JP6227441B2 - 分析装置及びその方法 - Google Patents
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Description
まず、分析装置用の検体用分注ノズル表面に付着する可能性のある汚染要因について、洗浄法の原理検討を行った実験結果について記載する。
モデル血清タンパク質としては、血清アルブミンを用いた。血清アルブミンは、血清中最大のタンパク質成分であり、約60%を占める。モデル汚染源には、ウシ血清アルブミンをリン酸緩衝溶液に1mg/mLの濃度で溶解したものを用いた。
汚染の形成は、以下の手順で行った。まず、この溶液に対しステンレススチール基板を1分間浸漬する。その後引上げ、続いて純水に1分間浸漬、再度引上げて空気中で乾燥する。
脂質によるモデル汚染の作成は、オートノルム(ウマ血清をベースとした模擬血清、Sero As)に対して、ステンレススチール基板を浸漬することで行った。
フィブリンのモデル汚染は、フィブリノーゲン溶液とトロンビン溶液を反応させることで形成した。具体的には、A液(フィブリノーゲン(1mg/mL)、塩化ナトリウム(4 mg/mL))とB液(トロンビン(12.5 NIHU/mL)、塩化ナトリウム(4 mg/mL)、塩化カルシウム(1mg/mL))を用意し、A液5μLをステンレススチール基板に滴下後、その上からB液を5μL滴下した。これを37℃で90分間インキュベーションした。この反応では、トロンビンによりフィブリノーゲンから不溶性のフィブリンが形成される。
(a)アルカリ系洗浄液での浸漬洗浄
(b)アルカリ系洗浄液での超音波洗浄
上記(a)、(b)いずれの洗浄においても、アルカリ系洗浄剤として分析装置用アルカリ系洗浄剤であるハイアルカリD(日立ハイテクノロジーズ)を使用した。また、汚染の定量法としては、赤外反射吸収分光法を用いた。赤外反射吸収分光法では、各汚染に特徴的なピーク強度から、汚染量を定量した。
また、物理洗浄機構付き洗浄槽に純水洗浄の機能を持たせることも可能である。
まず、検体用分注ノズル駆動系102で検体供給用分注機構2を駆動して、検体供給用分注機構2の先端部付近に取り付けられた検体用分注ノズル27の先端部分を下降させて検体収納部機構1にセットされた検体Aを収容した検体容器25内に挿入する。この状態で、マイクロコンピュータ19及び記憶装置101のメモリに記憶された分析依頼情報に従って、検体ピペッタ15により検体用分注ノズル27内に検体容器25内の検体Aが所定量吸引される(S401)。
もしくは、次の分析時間までの待ち時間と物理洗浄にかかる時間とを比較して、物理洗浄にかかる時間の方が短い場合にメンテナンス洗浄を実施することも考えられる。また、1日の使用終了時に行っても良い。以上のうち、少なくとも一つのタイミングで実行することが考えられる。
こうしたメンテナンス洗浄のタイミングは、操作者により決定されても良い、また、システムにより自動算出する様に構成しても良い。
図5に示した構成では、洗浄槽500を、内側洗浄槽510と外側洗浄槽520との二層構造とし、超音波振動子301を外側洗浄槽520に取り付けられた構成とした。外側洗浄槽520には、洗浄液供給機構311から流路312を通じて純水521などの液体が供給される。内側洗浄槽510の内部には、洗浄液供給機構303から流路304を通じて供給された洗浄液511で満たされている。洗浄時には、外側洗浄槽520に取り付けられた超音波振動子301からの振動が、外側洗浄槽内に供給された純水521を透過し、内側洗浄槽510の洗浄液511を振動させる。これにより、内側洗浄槽510に対して、超音波振動子301を直接取り付けていなくても、検体用分注ノズル27の超音波洗浄を行うことが出来る。内側洗浄槽510及び外側洗浄槽520の形状は例えば、直方体が考えられるが、例えば円筒形であっても良い。以上の様に、洗浄槽の取り付けられるスペースの有無に応じて、超音波振動子の取り付け位置や洗浄槽の形状について設計変更を行うことは問題ない。
超音波洗浄などの物理洗浄を用いた場合には、図3に示した洗浄槽103内の洗浄液の温度が上昇し、洗浄液が一部蒸発してしまうことも考えられる。これについて対策するための洗浄槽600の構造を図6に示す。洗浄槽600の基本的な構成は、図3で説明した洗浄槽103と同様であるが、洗浄槽601の洗浄液610上側に覆い602を用意し、そこに、検体用分注ノズル27の外径寸法よりも少し大きい検体用分注ノズル侵入口603を設けることで、対策することが出来る。
Claims (10)
- 検体を収容する検体容器を収納する検体収納部機構と、
反応セルを収納する反応ディスクと、
試薬を収容する試薬容器を収納する試薬ディスク機構と、
前記検体収納部機構の検体容器に収容された検体を吸引して前記反応ディスクの反応セ
ルに所定量供給する検体用分注ノズルを備えた検体供給用分注機構と、
該検体供給用分注機構の検体用分注ノズルを洗浄する検体用分注ノズル洗浄部と、
前記試薬ディスク機構の試薬容器に収容された試薬を吸引して前記反応ディスクの反応
セルに所定量供給する試薬用分注ノズルを備えた試薬供給用分注機構と、
全体を制御するマイクロコンピュータと、
該マイクロコンピュータに分析に関する情報を入力する操作パネルと
を備えた分析装置であって、
前記マイクロコンピュータは前記操作パネルから入力された情報に基づいて、前記検体
収納部機構の検体容器に収容された検体を吸引して前記反応ディスクの反応セルに所定量
供給した後の前記検体用分注ノズルを前記検体用分注ノズル洗浄部に移動させて物理洗浄
した後に純水洗浄するか、または前記物理洗浄を行わずに洗浄液に所定の時間浸漬させた
後に純水洗浄するかを選択して制御することを特徴とする分析装置。 - 前記検体用分注ノズル洗浄部は物理洗浄槽と純水洗浄槽とを有し、
前記マイクロコンピュータは前記操作パネルから入力された情報に基づいて、前記検体
用分注ノズルを前記物理洗浄槽で洗浄液に浸漬させた状態で前記物理洗浄した後に前記純水洗浄槽で純水洗浄するか、または前記物理洗浄槽で前記物理洗浄を行わずに洗浄液に所定の時間浸漬させた後に純水洗浄するかを選択して制御することを特徴とする請求項1に記載の分析装置。 - 前記物理洗浄槽で行う前記物理洗浄が、超音波洗浄、電解洗浄、高圧水洗浄、マイクロバブル洗浄、拭取り洗浄のいずれか少なくとも一つである事を特徴とする請求項2に記載の分析装置。
- 前記物理洗浄槽は洗浄液を収容する洗浄液槽を有し、該洗浄液槽に収容する洗浄液がア
ルカリ系溶剤であることを特徴とする請求項2に記載の分析装置。 - 前記物理洗浄を行う前記物理洗浄槽の洗浄液を収容する前記洗浄液槽の上側に覆いを有し、該覆いに前記検体用分注ノズルの外径よりも大きい径を有する検体用分注ノズル侵入口を設けることを特徴とする請求項4に記載の分析装置。
- 検体収納部機構に収納された検体容器内に収容された検体を検体供給用分注機構の検体
用分注ノズルで吸引し、
該検体用分注ノズルで吸引した検体を反応ディスクに収納された反応セルに供給し、
前記吸引した検体を前記反応セルに供給した前記検体用分注ノズルを洗浄し、
試薬ディスク機構の試薬容器に収容された試薬を試薬供給用分注機構の試薬用分注ノズ
ル吸引し、
該試薬用分注ノズル吸引した試薬を前記反応ディスクの前記反応セルに供給し、
前記検体と前記試薬とが供給された前記反応セルに光を照射して前記反応セルを透過し
た光を検出して得た信号に基づいて前記検体を分析する
分析方法であって、
前記検体用分注ノズルを洗浄する工程において、前記検体用分注ノズルを物理洗浄した
後に純水洗浄を行うか、又は前記検体用分注ノズルを洗浄液に所定の時間浸漬させた後に
純水洗浄を行うかを外部から入力された情報に基づいて選択して実行することを特徴とす
る分析方法。 - 前記検体用分注ノズルを物理洗浄した後に純水洗浄を行うことを選択した場合には、前
記検体用分注ノズルを物理洗浄槽で洗浄液に浸漬させた状態で物理洗浄した後に前記検体
用分注ノズルを純水洗浄槽で純水洗浄し、前記検体用分注ノズルを洗浄液に所定の時間浸
漬させた後に純水洗浄を行うことを選択した場合には、前記物理洗浄槽で物理洗浄を行わ
ずに洗浄液に所定の時間浸漬させた後に純水洗浄することを特徴とする請求項6記載の分
析方法。 - 前記物理洗浄が、超音波洗浄、電解洗浄、高圧水洗浄、マイクロバブル洗浄、拭取り洗
浄のいずれか少なくとも一つである事を特徴とする請求項6又は7に記載の分析方法。 - 前記物理洗浄を、アルカリ系溶剤の洗浄液中で行うことを特徴とする請求項6又は7に
記載の分析方法。 - 前記物理洗浄を、前記検体用分注ノズルの外径よりも大きい径を有する検体用分注ノズ
ル侵入口を設けた蓋で覆われた前記物理洗浄槽内で行うことを特徴とする請求項7に記載の分析方法。
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