JP2008156210A - (Li,Na,K)(Nb,Ta)O3系圧電材料の製造方法 - Google Patents

(Li,Na,K)(Nb,Ta)O3系圧電材料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】比誘電率や電界誘起歪を向上させることが可能な(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料の製造方法を提供する。
【解決手段】(Li,Na,K)(Nb,Ta)Oの組成からなる粉末粒子の成形体を焼成することにより、(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料を製造する方法であって、850〜1000℃の範囲内の一定温度で一定時間キープする。
【選択図】なし

Description

本発明は、アクチュエータやセンサーに用いられる(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料の製造方法に関する。
圧電/電歪アクチュエータは、サブミクロンのオーダーで変位を精密に制御することができるという利点を有する。特に、圧電/電歪磁器組成物の焼結体を圧電/電歪体として用いた圧電/電歪アクチュエータは、変位を精密に制御することができる他にも、電気機械変更効率が高く、発生力が大きく、応答速度が速く、耐久性が高く、消費電力が少ないという利点も有し、これらの利点を生かして、インクジェットプリンタのヘッドやディーゼルエンジンのインジェクタ等に採用されている。
圧電/電歪アクチュエータ用の圧電/電歪磁器組成物としては、従来、Pb(Zr,Ti)O(PZT)系の圧電/電歪磁器組成物が用いられていたが、焼結体からの鉛の溶質が地球環境に与える影響が強く懸念されるようになってからは、(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系の圧電/電歪磁器組成物も検討されている。
(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料は、一般的に1020〜1250℃で0.15〜4hr、大気中若しくは酸素雰囲気中で焼結される(例えば、非特許文献1〜3)。焼結温度に達するまでの昇温速度については、200℃/hr又は300℃/hrで、室温から焼結温度まで一定速度で昇温している(例えば、特許文献1)。昇温中に600〜650℃の範囲で1〜5hrキープする事により、粉末の成形性を良くする為に添加した有機バインダーを除去(脱バインダー工程)している研究例もある(例えば、特許文献1)。
M. Matsubara et. al., Jpn. J. Appl. Phys. 44 (2005) pp.6136-6142. E. Hollenstein et. al., Appl. Phys. Lett. 87 (2005) 182905. Y. Guo et. al., App. Phys. Lett. 85 (2004) 4121 特開2006−28001号公報
しかしながら、以上の従来技術では、焼結温度や脱バインダーの検討はされているが、焼結温度に近い温度でのキープ工程や昇温速度の検討はなされていない。
また、上記した従来技術においては、次の問題点があった。
(1)焼結体内部に気孔(粒界、粒内)が多く、緻密化度が不十分である(相対密度90〜95%、例えば非特許文献2、K=Na=0.48、Li=0.04、Nb=0.9、Ta=0.1で相対密度94%)。
(2)緻密化度が低い為、材料本来の特性を出せていない可能性がある。
(3)緻密化度が低い為、機械的強度に劣る。
(4)緻密化度を上げる為、CuやMn等の添加剤(焼結助剤)を加える研究例(例えば、非特許文献1)もあるが、添加元素が(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料に固溶しており、本来の特性を変えている可能性がある。
(5)添加元素が加わる事により、制御すべき組成が増える。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、比誘電率や電界誘起歪を向上させることが可能な(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料の製造方法を提供することにある。
本発明者は、添加元素といった焼結助剤を加えるのでは無く、焼成スケジュールを変更する事により緻密化度を上げ、特性向上を目指した。具体的には、先ず(Li,Na,K)(Nb,Ta)Oの成形体から焼結体に至るまでの焼成収縮カーブを測定し、焼成収縮が発生する温度域を調べた。その結果、焼成収縮が発生する温度域内で、一定温度でキープする定温キープ工程を焼成スケジュールに挿入することにより、緻密化度に優れ、高い電界誘起歪を有する焼結体(圧電材料)が得られることを見出した。
本発明によれば、(Li,Na,K)(Nb,Ta)Oの組成からなる粉末粒子の成形体を焼成することにより、(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料を製造する方法であって、850〜1000℃の範囲内の一定温度で一定時間キープする、(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料の製造方法、が提供される。
本発明の製造方法において、キープ温度の範囲が850〜950℃であることが好ましく、キープ時間としては1〜20時間であることが好ましい。また、焼成雰囲気が酸素雰囲気であることが好ましい。
なお、上記(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料としては、下記一般式(1)で表される組成を有するものが好ましい。
{Li(Na1−x1−y}(Nb1−zTa)O (1)
(但し、前記一般式(1)中、a=0.90〜1.2、x=0.2〜0.8、y=0.02〜0.2、及びz=0.05〜0.5である。)
上記した本発明に係る(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料の製造方法は、焼成工程において、粒成長が生じる直前の温度、又は、異相が僅かながら存在している温度でキープする工程を加える事により、焼結助剤を用いることなく緻密化度の向上を達成し、高い電界誘起歪を得られるという効果がもたらされる。又、この工程を付加する事により結晶粒径が、より均一となる作用効果もあり、高い電界誘起歪が得られる。本発明の効果は、焼結方法に依存しない。即ち、加圧の無い焼結方法だけでなく、加圧機構のある焼結方法〔例えば、ホットプレス(HP)やホットアイソスタティックプレス(HIP)〕においても効果がある。本発明の効果は、雰囲気に依存しない。即ち、大気雰囲気や酸素雰囲気、及び、ArやN雰囲気といった還元雰囲気においても効果がある。
以下、本発明の実施の最良の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
本発明の製造方法は、(Li,Na,K)(Nb,Ta)Oの組成からなる粉末粒子の成形体を焼成するにあたり、850〜1000℃の範囲、好ましくは850〜950℃の範囲内の一定温度で一定時間キープすることに特徴を有する。850〜1000℃の範囲は、粉末粒子の粒成長が生じる直前の温度、あるいは異相が僅かながら存在している温度であり、この温度範囲内の一定温度で一定時間でキープすることにより、焼結助剤を用いずに、得られる焼結体の緻密化度が向上し、高い電界誘起歪が得られる。
上記したキープ温度が850℃より低い場合には、得られる焼結体の緻密化度はそれほど向上せず、電界誘起歪も低くなる。一方、キープ温度が1000℃を超える場合、焼結温度である1050℃に近くなり過ぎ、事実上、焼結を行っている事と同じとなり、キープ工程の意味がなくなる。
また、850〜1000℃の範囲にキープする時間としては、1〜20hrであることが好ましい。キープ時間が1hrより短いと、効果が低く、得られる焼結体の緻密化度が向上せず、電界誘起歪も低い。一方、キープ時間が20hrを超えても、特性はこれ以上向上しない。
本発明の焼成工程においては、酸素雰囲気であることが好ましいが、これに限定されない。即ち、大気雰囲気や酸素雰囲気に限らず、ArやN雰囲気といった還元雰囲気においても所定の効果を有する。
さらに、本発明の製造方法においては、焼結手法に依存しない。即ち、加圧の無い焼結方法だけでなく、加圧機構のある焼結方法〔例えば、ホットプレス(HP)やホットアイソスタティックプレス(HIP)〕においても、同様に本発明の効果を奏するものである。
本発明に用いる(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料としては、下記一般式(1)で表される組成を有するものが好ましい。
{Li(Na1−x1−y}(Nb1−zTa)O (1)
(但し、前記一般式(1)中、a=0.90〜1.2、x=0.2〜0.8、y=0.02〜0.2、及びz=0.05〜0.5である。)
本発明においては、Li、Na、K、Nb、及びTaからなる酸化物を含む圧電材料であれば、適用することができる。その中でも、一般式(1)において、a=0.90〜1.2、x=0.2〜0.8、y=0.02〜0.2、及びz=0.05〜0.5であることが好ましいが、さらに好ましくは、a=1.005〜1.10、x=0.4〜0.6、y=0.05〜0.1、及びz=0.08〜0.25である。
ここで、A/B比(=a)に関し、a≦1.2としたのは、この範囲を上回ると、誘電損失が増加し、高電界印加時の電界誘起歪が小さくなる傾向があるからである。誘電損失の増加は、高電界を印加するアクチュエータ用の圧電/電歪磁器組成物では問題が大きい。一方、0.90≦aとしたのは、粒成長を促進させ、緻密化させるためである。この範囲を下回ると、粒成長を促進させるために1100℃以上の加熱が必要となる。この場合、アルカリ成分の蒸発が起こり易くなり、組成が変動することで特性が不安定になる。本発明では、特に1.005≦a≦1.10とすることが好ましく、この場合、緻密化と粒成長をさせる上で効果が高く、焼結温度を1100℃以下とすることができ、組成の変動を回避することができる。
K、Li及びTa量をそれぞれ0.2≦x≦0.8、0.02≦y≦0.2及び0.05≦z≦0.5としたのは、この範囲でアクチュエータ用として好適な圧電/電歪磁器組成物を得る事ができるからである。
例えば、xがこの範囲を下回ると、圧電/電歪特性が急激に低下する。一方、xがこの範囲を上回ると、焼結が困難になり、焼結温度を高くしなければならなくなる。焼結温度を高くすることが望ましくないのは、焼結温度を高くすると、圧電/電歪磁器組成物に含まれるアルカリ成分が蒸発し、圧電/電歪特性を安定して得ることができなくなるからである。
また、yがこの範囲を下回ると、やはり、焼結が困難になり、焼結温度を高くしなければならなくなる。一方、yがこの範囲を上回ると、異相の析出が多くなり、絶縁性が低下する。
さらに、zがこの範囲を下回ると、圧電/電歪特性が低下する。一方、zがこの範囲を上回ると、やはり、焼結が困難になり、焼結温度を高くしなければならなくなる。
次に、本発明の具体的な実施結果である実施例及び比較例を示す。
(比較例1)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=1.01)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。得られた焼結体について、アルキメデス法による嵩密度、ペレット寸法変化による焼成収縮を測定した。また、得られた焼結体の表面微構造から、粒径はばらつきが大きく、不均一である事が分かる(図1のSEM写真を参照)。この焼結体を短冊状に加工した後、比誘電率、圧電定数d31、誘電損失(tanδ)、電界誘起歪S4000(4kV/mmの電界を加えた時の31方向、即ち、電界印加方向に対して垂直方向の歪量)を評価した。その結果を表1と表2に示した。
(比較例2)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で800℃まで昇温し、800℃で3hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表1に示した。
(実施例1)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で850℃まで昇温し、850℃で3hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表1に示した。
(実施例2)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で3hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表1と表2に示した。
(実施例3)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で950℃まで昇温し、950℃で3hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表1に示した。
(実施例4)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で1000℃まで昇温し、1000℃で3hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表1に示した。
(実施例5)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で1hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表2に示した。
(実施例6)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で6hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表2に示した。
(実施例7)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。得られた焼結体の表面微構造から、比較例1より粒径はばらつきが小さく、均一になっている事が分かる(図2のSEM写真を参照)。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表2と表4に示した。
(実施例8)
比較例1で示したペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で20hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表2に示した。
(比較例3)
比較例1で示したペレット状試料を、管状炉を用いた酸素フロー下で200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表3に示した。
(実施例9)
比較例1で示したペレット状試料を、管状炉を用いた酸素フロー下で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で3hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表3に示した。
(実施例10)
比較例1で示したペレット状試料を、管状炉を用いた酸素フロー下で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で6hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表3に示した。
(実施例11)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=0.85)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
(実施例12)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=0.90)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
(実施例13)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=0.95)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
(実施例14)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=1.00)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
(実施例15)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=1.005)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
(実施例16)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=1.10)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
(実施例17)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=1.15)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
(実施例18)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=1.20)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
(実施例19)
{Li(Na1−x1−y(Nb1−zTa)O(x=0.458、y=0.057、z=0.082、a=1.25)の組成から成る仮焼/粉砕紛(粒径0.2〜0.5μm、粒形状は球状)をペレット状に成形した(ペレット状試料)。このペレット状試料を、大気中で200℃/hrの速度で900℃まで昇温し、900℃で10hr保持した後、200℃/hrの速度で焼結温度1050℃まで昇温した。1050℃で3hr保持した後、炉冷した。比較例1と同様にして、得られた焼結体の特性を評価した。その結果を表4に示した。
以上の結果からわかるように、焼成スケジュールにキープ工程を焼成収縮が生じる温度域に入れる事により、密度だけでなく、比誘電率や電界誘起歪(S4000)も向上した。特に、粒成長が生じないぎりぎりの温度、又は異相が僅かながら存在できる温度(この実施例の組成の場合、850〜950℃)でのキープが電界誘起歪を向上させる上で最も効果が高い事が分かる。
又、キープ工程を焼成スケジュールに入れる事で、焼結体中の結晶粒のばらつきがより小さくなる効果もあり、これにより電界誘起歪の向上がもたらされた。この効果は、キープ時間を長くする事でさらに顕著となる。粒径のばらつきが小さくなる事は機械的特性の向上にもつながる。
本発明では、比誘電率や電界誘起歪が向上した優れた(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料を製造することができるので、アクチュエータ、センサー等に好ましく適用することができる。
比較例1で得られた焼結体の表面微構造を示すSEM写真である。 実施例7で得られた焼結体の表面微構造を示すSEM写真である。

Claims (5)

  1. (Li,Na,K)(Nb,Ta)Oの組成からなる粉末粒子の成形体を焼成することにより、(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料を製造する方法であって、
    850〜1000℃の範囲内の一定温度で一定時間キープする、(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料の製造方法。
  2. 前記キープ温度の範囲が850〜950℃である請求項1記載の製造方法。
  3. 前記キープ時間が1〜20時間である請求項1又は2記載の製造方法。
  4. 焼成雰囲気が酸素雰囲気である請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
  5. 前記(Li,Na,K)(Nb,Ta)O系圧電材料が、下記一般式(1)で表される組成を有するものである請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
    {Li(Na1−x1−y}(Nb1−zTa)O (1)
    (但し、前記一般式(1)中、a=0.90〜1.2、x=0.2〜0.8、y=0.02〜0.2、及びz=0.05〜0.5である。)
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