアンプ14に電圧が印加する際にこの電圧印加に伴って流れる電流を検出する。検出された電流値は制御部60に送られる。
制御部60は、AM/FMチューナ54を含む車載装置50の全体を制御するとともに、アンテナ給電回路56による電圧発生動作や検出電流値に基づく異常判定などを行う。制御部60は、ROMやRAMに格納された所定のプログラムをCPUで実行することにより実現される。制御部60の詳細については後述する。
表示装置70は、例えばLCD(液晶表示装置)によって構成されており、制御部60によって作成される各種の操作画面や処理内容を示す画面などを表示する。タッチパネル72は、表示装置70の画面の一部が利用者によって指し示されたときにその指示位置を検出する。利用者は、タッチパネル72を用いて、各種の操作指示や各種の入力(車種の入力等)を行うことができる。なお、タッチパネル72に代えて、あるいは、タッチパネル72と併用して各種のスイッチや操作つまみなどが含まれる操作部を用いるようにしてもよい。
車両情報格納部74は、車種毎にアンテナブースターアンプの適正な給電電圧(適正電圧)を車両情報として格納する。この車両情報には、適正電圧の他に、適正電圧をアンテナブースターアンプ14に印加した際に流れる正常電流の上限値(制限電流)と、給電方式を示す情報が含まれている。ここで、「給電方式を示す情報」とは、ファントム給電による電圧印加を行うか否かを示す情報であって、給電の有無が含まれる。また、上述した「車種毎」とは、各車種に対応してアンテナブースターアンプ14の適正電圧や制限電流等を特定するためのものであり、年式によって適正電圧や制限電流等が異なる場合もあるため、年式を考慮した上での車種毎という意味である。
図2は、車両情報格納部74に格納された車両情報の具体例を示す図である。図2に示すように、車両情報は、車両メーカ毎に車種(年式)、適正電圧、制限電流、給電方式が含まれる。但し、給電方式が「ファントム給電なし」を示している場合には適正電圧と制限電流の欄は空白になっている。
通信インタフェース部76は、通信機能(電話機能)を有する携帯端末装置80を用いて外部装置としてのサーバ90との間で通信により各種情報の送受信を行う制御を行う。本実施形態では、アンテナブースターアンプ14の車種毎の適正電圧や制限電流などの車両情報は、原則的には車両情報格納部74に格納されているものとして説明を行うが、車種が特定されたときにその時点でこの車種に対応する車両情報が未格納の場合も起こりうる(車載装置50が製造された後に仕様変更等がなされた車種が特定された場合など)ため、このような未格納の車両情報についてはサーバ90からその都度取得する。なお、携帯端末装置80を用いる代わりに、その他の通信手段、例えば無線LAN機能を用いて車両周辺に設置されたアクセスポイント経由でサーバ90に接続するようにしてもよい。
スイッチ78は、一方端にバッテリ端子(BATT)が接続され、他方端に給電端子32が接続されており、制御部60の指示に応じてオン/オフされる。例えば、アンテナ給電回路56による給電が実施される場合にはスイッチ78がオフされ、アンテナ給電回路56による給電が実施されない場合(ファントム給電が行われない場合)にはスイッチ78がオンされて給電端子32からバッテリ電圧が取り出せるようになる。
次に、制御部60の詳細について説明する。制御部60は、電圧決定部62、異常判定部64、通知処理部66、車両情報取得部68を有する。なお、これらの構成は、本発明に対応するものを示したものであり、AM/FMチューナ54の制御や車載装置50の全体制御に関する構成については省略されている。
電圧決定部62は、車種毎に対応するアンテナブースターアンプ14の適正電圧を決定する処理を行っており、そのために必要な「車種専用セッティング」画面を作成して表示装置70に表示する。この「車種専用セッティング」画面を用いて、アンテナ装置10が搭載された車両の車種や年式の入力が行われる。「車種専用セッティング」画面の具体例については後述する。
異常判定部64は、アンテナ給電回路56内の電流検出部56Bによって検出された電流値に基づいて異常の有無を判定する。具体的には、車種毎に対応する制限電流を超えた過大な電流が流れた場合や、アンテナブースターアンプ14に適正電圧を印加したにもかかわらず所定値以下の過小な電流しか流れない場合に異常ありの判定が行われる。
通知処理部66は、異常判定部62によって異常ありの判定が行われたときに、その旨の通知を行う。通知には、異常があることが含まれるが、同時に過大電流/過小電流の内容を知らせるようにしてもよい。また、通知は、例えば表示装置70に異常発生を知らせるエラー画面を表示することにより行われるが、エラー音や異常を知らせる音声を出力して行うようにしてもよい。
車両情報取得部68は、未格納の車両情報を取得する処理を行う。例えば、「車種専用セッティング」画面を用いて車種や年式が入力されたときに、車両情報取得部68は、これら入力された車種や年式に対応する車両情報が車両情報格納部74に格納されているか否かを調べ、未格納の場合には車種と年式を特定して車両情報の取得をサーバ90に依頼する。このようにして取得した車両情報は、車両情報格納部74に追加されるとともに、電圧決定部62による適正電圧の決定や異常判定部64による異常の有無判定に用いられる。
上述したアンテナブースターアンプ14がアンテナ用アンプに、車両情報格納部74が車両情報格納手段に、タッチパネル72が操作手段に、電圧決定部62が電圧決定手段に、電圧発生部56Aが電圧発生手段に、電流検出部56Bが電流検出手段に、通知処理部66が通知手段に、車両情報取得部68が車両情報取得手段にそれぞれ対応する。
本実施形態の車載システムはこのような構成を有しており、次にその動作を説明する。図3は、アンテナブースターアンプ14の適正電圧を設定する車載装置50の動作手順を示す流れ図である。例えば、図4に示す動作開始時の車種専用セッティング画面が表示された状態で「車種選択」のボタンが利用者によって選択されると、アンテナブースターアンプ14の適正電圧の設定に対応する一連の動作が開始される。まず、電圧決定部62は、車両メーカ入力用の車種専用セッティング画面を表示し、車両メーカが入力されたか否かを判定する(ステップ100)。
図5は、車両メーカ入力用の車種専用セッティング画面を示す図である。この画面には、例えば車両メーカA、B、C等を選択するためのボタンが含まれており、利用者は、タッチパネル72を用いて選択を希望する車両メーカのボタンを直接指し示すことにより、車両メーカの入力を行うことができる。
車両メーカが入力されない場合にはステップ100の判定において否定判断が行われ、この判定が繰り返される。また、車両メーカが利用者によって入力されるとステップ100の判定において肯定判断が行われる。次に、電圧決定部62は、詳細情報入力用の車種専用セッティング画面を表示し、車種と年式が入力されたか否かを判定する(ステップ102)。
図6は、詳細情報入力用の車種専用セッティング画面を示す図である。この画面には、入力された車両メーカを示す画像D1(例えば車両メーカを示すロゴマーク)とともに、車種と年式の入力ボックスが含まれている。これらの入力ボックスは、例えばプルダウンメニューを表示させて該当するものを選択することができるようになっている。また、選択された車種と年式に対応する車両の外観画像D2が表示されるようになっている。利用者は、車種と年式を入力(選択)したのち「OK」ボタンを指し示すことで、これらの入力を完了させることができる。
車種と年式が入力されない場合(「OK」ボタンが指し示されない場合)にはステップ102の判定において否定判断が行われ、この判定が繰り返される。また、車種と年式が利用者によって入力されるとステップ102の判定において肯定判断が行われる。次に、電圧決定部62は、入力された車種と年式に基づいて車両情報格納部74に格納された車両情報の中からこれらの入力情報に対応するものを検索し、該当する車両情報があるか否かを判定する(ステップ104)。該当する車両情報がある場合には肯定判断が行われ、電圧決定部62は、該当する車両情報(適正電圧、制限電流、給電方式)を読み出す(ステップ106)。また、該当する車両情報が車両情報格納手段74に格納されていない場合にはステップ104の判定において否定判断が行われ、車両情報取得部68によってサーバ90から該当する車両情報(適正電圧、制限電流、給電方式)の取得処理が行われる(ステップ108)。
次に、電圧決定部62は、ステップ106において読み出した、あるいは、ステップ108において取得した車両情報に含まれる「給電方式」に基づいて、ファントム給電によるアンテナブースターアンプ14への給電を行うか否かを判定する(ステップ110)。車両情報に含まれる「給電方式」が「ファントム給電なし」を示している場合や、該当する車両情報が取得できずに「給電方式」の内容が不明な場合(サーバ90に該当車両情報が存在しなかった場合や車両情報取得時点において通信不納であってサーバ90から該当車両情報が取得できなかった場合など)には否定判断が行われ、次に、電圧決定部62は、アンテナ給電回路56による給電は行わずにスイッチ78をオンする(ステップ112)。なお、このステップの動作と並行して、車両情報に基づいてあるいは車両情報が不明なためアンテナ給電をしないことや、代わりに給電端子32が利用可能であることなどを含む警告画面(例えば、電圧決定部62によって作成される)を表示することが望ましい。
一方、車両情報に含まれる「給電方式」が「ファントム給電あり」を示している場合にはステップ110の判定において肯定判断が行われる。次に、電圧決定部62は、車両情報に含まれる「適正電圧」の発生を電圧発生部56Aに指示し、アンテナブースターアンプ14に対する適正電圧印加による給電が行われる(ステップ114)。
また、この給電動作と並行して電流検出部56Bによる電流検出が行われ(ステップ116)、異常判定部64は、異常ありか否かを判定する(ステップ118)。図2に示すように、車両情報には車種毎の制限電流が含まれており、検出した電流値がこの制限電流を超える場合や、検出した電流値が所定値(例えば20mA)以下で極端に少ない場合は異常ありと判定され、検出した電流値が所定値から制限電流の範囲に含まれる場合には異常なしと判定される。異常なしの場合にはステップ118の判定において否定判断が行われ、ステップ114に戻って、適正電圧印加による給電が継続される。また、異常ありの場合にはステップ118の判定において肯定判断が行われ、次に、通知処理部66は、異常ありを示す通知を行う(ステップ120)。その後、電圧決定部62は、電圧発生部56Aに指示を送って印加電圧の発生を停止する(ステップ122)。
このように、本実施形態の車載装置50では、利用者が車種を指定するだけでアンテナブースターアンプ14に印加する適正電圧を設定することができるため、車種が異なる複数の車両に搭載されたアンテナブースターアンプ14に対して適切な動作電圧の供給が可能となり、車種毎に適正電圧を設定してファントム給電を行うことができる。また、車種の誤入力や故障、誤配線などに基づく電流値の異常を確実に検出して利用者に早期に知らせることができる。
また、車両情報格納部74に該当車両情報が格納されていない場合にサーバ90から該当車両情報を取得するようにしているため、新たに追加された車種などについても必要に応じて車両情報を追加することができ、確実にアンテナブースターアンプ14に対する適正電圧の供給が可能となる。
また、車両情報格納部74に格納された車両情報に給電あり/なしを示す「給電方式」を含ませておくことにより、本発明による給電が不要な車種においても本発明の車載装置50を搭載することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、車種が入力されたときに車種情報に含まれる適正電圧を読み出してアンテナブースターアンプ14に直ちに印加するようにしたが(図3のステップ114)、アンテナブースターアンプ14に印加する電圧を徐々に上昇させて過大な電流が流れないようにすることで、アンテナ給電回路56等にかかる負担を軽減するようにしてもよい。
図7は、アンテナブースターアンプ14の適正電圧を設定する車載装置50の変形例の動作手順を示す流れ図であり、アンテナブースターアンプ14に印加する電圧を徐々に上げるようにした動作手順が示されている。図7に示す動作手順は、図3に示した動作手順のステップ114〜118をステップ200〜210に置き換えた点が相違する。以下では、これらの相違点について説明する。
車両情報に含まれる「給電方式」が「ファントム給電あり」を示しており、ステップ110の判定において肯定判断が行われると、次に、電圧決定部62は、印加電圧を最小値に設定して電圧の発生を電圧発生部56Aに指示し(ステップ200)、電圧発生部56Aによってアンテナブースターアンプ14に対する電圧印加による給電を行う(ステップ202)。なお、上記最小値とは、出力端子20等の短絡故障時に適正電圧をいきなり印加した場合に過大な電流が流れることを回避するためのものであり、図2に示したすべての車両情報に含まれる適正電圧よりも低い電圧が用いられる。例えば、すべての適正電圧が8V以上である場合を考えると、最小値として7Vの電圧値が設定される(これ以下、例えば1V程度のさらに低い電圧値を用いるようにしてもよい)。
また、この給電動作と並行して電流検出部56Bによる電流検出が行われ(ステップ204)、異常判定部64は、異常ありか否かを判定する(ステップ206)。これらステップ204、205の動作は、図3に示したステップ116、118の動作と基本的に同じである。
異常ありの場合にはステップ206の判定において肯定判断が行われ、次に、通知処理部66は、異常ありを示す通知を行う(ステップ120)。その後、電圧決定部62は、電圧発生部56Aに指示を送って印加電圧の発生を停止する(ステップ122)。
また、異常なしの場合にはステップ206の判定において否定判断が行われる。次に、電圧決定部62は、印加電圧が適正電圧に達したか否かを判定する(ステップ208)。達した場合には、ステップ202に戻って、適正電圧印加による給電が継続される。
また、印加電圧が適正電圧に達しない場合にはステップ208の判定において否定判断が行われる。次に、電圧決定部62は、印加電圧を上昇させる設定を行って電圧の発生を電圧発生部56Aに指示する(ステップ210)。例えば、電圧決定部62は、それまでの印加電圧に対して1V上昇させて新たな印加電圧の設定を行う。なお、それまでの印加電圧に対して1V上昇させると適正電圧を超えてしまう場合には、適正電圧の値が上昇後の新たな印加電圧として設定される。その後、ステップ202に戻って、上昇後の新たな印加電圧による給電動作が繰り返される。
図8は、異常なしの場合の印加電圧と検出電流の関係を示す図である。例えば、図2に示す車種a1(適正電圧が8.5Vで制限電流が120mA)が選択された場合が示されている。最初に印加電圧が7Vに設定され、何回か電流検出が行われ、その都度異常の有無判定が行われる(図7では、ステップ204とステップ206の動作が1回ずつ行われるように図示されているが、この例ではステップ204とステップ206の動作が交互に複数回繰り返される)。印加電圧7Vで異常なしの場合には、次に印加電圧が8Vに変更されて同様の動作が繰り返される。印加電圧が8Vでも異常なしの場合には、次に印加電圧が8.5V(適正電圧)に変更されて同様の動作が繰り返される。印加電圧が8.5Vでも異常なしの場合には、最終的に「異常なし」の判定がなされて適正電圧8.5Vでの給電動作が継続的に行われる。
図9は、異常ありの場合の印加電圧と検出電流の関係を示す図である。例えば、図8の場合と同様に、図2に示す車種a1が選択された場合が示されている。最初に印加電圧が7Vに設定され、何回か電流検出が行われ、その都度異常の有無判定が行われる。印加電圧7Vで異常なしの場合には、次に印加電圧が8Vに変更されて同様の動作が繰り返される。ところが、印加電圧が8Vのときに検出電流が制限電流(120mA)を超えてしまい、異常ありの判定が行われる。このため、電圧印加が停止される。
このように、アンテナブースターアンプ14に印加する電圧を徐々に上昇させる給電を行って異常の有無を判定しているため、異常有りの場合であってもこの給電動作に伴って流れる電流値を少なくすることができ、過電流により生じる異常発熱や回路の故障を未然に防止することができる。
また、上述した実施形態では、車両情報格納部74に車両情報を格納しておいて、利用者によって入力された車種に基づいて該当車両情報を読み出すようにしたが、車両情報に相当する各種設定値を利用者自身が手動入力するようにしてもよい。図10は、各種設定値を手動入力する車種専用セッティング画面を示す図である。この画面には、図2に示した車両情報の給電方式に対応する「アンテナ給電」、適正電圧に対応する「給電電圧」、「制限電流」の項目が含まれており、利用者は、タッチパネル72を用いてそれらの項目に対する入力を直接行うことができる。なお、アンテナ給電については「する」と「しない」のいずれかが選択され、給電電圧と制限電流については数値が直接入力される。例えば、入力枠を指し示したときに、ソフトテンキーが表示装置70の一部に表示されて数値入力が行われる。このような手動入力による設定動作は、図3や図7におけるステップ100〜108の動作に置き換えることができる。
また、上述した実施形態では、図4〜図6、図10に示した車種専用セッティング画面を車載装置50の表示装置70に表示し、使用者による各種入力をタッチパネル72を用いて行うようにしたが、これらの表示および入力を携帯端末装置80に備わった表示部およびタッチパネルを用いて行うようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、車載装置50にAM/FMチューナ54を備える場合を説明したが、テレビチューナや移動体電話など、車両に搭載されたアンテナと接続する必要がある各種の受信装置を備える車載装置について本発明を適用することができる。
上述したように、本発明によれば、利用者が車種を指定するだけでアンテナブースターアンプ14の適正電圧を設定することができるため、車種が異なる複数の車両に搭載されたアンテナブースターアンプ14に対して適切な動作電圧の供給が可能となる。
10 アンテナ装置
12 アンテナ
14 アンテナブースターアンプ
40 アンテナケーブル
50 車載装置
52 コンデンサ
54 AM/FMチューナ
56 アンテナ給電回路
56A 電圧発生部
56B 電流検出部
60 制御部
62 電圧決定部
64 異常判定部
66 通知処理部
68 車両情報取得部
70 表示装置
72 タッチパネル
74 車両情報格納部
76 通信インタフェース部(通信I/F)
78 スイッチ
80 携帯端末装置
90 サーバ

Claims (7)

  1. 車両に搭載されたアンテナ用アンプに対して給電を行う車載装置において、
    前記アンテナ用アンプに供給する適正電圧を車種毎に対応させた車両情報を格納する車両情報格納手段と、
    利用者による車種の入力に用いられる操作手段と、
    前記車両情報格納手段に格納された車両情報に基づいて、前記操作手段を用いて入力された車種に対応する前記適正電圧を決定する電圧決定手段と、
    前記電圧決定手段によって決定された前記適正電圧を発生して前記アンテナ用アンプに供給する電圧発生手段と、
    を備えることを特徴とする車載装置。
  2. 請求項1において、
    前記電圧発生手段は、前記アンテナ用アンプの出力信号を伝送する信号線路を介して前記アンテナ用アンプに対して前記適正電圧を供給することを特徴とする車載装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記電圧発生手段によって前記アンテナ用アンプに電圧を印加する際にこの電圧印加に伴って流れる電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段によって検出された電流値に基づいて異常の有無を判定する異常判定手段と、
    前記異常判定手段によって異常ありの判定がなされたときにその旨を通知する通知手段と、
    をさらに備えることを特徴とする車載装置。
  4. 請求項3において、
    前記電流検出手段によって検出された電流値が適正範囲を超える場合に、前記電圧発生手段は、前記アンテナアンプに対する前記適正電圧の供給を停止することを特徴とする車載装置。
  5. 請求項3または4において、
    前記電圧発生手段によって前記アンテナ用アンプに印加する電圧値を徐々に上昇させながら、前記電流検出手段による電流検出と前記異常判定手段による異常の有無判定を行うとともに、前記電流検出手段によって検出された電流値が適正範囲を超えた時点で前記電圧発生手段による前記アンテナアンプに対する電圧の印加を停止することを特徴とする車載装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記車両情報格納手段に格納された車両情報以外の車両情報を外部装置から取得する車両情報取得手段をさらに備え、
    前記操作手段を用いた車種入力時に該当する車種が存在しない場合に前記車両情報取得手段によって前記外部装置から車両情報を取得して前記電圧決定手段による前記適正電圧の決定を行うことを特徴とする車載装置。
  7. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    前記車両情報格納手段に格納された車両情報には、前記アンテナ用アンプに対する電圧の供給が不要な車種を特定する情報が含まれており、
    前記電圧決定手段は、前記車両情報格納手段に格納された車両情報に基づいて、前記操作手段を用いて入力された車種が、前記アンテナ用アンプに対する電圧の供給が不要な車種であるか否かを判定し、一致する場合に前記電圧発生手段による前記適正電圧の供給を停止させることを特徴とする車載装置。
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