JP2003254984A - 化学分析装置 - Google Patents

化学分析装置

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JP2003254984A JP2002059960A JP2002059960A JP2003254984A JP 2003254984 A JP2003254984 A JP 2003254984A JP 2002059960 A JP2002059960 A JP 2002059960A JP 2002059960 A JP2002059960 A JP 2002059960A JP 2003254984 A JP2003254984 A JP 2003254984A
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N35/00Automatic analysis not limited to methods or materials provided for in any single one of groups G01N1/00 - G01N33/00; Handling materials therefor
    • G01N2035/00178Special arrangements of analysers
    • G01N2035/00277Special precautions to avoid contamination (e.g. enclosures, glove- boxes, sealed sample carriers, disposal of contaminated material)

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  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】小形化し、分析時間を短縮でき、制御が煩雑で
なく、洗浄にバラツキがなく洗浄の程度を一定に維持で
き化学分析装置を提供する。 【解決手段】試料液と試薬とを反応させる反応容器51
と、試料液容器(もしくは試薬容器)50から試料液も
しくは試薬を吸引し反応容器51へ移動して試料液もし
くは試薬をプローブ10から供給する試料液及び試薬供
給手段を備えた化学分析装置において、プローブ10に
接続され、プローブ10内に洗浄液を流す内側配管系1
1と、プローブ10を外側から覆い、プローブ10と一
体的に構成される外側円管20と、この外側円管20に
接続され、プローブ10と外側円管20との間に洗浄液
を流す外側配管系21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体中の蛋白質、
ペプチド、アミノ酸、神経伝達物質、ホルモン、核酸等
や、環境、食品、薬品等に含まれる微量物質の分析に用
いられる化学分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平11−271321号公
報には、被洗浄物が下降または水平方向に通過する上部
位置に前記被洗浄物を通すための通過口を備えた中空部
材と、前記通過口を介して前記中空部材の内部を通過す
る前記被洗浄物に向けて前記中空部材の側部から洗浄液
を断続的に吐出するための洗浄液吐出部とを具備する装
置が記載されている(従来技術1)。
【0003】また、特開平6−222065号公報記載
のプローブ洗浄装置は、プローブと、プローブと同軸に
整列される穴を有する洗浄カラーとを含み、洗浄カラー
はその穴への真空および洗浄液の適用のためのポートを
含んでいる。プローブは液体を吸引しまた分配するため
に洗浄カラーに関して垂直に配置され、また、洗浄カラ
ーとプローブとは共に横に配置されている。プローブの
先端を洗浄する工程は、プローブの先端が穴内にある位
置までプローブを上昇させ、穴に真空を適用し、プロー
ブの内部を洗い、プローブの外部を洗うものである(従
来技術2)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術1,2
は、以下の課題を有している。第1は、上記従来技術1
においては、被洗浄物であるプローブを洗浄するための
中空部材から成る洗浄槽を装置上に設置しなければなら
ず、装置全体が大型化し、装置の設置場所が制限されて
いた。第2は、上記従来技術1においては、プローブを
洗浄槽に移動しなければならず、移動するための時間が
生じ、分析時間に長時間を要していた。第3は、上記従
来技術1の装置においては、プローブを洗浄槽の所定の
位置に挿入しなければならず、プローブの位置決めに精
度を要し移動制御手段が煩雑になっていた。また、上記
従来技術2においては、プローブに洗浄カラーを垂直に
配置する必要があり、洗浄カラーの移動制御手段が煩雑
になっていた。
【0005】第4は、上記従来技術1においては、プロ
ーブは洗浄槽の上部に移動してからのち洗浄されるため
に、洗浄時における洗浄槽内のプローブの位置が移動毎
に異なり、従ってプローブの外側を洗浄する液のプロー
ブへのかかり方が移動毎に異なっていた。このため、洗
浄の程度がその都度異なりバラツキ発生の要因となって
いた。また、上記従来技術2においては、プローブに洗
浄カラーを垂直に洗浄の度毎に配置する必要があり、洗
浄カラーの移動により洗浄の度毎に洗浄カラーとプロー
ブの位置関係が異なるために洗浄の程度が異なり、バラ
ツキ発生の要因となっていた。
【0006】第5は、上記従来技術1においては、プロ
ーブの外側に対して側面から洗浄液を吐出するために、
プローブの外側を流れる洗浄液の流速があまり大きくな
らず、プローブ壁面が洗浄液から受けるせん断力(汚れ
を剥離する力)が小さい。また、上記従来技術2におい
ては、プローブに垂直に配置された洗浄カラーを洗浄の
度毎に垂直に配置する必要があり、真空手段によって洗
浄された汚水を吸引する際に、汚水がプローブに再び付
着する可能性があることに対し配慮する必要があった。
【0007】本発明の目的は、小形化、省スペース化を
図れる化学分析装置を提供することにある。また本発明
の目的は、分析時間を短縮できる化学分析装置を提供す
ることにある。さらに本発明の目的は、制御が煩雑でな
い化学分析装置を提供することにある。さらに本発明の
目的は、洗浄にバラツキがなく洗浄の程度を一定に維持
でき化学分析装置を提供することにある。さらに本発明
の目的は、洗浄効果(洗浄の程度)を高める化学分析装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る化学分析装置は、試料液と試薬とを反
応させる反応容器と、試料液容器及び試薬容器から試料
液もしくは試薬を吸引し前記反応容器へ移動して前記試
料液もしくは試薬をプローブから供給する試料液及び試
薬供給手段を備えた化学分析装置において、前記プロー
ブに接続され、プローブ内に洗浄液を流す内側配管系
と、前記プローブを外側から覆いプローブと一体的に構
成される外側円管と、この外側円管に接続され、前記プ
ローブと前記外側円管との間に洗浄液を流す外側配管系
とを備えるものである。すなわち、プローブの外洗用装
置としての外側円管をプローブと一体化した構成とする
ことで、外洗用の洗浄装置を別位置に設けることが不要
となり、化学分析装置全体の小形化、省スペース化を図
れる。
【0009】また、プローブを洗浄した後の汚水は一定
方向に流れるので、内洗、外洗共に常に同じ動作を容易
に繰り返すことが可能となり、バラツキがなく洗浄の程
度を一定に維持できる。また、プローブと外側円管とを
一体化しているので、洗浄装置を別置きにした場合に必
要であった位置決め装置をなくしたことにより、煩雑な
制御手段が不要になる。
【0010】また上記目的を達成するために、本発明に
係る化学分析装置は、試料液と試薬とを反応させる反応
容器と、試料液容器及び試薬容器から試料液もしくは試
薬を吸引し、前記反応容器へ移動して試料液もしくは試
薬をプローブから滴下する試料液及び試薬供給手段を備
えた化学分析装置において、前記プローブに接続され、
プローブ内に洗浄液を流す内側配管系と、前記プローブ
を外側から覆い、プローブと一体的に構成される外側円
管と、この外側円管に接続され、前記プローブと前記外
側円管との間に洗浄液を流す外側配管系と、前記反応容
器と試料液容器もしくは試薬容器との間に配置される洗
浄溝とを備え、この溝状部材を前記プローブが通過する
際に前記内側配管系及び外側配管系から洗浄液を流して
前記プローブを洗浄するものである。すなわち、プロー
ブを試料液容器(もしくは試薬容器)まで移動させる間
に洗浄するので、従来のように洗浄装置まで移動する時
間が不要となって、分析時間を短縮できる。
【0011】また、外側円管の下端をプローブ下端より
上方に位置させて離すことにより洗浄液のキャリーオー
バーを低減できる。さらに外側円管の内径を下端側にな
るほど小径にして洗浄液の流速を大きくし、外側円管下
端面と内側面とを曲面で接続し、また、プローブ下端面
と外側面とを曲面で接続することによって、洗浄の程度
(洗浄効果)を向上できる。さらにまた、外側円管を、
プローブと同軸にすることによって洗浄液がプローブ先
端まで包み込むようにして流れ、洗浄効果(洗浄の程
度)を高める。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係る化学分析装
置の実施例の要部外観図である。本化学分析装置は、管
状のプローブ10と、このプローブ10に接続され試料
液や試薬等を吸引・吐出し、またプローブ10の内面を
洗浄するための内洗用洗浄液を流す内側配管系11とを
備えている。また、化学分析装置は、プローブ10の外
面を洗浄する外洗用外側円管20と、外側円管20に洗
浄液を供給するための外側配管系21とを備えている。
外側円管20はパッキン30によって、プローブ10と
同軸となるようにプローブ10に取り付けられている。
矢印12、22は洗浄液の流れを示す。
【0013】図2は、本発明に係る化学分析装置の概略
系統図である。上記したようにプローブ10および外側
円管20には、内側配管系11もしくは外側配管系21
がそれぞれ接続されている。プローブ10はプローブア
ーム31に支持され、駆動機構(図示せず)で駆動され
るアーム回転棒32によって回動(正逆の回転)および
上昇もしくは下降する構成である。内側配管系11およ
び外側配管系21には、切換バルブ40a,40bが取
り付けられ、洗浄液と純水とをそれぞれ貯める純水タン
ク42、洗浄液タンク43が接続されている。切換バル
ブ40a,40bには、試料液や試薬の吸引・吐出をす
るシリンジポンプ41が接続されている。内側配管系1
1と外側配管系21とは配管13で接続されている。ま
た、純水タンク42には吸入用配管15、洗浄液タンク
43には吸入用配管16が挿入されている。これら吸入
用配管15および吸入用配管16は開閉バルブ40d、
40eを介して、それぞれ内側配管系11もしくは外側
配管系21に接続されている。
【0014】上記構成において、切換バルブ40d,4
0e、切換バルブ40a,40bを操作し、シリンジポ
ンプ41を駆動して洗浄液もしくは純水を吸引・吐出で
きることを説明する。 (1)洗浄液を吸引・吐出する場合:切換バルブ40d
を閉にし、切換バルブ40eを開にする。切換バルブ4
0a,40bを操作して、シリンジポンプ41と洗浄液
タンク43側とを内側配管系11および外側配管系21
を介して連通させる。シリンジポンプ41を駆動してシ
リンジポンプ41内に洗浄液を吸入する。
【0015】次に、切換バルブ40a,40bを操作
し、シリンジポンプ41とプローブ10側とを内側配管
系11および外側配管系21を介して連通させる。これ
により、シリンジポンプ41を駆動すればプローブ10
から洗浄液を吐出することができる。 (2)純水を吸引・吐出する場合:切換バルブ40dを
開にし、切換バルブ40eを閉にする。その後は、上記
(1)と同様の操作によって、純水を吐出することがで
きる。 (3)配管17は、別途設けられている洗浄液タンクも
しくは純水タンク(図示せず)から洗浄液もしくは純水
を空圧源44によって洗浄液タンク43もしくは純水タ
ンク42に補給するためのものである。この補給は、切
換バルブ40cを切り換えることによって行うことがで
きる。
【0016】上記説明は、洗剤(薬剤)を含む液を洗浄
液、蒸留水等の洗剤を含まない液を純水と称し、洗浄液
による洗浄後に純水で洗浄する、すなわち表面に付着し
ている洗剤等を除去する目的で純水によって洗浄する場
合である。単に、純水のみの洗浄で足りる場合もあるの
で、この場合は純水を洗浄液と称す。
【0017】図3は、プローブ10を洗浄する際に、プ
ローブ10が通過する洗浄溝の断面図である。試料液容
器50と反応容器51との間であって、両者間を特に迂
回することなく移動する通過途上に洗浄溝60が配置さ
れている。なお、本実施例では試料液容器として説明す
るが、試薬容器を備えている化学分析装置においては、
同様にして試薬容器へも往復移動する(ただし装置構成
によっては、試薬容器および試薬容器を備えていても、
必ずしも洗浄溝を2箇所に設置する必要はない)。矢印
はプローブ10の移動方向を示す。
【0018】上記したように、外側円管20はプローブ
10と一体的に構成されているので、プローブ10が回
動もしくは上昇もしくは下降すると外側円管20もそれ
に伴って移動する。プローブ10を試料液容器50に挿
入し、試料液を吸引する。通過途上の洗浄溝60の溝間
を通過し、反応容器51に試料液を吐出し試料液を分注
(反応容器が複数ある場合に、適正量分注される)す
る。反応容器51に分注された試料液の化学的性質は、
化学分析装置の備える検知器52によって検出される。
検出は、直接検知器52から反応容器51に検知光路5
3に沿って光を照射し、その吸光度を測定して行う。た
だし検出手段は吸光度法に限定されず、例えば別途用意
された測定用容器へ検知器52より励起光を照射して、
試料液からの蛍光を検出する方法や、反応容器51に電
界を加えて電気化学的に発光させて検知器52で検出す
る方法等がある。
【0019】図4のフロー図を用いて、本化学分析装置
の動作を説明する。プローブ10の動作は、試料液を吸
引・吐出する試料液分注プロセスP1と、プローブ10
を洗浄するためのプローブ10洗浄プロセスP2とを交
互に繰り返す。まず、試料液分注プロセスP1では、プ
ローブアーム31に支持されたプローブ10が試料液容
器50の上方に到達するまでアーム回転棒32が回動
し、アーム回転棒32が下降することによって試料液容
器50からシリンジポンプ41を駆動して試料液を吸引
する(S1)。次に、プローブ10を上昇させて回転し
(S2)、下降させ、反応容器51内に試料液をシリン
ジポンプ41を駆動して吐出する(S3)。
【0020】次に、プローブ10洗浄プロセスP2に入
る。まず、プローブ10を上昇させた後、アーム回転棒
32によってプローブ10の回転を開始する(S4)。
プローブ10を下降させることにより、プローブ10先
端は洗浄溝60を通過しはじめる。
【0021】洗浄溝60は、2枚の壁部材61によって
溝を形成したものであって、底面は傾斜を有して洗浄後
の汚水がドレイン62内に排出しやすくなっている。2
枚の壁部材61は、排出された汚水の飛散を防ぐための
ものである。
【0022】プローブ10の回転開始(S4)と同時
に、前記したようにして切換バルブ40a,40b,4
0d,40eを切り換え、まず洗浄液をシリンジポンプ
41で吐出してプローブ10の内洗と外洗とを行なう
(S5)。内側配管系11と外側配管系21とから洗浄
液を1.5秒程度流出させることによって内洗と外洗を
同時に実施し、その後切換バルブ40a,40を閉め
る。この段階で、S3による分注した試料液によるプロ
ーブ10の汚染は除去されているが、先端には洗浄液が
付着している。したがって、先端の洗浄液を落とすため
に、内側配管系11と外側配管系21とから純水を1.
5秒程度同時に吐出し(S6)、切換バルブ40a,4
0を閉める。
【0023】次に、0.1秒程シリンジポンプ41に引
く動作をさせ、外側円管20の先端からの純水の飛散を
防止する。ここで吸引される液は純水であり、したがっ
て汚染は内側配管系11および外側配管系21内には入
り込まない。ここまで実施してアーム回転棒32の回転
を止め(S7)、プローブ10を試料液容器50に浸入
させ、試料液分注プロセス(P1)に入る。
【0024】このように、プローブ10の外洗用装置が
外側円管20としてプローブ10と一体化したことで装
置上に別途設置することが不要となる。このため、化学
分析装置全体を小形化でき、省スペース化を図れる。ま
た、洗浄しながらプローブ10を迂回することなく試料
液容器50まで移動するので、洗浄箇所を別途装置上に
設ける場合に比較して、分析時間を短縮できる。さら
に、プローブ10と洗浄装置は一体化され、洗浄した後
の汚水は一定方向(下方向)に流動しているので、内洗
外洗共に常に同じ動作を容易に繰り返すことが可能とな
り、洗浄の程度は一定に維持される。さらにまた、プロ
ーブ10と洗浄装置としての外側円管20とは一体化さ
れているので、装置上に別途洗浄装置を設置した場合に
必要であった位置決め装置をなくしたことにより、煩雑
な制御手段が不要になる。
【0025】本実施例では、プローブ10は、微量液を
精度良く吸引・吐出するために、内径0.8mm、外径
1.2mm、材質は耐薬品性の良好なSUSとしたが、
大きさや材質は特にこれに限定されるものではない。外
側円管20は、プローブ10の外側を洗浄液が良好に流
れ去るように、内径2.5mm程度にし、材質は耐薬品
性の良好なポリプロピレンにした。プローブ10の外径
と外側円管20の内径とが上記程度に近い場合、外洗用
洗浄液の流出流速が速くなってプローブ10外側壁面で
の壁面せん断力が大きく、洗浄効果が大きい。
【0026】また外側円管10の先端はプローブ10先
端から10mm程度、上方位置にあり、外側面を流れる
洗浄液が安定してプローブ10を包み込んで流れる。外
側円管10の先端がプローブ10先端から離れすぎてい
る場合、外側円管20とプローブ10との軸が完全に同
軸でないと、洗浄液が外側円管20から流出した直後は
プローブ10を包み込んでいるが、次第にプローブ10
の表面から流れの剥離する部分がでてくる。この結果、
プローブ10先端では洗浄液がプローブ10先端を包み
込まず、洗浄が不十分となる。また逆に、外側円管20
の下端がプローブ10下端に近すぎる場合、外側円管2
0の流出口に試料液が接触し、キャリーオーバが助長さ
れる問題がある。
【0027】図5は、プローブ10先端の概略断面図で
ある。プローブ10に接続された内側配管系11から内
洗洗浄液が流出し、外側円管20に接続された外側配管
系21から外洗洗浄液が流出しており、矢印は流れの向
きを示す。外側配管系21は外側円管20の軸に対して
斜めに接続されており、プローブ10先端に洗浄液の流
れが進みやすくなっている。
【0028】図中円内A部のように、外側円管20の下
端面と内側面とをなだらかな曲面で接続することによ
り、プローブ10の外側面を洗浄する洗浄液の液膜の膜
厚が厚くなる。すなわち、洗浄液の膜厚を厚くすること
によって外洗洗浄液がプローブ10を包み込みやすくし
ている。この曲面は、洗浄液すなわち汚染の存在しない
純水を吸引するときに、純水が容易に外側配管系21内
に入り込むようにして液切れ性を良好にし、洗浄効果を
高める作用をする。
【0029】また、図中円内B部のように、プローブ1
0の下端面と外側面とをなだらかな曲面で接続すること
で、外側洗浄液の流れがプローブ10先端部で剥離しプ
ローブ10先端部に洗浄しきれない部位を残すことを防
いでいる。このとき、洗浄液の流れ場が層流、乱流のい
ずれでも、プローブ10外側と内側との洗浄液がプロー
ブ10他端で完全に合流することができ、洗浄効果を高
める効果が期待できる。また、プローブ10下端が曲面
を有することでプローブ10下端面の面積が小さくなっ
て試料液の付着量が少なくなり、洗浄する面積が減って
洗浄は容易となる。
【0030】さらに外側円管20はプローブ10の下端
側になるほど内径が細くなっているので、外側洗浄液の
流速が大きくなる。このため、プローブ10外洗でのプ
ローブ10壁面でのせん断応力が増大し、プローブ10
壁面に付着した汚れを除去する作用が大きくなる。さら
にまた、洗浄した後の汚水はプローブ10下端から直ち
に下方へ流れ去り、汚水がプローブ10壁面に逆流して
接近することはないので、洗浄効果を損ねることもな
い。これら先端部の曲面加工は、フライスなどによる機
械加工や、モールディング加工、ケミカルエッチング加
工などにより容易に可能である。
【0031】本実施例によれば、プローブの外洗用装置
としての外側円管をプローブと一体化した構成とするこ
とで、外洗用の洗浄装置を別位置に設けることが不要と
なり、化学分析装置全体の小形化、省スペース化を図れ
る。また、プローブと外側円管とを一体化しているの
で、洗浄装置を別置きにした場合に必要であった位置決
め装置をなくしたことにより、煩雑な制御手段が不要に
なる。
【0032】さらに、プローブを試料液容器(もしくは
試薬容器)まで移動させる間に洗浄するので、従来のよ
うに洗浄装置まで移動する時間が不要となって、分析時
間を短縮できる。
【0033】さらにまた、プローブを洗浄した後の汚水
は一定方向に流れるので、内洗、外洗共に常に同じ動作
を容易に繰り返すことが可能となり、バラツキがなく洗
浄の程度を一定に維持できる。さらにまた、外側円管の
下端をプローブ下端より上方に位置させて離すことによ
り洗浄液のキャリーオーバーを低減できこと、外側円管
の内径を下端側になるほど小径にして洗浄液の流速を大
きくし、外側円管下端面と内側面とを曲面で接続し、ま
た、プローブ下端面と外側面とを曲面で接続することに
よって、洗浄の程度(洗浄効果)を向上できることなど
の効果も得られる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、小
形化、省スペース化を図れる化学分析装置を得ることが
できる。また本発明によれば、分析時間を短縮できる化
学分析装置を得ることができる。さらに本発明によれ
ば、制御が煩雑でない化学分析装置を得ることができ
る。さらにまた本発明によれば、洗浄にバラツキがなく
洗浄の程度を一定に維持でき化学分析装置を得ることが
できる。さらにまた本発明によれば、洗浄効果(洗浄の
程度)を高める化学分析装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化学分析装置の実施例の要部外観
図である。
【図2】本発明に係る化学分析装置の概略系統図であ
る。
【図3】洗浄溝の断面図である。
【図4】本発明に係る化学分析装置の動作を説明するフ
ロー図である。
【図5】プローブ先端の概略断面図である。
【符号の説明】
10…プローブ、11…内側配管系、12…内洗洗浄液
の流れ、20…外側円管、21…外側配管系21…外側
洗浄液の流れ、30…パッキン、31…プローブアー
ム、32…アーム回転棒、40a,40b,40c,4
0d…切換バルブ、41…シリンジポンプ、42…純水
タンク、43…洗浄液タンク、44…空圧源、50…試
料液容器(試薬容器)、52…検知器、60…洗浄溝、
61…壁部材、62…ドレン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 功夫 茨城県ひたちなか市大字市毛882番地 株 式会社日立ハイテクノロジーズ設計・製造 統括本部那珂事業所内 Fターム(参考) 2G052 AD26 CA03 CA20 CA22 CA28 CA32 FC05 FC11 FC15 JA01 JA07 JA15 JA16 2G058 EA02 EB01 EC01 ED03 ED14 ED31 FB05 FB14 FB19 FB27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料液と試薬とを反応させる反応容器と、
    試料液容器及び試薬容器から試料液もしくは試薬を吸引
    し前記反応容器へ移動して前記試料液もしくは試薬をプ
    ローブから供給する試料液及び試薬供給手段を備えた化
    学分析装置において、 前記プローブに接続され、プローブ内に洗浄液を流す内
    側配管系と、 前記プローブを外側から覆い、プローブと一体的に構成
    される外側円管と、 この外側円管に接続され、前記プローブと前記外側円管
    との間に洗浄液を流す外側配管系とを備えることを特徴
    とする化学分析装置。
  2. 【請求項2】試料液と試薬とを反応させる反応容器と、
    試料液容器及び試薬容器から試料液もしくは試薬を吸引
    し、前記反応容器へ移動して試料液もしくは試薬をプロ
    ーブから滴下する試料液及び試薬供給手段を備えた化学
    分析装置において、 前記プローブに接続され、プローブ内に洗浄液を流す内
    側配管系と、 前記プローブを外側から覆い、プローブと一体的に構成
    される外側円管と、 この外側円管に接続され、前記プローブと前記外側円管
    との間に洗浄液を流す外側配管系と、 前記反応容器と試料液容器もしくは試薬容器との間に配
    置される洗浄溝とを備え、 この溝状部材を前記プローブが通過する際に前記内側配
    管系及び外側配管系から洗浄液を流して前記プローブを
    洗浄することを特徴とする化学分析装置。
  3. 【請求項3】前記外側円管の下端を前記プローブ下端よ
    り上方に位置させ、外側円管の内径を下端側になるほど
    小径にすることを特徴とする請求項1もしくは2記載の
    化学分析装置。
  4. 【請求項4】前記外側円管の下端面と内側面とを曲面で
    接続することを特徴とする請求項3記載の化学分析装
    置。
  5. 【請求項5】前記プローブの下端面と外側面とを曲面で
    接続することを特徴とする請求項1もしくは2記載の化
    学分析装置。
  6. 【請求項6】前記外側円管を、前記プローブと同軸にす
    ることを特徴とする請求項1もしくは2記載の化学分析
    装置。
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