JP2008162475A - 芳香発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】芳香剤の交換若しくは補充を容易に行うことができ、空気調和装置等への芳香の染み付きも抑制する。
【解決手段】芳香発生装置10では、センサ配置部24は、インストルメントパネル104の内部に車室側壁部106と連続して設けられており、芳香剤27を収容するための芳香収容部26は、このセンサ配置部24と一体的に且つ車室側壁部106の延在方向に隣接して設けられている。従って、ドア36によって芳香収容部26を開閉することで車室102内側から芳香収容部26内の芳香剤27の交換若しくは補充を容易に行うことができる。また、空気排出口52は、インストルメントパネル104の車室側壁部106に開口されている。従って、芳香剤27からの芳香の一部が内気導入用の空気取入口68を介して空気調和装置60内に直接的に取り入れられることを抑制でき、空気調和装置60内に芳香が染み付くことを抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】芳香発生装置10では、センサ配置部24は、インストルメントパネル104の内部に車室側壁部106と連続して設けられており、芳香剤27を収容するための芳香収容部26は、このセンサ配置部24と一体的に且つ車室側壁部106の延在方向に隣接して設けられている。従って、ドア36によって芳香収容部26を開閉することで車室102内側から芳香収容部26内の芳香剤27の交換若しくは補充を容易に行うことができる。また、空気排出口52は、インストルメントパネル104の車室側壁部106に開口されている。従って、芳香剤27からの芳香の一部が内気導入用の空気取入口68を介して空気調和装置60内に直接的に取り入れられることを抑制でき、空気調和装置60内に芳香が染み付くことを抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、芳香発生装置に係り、特に、車室内に芳香を提供可能な構成を備えた芳香発生装置に関する。
従来、この種の芳香発生装置としては、次のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、特許文献1には、車両用空調装置の例が開示されている。この特許文献1に記載の空調装置では、クーラーユニットにアスピレータが設けられている。アスピレータには、吸入側にサーミスタ収容箱が接続されており、吐出側に芳香剤を収容した容器が接続されている。そして、空調装置が作動すると、アスピレータの吸入作用により、サーミスタ収容箱から芳香剤を収容した容器へ空気が搬送され、芳香剤の芳香が車室内に放出されるようになっている。
なお、特許文献1には、一般にアスピレータの吐出側の出口はインストルメントの内奥方に開口しており、乗員等に直接エアーが当たらない様に配慮しているとの記載がある。従って、この記載によれば、アスピレータの吐出側の出口に配置され芳香剤を収容した容器も、インストルメントの内奥方に配置されているものと考えられる。
実公昭61−44513号公報(図2)
しかしながら、芳香剤の香りの持続性は有限のものであり、一定の使用時間の経過後には芳香剤を交換若しくは補充する必要がある。この点、特許文献1に記載の空調装置では、芳香剤を収容した容器がインストルメントの内奥方に配置されているので、芳香剤の交換若しくは補充を容易に行えるようにするには改善の余地がある。
また、特許文献1に記載の空調装置では、芳香剤を収容した容器から放出される芳香を排出するためのダクトの空気流出口とエアインテークボックスの内気導入口とが近接して配置され、芳香の一部が内気導入口を介してエアインテークボックス内に直接的に取り入れられるようになっている。従って、エアインテークボックス内に取り入れられた芳香がエアインテークボックスやクーラーユニット等に染み付く虞がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、芳香剤の交換若しくは補充を容易に行うことができ、しかも、空気調和装置等への芳香の染み付きも抑制することができる芳香発生装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の芳香発生装置は、車室内に設けられたインストルメントパネルの内部に前記インストルメントパネルの車室側壁部と連続して設けられ、前記車室側壁部に開口する空気導入口を有して構成された空気導入部と、前記インストルメントパネルの内部に前記空気導入部と一体的に又は前記車室側壁部の延在方向に隣接して設けられると共に前記空気導入部と連通され、芳香を発生可能な芳香発生部を収容するための芳香収容部と、前記インストルメントパネルの内部に設けられると共に前記空気導入部と連通され、且つ、車室内と連通された空気排出口を有して構成された空気排出部と、車両に設けられた空気調和装置の作動に伴って前記空気導入部から前記空気排出部に空気流れを形成するための空気流れ形成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項1に記載の芳香発生装置では、車室内に設けられたインストルメントパネルの内部に、インストルメントパネルの車室側壁部に開口する空気導入口を有して構成された空気導入部と、車室内と連通された空気排出口を有して構成された空気排出部とが設けられており、この空気導入部と空気排出部とは連通されている。また、空気導入部には、芳香収容部が連通されており、この芳香収容部には、芳香を発生可能な芳香発生部が収容されている。そして、この構成において、車両に設けられた空気調和装置が作動すると、これに伴って空気流れ形成手段が空気導入部から空気排出部に空気流れを形成する。これにより、芳香発生部から発生された芳香が芳香収容部から空気導入部に流れ込み、空気導入部に流れ込んだ芳香が空気排出部を介して車室内に放出される。
ところで、芳香剤の香りの持続性は有限のものであり、一定の使用時間の経過後には芳香剤を交換若しくは補充する必要がある。この点、請求項1に記載の芳香発生装置では、空気導入部は、インストルメントパネルの内部にインストルメントパネルの車室側壁部と連続して設けられており、芳香発生部を収容するための芳香収容部は、このインストルメントパネルの車室側壁部と連続して設けられた空気導入部と一体的に又は車室側壁部の延在方向に隣接して設けられている。この構成によれば、芳香収容部がインストルメントパネルの車室側壁部に近づけて配置されるため、例えば、インストルメントパネルの車室側壁部に芳香収容部を開閉するための開閉部等を設ければ、この開閉部等によって芳香収容部を開閉することで車室内側から芳香収容部内の芳香発生部の交換若しくは補充を容易に行うことができる。
また、前記課題を解決するために、請求項2に記載の芳香発生装置は、車室内に設けられたインストルメントパネルの内部に設けられ、前記インストルメントパネルの車室側壁部に開口する空気導入口を有して構成された空気導入部と、前記インストルメントパネルの内部に前記車室側壁部と連続して設けられると共に前記空気導入部と連通され、芳香を発生可能な芳香発生部を収容するための芳香収容部と、前記インストルメントパネルの内部に設けられると共に前記空気導入部と連通され、且つ、車室内と連通された空気排出口を有して構成された空気排出部と、車両に設けられた空気調和装置の作動に伴って前記空気導入部から前記空気排出部に空気流れを形成するための空気流れ形成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の芳香発生装置では、車室内に設けられたインストルメントパネルの内部に、インストルメントパネルの車室側壁部に開口する空気導入口を有して構成された空気導入部と、車室内と連通された空気排出口を有して構成された空気排出部とが設けられており、この空気導入部と空気排出部とは連通されている。また、空気導入部には、芳香収容部が連通されており、この芳香収容部には、芳香を発生可能な芳香発生部が収容されている。そして、この構成において、車両に設けられた空気調和装置が作動すると、これに伴って空気流れ形成手段が空気導入部から空気排出部に空気流れを形成する。これにより、芳香発生部から発生された芳香が芳香収容部から空気導入部に流れ込み、空気導入部に流れ込んだ芳香が空気排出部を介して車室内に放出される。
ところで、芳香剤の香りの持続性は有限のものであり、一定の使用時間の経過後には芳香剤を交換若しくは補充する必要がある。この点、請求項2に記載の芳香発生装置では、芳香発生部を収容するための芳香収容部は、インストルメントパネルの内部にこのインストルメントパネルの車室側壁部と連続して設けられている。この構成によれば、芳香収容部がインストルメントパネルの車室側壁部に近づけて配置されるため、例えば、インストルメントパネルの車室側壁部に芳香収容部を開閉するための開閉部等を設ければ、この開閉部等によって芳香収容部を開閉することで車室内側から芳香収容部内の芳香発生部の交換若しくは補充を容易に行うことができる。
請求項3に記載の芳香発生装置は、請求項1又は請求項2に記載の芳香発生装置において、前記芳香収容部は、車室と前記車室側壁部を隔てて設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の芳香発生装置では、芳香収容部が車室とインストルメントパネルの車室側壁部を隔てて設けられている。従って、このインストルメントパネルの車室側壁部に芳香収容部を開閉するための開閉部等を設けるだけの簡単な構成により、車室内側から芳香収容部内の芳香発生部の交換若しくは補充を容易に行うことが可能となる。
請求項4に記載の芳香発生装置は、請求項3に記載の芳香発生装置において、前記車室側壁部には、前記芳香収容部を開閉するための開閉部が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の芳香発生装置では、インストルメントパネルの車室側壁部に芳香収容部を開閉するための開閉部が設けられている。従って、この開閉部を用いて芳香収容部の開閉を行うことで、車室内側から芳香収容部内の芳香発生部の交換若しくは補充を容易に行うことができる。
請求項5に記載の芳香発生装置は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の芳香発生装置において、前記空気排出口は、前記車室側壁部に開口されていることを特徴とする。
請求項5に記載の芳香発生装置では、空気排出部の空気排出口は、インストルメントパネルの車室側壁部に開口されている。従って、空気排出部の空気排出口は、一般にインストルメントパネルの内奥方に配置される空気調和装置の内気導入用の空気取入口と離間して配置される。これにより、芳香発生部からの芳香の一部が内気導入用の空気取入口を介して空気調和装置内に直接的に取り入れられることを抑制でき、空気調和装置内に芳香が染み付くことを抑制することができる。
請求項6に記載の芳香発生装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の芳香発生装置において、前記空気導入部は、前記空気調和装置の室温検出センサが配置されたセンサ配置部として構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の芳香発生装置では、空気調和装置の室温検出センサが配置されたセンサ配置部が設けられているが、このセンサ配置部は、空気調和装置において車室内の温度を検出するための既存の構成である。従って、この既存の構成のセンサ配置部を用いることで、空気調和装置に大きな構造変更を伴うことなく芳香発生装置を構成することができる。
請求項7に記載の芳香発生装置は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の芳香発生装置において、前記空気導入口には、前記空気導入部内の空気の車室内への流出を防止するための逆流防止手段が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の芳香発生装置では、空気導入部に空気導入部内の空気の車室内への流出を防止するための逆流防止手段が設けられている。従って、空気導入部に流れ込んだ芳香が空気導入口から車室内に逆流されることを防止できる。これにより、車室内の座席や内装部材等に芳香が染み付くことも抑制することができる。
以上詳述したように、本発明によれば、芳香剤の交換若しくは補充を容易に行うことができ、しかも、空気調和装置等への芳香の染み付きも抑制することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10を含んで構成された空気調和装置60の全体構成図、図2には、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10の構成図(図1の要部拡大図)、図3には、本発明の一実施形態に係る空気調和装置60を備えた車両100の車室内の構成を示す斜視図がそれぞれ示されている。なお、これらの図において示される矢印Fr、矢印Out、矢印Upは、それぞれ車両前後方向前側、車両幅方向外側、車両上下方向上側を示している。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10は、後述する空気調和装置60の一部に含まれている。この芳香発生装置10は、図2に示されるように、センサケース12と、アスピレータホース16と、アスピレータ18と、リターンホース20と、空気排出部22とを含んで構成されている。
センサケース12は、車室102内に設けられたインストルメントパネル104の内部に設けられている。センサケース12には、いずれも車両前後方向に延在する筒状のセンサ配置部24(空気導入部)と芳香収容部26とが一体的に設けられている。
センサ配置部24は、インストルメントパネル104の車室102側に位置される車室側壁部106と一体的に構成され、この車室側壁部106と連続して設けられている。また、センサ配置部24は、車室側壁部106に開口する空気導入口28を有して構成されている。この空気導入口28は、車室側壁部106に形成された複数のスリットにより構成されている。また、センサ配置部24の内部の空気導入口28側(上流側)には、センサ配置部24内の空気の車室102内への流出を防止するための逆流防止弁30(逆流防止手段)が設けられている。逆流防止弁30は、図示しないストッパ等により車室102側への回動が規制されるように構成されている。
また、センサ配置部24の内部には、車室102内の温度を検出するための室温検出センサ32が配置されている。この室温検出センサ32は、センサ配置部24内の温度に応じた信号を後述する空気調和装置60の制御装置に出力するように構成されている。また、センサ配置部24には、接続部34が設けられており、この接続部34には、アスピレータホース16の一端側が連通接続されている。
芳香収容部26は、センサ配置部24と車室側壁部106の延在方向(車両上下方向下方)に隣接して設けられている。この芳香収容部26は、インストルメントパネル104の車室側壁部106と一体的に構成され、この車室側壁部106と連続して設けられている。また、芳香収容部26は、車室102と車室側壁部106を隔てて設けられている。この車室側壁部106には、芳香収容部26を開閉するためのドア36(開閉部)が設けられている。
また、芳香収容部26の内部空間は、センサケース12に設けられた隔壁部38によってセンサ配置部24の内部空間と区画されており、芳香収容部26は、この隔壁部38の一部に形成された連通孔40を介してセンサ配置部24と連通されている。そして、この芳香収容部26には、芳香発生部としての芳香剤27が収容されている。
芳香剤27は、液状のもの固体状のものなどが用いられ、芳香を発生する構成とされている。なお、芳香剤27としては、芳香を常時発生する構成のものに限らず、例えば、熱電素子等によって加熱されたことに応じて芳香を発生する構成のものが用いられていても良い。
アスピレータ18(空気流れ形成手段)は、後述する空気調和装置60に設けられた通風ダクト62の側壁部64に一体的に設けられている。アスピレータ18は、通風ダクト62の内部と一次空気導入口42を介して連通された一次空気導入部44を有して構成されている。この一次空気導入部44には、二次空気吸入ノズル46と、ベンチュリ部48とが設けられている。
二次空気吸入ノズル46には、上述のセンサ配置部24の接続部34と連通接続されたアスピレータホース16の他端側が連通接続されている。一方、ベンチュリ部48には、リターンホース20の一端側が連通接続されている。
空気排出部22は、インストルメントパネル104の内部に設けられると共に、このインストルメントパネル104の車室側壁部106と一体的に構成されている。空気排出部22には、接続部50が設けられており、この接続部50には、リターンホース20の他端側が連通接続されている。また、空気排出部22は、車室側壁部106に開口する空気排出口52を有して構成されている。この空気排出口52は、車室側壁部106に形成された複数のスリットにより構成されている。
なお、この芳香発生装置10を含んで構成された空気調和装置60は、次の如く構成されている。すなわち、図1に示されるように、空気調和装置60は、通風ダクト62を有して構成されている。通風ダクト62の上流側には、外気導入用の空気取入口66、内気導入用の空気取入口68、内外気切換ダンパ70が設けられている。内外気切換ダンパ70は、空気取入口66,68のそれぞれを切り換えて開閉するように構成されている。
また、通風ダクト62の下流側には、デフロスタ吹出口72(センタデフロスタ吹出口72A及びサイドデフロスタ吹出口72B)、レジスタ吹出口74(センタレジスタ吹出口74A、サイドレジスタ吹出口74B)、足元吹出口76(前席側の足元吹出口76A及び、後席側の足元に開口された後席足元吹出口76B)、モード切換ダンパ78が設けられている。モード切換ダンパ78は、デフロスタ吹出口72、レジスタ吹出口74、足元吹出口76のそれぞれを切り換えて開閉するように構成されている。
また、通風ダクト62内には、ブロワファン80を備えたブロワモータ82、導入空気を除湿冷却するためのエバポレータ84、導入空気を加熱するためのヒータコア86、導入空気のヒータコア86への送風量を調節するためのエアミックスダンパ88がそれぞれ設けられている。
次に、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10の作用について説明する。
本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、空気調和装置60のブロワモータ82が作動すると、外気導入用の空気取入口66若しくは内気導入用の空気取入口68から通風ダクト62内に空気が導入され、この導入空気がエバポレータ84、ヒータコア86を介してデフロスタ吹出口72、レジスタ吹出口74、足元吹出口76に送風され、これらの吹出口のいずれかから車室102内に空調風として吹き出しされる。
一方、空気調和装置60が作動して、上述の如く、通風ダクト62内に空気流れが形成されると、この通風ダクト62内の空気の一部が一次空気として一次空気導入口42を介してアスピレータ18の一次空気導入部44に導入され、この一次空気は、ベンチュリ部48からリターンホース20及び空気排出部22を通じ空気排出口52から車室102内に吹き出しされる。
また、このようにして、アスピレータ18から空気排出口52に一次空気の流れが形成されると、一次空気がベンチュリ部48を流れるときのベンチュリ効果によって、二次空気吸入ノズル46が負圧となる。これにより、車室102内の空気が二次空気として空気導入口28からセンサ配置部24、アスピレータホース16を介して二次空気吸入ノズル46に吸入される。そして、この二次空気は、上述の一次空気と共にベンチュリ部48からリターンホース20及び空気排出部22を通じ空気排出口52から車室102内に吹き出しされる。
また、このときには、芳香剤27から発生された芳香が芳香収容部26からセンサ配置部24に流れ込み、センサ配置部24に流れ込んだ芳香が二次空気によって搬送されて空気排出口52から車室102内に放出される。これにより、車室102内に芳香が提供される。
ところで、芳香剤27の香りの持続性は有限のものであり、一定の使用時間の経過後には芳香剤27を交換若しくは補充する必要がある。この点、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、センサ配置部24は、インストルメントパネル104の内部に車室側壁部106と連続して設けられており、芳香剤27を収容するための芳香収容部26は、この車室側壁部106と連続して設けられたセンサ配置部24と一体的に且つ車室側壁部106の延在方向(車両上下方向)に隣接して設けられている。また、芳香収容部26は、インストルメントパネル104の内部にこのインストルメントパネル104の車室側壁部106と連続して設けられている。
この構成によれば、芳香収容部26がインストルメントパネル104の車室側壁部106に近づけて配置されるため、本実施形態のように、インストルメントパネル104の車室側壁部106に芳香収容部26を開閉するためのドア36等を設ければ、このドア36等によって芳香収容部26を開閉することで車室102内側から芳香収容部26内の芳香剤27の交換若しくは補充を容易に行うことができる。
特に、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、芳香収容部26がインストルメントパネル104の車室側壁部106の中央部に設けられており、乗員から手が届きやすい位置に配置されている。従って、車室102内側から芳香収容部26内の芳香剤27の交換若しくは補充も容易である。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、空気排出部22の空気排出口52は、インストルメントパネル104の車室側壁部106に開口されている。従って、空気排出部22の空気排出口52は、一般にインストルメントパネル104の内奥方に配置される空気調和装置60の内気導入用の空気取入口68と離間して配置される。これにより、芳香剤27からの芳香の一部が内気導入用の空気取入口68を介して空気調和装置60内に直接的に取り入れられることを抑制でき、空気調和装置60内に芳香が染み付くことを抑制することができる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、空気調和装置60が作動しているときのみ芳香が車室102内に放出される(つまり、乗員が乗っていないときには芳香が車室102内に放出されない)ため、車室102内の座席や内装部材等に芳香が染み付くことも抑制することができる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、センサ配置部24にセンサ配置部24内の空気の車室102内への流出を防止するための逆流防止弁30が設けられている。これにより、センサ配置部24に流れ込んだ芳香が空気導入口28から車室102内に逆流されることを防止できる。従って、この逆流防止弁30によっても、車室102内の座席や内装部材等に芳香が染み付くことを抑制することができる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、芳香剤27が、インストルメントパネル104の内部にビルトインされているため、芳香剤27の追加に伴いインストルメントパネル104の見栄えが損なわれることも防止できる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、空気調和装置60が作動しているときのみ芳香が車室102内に放出されるため、芳香剤27の寿命を伸長できる。
このように、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10によれば、芳香剤27の交換容易性の向上、インストルメントパネル104の見栄えの向上、芳香剤27の寿命の伸長、芳香の染み付きの抑制の全てを同時に満たすことができる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10によれば、これらの作用に加え、以下の作用を奏することができる。すなわち、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10によれば、芳香収容部26は、センサ配置部24と空気排出部22とを繋ぐ通路と連通されており、空気調和装置60の通風ダクト62とは別の通路に設けられている。つまり、芳香収容部26は、デフロスタ吹出しモードやレジスタ吹出しモード等の各モード切換状態であっても、空気調和装置60が作動しているときには車室102内へ空気が吹き出しされる通路に設けられている。これにより、デフロスタ吹出しモードやレジスタ吹出しモード等のモード切換状態等の作動条件に拘束されることなく、空気調和装置60が作動しているときには芳香を車室102内に放出できる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、芳香収容部26が車室102とインストルメントパネル104の車室側壁部106を隔てて設けられている。従って、本実施形態のように、インストルメントパネル104の車室側壁部106に芳香収容部26を開閉するためのドア36等を設けるだけの簡単な構成により、車室102内側から芳香収容部26内の芳香剤27の交換若しくは補充を容易に行うことが可能となる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、車室102内の温度を検出するための室温検出センサ32が配置されたセンサ配置部24が設けられているが、このセンサ配置部24は、空気調和装置60において車室102内の温度を検出するための既存の構成である。従って、この既存の構成のセンサ配置部24を用いることで、空気調和装置60に大きな構造変更を伴うことなく芳香発生装置10を構成することができる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、空気調和装置60の通風ダクト62と連通されたアスピレータ18を利用してセンサ配置部24から空気排出部22に空気流れを形成することができる。従って、空気調和装置60に既存のアスピレータ18を利用することにより、センサ配置部24から空気排出部22に空気流れを形成するための特別な構成を追加する必要が無く、空気調和装置60に大きな構造変更を伴うことなく芳香発生装置10を構成することができる。
また、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10では、センサケース12とアスピレータ18とはアスピレータホース16により接続され、アスピレータ18と空気排出部22とはリターンホース20により接続されている。従って、いずれも屈曲自在なホースにより接続されるので、センサケース12及び空気排出部22の配置、ひいては、空気導入口28及び空気排出口52の配置の自由度も向上する。
次に、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10の変形例について説明する。
上記実施形態では、芳香収容部26が、センサ配置部24と一体的に且つ車室側壁部106の延在方向に隣接して設けられて車室側壁部106と連続されていたが、次のように変形されていても良い。
図4,図5には、本発明の一実施形態に係る芳香発生装置10の変形例が示されている。つまり、図4に示される変形例では、芳香収容部26が、センサ配置部24と車両上下方向に離間されているがセンサ配置部24と一体的に設けられており、インストルメントパネル104の車室側壁部106と連続されている。このようにしても、車室102内側から芳香収容部26内の芳香剤27の交換若しくは補充を容易に行うことができる。
また、図5に示される変形例では、芳香収容部26が、センサ配置部24と車両上下方向に離間され且つセンサ配置部24と別体に設けられており、センサ配置部24と接続ホース90により連通されている。なお、芳香収容部26は、インストルメントパネル104の車室側壁部106と連続して設けられている。このようにしても、車室102内側から芳香収容部26内の芳香剤27の交換若しくは補充を容易に行うことができる。
また、上記実施形態では、芳香収容部26がセンサ配置部24と車両上下方向に隣接して設けられていたが、芳香収容部26は、センサ配置部24と車両幅方向に隣接して設けられていても良い。
また、上記実施形態では、方向収容部26がインストルメントパネル104の車室側壁部106と一体的に形成されることで連続されていたが、方向収容部26は、インストルメントパネル104の車室側壁部106と別体に形成されて連続されていても良い。
また、上記実施形態では、芳香収容部26の内部空間がセンサ配置部24の内部空間と隔壁部38により区画されて構成されていたが、芳香収容部26の内部空間とセンサ配置部24の内部空間とは隔壁部38により区画されずに一体化されていても良い。
また、上記実施形態では、芳香収容部26を開閉するためのドア36がインストルメントパネル104の車室側壁部106と一体的に形成されていたが、芳香収容部26を開閉するためのドア36は、インストルメントパネル104の車室側壁部106と取り外し可能に別体に形成されていても良い。
10 芳香発生装置
18 アスピレータ(空気流れ形成手段)
22 空気排出部
24 センサ配置部(空気導入部)
26 芳香収容部
27 芳香剤(芳香発生部)
28 空気導入口
30 逆流防止弁(逆流防止手段)
32 室温検出センサ
36 ドア(開閉部)
52 空気排出口
60 空気調和装置
62 通風ダクト
102 車室
104 インストルメントパネル
106 車室側壁部
18 アスピレータ(空気流れ形成手段)
22 空気排出部
24 センサ配置部(空気導入部)
26 芳香収容部
27 芳香剤(芳香発生部)
28 空気導入口
30 逆流防止弁(逆流防止手段)
32 室温検出センサ
36 ドア(開閉部)
52 空気排出口
60 空気調和装置
62 通風ダクト
102 車室
104 インストルメントパネル
106 車室側壁部
Claims (7)
- 車室内に設けられたインストルメントパネルの内部に前記インストルメントパネルの車室側壁部と連続して設けられ、前記車室側壁部に開口する空気導入口を有して構成された空気導入部と、
前記インストルメントパネルの内部に前記空気導入部と一体的に又は前記車室側壁部の延在方向に隣接して設けられると共に前記空気導入部と連通され、芳香を発生可能な芳香発生部を収容するための芳香収容部と、
前記インストルメントパネルの内部に設けられると共に前記空気導入部と連通され、且つ、車室内と連通された空気排出口を有して構成された空気排出部と、
車両に設けられた空気調和装置の作動に伴って前記空気導入部から前記空気排出部に空気流れを形成するための空気流れ形成手段と、
を備えることを特徴とする芳香発生装置。 - 車室内に設けられたインストルメントパネルの内部に設けられ、前記インストルメントパネルの車室側壁部に開口する空気導入口を有して構成された空気導入部と、
前記インストルメントパネルの内部に前記車室側壁部と連続して設けられると共に前記空気導入部と連通され、芳香を発生可能な芳香発生部を収容するための芳香収容部と、
前記インストルメントパネルの内部に設けられると共に前記空気導入部と連通され、且つ、車室内と連通された空気排出口を有して構成された空気排出部と、
車両に設けられた空気調和装置の作動に伴って前記空気導入部から前記空気排出部に空気流れを形成するための空気流れ形成手段と、
を備えることを特徴とする芳香発生装置。 - 前記芳香収容部は、車室と前記車室側壁部を隔てて設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の芳香発生装置。
- 前記車室側壁部の少なくとも一部には、前記芳香収容部を開閉するための開閉部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の芳香発生装置。
- 前記空気排出口は、前記車室側壁部に開口されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の芳香発生装置。
- 前記空気導入部は、前記空気調和装置の室温検出センサが配置されたセンサ配置部として構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の芳香発生装置。
- 前記空気導入部には、前記空気導入部内の空気の車室内への流出を防止するための逆流防止手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の芳香発生装置。
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- 2006-12-28 JP JP2006355717A patent/JP2008162475A/ja active Pending
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