JP2010022189A - モータの位置センサレス制御回路 - Google Patents

モータの位置センサレス制御回路 Download PDF

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Abstract

【課題】僅かな演算量で安定した位置センサレス制御を実現できるモータの位置センサレス制御回路を提供する。
【解決手段】回転子としての永久磁石が作る磁束に平行な軸をd軸、d軸に対応する制御上の推定軸をγ軸、γ軸から電気角で90度進んだ推定軸をδ軸とし、d軸とγ軸との軸ずれ角Δθが小さくなるようにモータを制御するモータの位置センサレス制御回路であって、モータの電機子巻線に流れるモータ電流Iaを検出する電流検出回路と、前記モータ電流Iaに基づいてδ軸に平行な磁束成分であるδ軸磁束Φδを推定するδ軸磁束推定部と、前記δ軸磁束Φδがゼロに収束するようにモータを制御することによって、前記軸ずれ角Δθを小さくする制御部と、を備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転子位置センサを用いることなくモータを駆動制御するモータの位置センサレス制御回路に関する。また、この位置センサレス制御回路を有するモータ駆動システムに関する。
永久磁石を界磁とする同期モータを駆動する方法として、誘導モータのインバータ制御と同様に回転位置を検出しないでオープンループで駆動する同期運転方法と、何らかの回転位置検出手段を用いて閉ループで運転するブラシレスDCモータ運転方法がある。
後者のブラシレスDCモータ運転の場合、何らかの回転子位置センサを設けると、誘導モータのインバータ駆動と比較してインバータとモータ間の配線本数が増加する。このため、保守性、信頼性が低下して適用範囲に制約を受け、特に圧縮機などのように特殊雰囲気中の使用が妨げられてしまう。この欠点をなくすために、センサを用いずに回転位置を推定する位置センサレス技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、制御上のdc−qc回転座標系において、モータ印加電圧のdc軸成分及びqc軸成分を計算し、そのdc軸成分及びqc軸成分の双方を用いて、軸ずれ角を求める手法が開示されている。
また、下記特許文献2には、d軸誘起電圧推定値を計算し、そのd軸誘起電圧推定値がゼロに収束するように制御を行う手法が開示されている。
特許第3411878号公報 特開2003−259679号公報
しかしながら、上記特許文献1の手法においては、モータ印加電圧のdc軸成分及びqc軸成分の双方を計算して求める必要があるため、演算量が多くなって演算負荷が重くなる。演算量が多くなると、処理速度を高速にせざるを得なくなり、装置の消費電力増大やコストアップを招いてしまう。
また、上記特許文献2の手法は、軸ずれ角がゼロに向かえば、d軸誘起電圧推定値もゼロに向かうことに着目したものであるが、軸ずれ角とd軸誘起電圧推定値の関係は、モータの回転速度によって変動するため、安定した制御の実現には不十分である。
そこで本発明は、僅かな演算量で安定した位置センサレス制御を実現できるモータの位置センサレス制御回路及びこれを有するモータ駆動システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係るモータの位置センサレス制御回路は、回転子としての永久磁石が作る磁束に平行な軸をd軸、d軸に対応する制御上の推定軸をγ軸、γ軸から電気角で90度進んだ推定軸をδ軸とし、d軸とγ軸との軸ずれ角が小さくなるようにモータを制御するモータの位置センサレス制御回路であって、モータの電機子巻線に流れるモータ電流に基づいて前記永久磁石のδ軸に平行な磁束成分であるδ軸磁束を推定するδ軸磁束推定部と、前記δ軸磁束がゼロに収束するようにモータを制御することによって、前記軸ずれ角を小さくする制御部と、を備えている。
上記のように構成すれば、軸ずれ角を小さくするに当たって、前記δ軸磁束しか推定する必要がないため、演算量は極めて少なくてすむ(例えば、上記特許文献1と比較して)。また、前記δ軸磁束はモータの回転速度に依存しないため、安定した位置センサレス制御(軸ずれ角を小さくする制御、或いは軸ずれ角をゼロに収束させる制御)が可能となる。
尚、前記δ軸磁束は、近似を用いることにより、「前記永久磁石のδ軸に平行な磁束成分」とみなせるものをも含む。
従って、例えば、前記δ軸磁束推定部は、前記永久磁石が作る磁束と前記モータ電流のd軸成分によって発生する磁束との和のδ軸成分を前記δ軸磁束として推定するようにしてもよい。
通常、永久磁石が作る磁束は、モータ電流のd軸成分が作る磁束よりも十分に大きく、この場合、前記永久磁石が作る磁束と前記モータ電流のd軸成分によって発生する磁束との和のδ軸成分は、前記永久磁石のδ軸に平行な磁束成分とみなせる。従って、前記和のδ軸成分を前記δ軸磁束として推定すれば、安定した位置センサレス制御が可能である。また、前記和を算出するだけで前記δ軸磁束の推定が完了するため、極めて演算量が少なくてすむ。
また、例えば、前記δ軸磁束推定部は、前記永久磁石が作る磁束と前記モータ電流のd軸成分によって発生する磁束との和のδ軸成分を推定する磁束推定部と、前記磁束推定部により推定された磁束を前記モータ電流のγ軸成分を用いて補正し、前記δ軸磁束を算出する磁束補正部とから成るようにしてもよい。
このように前記δ軸磁束推定部を構成した場合、前記磁束補正部の算出結果である前記δ軸磁束は、正確に「前記永久磁石のδ軸に平行な磁束成分」となる。そして、この算出されたδ軸磁束は、前記磁束推定部により推定された磁束を前記モータ電流のγ軸成分を用いて補正したものとなっているため、前記モータ電流のγ軸成分が比較的大きくなる弱め磁束制御を行う場合等、(永久磁石が作る磁束)>>(モータ電流のd軸成分が作る磁束)が言えない場合であっても、正確な位置センサレス制御が行われる(例えば、正確に軸ずれ角がゼロに収束する)。
具体的には、例えば、前記磁束補正部は、前記磁束推定部により推定された磁束に、
Φa/((Ld−Lq)iγ+Φa
(但し、Φa:前記永久磁石による電機子鎖交磁束、Ld:d軸インダクタンス、Lq:q軸インダクタンス、iγ:モータ電流のγ軸成分)
を乗じることによって、前記δ軸磁束を算出すればよい。
また、例えば、前記制御部は、前記δ軸磁束に基づいて推定モータ速度を算出する演算器と、前記推定モータ速度が外部から与えられたモータ速度指令値に追従するように、前記モータ電流が追従すべき電流指令値を作成する電流指令演算部を備え、前記δ軸磁束がゼロに収束するように、前記推定モータ速度を調節することによって、前記軸ずれ角を小さくすればよい。
また、例えば、前記制御部は、前記δ軸磁束がゼロに収束するように、モータのトルクが追従すべきトルク指令値を調節することによって、前記軸ずれ角を小さくすればよい。
また、具体的構成として、本発明に係るモータの位置センサレス制御回路は、回転子としての永久磁石が作る磁束に平行な軸をd軸、d軸に対応する制御上の推定軸をγ軸、γ軸から電気角で90度進んだ推定軸をδ軸とし、d軸とγ軸との軸ずれ角が小さくなるようにモータを制御するモータの位置センサレス制御回路であって、モータの電機子巻線に流れるモータ電流を検出する電流検出回路と、前記電流検出回路により検出された前記モータ電流と推定回転子位置とを用いて、前記モータ電流が電流指令値に応じた値に追従するように、モータに印加されるべき電圧を表す電圧指令値を作成する電圧指令演算部と、
前記電圧指令値のγ軸成分と前記電流検出回路により検出された前記モータ電流と推定モータ速度に基づいて、前記永久磁石のδ軸に平行な磁束成分であるδ軸磁束を推定するδ軸磁束推定部、前記δ軸磁束を入力とし、前記δ軸磁束がゼロに収束するように前記推定モータ速度を算出する演算器、及び前記推定モータ速度を積分して前記推定回転子位置を算出する積分器を有する位置・速度推定部と、外部からモータ速度指令値が与えられ、前記推定モータ速度が前記モータ速度指令値に追従するように前記電流指令値を作成する電流指令演算部と、を備えている。
また、本発明に係るモータ駆動システムは、上述したモータの位置センサレス制御回路と、その位置センサレス制御回路によって制御されるモータと、前記モータを駆動するインバータと、を備えている。
上述した通り、本発明に係るモータの位置センサレス制御回路によれば、僅かな演算量で安定した位置センサレス制御を実現することができる。
本発明の実施の形態に係るモータ駆動システムのブロック構成図である 。 図1のモータの解析モデル図である。 図1のモータにおける各部の電圧の関係を表したベクトル図である。 本発明の第1実施形態に係るモータ駆動システムの具体的な構成図である。 図4の位置・速度推定器の詳細な構成を示す図である。 図5のδ軸磁束推定部を、外乱オブザーバを用いて構成した図である。 本発明の第2実施形態に係るモータ駆動システムの具体的な構成図である。 図7の位置・速度推定器の詳細な構成を示す図である。 図8のδ軸磁束推定部の詳細な構成を示す図である。
<<第1実施形態>>
以下、本発明の第1実施形態につき、詳細に説明する。図1は、本発明を適用したモータ駆動システムのブロック構成図である。1は、永久磁石を回転子(不図示)に、電機子巻線を固定子(不図示)に設けた三相永久磁石同期モータ1(以下、単に「モータ1」と記すことがある)である。2は、PWM(Pulse Width Modulation)インバータであり、モータ1の回転子位置に応じてモータ1にU相、V相及びW相から成る三相交流電圧を供給する。このモータ1に供給される電圧をモータ印加電圧(電機子電圧)Vaとし、モータ1に供給される電流をモータ電流(電機子電流)Iaとする。3は、位置センサレス制御回路であり、モータ電流Iaを用いてモータ1の回転子位置等を推定し、モータ1を所望の回転速度で回転させるための信号をPWMインバータ2に与える。この所望の回転速度は、図示されないCPU(中央処理装置;Central Processing Unit)等から位置センサレス制御回路3にモータ速度指令値ω*として与えられる。
次に、位置センサレス制御回路3の動作の理解を容易にするために、本発明の動作原理について、説明する。図2は、三相永久磁石同期モータ1の解析モデル図である。以下の動作原理の説明において、永久磁石、電機子巻線とは、モータ1に設けられているものを指す。
図2には、U相、V相、W相の電機子巻線固定軸が示されている。1aは、モータ1の回転子である永久磁石である。永久磁石が作る磁束と同じ速度で回転する回転座標系において、永久磁石の磁束方向をd軸にとり、d軸に対応する制御上の推定軸をγ軸とする。また、図示していないが、d軸から電気角で90度進んだ位相にq軸をとり、γ軸から電気角で90度進んだ位相に推定軸であるδ軸をとる。回転座標系はd軸とq軸を座標軸に選んだ座標系であり、その座標軸であるd−q座標軸を以下、単に実軸という。制御上の回転座標系(推定回転座標系)はγ軸とδ軸を座標軸に選んだ座標系であり、その座標軸であるγ−δ座標軸を以下、単に制御軸という。
実軸は回転しており、その回転速度をω(実モータ速度ω)とする。制御軸も回転しており、その回転速度をωe(推定モータ速度ωe)とする。また、ある瞬間の回転している実軸において、d軸の位相をU相の電機子巻線固定軸を基準としてθ(実回転子位置θ)により表す。同様に、ある瞬間の回転している制御軸において、γ軸の位相をU相の電機子巻線固定軸を基準としてθe(推定回転子位置θe)により表す。そうすると、実軸と制御軸の軸ずれ角Δθは、Δθ=θ―θeとなる。
一般的に、実軸(d−q座標軸)上での電圧方程式は、数1のように表される。
Figure 2010022189
ここで、vd、vqは、夫々モータ印加電圧Vaのd軸成分、q軸成分であり、夫々をd軸電圧、q軸電圧と呼ぶ。Raは、モータ抵抗(電機子巻線の抵抗値)である。Ld、Lqは、夫々d軸インダクタンス(電機子巻線のインダクタンスのd軸成分)、q軸インダクタンス(電機子巻線のインダクタンスのq軸成分)である。id、iqは、夫々モータ電流Iaのd軸成分、q軸成分であり、夫々をd軸電流、q軸電流と呼ぶ。Φaは、永久磁石による電機子鎖交磁束である。pは、微分演算子である。
上記数1の式は、数2のように変形される。数2の式は、実軸(d−q座標軸)上での拡張誘起電圧方程式と呼ばれている。数2におけるEexは、数3で表され、拡張誘起電圧と呼ばれている。
Figure 2010022189
Figure 2010022189
更に、実軸(d−q座標軸)上の数2の式を、制御軸(γ−δ座標軸)上に座標変換すると、数4の式が得られる。
Figure 2010022189
ここで、vγ、vδは、夫々モータ印加電圧Vaのγ軸成分、δ軸成分であり、夫々をγ軸電圧、δ軸電圧と呼ぶ。iγ、iδは、夫々モータ電流Iaのγ軸成分、δ軸成分であり、夫々をγ軸電流、δ軸電流と呼ぶ。また、拡張誘起電圧Eexを表す数3の過渡項(右辺第2項)を無視した場合における磁束を、下記数5のように。拡張磁束Φexと定める。
Figure 2010022189
ところで、モータ速度や負荷が一定の状態では、モータ電流の大きさ及び位相の変化は微小であるから、q軸電流の微分項である数3の右辺第2項は、ωΦexより十分に小さくゼロとみなせる。また、モータ1が脱調しないで駆動されている場合は、実モータ速度ωと推定モータ速度ωeは近い値をとるため、数4の右辺第3項も、ωΦexより十分に小さくゼロとみなせる。そこで、数3の右辺第2項及び数4の右辺第3項を無視して考えると、数4の式は下記数6のようになる。
Figure 2010022189
ここで、図3に、モータ1における各部の電圧の関係を表したベクトル図を示す。モータ印加電圧Vaは、拡張誘起電圧Eex=ωΦexと、モータ抵抗Raでの電圧降下ベクトルRa・Iaと、電機子巻線のインダクタンスでの電圧降下ベクトルVLとの和で表される。拡張磁束Φexは、永久磁石の作る磁束Φaとd軸電流の作る磁束(Ld−Lq)idとの和であるから、ベクトルの方向はd軸と一致する。Lq・Iaで表されるベクトルは、q軸インダクタンスとモータ電流Iaによって生じる磁束のベクトルであり、80は、ΦexとLq・Iaの合成磁束ベクトルである。
また、Φδは、拡張磁束Φexのδ軸成分である。従って、Φδ=Φex・sinΔθが成立する。また、上記数6の行列の1行目を展開して整理することにより、数7が導かれる。尚、sは、ラプラス演算子である。
Figure 2010022189
通常、永久磁石の作る磁束は、d軸電流の作る磁束よりも十分に大きく、Φa>>(Ld−Lq)idであるため、Φexは一定、即ち、Φex≒Φaと考えることができる。以下、本実施形態においては、Φexは一定とみなせるとして説明する。そして、軸ずれ角Δθが小さく、sinΔθ≒θにて近似できるとすると、数7を参照して、下記数8が成立する。
Figure 2010022189
上記数8からも分かるように、Φδ≒(一定値)×Δθ となるため、このΦδをゼロに収束させるように制御すれば、軸ずれ角Δθはゼロに収束する。このことは、図3に示すベクトル図からも理解される。また、上記のようにΦex≒Φaと近似して考えた場合においては、ΦδはΦaのδ軸成分に相当することになるのであるから、「Φaのδ軸成分をゼロに収束させるように制御すれば、軸ずれ角Δθはゼロに収束する」とも言うことができる。
この「Φaのδ軸成分をゼロに収束させるように制御する」ための具体的な構成を図4に示す。図4において、図1と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図4において、31は、PWMインバータ2からモータ1に供給されるモータ電流IaのU相電流iu及びV相電流ivを検出する電流検出回路である。座標変換器32は、電流検出回路31からのU相電流iu及びV相電流ivの検出結果を受け取り、それらを位置・速度推定器30から与えられる推定回転子位置θeに基づいて、制御上の回転座標系におけるγ軸電流iγ及びδ軸電流iδに変換する。この変換には、下記数9を用いる。
Figure 2010022189
減算器33は、磁束制御部36が出力するγ軸電流指令値iγ*からγ軸電流iγを差し引いて、電流誤差(iγ*−iγ)を算出する。同様に、減算器34は、速度制御部37が出力するδ軸電流指令値iδ*からδ軸電流iδを差し引いて、電流誤差(iδ*−iδ)を算出する。
電流制御部35は、減算器33、34から各電流誤差を入力すると共に、座標変換器32からγ軸電流iγ及びδ軸電流iδの値を入力し、γ軸電流iγがγ軸電流指令値iγ*に追従するように、且つδ軸電流iδがδ軸電流指令値iδ*に追従するように、γ軸電圧指令値vγ*とδ軸電圧指令値vδ*を出力する。座標変換器38は、位置・速度推定器30から与えられる推定回転子位置θeに基づいてγ軸電圧指令値vγ*及びδ軸電圧指令値vδ*の逆変換を行い、U相電圧指令値vu *、V相電圧指令値vv *及びW相電圧指令値vw *から成る三相の電圧指令値を作成して、それらをPWMインバータ2に出力する。この逆変換には、数10を用いる。PWMインバータ2は、モータ1に印加されるべき電圧を表す三相の電圧指令値に基づいてパルス幅変調された信号を作成し、モータ1を駆動する。
Figure 2010022189
座標変換器32、減算器33、34、電流制御部35及び座標変換器38は、電流検出回路31により検出されたモータ電流(U相電流iu及びV相電流iv)と推定モータ速度ωeとを用いて、そのモータ電流が電流指令値(γ軸電流指令値iγ*及びδ軸電流指令値iδ*)に応じた値に追従するように、三相の電圧指令値を作成する電圧指令演算部を構成する。
減算器39は、位置・速度推定器30から与えられる推定モータ速度ωeを、モータ速度指令値ω*から減算する。速度制御部37は、減算器39の減算結果(ω*−ωe)に基づいて、δ軸電流指令値iδ*を作成する。このδ軸電流指令値iδ*は、モータ電流Iaのδ軸成分であるδ軸電流iδが追従すべき電流の値を表す。また、モータ1のトルクは、δ軸電流iδに比例するため、このδ軸電流指令値iδ*は、トルク指令値に応じた値とも言える。
磁束制御部36は、位置・速度推定器30から与えられる推定モータ速度ωeと速度制御部37から与えられるδ軸電流指令値iδ*に基づいて、γ軸電流指令値iγ*を作成する。このγ軸電流指令値iγ*は、モータ電流Iaのγ軸成分であるγ軸電流iγが追従すべき電流の値を表す。
磁束制御部36、速度制御部37及び減算器39は、推定モータ速度ωeがモータ速度指令値ω*に追従するように電流指令値(γ軸電流指令値iγ*及びδ軸電流指令値iδ*)を作成する電流指令演算部を構成する。
位置・速度推定器30は、座標変換器32から与えられるiγ及びiδ、並びに電流制御部35から与えられるvγ*に基づいて、推定モータ速度ωe及び推定回転子位置θeを推定するものであり、その詳細な構成を図5に示す。位置・速度推定器30は、δ軸磁束推定部40と、比例積分演算器(演算器)41と、積分器42とから構成されている。
δ軸磁束推定部40は、iγ、iδ、vγ*及び比例積分演算器41から与えられるωeに基づいて、永久磁石の作る磁束Φaとd軸電流の作る磁束(Ld−Lq)idとの和のδ軸成分であるΦδを算出する(推定する)。この算出に当たっては、数8を用いる。より具体的には、δ軸磁束推定部40において、数11の計算によりΦδが算出される。
Figure 2010022189
Φex≒Φaと近似することができる場合、上述したように、ΦδはΦaのδ軸成分に相当することになるのであるから、δ軸磁束推定部40は、永久磁石の作る磁束Φaのδ軸に平行な磁束成分であるδ軸磁束とみなせる磁束Φδを推定するものであると言える。
比例積分演算器41は、δ軸磁束推定部40と協働して、δ軸磁束推定部40が算出したΦδがゼロに収束するように推定モータ速度ωeを算出し、また、その算出したωeをδ軸磁束推定部40、積分器42、磁束制御部36及び減算器39に出力する。積分器42は、推定モータ速度ωeを積分して推定回転子位置θeを算出する。
図4及び図5のように構成すれば、軸ずれ角Δθはゼロに収束するようになる。そして、軸ずれ角Δθをゼロに収束させるに当たって、Φaのδ軸成分とみなせるΦδしか推定する必要がないため、演算量は極めて少なくてすむ(例えば、上記特許文献1と比較して)。また、Φδはモータの回転速度に依存しないため、安定して軸ずれ角Δθをゼロに収束させることができる。
尚、座標変換器32、38、減算器33、34、39、電流制御部35、磁束制御部36、速度制御部37、並びに比例積分演算器41及び積分器42は、δ軸磁束推定部40が推定した磁束Φδがゼロに収束するように推定モータ速度ωeを調節する制御部として機能する。また、位置センサレス制御回路3は、30〜39から構成される。
また、電流制御部35、磁束制御部36、速度制御部37、比例積分演算器41は、夫々数12、数13、数14、数15を用いて、夫々の演算を行う。
Figure 2010022189
Figure 2010022189
Figure 2010022189
Figure 2010022189
ここで、Kcp、Ksp及びKpは比例係数、Kci、Ksi及びKiは積分係数であり、それらはモータ駆動システムの設計時において予め設定される値である。また、Ld、Lq、Ra及びΦaも、モータ駆動システムの設計時において予め設定される値である。
(外乱オブザーバ)
また、数11の計算により直接Φδを計算するのではなく、δ軸磁束推定部を、Φδを外乱として考えた外乱オブザーバを用いて構成し、それによってΦδを求めてもよい。例えば、外乱オブザーバのフィルタを1次のフィルタで構成するとΦδは数16となる。数16において、gはフィルターゲインである。
Figure 2010022189
図6に、その構成例を示す。乗算器51によりiδをLqで乗じたものを、加算器52によりΦδに加算する。乗算器53により、その加算結果にωeを乗じた後、加算器54にてvγを加える。乗算器55にて、加算器54による加算結果に1/(Lds+Ra)を乗じる。この乗算器55による乗算結果はiγに相当する。乗算器56は、乗算器55による乗算結果に更に(Lds+Ra)を乗じる。減算器57は、乗算器56による乗算結果からvγを差し引く。乗算器58は、減算器57による減算結果に1/ωeを乗じる。乗算器59は、iδにLqを乗じる。減算器60は、乗算器58による乗算結果から乗算器59による乗算結果を減じる。乗算器61は、減算器60による減算結果にフィルタQ(s)=g/(s+g)を乗じてΦδを得る。図中、破線で囲った56〜61の部分が外乱オブザーバ50に相当する。
(トルク調整)
また、磁束Φδをゼロに収束させるための手段として、推定モータ速度ωeを調節する手法を例に挙げて詳細に説明したが、推定モータ速度ωeを調節する手法に代えて、モータ1に対するトルク指令値(モータ1のトルクが追従すべきトルクの値)を調節する手法を採用し、これによって磁束Φδをゼロに収束させるようにしても良い。この場合、図4、図5に示す構成は、変形されることになるが(例えば、モータ1のトルクはδ軸電流iδに比例するのであるから、位置・速度制御器30が減算器33に必要な制御信号を与える等)、この変形すること自体については、周知の技術事項であるため、別途の図示及び説明を省略する。
<<第2実施形態>>
次に、本発明の第2実施形態につき、詳細に説明する。第2実施形態の説明中の符合や記号は、第1実施形態におけるものと同一のであるので、共通する符号や記号の説明は省略する。第2実施形態では、拡張磁束Φexの変化が無視できず、第1実施形態のようにΦexが一定であるとの近似を用いることができない場合を対象とする。Φexのδ軸成分であるΦδは、数5より、数17のように表せる。但し、算出することのできるγ軸電流iγとd軸電流idが等しいものとして考える(Δθをゼロに収束させるように制御するため、iγとidが等しいと考えても差し支えない)。
Figure 2010022189
磁束Φδ’をK(iγ)Φδと定め、数17を数8を用いて変形すると、数18のようになる。尚、sinΔθ≒Δθにて近似できるとする。
Figure 2010022189
第1実施形態のように、Φex≒Φaの近似を用いていないため、この磁束Φδ’は、Φaのδ軸成分そのものである。そして、数18から分かるように、Φδ’≒(一定値)×Δθ となるため、このΦδ’をゼロに収束させるように制御すれば、軸ずれ角Δθはゼロに収束する。
この「磁束Φδ’、即ち、Φaのδ軸成分をゼロに収束させるように制御する」ための具体的な構成を図7に示す。図7において、図4と同一の部分には同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。第2実施形態のモータ駆動システムは、第1実施形態における位置・速度推定器30を位置・速度推定器60に置換した点で第1実施形態におけるものと相違しており、その他の点では第1実施形態におけるものと同様である。
位置・速度推定器60は、座標変換器32から与えられるiγ及びiδ、並びに電流制御部35から与えられるvγ*に基づいて、推定モータ速度ωe及び推定回転子位置θeを推定するものであり、その詳細な構成を図8に示す。位置・速度推定器60は、δ軸磁束推定部70と、比例積分演算器71と、積分器72とから構成されている。また、δ軸磁束推定部70は、図9に示す如く、磁束推定部73と磁束補正部74とから構成されている。
磁束推定部73は、iγ、iδ、vγ*及び比例積分演算器71から与えられるωeに基づいて、永久磁石の作る磁束Φaとd軸電流の作る磁束(Ld−Lq)idとの和のδ軸成分であるΦδを算出する(推定する)。この算出に当たっては、数11を用いる。磁束補正部74は、座標変換器32から与えられるiγを用い、磁束推定部73により算出されたΦδにK(iγ)を乗じることにより、Φδ’を算出する。このようにして、δ軸磁束推定部70は、磁束Φaのδ軸に平行な磁束成分であるδ軸磁束Φδ’を推定する。尚、K(iγ)の値として、事前に計算して用意されたテーブル値を用いてΦδ’を算出してもよいし、数18のK(iγ)の式を用いることなく実験的に求めた値を用いてΦδ’を算出してもよい。これらのテーブル値や実験的に求めた値は、磁束補正部74が備える図示されないメモリに記憶させておくとよい。勿論、iγに応じたK(iγ)の値を、数18を用いて毎回計算してもよい。
比例積分演算器(演算器)71は、δ軸磁束推定部70と協働して、δ軸磁束推定部70が算出したΦδ’がゼロに収束するように推定モータ速度ωeを算出し、また、その算出したωeをδ軸磁束推定部70、積分器72、磁束制御部36及び減算器39に出力する。積分器72は、推定モータ速度ωeを積分して推定回転子位置θeを算出する。
図7、図8及び図9のように構成すれば、軸ずれ角Δθはゼロに収束するようになる。そして、軸ずれ角Δθをゼロに収束させるに当たって、Φaのδ軸成分であるΦδ’しか推定する必要がないため、演算量は極めて少なくてすむ(例えば、上記特許文献1と比較して)。また、Φδ’はモータの回転速度に依存しないため、安定して軸ずれ角Δθをゼロに収束させることができる。
また、Φδ’は、Φδをγ軸電流iγを用いて補正したものとなっている。従って、iγ*が比較的大きくなる弱め磁束制御を行う場合等、Φa>>(Ld−Lq)idが成立せず、Φexが一定と近似できない場合であっても、軸ずれ角Δθを正確にゼロに収束させることができる。
尚、座標変換器32、38、減算器33、34、39、電流制御部35、磁束制御部36、速度制御部37、並びに比例積分演算器71及び積分器72は、δ軸磁束推定部70が推定した磁束Φδ’がゼロに収束するように推定モータ速度ωeを調節する制御部として機能する。また、位置センサレス制御回路3aは、31〜39及び60から構成される。
また、比例積分演算器71は、数19を用いて所定の演算を行う。
Figure 2010022189
第1実施形態と同様、Kp、Kiは、夫々比例係数、積分係数であり、双方はモータ駆動システムの設計時において予め設定される値である。また、Ld、Lq、Ra、Φaも、モータ駆動システムの設計時において予め設定される値である。
また、第1実施形態で説明したのと同様に、δ軸磁束推定部を、Φδ’を外乱として考えた外乱オブザーバを用いて構成し、それによってΦδ’を求めてもよい。また、第1実施形態で説明したのと同様に、推定モータ速度ωeを調節することに代えて、モータ1のトルク指令値(モータ1のトルクが追従すべきトルクの値)を調節することによって、磁束Φδ’がゼロに収束するような構成に変形しても構わない。
<<その他>>
また、本発明は、LdとLqが等しい非突極型のモータにも適用可能であるし、LdとLqが異なる突極型のモータにも適用可能である。モータが非突極型の場合は、LdとLqが等しいのであるから、第1実施形態を採用するのが望ましい。
また、電流検出回路31は、図4及び図7に示す如く、直接モータ電流Iaを検出する構成(モータ電流Iaが流れる線路に抵抗を介在させ、その抵抗における電圧降下を検出する等)にしてもいいし、それに代えて、電源側のDC電流の瞬時電流からモータ電流を再現し、それによってモータ電流Iaを検出する構成にしてもよい。
本発明は、位置センサレス制御を必要とする同期モータの位置センサレス制御回路及びこの同期モータを含むモータ駆動システムに好適である。
1 モータ
1a 永久磁石
2 PWMインバータ
3 位置センサレス制御回路
30、60 位置・速度推定器
31 電流検出回路
32、38 座標変換器
33、34、39 減算器
35 電流制御部
36 磁束制御部
37 速度制御部
40、70 δ軸磁束推定部
41、71 比例積分演算器
42、72 積分器
73 磁束推定部
74 磁束補正部
a モータ印加電圧(電機子電圧)
a モータ電流(電機子電流)
a モータ抵抗
θ 実回転子位置
θe 推定回転子位置
Δθ 軸ずれ角
ω 実モータ速度
ωe 推定モータ速度
ω* モータ速度指令値
Φex 拡張磁束
u U相電流
v V相電流
iγ γ軸電流
iδ δ軸電流
iγ* γ軸電流指令値
iδ* δ軸電流指令値
vγ* γ軸電圧指令値
vδ* δ軸電圧指令値
u * U相電圧指令値
v * V相電圧指令値
w * W相電圧指令値

Claims (2)

  1. 回転子としての永久磁石が作る磁束に平行な軸をd軸、d軸に対応する制御上の推定軸をγ軸、γ軸から電気角で90度進んだ推定軸をδ軸とし、
    d軸とγ軸との軸ずれ角が小さくなるようにモータを制御するモータの位置センサレス制御回路であって、
    モータの電機子巻線に流れるモータ電流に基づいて前記永久磁石のδ軸に平行な磁束成分であるδ軸磁束を推定するδ軸磁束推定部と、
    前記δ軸磁束がゼロに収束するようにモータを制御することによって、前記軸ずれ角を小さくする制御部と、を備えた
    ことを特徴とするモータの位置センサレス制御回路。
  2. 請求項1に記載のモータの位置センサレス制御回路と、
    前記位置センサレス制御回路によって制御されるモータと、
    前記モータを駆動するインバータと、を備えた
    ことを特徴とするモータ駆動システム。
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