JP2002137631A - 香り発生装置 - Google Patents

香り発生装置

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JP2002137631A
JP2002137631A JP2000336343A JP2000336343A JP2002137631A JP 2002137631 A JP2002137631 A JP 2002137631A JP 2000336343 A JP2000336343 A JP 2000336343A JP 2000336343 A JP2000336343 A JP 2000336343A JP 2002137631 A JP2002137631 A JP 2002137631A
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scent
blowing
scent component
valve
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JP2000336343A
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Yoshinobu Suzuki
義信 鈴木
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Denso Corp
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内へ空気を送風する送風手段と組み合わせ
て使用される香り発生装置において、送風量の変化に連
動して室内への香り成分の放出を制御する。 【解決手段】 香り成分発生部17と、香り成分発生部
17からの香り成分を室内へ放出する放出流路21、2
4と、放出流路21、24に設けられ、送風手段14の
送風量の変化に応動して開閉作動する弁手段22、26
とを備え、送風手段14の送風量が弱風量であるとき
に、弁手段22、26を開状態にして香り成分発生部1
7からの香り成分を放出流路21、24から室内へ放出
するようになっており、送風手段14の送風量が強風量
であるときは、弁手段22を閉状態にして香り成分の室
内への放出を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的に言って香
り発生装置に関するもので、特に車両用空調装置、車両
用空気清浄器のように送風手段を持つ空調手段に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車室内空間に臭いを発生させるも
のとしては、ガラスなどの容器内に、液体、ゲル、粒な
どの芳香剤を収納したものが一般的である。これらの芳
香剤装置は安価である反面、香りの発生機構は自然の拡
散にまかせているので、車室内への香り放出の制御がで
きない。そのため、乗員にとって臭いが強すぎたり、あ
るいは、香り成分の放出が常に続けられるので、香り成
分が短期間でなくなってしまうといった不具合が生じや
すい。
【0003】このような不具合を解消するために、例え
ば、実開昭63−156643号公報では、芳香剤装置
の開口部を空調装置のエアダクト内に設置し、この開口
部を開閉可能とした構成のものが提案されている。更
に、特開平4−170964号公報では、香り成分の放
出時間を間欠的に自動制御するものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報の従
来技術では、車室内への送風量の変化に関係なく開口部
の開口状態を維持するので、空調システムの送風手段が
強風量(Hi)の状態で運転されるときには香り成分の
放出が促進され、臭いが強すぎたり、香り成分が短期間
でなくなってしまうという不具合が生じる。
【0005】また、従来技術では、香り成分を放出する
開口部を開閉するための電気的機構(電磁弁やモータア
クチュエータ等)を必要とするので、コストアップを招
く。
【0006】本発明は上記点に鑑みて、室内へ空気を送
風する送風手段と組み合わせて使用される香り発生装置
において、室内への送風量の変化に連動して、室内への
香り成分の放出を制御することを目的とする。
【0007】また、本発明は、電気的開閉機構を必要と
しない低コストの香り発生装置を提供することを他の目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、送風手段(14)の送
風量が弱風量であるときに、香り成分発生部(17)か
らの香り成分を室内へ放出し、送風手段(14)の送風
量が強風量であるときは、香り成分の室内への放出を停
止することを特徴とする。
【0009】これにより、空調用の送風手段による室内
への送風量の変化に連動して、弱風量時に香り成分を室
内へ放出し、強風量時には室内へ香り成分の放出を停止
することができる。そのため、強風量時に香り成分の放
出が過度に促進され、臭いが強すぎたり、香り成分が短
期間でなくなってしまうという不具合を防止できる。
【0010】請求項2に記載の発明では、香り成分発生
部(17)と、香り成分発生部(17)からの香り成分
を室内へ放出する放出流路(21、24)と、放出流路
(21、24)に設けられ、送風手段(14)の送風量
の変化に応動して開閉作動する弁手段(22、26)と
を備え、送風手段(14)の送風量が弱風量であるとき
に、弁手段(22、26)を開状態にして香り成分発生
部(17)からの香り成分を放出流路(21、24)か
ら室内へ放出するようになっており、送風手段(14)
の送風量が強風量であるときは、弁手段(22)を閉状
態にして香り成分の室内への放出を停止することを特徴
とする。
【0011】これにより、送風手段(14)の送風量の
変化に応動する弁手段(22、26)を用いて、請求項
1の作用効果を発揮できる。
【0012】請求項3に記載の発明では、送風手段(1
4)の停止時にも、弁手段(22、26)を閉状態にし
て香り成分の室内への放出を停止することを特徴とす
る。
【0013】これにより、強風量時の他に、香り成分放
出の必要性の低い送風停止時にも香り成分の放出を停止
して、香り成分の無駄な放出をより一層抑制できる。
【0014】請求項4に記載の発明のように、弁手段
(22、26)は、送風手段(14)の送風量変化に伴
って発生する圧力変化に応動するものとして構成でき
る。
【0015】請求項5に記載の発明では、請求項4にお
いて、弁手段(22、26)は、圧力変化とばね手段
(22b、26b)のばね力とのバランスにより変位す
る弁体(22a、26a)を有する機械的機構から構成
されることを特徴とする。
【0016】これにより、香り成分の放出制御の機構
を、電磁弁やモータアクチュエータ等の電気的機構を必
要とせずに安価に構成できる。
【0017】請求項6に記載の発明では、請求項5にお
いて、弁手段(22)は、上記の圧力変化に応動して、
送風手段(14)の送風停止時に閉状態となり、送風手
段(14)の弱風量時に開状態となり、送風手段(1
4)の強風量時に再度閉状態となるように、多段階の流
路切替を行うように構成されていることを特徴とする。
【0018】これにより、1つの弁手段(22)を用い
た簡単な構成で、送風停止→弱風量→強風量に至る送風
量変化に対応した香り成分の放出制御を適切に行うこと
ができる。
【0019】請求項7に記載の発明では、送風手段(1
4)の送風経路に通風抵抗体(16)が配置されている
空調手段(10)と組み合わせて使用される香り発生装
置であって、放出流路(21、24)の一端側は、送風
経路のうち通風抵抗体(16)の上流部に連通し、他端
側は通風抵抗体(16)の上流部より圧力が低くなる部
位に連通し、香り成分発生部(17)からの香り成分を
送風手段(14)の送風空気に混ぜて室内へ放出するこ
とを特徴とする。
【0020】これにより、送風手段(14)の送風経路
における通風抵抗体(16)の上流部(高圧部)の圧力
を利用して、放出流路(21、24)に空気を流して、
香り成分を送風空気に混ぜて室内へ放出することができ
る。
【0021】請求項8に記載の発明では、請求項7にお
いて、放出流路(21、24)の他端側は送風手段(1
4)の吸入側に連通していることを特徴とする。
【0022】これにより、通風抵抗体(16)の上流部
(高圧部)と送風手段(14)の吸入側(低圧部)との
間の大きな圧力差を利用して、放出流路(21、24)
に十分な量の空気を流がすことができる。
【0023】請求項9に記載の発明のように、弁手段
に、送風手段(14)の空気吸入側の吸入負圧に応動す
る開閉弁(26)を包含するようにしてもよい。
【0024】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は第1実施
形態であり、本発明を車両用空気清浄器10に適用した
例である。空気清浄器10は樹脂等で成形された箱状の
ケース11を有し、このケース11には車室内空気の吸
入口12と車室内への清浄空気の吹出口13が設けてあ
る。
【0026】また、ケース11内には遠心式ファンから
構成された送風ファン14が配置してあり、この送風フ
ァン14によって吸入口12から空気がケース11内に
吸入され、そして、ケース11内部を吹出口13へ向か
って空気が送風される。送風ファン14はモータ15に
より回転駆動される。
【0027】ケース11内において送風ファン14の下
流側に空気清浄用フィルタ16がケース11内流路を横
断するように配置されている。図示の例では、フィルタ
16の濾過面積の拡大のために、フィルタ16はケース
11内流路に斜め配置されている。フィルタ16は、例
えば、波板状の濾紙等により構成され空気中の異物等を
除去する。
【0028】ケース11において、吸入口12および吹
出口13の形成面(図1の上側面)と反対側の面(図1
の下側面)の外側に香り成分発生部17が配置してあ
る。この発生部17内には適宜の芳香剤、アロマオイル
等の香り成分を入れた香りカセット18が収納してあ
る。発生部17に開閉可能な蓋部材(図示せず)等の脱
着手段を備えることにより、香りカセット18の交換を
簡便にできるようになっている。
【0029】ケース11内の流路において、送風ファン
14の吹出側と、通風抵抗体となるフィルタ16の上流
側との間に第1開口部19および第2開口部20を開口
している。ここで、第1、第2開口部19、20は、図
示のように空気流れ方向の前後に配置せずに、空気流れ
方向の同一位置に隣接配置してもよい。
【0030】第1開口部19は連通ダクト21により香
り成分発生部17の空気入口17a側に連通している。
連通ダクト21の途中には第1開閉弁22が配置されて
いる。この第1開閉弁22は図2に拡大図示するように
弁体22aと、この弁体22aに対して開弁方向のばね
力を加えるばね手段としてのコイルばね22bとを有し
ている。
【0031】コイルばね22bは連通ダクト21の途中
のばね収容室22cに配置され、また、第1開閉弁22
において、弁体22aの背圧室22d側に第2開口部2
0が圧力導入ダクト23を介して連通している。
【0032】弁体22aの一方の面にはばね収容室22
cの圧力P1が作用し、一方、弁体22aの他方の面に
は背圧室22dの圧力P2が作用するので、弁体22a
はコイルばね22bのばね力と、両室22c、22d間
の圧力差(P2−P1)とに応じて図2の矢印A,B方
向に変位するようになっている。
【0033】香り成分発生部17の空気出口17bは連
通ダクト24により香り放出口25に連通している。こ
の香り放出口25は送風ファン14の吸入側、すなわ
ち、吸入口12の近傍部位に配置してある。そして、連
通ダクト24のうち、香り放出口25の近傍位置に第2
開閉弁26が配置されている。
【0034】この第2開閉弁26は図3に拡大図示する
ように、弁体26aと、この弁体26aに対して閉弁方
向のばね力を加えるばね手段としてのコイルばね26b
と、弁体26aが着座する弁座部26cとを有してい
る。弁体26aは送風ファン14の吸入側に近接配置さ
れているので、送風ファン14の吸入負圧が弁体26a
の一面に直接作用するので、送風ファン14の吸入負圧
の大きさとコイルばね26bのばね力とに応じて弁体2
6aが図3の矢印C,D方向に変位するようになってい
る。第1、第2開閉弁22、26の弁体22a、26a
は例えば樹脂等により断面円形状に成形されている。
【0035】なお、空気清浄器10は送風ファン駆動モ
ータ15の回転数を制御する制御装置27を備えてお
り、この制御装置27に風量切替スイッチ28の操作信
号が入力される。この風量切替スイッチ28は本例で
は、停止(OFF)、弱風量(Lo)、強風量(Hi)
の操作信号を出すようになっており、この操作信号に応
じてモータ15の回転数が制御装置27により制御さ
れ、それにより、送風ファン14の送風量が制御され
る。
【0036】次に、第1実施形態の作動を説明すると、
風量切替スイッチ28を停止位置から弱風量または強風
量の位置に操作することにより、制御装置27はこの弱
風量または強風量の操作位置に応じた駆動信号をモータ
15に加えて、モータ15を所定の低速回転または高速
回転させる。
【0037】これにより、送風ファン14が作動して、
車室内空気が吸入口12よりケース11内に吸入され、
吸入空気は空気清浄用フィルタ16を通過して清浄とな
り、その後に清浄空気は吹出口13から車室内へ吹き出
す。
【0038】ところで、空気清浄器10の送風ファン1
4の停止時には、送風ファン14の吸入負圧が第2開閉
弁26の弁体26aに作用しないので、弁体26aはコ
イルばね26bのばね力によって図3の矢印C方向に押
圧されて実線位置となり、弁座部26cに着座する。そ
のため、弁体26aにより連通ダクト24の流路が閉塞
される。従って、香り成分発生部17からの香り成分が
香り放出口25から放出されることがない。
【0039】なお、送風ファン14の停止時には第1開
閉弁22の上下両側の室22c、22dの圧力P1,P
2が同一圧力になっているので、第1開閉弁22におい
ては、弁体22aがコイルばね22bのばね力によって
図2の矢印A方向に押圧されて実線位置となり、連通ダ
クト21側の流路を開放する。
【0040】ここで、香り成分発生部17は連通ダクト
21側の流路を介して第1開口部19に連通している
が、連通ダクト21に空気流れがないので、香り成分発
生部17からの香り成分が連通ダクト21を通過して第
1開口部19から放出される量は僅少に抑えることがで
き、香り成分の放出を実質的に停止状態とすることがで
きる。
【0041】次に、風量切替スイッチ28の操作信号に
よりモータ15を低速回転させ、送風ファン14の送風
量を弱風量(Lo)に設定すると、この弱風量による送
風ファン14の吸入負圧により第2開閉弁26の弁体2
6aが弁座部26cから開離して図3の矢印D方向に移
動するようにコイルばね2のばね力が設定してある。こ
のため、弱風量時には弁体26aが図3の破線位置イに
移動して、連通ダクト24の流路を開放する。
【0042】この連通ダクト24の流路開放により第1
開口部19から連通ダクト21、香り成分発生部17お
よび連通ダクト24を通過して香り放出口25に至る流
路が形成されるので、この流路を空気が流れる。すなわ
ち、送風ファン14の送風空気の一部が第1開口部19
へ流入し、連通ダクト21を通過して香り成分発生部1
7に到達し、ここで、香りカセット18の香り成分が送
風空気中に混ざり、この香り成分が混ざった空気が連通
ダクト24を通過して香り放出口25から送風ファン1
4の吸入側に放出される。
【0043】そして、香り放出口25から放出された香
り成分は送風ファン14の送風空気とともに吹出口13
から車室内へ放出される。
【0044】ところで、第1開閉弁22においてばね収
容室22cの圧力P1は上記空気流れによる圧損分だけ
背圧室22dの圧力P2より低下する。しかし、弱風量
(Lo)時では連通ダクト21での圧損が小さいので、
両室22c、22d間の圧力差(P2−P1)がコイル
ばね22bのばね力により小さい。このため、第1開閉
弁22の弁体22aはコイルばね22bのばね力により
図2の実線位置を維持するので、連通ダクト21の流路
開放状態が維持される。
【0045】次に、風量切替スイッチ28の操作信号に
よりモータ15を高速回転させ、送風ファン14の送風
量を強風量(Hi)に設定すると、この強風量による送
風ファン14の吸入負圧により第2開閉弁26の弁体2
6aは、連通ダクト24の流路開放状態を維持する。
【0046】一方、第1開閉弁22においては、強風量
(Hi)時には、フィルタ16の上流部の圧力が上昇
し、このフィルタ上流部の圧力が圧力導入ダクト23を
通して背圧室22dに加わり、背圧室22dの圧力P2
が上昇する。これに対し、連通ダクト21では風量増加
により圧損が増大するので、圧力P2に対する、ばね収
容室22cの圧力P1の低下度合いが大きくなる。
【0047】この結果、両室22c、22d間の圧力差
(P2−P1)がコイルばね22bのばね力より大きく
なるので、この圧力差(P2−P1)がコイルばね22
bのばね力に打ち勝って弁体22aを図2の破線位置ロ
に移動させる。これにより、弁体22aが連通ダクト2
1の流路を閉塞する。
【0048】このため、強風量(Hi)時には連通ダク
ト21を通って香り成分発生部17に空気が流入するこ
とを防止できるので、香り成分発生部17からの香り成
分の放出をほとんど抑制できる。このとき、第2開閉弁
26は連通ダクト24の流路の開放状態を維持している
が、香り成分発生部17への空気流入がないので、香り
放出口25からの香り成分の放出は僅少量に抑えること
ができ、香り成分の放出を実質的に停止状態とすること
ができる。
【0049】以上の作動により第1実施形態では次の効
果を発揮できる。
【0050】送風ファン14の停止時および送風量の
強風量(Hi)時に香り成分発生部17からの香り成分
の放出を停止し、送風ファン14の弱風量(Lo)時に
香り成分発生部17からの香り成分を送風空気の流れに
のせて車室内に放出するから、香り成分が必要以上放出
されることを防止して、車室内の香りを長期間持続でき
る。
【0051】つまり、送風ファン14の停止時は室内空
気の清浄化が不要の時であるので、香り成分の車室内へ
の放出も一般には不要である。一方、強風量(Hi)時
には香り成分を放出させると、香り成分発生部17への
空気流入量の増加により香り成分の蒸発量が過剰とな
り、香り成分が短期間で無くなるとともに、車室内での
香りが強くなりすぎるという不具合を生じるが、第1実
施形態によると、弱風量(Lo)時だけに香り成分を送
風空気の流れにのせて車室内に放出するから、この不具
合を回避して適度の香り放出効果を発揮できる。
【0052】送風ファン14の送風量切替に連動し
て、簡単に車室内への香り成分の放出を断続制御でき
る。
【0053】第1、第2開閉弁22、26はともに送
風ファン14の送風量切替に連動する圧力変動を利用し
て開閉作動を行う純機械的な機構であるから、電磁弁や
モータアクチュエータのような電気的作動機構が一切不
要となり、低コストで実施できる。
【0054】送風ファン14の送風量をゆらぎ制御す
れば、車室内への香り成分の放出についてもゆらぎを与
えることができる。車室内への香り成分の放出を常に一
定の調子で続けると、乗員の香りに対する感覚が麻痺し
やすいが、香り成分の放出にゆらぎを与えると、長期に
わたって、新鮮で快適な香り感覚を持続できる。
【0055】(第2実施形態)図4、図5は第2実施形
態であり、第1実施形態の第2開閉弁26を廃止し、そ
の代わりに、第1実施形態の第1開閉弁22に対応する
1つの開閉弁22を、送風ファン14の送風量切替(す
なわち、送風停止、弱風量(Lo)および強風量(H
i)の切替)に連動して弁体22aが多段階に変位する
機構にしている。
【0056】第2実施形態による開閉弁22を具体的に
説明すると、弁体22aはコイルばね22bにより常に
第2開口部20側へ押圧されるようになっている。従っ
て、弁体22aはコイルばね22bのばね力と第2開口
部20から弁体22aに加わる圧力とのバランスにより
弁体22aが連通ダクト21と交差する方向E,F(図
5)に移動するようになっている。
【0057】また、弁体22aには弁体22aの移動方
向E、Fと直交する方向(換言すると、連通ダクト21
の方向)に延びる連通穴22eが開けてある。この連通
穴22eは弁体22aのうち、弁体移動方向の中央部に
配置してある。なお、コイルばね22bの収容室22f
は大気開放口22gにより大気に連通し、常に大気圧に
維持される。
【0058】第2実施形態によると、開閉弁22が上記
のように構成されているため、送風ファン14の送風停
止時には図5(a)に示すように、第2開口部20から
弁体22aに圧力が加わわらないので、弁体22aはコ
イルばね22bのばね力により最も第2開口部20側へ
移動した状態にある。これにより、弁体22aは連通ダ
クト21の流路を閉塞して、香り成分発生部17の香り
成分の車室内への放出を停止する。
【0059】次に、送風ファン14の弱風量(Lo)時
には、この弱風量(Lo)に対応した所定圧力が第2開
口部20から弁体22aに加わるので、図5(b)に示
すように、弁体22aがコイルばね22bを圧縮して第
2開口部20から離れる方向Eに移動する。これによ
り、弁体22aの移動方向中央部の連通穴22eにより
連通ダクト21を開通させることができ、香り成分発生
部17の香り成分を送風空気の流れにのせて車室内に放
出できる。
【0060】次に、送風ファン14の強風量(Hi)時
には、送風量増加により第2開口部20から弁体22a
に加わる圧力が更に上昇するので、図5(c)に示すよ
うに、弁体22aが更にコイルばね22bを圧縮して第
2開口部20から離れる方向Eに移動して、再び、連通
ダクト21の流路を閉塞する。従って、強風量(Hi)
時にも香り成分発生部17の香り成分の車室内への放出
を抑制する。
【0061】このように、第2実施形態によると、1つ
の開閉弁22を用いる簡単な構成で、第1実施形態と同
様の香り成分の放出制御を行うことができる。
【0062】(他の実施形態)なお、上記の実施形態で
は、本発明を空気清浄器10に適用しているが、室内の
温度制御のための熱交換器と送風手段とを有する空調装
置にも本発明は同様に適用できる。空調装置の場合に
は、熱交換器が通風抵抗体となるので、熱交換器上流部
の圧力が送風量変化に連動することを利用して、弁の開
閉を行うことができる。
【0063】また、フィルタ16や熱交換器といった通
風抵抗体における前後の圧力差を利用して、香り成分発
生部17の香り成分を通風抵抗体下流側に放出する構成
とすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の全体構成図である。
【図2】第1実施形態による第1開閉弁の作動説明用の
拡大断面図である。
【図3】第1実施形態による第2開閉弁の作動説明用の
拡大断面図である。
【図4】第2実施形態の全体構成図である。
【図5】第2実施形態による開閉弁の作動説明用の拡大
断面図である。
【符号の説明】
10…空気清浄器、14…送風ファン、17…香り成分
発生部、21、24…連通ダクト(放出流路)、22、
26…開閉弁(弁手段)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内へ空気を送風する送風手段(14)
    と組み合わせて使用される香り発生装置であって、 前記送風手段(14)の送風量が弱風量であるときに、
    香り成分発生部(17)からの香り成分を前記室内へ放
    出し、 前記送風手段(14)の送風量が強風量であるときは、
    前記香り成分の前記室内への放出を停止することを特徴
    とする香り発生装置。
  2. 【請求項2】 室内へ空気を送風する送風手段(14)
    と組み合わせて使用される香り発生装置であって、 香り成分発生部(17)と、 前記香り成分発生部(17)からの香り成分を前記室内
    へ放出する放出流路(21、24)と、 前記放出流路(21、24)に設けられ、前記送風手段
    (14)の送風量の変化に応動して開閉作動する弁手段
    (22、26)とを備え、 前記送風手段(14)の送風量が弱風量であるときに、
    前記弁手段(22、26)を開状態にして前記香り成分
    発生部(17)からの香り成分を前記放出流路(21、
    24)から前記室内へ放出するようになっており、 前記送風手段(14)の送風量が強風量であるときは、
    前記弁手段(22)を閉状態にして前記香り成分の前記
    室内への放出を停止することを特徴とする香り発生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記送風手段(14)の停止時にも、前
    記弁手段(22、26)を閉状態にして前記香り成分の
    前記室内への放出を停止することを特徴とする請求項2
    に記載の香り発生装置。
  4. 【請求項4】 前記弁手段(22、26)は、前記送風
    手段(14)の送風量変化に伴って発生する圧力変化に
    応動することを特徴とする請求項2または3に記載の香
    り発生装置。
  5. 【請求項5】 前記弁手段(22、26)は、前記圧力
    変化とばね手段(22b、26b)のばね力とのバラン
    スにより変位する弁体(22a、26a)を有する機械
    的機構から構成されることを特徴とする請求項4に記載
    の香り発生装置。
  6. 【請求項6】 前記弁手段(22)は、前記圧力変化に
    応動して、前記送風手段(14)の送風停止時に閉状態
    となり、前記送風手段(14)の弱風量時に開状態とな
    り、前記送風手段(14)の強風量時に再度閉状態とな
    るように、多段階の流路切替を行うように構成されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の香り発生装置。
  7. 【請求項7】 前記送風手段(14)の送風経路に通風
    抵抗体(16)が配置されている空調手段(10)と組
    み合わせて使用される香り発生装置であって前記放出流
    路(21、24)の一端側は、前記送風経路のうち前記
    通風抵抗体(16)の上流部に連通し、他端側は前記通
    風抵抗体(16)の上流部より圧力が低くなる部位に連
    通し、 前記香り成分発生部(17)からの香り成分を前記送風
    手段(14)の送風空気に混ぜて前記室内へ放出するこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載
    の香り発生装置。
  8. 【請求項8】 前記放出流路(21、24)の他端側は
    前記送風手段(14)の吸入側に連通していることを特
    徴とする請求項7に記載の香り発生装置。
  9. 【請求項9】 前記弁手段は、前記送風手段(14)の
    空気吸入側の吸入負圧に応動する開閉弁(26)を包含
    していることを特徴とする請求項8に記載の香り発生装
    置。
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