JP2008148099A - 差動増幅器 - Google Patents

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Hidenori Yugawa
秀憲 湯川
Kazutomi Mori
一富 森
Kazuhiro Iyomasa
和宏 弥政
Masatoshi Nakayama
正敏 中山
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Abstract

【課題】利得の低下を抑え、かつ小型で高利得な差動増幅器を得る
【解決手段】逆位相の信号がそれぞれ入力される第1の入力端子1aおよび第2の入力端子1bと、基本トランジスタセルをN段(Nは2以上の整数)並列接続してなり、逆位相の信号をそれぞれ増幅する第1の増幅器11および第2の増幅器12と、第1の出力端子3aおよび第2の出力端子3bとを備えた差動増幅器において、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセルと第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセルとが互いに隣接する箇所を2箇所以上設けるように配列する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主としてVHF帯、UHF帯、マイクロ波帯およびミリ波帯で用いられる差動増幅器の構成に関する。
図6は、従来の差動増幅器の構成図である(例えば、特許文献1参照)。この従来の差動増幅器は、第1の入力端子1a、第2の入力端子1b、ソース端子2、第1の出力端子3a、第2の出力端子3bを端子として有し、第1の増幅器11および第2の増幅器12を備えている。
そして、第1の増幅器11は、第1の入力端子1aと第1の出力端子3aとの間に並列接続された4つの基本トランジスタセル4a〜4dで構成される。同様に、第2の増幅器12は、第2の入力端子1bと第2の出力端子3bとの間に並列接続された4つの基本トランジスタセル4e〜4hで構成される。
なお、図6において、それぞれの線路を、長方形を用いて示しているが、これらの長方形は、各々遅延を含んでいることを示している。この図6の構成において、基本トランジスタセル4a〜4hのそれぞれは、ゲート電極(G)、ソース電極(S)、ドレーン電極(D)を備えている。
そして、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセル4a〜4dのそれぞれのゲート電極(G)を接続する線路を線路5aと総称する。また、基本トランジスタセル4a〜4dのそれぞれのソース電極(S)を接続する線路を線路5bと総称する。さらに、基本トランジスタセル4a〜4dのそれぞれのドレーン電極(D)を接続する線路を線路5cと総称する。
同様に、第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセル4e〜4hのそれぞれのゲート電極(G)を接続する線路を線路5dと総称する。また、基本トランジスタセル4e〜4hのそれぞれのソース電極(S)を接続する線路を線路5eと総称する。さらに、基本トランジスタセル4e〜4hのそれぞれのドレーン電極(D)を接続する線路を線路5fと総称する。
また、第1の入力端子1aは、第1の増幅器11として並列接続された基本トランジスタセル4a〜4dのそれぞれのゲート電極(G)を、線路5aを介して集結した入力端子である。一方、第2の入力端子1bは、第2の増幅器12として並列接続された基本トランジスタセル4e〜4hのそれぞれのゲート電極(G)を、線路5dを介して集結した入力端子である。
また、第1の出力端子3aは、第1の増幅器11として並列接続された基本トランジスタセル4a〜4dのそれぞれのドレーン電極(D)を、線路5cを介して集結した出力端子である。一方、第2の出力端子3bは、第2の増幅器12として並列接続された基本トランジスタセル4e〜4hのそれぞれのドレーン電極(D)を、線路5fを介して集結した出力端子である。
また、並列接続された基本トランジスタセル4a〜4dのそれぞれのソース電極(S)を接続した線路5bと、並列接続された基本トランジスタセル4e〜4hのそれぞれのソース電極(S)を接続した線路5eとは、線路5gを介して仮想接地点6に接続されている。そして、ソース端子2は、仮想接地点6とつながれた端子であり、第1の増幅器11と第2の増幅器12とに共通の端子となっている。
なお、特許文献1では、基本トランジスタセルを6段並列接続した場合の例を示しているが、この図6では、説明を簡単にするために、基本トランジスタセルを4段並列接続した場合について示している。また、特許文献1では、基本トランジスタセルとしてバイポーラトランジスタを用いた場合について示しているが、この図6では、電界効果トランジスタ(FET)を用いた場合について示している。
次に、動作について説明する。第1の増幅器11の第1の入力端子1a、および第2の増幅器12の第2の入力端子1bにそれぞれ逆位相となる信号を入力すると、それぞれの信号は、線路5a、5dを介して各増幅器における基本トランジスタセル4a〜4d、4e〜4hに分配され、増幅された後、線路5c、5fを介して合成されて第1の出力端子3a、および第2の出力端子3bにそれぞれ出力される。
このとき、第1の増幅器11と第2の増幅器12は、互いに逆位相で動作するため、接続されたソース電極(S)同士の中点には、仮想接地点6が形成される。この結果、差動増幅器として動作する。さらに、特許文献1では、基本トランジスタセルごとにソース電極(S)を接続することにより、基本トランジスタセルのソース電極(S)から仮想接地点までの間隔は、この線路部分のみとなる。この結果、利得の低下をこの線路長によるインダクタンス成分のみにすることができ、利得の低下を抑えた高利得な差動増幅器を実現している。
特開2006−129197号公報
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。
図7は、従来の差動増幅器において、第1の増幅器11と第2の増幅器12を、より本来のレイアウトに近い構成の基本トランジスタセルとして示した構成図である。基本トランジスタセルは、2本のゲート電極(G)と1本のドレーン電極(D)、および2本のソース電極(S)で構成されている。
ソース電極(S)同士は、電極用エアブリッジ7によって互いに接続されている。また、増幅器両端における基本トランジスタセルの外側のソース電極(S)は、ソース端子2に相当するグランドと接地されたスルーホール8を介して接続されている。さらに、第1の増幅器11と第2の増幅器12のソース電極(S)同士は、線路5b、5eにより仮想接地点6に接続されている。
このため、レイアウト上、ソース電極(S)同士を接続する線路5b、5eは、第1の増幅器11の第1の入力端子1aから各基本トランジスタセルのゲート電極(G)を接続する線路5a、および第2の増幅器12の第2の入力端子1bから各基本トランジスタセルのゲート電極(G)を接続する線路5dをまたがって配置する必要がある。
したがって、第1の増幅器11と第2の増幅器12とで差動増幅器を構成した場合、たとえ基本トランジスタセルごとにソース電極(S)同士を接続したとしても、レイアウト上は、線路5b、5eを介して接続されることになる。この結果、その線路5b、5eの線路長によるインダクタンス成分による利得の低下が避けられないという問題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、利得の低下を抑え、かつ小型で高利得な差動増幅器を得ることを目的とする。
本発明に係る差動増幅器は、逆位相の信号がそれぞれ入力される第1の入力端子および第2の入力端子と、ゲート電極、ソース電極、ドレーン電極を備えた基本トランジスタセルをN段(Nは2以上の整数)並列接続してなり、第1の入力端子および第2の入力端子から入力された逆位相の信号をそれぞれ増幅する第1の増幅器および第2の増幅器と、第1の増幅器および第2の増幅器により増幅された逆位相の信号のそれぞれが出力される第1の出力端子および第2の出力端子とを備えた差動増幅器において、第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルと第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルとが互いに隣接する箇所を2箇所以上設けるように配列し、第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのゲート電極は、第1の入力端子に接続され、第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのゲート電極は、第2の入力端子に接続され、第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのドレーン電極は、第1の出力端子に接続され、第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのドレーン電極は、第2の出力端子に接続され、第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極、および第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極は、ソース端子に接続されるものである。
本発明によれば、互いに逆位相で動作する基本トランジスタセル同士が隣接するように配列して差動増幅器を構成することで、基本トランジスタセルのソース電極から仮想接地点までの間隔をなくすことができ、利得の低下を抑え、かつ小型で高利得な差動増幅器を得ることができる。
以下、本発明の差動増幅器の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における差動増幅器の構成図である。この図1における本実施の形態1の差動増幅器は、図6に示した従来の差動増幅器と同様に、第1の入力端子1a、第2の入力端子1b、ソース端子2、第1の出力端子3a、第2の出力端子3bを端子として有している。
また、図1においては、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセルとして2つの基本トランジスタセル4a、4bを有し、第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセルとして2つの基本トランジスタセル4e、4fを有する場合を例示している。
そして、第1の増幅器11に含まれる2つの基本トランジスタセル4a、4bは、第1の入力端子1aと第1の出力端子3aとの間に、線路5a、5cを介して並列接続されている。同様に、第2の増幅器12に含まれる2つの基本トランジスタセル4e、4fは、第2の入力端子1bと第2の出力端子3bとの間に、線路5d、5fを介して並列接続されている。
さらに、本実施の形態1における差動増幅器は、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセル4a、4bと、第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセル4e、4fとを交互に配列した点を特徴としている。より具体的には、図1に示すように、4つのトランジスタセルは、4a、4e、4b、4fの順に、交互に配列されている。
さらに、このように交互に配置された基本トランジスタセル4a、4e、4b、4fのそれぞれのソース電極(S)は、線路5gを介してソース端子2に接続されている。図1に示した従来の差動増幅器では、それぞれの基本トランジスタセルのソース電極(S)とソース端子2は、線路5g以外に、線路5b、5e、仮想接地点6を介して接続されていた。これに対して図1に示した本実施の形態1の差動増幅器では、線路5gのみを介して、それぞれの基本トランジスタセルのソース電極(S)とソース端子2とが接続されている。
次に、図1の構成を有する差動増幅器の動作について説明する。第1の入力端子1aと第2の入力端子1bには、それぞれ逆位相となる信号が入力される。そして、第1の入力端子1aからの入力信号は、線路5aを介してそれぞれの基本トランジスタセル4a、4bに分配され、増幅された後、線路5cを介して第1の出力端子3aに出力される。
一方、第2の入力端子1bからの入力信号は、線路5dを介してそれぞれの基本トランジスタセル4e、4fに分配され、増幅された後、線路5fを介して第2の出力端子3bに出力される。
ここで、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセル4a、4bと、第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセル4e、4fとは、交互に、すなわち、4つのトランジスタセルは、4a、4e、4b、4fの順に配列されている。この結果、隣り合う基本トランジスタセルは、逆位相で動作することとなる。
したがって、図1のように、1つにまとめられた複数の基本トランジスタセルにより構成された増幅器でも、差動増幅器として動作することができる。さらに、先の図6に示したような、第1の増幅器11と第2の増幅器12の2つの増幅器を別々に構成した場合と比較すると、図1に示した構成を有する差動増幅器は、ソース電極(S)同士が短い距離で接続される。
仮想接地点は、線路5g上の各中点に形成され、この結果、ソース電極(S)から仮想接地点までの距離が短縮され、ソース電極(S)から仮想接地点までのインダクタンス成分による利得の低下を抑えることができる。
以上のように、実施の形態1によれば、互いに逆位相で動作する基本トランジスタセル同士が隣接するように配列して差動増幅器を構成することにより、基本トランジスタセルのソース電極から仮想接地点までの間隔をなくすことができる。この結果、利得の低下を抑え、かつ小型で高利得な差動増幅器を得ることができる。
なお、図1では、第1の増幅器および第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルの数がそれぞれ2つの場合について示しているが、本発明の差動増幅器の構成はこれに限定されるものではない。最小構成としては、第1の増幅器および第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルの数がそれぞれ1つずつであってもよく、同様の効果を得ることができる。また、第1の増幅器および第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルの数がそれぞれ3つ以上であってもよく、この場合にも同様の効果を得ることができる。
さらに、上述の説明においては、基本トランジスタセルとして電界効果トランジスタを用いた場合について示しているが、バイポーラトランジスタを用いてもよく、同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
本実施の形態2においては、先の実施の形態1における図1の構成を実現するための、より本来のレイアウトに近い構成の基本トランジスタセルについて説明する。図2は、本発明の実施の形態2における差動増幅器の本来のレイアウトに近い構成図である。図2において、図1と同一の符号は、同一の構成要素を示している。また、図2においては、先の図1に記載されていない構成要素として、電極用エアブリッジ7およびスルーホール8が記載されており、これらの機能、動作を中心に、以下に説明する。
図2に示した基本トランジスタセルは、2本のゲート電極(G)、1本のドレーン電極(D)、および2本のソース電極(S)で構成され、隣り合う基本トランジスタセルのソース電極(S)は、共有されている。また、ソース電極(S)同士は、電極用エアブリッジ7で接続されている。さらに、増幅器両端の基本トランジスタセルの外側のソース電極(S)は、スルーホール8によりグランドと接地されている。
図3は、本発明の実施の形態2における2つの基本トランジスタセル同士で構成した差動増幅器の本来のレイアウトに近い構成図である。この図3に示した構成の差動増幅器について、動作を説明する。隣り合う2つの基本トランジスタセルに逆位相となる信号が入力されると、仮想接地点は、ソース電極(S)上に生じることになる。
このため、ソース電極(S)同士を接続する電極用エアブリッジ7、およびソース電極(S)とグランドを接続するスルーホール8はあっても、ソース電極(S)と仮想接地点までの間に接続線路またはスルーホールはないことになる。
以上のように、実施の形態2によれば、互いに逆位相で動作する基本トランジスタセル同士が隣接するように配列して差動増幅器を構成し、電極用エアブリッジ及びスルーホールを用いてソース電極間を接続することにより、基本トランジスタセルのソース電極から仮想接地点までの間隔をなくすことができる。この結果、接続線路やスルーホールによるインダクタンス成分そのものをなくすことができ、利得の低下を抑え、かつ小型で高利得な差動増幅器を得ることができる。
なお、上述の説明においては、電極用エアブリッジでソース電極同士を接続し、増幅器両端のスルーホールでグランドと接地する場合について説明したが、本発明の差動増幅器は、このような構成に限定されるものではない。例えば、基本トランジスタセルごとにソース電極の直下にスルーホールを設けて接地して構成してもよく、同様の効果が得られる。すなわち、このような構成においては、ソース電極とグランドとの間のインダクタンス成分は、スルーホールによるもののみになるが、仮想接地点がソース電極上に形成されるため、そのインダクタンス成分による利得の低下を抑えることができる。
実施の形態3.
図4は、本発明の実施の形態3における差動増幅器の構成図である。先の実施の形態2における図2の構成と比較すると、本実施の形態3における図4の構成は、図4の左下および右上の2箇所に補正用エアブリッジ9a、9bをさらに備えている点が異なっている。
さらに、図4の構成において、第1の入力端子1aおよび第2の入力端子1bからそれぞれのゲート電極(G)に至る入力経路と、第1の出力端子3aおよび第2の出力端子3bからそれぞれのドレーン電極(D)に至る出力経路とは、マイクロストリップ線路で構成されている。その他の構成は、図2と同様であり、異なる構成である補正用エアブリッジ9a、9bの動作、機能を中心に説明する。
例えば、第2の入力端子1bから二股に分かれている経路の一方(図4における二股分岐の上側の経路に相当)は、第1の入力端子1aとゲート電極(G)を結ぶ経路をまたいでいる。これに対して、第2の入力端子1bから二股に分かれている経路の他方(図4における二股分岐の下側の経路に相当)は、経路をまたいでいる部分がない代わりに、補正用エアブリッジ9aが挿入されている。
そこで、補正用エアブリッジ9aの働きにより、第2の入力端子1bから二股に分かれる入力経路のそれぞれの電気長を同一とすることができる。さらに、第2の入力端子1bから二股に分かれている入力経路と、第1の入力端子1aから二股に分かれている入力経路のすべての入力経路の電気長を、線路5a、5dの設計により、同一とすることができる。
出力経路に対しても同様に、補正用エアブリッジ9b、および線路5c、5fの最適設計により、すべての出力経路の電気長を同一とすることができる。この結果、それぞれの通過位相が等価になることから、利得の低下を抑えることができる。
以上のように、実施の形態3によれば、マイクロストリップ線路で構成された入出力線路の経路の一部に補正用エアブリッジを挿入することにより、すべての入力経路の電気長を同一とし、かつすべての出力経路の電気長を同一とすることができる。これにより、それぞれの通過位相が等価になり、利得の低下を抑えた差動増幅器を実現できる。
実施の形態4.
上述の実施の形態1〜3では、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセルと第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセルとを交互に配列した場合について説明した。本実施の形態4では、必ずしも交互に配列するのではなく、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセルと第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセルとが互いに隣接する箇所を2箇所以上設けるように配列する場合について説明する。
図5は、本発明の実施の形態4における差動増幅器の構成図である。図5において、基本トランジスタセルは、1本のゲート電極(G)と1本のドレーン電極(D)および1本のソース電極(S)で構成され、隣り合う基本トランジスタセルのソース電極(S)は、共有されている。さらに、ソース電極(S)の直下には、スルーホール8aが設けられており、基本トランジスタセルごとに接地されている。
このような図5の構成においては、第1の入力端子1aに接続された2つの基本トランジスタセルが中央に並んでおり、その両側に第2の入力端子に接続された2つの基本トランジスタセルが配置されていることになる。すなわち、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセルと第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセルとが隣接する箇所が2箇所あることとなる。
このように、第1の増幅器11に含まれる基本トランジスタセルと第2の増幅器12に含まれる基本トランジスタセルとが必ずしも交互に配列されていない場合にも、隣接する箇所が2箇所以上あることにより、先の実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができる。
さらに、図5の構成においては、第1の増幅器の基本トランジスタセルと第2の増幅器の基本トランジスタセルとの間にのみソース電極(S)を設けることができ、例えば、先の図2に示したような最も外側のソース電極(S)をなくすことができる。この結果、外側のソース電極(S)がないことにより、インダクタンス成分による利得の低下が抑えられる効果を得ることもできる。
以上のように、実施の形態4によれば、第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極、および第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極を、隣接する基本トランジスタセルの間にのみ設けるとともに、それぞれのソース電極を、ソース電極直下のグランドとスルーホールを介して接続する構成とすることによっても、利得の低下を抑え、かつ小型で高利得な差動増幅器を得ることができる。
本発明の実施の形態1における差動増幅器の構成図である。 本発明の実施の形態2における差動増幅器の本来のレイアウトに近い構成図である。 本発明の実施の形態2における2つの基本トランジスタセル同士で構成した差動増幅器の本来のレイアウトに近い構成図である。 本発明の実施の形態3における差動増幅器の構成図である。 本発明の実施の形態4における差動増幅器の構成図である。 従来の差動増幅器の構成図である 従来の差動増幅器において、第1の増幅器と第2の増幅器を、より本来のレイアウトに近い構成の基本トランジスタセルとして示した構成図である。
符号の説明
1a 第1の入力端子、1b 第2の入力端子、2 ソース端子、3a 第1の出力端子、3b 第2の出力端子、4a〜4h 基本トランジスタセル、5a〜5g 線路、6 仮想接地点、7 電極用エアブリッジ、8、8a スルーホール、9a、9b 補正用エアブリッジ、11 第1の増幅器、12 第2の増幅器。

Claims (6)

  1. 逆位相の信号がそれぞれ入力される第1の入力端子および第2の入力端子と、
    ゲート電極、ソース電極、ドレーン電極を備えた基本トランジスタセルをN段(Nは2以上の整数)並列接続してなり、前記第1の入力端子および前記第2の入力端子から入力された前記逆位相の信号のそれぞれを増幅する第1の増幅器および第2の増幅器と、
    前記第1の増幅器および前記第2の増幅器により増幅された前記逆位相の信号のそれぞれが出力される第1の出力端子および第2の出力端子と
    を備えた差動増幅器において、
    前記第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルと前記第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルとが互いに隣接する箇所を2箇所以上設けるように配列し、
    前記第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのゲート電極は、前記第1の入力端子に接続され、
    前記第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのゲート電極は、前記第2の入力端子に接続され、
    前記第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのドレーン電極は、前記第1の出力端子に接続され、
    前記第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのドレーン電極は、前記第2の出力端子に接続され、
    前記第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極、および前記第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極は、ソース端子に接続される
    ことを特徴とする差動増幅器。
  2. 請求項1に記載の差動増幅器において、
    前記第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルと前記第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルとを交互に配列したことを特徴とする差動増幅器。
  3. 請求項1または2に記載の差動増幅器において、
    前記第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極、および前記第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極は、隣接するソース電極同士が電極用エアブリッジで接続されることを特徴とする差動増幅器。
  4. 請求項1または2に記載の差動増幅器において、
    前記第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極、および前記第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極は、ソース電極直下のグランドとスルーホールを介して接続されることを特徴とする差動増幅器。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の差動増幅器において、
    前記第1の増幅器および前記第2の増幅器は、ともに基本トランジスタセルをN=2段(nは1以上の整数)並列接続してなり、
    前記第1の入力端子および前記第2の入力端子からそれぞれのゲート電極に至る入力経路と、前記第1の出力端子および前記第2の出力端子からそれぞれのドレーン電極に至る出力経路とをマイクロストリップ線路で構成し、前記入力経路のすべてが同一の電気長を有し、かつ前記出力経路のすべてが同一の電気長を有するように電気長を補正する補正用エアブリッジを前記入力経路および前記出力経路にさらに備えた
    ことを特徴とする差動増幅器。
  6. 請求項1に記載の差動増幅器において、
    前記第1の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極、および前記第2の増幅器に含まれる基本トランジスタセルのソース電極は、隣接する基本トランジスタセルの間に設けられ、それぞれのソース電極は、ソース電極直下のグランドとスルーホールを介して接続されることを特徴とする差動増幅器。
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