JP2008161740A - 塗布液供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】塗布液が収容され、塗布液流動部18を備えた塗布液収容部材5と、塗布液収容部材5内に挿入され、塗布液収容部材5内に収容された塗布液を、塗布液流動部18を介して外部へと吐出させる塗布液押出部材6とを備える。塗布液収容部材5は、塗布液押出部材6の挿入部9に、挿入部9を介して漏出する塗布液を回収するための塗布液回収部22を備える。
【選択図】図1
Description
塗布液供給装置を、
塗布液が収容され、塗布液流動部を備えた塗布液収容部材と、
前記塗布液収容部材内に挿入され、前記塗布液収容部材内に収容された塗布液を、前記塗布液流動部を介して外部へと吐出させる塗布液押出部材と、
を備え、
前記塗布液収容部材は、前記塗布液押出部材の挿入部に、該挿入部を介して漏出する塗布液を回収するための塗布液回収部を備えた構成としたものである。
前記塗布液回収部は、前記塗布液押出部材を摺動可能にガイドするガイド穴を備えた隔壁部によって前記塗布液収容部材内に形成される排出用塗布液収容室で構成し、
前記排出用塗布液収容室は、前記塗布液を供給及び排出可能な構成を備えるのが好ましい。
前記塗布液押出部材の挿入部側に設けた塗布液供給部と、
前記挿入部とは反対側に設けられ、供給された塗布液が吐出される塗布液吐出部と、
から構成してもよい。
前記排出用塗布液収容室からの塗布液の排出は、前記塗布液吐出部とは別に設けられ、前記排出用塗布液収容室に連通する塗布液排出部を介して行うようにすればよい。
図1は、第1実施形態に係る塗布装置を示す。この塗布装置は、大略、塗布液タンク1と、塗布液供給装置2と、塗布液吐出装置3と、制御装置4とを備える。
まず、塗布液押出部材6を、図2に示すように、最も後退させた位置(塗布液押出部材6の先端面が隔壁部12の吐出用塗布液収容室側の内面と面一となる位置、以下、初期位置という。)に移動させる。このとき、開閉弁21a、21b、21c、21dは全て閉鎖状態としておくが、塗布液押出部材6をスムーズに動作させるために開閉弁21cを開放し、エア排出管19を介して外気を取り込み可能としておいてもよい。
そして、図3に示すように、開閉弁21aを開放し、塗布液供給管17を介して、塗布液タンク1に貯蔵した塗布液を吐出用塗布液収容室13内に供給する。このとき、開閉弁21cを開放し、エア排出管19を介して吐出用塗布液収容室13内の空気を排出する。エア排出管19は、塗布液供給管17とは反対側の位置であって、吐出用塗布液収容室13の最も高い位置に設けられている。したがって、吐出用塗布液収容室13内の空気はスムーズに排出されることになり、内部に残留することがない。なお、開閉弁21cは、エア排出管19から塗布液がこぼれ出ることにより閉鎖し、供給を停止すればよい。また、吐出用塗布液収容室13内に供給された塗布液は、隔壁部12に形成した貫通孔16を介して排出用塗布液収容室14にも流入する(この場合、開閉弁21dを開放しておき、塗布液排出管20から排出用塗布液収容室14内の空気を排出するようにしてもよい。そして、開閉弁21dも、前記開閉弁21cと同様に、塗布液排出管20から塗布液がこぼれ出ることにより閉鎖すればよい。)。
このようにして、(排出用塗布液収容室14を含めて)吐出用塗布液収容室13内に塗布液が供給されれば(この状態では、開放した全ての開閉弁21a、21c(必要に応じて21d)が閉鎖されている。)、図4に示すように、開閉弁21bを開放し、駆動部材7のモータ26を駆動してボールネジ27を回転させることにより、塗布液押出部材6を前進させる。塗布液押出部材6は、吐出用塗布液収容室13内に侵入し、内部に充填された塗布液は、塗布液吐出管18を介して塗布液吐出装置3へと吐出される。この場合、塗布液は、ほぼ吐出用塗布液収容室13内に供給された塗布液から順に、塗布液吐出管18を介して吐出される、いわゆる先入れ先出し方式で吐出される。そして、塗布液吐出装置3では、従来公知のように、例えば、PDPの表面に塗布液がコーティングされる。したがって、吐出用塗布液収容室13内に、古い塗布液が供給されたままとなることがなく、常に良好な状態で塗布作業を行うことが可能となる。またこのとき、開閉弁21cを一定時間開放することにより、エア排出管19を介して塗布液中に混入した空気を上方から排出するようにしてもよい。
塗布液の吐出が完了すれば、図5に示すように、駆動部材7のモータ26を逆転駆動し、塗布液押出部材6を、前記初期位置へと後退させる。また、開閉弁21bを閉鎖する。このとき、開閉弁21aを開放し、塗布液供給管17を介して吐出用塗布液収容室13内への塗布液の供給を開始する。吐出用塗布液収容室13内へは、塗布液押出部材6を後退させて増大した空間体積に合わせて、順次、塗布液が供給されるので、初期準備工程後の塗布液供給工程では、前述のように、開閉弁21cは閉鎖状態に維持することができる。
以上の工程を繰り返すことにより塗布作業が実行される。ところで、塗布液押出部材6の外周面に第1シール部材11が摺接することにより塗布液が固化したり、変性したりすることも想定される。しかしながら、塗布液押出部材6は、塗布液回収部22を貫通して設けられている。すなわち、往復移動する毎に、前記第1シール部材11との摺接部分が洗浄液内に侵入し、塗布液が溶解されることになる。しかも、塗布液回収部22の前方側には排出用塗布液収容室14が設けられている。したがって、固化あるいは変性した塗布液が吐出用塗布液収容室13内に侵入することがなく、塗布作業を長期に亘って良好な状態に維持することができる。
図7は、第2実施形態に係る塗布液供給装置2を示す。この塗布液供給装置2は、前記第1実施形態に係るものとは、排出用塗布液収容室14を備えていない点で相違する。
図9は、第3実施形態に係る塗布液供給装置2を示す。この塗布液供給装置2は、前記第1実施形態に係るものとは、塗布液回収部22を備えていない点で相違する。
2…塗布液供給装置
3…塗布液吐出装置
4…制御装置
5…塗布液収容部材
6…塗布液押出部材
7…駆動部材
8…第1挿通穴
9…第1シール壁
10…段部
11…第1シール部材
12…隔壁部
13…吐出用塗布液収容室
14…排出用塗布液収容室
15…ガイド穴
16…貫通孔
17…塗布液供給管
18…塗布液吐出管
19…エア排出管
20…塗布液排出管
21a、21b、21c、21d、21e、21f…開閉弁
22…塗布液回収部
22a…洗浄室
23…第2シール壁
24…第2挿通穴
25…第2シール部材
26…モータ
27…ボールネジ
28…支持部
29…支持台
30…被塗布部材
31…塗膜
32…ピストン
33…シリンダ
Claims (6)
- 収容される塗布液を吐出可能な塗布液流動部を備えた塗布液収容部材と、
前記塗布液収容部材内に挿入され、前記塗布液収容部材内に収容された塗布液を、前記塗布液流動部を介して外部へと吐出させる塗布液押出部材と、
を備え、
前記塗布液収容部材は、前記塗布液押出部材の挿入部に、該挿入部を介して漏出する塗布液を回収するための塗布液回収部を備えたことを特徴とする塗布液供給装置。 - 前記塗布液回収部は、前記塗布液を溶解させる洗浄液が充填される洗浄室で構成したことを特徴とする請求項1に記載の塗布液供給装置。
- 前記塗布液押出部材は、前記塗布液収容部材の内周面に対して所定間隔を維持しつつ往復移動可能であり、
前記塗布液回収部は、前記塗布液押出部材を摺動可能にガイドするガイド穴を備えた隔壁部によって前記塗布液収容部材内に形成される排出用塗布液収容室で構成し、
前記排出用塗布液収容室は、前記塗布液を供給及び排出可能な構成を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布液供給装置。 - 前記塗布液収容部材の塗布液流動部は、
前記塗布液押出部材の挿入部側に設けた塗布液供給部と、
前記挿入部とは反対側に設けられ、供給された塗布液が吐出される塗布液吐出部と、
からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の塗布液供給装置。 - 前記塗布液収容部材は、前記塗布液供給部とは反対側であって、最も高い位置にエア排出部を備えたことを特徴とする請求項4に記載の塗布液供給装置。
- 前記排出用塗布液収容室への塗布液の供給は、隔壁部に形成した開口部を介して行い、
前記排出用塗布液収容室からの塗布液の排出は、前記塗布液吐出部とは別に設けられ、前記排出用塗布液収容室に連通する塗布液排出部を介して行うようにしたことを特徴とする請求項5に記載の塗布液供給装置。
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