JP2008167526A - モータ制御装置及びモータ駆動システム - Google Patents

モータ制御装置及びモータ駆動システム Download PDF

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Abstract

【課題】d軸及びq軸と異なる制御軸を採用してベクトル制御を行う時に、良好な弱め磁束制御を実現する。
【解決手段】d軸及びq軸に対応する制御軸をγ軸及びδ軸とし、最大トルク制御を実現する際にモータに供給されるべき電流ベクトルの向きと向きが一致する回転軸をqm軸と定める。そして、モータ電流をγ軸電流とδ軸電流に分解してベクトル制御を行い、δ軸をqm軸に追従させることにより最大トルク制御を実現する。高速回転時に弱め磁束制御を行う場合は、モータの電機子巻線の鎖交磁束の推定値、或いは、前記鎖交磁束とモータの回転とによって生じる誘起電圧の推定値を用いて、弱め磁束制御用のγ軸電流指令値を算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、モータを駆動制御するモータ制御装置及びモータ駆動システムに関し、特に、弱め磁束制御の技術に関する。
一般に、永久磁石同期モータ(以下、単に「モータ」という)を駆動するモータ駆動システムにおいては、高速回転時における誘起電圧の過度の上昇を抑制するために、負のd軸電流による弱め磁束制御が行われる。
モータの回転とモータのインダクタンス及び電機子鎖交磁束とによって発生する誘起電圧Voは、一般に下記式(1)によって表され、誘起電圧Voを弱め磁束制御によって制限電圧Vomに保つことを考えると、下記式(2)が得られる。そして、式(2)をd軸電流について解くと下記式(3)が得られる。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
Figure 2008167526
ここで、ωはモータの回転速度、Ldはd軸インダクタンス、Lqはq軸インダクタンス、Φaは永久磁石による電機子鎖交磁束、idはd軸電流、iqはq軸電流である。
一般的なモータ駆動システムにおいては、d軸電流idが追従すべき弱め磁束電流(弱め磁束制御用のd軸電流指令値)を上記式(3)に従って算出することにより、弱め磁束制御を行う。
図8に、上記式(3)に従って弱め磁束電流の算出を行うモータ駆動システムの構成例を示す。図8のモータ駆動システムはセンサレス制御を行うモータ駆動システムであり、d軸及びq軸に対応する制御上の推定軸をγ軸及びδ軸と定めて、γ軸がd軸に一致するようにベクトル制御を行う。
図8において、
θe及びωeは、推定された回転子位置及び推定された回転速度であり、
u及びivは、検出されたU相電流及びV相電流であり、
iγ及びiδは、θe、iu及びivに基づくγ軸電流及びδ軸電流であり、
ω*は、モータ速度指令値であり、
iγ*及びiδ*は、γ軸電流指令値及びδ軸電流指令値であり、
vγ*及びvδ*は、γ軸電圧指令値及びδ軸電圧指令値であり、
u *、vv *及びvw *は、θe、vγ*及びvδ*に基づく三相電圧指令値である。
図8のモータ駆動システムにおいて弱め磁束制御を行う場合、d軸電流に対応するiγ*が、弱め磁束電流を表すことになる。図8のモータ駆動システムにおける磁束制御部が、上記式(3)におけるω及びiqをωe及びiδ*と取り扱って同式の右辺を計算することにより、弱め磁束電流に相当するiγ*が算出される。
また、弱め磁束制御の手法に関しては様々な手法が提案されている。例えば、下記特許文献1には、バッテリ電圧と要求トルクに基づいて弱め磁束電流を算出する手法が開示さされている。下記特許文献2には、バッテリ電圧と回転速度に基づいて弱め磁束電流を算出する手法が開示されている。下記特許文献3には、バッテリ電圧に応じて弱め磁束制御の開始回転速度を補正する手法が開示されている。
また、下記特許文献4には、弱め磁束電流(弱め磁束制御用のd軸電流指令値)を下記式(4)に従って算出する手法が開示されている。この手法では、q軸インダクタンスによる電圧降下(ωLqq)がd軸電圧から抵抗による電圧降下を減じた値に等しいとみなせることに着目している。式(4)を用いることにより、弱め磁束電流は、q軸インダクタンスに依存しないことになる。このため、磁気飽和の影響を考慮する必要がなくなる等のメリットがある。
Figure 2008167526
一方において、リラクタンストルクを有効に利用した高効率運転を実現するためには、通常、高効率運転実現用のd軸電流指令値を逐次算出する必要がある。この逐次算出は、演算負荷を重くする。更に、その算出に必要なパラメータの調整に多大な時間が必要となると共に、パラメータ誤差の影響も受けてしまう。
この種の問題を解決するための有益な技術として、最大トルク制御軸(後述するdm軸及びqm軸)に基づく永久磁石同期モータの位置センサレスベクトル制御が、下記非特許文献1に開示されている(この技術に関する説明は、後にも述べる)。この最大トルク制御軸を利用したベクトル制御においても、回転速度に応じて弱め磁束制御が必要となるのであるが、最大トルク制御軸での弱め磁束制御に適した方法は、未だ提案されていない。
特許第3146791号公報 特許第3418826号公報 特許第3396440号公報 特開2006−204054号公報 比田、他2名,「最大トルク制御軸に基づく永久磁石同期モータの位置センサレスベクトル制御」,平成18年電気学会産業応用部門大会講演論文集,電気学会産業応用部門,平成18年8月,p.385−388(I−385〜I−388)
最大トルク制御軸のように制御軸がd軸及びq軸とずれているときには、式(3)や(4)等を用いる従来の弱め磁束制御手法では良好な弱め磁束制御を行うことができない。d軸及びq軸と異なる制御軸に適した算出法で弱め磁束電流を算出しないと、弱め磁束が不十分となったり、強すぎたりする。弱め磁束が不十分だと、速度むらが発生する(速度むらは、電源電圧不足→発生トルク不足→モータ回転減速→モータ誘起電圧低下→モータ供給電流増加→発生トルク増加→モータ回転加速→電源電圧不足・・・、の繰り返しによって生じる)。弱め磁束が強すぎると、損失が増加する。
そこで本発明は、d軸及びq軸と異なる制御軸を採用してベクトル制御を行う時に、良好な弱め磁束制御を実現することができるモータ制御装置及びモータ駆動システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るモータ制御装置は、モータの回転子に設けられた永久磁石が作る磁束に平行な軸をd軸、d軸から電気角で90度進んだ軸をq軸とし、且つ、前記d軸及び前記q軸に対応する制御軸を夫々γ軸及びδ軸とした場合、前記γ軸及び前記δ軸を前記d軸及び前記q軸と異ならせ、前記モータに流れるモータ電流を前記γ軸上のγ軸電流と前記δ軸上のδ軸電流とに分解して前記モータのベクトル制御を行うモータ制御装置において、前記モータの電機子巻線の鎖交磁束を推定磁束として推定するか、或いは、前記鎖交磁束と前記モータの回転とによって生じる誘起電圧を推定誘起電圧として推定する推定手段と、前記推定磁束または前記推定誘起電圧を用いて、前記γ軸電流が追従すべきγ軸電流指令値を導出する電流指令値導出手段と、を備えたことを特徴とする。
前記γ軸電流指令値を利用することにより、良好な弱め磁束制御が実現可能となる。
具体的には例えば、前記γ軸及び前記δ軸が、夫々、前記d軸及び前記q軸と異なるx軸及びy軸に追従するように前記モータのベクトル制御を行い、前記推定手段は、前記d軸上の鎖交磁束ベクトルをx軸上の鎖交磁束ベクトルとy軸上の鎖交磁束ベクトルに分解した場合における前記x軸上の鎖交磁束ベクトルの大きさ又は前記x軸上の鎖交磁束ベクトルのγ軸成分を、前記推定磁束として推定し、前記電流指令値導出手段は、前記推定磁束を用いて前記γ軸電流指令値を導出する。
そして例えば、前記電流指令値導出手段は、前記推定磁束と、前記δ軸電流または前記δ軸電流が追従すべきδ軸電流指令値と、に基づいて前記γ軸電流指令値を導出する。
これに代えて例えば、前記電流指令値導出手段は、前記推定磁束と、前記モータに対する印加電圧のγ軸成分と、に基づいて前記γ軸電流指令値を導出する。
また具体的には例えば、前記γ軸及び前記δ軸が、夫々、前記d軸及び前記q軸と異なるx軸及びy軸に追従するように前記モータのベクトル制御を行い、前記推定手段は、前記モータに発生する前記q軸上の誘起電圧ベクトルをx軸上の誘起電圧ベクトルとy軸上の誘起電圧ベクトルに分解した場合における前記y軸上の誘起電圧ベクトルの大きさ又は前記y軸上の誘起電圧ベクトルのδ軸成分を、前記推定誘起電圧として推定し、前記電流指令値導出手段は、前記推定誘起電圧を用いて前記γ軸電流指令値を導出する。
そして例えば、前記電流指令値導出手段は、前記推定誘起電圧と、前記δ軸電流または前記δ軸電流が追従すべきδ軸電流指令値と、に基づいて前記γ軸電流指令値を導出する。
これに代えて例えば、前記電流指令値導出手段は、前記推定誘起電圧と、前記モータに対する印加電圧のγ軸成分と、に基づいて前記γ軸電流指令値を導出する。
また具体的には例えば、前記推定磁束または前記推定誘起電圧を用いて導出される前記γ軸電流指令値は、弱め磁束制御用のγ軸電流指令値である。
また上記目的を実現するために本発明に係るモータ駆動システムは、モータと、前記モータを駆動するインバータと、前記インバータを制御することにより前記モータを制御する上記の何れかに記載のモータ制御装置と、を備えたことを特徴とする。
本発明のモータ制御装置及びモータ駆動システムによれば、d軸及びq軸と異なる制御軸を採用してベクトル制御を行う時に、良好な弱め磁束制御を実現することができる。
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも本発明の一つの実施形態であって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係るモータ駆動システムのブロック構成図である。図1において、1は、永久磁石を回転子(不図示)に、電機子巻線を固定子(不図示)に設けた三相永久磁石同期モータ(以下、単に「モータ1」と記す)である。モータ1は、埋込磁石形同期モータに代表される突極機(突極性を有するモータ)である。
2は、PWM(Pulse Width Modulation)インバータであり、モータ1の回転子位置に応じてモータ1にU相、V相及びW相から成る三相交流電圧を供給する。このモータ1に印加される電圧をモータ電圧(電機子電圧)Vaと呼び、インバータ2からモータ1に供給される電流をモータ電流(電機子電流)Iaと呼ぶ。
3は、モータ制御装置であり、モータ電流Iaを参照しつつ、モータ1を所望の回転速度で回転させるための信号をPWMインバータ2に与える。この所望の回転速度は、図示されないCPU(中央処理装置;Central Processing Unit)等からモータ制御装置3にモータ速度指令値ω*として与えられる。
図2及び図3は、本実施形態に適用される、モータ1の解析モデル図である。以下の説明において、電機子巻線とはモータ1に設けられているものを指す。
図2には、U相、V相、W相の電機子巻線固定軸が示されている。1aは、モータ1の回転子を構成する永久磁石である。永久磁石1aが作る磁束と同じ速度で回転する回転座標系において、永久磁石1aが作る磁束の方向をd軸にとり、d軸に対応する制御軸をγ軸とする。また、図3に示す如く、d軸から電気角で90度進んだ位相にq軸をとり、γ軸から電気角で90度進んだ位相にδ軸をとる。実軸に対応する回転座標系はd軸とq軸を座標軸に選んだ座標系であり、その座標軸をd−q軸(d−q回転座標軸)と呼ぶ。制御上の回転座標系はγ軸とδ軸を座標軸に選んだ座標系であり、その座標軸をγ−δ軸(γ−δ回転座標軸)と呼ぶ。
d−q軸は回転しており、その回転速度を実モータ速度ωと呼ぶ。γ−δ軸も回転しており、その回転速度を推定モータ速度ωeと呼ぶ。また、ある瞬間の回転しているd−q軸において、d軸の位相をU相の電機子巻線固定軸を基準としてθにて表し、それを実回転子位置とよぶ。同様に、ある瞬間の回転しているγ−δ軸において、γ軸の位相をU相の電機子巻線固定軸を基準としてθeにて表し、それを推定回転子位置とよぶ。そうすると、d軸とγ軸との軸誤差Δθは、Δθ=θ―θeで表される。
更に、最大トルク制御を実現する際にモータ1に供給されるべき電流ベクトルの向きと向きが一致する回転軸をqm軸と定める。そして、qm軸から電気角で90度遅れた軸をdm軸と定める。dm軸とqm軸とから成る座標軸をdm−qm軸(dm−qm回転座標軸)と呼ぶ。
最大トルク制御を実現するモータ電流は、正のq軸成分と負のd軸成分を有する。このため、qm軸はq軸よりも位相が進んだ軸となる。図2及び図3において、反時計回りの方向が位相の進みの方向である。
qm軸から見たq軸の位相(角度)をθm、δ軸から見たqm軸の位相(角度)をΔθm、と表す。この場合、勿論、dm軸から見たd軸の位相もθm、γ軸から見たdm軸の位相もΔθmとなる。θmは、q軸(d軸)からみたqm軸(dm軸)の進み角である。Δθmは、qm軸とδ軸との間の軸誤差を表している。d軸とγ軸との間の軸誤差であるΔθは、Δθ=Δθm+θm、にて表される。
上述のごとく、dm軸はd軸よりも位相が進んでおり、この際、θmは負の値をとるものとする。同様に、γ軸がdm軸よりも位相が進んでいる場合、Δθmは負の値をとる。図3に示されているベクトル(Em等)については、後述する。
モータ電圧Vaのγ軸成分、δ軸成分、d軸成分、q軸成分、dm軸成分及びqm軸成分を、夫々、γ軸電圧vγ、δ軸電圧vδ、d軸電圧vd、q軸電圧vq、dm軸電圧vdm及びqm軸電圧vqmにて表す。
モータ電流Iaのγ軸成分、δ軸成分、d軸成分、q軸成分、dm軸成分及びqm軸成分を、夫々、γ軸電流iγ、δ軸電流iδ、d軸電流id、q軸電流iq、dm軸電流idm及びqm軸電流iqmにて表す。
また、以下の記述において、Raは、モータ抵抗(モータ1の電機子巻線の抵抗値)を表し、Ld、Lqは、夫々d軸インダクタンス(モータ1の電機子巻線のインダクタンスのd軸成分)、q軸インダクタンス(モータ1の電機子巻線のインダクタンスのq軸成分)を表し、Φaは、永久磁石1aによる電機子鎖交磁束を表す。尚、Ld、Lq、Ra及びΦaは、モータ駆動システムの製造時に定まる値であり、それらの値はモータ制御装置3内の演算処理にて使用される。
[dm−qm軸における拡張誘起電圧モデルの説明]
dm−qm軸の推定に関与する理論式の説明を行う。尚、dm軸及びqm軸に関する詳細な説明は、日本国特許出願番号2006−177646の明細書等に記載されていると共に、上記非特許文献1にも記載されている。
一般的なd−q軸上での拡張誘起電圧方程式は、式(A1)にて表され、拡張誘起電圧Eexは式(A2)にて表される。尚、下記の各式中におけるpは、微分演算子である。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
実軸上の式(A1)を、制御軸であるγ−δ軸上に座標変換すると、式(A3)が得られ、簡単化のために式(A3)の右辺第3項を無視すると、式(A4)が得られる。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
dm−qm軸に着目して、式(A4)を書き改めると、式(A5)が得られる。
Figure 2008167526
ここで、Lq1qmを式(A6)のように定義すると、式(A5)から式(A7)が得られる。但し、Emは、式(A8)によって表される。Lq1は、θmに依存する仮想インダクタンスである。Lq1は、式(A5)の右辺第2項に存在するEex・sinθmを、仮想インダクタンスによる電圧降下として取り扱うために便宜上定められる。尚、Lq1は、負の値をとる。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
Figure 2008167526
更に、Lm=Lq+Lq1、と定義すると、式(A7)から式(A9)が得られる。ここで、Eexmは、下記式(A10)によって表される。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
ここで、Φexm=Eexm/ω、とおくと、上記式(A9)は下記式(A11)のようになる。また、Φexmは、下記式(A12)のように表すことができる(微分項は無視)。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
一方、式(A9)をγ−δ軸上に変換すると下記式(A13)が得られ、同様に、式(A11)をγ−δ軸上に変換すると下記式(A14)が得られる。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
ここで、図3を参照しつつ、EexとEmとEexmとの関係について説明を加えておく。Eex、Em及びEexmを、回転座標系における電圧ベクトルとして考える。この場合、Eexは拡張誘起電圧ベクトルと呼ぶことができる。拡張誘起電圧ベクトルEexは、q軸上の誘起電圧ベクトルである。拡張誘起電圧ベクトルEexを、qm軸上の誘起電圧ベクトルとdm軸上の誘起電圧ベクトルとに分解して考える。上記式(A8)からも分かるように、この分解によって得られたqm軸上の誘起電圧ベクトルが、Emである。また、この分解によって得られた、図3の符号80で表されるdm軸上の誘起電圧ベクトル(Eex・sinθm)は、仮想インダクタンスLq1による電圧降下ベクトルである。
式(A10)からも分かるように、Eexmは、Emにω(Lq−Lm)idmを加えたものとなっている。このため、回転座標系において、Eexmも、Emと同様、qm軸上の誘起電圧ベクトルとなる。最大トルク制御を行う際には、上述したようにidm≒0であるため、EexmはEmに(略)一致する。
ex、Em及びEexmに対応する磁束についても説明を加えておく。Eexが、モータ1の鎖交磁束であるΦexとモータ1の回転とによって発生する誘起電圧であると考える。つまり、
Φex=Eex/ω
であるとする。
Φexを回転座標系における鎖交磁束ベクトルとして考えると、鎖交磁束ベクトルΦexは、d軸上の鎖交磁束ベクトルである。鎖交磁束ベクトルΦexを、qm軸上の鎖交磁束ベクトルとdm軸上の鎖交磁束ベクトルとに分解して考える。この分解によって得られたdm軸上の鎖交磁束ベクトルをΦmと定義すると、Φm=Em/ωとなる。また、この分解によって得られた、図3の符号81で表されるqm軸上の鎖交磁束ベクトル(Φex・sinθm)は、仮想インダクタンスLq1による磁束ベクトルである。
「Φexm=Eexm/ω」とおくと、ΦexmはΦmに(Lq−Lm)idmを加えたものとなる。このため、回転座標系において、Φexmも、Φmと同様、dm軸上の鎖交磁束ベクトルとなる。最大トルク制御を行う際には、上述したようにidm≒0であるため、ΦexmはΦmに(略)一致する。
[dm−qm軸における弱め磁束制御]
本実施形態では、dm軸とγ軸との間の軸誤差Δθmを推定して制御軸(推定軸)であるγ軸をdm軸に収束させる(即ち、軸誤差Δθmをゼロに収束させる)。そして、モータ電流Iaをqm軸に平行なqm軸電流iqmとdm軸に平行なdm軸電流idmとに分解することによって、モータ1をベクトル制御する。
d−q軸とdm−qm軸は異なるため、弱め磁束を発生させるdm軸電流指令値の計算に上記式(3)又は(4)をそのまま適用すると良好な弱め磁束制御を実現できない。そこで、dm−qm軸の推定に適した弱め磁束制御手法について考察する。
モータ1の回転とモータ1のインダクタンス及び電機子鎖交磁束Φaとによって発生する誘起電圧が制限電圧Vomと等しいと仮定する。この場合、下記式(B1)が成立する。
Figure 2008167526
式(B1)をidmについて解くと、下記式(B2)が得られる。得られた値は、弱め磁束制御を実現するためのdm軸電流が追従すべきdm軸電流指令値を表している。また、軸誤差Δθmをゼロに収束させる制御を行うためΔθm≒0と近似すると、下記式(B2)は、下記式(B3)に変形される。ここで、Φexmγは、dm軸上の鎖交磁束ベクトルΦexmのγ軸成分を表す。尚、鎖交磁束ベクトルΦexmのδ軸成分をΦexmδで表す。また、上記特許文献4に記載の手法をdm−qm軸に対して転用する。即ち、Lmによる電圧降下(ωLmqm)がdm軸電圧から抵抗による電圧降下を減じた値に等しいとみなせることに着目する。そうすると、idmは、下記式(B4)のように表すこともできる。また、Δθm≒0と近似すると、下記式(B4)は、下記式(B5)に変形される。
Figure 2008167526
下記式(B6)から分かるように、Φexm/Lmは、iqm、θm及びidmに依存して変化する。
Figure 2008167526
従って、上記式(B2)〜(B5)を用いて弱め磁束制御用のdm軸電流指令値(即ち、上記式(B2)〜(B5)の各右辺)を算出する際、下記式(B7)、(B8)及び(B9)に従って推定したΦexm或いはΦexmの代わりに推定したΦexmγを用いるとよい。尚、式(B7)及び(B8)は、行列式である上記式(A14)の1行目と2行目を変形することにより得られる(但し、式(A14)の右辺第3項を無視する)。
Figure 2008167526
また、上記式(B2)〜(B5)を、磁束ではなく誘起電圧を用いた表現に変形してもよい。つまり、下記式(B10)〜(B13)の何れかを用いて、弱め磁束制御用のdm軸電流指令値を算出してもよい。誘起電圧を推定して軸誤差Δθmを求める場合は、式(B10)〜(B13)の方が利用しやすい。式(B11)及び式(B13)は、夫々、式(B10)及び式(B12)に対してΔθm≒0の近似を適用することによって得られる式である。ここで、Eexmδは、qm軸上の誘起電圧ベクトルEexmのδ軸成分を表す。尚、誘起電圧ベクトルEexmのγ軸成分をEexmγで表す。
Figure 2008167526
Φexm/Lmと同様、Eexm/ωLmは、iqm、θm及びidmに依存して変化する。従って、上記式(B10)〜(B13)を用いて弱め磁束制御用のdm軸電流指令値(即ち、上記式(B10)〜(B13)の各右辺)を算出する際、下記式(B14)、(B15)及び(B16)に従って推定したEexm或いはEexmの代わりに推定したEexmδを用いるとよい。尚、式(B14)及び(B15)は、行列式である上記式(A13)の1行目と2行目を変形することにより得られる(但し、式(A13)の右辺第3項を無視する)。
Figure 2008167526
[具体的構成の説明]
次に、上述の弱め磁束制御を実現するモータ駆動システムの具体的構成例を説明する。図4は、モータ制御装置3内を詳細に表した、モータ駆動システムのブロック図である。
モータ1に対するベクトル制御は、実際の回転子位置を検出する位置センサ(不図示)を用いるものと、位置センサを用いないものとに大別される。後者のベクトル制御は、特に、センサレスベクトル制御と呼ばれ、図4のモータ制御装置3は、センサレスベクトル制御を実現するためのモータ制御装置である。dm−qm軸に基づくセンサレスベクトル制御を行う場合は、γ軸がdm軸に一致していると仮定して、vdm及びidmの代わりにvγ及びiγを用いる(vqm等も同様)。
モータ制御装置3は、電流検出器11、座標変換器12、減算器13、減算器14、電流制御部15、磁束制御部16、速度制御部17、座標変換器18、減算器19及び位置・速度推定器20(以下、「推定器20」と略記する)、を有して構成される。モータ制御装置3を構成する各部位は、必要に応じてモータ制御装置3内で生成される値の全てを自由に利用可能となっている。
電流検出器11は、モータ電流IaのU相成分及びV相成分であるU相電流iu及びV相電流ivを検出する。U相電流iuはモータ1のU相の電機子巻線に流れる電流を表し、V相電流ivはモータ1のV相の電機子巻線に流れる電流である。座標変換器12は、電流検出器11からのU相電流iu及びV相電流ivの検出結果を受け取り、それらを推定器20から与えられる推定回転子位置θeを用いて、γ軸電流iγ及びδ軸電流iδに変換する。
推定器20は、推定回転子位置θe及び推定モータ速度ωeを推定して出力すると共に、磁束制御部16に必要な情報を出力する。推定部20の詳細な動作については後述する。
減算器19は、推定器20から与えられる推定モータ速度ωeを、モータ速度指令値ω*から減算し、その減算結果(速度誤差)を出力する。速度制御部17は、減算器19の減算結果(ω*−ωe)がゼロに収束するようにδ軸電流指令値iδ*を作成及び出力する。磁束制御部16は、γ軸電流指令値iγ*を出力する。γ軸電流指令値iγ*はγ軸電流iγが追従すべき電流(電流の値)を表し、δ軸電流指令値iδ*はδ軸電流iδが追従すべき電流(電流の値)を表す。iγ*の算出法については、後述する。
減算器13は、磁束制御部16が出力するγ軸電流指令値iγ*から、座標変換器12が出力するγ軸電流iγを差し引いて、電流誤差(iγ*−iγ)を算出する。減算器14は、速度制御部17が出力するδ軸電流指令値iδ*から、座標変換器12が出力するδ軸電流iδを差し引いて、電流誤差(iδ*−iδ)を算出する。
電流制御部15は、減算器13及び14にて算出された各電流誤差、座標変換器12からのγ軸電流iγ及びδ軸電流iδ、並びに推定器20からの推定モータ速度ωeに基づいて、γ軸電流iγがγ軸電流指令値iγ*に追従するように且つδ軸電流iδがδ軸電流指令値iδ*に追従するように、γ軸電圧指令値vγ*とδ軸電圧指令値vδ*を算出及び出力する。γ軸電圧指令値vγ*はモータ1に印加されるべきモータ電圧Vaのγ軸成分(即ち、vγ)を表し、δ軸電圧指令値vδ*はモータ1に印加されるべきモータ電圧Vaのδ軸成分(即ち、vδ)を表す。
座標変換器18は、推定器20から与えられる推定回転子位置θeに基づいて、γ軸電圧指令値vγ*及びδ軸電圧指令値vδ*を三相電圧指令値に変換し、三相電圧指令値をPWMインバータ2に出力する。三相電圧指令値は、モータ電圧VaのU相成分、V相成分及びW相成分を表すU相電圧指令値vu *、V相電圧指令値vv *及びW相電圧指令値vw *から成る。
PWMインバータ2は、モータ1に印加されるべき電圧を表す三相電圧指令値(vu *、vv *及びvw *)に基づいてパルス幅変調された信号を作成し、該三相電圧指令値に応じたモータ電流Iaをモータ1に供給してモータ1を駆動する。
推定器20について説明する。図5は、推定部20の内部ブロック図である。図5の推定器20は、軸誤差推定部41と、比例積分演算器42と、積分器43と、を有して構成される。
軸誤差推定部41は、vγ*、vδ*、iγ及びiδの値の全部または一部を用いて軸誤差Δθmを算出する。比例積分演算器42は、PLL(Phase Locked Loop)を実現すべく、モータ制御装置3を構成する各部位と協働しつつ比例積分制御を行って、軸誤差推定部41が算出した軸誤差Δθmがゼロに収束するように推定モータ速度ωeを算出する。積分器43は、比例積分演算器42から出力される推定モータ速度ωeを積分して推定回転子位置θeを算出する。比例積分演算器42が出力する推定モータ速度ωeと積分器43が出力する推定回転子位置θeは、共に推定器20の出力値として、その値を必要とするモータ制御装置3の各部位に与えられる。
軸誤差推定部41による軸誤差Δθmの算出法として、様々な算出法を適用可能である。例えば、軸誤差Δθmは、下記式(C1)〜(C4)の何れかを用いて算出される。図3からも明らかなように、Δθm=tan-1(−Φexmδ/Φexmγ)が成立するため、式(C1)が成立する。式(C2)〜(C4)についても同様である。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
Figure 2008167526
Figure 2008167526
式(C1)〜(C4)の何れかを用いて軸誤差Δθmを算出する際、各式中のvγ、vδ及びωの値として、それぞれ、vγ*、vδ*及びωeの値が用いられる。また、その際、微分項pLdiγ及び(又は)pLdiδを無視することができる。また、Φexm及びEexmの算出に当たって、上記式(B7)〜(B9)及び(B14)〜(B16)を利用することが可能である。
また、Δθmの算出に必要なLmの値の算出には、下記式(D1)を利用する。上記式(A6)に「idm=0と下記式(D2)及び(D3)」を代入して得られた式をLq1について解き、その結果を利用することで、式(D1)を得ることができる。
Figure 2008167526
Figure 2008167526
Figure 2008167526
更に、最大トルク制御に一致するd軸電流idの式(D4)と、idとiqとiqmの関係式(近似式)である式(D2)とを利用して、上記式(D1)を変形すると、Lmはiqmの関数となる(即ち、Lmの算出式からidとiqの項がなくなる)。従って、軸誤差推定部41は、iδ≒iqmと仮定することにより、iqmの関数で表されるLmの値をiδに基づいて算出することが可能である。
Figure 2008167526
尚、iδ≒iqmと仮定し、Lmをiδの関数として表した近似式を利用してLmの値を得るようにしても構わないし、iδに応じたLmの値を事前にテーブルデータとして用意しておき該テーブルデータを参照することによってLmの値を得るようにしても構わない。更に、非特許文献1にも記載しているように、Lmを予め設定した固定値とすることも可能である。
磁束制御部16の動作について説明する。磁束制御部16は、最大トルク制御を実現する場合と弱め磁束制御を実現する場合とで、出力するiγ*を変更する。
qm軸の定義から明らかなように、最大トルク制御の実現時におけるモータ電流Iaはqm軸成分しか有さない。従って、最大トルク制御を実現する場合には、磁束制御部16は、iγ*をゼロ又はゼロ近傍の所定値とする。dm−qm軸の採用は、最大トルク制御実現用のパラメータ調整の容易化及び演算負荷の軽減化に寄与する。
一方、弱め磁束制御を実現する場合、磁束制御部16は、下記式(E1)〜(E8)の何れかを用いてiγ*を算出し、算出したiγ*を減算器13に与える。式(E1)〜(E4)は、上記式(B2)〜(B5)に対応するものであり、式(E5)〜(E8)は、上記式(B10)〜(B13)に対応するものである。
Figure 2008167526
式(E1)〜(E8)の何れかを用いてiγ*を算出する際、各式中のωの値としてωe又はω*の値が用いられ、Lmの値として軸誤差推定部41が利用するそれと同じものが用いられ、vγ*の値は電流制御部15から与えられる。また、Φexm、Φexmγ、Eexm又はEexmδの値は推定器20から与えられる。従って、例えば、推定器20がΔθmを算出する際に上記式(C1)を利用する場合は式(E2)又は(E4)を利用してiγ*を算出し、上記式(C2)を利用する場合は式(E1)又は(E3)を利用してiγ*を算出し、上記式(C3)を利用する場合は式(E6)又は(E8)を利用してiγ*を算出し、上記式(C4)を利用する場合は式(E5)又は(E7)を利用してiγ*を算出すればよい。また、制限電圧Vomの値は、PWMインバータ2の電源電圧値に応じて定められる。
式(E1)、(E2)、(E5)及び(E6)におけるiδ'として、速度制御部17から出力されるiδ*又は座標変換器12から出力されるiδが用いられる。モータ制御装置3内の各部位は、ベクトル制御に必要な各値(iδ、iδ*など)を所定周期にて離散的に逐次算出する。iδ'として最新のiδ*そのもの又は最新のiδそのものを用いることも可能であるが、ローパスフィルタ(不図示)を用いることにより速度制御部17から逐次出力されるiδ*又は座標変換器12から逐次出力されるiδの高域周波数成分を除去し、その高域周波数成分が除去された後のiδ*又はiδを、iδ'として利用することも可能である。これにより、iδ'の急激な変化が抑制される。
式(E3)、(E4)、(E7)及び(E8)におけるiγ'として、前回算出したiγ*又は座標変換器12から出力されるiγが用いられる。また、ローパスフィルタ(不図示)を用いることにより逐次算出されるiγ*又は座標変換器12から逐次出力されるiγの高域周波数成分を除去し、その高域周波数成分が除去された後のiγ*又はiγを、iγ'として利用することも可能である。これにより、iγ'の急激な変化が抑制される。
図6に、式(E1)、(E2)、(E5)又は(E6)を用いて弱め磁束制御用のiγ*を算出する場合におけるモータ駆動システムの一形態を示す。図6のモータ駆動システムでは、iγ*を算出する際、ωとしてωeが用いられ、iδ'はiδ*に基づいて定まる。
図7に、式(E3)、(E4)、(E7)又は(E8)を用いて弱め磁束制御用のiγ*を算出する場合におけるモータ駆動システムの一形態を示す。図7のモータ駆動システムでは、iγ*を算出する際、ωとしてωeが用いられ、iγ'は過去のiγ*に基づいて定まる。
また、演算負荷を軽減すべく、式(E3)、(E4)、(E7)及び(E8)におけるRaiγ'を無視してiγ*を算出するようにしてもよい。弱め磁束制御が必要となるような高速回転時には、「vγ*>>Raiγ'」となるため、Raiγ'を無視しても弊害は殆どない。
また、最大トルク制御と弱め磁束制御との切り替えは、以下のようにして行われる。ω*又はωeが所定速度以上である時或いは常に、モータ1の印加電圧を制限電圧Vom以下に抑えるためのγ軸電流指令値iγ*を算出するようにする(即ち、上記式(E1)〜(E8)の何れかを用いてiγ*を算出するようにする)。そして、算出したiγ*がゼロ又は正の値であれば、弱め磁束制御は不要と判断して、iγ*をゼロ又はゼロ近傍の所定値とすることにより最大トルク制御を実現する。一方、算出したiγ*が負の値であれば、弱め磁束制御が必要と判断して、算出した負のiγ*を減算器13に与えることにより弱め磁束制御を実現する。このようにすることで、最大トルク制御と弱め磁束制御との間の切り替えが滑らかに行われる。
本実施形態の如く、最大トルク制御時の電流ベクトルと一致する軸(qm軸)を推定することにより、弱め磁束制御を行う必要のない速度範囲では、γ軸電流指令値を算出することなくリアクタンストルクを有効に利用できる。
この場合において、電源電圧が不足して弱め磁束制御が必要となった時、d−q軸に基づくベクトル制御に切り替えて従来の演算式に基づいて弱め磁束制御を行ったのでは、最大トルク制御から弱め磁束制御に滑らかに切り替えることができない(その逆の切り替えも同様)。両制御間の切り替えを滑らかにできないと、切り替え段階において、弱め磁束が不十分になって速度むらが発生したり、強くなりすぎて損失が増加したりする。
そこで、本実施形態の如く、dm−qm軸に基づく弱め磁束制御を行うようにする。これにより、dm−qm軸に基づく最大トルク制御との滑らかな切り替えが可能となり、安定且つ高効率にて、広い回転速度範囲での運転が可能となる。
<<変形等>>
上述の実施形態の変形例または注釈事項として、以下に、注釈1〜注釈7を記す。各注釈に記載した内容は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることが可能である。
[注釈1]
最大トルク制御(或いはそれに近似した制御)を実現することを前提とし、制御軸であるδ軸をqm軸に追従させる場合を例示したが、qm軸以外であって且つq軸と異なる回転軸にδ軸を追従させるベクトル制御を行うことも可能である。その場合でも、上述の各式は成り立ち、上述と同様のベクトル制御を行うことができる。但し、δ軸とqm軸がずれることになるため、式(B3)及び(E2)等の、Δθm≒0を前提とした式は成り立たない。
従来、LqとLdとで区別していたインダクタンスをLmに統一し、Φaに代えてΦexm(又はEexm)を用いることで、d−q軸からずれた任意の座標軸において、良好な弱め磁束制御を実現することができる。
例えば、最大トルク制御を実現する際にモータ1に供給されるべき電流ベクトルの向きと向きが一致する回転軸よりも更に位相が進んだ回転軸にδ軸を追従させる。δ軸の位相を適切に進めれば最大効率制御を実現することも可能である。
[注釈2]
図4を参照して、センサレスベクトル制御を行う場合のモータ制御装置の例を示したが、上述の内容は、当然、位置センサ(不図示)を用いる場合にも適用可能である。この場合、位置センサは実回転子位置θを検出し、モータ制御装置の各部は実回転子位置θに基づいて動作することになるため、制御軸であるγ軸及びδ軸は、dm軸及びqm軸と一致することになる。
[注釈3]
上述の各種の指令値(iγ*、iδ*、vγ*及びvδ*など)やその他の状態量(Φexm、Φexmγ、Eexm及びEexmγ等)を含む、導出されるべき全ての値の導出手法は任意である。即ち、例えば、それらを、モータ制御装置3内での演算によって導出するようにしてもよいし、予め設定しておいたテーブルデータから導出するようにしてもよい。
[注釈4]
電流検出器11は、図4に示す如く、直接、モータ電流(電機子電流)を検出する構成にしてもいいし、それに代えて、電源側のDC電流の瞬時電流からモータ電流を再現し、それによってモータ電流を検出する構成にしてもよい。
[注釈5]
モータ制御装置3の機能の一部または全部は、例えば汎用マイクロコンピュータ等に組み込まれたソフトウェア(プログラム)を用いて実現される。ソフトウェアを用いてモータ制御装置3を実現する場合、モータ制御装置3の各部の構成を示すブロック図は機能ブロック図を表すこととなる。勿論、ソフトウェア(プログラム)ではなく、ハードウェアのみによって、或いは、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって、モータ制御装置3を形成することも可能である。
[注釈6]
図4のモータ制御装置3においては、推定器20がΦexm等を推定する推定手段として機能し、磁束制御部16がγ軸電流指令値iγ*を導出する電流指令値導出手段として機能する。
[注釈7]
本明細書では、記述の簡略化上、記号(iγなど)のみの表記によって、その記号に対応する状態量などを表現している場合もある。即ち、本明細書では、例えば、「iγ」と「γ軸電流iγ」は同じものを指す。
また、本明細書において下記の点に留意すべきである。上記の数m(mは1以上の整数)と表記した墨付きかっこ内の式(式(1)等)の記述において、所謂下付き文字として表現されているγ及びδは、それらの墨付きかっこ外において、下付き文字でない標準文字として表記されうる。このγ及びδの下付き文字と標準文字との相違は無視されるべきである。
Figure 2008167526
本発明は、モータを用いるあらゆる電気機器に好適である。例えば、モータの回転によって駆動する電気自動車や、空気調和機等に用いられる圧縮機等に好適である。
本発明の実施形態に係るモータ駆動システムの概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係る解析モデル図である。 本発明の実施形態に係る解析モデル図である。 本発明の実施形態に係るモータ駆動システムの詳細ブロック図である。 図4の位置・速度推定器の内部ブロック図である。 図4のモータ駆動システムの一形態を示す図である。 図4のモータ駆動システムの一形態を示す図である。 従来のモータ駆動システムの構成ブロック図である。
符号の説明
1 モータ
2 PWMインバータ
3 モータ制御装置
16 磁束制御部
20 位置・速度推定器

Claims (9)

  1. モータの回転子に設けられた永久磁石が作る磁束に平行な軸をd軸、d軸から電気角で90度進んだ軸をq軸とし、且つ、前記d軸及び前記q軸に対応する制御軸を夫々γ軸及びδ軸とした場合、
    前記γ軸及び前記δ軸を前記d軸及び前記q軸と異ならせ、前記モータに流れるモータ電流を前記γ軸上のγ軸電流と前記δ軸上のδ軸電流とに分解して前記モータのベクトル制御を行うモータ制御装置において、
    前記モータの電機子巻線の鎖交磁束を推定磁束として推定するか、或いは、前記鎖交磁束と前記モータの回転とによって生じる誘起電圧を推定誘起電圧として推定する推定手段と、
    前記推定磁束または前記推定誘起電圧を用いて、前記γ軸電流が追従すべきγ軸電流指令値を導出する電流指令値導出手段と、を備えた
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記γ軸及び前記δ軸が、夫々、前記d軸及び前記q軸と異なるx軸及びy軸に追従するように前記モータのベクトル制御を行い、
    前記推定手段は、前記d軸上の鎖交磁束ベクトルをx軸上の鎖交磁束ベクトルとy軸上の鎖交磁束ベクトルに分解した場合における前記x軸上の鎖交磁束ベクトルの大きさ又は前記x軸上の鎖交磁束ベクトルのγ軸成分を、前記推定磁束として推定し、
    前記電流指令値導出手段は、前記推定磁束を用いて前記γ軸電流指令値を導出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記電流指令値導出手段は、前記推定磁束と、前記δ軸電流または前記δ軸電流が追従すべきδ軸電流指令値と、に基づいて前記γ軸電流指令値を導出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記電流指令値導出手段は、前記推定磁束と、前記モータに対する印加電圧のγ軸成分と、に基づいて前記γ軸電流指令値を導出する
    ことを特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  5. 前記γ軸及び前記δ軸が、夫々、前記d軸及び前記q軸と異なるx軸及びy軸に追従するように前記モータのベクトル制御を行い、
    前記推定手段は、前記モータに発生する前記q軸上の誘起電圧ベクトルをx軸上の誘起電圧ベクトルとy軸上の誘起電圧ベクトルに分解した場合における前記y軸上の誘起電圧ベクトルの大きさ又は前記y軸上の誘起電圧ベクトルのδ軸成分を、前記推定誘起電圧として推定し、
    前記電流指令値導出手段は、前記推定誘起電圧を用いて前記γ軸電流指令値を導出する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  6. 前記電流指令値導出手段は、前記推定誘起電圧と、前記δ軸電流または前記δ軸電流が追従すべきδ軸電流指令値と、に基づいて前記γ軸電流指令値を導出する
    ことを特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。
  7. 前記電流指令値導出手段は、前記推定誘起電圧と、前記モータに対する印加電圧のγ軸成分と、に基づいて前記γ軸電流指令値を導出する
    ことを特徴とする請求項5に記載のモータ制御装置。
  8. 前記推定磁束または前記推定誘起電圧を用いて導出される前記γ軸電流指令値は、弱め磁束制御用のγ軸電流指令値である
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7の何れかに記載のモータ制御装置。
  9. モータと、
    前記モータを駆動するインバータと、
    前記インバータを制御することにより前記モータを制御する請求項1〜請求項8の何れかに記載のモータ制御装置と、を備えた
    ことを特徴とするモータ駆動システム。
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