JPH0964610A - 整合回路 - Google Patents

整合回路

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JPH0964610A
JPH0964610A JP7214964A JP21496495A JPH0964610A JP H0964610 A JPH0964610 A JP H0964610A JP 7214964 A JP7214964 A JP 7214964A JP 21496495 A JP21496495 A JP 21496495A JP H0964610 A JPH0964610 A JP H0964610A
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Jiyunichi Udomoto
純一 宇土元
Takuo Kashiwa
卓夫 柏
Makio Komaru
真喜雄 小丸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トランジスタ等の半導体チップを並列合成す
る際の位相のずれによる利得の低下を防ぐことができる
整合回路を得ることを目的とする。 【解決手段】 基板7上に設けられた複数の半導体チッ
プを並列合成するための枝回路を構成している線路長の
異なる複数の配線4、5及び6と、それらの複数の配線
のうち最短のもの5(または、最長のもの)を除いた配
線4及び6(または、配線5)に対して設けられた基板
7の誘電率と異なる誘電率を有する、配線間の位相差を
なくすための位相調整手段である誘電膜8(または、絶
縁膜48)と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は整合回路に関し、特
に、トランジスタ等の半導体素子の複数のチップを並列
合成する際の位相のずれによる利得の低下を防ぐことが
できる整合回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、3個のトランジスタ1、2及び
3を並列合成した回路図である。図7において、4、5
及び6は、それぞれ、トランジスタ1、2及び3から引
き出された配線である。いま、図のように、3個のトラ
ンジスタ1、2及び3は直線状に配設されて、並列合成
されている。詳細に説明すれば、マイクロストリップラ
イン50の入力端50aからインピーダンス整合のテー
パ回路を経て配線4、5及び6に分岐されて枝回路4、
5及び6が構成されており、枝回路4、5及び6の先端
はそれぞれ直線状に配設されている上述の3個のトラン
ジスタ1、2及び3の入力端子(図示せず)に接続され
ている。また、3個のトランジスタ1、2及び3の出力
端子(図示せず)が接続されている出力側は、入力側と
全く対称になるように、同形の枝回路4、5及び6が形
成されて、その先端は集められて、マイクロストリップ
ライン50の出力端50bに接続されている。また、こ
のとき、上下に配置されたトランジスタ1及び3に接続
された配線4及び6は、マイクロストリップライン50
の入力端50a及び出力端50bを結んだ線に対して線
対称になるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように、上下に配置したトランジスタ1及び3から引
き出す配線4及び6が対称になるように3個のトランジ
スタ1、2及び3を並列合成すると、配線4及び6は、
中央に配置されたトランジスタ2から引き出された配線
5より長くなる。この入出力間の配線の長さの違いによ
り位相差が生じるため、合成効率が低下し、利得の低下
を招いてしまうという問題点があった。
【0004】この発明は、かかる問題点を解決するため
になされたものであり、基板上の配線の実効長を変化調
整可能とし、さらに、トランジスタを並列合成する際の
位相のずれによる利得の低下を防ぐことができる整合回
路を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、基板と、基
板上に設けられた配線と、その配線に接触して設けら
れ、基板の誘電率と異なる誘電率を有して、配線の実効
長を変化調整させるための実効長変化調整手段と、を備
えた整合回路である。
【0006】また、基板上に設けられた複数の半導体チ
ップと、基板上に設けられて、それらの複数の半導体チ
ップを並列合成するための合成点を備えた枝回路を構成
している線路長の異なる複数の配線と、複数の配線のう
ち、最短のもの若しくは最長のもののいずれか一方を除
いた配線に接触して設けられるとともに、基板の誘電率
と異なる誘電率を有して、配線間の位相差をなくすため
の位相調整手段と、を備えた整合回路である。
【0007】また、位相調整手段が、複数の配線のうち
最短のものを除いた配線と基板との間に設けられ、基板
の誘電率より大きい誘電率を有する誘電膜から構成され
ている。
【0008】また、位相調整手段が、複数の配線のうち
最長のものを除いた配線と基板との間に設けられ、基板
の誘電率より小さい誘電率を有する層から構成されてい
る。
【0009】さらに、その小さい誘電率を有する層は、
基板より小さい誘電率を有する絶縁膜から構成されてい
る。
【0010】また、その小さい誘電率を有する層は、配
線の一部をエアーブリッジ化したことにより設けられた
空気の層から構成されている。
【0011】また、基板上に設けられた複数の半導体チ
ップと、基板上に設けられて、複数の半導体チップを並
列合成するための合成点を有する枝回路と、半導体チッ
プと枝回路との間に設けられて、半導体チップに接続さ
れている複数の配線と、複数の配線と枝回路とを接続し
ているワイヤと、を備え、複数の配線が、合成点に対し
て離れて設けられている半導体チップに接続されるもの
は短く、合成点の近くに設けられている半導体チップに
接続されるものは長くなるように、半導体チップから合
成点までの距離が長くなるにつれて短くなるように設ら
れている。
【0012】また、複数の半導体チップと、3次元に構
成された立体基板と、立体基板上に設けられるとともに
複数の半導体チップに接続されて、複数の半導体チップ
を並列合成するための枝回路を構成している複数の配線
と、を備え、枝回路の合成点と複数の半導体チップとの
間の各配線の長さが互いに均一になるように設けられて
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、本発明の実施の一形態による整
合回路を示した上面図で、並列合成された3個のトラン
ジスタの出力合成を半導体基板上に実現した状態のチッ
プの上面図を示したものである。図2は、図1の整合回
路における配線付近の部分拡大図を示したものである。
なお、回路図については、図7とほぼ同じであるため、
ここでは省略し、図7を参照することとする。図1及び
図2において、7は例えばGaAs等の基板材料から構
成された半導体基板であり、1、2及び3は基板7上に
設けられたトランジスタで、4、5及び6は、それぞ
れ、トランジスタ1、2及び3から引き出された配線で
ある。ここで、3個のトランジスタ1、2及び3は、従
来例と同様に、トランジスタ1及び3から引き出す配線
4及び6が,マイクロストリップライン50の入力端5
0a及び出力端50bを結ぶ線に対して対称になるよう
に並列合成されており、配線4及び6は、中央に設けら
れたトランジスタ2から引き出された配線5より長くな
っている。
【0014】これにより生じる位相差をなくすため、本
実施の形態においては、図2に示すように、配線間の位
相差をなくすための位相調整手段として、すなわち、配
線の実効長を変化調整させるための実効長変化調整手段
として、トランジスタ1及び3から引き出された配線4
及び6の一部または全体の下に配線4及び6に接触させ
て、基板7を構成している基板材料よりも誘電率の大き
い誘電膜8を設けるようにした。誘電膜8の設置方法と
しては、図2に示すように、基板7の一部のように埋設
させてもよく、または、平坦な基板7の表面上に設け
て、その上に配線4及び6を設けるようにしてもよい。
なお、誘電膜8は、例えば、PbZrTi(誘電率約4
50)やBaTiO3(誘電率約38)等から形成すれ
ばよい。
【0015】ここで、配線4、5及び6の実効長λは、
配線4、5及び6の物理長(そのままの長さ)をλ0
誘電率をεr とすると、 λ=λ0 /(εr1/2 ・・・ (1) で表され、誘電率εr が大きいほど、波長短縮率
(εr1/2 が大きくなり、実効長λが短くなるという
関係にあることが知られている。従って、このことか
ら、物理長λ0 の長い配線4及び6に対して誘電率εr
が基板より大きいものを下に敷くことによって、それら
の実効長λを、物理長が最も短い配線5の実効長と等し
くすることが可能となる。
【0016】以上のように、この実施の形態において
は、基板材料よりも誘電率の大きい誘電膜8を配線4及
び6の下に設け、その誘電膜8を設ける範囲を配線4及
び6と配線5との長さの違い及び誘電膜8の誘電率等に
基づいて上記(1)式を用いて選定することにより、ト
ランジスタ1及び3から引き出された配線4及び6の実
効長をトランジスタ2から引き出された最短の配線5の
実効長と等しくすることができるため、各配線4、5及
び6間の位相のずれの発生をなくし、トランジスタを並
列合成した際の位相のずれによる利得の低下を防ぐこと
ができる。
【0017】実施の形態2.上記の実施の形態1におい
ては、基板7を構成している基板材料よりも誘電率の大
きい誘電膜8を長さが長い方の配線4及び6の下に設け
る例について説明したが、本実施の形態においては、位
相調整手段、すなわち、実効長変化調整手段として、長
さの短い方の配線5の一部または全体の下に、基板7の
基板材料よりも誘電率が小さい絶縁膜48(図2参照)
を設けるようにした。設置方法としては、図2に示した
誘電膜8と同様にすればよい。また、絶縁膜48の材料
としては、例えば、SiON(誘電率5)等が適してい
る。この実施の形態においては、以上のように、長さの
短い方の配線5の下に誘電率が小さい絶縁膜48を設け
るようにしたので、上記の(1)式の関係から、トラン
ジスタ2から引き出された配線5の実効長を、トランジ
スタ1及び3から引き出された配線4及び6の実効長と
等しくすることができるので、上記の実施の形態1と同
様に、各配線4、5及び6間の位相のずれの発生をなく
し、トランジスタを並列合成した際の位相のずれによる
利得の低下を防ぐことができる。
【0018】実施の形態3.本実施の形態においては、
図3に示すように、位相調整手段、すなわち、実効長変
化調整手段として、長さの短い方の配線5の一部の下に
空気10を入れて、配線5の一部をエアーブリッジ化す
るようにした。これにより、空気10による誘電率が極
めて小さい層が配線5の下の一部に形成されたことにな
るため、上記の実施の形態2と同様に、トランジスタ2
から引き出された長さの短い方の配線5の実効長をトラ
ンジスタ1及び3から引き出された配線4及び6の実効
長と等しくすることができるため、上記の実施の形態1
と同様に、各配線4、5及び6間の位相のずれの発生を
なくし、トランジスタを並列合成した際の位相のずれに
よる利得の低下を防ぐことができる。
【0019】実施の形態4.上記の実施の形態1、2及
び3においては、基板7の基板材料としてGaAsを用
いる例について説明したが、その場合に限らず、Siや
InP等を用いるようにしても良い。また、後述する図
4のように、整合回路のトランジスタを除いた他の構成
要素を、トランジスタ(13、図4参照)を形成してい
る基板7と同一基板上ではなく外部の基板11上に設け
るようにしてもよい。また、それらの場合においても、
上記の実施の形態1〜3と同様の効果を得ることができ
る。さらに、上記の実施の形態1、2及び3においては
3個のトランジスタを並列合成する場合を例にして説明
したが、その場合に限らず、トランジスタを複数個並列
合成する場合にはいずれの場合にも適用することができ
る。
【0020】実施の形態5.本実施の形態においては、
図4に示すように、複数のトランジスタ13が形成され
ている基板7の両側に、外部の別体のMIC(モノリシ
ック集積回路)基板11を設けて、トランジスタ13以
外の整合回路の他の構成要素をそのMIC基板11上に
設けるようにした。また、MIC基板11上の配線12
を、図4に示すように、両端に設けられているものが最
も短く、真中にくるものが最も長くなるように中央に近
づくにつれて徐々に長くなっていくように形成されてい
る。図4において、16A及び16Bは、複数のトラン
ジスタ13を並列合成するための枝回路を構成している
配線であり、14及び15は、それらの配線16A及び
16Bが合成される合成点で、35は配線12及び16
A間を接続しているワイヤである。また、トランジスタ
13と配線12との間も同様にワイヤ35により接続さ
れている。この実施の形態においては、すなわち、各配
線12が、合成点14及び15に対して離れて設けられ
ているトランジスタ13に接続されるものは短く、合成
点14及び15の近くに設けられているトランジスタ1
3に接続されるものは長くなるように、トランジスタ1
3から合成点14及び15までの距離が長くなるにつれ
て短くなるように設けられている。
【0021】ここで、ワイヤ35は、インダクタンスの
みを考慮し、抵抗についてはほぼゼロであるとみなすこ
とができ、その実効長は、同じ長さの配線と比較すると
かなり小さいものである。従って、図4において、両端
に設けられているトランジスタ13に接続される配線1
2の線路長を短くすることにより、配線16A及び16
Bにおいて線路が真中に集まるにもかかわらず合成点1
4及び15までの線路長が中央部分より両端部分の方が
長くなってしまうことを補正することができ、全体の線
路長(実効長)を同じにすることができる。
【0022】この実施の形態においては、配線12を上
述したように、合成点14及び15に対して離れて設け
られているトランジスタ13に接続されるものは短く、
合成点14及び15の近くに設けられているトランジス
タ13に接続されるものは長くなるように、トランジス
タ13から合成点14及び15までの距離が長くなるに
つれて短くなるように設けるようにしたので、各トラン
ジスタ13から引き出される配線12、16A及び16
Bの線路長を等しくすることができ、すなわち、各トラ
ンジスタ13から配線12、16A及び16Bの合成点
14及び15までの距離(実効長)を等しくすることが
できるので、上記の実施の形態1〜4と同様に、各トラ
ンジスタ13に対する配線12間の位相のずれの発生を
なくすことができ、トランジスタ13を並列合成した際
の位相のずれによる利得の低下を防ぐことができる。な
お、この実施の形態は、1つのトランジスタ13が複数
のセル(またはボンディングパッド)から構成されてい
る場合にも適用することができ、その場合には、トラン
ジスタ13の両端部分に設けられているセルに接続され
る配線12は短く、トランジスタ13の中央部分に設け
られているセルに接続される配線12は長くなるように
配線12を設けるようにすれば同様の効果を奏すること
ができる。
【0023】実施の形態6.図5は、本発明の他の実施
の形態における整合回路をトランジスタ側から見た側面
図であり、図6は、図5に示した整合回路の上面図であ
る。図において、17は3次元に構成された略々四角錐
型の立体MIC基板、18、19、20、21、22、
23及び24はトランジスタ、26、27、28、2
9、30、31及び32は立体MIC基板17の表面上
に施されて各トランジスタ18〜24に接続されている
配線、25はそれらの配線18〜24が合成されている
合成点である。
【0024】上述したように、この実施の形態において
は、各トランジスタ18〜24を配線26〜32により
合成点25において出力合成している。この際、立体M
IC基板17を用いることにより、配線26〜32を3
次元的に配線することができるため、各トランジスタ1
8〜24から引き出される配線26〜32の線路長を同
一にすることができる。すなわち、各トランジスタ18
〜24のうちで、それらの中央に設けられているトラン
ジスタ21は水平方向においては合成点25に最も近い
ため、それから引き出される配線29は立体MIC基板
17の垂直方向の最高点を通るように形成し、逆に、合
成点25に水平方向においては最も遠いトランジスタ1
8及び24については、それらから引き出される配線2
6及び32を他のいずれの配線27〜31よりも低い位
置を通るように形成する。
【0025】以上のように、この実施の形態において
は、立体MIC基板17を用いることにより、各トラン
ジスタ18〜24から引き出される配線26〜32の長
さを均一にすることができるため、各配線26〜32の
実効長を同じにすることができ、上記の実施の形態1〜
5と同様に、各配線26〜32間の位相のずれの発生を
なくし、トランジスタ18〜24を並列合成した際の位
相のずれによる利得の低下を防ぐことができる。なお、
この実施の形態においては、立体MIC基板17を四角
錐型に形成する例について説明したが、その場合に限ら
ず、配線26〜32を長さ(実効長)が均等になるよう
に設けられるものであれば、三角錐、円錐及び半球等の
多面体を用いることもでき、どのような形状のものでも
よい。
【0026】この発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されたような効果を奏すること
ができる。
【0027】基板上に設けられた配線に接触させて、基
板の誘電率と異なる誘電率を有した実効長変化調整手段
を設けることにより、配線の実効長を変化調整するよう
にしたので、配線が複数ある場合にも、各配線の実効長
を等しくすることができ、また、それらの配線を合成接
続した場合には、配線間の長さの違いから生じる位相差
をなくすことができるため、位相のずれによる利得の低
下を防ぐことができるという効果を奏する。
【0028】基板上に設けられて複数の半導体チップを
並列合成するための枝回路を構成している線路長の異な
る複数の配線に対して、そのうちの最短のもの若しくは
最長のもののいずれか一方を除いて設けられた、基板の
誘電率と異なる誘電率を有した位相調整手段を備えるよ
うにしたので、各配線の実効長を等しくすることがで
き、配線間の長さの違いから生じる位相差をなくすこと
ができるため、位相のずれによる利得の低下を防ぐこと
ができるという効果を奏する。
【0029】また、位相調整手段を、複数の配線のうち
最短のものを除いた配線と基板との間に設けられ、基板
の誘電率より大きい誘電率を有する誘電膜から構成する
ようにしたので、各配線の実効長を等しくすることがで
き、配線間の長さの違いから生じる位相差をなくすこと
ができるため、位相のずれによる利得の低下を防ぐこと
ができるという効果を奏する。
【0030】また、位相調整手段を、複数の配線のうち
最短のものを除いた配線と基板との間に設けられ、基板
の誘電率より小さい誘電率を有する層(絶縁膜、また
は、空気の層など)から構成するようにしたので、各配
線の実効長を等しくすることができ、配線間の長さの違
いから生じる位相差をなくすことができるため、位相の
ずれによる利得の低下を防ぐことができるという効果を
奏する。
【0031】さらに、複数の半導体チップを並列合成す
るための枝回路を構成している複数の配線を、枝経路の
合成点に対して離れて設けられている半導体チップに接
続されるものは短く、枝回路の合成点の近くに設けられ
ている半導体チップに接続されるものは長くなるよう
に、半導体チップから合成点までの距離が長くなるにつ
れて短くなるように設けるようにしたので、各半導体チ
ップから引き出される配線の線路長を等しくすることが
でき、すなわち、各半導体チップから枝回路の合成点ま
での距離を等しくすることができるので、各半導体チッ
プに対する配線間の位相のずれの発生をなくすことがで
き、半導体チップを並列合成した際の位相のずれによる
利得の低下を防ぐことができる。
【0032】また、複数の半導体チップを並列合成する
ための枝回路を構成している複数の配線を施す基板とし
て、3次元に構成した立体基板を用いるようにしたの
で、枝回路の合成点と複数の半導体チップとの間の各配
線の長さが互いに均一になるように設けることができ、
各配線間の位相のずれの発生をなくし、半導体チップを
並列合成した際の位相のずれによる利得の低下を防ぐこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による整合回路を示し
た上面図である。
【図2】 図1の整合回路における配線付近の部分拡大
図である。
【図3】 本発明の実施の形態3の整合回路における配
線付近の部分拡大図である。
【図4】 本発明の実施の形態5による整合回路を示し
た上面図である。
【図5】 本発明の実施の形態6による整合回路を示し
た側面図である。
【図6】 本発明の実施の形態6による整合回路を示し
た上面図である。
【図7】 従来の整合回路を示した回路図である。
【符号の説明】
1,2,3,18,19,20,21,22,23,2
4 トランジスタ、4,5,6,26,27,28,2
9,30,31,32 配線、7 基板、8誘電膜、9
エアーブリッジ、10 空気、17 立体MIC基
板、48 絶縁膜。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 上記基板上に設けられた配線と、 上記配線に接触して設けられ、上記基板の誘電率と異な
    る誘電率を有して、上記配線の実効長を変化調整させる
    ための実効長変化調整手段と、 を備えたことを特徴とする整合回路。
  2. 【請求項2】 基板上に設けられた複数の半導体チップ
    と、 上記基板上に設けられて、上記複数の半導体チップを並
    列合成するための合成点を有する枝回路を構成してい
    る、線路長の異なる複数の配線と、 上記複数の配線のうち、最短のもの若しくは最長のもの
    のいずれか一方を除いた上記配線に接触して設けられる
    とともに、上記基板の誘電率と異なる誘電率を有して、
    上記配線間の位相差をなくすための位相調整手段と、 を備えたことを特徴とする整合回路。
  3. 【請求項3】 上記位相調整手段が、 上記複数の配線のうち最短のものを除いた上記配線と上
    記基板との間に設けられ、上記基板の誘電率より大きい
    誘電率を有する誘電膜から構成されていることを特徴と
    する請求項2記載の整合回路。
  4. 【請求項4】 上記位相調整手段が、 上記複数の配線のうち最長のものを除いた上記配線と上
    記基板との間に設けられ、上記基板の誘電率より小さい
    誘電率を有する層から構成されていることを特徴とする
    請求項2記載の整合回路。
  5. 【請求項5】 上記層が、上記基板より小さい誘電率を
    有する絶縁膜から構成されていることを特徴とする請求
    項4記載の整合回路。
  6. 【請求項6】 上記層が、上記配線の一部をエアーブリ
    ッジ化したことにより設けられた空気の層から構成され
    ていることを特徴とする請求項4記載の整合回路。
  7. 【請求項7】 基板上に設けられた複数の半導体チップ
    と、 上記基板上に設けられて、上記複数の半導体チップを並
    列合成するための合成点を有する枝回路と、 上記半導体チップと上記枝回路との間に設けられて、上
    記半導体チップに接続されている複数の配線と、 上記複数の配線と上記枝回路とを接続しているワイヤ
    と、 を備え、 上記複数の配線が、上記合成点に対して離れて設けられ
    ている上記半導体チップに接続されるものは短く、上記
    合成点の近くに設けられている上記半導体チップに接続
    されるものは長くなるように、上記半導体チップから上
    記合成点までの距離が長くなるにつれて短くなるように
    設られていることを特徴とする整合回路。
  8. 【請求項8】 複数の半導体チップと、 3次元に構成された立体基板と、 上記立体基板上に設けられるとともに上記複数の半導体
    チップに接続されて、上記複数の半導体チップを並列合
    成するための枝回路を構成している複数の配線と、 を備え、 上記枝回路の合成点と上記複数の半導体チップとの間の
    各上記配線の長さが互いに均一になるように設けられて
    いることを特徴とする整合回路。
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