JP2008149548A - 表紙シート位置決め機構及びこれを備えた製本装置並びに画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート束を表紙シートでくるみ綴じする製本装置における表紙シートの位置決め機構であって、束状に部揃えされた中綴じシートを表紙綴じ位置に移送する製本経路と、上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備える。そして上記表紙給送経路には、上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、上記シフト手段を制御する制御手段と、を有するアライニング機構を設ける。
【選択図】図4
Description
更に、本発明は画像形成部から搬出したシートを高速に製本処理することが可能な画像形成システムの提供することをその課題としている。
シート束を表紙シートでくるみ綴じする製本装置における表紙シートの位置決め機構であって、束状に部揃えされた中綴じシートを表紙綴じ位置に移送する製本経路と、上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備える。そして上記表紙給送経路には、上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、上記シフト手段を制御する制御手段と、を有するアライニング機構を設ける。
なお、この場合上記制御手段は、前記表紙供給経路に搬入された表紙シートを前記ニップ手段が係合保持した状態でこのニップ手段を前記セット位置に移動する。
まず画像形成装置Aは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
次に、画像形成装置Aに付設された製本装置Bについて説明する。この製本装置Bはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。
各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成装置Aの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙給送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本経路33が連接され、表紙給送経路34には後処理経路38が連設されている。製本経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙給送経路34は略々水平方向に装置を横断する方向に配置されている。
一方、上記搬入経路31にはインサータ装置26が連結してあり、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙シートを給紙トレイ26aから1枚ずつ分離して搬入経路31に供給するように構成してある。このインサータ装置26は1つ若しくは複数段の給紙トレイ26aを備え、このトレイ先端には積載されたシートを1枚ずつ分離して給送する給紙手段と、この給紙手段の下流側に給紙経路27が設けられ、前記搬入経路31に連結している。
前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ41(以下、「トレイ」という)は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。図2に示すようにトレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bでトレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートをトレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(図1右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。またトレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートはトレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
前記製本経路33には上記トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するグリップ搬送手段47が配置されている。このグリップ搬送手段47は図2に示すようにトレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。このため、トレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。
前記製本経路33の接着剤塗布位置Eには接着剤塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は図2に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。糊容器56は液状接着剤収容室(以下、「液剤収容室」という)56aと固形接着剤収容室(以下、「固形剤収容室」という)56bに区割され、液剤収容室56aには塗布ロール57が回転自在に組み込まれている。また液剤収容室56aには接着剤の残量を検出する糊センサ56Sが配置されている。図示の糊センサ56Sは接着剤の温度センサを兼用し、液剤収容室56a内の液化した接着剤の温度を検出するのと同時に接着剤に浸された部位の温度差によって接着剤の残量を検出する。また、糊容器56には電熱ヒータなどの加熱素子(加熱手段)50が埋設してある。そしてこの糊センサ56Sと加熱手段50は後述する制御CPU75に結線され、液剤収容室56a内の接着剤を所定の溶融温度に温度調整する。また上記塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、糊を含侵してロール周囲に糊の層が盛り上がるように構成されている。
前記表紙給送経路34は経路切換フラッパ36から表紙シートを表紙綴じ位置Fに案内する。その詳細を図4に示すが表紙給送経路34には製本経路33との交差点に表紙綴じ位置Fが設定され、この表紙綴じ位置Fには後述する表紙綴じ手段60が配置されている。そこで本発明は表紙綴じ位置Fに次のアライニング機構44を配置したことを特徴としている。
次に制御手段80は表紙シートの先端が先端規制面45aに到達した段階で表紙シートと係合する搬送ローラ34aを表紙面から退避させる。この状態で制御手段80はニップ手段45を搬送直交方向に移動させる。そして表紙シートの側縁が所定の位置に幅寄せされた段階でニップ手段45を停止する。そして後述する手順で表紙綴じする。
第1の方法は、前記トレイ41又は前記グリップ搬送手段47にシート束の束厚さ検知手段を設ける。この検知手段は例えばトレイ41に最上シートと当接するグリップ手段を設け、このグリップ手段の位置をスライダックセンサなどで検出することによってトレイ上に載置されているシート束の厚さを検出する。また前記グリップ搬送手段47を構成する可動グリッパの位置を同様に検知することによって束厚さを検出することができる。
第2の方法は前記トレイ41に搬入されるシートの枚数をカウントし、これに予め定めたシートの平均厚さを乗ずることによっても束厚さを検出することが出来る。
前述のアライニング機構44は表紙綴じ位置Fの下流側に配置する場合を示したが、このアライニング機構44は図9に示すように表紙綴じ位置Fの上流側に配置しても良い。その機構は前述のものとほぼ同一である。同一構成に同一番号を付して説明を省略するが、前述の搬送方向シフト手段MS1と幅方向シフト手段MS2はその制御が異なるのでこの点についてのみ説明する。この実施形態に於ける制御手段80は次のように構成する。
上記製本経路33の表紙綴じ位置Fには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ手段60は図4に示すように背当プレート61と背折プレート62と折りロール63で構成される。この表紙綴じ位置Fには前述の表紙給送経路34が配置され、画像形成装置A又はインサータ装置26から表紙シートを給送する。そこで背当プレート61は表紙シートをバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。この背当プレート61に支持された表紙シートに(中紙)シート束が逆T字状に接合される。そこで上記背折プレート62は左右一対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙シートの背部を背折り成型するため、図示しない駆動手段で互いに接近及び離反するように構成されている。また上記折りロール63は背折り成型されたシート束を挟圧して表装仕上げする一対のローラで構成されている。
上記折りロール63の下流側に位置する断裁位置Gにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段64と、シート束の周縁を断裁する断裁手段65が配置してある。上記束姿勢偏向手段64は表紙綴じ位置Fから表装されたシート束を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段65又は収納スタッカ67に給送する。また断裁手段65はシート束の周縁を切り揃える。このため束姿勢偏向手段64は前記折りロール63から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル64a、64bを備える。図2に示すようにこの回転テーブル64a、64bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム(不図示)に設けられている。このユニットフレームに製本経路33を挟んで一対の回転テーブル64a、64bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル64bはシート束厚さ方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。そして各回転テーブル64a、64bには製本経路33内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータ(不図示)が設けられている。
上記束姿勢偏向手段64の下流側には断裁手段65が配置されている。この断裁手段65は図2に示すようにシート束の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレス部材65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。上記断裁縁プレスユニット65bは製本経路33に配置した刃受け部材65aと対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。上記断裁刃ユニット65cは平刃状の断裁刃65xと、これを駆動するカッタモータMcとから構成されている。このような構成の断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。
前記断裁位置Gの下方には収納スタッカ67と並列に屑収納ボックス68が設けられ、断裁刃65xで切断した紙片を収納する。このため、断裁位置Gの直下にはスイーパ手段69が設けられ、このスイーパ手段69は図示しない駆動モータによって図2左右方向に揺動し、シート束を断裁する際は断裁位置Gの直下に位置して切断片を屑収納ボックス68に案内し、断裁後は断裁位置Gから退避してシート束を収納スタッカ67に収容可能に退避するようになっている。また、上記屑収納ボックス68には内部に収納された切断紙片の収納量を検出するフル検出センサ(満杯検出センサ)68Sfとニアフル検出センサ68Snが配置してある。このニアフル検出センサ68Snはシート束の断裁中に満杯とならないように例えばシート束の周縁を断裁する1回分に相当する紙片を収容可能な状態でこれを検出するように配置されている。
上述の製本装置Bには後処理装置Cが配置され、この後処理装置Cは前記表紙給送経路34に連なる後処理経路38が設けられ、この後処理経路38にステイプルユニット、パンチユニット、スタンプユニットなどの後処理機器が配置され、画像形成装置Aからの印刷シートを、表紙給送経路34を介して受け取り、この印刷シートにステイプル処理、パンチ処理、捺印処理を施し排紙トレイ37に搬出する。また、このような後処理を施すことのない画像形成装置Aからのシートを排紙トレイ37に収納するようになっている。
次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図11に基づいて説明する。
制御手段の構成について説明すると、図1に示すような画像形成装置Aと製本装置Bとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本装置Bの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。
次に図12のフローチャートに従って上述の制御CPU75による製本処理動作を説明する。前記画像形成装置Aのコントロールパネル71で画像形成条件と後処理モードを設定する(St001)。この後処理モードは例えば「プリントアウトモード」「製本処理モード」「ステイプルモード」「スタンプモード」「パンチモード」「ジョグモード」などに設定する。プリントアウトモードは画像形成したシートを製本及び後処理することなく排紙トレイ37(図示のものは後処理装置Cに備えられている)に搬出収納する。
製本モードは画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴合わせて収納スタッカ67に収納する。また、ステイプルモードは画像形成されたシートを後処理装置Cに備えられたステイプルユニットによってステイプル綴じし、スタンプモードは捺印処理し、同様にパンチモードはパンチ処理を、ジョグモードは仕分け処理をそれぞれ後処理装置Cで実行し、その後排紙トレイ37に収納する。
B 製本装置
C 後処理装置
31 搬入経路
32 中紙搬送経路
33 製本経路
34 表紙給送経路
34a 搬送ローラ
37 排紙トレイ
41 集積トレイ
44 アライニング機構
45 ニップ手段(ニップ部材)
45a 先端規制面
45b 押圧面
46 ベースフレーム
46r ラック歯車
46p ピニオン
46t タイミングベルト
47 グリップ搬送手段
55 接着剤塗布手段
60 表紙綴じ手段
61 背当プレート
62 背折プレート
63 折りロール
64 束姿勢偏向手段
64a、64b 回転テーブル
65 断裁手段
65x 裁断刃
66 排紙ローラ
67 収納スタッカ
75 制御CPU
80 制御手段
MS1 搬送方向シフト手段
MS2 幅方向シフト手段
MO1 第1シフトモータ
MO2 第2シフトモータ
St 先端検知センサ(後端検知センサ)
SS サイドセンサ
Claims (7)
- シート束を表紙シートでくるみ綴じする製本装置における表紙シートの位置決め機構であって、
束状に部揃えされた中綴じシートを表紙綴じ位置に移送する製本経路と、
上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、
上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備え、
上記表紙給送経路には、
上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、
このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、
上記シフト手段を制御する制御手段と、
を有するアライニング機構が備えられていることを特徴とする製本装置における表紙シート位置決め機構。 - 前記制御手段は、前記ニップ手段が、
表紙シートの幅サイズ情報に基づいて搬送直交方向に所定量移動し、
表紙シートの搬送長さサイズ情報と前記中綴じシートの束厚さ情報に基づいて搬送方向に所定量移動するように前記シフト手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の製本装置における表紙シート位置決め機構。 - 前記ニップ手段は前記表紙給送経路の表紙綴じ位置に対し、
搬送方向上流側に配置され表紙シートの後端部をニップするか、又は搬送方向下流側に配置され表紙シートの先端部をニップするように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製本装置における表紙シート位置決め機構。 - 順次供給される中綴じシートを束状に部揃えする集積手段と、
上記集積手段からの中綴じシートを表紙綴じ位置に案内する製本経路と、
上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、
上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートとを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備え、
上記表紙給送経路には、
上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、
このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、
上記シフト手段を制御する制御手段と、
が備えられ、
上記制御手段は、上記ニップ手段を、
表紙シートの搬送長さサイズ情報と上記中綴じシートの束厚さ情報に基づいて搬送方向のセット位置に移動させ、
上記表紙シートの幅サイズ情報に基づいて搬送直交方向のセット位置に移動することを特徴とする製本装置。 - 前記制御手段は、前記表紙供給経路に搬入された表紙シートを前記ニップ手段が係合保持した状態でこのニップ手段を前記セット位置に移動することを特徴とする請求項4に記載の製本装置。
- 前記製本経路には前記表紙綴じ位置の上流側に前記中綴じシートの背部端面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段が配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の製本装置。
- シート上に順次画像形成する画像形成手段を有する画像形成装置と、
上記画像形成手段からのシートを束状に部揃えして表紙シートと綴じ合わせる製本装置とから構成され、
上記製本装置は請求項4乃至6の何れかの項に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
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