JP2008149921A - 洗車設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブロワ装置により発生する騒音を、できるだけ、低減化し得る洗車設備を提供する。
【解決手段】洗浄手段および乾燥手段を有するとともに、乾燥手段が、乾燥用空気を噴出させる乾燥用ノズルおよびこの乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗車機3が設置されてなる洗車設備1であって、洗車機本体10が設置される床面1a上に且つその移動範囲Sに、防音部材61としてアクリルシリコン樹脂を含む音を吸収し得る材料を塗布したものである。
【選択図】図1
【解決手段】洗浄手段および乾燥手段を有するとともに、乾燥手段が、乾燥用空気を噴出させる乾燥用ノズルおよびこの乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗車機3が設置されてなる洗車設備1であって、洗車機本体10が設置される床面1a上に且つその移動範囲Sに、防音部材61としてアクリルシリコン樹脂を含む音を吸収し得る材料を塗布したものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば給油所(ガソリンスタンド)などに設置される洗車設備に関するものである。
ガソリンスタンドなどに設置される洗車設備の洗車機は、走行レール上を走行自在にされた門型の洗車機本体と、この洗車機本体に設けられて車両に洗浄水、洗剤などを噴出させる洗浄用ノズルと、乾燥用空気を噴出させて洗浄後の水滴を除去するトップノズル、サイドノズルなどの乾燥用ノズルとが具備され、当然、乾燥用ノズルに空気を供給するためのブロワ装置が具備されており、しかも車両の表面に付着した水滴を吹き飛ばすとともに気化させるためには、かなりの空気量を高速で吹き付ける必要があるため、そのブロワ装置も強力なものが用いられていた。
このため、ブロワ装置にて発生する騒音が大きく、この騒音を小さくするために、「ブロー低速度」スイッチが設けられたり、または夜などの所定の時間帯だけ、ブロワ装置を低速でもって駆動するように考慮されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平07−32983号公報
上記従来の構成によると、操作者が「ブロー低速度」スイッチを入れた場合または所定の時間帯においては、ブロワ装置におけるモータの回転数が低下されて、騒音の低減化が図られているが、さらなる騒音の低減化が望まれている。
そこで、本発明は、ブロワ装置により発生する騒音を、できるだけ、低減化し得る洗車設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る洗車設備は、洗浄手段および乾燥手段を有するとともに、上記乾燥手段が、乾燥用空気を噴出させる乾燥用ノズルおよび当該乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗車機が設置されてなる洗車設備であって、
洗車機本体が設置される床面に防音部材を配置したものである。
洗車機本体が設置される床面に防音部材を配置したものである。
また、請求項2に係る洗車設備は、洗浄手段および乾燥手段を有するとともに、上記乾燥手段が、乾燥用空気を噴出させる乾燥用ノズルおよび当該乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗車機が設置されてなる洗車設備であって、
少なくとも洗車機本体の移動範囲の床面に防音部材を配置したものである。
少なくとも洗車機本体の移動範囲の床面に防音部材を配置したものである。
さらに、請求項3に係る洗車設備は、請求項1または2に記載の洗車設備における防音部材として、アクリルシリコン樹脂を含む音を吸収し得る材料または合成ゴムなどの音を吸収し得る材料を用いたものである。
上記洗車設備の構成によると、車両の洗車を行う場合、ブロワ装置が駆動されるとともに洗車機本体が走行レール上を走行することになるが、このとき、ブロワ装置により発生する騒音は、その一部が、床面に配置された防音部材により吸収されるので、当該洗車設備から放出される騒音を、できるだけ、低減化することができる。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態に係る洗車設備を、図1〜図7に基づき説明する。
図1に示すように、この洗車設備1は、例えば給油所(所謂、ガソリンスタンド)2の一角に設けられ、洗車機3の洗車機本体10が左右一対で設けられた走行レール4,4上を往復走行することにより、車両7を洗車するものである。なお、給油所2は、防火壁などの壁体5を介して民家6に隣接した土地に設けられており、例えば洗車設備1は壁体5に沿って配置されている。
以下、本発明の実施の形態に係る洗車設備を、図1〜図7に基づき説明する。
図1に示すように、この洗車設備1は、例えば給油所(所謂、ガソリンスタンド)2の一角に設けられ、洗車機3の洗車機本体10が左右一対で設けられた走行レール4,4上を往復走行することにより、車両7を洗車するものである。なお、給油所2は、防火壁などの壁体5を介して民家6に隣接した土地に設けられており、例えば洗車設備1は壁体5に沿って配置されている。
以下、洗車機3について説明しておく。
図2〜図4に示すように、洗車機本体10は、左右一対の側枠部(サイドフレームともいう)11と、これら側枠部11の上部内側面間に設けられる上枠部(トップフレームともいう)12とにより門型状に構成されており、またこの洗車機本体10は側枠部11の下部に設けられた複数個の走行車輪13を介して床側の走行レール4上に載置されており、走行駆動装置(図示しないが、例えば駆動モータ、減速機などにより構成される)により走行車輪13が駆動されて上記接近離間方向aで往復走行される。
図2〜図4に示すように、洗車機本体10は、左右一対の側枠部(サイドフレームともいう)11と、これら側枠部11の上部内側面間に設けられる上枠部(トップフレームともいう)12とにより門型状に構成されており、またこの洗車機本体10は側枠部11の下部に設けられた複数個の走行車輪13を介して床側の走行レール4上に載置されており、走行駆動装置(図示しないが、例えば駆動モータ、減速機などにより構成される)により走行車輪13が駆動されて上記接近離間方向aで往復走行される。
洗車機本体10側には、普通乗用車などの車両7を洗浄する洗浄手段の一例として、第1洗浄水ノズル14と、第1洗剤ノズル15と、撥水コート剤ノズル16と、第2洗浄水ノズル17と、第2洗剤ノズル18と、ワックスノズル19とが、前部から後部に亘って、この順で配設されている。ここで、各ノズル14〜19の噴出部の側面視形状が、例えばアーチ状となるように形成されている。また、洗車機本体10側には、車両7の外面をブラッシングするためのサイドブラシ20、ロッカーブラシ21およびトップブラシ22が配設されている。なお、これら各ブラシ20〜22については、洗浄手段に含めてもよく、または別途、ブラッシング手段の一例としてもよい。
さらに、洗車機本体10側には、昇降動自在で車両7の上面を乾燥させるトップノズル25と、左右方向に横移動(接近離間動)自在で車両7の両側面を乾燥させる左右一対のサイドノズル28とが設けられるとともに、洗車機本体10の上面上、すなわち側枠部11の上面(外板面である)11a上には、両ノズル25,28に可撓性のダクトホース26,29を介して接続された左右一対(複数)のブロワ装置31が設けられ、これらトップノズル25およびサイドノズル28からなる乾燥用ノズルおよびブロワ装置31などにより車両7の乾燥手段の一例が構成されている。
なお、下向きの噴出口25aを有するトップノズル25の昇降動は、洗車機本体10側に設けられた昇降動手段(図示せず)によって行われ、また内向きの噴出口28aを有する両サイドノズル28の横移動は、洗車機本体10側に設けられた横移動手段(図示せず)によって行われるように構成されている。
図2〜図7に示すように、上記側枠部11は、前板11A、外側板11B、後板11C、天板11D、部分的な内側板11Eなどにより、上下に長い箱枠状に形成されている。そして、側枠部11内には、前部仕切り板11Fや後部仕切り板11Gなどによって、四角筒状の空洞部11Sが上下方向に形成され、この空洞部11Sは側枠部11の下部で開放されている。なお、天板11Dの上面によって側枠部11の上面11aが形成されている。そして、空洞部11Sの上部は、前板11Aと外側板11Bと内側板11Eとの内面にそれぞれ吸音材23が貼り付け状に施工されることにより、吸音ゾーン11Zに形成されている。
上記ブロワ装置31はそれぞれ吸音ボックス41に入れられるとともに、吸音ボックス41は側枠部11の上面11a上に配置されている。すなわち、このブロワ装置31は、フレーム32と、このフレーム32に支持される下位のモータ(電動機)33と、このモータ33の上向きの出力軸34に取り付けられた上位の羽根体(羽根車ともいう)35と、この羽根体35を囲むケース36などから構成されている。ここで、ケース36は、羽根体35の下方に位置される底板部36Aと、羽根体35の側方を囲む円弧状の側板部36Bと、羽根体35の上方に位置される上板部36Cとからなり、円弧状の所定箇所には吐出し口36Dが横向きダクト状に形成されるとともに、上板部36Cの中央部分には吸込み口36Eが形成されている。
そして、フレーム32に対して、ケース36の底板部36Aが上方から当接されるとともに、モータ33が下方から当接された状態で、これら32,36A,33は複数の連結具(ボルト・ナットなど)37により連結されて、一体化されている。なお、モータ33の出力軸34を挿通させるために、底板部36Aの中央部分には貫通部36Fが形成されるとともに、フレーム32にも貫通部32Fが形成されている。
上記吸音ボックス41は、矩形箱状でかつ下面が開放された外箱体42と、この外箱体42の内面に貼り付け状に施工された吸音材43と、上記外箱体42の下端に連結された下位枠部(架台)44とからなり、この下位枠部44は、底板部の周辺を断面C型の矩形枠状として形成されている。そして、底板部の中央部分にブロワ装置31に対する吸気口45が形成され、また外箱体42の一側壁にブロワ装置31に対する排気口46が形成されている。勿論、排気口46の部分には、吸音材43は設けられていない。
上記下位枠部44は、振動吸収体47を介在して天板11D(側枠部11)の上面11a上に載置され、この状態で下位枠部44と天板11Dとが複数の連結具(ボルト・ナットなど)48により連結されることで、吸音ボックス41は側枠部11の上面11a上に配置される。その際に、吸気口45は、側枠部11内に形成された空洞部11Sの上部、すなわち吸音ゾーン11Zに、天板11Dに形成された連通孔11Hを介して開放されている。
この吸音ボックス41に上記ブロワ装置31が入れられ、そして外箱体42の側壁内面とフレーム32の両端との間に振動吸収体38が介在された状態で、外箱体42とフレーム32とが複数の連結具(ボルト・ナットなど)39により連結されることで、ブロワ装置31は吸音ボックス41側に支持されている。その際に、ブロワ装置31の支持位置は、モータ33が側枠部11内に形成された空洞部11Sに向けて位置されて、その下部が吸気口45や連通孔11Hを通して空洞部11S内に位置されるとともに、吐出し口36Dが排気口46に連通されるように設定されている。なお、フレーム32の両端が連結される部分には、吸音材43は設けられていない。
上記吸音ボックス41の排気口46は、洗車機本体10外に位置される吸音配管51と、その始端部分26a,29aが側枠部11内に位置されるダクトホース26,29とを介してノズル25,28に接続されている。すなわち、吸音配管51は、断面矩形状でかつ側面視において逆L状に曲げ形成された外管体52と、この外管体52の内面に貼り付け状に施工された吸音材53と、外管体52の横向きの始端部分に連結された四角状の連結用リング体54と、外管体52の下向きの終端部分に連結された四角状の連結用板体55とにより構成されている。そして、連結用リング体54を外箱体42の一側壁に当て付けて連結することで、吸音配管51の始端部分が排気口46に連通され、また連結用リング体54を側枠部11の上面11a側に当て付けて連結することで、吸音配管51は側枠部11側に支持される。
そして、終端がトップノズル25に接続されたダクトホース26の始端部分26aと、終端がサイドノズル28に接続されたダクトホース29の始端部分29aとは、側枠部11内の上部において、上下方向とされて平行状に位置されている。さらにダクトホース26,29の平行状の始端部分は、天板11Dや連結用リング体54に貫通されて吸音配管51の下向きの終端部分に接続されるとともに、天板11Dや連結用リング体54側に連結保持されている。
次に、本発明の要旨である洗車設備における洗車作業時に発生する騒音の低減化を図るための構成について説明する。
この洗車設備1においては、上述したように、少なくとも、当該洗車設備1の床面(土間ともいう)1aの洗車機本体10が走行(移動)する移動範囲(ここでは、洗車機本体が移動する本体移動領域およびその周辺領域を含むものであるが、勿論、本体移動領域だけでもよい)S、すなわち一対の走行レール4,4間および両走行レール4,4から外側に所定距離bの範囲でもって、防音部材61が配置されたものである。
この洗車設備1においては、上述したように、少なくとも、当該洗車設備1の床面(土間ともいう)1aの洗車機本体10が走行(移動)する移動範囲(ここでは、洗車機本体が移動する本体移動領域およびその周辺領域を含むものであるが、勿論、本体移動領域だけでもよい)S、すなわち一対の走行レール4,4間および両走行レール4,4から外側に所定距離bの範囲でもって、防音部材61が配置されたものである。
防音部材61としては、例えばアクリルシリコン樹脂を含む音吸収材料(音を吸収し得る材料)を含む塗料が用いられており、より具体的には、アクリルシリコン樹脂にセラミック粒子などが混合されたものが用いられる。勿論、防音部材61が塗料である場合には、床面1aに塗布される。なお、このような音吸収材料の多くは優れた断熱性の効果を有しており、また防音部材61として、振動を吸収し得る合成ゴムなどを用いることもできる。
上記構成において、車両7の洗車を行う場合、ブロワ装置31が駆動されるとともに洗車機本体10が走行レール4上を走行、すなわち往復移動することになるが、このとき、ブロワ装置31により発生する騒音は、その一部が、当該洗車機本体10の移動範囲Sにおける床面1aに配置(塗布)された防音部材61により吸収されることになり、したがって当該洗車設備1が民家5などの外部に放出される騒音を、できるだけ、低減化することができる。
なお、乾燥用空気が各ノズル25,28から噴出されて、車両6の乾燥が行われる際、空気はダクト内を通過するが、このとき発生した騒音については、その周囲に配置された吸音材23,43,53により吸音され、その大きさが低下することになる。
ところで、上記実施の形態においては、防音部材61を走行レール4,4間およびその周辺を含む移動範囲Sに配置したが、洗車設備1(給油設備を除いた部分)の全体(全面)に配置することもできる。
1 洗車設備
1a 床面
2 給油所
3 洗車機
4 走行レール
5 壁体
6 民家
7 車両
10 洗車機本体
31 ブロワ装置
33 モータ
35 羽根体
61 防音部材
1a 床面
2 給油所
3 洗車機
4 走行レール
5 壁体
6 民家
7 車両
10 洗車機本体
31 ブロワ装置
33 モータ
35 羽根体
61 防音部材
Claims (3)
- 洗浄手段および乾燥手段を有するとともに、上記乾燥手段が、乾燥用空気を噴出させる乾燥用ノズルおよび当該乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗車機が設置されてなる洗車設備であって、
洗車機本体が設置される床面に防音部材を配置したことを特徴とする洗車設備。 - 洗浄手段および乾燥手段を有するとともに、上記乾燥手段が、乾燥用空気を噴出させる乾燥用ノズルおよび当該乾燥用ノズルに空気を供給するブロワ装置とから構成された洗車機が設置されてなる洗車設備であって、
少なくとも洗車機本体の移動範囲の床面に防音部材を配置したことを特徴とする洗車設備。 - 防音部材が、アクリルシリコン樹脂を含む音を吸収し得る材料または合成ゴムなどの音を吸収し得る材料であることを特徴とする請求項1または2に記載の洗車設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006340618A JP2008149921A (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 洗車設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006340618A JP2008149921A (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 洗車設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008149921A true JP2008149921A (ja) | 2008-07-03 |
Family
ID=39652580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006340618A Pending JP2008149921A (ja) | 2006-12-19 | 2006-12-19 | 洗車設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008149921A (ja) |
-
2006
- 2006-12-19 JP JP2006340618A patent/JP2008149921A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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