JP2004317213A - 液体吸入吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用したノズルチップを再使用する際、そのノズルチップをチップ装着部に装着する時に、そのノズルチップの先端開口に残留した液体が垂れ落ちることを防止することができる液体吸入吐出装置を提供すること。
【解決手段】液体吸入吐出装置は、着脱自在に装着したノズルチップ300の先端開口301から液体Sを吸入・吐出する。流体を吸入・吐出するポンプ7と、ポンプ7の作動により流体が流入・流出する先端開口322を有し、ノズルチップ300が嵌合により着脱自在に装着されるチップ装着部32と、ポンプ7の作動を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、チップ装着部32の先端部323にノズルチップ300の基端開口部302を嵌合する際、ポンプ7を作動して、吸引するよう制御する。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体吸入吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
着脱自在なノズルチップを装着し、このノズルチップの先端開口から液体を吸入・吐出する液体吸入吐出装置が広く用いられている。ノズルチップは、その基端開口部(上端開口部)が液体吸入吐出装置のチップ装着部に嵌合されることにより、装着される(例えば、特許文献1参照)。このような液体吸入吐出装置では、使用した(液体を吸入・吐出した)ノズルチップを一度取り外した後に再度装着して、再使用することがある。使用したノズルチップの内側の先端開口付近には、液体が多少は残留している。このノズルチップの基端開口部にチップ装着部が挿入・嵌合する時、このノズルチップの内側の圧力が増大するので、この圧力に押されて、ノズルチップの先端開口に残留した液体が垂れ落ちることがある。このような液垂れした液体は、液体吸入吐出装置内に付着して、汚れの原因となるという問題がある。特に、液体にウイルスや細菌等の微生物を含むものを取り扱っている場合には、液体吸入吐出装置内に汚染が生じることもある。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−94844号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、使用したノズルチップを再使用する際、そのノズルチップをチップ装着部に装着する時に、そのノズルチップの先端開口に残留した液体が垂れ落ちることを防止することができる液体吸入吐出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0006】
(1) 着脱自在に装着したノズルチップの先端開口から液体を吸入・吐出する液体吸入吐出装置であって、
流体を吸入・吐出するポンプと、
前記ポンプの作動により流体が流入・流出する開口を有し、前記ノズルチップが嵌合により着脱自在に装着されるチップ装着部と、
前記ポンプの作動を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記チップ装着部の先端部に前記ノズルチップの基端開口部を嵌合する際、前記ポンプを作動して、吸引するよう制御することを特徴とする液体吸入吐出装置。
【0007】
(2) 前記チップ装着部を少なくとも上下方向に移動させる移動手段を有する上記(1)に記載の液体吸入吐出装置。
【0008】
(3) 前記制御手段は、前記移動手段の作動も制御する上記(2)に記載の液体吸入吐出装置。
【0009】
(4) 前記制御手段は、前記チップ装着部の上下方向の位置または移動距離に関する情報に基づいて、前記嵌合の開始を判断し、前記ポンプによる吸引の開始を制御する上記(2)または(3)に記載の液体吸入吐出装置。
【0010】
(5) 同一のノズルチップを複数回使用する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の液体吸入吐出装置。
【0011】
(6) 前記ノズルチップを収納する収納部を有し、
前記収納部に収納されている前記ノズルチップを前記チップ装着部に装着し、当該ノズルチップで前記液体を吸入・吐出した後、当該ノズルチップを前記収納部へ収納し、さらに当該ノズルチップを再び前記チップ装着部に装着する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の液体吸入吐出装置。
【0012】
(7) 同一のノズルチップが再使用される際に、前記ポンプの作動による吸引を行なう上記(5)または(6)に記載の液体吸入吐出装置。
【0013】
(8) 分注装置として用いられる上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の液体吸入吐出装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の液体吸入吐出装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態は、本発明の液体吸入吐出装置を分注装置として用いた実施形態になっている。
【0015】
図1は、本発明の液体吸入吐出装置の実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す液体吸入吐出装置におけるx軸方向移動手段を示す斜視図、図3は、図1に示す液体吸入吐出装置におけるy軸方向移動手段、z軸方向移動手段および液体吸入吐出ヘッドを示す斜視図、図4および図5は、図1に示す液体吸入吐出装置におけるポンプ、チップ装着部およびノズルチップを示す縦断面図である。
【0016】
なお、以下では、説明の都合上、水平な一方向(装置の左右方向)をx軸方向、x軸方向に対し垂直かつ水平な方向(装置の前後方向)をy軸方向、鉛直方向(上下方向)をz軸方向と言う。また、図1中では、液体吸入吐出ヘッド、アーム等の細部を省略して図示する。
【0017】
図1に示すように、分注装置(液体吸入吐出装置)1は、装置本体2と、該装置本体2に対し移動可能に設置された分注ヘッド(液体吸入吐出ヘッド)3とを備えている。この分注装置1は、患者から採取した例えば血液または血清等の血液成分、尿等の液体状の親検体(元検体)を分注して小分けにする(取り分ける)ことにより、検査用の子検体を作成する装置である。
【0018】
装置本体2は、作業台21と、作業台21の後ろ側に立設された機器収納部22と、機器収納部22の上方に設けられた第2の機器収納部23と、第2の機器収納部23の片側の部分から前方に突出する突出部24とを有している。
【0019】
作業台21上には、液体S(液体)を収納する例えば試験管のような容器が複数並べて配置(載置)される。本実施形態では、作業台21上には、複数の試験管を立てた状態で行列状に保持する試験管ラック100を複数載置可能になっている。そして、親検体を収納した試験管や、子検体を収納する試験管は、それぞれ、これらの試験管ラック100に保持される。
【0020】
また、作業台21上における試験管ラック100の後方には、チップラック200を載置可能になっている。チップラック200は、ノズルチップ300を立てた状態で行列状に複数並べて保持し収納するよう、収納部201を有している。
【0021】
装置本体2には、分注ヘッド3を支持するアーム11が設置されている。アーム11は、その長手方向がy軸方向となる姿勢で配置され、その後端部は、機器収納部22に支持されている。機器収納部22には、後述するx軸方向移動手段4が設けられており、この作動により、アーム11は、装置本体2に対しx軸方向に移動する。
【0022】
分注ヘッド3は、アーム11の長手方向、すなわちy軸方向に沿って移動可能に支持されている。分注ヘッド3は、後述するy軸方向移動手段5の作動により、装置本体2に対しy軸方向に移動する。
【0023】
分注ヘッド3は、x軸方向移動手段4およびy軸方向移動手段5の作動の組み合わせにより、作業台21の上方の空間(作業空間)において、xy平面内で移動可能になっている。
【0024】
突出部24の前面には、例えばタッチパネルで構成された表示手段25が設置されている。表示手段25には、例えば各種条件を設定する入力画面等が表示され、操作者は、表示手段25に指で触れることにより、各種条件の設定等を行う。また、表示手段25には、例えば分注装置1の状態、エラーの発生等の情報も表示される。
【0025】
図2に示すように、x軸方向移動手段4は、機器収納部22に設置されたガイドレール12の案内によりx軸方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)41と、ガイドレール12の両端付近にそれぞれ設置された駆動プーリー(ベルト車)42および従動プーリー(ベルト車)43と、駆動プーリー42を回転駆動するパルスモーター(ステッピングモーター)44と、駆動プーリー42および従動プーリー43に掛け回されたベルト45とを有している。
【0026】
スライドブロック41は、突出形成された固定部411にてベルト45の一部に固定されている。スライドブロック41には、アーム11の後端部が固定されている。
【0027】
パルスモーター44が駆動プーリー42を回転駆動すると、ベルト45が回転し、ベルト45に牽引されてスライドブロック41がx軸方向に移動する。これに伴って、アーム11もx軸方向に移動する。スライドブロック41およびアーム11は、パルスモーター44の正転/逆転の切り換えにより、装置本体2に対し右方向または左方向に移動する。
【0028】
ベルト45は、駆動プーリー42および従動プーリー43の外周面に形成された歯と噛み合う歯を有する歯付きベルトで構成されており、駆動プーリー42および従動プーリー43に対し滑りを生じないようになっている。
【0029】
図3に示すように、y軸方向移動手段5は、図示しないガイドレールの案内によりアーム11の長手方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)51と、アーム11の後端付近に設置された駆動プーリー(ベルト車)52と、アーム11の前端付近に設置された従動プーリー(ベルト車)53と、アーム11の後端付近に設置され、駆動プーリー52を回転駆動するパルスモーター(ステッピングモーター)54と、駆動プーリー52および従動プーリー53に掛け回されたベルト55とを有している。
【0030】
スライドブロック51は、ベルト55の一部に固定されている。スライドブロック51には、分注ヘッド3のフレーム31が固定されている。
【0031】
パルスモーター54が駆動プーリー52を回転駆動すると、ベルト55が回転し、ベルト55に牽引されてスライドブロック51がアーム11の長手方向すなわちy軸方向に移動する。これに伴って、分注ヘッド3も、y軸方向に移動する。スライドブロック51および分注ヘッド3は、パルスモーター54の正転/逆転の切り換えにより、装置本体2に対し前方または後方に移動する。
【0032】
ベルト55は、駆動プーリー52および従動プーリー53の外周面に形成された歯と噛み合う歯を有する歯付きベルトで構成されており、駆動プーリー52および従動プーリー53に対し滑りを生じないようになっている。
【0033】
分注ヘッド3は、z軸方向に長い部材で構成された骨格をなすフレーム31と、ノズルチップ300を装着可能なチップ装着部32とを有している。
【0034】
図4および図5に示すように、チップ装着部32は、その内部に通気流路321が形成されたほぼ管状の部材で構成されている。チップ装着部32の構成材料は、例えばステンレス鋼、アルミニウムまたはアルミニウム合金、銅または銅系合金等の各種金属材料であるのが好ましい。
【0035】
ノズルチップ300は、合成樹脂材料で構成された管状の部材(成形品)であり、好ましくは少なくともその先端側(下端側)の部分が先細りになっている。このノズルチップ300は、その基端開口部(上端開口部)302に、チップ装着部32の下端部を挿入して嵌合することにより、チップ装着部32に着脱自在に装着される。また、ノズルチップ300は、半透明または透明である(光透過性を有している)のが好ましい。
【0036】
図3に示すように、分注ヘッド3のフレーム31には、気体(流体)を吸入・吐出するポンプ7が設置されている。本実施形態では、ポンプ7は、シリンダ71とプランジャ(ピストン)72とを有するシリンジポンプ(ピストンポンプ)で構成されている。図4および図5に示すように、ポンプ7と、チップ装着部32の上端開口部とは、可撓性を有する配管チューブ33で接続されており、互いの内部空間が連通している。また、チップ装着部32は、先端開口部に先端開口322を有している。ポンプ7が作動すると、配管チューブ33を気体(流体)が通ってチップ装着部32の先端開口322から気体が流入・流出し、これにより、ノズルチップ300内の圧力を増減させて、ノズルチップ300の先端開口301から液体を吸入・吐出することができる。
【0037】
分注ヘッド3のフレーム31には、ポンプ7のプランジャ72を移動させるポンプ駆動手段14が設置されている。ポンプ駆動手段14は、図示を省略するが、例えば、ボールねじ(送りねじ)機構とこれを駆動するパルスモーター(図示せず)とによってプランジャ72をシリンダ71に対して移動させるように構成されている。ポンプ7の作動は、このポンプ駆動手段14を介して、後述する制御手段13によって制御される。
【0038】
チップ装着部32は、フレーム31に対しz軸方向(上下方向)に移動可能に設置されており、z軸方向移動手段(移動手段)6の作動により、装置本体2に対しz軸方向に移動(昇降)する。
【0039】
図3に示すように、z軸方向移動手段6は、フレーム31に対し図示しないガイドレールの案内によりz軸方向に沿って移動可能に設置されたスライドブロック(移動体)61と、フレーム31の上端付近および下端付近にそれぞれ設置された従動プーリー(ベルト車)62および63と、ベルト64とを有している。
【0040】
スライドブロック61は、固定部材67を介して、ベルト64の一部に固定されている。スライドブロック61には、支持部68を介して、チップ装着部32が固定されている。
【0041】
スライドブロック51の内部には、ベルト64を駆動する駆動プーリー(図示せず)が設置されており、ベルト64は、従動プーリー62および63に掛け回されるとともに、その中間の部分においてスライドブロック51内に引き込まれ、この駆動プーリーにも掛け回されている。
【0042】
スライドブロック51内の駆動プーリーは、アーム11の後端付近に設置されたパルスモーター(ステッピングモーター)65により回転駆動される。すなわち、図3に示すように、アーム11には、アーム11の長手方向に沿って延びるプロペラシャフト66が回転可能に設置されており、パルスモーター65の出力軸は、このプロペラシャフト66に接続されている。プロペラシャフト66は、スライドブロック51およびその内部の駆動プーリーを貫通しており、スライドブロック51は、プロペラシャフト66を挿通した状態でy軸方向に移動する。スライドブロック51内の駆動プーリーは、スライドブロック51のプロペラシャフト66に対する位置によらず、プロペラシャフト66とともに回転するようになっている。
【0043】
パルスモーター65がプロペラシャフト66を介してスライドブロック51内の駆動プーリーを回転駆動すると、ベルト64が回転し、ベルト64に牽引されて、スライドブロック61がz軸方向すなわち鉛直方向に移動する。これに伴って、チップ装着部32およびノズルチップ300も、z軸方向に移動(昇降)する。チップ装着部32およびノズルチップ300は、パルスモーター65の正転/逆転の切り換えにより、上昇または下降する。
【0044】
なお、以下の説明では、x軸方向移動手段4、y軸方向移動手段5およびz軸方向移動手段6を総称して、チップ装着部32を3次元方向に移動させるノズル移動手段(移動手段)15と呼ぶことがある。
【0045】
このような分注装置1の基本的な動作は、次のようなものである。まず、ノズル移動手段15を作動して、分注ヘッド3を吸入先の容器の上方に移動した後、チップ装着部32および装着されたノズルチップ300を下降させて当該容器内にノズルチップ300を挿入する。この状態でポンプ7を作動してノズルチップ300内の圧力を減少させることにより、ノズルチップ300内に液体を吸入する。
【0046】
次いで、ノズルチップ300を上昇させてから吐出先の容器の位置に分注ヘッド3を移動させる。次いで、ノズルチップ300を吐出先容器内に下降させ、ポンプ7を作動してノズルチップ300内の圧力を増大させることにより、吸入した液体を吐出する。
【0047】
図6は、図1に示す液体吸入吐出装置の概略的なブロック図である。図6に示すように、分注装置1は、各部の作動を制御する制御手段13を備えている。制御手段13は、CPU(Central Processing Unit)131と、記憶部(記憶手段)132とを有している。
【0048】
記憶部132は、プログラムやデータ等を記憶(記録)する、CPU131に読み取り可能な記憶媒体(記録媒体)を有している。この記憶媒体は、例えば、RAM(Random Access Memory:揮発性、不揮発性のいずれをも含む)、FD(Floppy Disk(「Floppy」は登録商標))、HD(Hard Disk)、CD−ROM(Compact Disc Read−Only Memory)等のような、磁気的、光学的記録媒体、もしくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体は、記憶部132に固定的に設けたもの、もしくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体には、分注装置1の各部に対応する各種アプリケーションプログラム、分注装置1の制御動作を実行するためのプログラム等の各種プログラムおよび各種データが予め記憶されているとともに、各プログラムで処理されたデータおよび制御手段13に接続された各部からの入力データ等が記憶される。
【0049】
制御手段13には、ポンプ駆動手段14、ノズル移動手段(移動手段)15および表示手段25がそれぞれ接続されている。すなわち、制御手段13は、ポンプ駆動手段14の作動、ノズル移動手段(移動手段)15の作動および表示手段25の作動を制御する。制御手段13は、記憶部132に記憶された各種プログラムおよびデータを必要に応じて読み出し、そのプログラムおよびデータに基づいて、これらの各部の作動を制御する。
【0050】
さて、このような分注装置1は、チップ装着部32に対し、ノズルチップ300を装着(取り付け)・離脱(取り外し)する。この装着・離脱は、次のように行われる。
【0051】
収納部201に収納されているノズルチップ300をチップ装着部32に装着する(取り付ける)には、まず、図4に示すように、ノズル移動手段15の作動によって、分注ヘッド3をチップ装着部32に装着するノズルチップ300の上方に移動させる。次いで、図5に示すように、ノズル移動手段15の作動によって、チップ装着部32を下降させ、チップ装着部32をノズルチップ300に嵌合させる。このように嵌合させることによって、ノズルチップ300がチップ装着部32に装着される。チップ装着部32に装着された当該ノズルチップ300は、液体Sを吸引・吐出する。なお、装着されるノズルチップ300は、新しい(未使用の)ノズルチップでも、少なくとも一回使用された(以前に使用されたことのある)ノズルチップでもよい。
【0052】
一方、ノズルチップ300をチップ装着部32から離脱する(取り外す)には、分注ヘッド3に突出・退避可能に設置されたチップリムーバ(図示せず)を用いて離脱を行う。このチップリムーバは、チップ装着部32がほぼ隙間なく挿入可能な幅の切欠きを有する板状の部材である。まず、ノズル移動手段15の作動によって、分注ヘッド3を空いている収納部201の上方に移動させる。次いで、チップ装着部32をチップリムーバが設置されている位置より下まで下降させる。さらに、チップリムーバをチップ装着部32の方へ突出させ、この切欠きにチップ装着部32を挿入してチップ装着部32を上昇させると、ノズルチップ300の上端がチップリムーバの下面に当接することにより、ノズルチップ300がチップ装着部32から離脱する(外れる)。離脱したノズルチップ300は、収納部201に挿入される(収納される)。すなわち、チップラック200に保持され、ノズルチップ300の離脱が終了する。
【0053】
また、このような分注装置1では、例えば、同一の液体Sの吸引・吐出を行う時など、コンタミネーションが起こるおそれがない場合は、同一のノズルチップ300を複数回使用することもある。同一のノズルチップ300を複数回使用する方法は、次の通りである。
【0054】
まず、前述したように、ノズルチップ300をチップ装着部32に装着し、当該ノズルチップ300が液体Sを吸引・吐出する。次いで、前述したように、当該ノズルチップ300を離脱させ(取り外し)、収納部201へ収納する。そして、前述と同様に、他のノズルチップ300の装着、使用、離脱を行う。さらに、先に使用した当該ノズルチップ300を再使用するに際し、前述と同様に、当該ノズルチップ300の装着、使用を行う。
【0055】
このように、コンタミネーションが起こるおそれがない場合の分注装置1では、同一のノズルチップ300を複数回使用(再使用)することができ、ノズルチップ300の消費量を少なくすることができる。
【0056】
ところで、仮に、従来の装着の方法で、ノズルチップ300をチップ装着部32に装着すると、同一のノズルチップ300を複数回使用(再使用)する際、同一のノズルチップ300の再装着時に、このノズルチップ300の内側の圧力が増大するので、この圧力に押されて、先端開口301付近に残留した液体Sが先端開口301から垂れ落ちることがある。
【0057】
これに対し、本発明では、収納部201に収納されているノズルチップ300をチップ装着部32に装着する際、制御手段13の作動によって、ポンプ7が作動され、吸引するよう制御されている。この制御により、先端開口301に残留している液体Sが先端開口301から垂れ落ちることを防止することができる。この制御は、次のような制御を経て行われる。
【0058】
まず、制御手段13は、チップ装着部32をノズルチップ300の方へ下降させる(近づける)制御を行う。図4に示すように、ノズル移動手段15の作動によって、分注ヘッド3をチップ装着部32に装着するノズルチップ300の方に移動させる。すなわち、z軸方向移動手段6の作動によって、チップ装着部32がノズルチップ300の方に下降する。
【0059】
次に、制御手段13は、チップ装着部32の上下方向の位置または移動距離に関する情報に基づいて、チップ装着部32の先端部323のノズルチップ300の基端開口部302への嵌合が開始されることを判断し、ポンプ7によって、吸引を開始するよう制御を行う。本実施形態では、z軸方向移動手段6の駆動源がパルスモーター65なので、前記情報としては、パルスモーター65が回転するときのパルス数を用いる。
【0060】
まず、チップ装着部32の移動時に伴う先端部323の位置と、その時のパルス数とが対応しているので、制御手段13が作動し、このパルス数を処理することによって、先端部323の位置が把握される。よって、制御手段13は、記憶部132に予め記憶された収納部201でのノズルチップ300の基端開口部302の高さ(位置)と、前記のようにして把握した先端部323の位置とに基づいて、嵌合の開始を判断することができる。そして、制御手段13は、嵌合開始時点またはその少し前の時点から、ポンプ7を作動して、吸引を開始する。ポンプ7の吸引動作は、少なくともノズルチップ300のチップ装着部32への装着が完了するまで継続される。
【0061】
このように、ポンプ7で吸引しつつ、ノズルチップ300をチップ装着部32に装着することにより、先端開口301付近に残留している液体Sが垂れ落ちることを防止することができる。よって、垂れ落ちた液体Sによって、周辺を汚したり、感染の原因になったりすることを確実に防止することができる。
【0062】
なお、このような分注装置1では、新しいノズルチップ300を装着する場合には、上述したようなポンプ7による吸引を行う必要がないので、上述した制御を行わなくてもよいし、また、ノズルチップ300が使用済みであるか否かに関わらず、上述した制御を行ってもよい。
【0063】
なお、前記情報としては、パルスモーター65が回転するときのパルス数の情報に限らない。例えば、嵌合が開始される位置の先端開口322の周辺部にセンサを設置し、そのセンサによる位置情報でもよいし、CCDカメラをフレーム31に設置し、そのCCDカメラによる先端開口322の画像情報等でもよい。
【0064】
なお、ポンプ7による吸引の開始は、前述した嵌合の開始を判断することなく、行われてもよい。
【0065】
以上、本発明の液体吸入吐出装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。本発明の液体吸入吐出装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができ、また、任意の構成物が付加されていてもよい。
【0066】
また、本発明では、吸入・吐出する液体は、例えば検体、試薬(薬液)等、いかなる液体でもよい。
【0067】
また、本発明の用途は、分注に限らず、ノズルチップを試験管内で吸入・吐出を繰り返して撹拌させるように使用してもよい。
【0068】
また、x軸、y軸、z軸の各移動手段は、ベルトを利用したものに限定されることなく、いかなる構造を利用したものでもよく、例えば、ボールねじ等の送りねじ、ラック&ピニオンギア、リニアモータなどを利用した任意の構成とすることができる。
【0069】
また、チップ装着部を移動させる移動手段は、前述した実施形態では3次元方向に移動させるものであったが、チップ装着部を少なくとも上下方向に移動させるものであればよい。
【0070】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、使用したノズルチップを再使用する際、そのノズルチップをチップ装着部に再装着する時に、その先端開口付近に残留した液体が垂れ落ちることを確実に防止することできる。したがって、液体が垂れ落ちることによって、液体吸入吐出装置が汚れたり、その液体にウイルスや細菌等の微生物を含む場合には、液体吸入吐出装置が汚染されたりすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体吸入吐出装置の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す液体吸入吐出装置におけるx軸方向移動手段を示す斜視図である。
【図3】図1に示す液体吸入吐出装置におけるy軸方向移動手段、z軸方向移動手段および液体吸入吐出ヘッドを示す斜視図である。
【図4】図1に示す液体吸入吐出装置におけるポンプ、チップ装着部およびノズルチップを示す縦断面図である。
【図5】図1に示す液体吸入吐出装置におけるポンプ、チップ装着部およびノズルチップを示す縦断面図である。
【図6】図1に示す液体吸入吐出装置の概略的なブロック図である。
【符号の説明】
1 分注装置
11 アーム
12 ガイドレール
13 制御手段
131 CPU
132 記憶部
14 ポンプ駆動手段
15 ノズル移動手段
2 装置本体
21 作業台
22 機器収納部
23 第2の機器収納部
24 突出部
25 表示手段
3 分注ヘッド
31 フレーム
32 チップ装着部
321 通気流路
322 先端開口
323 先端部
33 配管チューブ
4 x軸方向移動手段
41 スライドブロック
411 固定部
42 駆動プーリー
43 従動プーリー
44 パルスモーター
45 ベルト
5 y軸方向移動手段
51 スライドブロック
52 駆動プーリー
53 従動プーリー
54 パルスモーター
55 ベルト
6 z軸方向移動手段
61 スライドブロック
62、63 従動プーリー
64 ベルト
65 パルスモーター
66 プロペラシャフト
67 固定部材
68 支持部
7 ポンプ
71 シリンダ
72 プランジャ
100 試験管ラック
200 チップラック
201 収納部
300 ノズルチップ
301 先端開口
302 基端開口部
S 液体

Claims (8)

  1. 着脱自在に装着したノズルチップの先端開口から液体を吸入・吐出する液体吸入吐出装置であって、
    流体を吸入・吐出するポンプと、
    前記ポンプの作動により流体が流入・流出する開口を有し、前記ノズルチップが嵌合により着脱自在に装着されるチップ装着部と、
    前記ポンプの作動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記チップ装着部の先端部に前記ノズルチップの基端開口部を嵌合する際、前記ポンプを作動して、吸引するよう制御することを特徴とする液体吸入吐出装置。
  2. 前記チップ装着部を少なくとも上下方向に移動させる移動手段を有する請求項1に記載の液体吸入吐出装置。
  3. 前記制御手段は、前記移動手段の作動も制御する請求項2に記載の液体吸入吐出装置。
  4. 前記制御手段は、前記チップ装着部の上下方向の位置または移動距離に関する情報に基づいて、前記嵌合の開始を判断し、前記ポンプによる吸引の開始を制御する請求項2または3に記載の液体吸入吐出装置。
  5. 同一のノズルチップを複数回使用する請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吸入吐出装置。
  6. 前記ノズルチップを収納する収納部を有し、
    前記収納部に収納されている前記ノズルチップを前記チップ装着部に装着し、当該ノズルチップで前記液体を吸入・吐出した後、当該ノズルチップを前記収納部へ収納し、さらに当該ノズルチップを再び前記チップ装着部に装着する請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吸入吐出装置。
  7. 同一のノズルチップが再使用される際に、前記ポンプの作動による吸引を行なう請求項5または6に記載の液体吸入吐出装置。
  8. 分注装置として用いられる請求項1ないし7のいずれかに記載の液体吸入吐出装置。
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