JP2008149548A - 表紙シート位置決め機構及びこれを備えた製本装置並びに画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】表紙綴じ位置に正確に表紙シートを位置決めセットすること、及び表装品位に富んだ製本処理を可能とする。
【解決手段】シート束を表紙シートでくるみ綴じする製本装置における表紙シートの位置決め機構であって、束状に部揃えされた中綴じシートを表紙綴じ位置に移送する製本経路と、上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備える。そして上記表紙給送経路には、上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、上記シフト手段を制御する制御手段と、を有するアライニング機構を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明はプリンタ、印刷機、複写機などの画像形成装置の後処理装置に係わり、画像形成装置で印刷したシートを束状に部材揃えした中綴じシートを表紙シートで綴じ合わせる製本装置における表紙シートの位置決め機構の改善に関する。
一般に、この種の装置はプリンタ、印刷機などの画像形成装置の端末装置として、画像形成されたシートをページに積重ね、冊子状に整合した後、その端面を糊付けして表紙シートに綴じ合せる整本システムとして広く使用されている。特に最近電子出版などのオンデマンド印刷として、例えば特許文献1で示す様な、所定の情報の印刷と同時に、これを自動的に綴じ合わせて表装し、その後シート端縁をカッティングして所定の冊子状に仕上げる印刷と後処理を同時に実行するシステムが知られている。
このような製本装置は例えば特許文献1に開示されているように画像形成装置からのシート(中綴じシート)を束状に部材揃えし、その背部端面に接着剤を塗布する製本処理経路と、この製本経路と交差する方向に表紙給送経路を設け、この両経路の交差部で表紙シートと中綴じシート(束)を逆T字状に接合して表紙シートを背折り成型して綴じ合わせてくるみ綴じ製本する装置が提案されている。
このような装置では表紙シートは所定の綴じ位置に正確に給送セットされる必要がある。例えばこの表紙シートが左右方向にスキューしていると製本後の表表紙と裏表紙は中綴じシートに傾いた状態で綴じ合わされる。また表紙シートの中心が中綴じシートの基準と前後方向に位置ズレすると製本後の表表紙と裏表紙が不揃いとなることが知られている。
そこで特許文献2には表紙位置決め装置が提案されている。この表紙位置決め装置は、表紙シートとシート束とを接合する綴じ位置を挟んで表紙給送方向前後に一対のガイドテーブルを設け、このガイドテーブルの下流側のテーブルに表紙先端の突き当てストッパを設けて表紙シートを突き当て規制し、サイド方向は両ガイドテーブルに設けたサイドガイドで規制している。そしてこの前後のガイドテーブルを中綴じシートの束厚さに応じて移動する機構が開示されている。つまり従来は表紙シートを綴じ位置にセットする際には搬送経路の搬送機構で正確に搬送位置決めするか、或いはテーブル上に表紙シートを保持した状態でテーブルの位置を移動して位置決めするかいずれかの方法が採られている。
特開2005−335262号公報 特開2005−246769号公報
上述のように表紙シートを綴じ位置に位置決めセットする際に、搬送経路の搬送機構(搬送ローラなど)で位置決めする構造にあっては正確な位置にセットすることは困難である。例えばこの表紙シートを中綴じシートの束厚さに応じて表紙センターを正確に位置づけることは搬送斑などの関係から不可能に近いとされている。また、前掲特許文献2のように綴じ位置にトレイ状のテーブルを設けて位置合わせする構造にあっては、綴じ部の機構が複雑で大型となる欠点がある。同時に搬送方向及び搬送直交方向の長さサイズが種々異なる表紙シートを使用する場合にはその機構も更に複雑となり、機構部のガタつきなどから位置が狂う問題がある。
そこで本発明者は、給紙経路から送られた表紙シートを綴じ位置で先端又は後端を位置合わせすることが正確で且つ表紙シート搬送時間を短縮できること、またこの位置で搬送直交方向を位置合わせすることが搬送ムラの影響を受けず正確な位置出しが可能であるとの知見に至った。
従って、本発明は表紙綴じ位置に正確に表紙シートを位置決めセットすることが可能な表紙シートの位置決め機構と、これと同時に表装品位に富んだ製本処理が可能な製本装置を簡単な構造でコンパクトに提供することをその主な課題としている。
更に、本発明は画像形成部から搬出したシートを高速に製本処理することが可能な画像形成システムの提供することをその課題としている。
本発明は上記課題を解決するために以下の構成を採用したものである。
シート束を表紙シートでくるみ綴じする製本装置における表紙シートの位置決め機構であって、束状に部揃えされた中綴じシートを表紙綴じ位置に移送する製本経路と、上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備える。そして上記表紙給送経路には、上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、上記シフト手段を制御する制御手段と、を有するアライニング機構を設ける。
前記制御手段は前記ニップ手段を表紙シートの幅サイズ情報に基づいて搬送直交方向に所定量移動し、表紙シートの搬送長さサイズ情報と前記中綴じシートの束厚さ情報に基づいて搬送方向に所定量移動するように前記シフト手段を制御する。
前記ニップ手段は前記表紙給送経路の表紙綴じ位置に対し、搬送方向上流側に配置され表紙シートの後端部をニップするか、又は搬送方向下流側に配置され表紙シートの先端部をニップするように配置する。
順次供給される中綴じシートを束状に部揃えする集積手段と、上記集積手段からの中綴じシートを表紙綴じ位置に案内する製本経路と、上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートとを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備える。そして上記表紙給送経路には、上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、上記シフト手段を制御する制御手段とを備える。そこで上記制御手段は上記ニップ手段を表紙シートの搬送長さサイズ情報と上記中綴じシートの束厚さ情報に基づいて搬送方向のセット位置に移動し、上記表紙シートの幅サイズ情報に基づいて搬送直交方向のセット位置に移動する。
なお、この場合上記制御手段は、前記表紙供給経路に搬入された表紙シートを前記ニップ手段が係合保持した状態でこのニップ手段を前記セット位置に移動する。
また、上記製本経路には前記表紙綴じ位置の上流側に前記中綴じシートの背部端面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段が配置する。
シート上に順次画像形成する画像形成手段を有する画像形成装置と、上記画像形成手段からのシートを束状に部揃えして表紙シートと綴じ合わせる製本装置とから構成し、上記製本装置は上述の構成を備える。
本発明は束状に部揃えした中綴じシートを表紙シートでくるみ製本する際に、表紙給送経路に表紙シートをニップするニップ手段を綴じ位置の下流側又は上流側に設け、このニップ手段を搬送方向と直交方向に移動することによって表紙シートを長さ方向と幅方向に位置決めするようにしたものであるから次の効果を奏する。
表紙シートをニップ把持した状態で位置決めするから搬送ムラの影響を受けることなく正確な位置出しが可能である。これと同時に表紙シートの厚さ、腰、カールなどに関係なく正確な位置にセットすることが可能である。
また本発明は例えば表紙シートの長さサイズに応じてニップ手段の位置を移動し、表紙シートを把持した後、これを搬送直交方向に幅寄せ移動するように構成することによって広範なサイズの表紙シートを位置決めセットすることが出来、これに要するセット時間も短時間である。従って表紙シートの給送指示信号から迅速に綴じ位置に給送セットすることが出来、製本などの処理効率を向上させることが出来る。
更に、その為の構成は表紙シートの先端又は後端を把持して幅寄せ移動するニップ手段を表紙綴じ位置に配置するのみで良く、構造が至って簡単で小スペースに配置することが出来るなど顕著な効果を奏する。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は、本発明に係わる製本装置と、これを用いた画像形成システムの全体構成の説明図であり、図2は製本装置の詳細説明図である。
図1に示す画像形成システムは、シートに順次印刷を施す画像形成装置Aと、この画像形成装置Aの下流側に付設された製本装置B、この製本装置Bの下流に配置された後処理装置Cとから構成されている。そして画像形成装置Aで画像形成したシートを製本装置Bで製本処理する。また製本処理しないシートについてはこの製本装置Bを通過して後処理装置Cでシートに後処理を施すように構成されている。
[画像形成装置の構成]
まず画像形成装置Aは複写機、プリンタ、印刷機など種々の構造のものが採用可能であるが静電印刷装置を図示する。この画像形成装置Aはケーシング1内に給紙部2と、印字部3と、排紙部4と制御部とが内蔵されている。給紙部2にはシートサイズに応じた複数のカセット5が準備され、制御部から指示されたサイズのシートが給紙経路6に繰り出される。この給紙経路6にはレジストローラ7が設けられ、シートを先端揃えした後所定のタイミングで下流側の印字部3に給送する。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、この静電ドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスイッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。
[製本装置の構成]
次に、画像形成装置Aに付設された製本装置Bについて説明する。この製本装置Bはケーシング30内に印刷シートを束状に集積して部揃えする集積部40と、この集積部40からのシート束に接着糊を塗布する接着剤塗布手段55と、接着剤を塗布されたシート束に表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段60とから構成されている。
[搬送経路の構成]
各シートの搬送経路について説明すると、上記ケーシング30内には画像形成装置Aの排紙口14に連なる搬入口31aを有する搬入経路31が設けられ、この搬入経路31から中紙搬送経路32と表紙給送経路34が経路切換フラッパ36を介して連結されている。そして中紙搬送経路32には集積部40を介して製本経路33が連接され、表紙給送経路34には後処理経路38が連設されている。製本経路33は略々鉛直方向に装置を縦断する方向に、表紙給送経路34は略々水平方向に装置を横断する方向に配置されている。
上記製本経路33と表紙給送経路34とは互いに交差(直交)し、その交差部に後述する表紙綴じ手段60が配置されるようになっている。以上のように構成された搬入経路31は前記画像形成装置Aの排紙口14に連なり、画像形成装置Aから印刷シートを受入れる。この場合画像形成装置Aからはコンテンツ情報を印刷された印刷シート(中綴じシート)と表紙カバーとして使用するタイトルなどを印刷された印刷シート(以下、「表紙シート」と云う)とが搬出される。このように搬入経路31は中紙搬送経路32と表紙給送経路34とに分岐され経路切換フラッパ36を介して各印刷シートをそれぞれの経路に振り分け搬送することとなる。上記各搬送経路には図2に示す位置にそれぞれシートセンサSe1乃至Se6が配置してある。
[インサータ装置]
一方、上記搬入経路31にはインサータ装置26が連結してあり、画像形成装置Aで印刷処理しない表紙シートを給紙トレイ26aから1枚ずつ分離して搬入経路31に供給するように構成してある。このインサータ装置26は1つ若しくは複数段の給紙トレイ26aを備え、このトレイ先端には積載されたシートを1枚ずつ分離して給送する給紙手段と、この給紙手段の下流側に給紙経路27が設けられ、前記搬入経路31に連結している。
また上記搬入経路31には搬送ローラ31bが、中紙搬送経路32には搬送ローラ32aが、製本経路33にはグリップ搬送手段(シート束搬送手段;以下同様)47と後述する束姿勢偏向手段64と排紙ローラ(排紙手段)66が配置されている。また表紙給送経路34には搬送ローラ34aが、後処理経路38には搬送ローラ38aがそれぞれ配置され、それぞれ駆動モータに連結されている。
[集積部の構成]
前記中紙搬送経路32の排紙口32bに配置された集積トレイ41(以下、「トレイ」という)は排紙口32bからのシートを束状に積載収納する。図2に示すようにトレイ41は略々水平姿勢に配置されたトレイ部材で構成され、その上方には正逆転ローラ42aと搬入ガイド42bが設けられている。そして排紙口32bからの印刷シートを搬入ガイド42bでトレイ41上に案内し、正逆転ローラ42aで収納する。この正逆転ローラ42aは正回転で印刷シートをトレイ41の先端側に移送し、逆回転でトレイ後端(図1右端)に配置された規制部材43にシート後端を突き当て規制する。またトレイ41には図示しないシートサイド整合手段が設けられトレイ上に収納した印刷シートの両側縁を基準位置に幅寄せ整合する。このような構成で中紙搬送経路32からの印刷シートはトレイ41上に順次積み上げられ束状に部揃えされる。
[シート束搬送手段の構成]
前記製本経路33には上記トレイ41からシートを下流側の接着剤塗布位置Eに移送するグリップ搬送手段47が配置されている。このグリップ搬送手段47は図2に示すようにトレイ41に集積したシート束を水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、このシート束を略々鉛直方向に配置された製本経路33に沿って接着剤塗布位置Eに搬送セットする。このため、トレイ41は集積位置(図2実線)から引き渡し位置(図2破線)に移動し、この引き渡し位置で準備されたグリップ搬送手段47にシート束を引き渡すようになっている。
[接着剤塗布部の構成]
前記製本経路33の接着剤塗布位置Eには接着剤塗布手段55が配置されている。この接着剤塗布手段55は図2に示すように熱溶融性の接着剤を収容する糊容器56と、塗布ロール57と、ロール回転モータMRとで構成されている。糊容器56は液状接着剤収容室(以下、「液剤収容室」という)56aと固形接着剤収容室(以下、「固形剤収容室」という)56bに区割され、液剤収容室56aには塗布ロール57が回転自在に組み込まれている。また液剤収容室56aには接着剤の残量を検出する糊センサ56Sが配置されている。図示の糊センサ56Sは接着剤の温度センサを兼用し、液剤収容室56a内の液化した接着剤の温度を検出するのと同時に接着剤に浸された部位の温度差によって接着剤の残量を検出する。また、糊容器56には電熱ヒータなどの加熱素子(加熱手段)50が埋設してある。そしてこの糊センサ56Sと加熱手段50は後述する制御CPU75に結線され、液剤収容室56a内の接着剤を所定の溶融温度に温度調整する。また上記塗布ロール57は耐熱性の多孔質材で構成され、糊を含侵してロール周囲に糊の層が盛り上がるように構成されている。
上述のように構成された糊容器56はシート束に沿って往復駆動する。図3(b)にその概念図を示すが、シート束の下端縁(製本時の背表紙部)S1に対し糊容器56は短い長さ(寸法)に形成してあり、これに内蔵した塗布ロール57と伴にシート束の下端縁S1に沿って移動するように装置フレームのガイドレール52に支持されている。そしてこの糊容器56は装置フレームに取り付けられたタイミングベルト53に連結され、このタイミングベルト53には駆動モータMSが連結してある。
そこで糊容器56はホームポジションHPと、シート束に沿って復動作を開始するリターン位置RPとの間で前記駆動モータMSによって往復動する。そして各位置は図3(b)に示す位置関係に設定され、リターン位置RPはシート幅のサイズ情報によって設定される。また、装置電源投入時(イニシャル時)にはホームポジションHPに設定され、先行する例えば前記グリップ搬送手段47に設けたグリップエンドセンサSgのシートグリップ信号から所定時間後(シート束が接着剤塗布位置Eに到達する見込み時間)にホームポジションHPからリターン位置RPに向けて移動する。この移動と同時に塗布ロール57はロール回転モータMRで回転を開始する。尚図示SPは上記糊容器56のホームポジションセンサである。このように構成された接着剤塗布手段55は駆動モータMSの回転で、糊容器56はガイドレール52に沿って図3(b)左側から右側に移動を開始する。この往路では塗布ロール57はシート束に圧接してシート端部をバラけさせ、リターン位置RPからホームポジションHPに戻る復路ではシート端と所定のギャップを形成して接着剤を塗布するように、前述のグリップ搬送手段47の送り量を図示しない昇降モータで調整するようになっている。
[表紙給送経路の構成]
前記表紙給送経路34は経路切換フラッパ36から表紙シートを表紙綴じ位置Fに案内する。その詳細を図4に示すが表紙給送経路34には製本経路33との交差点に表紙綴じ位置Fが設定され、この表紙綴じ位置Fには後述する表紙綴じ手段60が配置されている。そこで本発明は表紙綴じ位置Fに次のアライニング機構44を配置したことを特徴としている。
アライニング機構44は上記表紙綴じ位置Fの上流側又は下流側に配置され、表紙シートの先端をニップするか、又は後端をニップする。図4には表紙綴じ位置Fの下流側に配置する場合を示す。このアライニング機構44はシート先端をニップするニップ手段(ニップ部材;以下同様)45と、このニップ手段45を保持するベースフレーム46で構成され、ベースフレーム46は装置フレーム(不図示)に搬送方向に移動自在に指示されている。そしてニップ手段45はこのベースフレーム46に搬送直交方向に移動自在に取り付けられている。そしてベースフレーム46は搬送方向シフト手段MS1に連結され、ニップ手段45は幅方向シフト手段MS2が連結してある。
搬送方向シフト手段MS1は図4に示すようにベースフレーム46に設けたラック歯車46rと装置フレーム側に配置したピニオン46pと、このピニオン46pに連結した第1シフトモータMO1から構成されている。また幅方向シフト手段MS2は図6に示すようにベースフレーム46に設けたタイミングベルト46tに固定され、このタイミングベルト46tには第2シフトモータMO2が連結してある。また図4に示すHPSはニップ手段45のホームポジションセンサである。従ってニップ手段45は搬送方向に移動可能に表紙給送経路34に配置され、第1シフトモータMO1で搬送方向の所定位置に移動自在となり、またこのニップ手段45は搬送直交方向に第2シフトモータMO2で移動自在となる。
このように構成されたニップ手段45は図5に示すようにシート先端を突き当て規制する先端規制面45aとシート上面を押圧する押圧面45bを備えている。そしてこのニップ手段45には図6に示す作動ソレノイドSOLが連結してあり、この作動ソレノイドSOLによって表紙シートの先端縁を把持するようになっている。従って表紙給送経路34を搬送ローラ34aで送られた表紙シートは、その先端を先端規制面45aで突当て規制されスキュー(先端曲がり)修正される。その後シート先端は押圧面45bでニップされ幅方向に幅寄せ移送されることとなる。尚上記ニップ手段45は作動ソレノイドによらず付勢スプリングなどで図5反時計方向に付勢するように構成しても良い。
上記ベースフレーム46には表紙シートの先端を検知する先端検知センサStが配置され表紙シートの先端が先端規制面45aに到達したのを検知するように配置されている。また上記ベースフレーム46又は表紙給送経路34の搬送ガイドには表紙シートの側縁を検出するサイドセンサSSが配置されている。このサイドセンサSSは例えばシート幅方向に複数のホトセンサ(図8に示すSS1、SS2、SS3・・SSn・・)を配置しシートの幅方向を検出するように構成されている。
上述のように構成されたアライニング機構44は次のように制御される。後述する製本装置Bの制御CPU75に制御手段80が組み込まれ、この制御手段80で上述の搬送方向シフト手段MS1と幅方向シフト手段MS2を制御する。この制御手段80は例えば画像形成装置Aから転送された「表紙シートのサイズ情報」と「中綴じシートの束厚さ情報」(後述する)に基づいてニップ手段45をホームポジション(図7(a)の状態)から所定位置に移動する。この制御は例えば第1シフトモータMO1をステッピングモータで構成し、ホームポジションからニップ手段45を所定ステップ移動する。
上記ニップ手段45の移動量は表紙綴じ位置Fの位置決め基準(図7に示すy)に表紙シートのサイズ情報(Ls)と中綴じシートの束厚さ情報(Th)から演算する。図示の位置決め基準yを中綴じシート束の左面に設定した関係でニップ手段45の待機位置xを、位置決め基準yからの距離(y−x間距離)=((Ls×1/2)−Th×1/2))となるように算出する。そしてニップ手段45をホームポジションからこの待機位置xに移動して待機させる。この状態を図7(b)に示す。
次に制御手段80は表紙シートの先端がニップ手段45の先端規制面45aに到達したタイミングを先端検知センサStで検知する。この先端検知センサStからの検知信号と同時に表紙シートの幅サイズ情報(例えば画像形成装置Aから転送されるシートサイズ情報)からシートの側縁位置を割り出し対応するサイドセンサSSを設定する。つまりシート幅サイズがJIS規格A4の場合にはシート側縁がサイドセンサSSnに対応するように予めサイドセンサの位置が設定してある。
そこで制御手段80は前記表紙給送経路34の搬送ローラ34aを図8(c)に示す状態に退避させる。次いで制御手段80は前記第2シフトモータMO2を作動してニップ手段45を幅方向に移動する。するとこれに把持された表紙シートも搬送直交方向に移動する。そこでこの表紙シートの側縁を対応するサイドセンサSSnが検知するまでニップ手段45を移動し、サイドセンサSSnからの検知信号で停止する。
制御手段80は上述の動作を実行する。これを整理すると制御手段80は表紙給送経路34に表紙シートが供給される前、又は表紙シートが表紙綴じ位置Fに搬送される前に、「表紙シートのサイズ情報Ls」と「中綴じシートの束厚さ情報Th」に基づいてシートセンタが表紙綴じ位置Fの中心に位置するようにニップ手段45の位置を移動する。
次に制御手段80は表紙シートの先端が先端規制面45aに到達した段階で表紙シートと係合する搬送ローラ34aを表紙面から退避させる。この状態で制御手段80はニップ手段45を搬送直交方向に移動させる。そして表紙シートの側縁が所定の位置に幅寄せされた段階でニップ手段45を停止する。そして後述する手順で表紙綴じする。
尚、中綴じシートの束厚さ情報Thは次のいずれかの方法で取得する。
第1の方法は、前記トレイ41又は前記グリップ搬送手段47にシート束の束厚さ検知手段を設ける。この検知手段は例えばトレイ41に最上シートと当接するグリップ手段を設け、このグリップ手段の位置をスライダックセンサなどで検出することによってトレイ上に載置されているシート束の厚さを検出する。また前記グリップ搬送手段47を構成する可動グリッパの位置を同様に検知することによって束厚さを検出することができる。
第2の方法は前記トレイ41に搬入されるシートの枚数をカウントし、これに予め定めたシートの平均厚さを乗ずることによっても束厚さを検出することが出来る。
「アライニング機構の異なる実施形態」
前述のアライニング機構44は表紙綴じ位置Fの下流側に配置する場合を示したが、このアライニング機構44は図9に示すように表紙綴じ位置Fの上流側に配置しても良い。その機構は前述のものとほぼ同一である。同一構成に同一番号を付して説明を省略するが、前述の搬送方向シフト手段MS1と幅方向シフト手段MS2はその制御が異なるのでこの点についてのみ説明する。この実施形態に於ける制御手段80は次のように構成する。
図9に示す実施形態に於けるニップ手段45は表紙給送経路34から退避した位置(図10(a)の状態)にホームポジションを設定してある。これは上流側から搬入される表紙シートと干渉しないようにするためである。そこで図10(a)に示すホームポジションに位置するニップ手段45を制御手段80は次のように制御する。表紙給送経路34に搬入されたシートを図2に示すシートセンサSe5で検知し、このシートセンサSe5がシート後端を検出した信号で表紙給送経路34の搬送ローラ34aを停止する。
次いで制御手段80はニップ手段45をホームポジションから前述と同様に「表紙シートのサイズ情報」と「中綴じシートの束厚さ情報」に基づいて算出した待機位置xに移動する。この移動は搬送方向シフト手段MS1の第1シフトモータMO1の駆動制御で行う。するとニップ手段45は図10(b)の待機位置xに移動する。この状態で制御手段80は搬送ローラ34aを逆回転させて表紙シートを反対方向にバックさせ、ニップ手段45の後端検知センサSt(図6参照)の検知信号で停止する。
この状態で図10(b)に示すように表紙シートは後端を規制され表紙綴じ位置Fの位置決め基準yにセットされる。そこで制御手段80は搬送ローラ34aを図10(c)に示す状態に退避させ、前記第2シフトモータMO2を作動してニップ手段45を幅方向に移動する。するとこれに把持された表紙シートも搬送直交方向に移動する。そこでこの表紙シートの側縁をサイドセンサSSnが検知するまでニップ手段45を移動し、サイドセンサSSnの検知信号で停止する。そして後述する手順で表紙綴じする。
[表紙綴じ手段の構成]
上記製本経路33の表紙綴じ位置Fには表紙綴じ手段60が配置されている。この表紙綴じ手段60は図4に示すように背当プレート61と背折プレート62と折りロール63で構成される。この表紙綴じ位置Fには前述の表紙給送経路34が配置され、画像形成装置A又はインサータ装置26から表紙シートを給送する。そこで背当プレート61は表紙シートをバックアップする板状部材で構成され、製本経路33に進退自在に配置されている。この背当プレート61に支持された表紙シートに(中紙)シート束が逆T字状に接合される。そこで上記背折プレート62は左右一対のプレス部材で構成され、逆T字状に接合された表紙シートの背部を背折り成型するため、図示しない駆動手段で互いに接近及び離反するように構成されている。また上記折りロール63は背折り成型されたシート束を挟圧して表装仕上げする一対のローラで構成されている。
[束姿勢偏向手段と断裁手段の構成]
上記折りロール63の下流側に位置する断裁位置Gにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段64と、シート束の周縁を断裁する断裁手段65が配置してある。上記束姿勢偏向手段64は表紙綴じ位置Fから表装されたシート束を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段65又は収納スタッカ67に給送する。また断裁手段65はシート束の周縁を切り揃える。このため束姿勢偏向手段64は前記折りロール63から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル64a、64bを備える。図2に示すようにこの回転テーブル64a、64bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム(不図示)に設けられている。このユニットフレームに製本経路33を挟んで一対の回転テーブル64a、64bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル64bはシート束厚さ方向(製本経路33に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。そして各回転テーブル64a、64bには製本経路33内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータ(不図示)が設けられている。
従って製本経路33内に導かれたシート束は、左右一対の回転テーブル64a、64bでグリップ把持され旋回モータによってシート束の姿勢方向を偏向する。例えば背部を下側に搬入されたシート束を180度旋回して小口部を下側に下流側の排紙ローラ66に送る。またシート束を順次90度ずつ回転して下流側の断裁位置Gに天部・地部・小口部をそれぞれ下側に偏向させシート束の周縁3方向を断裁するトリミングカットが可能となる。なお、上記可動側の回転テーブル64bにはグリップセンサ(図示せず)が設けられ、左右の回転テーブル64a、64b間にシート束が確実にグリップされたのを検知し、この検知後回転テーブル64a、64bを旋回駆動するように構成されている。そして上記ユニットフレームは昇降モータによってシート束を製本経路33に沿って上下昇降させることが出来るようになっている。これは後述するように排紙ローラ66に移送するシート束を所定量オフセットするジョグ機構を構成し、同時にシート束周縁を断裁する際には、断裁位置Gにシート束を搬送セットし、その送り量で断裁位置Gにおける断裁幅を設定するためである。
[断裁手段の構成]
上記束姿勢偏向手段64の下流側には断裁手段65が配置されている。この断裁手段65は図2に示すようにシート束の断裁縁を刃受け部材65aに押圧支持する断裁縁プレス部材65bと、断裁刃ユニット65cで構成されている。上記断裁縁プレスユニット65bは製本経路33に配置した刃受け部材65aと対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。上記断裁刃ユニット65cは平刃状の断裁刃65xと、これを駆動するカッタモータMcとから構成されている。このような構成の断裁手段65により、冊子状に製本処理されたシート束の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。
上記断裁位置Gの下流側には排紙ローラ(排紙手段)66と収納スタッカ67が配置されている。この収納スタッカ67は図2に示すようにシート束を立位姿勢で収納するようになっている。そしてこの収納スタッカ67は図1に示すようにケーシング30に引出状に配置され、装置フロント側(図1紙面手前側)に引出可能に構成されている。装置フロント側に引き出した状態で使用者が視認できるようになっている。尚図示67Sfは満杯検出センサであり、収納スタッカ67に収納されるシート束の満杯状態を検出して、オペレータにその除去を警告する。
一方、前記製本経路33は表紙綴じ位置Fから上記収納スタッカ67にシート束を導く排紙経路33aを構成し、この排紙経路33aに上記排紙ローラ66が配置されている。この排紙ローラ66は一対のローラ対で構成されシート束をニップして収納スタッカ67に案内する排紙手段を構成している。本発明はこのような構成においてシート束を立位姿勢で収納スタッカ67に収納する際、その背部を使用者が視認できる状態で収納したことを特徴としている。その制御構成については後述する。
[屑収納ボックスの構成]
前記断裁位置Gの下方には収納スタッカ67と並列に屑収納ボックス68が設けられ、断裁刃65xで切断した紙片を収納する。このため、断裁位置Gの直下にはスイーパ手段69が設けられ、このスイーパ手段69は図示しない駆動モータによって図2左右方向に揺動し、シート束を断裁する際は断裁位置Gの直下に位置して切断片を屑収納ボックス68に案内し、断裁後は断裁位置Gから退避してシート束を収納スタッカ67に収容可能に退避するようになっている。また、上記屑収納ボックス68には内部に収納された切断紙片の収納量を検出するフル検出センサ(満杯検出センサ)68Sfとニアフル検出センサ68Snが配置してある。このニアフル検出センサ68Snはシート束の断裁中に満杯とならないように例えばシート束の周縁を断裁する1回分に相当する紙片を収容可能な状態でこれを検出するように配置されている。
[後処理装置の構成]
上述の製本装置Bには後処理装置Cが配置され、この後処理装置Cは前記表紙給送経路34に連なる後処理経路38が設けられ、この後処理経路38にステイプルユニット、パンチユニット、スタンプユニットなどの後処理機器が配置され、画像形成装置Aからの印刷シートを、表紙給送経路34を介して受け取り、この印刷シートにステイプル処理、パンチ処理、捺印処理を施し排紙トレイ37に搬出する。また、このような後処理を施すことのない画像形成装置Aからのシートを排紙トレイ37に収納するようになっている。
[制御手段の構成]
次に上述の装置に於ける制御手段の構成を図11に基づいて説明する。
制御手段の構成について説明すると、図1に示すような画像形成装置Aと製本装置Bとを連結したシステムでは、例えば画像形成装置Aに備えられた制御CPU70にコントロールパネル71と、モード設定手段72を設ける。そして製本装置Bの制御部には制御CPU75を設け、この制御CPU75は製本処理実行プログラムをROM76から呼び出して製本経路33における各処理を実行する。
またこの制御CPU75には画像形成装置Aの制御CPU70から後処理モード指示信号、ジョブ終了信号、シートサイズ情報その他製本に要する情報及びコマンド信号を受信する。一方前記搬入経路31、製本経路33、表紙給送経路34には搬送するシート(シート束)を検出するシートセンサSe1乃至Se6が図2にそれぞれ図示する位置に配置されている。そこで制御CPU75には各シートセンサSe1乃至Se6の検出信号が伝達され、制御CPU75は「集積部制御部75a」「接着剤塗布手段制御部75b」「表紙綴じ手段制御部75c」「断裁手段制御部75d」「スタック制御部75e」と「表紙シート給送制御部80」をそれぞれ備えている。そして図12に示すフローチャートに従って製本処理を実行する。
[排紙動作の説明]
次に図12のフローチャートに従って上述の制御CPU75による製本処理動作を説明する。前記画像形成装置Aのコントロールパネル71で画像形成条件と後処理モードを設定する(St001)。この後処理モードは例えば「プリントアウトモード」「製本処理モード」「ステイプルモード」「スタンプモード」「パンチモード」「ジョグモード」などに設定する。プリントアウトモードは画像形成したシートを製本及び後処理することなく排紙トレイ37(図示のものは後処理装置Cに備えられている)に搬出収納する。
製本モードは画像形成されたシートを部揃え集積して表紙シートと綴合わせて収納スタッカ67に収納する。また、ステイプルモードは画像形成されたシートを後処理装置Cに備えられたステイプルユニットによってステイプル綴じし、スタンプモードは捺印処理し、同様にパンチモードはパンチ処理を、ジョグモードは仕分け処理をそれぞれ後処理装置Cで実行し、その後排紙トレイ37に収納する。
そこで後処理モードとして「製本モード」が選択された場合、画像形成装置Aは画像形成動作を実行し、画像形成したシートを排紙口14に搬出する(St002)。製本装置Bではこのシートを搬入経路31に受入れる。このとき制御CPU75は経路切換フラッパ36を図2の状態に位置させてシートを中紙搬送経路32に案内する。このシートは搬送ローラ32aで排紙口32bに送られ、集積トレイ41上に順次積載収納する(St003)。
そこで画像形成装置Aからジョブ終了信号(St004)を受けると、制御CPU75は前記グリップ搬送手段47で集積トレイ41上のシート束を搬出し、その束姿勢を90度偏向する。これによって集積トレイ41上に部揃えされたシート束は水平姿勢から鉛直姿勢に偏向され製本経路33を下流側の接着剤塗布位置Eに移送される(St005)。
このシート束の接着剤塗布位置Eへの給送セットと前後して制御CPU75は表紙シートを表紙給送経路34から給送する。この表紙シートは画像形成装置Aから画像形成されて供給される場合と前記インサータ装置26から供給される場合がある。インサータ装置26から供給する場合には制御CPU75は給紙手段(図示せず)を作動して給紙トレイ26aからシートを1枚ずつ分離して給紙経路27に給送する。
給紙経路27に送られたシートは搬送ローラ27aで搬入経路31に搬送される。このとき制御CPU75は経路切換片28を図1の状態に位置させ、表紙給送経路34に案内する。この表紙給送経路34で表紙シートは前述のアライニング機構44で表紙綴じ位置Fに位置決めセットされる。この表紙シートのセットについては前述した通りである(St006)。この表紙シートの給送セットに次いで制御CPU75は接着剤塗布手段55を駆動して接着剤塗布位置Eにセットされているシート束に接着剤を塗布する(St007)。塗布ロール57を備えた糊容器56は図3(b)右方向にシート束の下端縁S1に沿って移動し、ロール表面に含浸した接着剤をシート束に塗布する。
この接着剤塗布動作の終了後、制御CPU75はシート束を前記グリップ搬送手段47で下流側の表紙綴じ位置Fに移送する。するとこの位置には表紙シートがセットされているため表紙シートは背当プレート61にバックアップされ、表紙シートとシート束が逆T字状に接合される。次いでシート束はこの状態で前記背折プレート62が表紙シートの背部をプレス成形して表装する(St008)。
以上の表装処理の後、制御CPU75は断裁モードが選択されているが否か判断する(St009)。断裁モードの場合にはグリップ搬送手段47をシート束から解除して初期位置に復帰させる。このとき断裁刃65xは断裁位置Gに位置付けられ、落下するシート束を受け止める(St010)。この状態で可動回転テーブル64bを待機位置からシート把持位置に移動して、そして回転テーブル64aとの間でシート束をニップ保持する(St011)。次いで制御CPU75は断裁刃65xを待機位置に移動した後、回転テーブル64a、64bを90度旋回してシート束の天部が下端となるように偏向する(St012)。そこで断裁縁プレス部材65bでシート束を押圧保持し、断裁刃65xで所定量断裁する(St013)。
次いで制御CPU75は断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、シート束を180度旋回し、地部が下端となるように姿勢偏向し、その下端部を断裁する。次いで制御CPU75は同様に断裁縁プレス部材65bを待機位置に退避させた後、シート束を90度旋回して小口部が下端となるように姿勢偏向しその下端部を断裁する。このようにシート束の周縁を断裁揃えした後、制御CPU75はシート束の3方向の断裁を終了すると排紙動作に移行する(St014)。一方上記ステップSt009で断裁モードが選択されないとき制御手段75は次の排紙動作に移行する。
排紙動作では制御CPU75はジョグ排紙モードか否か判断する。ジョグ排紙モードのときには制御CPU75はジョグ機構を動作させる。またジョグモードが選択されていないとき排紙ローラ66を動作させシート束を収納スタッカ67に収納する(St015)。
尚、上述の実施形態では製本経路33からのシート束を束姿勢偏向手段64で背部を上向き姿勢で収納スタッカ67に集積する場合を示したが、装置構成によっては背部(背表紙)を側方向き(例えば図1における装置フロント側向き)に収納するように構成しても良い。
本発明の表紙シート位置決め機構を備えた製本装置及び画像形成システムの全体構成の説明図。 図1のシステムに於ける製本装置の要部説明図。 図2の装置に於ける接着剤塗布手段の構成を示す説明図であり、(a)はその構造説明図、(b)は動作状態の説明図。 図2の装置に於ける表紙給送経路のアライニング機構の説明図。 図4のアライニング機構の斜視説明図。 図4のアライニング機構の図5とは異なる斜視説明図。 図4のアライニング機構の動作状態説明図であり、(a)は表紙シートが搬入する前の初期状態を、(b)は表紙シートが搬入された状態の説明図。 図4のアライニング機構の動作状態説明図であり、(c)は搬送直交方向にシートを幅寄せする状態説明図、(d)はシート側縁の検出センサの配置図。 図4のアライニング機構と異なる実施形態の説明図。 図9のアライニング機構の動作状態説明図であり、(a)は表紙シートが搬入する前の初期状態、(b)は表紙シートが搬入した状態の説明図、(c)は表紙シートを幅寄せ移動する状態の説明図。 図2の装置における制御手段の構成を示すブロック図。 図2の装置に於ける製本動作のフローチャート。
符号の説明
A 画像形成装置
B 製本装置
C 後処理装置
31 搬入経路
32 中紙搬送経路
33 製本経路
34 表紙給送経路
34a 搬送ローラ
37 排紙トレイ
41 集積トレイ
44 アライニング機構
45 ニップ手段(ニップ部材)
45a 先端規制面
45b 押圧面
46 ベースフレーム
46r ラック歯車
46p ピニオン
46t タイミングベルト
47 グリップ搬送手段
55 接着剤塗布手段
60 表紙綴じ手段
61 背当プレート
62 背折プレート
63 折りロール
64 束姿勢偏向手段
64a、64b 回転テーブル
65 断裁手段
65x 裁断刃
66 排紙ローラ
67 収納スタッカ
75 制御CPU
80 制御手段
MS1 搬送方向シフト手段
MS2 幅方向シフト手段
MO1 第1シフトモータ
MO2 第2シフトモータ
St 先端検知センサ(後端検知センサ)
SS サイドセンサ

Claims (7)

  1. シート束を表紙シートでくるみ綴じする製本装置における表紙シートの位置決め機構であって、
    束状に部揃えされた中綴じシートを表紙綴じ位置に移送する製本経路と、
    上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、
    上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備え、
    上記表紙給送経路には、
    上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、
    このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、
    上記シフト手段を制御する制御手段と、
    を有するアライニング機構が備えられていることを特徴とする製本装置における表紙シート位置決め機構。
  2. 前記制御手段は、前記ニップ手段が、
    表紙シートの幅サイズ情報に基づいて搬送直交方向に所定量移動し、
    表紙シートの搬送長さサイズ情報と前記中綴じシートの束厚さ情報に基づいて搬送方向に所定量移動するように前記シフト手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の製本装置における表紙シート位置決め機構。
  3. 前記ニップ手段は前記表紙給送経路の表紙綴じ位置に対し、
    搬送方向上流側に配置され表紙シートの後端部をニップするか、又は搬送方向下流側に配置され表紙シートの先端部をニップするように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の製本装置における表紙シート位置決め機構。
  4. 順次供給される中綴じシートを束状に部揃えする集積手段と、
    上記集積手段からの中綴じシートを表紙綴じ位置に案内する製本経路と、
    上記製本経路と交差し上記表紙綴じ位置に表紙シートを移送する表紙給送経路と、
    上記表紙綴じ位置に配置され上記中綴じ紙シートと上記表紙シートとを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備え、
    上記表紙給送経路には、
    上記表紙シートをニップ保持するニップ手段と、
    このニップ手段をシート搬送前後方向及び搬送直交方向に所定量シフトするシフト手段と、
    上記シフト手段を制御する制御手段と、
    が備えられ、
    上記制御手段は、上記ニップ手段を、
    表紙シートの搬送長さサイズ情報と上記中綴じシートの束厚さ情報に基づいて搬送方向のセット位置に移動させ、
    上記表紙シートの幅サイズ情報に基づいて搬送直交方向のセット位置に移動することを特徴とする製本装置。
  5. 前記制御手段は、前記表紙供給経路に搬入された表紙シートを前記ニップ手段が係合保持した状態でこのニップ手段を前記セット位置に移動することを特徴とする請求項4に記載の製本装置。
  6. 前記製本経路には前記表紙綴じ位置の上流側に前記中綴じシートの背部端面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段が配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の製本装置。
  7. シート上に順次画像形成する画像形成手段を有する画像形成装置と、
    上記画像形成手段からのシートを束状に部揃えして表紙シートと綴じ合わせる製本装置とから構成され、
    上記製本装置は請求項4乃至6の何れかの項に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
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