JP2008144209A - アルミニウム合金板およびその製造方法 - Google Patents

アルミニウム合金板およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高温成形性が良好なアルミニウム合金板およびその製造方法を提供する。
【解決手段】アルミニウム合金板は、Mn:0.8〜2.5質量%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金からなり、Mn固溶量が1.0質量%以下、かつ、Mn固溶量/Mn析出量が2.0以下であることを特徴とする。また、アルミニウム合金板の製造方法は、前記アルミニウム合金を溶解し、冷却速度0.1℃/秒以上で鋳造して鋳塊を製造し、鋳塊に均質化熱処理、熱間圧延および冷間圧延を施して冷延板を製造し、冷延板に、昇温速度50℃/分以上、焼鈍温度400〜600℃および冷却速度50℃/分以上の焼鈍を施すことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、Al−Mn系合金からなる自動車のパネル構造体等に使用されるアルミニウム合金板およびその製造方法に関し、特に、高温成形によって製造されるパネル構造体等に使用されるアルミニウム合金板およびその製造方法に関するものである。
近年、地球環境に対する意識の高まりを背景に、燃費向上を目的として自動車、船舶、航空機、あるいは、車両などの輸送機、機械、電気製品、建築、構造物、光学機器、器物の部材や部品用として、軽量化の要求が高まってきている。例えば、自動車のボディパネル材についても鋼板などの従来の鉄鋼材料に代わってアルミニウム合金板の適用が検討されている。
特に、自動車のフード、フェンダー、ドア、ルーフ、トランクリッド等のパネル構造体に使用されるアウタパネル(外板)やインナパネル(内板)等のパネルには、前記アルミニウム合金板の中でも薄肉でありかつ高強度なアルミニウムパネル板、例えば、Al−Mg−Si系合金板(JIS規定の6000系合金板等)等の適用が検討されている。
そして、自動車のインナーパネル材については、表面品質が問題とされないため、前記アルミニウム合金板の中でも成形性が重視され、最近では、汎用アルミニウム合金板、例えば、JIS規定の5000系合金板(5052合金板、Al−Mg系合金板)の適用が検討されるようになった。
しかし、前記汎用アルミニウム合金板では、低コスト化につながるリサイクル性を備えた状態でのプレス成形性改善には限界があり、実用的なプレス成形性を有するまでには至っていない。このため、自動車メーカー等からは、さらなるプレス成形性の向上が求められていた。
一方、3000系合金板の適用例としてはDI缶やボトル缶があり、生産性並びに製品特性の改善策として、Si、Mg、CuおよびFe等の元素を添加し、或いは合金元素の添加に併せて結晶粒径や晶析出物の分散状態を制御する方法が試みられている。
例えば、特許文献1には、Mn固溶量を0.1〜0.17質量%に制御することにより、加工部の強度を制御し、ネッキング性を改善させたボトル缶用アルミニウム合金板が記載されている。特許文献2には、径が0.1〜1μmの金属間化合物を1mmあたり10000個以下に制御することにより、耐食性、成形性を改善させたボトル缶用アルミニウム合金板が記載されている。特許文献3には、径が0.1〜1μmのMgSi化合物を1mmあたり10000個以下に制御することにより、耳率を低く抑えるとともに、固溶Mg、Siによる強度向上の両立を図ったDI缶胴用アルミニウム合金板が記載されている。特許文献4には、固溶Si量を10〜100ppmに制御することにより、製缶時の破胴率を向上させたDI缶胴用アルミニウム合金板が記載されている。
そして、成形性の改善策として、アルミニウム合金板の組織状態を制御する方法が試みられている。例えば、特許文献5には、0.01μm以上の析出物の平均粒子径を0.2〜0.5μmとし、かつ、示差走査熱量曲線において230〜300℃で発熱ピークを示す組織状態に制御することにより、プレス成形性を向上させたAl−Mn系合金板が記載されている。
また、成形性の改善策として、室温成形法と比較して成形性に優れる、例えば、局部加熱ブランク法、温間成形法、高温ブロー成形法に代表される高温成形法を用いることが試みられ、その高温成形法に適した材質からなるアルミニウム合金板の検討がなされている。
例えば、特許文献6には、粒径1〜5μmのAl−Mn系金属間化合物粒子の数を0.1mm当り1000個(10000個/mm)以上、さらに、平均結晶粒径を50μm以下に制御することにより、150〜350℃の範囲内での温間成形における温間成形性と温間成形後の耐応力腐食割れ性を向上させたアルミニウム合金板が記載されている。また、特許文献7には、Fe固溶量を10ppm以下、Mn固溶量を500ppm以下に規制し、かつ200〜300℃における引張伸びを65%以上に制御することにより、温間成形性を向上させたアルミニウム合金板が記載されている。
特開2006− 77310号公報 特開2006−152359号公報 特開2000− 1730号公報 特開平10− 121177号公報 特開2002−275566号公報 特開平7− 310137号公報 特開2002−348625号公報
しかしながら、前記特許文献1〜5のアルミニウム合金板においては、室温成形時の製造効率ならびに成形品特性を向上させるものであって、高温成形の際の局部伸びを制御しきれず、高温成形性が劣るという問題があった。また、前記特許文献6、7のアルミニウム合金板においても、近年ますます厳しさを増している自動車メーカー等の要望を満たす高温成形性が達成されたとは言えず、更なる高温成形性の向上が求められている。
そこで、本発明は、このような問題を解決すべく創案されたもので、その目的は、高温成形性が良好なアルミニウム合金板およびその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に係るアルミニウム合金板は、Mn:0.8〜2.5質量%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金からなり、Mn固溶量が1.0質量%以下、かつ、Mn固溶量/Mn析出量が2.0以下であることを特徴とする。
前記構成によれば、Mn固溶量を所定値以下に減少させることにより、歪速度感受性が増大し、高温での局部伸びが増大する。また、Mn固溶量/Mn析出量を所定値以下、すなわち、Mn析出量を増大させることにより、成形時のMn系化合物周囲の歪の蓄積が促進され、動的回復が容易になることで、局部伸びが増大する。
請求項2に係るアルミニウム合金板は、請求項1に記載のアルミニウム合金板において、粒子径が0.5〜5.0μmのMn系化合物の個数密度が1000個/mm以上、かつ、平均結晶粒径が30μm以下であることを特徴とする。
前記構成によれば、所定径以上のMn系化合物の個数密度を所定値以上に増大させることにより、成形時のMn系化合物周囲の歪の蓄積が促進され、動的回復が容易になることで、局部伸びがより一層増大する。また、平均結晶粒径を所定値以下に減少させることにより、結晶粒が微細化し、局部伸びがより一層増大する。
請求項3に係るアルミニウム合金板は、前記アルミニウム合金が、さらに、Fe:1.5質量%以下、Mg:2.0質量%以下、Si:1.5質量%以下、Cu:1.0質量%以下、Cr:0.5質量%以下、Zr:0.5質量%以下、V:0.3質量%以下、Ti:0.2質量%以下およびZn:1.5質量%以下のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする。
前記構成によれば、アルミニウム合金が、Fe、Mg、Si、Cu、Cr、Zr、V、TiおよびZnのうちの少なくとも1種を所定量含有することにより、結晶粒が微細化し、局部伸びがより一層増大する。
請求項4に係るアルミニウム合金板の製造方法は、Mn:0.8〜2.5質量%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金を溶解し、冷却速度0.1℃/秒以上で鋳造して鋳塊を製造する鋳造工程と、前記鋳塊に均質化熱処理を施す均質化熱処理工程と、前記均質化熱処理が施された鋳塊を熱間圧延して熱延板を製造する熱間圧延工程と、前記熱延板を冷間圧延して冷延板を製造する冷間圧延工程と、前記冷延板に、昇温速度50℃/分以上、焼鈍温度400〜600℃および冷却速度50℃/分以上の焼鈍を施してアルミニウム合金板を製造する焼鈍工程とを含むことを特徴とする。
前記手順によれば、鋳造時の冷却速度、および、焼鈍時の昇温速度、焼鈍温度、冷却速度を所定範囲に制御することにより、アルミニウム合金板の組織状態、すなわち、Mn固溶量、Mn固溶量/Mn析出量、Mn系化合物の個数密度、平均結晶粒径が適切なものとなる。
請求項5に係るアルミニウム合金板の製造方法は、Mn:0.8〜2.5質量%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金を溶解し、冷却速度0.1℃/秒以上で鋳造して鋳塊を製造する鋳造工程と、前記鋳塊に均質化熱処理を施す均質化熱処理工程と、前記均質化熱処理が施された鋳塊を熱間圧延して熱延板を製造する熱間圧延工程と、前記熱延板を冷間圧延して冷延板を製造する冷間圧延工程と、前記冷延板に、昇温速度50℃/分以上、焼鈍温度400〜600℃および冷却速度50℃/分以上の1回目の焼鈍を施し、その後、焼鈍温度150〜500℃の2回目の焼鈍を施してアルミニウム合金板を製造する焼鈍工程とを含むことを特徴とする。
前記手順によれば、Mn析出量が促進され、Mn固溶量がより一層減少して、アルミニウム合金板の組織状態がより一層適切なものとなる。
請求項6に係るアルミニウム合金板の製造方法は、前記アルミニウム合金が、さらに、Fe:1.5質量%以下、Mg:2.0質量%以下、Si:1.5質量%以下、Cu:1.0質量%以下、Cr:0.5質量%以下、Zr:0.5質量%以下、V:0.3質量%以下、Ti:0.2質量%以下およびZn:1.5質量%以下のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする。
前記手順によれば、アルミニウム合金が、Fe、Mg、Si、Cu、Cr、Zr、V、TiおよびZnのうちの少なくとも1種を所定量含有することにより、結晶粒が微細化し、局部伸びがより一層増大する。
本発明に係るアルミニウム合金板によれば、アルミニウム合金板のMn固溶量、Mn固溶量/Mn析出量を制御することにより、良好な高温成形性を有する。また、アルミニウム合金板のMn系化合物の個数密度、平均結晶粒径を制御することにより、高温成形性がより一層向上する。さらに、アルミニウム合金が所定の元素をさらに含有することにより、高温成形性がより一層向上する。
また、本発明に係るアルミニウム合金板は、良好な高温成形性を有しているので、自動車用の板材や構造部材などを始めとして、電車や航空機、船舶、家電製品などの板材用として、特に意匠性向上のため複雑形状への成形加工を要する分野に幅広く有効に活用できる。
本発明に係るアルミニウム合金板の製造方法によれば、鋳造時の冷却速度、および、焼鈍時の昇温速度、焼鈍温度、冷却速度を所定範囲に制御することにより、良好な高温成形性を有するアルミニウム合金板を製造できる。また、アルミニウム合金が所定の元素をさらに含有することにより、より一層良好な高温成形性を有するアルミニウム合金板を製造できる。
本発明に係るアルミニウム合金板の実施の形態について、詳細に説明する。
アルミニウム合金板は、所定量のMnを含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金(Al−Mn系合金)から構成され、所定値以下のMn固溶量、Mn固溶量/Mn析出量を有する。
すなわち、アルミニウム合金板は、Mn固溶量が減少する方向、かつ、Mn析出物を微細に多く分散させる方向(Mn固溶量/Mn析出量が減少する方向)に合金組織が制御されている。Mn固溶量の減少は歪速度感受性を増大させ、高温での局部伸びが増大し、高温成形性が向上する。一方、Mn析出物の増大は、成形時のMn系化合物周囲の歪の蓄積を促進し、動的回復が容易になることで高温での局部伸びが増大し、高温成形性が向上する。なお、本発明において、高温とは150〜400℃程度の温度範囲を言う。
<Mn量:0.8〜2.5質量%>
アルミニウム合金のMn量が0.8質量%未満であると、Mn固溶量/Mn析出量が増大すると共に、Al−Mn系化合物の形成が少なくなり、個数密度も減少する。その結果、アルミニウム合金板として最低限必要な高温成形性が得られない。一方、Mn量が2.5質量%を超えると、Mn固溶量が増大すると共に、粗大なMn系化合物が形成され、それが破壊の起点として作用するため、高温成形性が低下する。したがって、Mn量は0.8〜2.5質量%、好ましくは1.0〜2.3質量%、より好ましくは1.2〜2.0質量%である。
<不可避的不純物>
不可避的不純物の含有量は、総量で2質量%以下が好ましく、その範囲内であれば、本発明に係るアルミニウム合金板の特性に影響しない。
<Mn固溶量:1.0質量%以下>
アルミニウム合金板のMn固溶量が1.0質量%を超えると、歪速度感受性が小さくなりすぎ、動的回復が起こりにくくなり、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下する。したがって、Mn固溶量は1.0質量%以下、好ましくは0.5質量%以下である。Mn固溶量の制御は、前記アルミニウム合金のMn量、後記するアルミニウム合金板の製造工程における焼鈍温度によって行われる。
<Mn固溶量/Mn析出量:2.0以下>
アルミニウム合金板のMn固溶量/Mn析出量が2.0を超えると、動的回復が起こりにくくなり、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下する。したがって、Mn固溶量/Mn析出量は2.0以下、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.0以下である。Mn固溶量/Mn析出量の制御は、アルミニウム合金のMn量、アルミニウム合金板の製造工程における鋳造時の冷却速度、焼鈍時の昇温速度、焼鈍温度、焼鈍時の冷却速度によって行われる。
本発明に係るアルミニウム合金板は、所定径以上のMn系化合物の個数密度が所定値以上であって、かつ、所定値以下の平均結晶粒径を有することが好ましい。
<粒子径0.5〜5.0μmのMn系化合物の個数密度:1000個/mm2以上>
アルミニウム合金板のMn系化合物(粒子径(最大径)0.5〜5.0μm)の個数密度が1000個/mm未満であると、動的回復が起こりにくくなり、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下しやすい。したがって、Mn系化合物の個数密度は1000個/mm以上とする。また、個数密度が多すぎると、粒子間隔が短くなりすぎ、割れが伝播しやすくなるため、高温成形性の低下を招き易い。そのため、個数密度は1000〜10000個/mm2が好ましく、1500〜8000個/mmがより好ましく、2000〜6000個/mmが最適である。Mn系化合物の個数密度の制御は、アルミニウム合金のMn量、アルミニウム合金板の製造工程における鋳造時の冷却速度によって行われる。
また、測定対象のMn系化合物の粒子径を0.5μm以上とした理由は、測定装置の分解能により、0.5μm未満の粒子の検出が困難なためである。また、粒子径が5.0μm以下とした理由は、5.0μmを超えると、粒子径が大きくなりすぎ、粒子が破壊の起点となりやすく、高温成形性が低下しやすくなるためである。なお、粒子径0.5μm未満のMn系化合物の高温成形性に与える影響は、極めて小さい。
<平均結晶粒径:30μm以下>
アルミニウム合金板の平均結晶粒径が30μmより大きいと、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下しやすい。したがって、平均結晶粒径は30μm以下とする。平均結晶粒径の制御は、アルミニウム合金板の焼鈍時の昇温速度、焼鈍温度、冷却速度によって行われる。
本発明に係るアルミニウム合金板は、前記Mn以外に、Fe、Mg、Si、Cu、Cr、Zr、V、TiおよびZnのうちの少なくとも1種を所定量含有することが好ましい。
<Fe、Mg、Si、Cu、Cr、Zr、V、TiおよびZn量>
Fe、Mg、Si、Cu、Cr、Zr、V、TiおよびZnは、結晶粒の微細化に有用であり、高温成形性を向上させることができる。ただし含有量が多すぎると、粗大な化合物を形成し、それが破壊の起点として作用するため、高温成形性が低下する。前記各元素を含有させる場合、その含有量は、以下が好ましい。
(Fe量)
通常のアルミニウム地金では、不可避的に0.05質量%程度含有されるが、0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.01〜1.5質量%が好ましい。
(Mg量)
0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.01〜2.0質量%が好ましい。
(Si量)
通常のアルミニウム地金では、不可避的に0.05質量%程度含有されるが、0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.01〜1.5質量%が好ましい。
(Cu量)
0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.01〜1.0質量%が好ましい。
(Cr量)
0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.01〜0.5質量%が好ましい。
(Zr量)
0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.01〜0.5質量%が好ましい。
(V量)
0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.01〜0.3質量%が好ましい。
(Ti量)
0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.005〜0.2質量%が好ましい。
(Zn量)
0質量%とならない限りは0質量%に極めて近い含有量であってもよいが、0.1〜1.5質量%が好ましい。
次に、本発明に係るアルミニウム合金板の製造方法について説明する。
通常のアルミニウム合金板は、鋳造工程、均質化熱処理工程、熱間圧延工程および冷間圧延工程の各工程を経て製造されることが多い。本発明の製造方法のポイントは、冷間圧延工程の後に焼鈍(最終焼鈍)を行うところにある。すなわち、鋳造工程、均質化熱処理工程、熱間圧延工程、冷間圧延工程および焼鈍工程の各工程を経て製造される。また、熱間圧延工程の後に荒焼鈍を行なってもよいし、冷間圧延工程において冷間圧延を複数回行い、冷間圧延の間に中間焼鈍を行ってもよい。
なお、鋳造工程、均質化熱処理工程、熱間圧延工程、冷間圧延工程および焼鈍工程は、従来公知の方法で行う。用いるアルミニウム合金の成分組成や各工程の設定条件によって、得られる物性や組織状態は変わるので、一連の製造工程として総合的に条件を選択して決定すべきであって、個々の工程毎に条件を厳密に設定することは必ずしも適切ではない。しかしながら、前記成分組成のアルミニウム合金を用いた製造方法として、本発明者らが検討したところによると、以下の条件を採用すれば、前記したアルミニウム合金板の組織状態、すなわち、Mn固溶量、Mn固溶量/Mn析出量、Mn系化合物の個数密度、平均結晶粒径を実現することが可能となり、本発明で意図する、良好な高温成形性を有するアルミニウム合金板が確実に得られる。
(1)鋳造工程において、凝固までの冷却速度、すなわち、冷却前の鋳造温度から200℃までの平均冷却速度を0.1℃/秒以上とする。冷却速度が0.1℃/秒未満であると、冷却中に粗大な晶析出物が形成されるため、Mn固溶量/Mn析出量が大きくなるとともに、Mn系化合物の個数密度が減少する。その結果、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下する。より好ましい冷却速度は1℃/秒以上である。なお、鋳造は、半連続鋳造(DC鋳造)、薄板連鋳のいずれでもよい。
(2)焼鈍工程において、昇温速度を50℃/分以上とする。この焼鈍は再結晶並びにMn析出処理を目的とする。焼鈍の昇温速度が50℃/分未満であると、昇温中に粗大な再結晶粒が生じ、Mn固溶量/Mn析出量が増大するとともに、平均結晶粒径が大きくなる。その結果、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下する。
(3)焼鈍工程において、焼鈍温度を400〜600℃とする。焼鈍温度が400℃未満であると、加工組織が残存するために温間成形性が低下する。一方、600℃を超えると、バーニングが起こり、ポアが形成される。また、平均結晶粒径が大きくなる。その結果、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下する。
(4)焼鈍工程において、焼鈍後の冷却速度、すなわち、焼鈍温度から200℃までの平均冷却速度を50℃/分以上とする。焼鈍の冷却速度が50℃/分未満であると、Mn固溶量/Mn析出量が増大するとともに、冷却中に粗大な再結晶粒が生じ、平均結晶粒径が大きくなる。その結果、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下する。
また、本発明に係るアルミニウム合金板の製造方法は、焼鈍工程において、前記した再結晶並びにMn析出処理を目的とした1回目の焼鈍の後に、2回目の焼鈍を行なってもよい。2回目の焼鈍の目的は、Mn析出を促進することでMn固溶量を減少させることにある。2回目の焼鈍温度は、150〜500℃とすることが好ましい。2回目の焼鈍温度が150℃未満であると、Mn析出を促進することができず、Mn固溶量/Mn析出量が増大する。一方、2回目の焼鈍温度が500℃を超えると、粗大な再結晶粒が生じ、Mn固溶量/Mn析出量が増大するとともに、平均結晶粒径が大きくなる。その結果、高温での局部伸びが低下し、高温成形性が低下する。
次に、実施例を挙げて、本発明に係るアルミニウム合金板を具体的に説明する。
表1に示す成分組成のアルミニウム合金をDC鋳造(実施例1〜12、15、比較例1〜9)によって鋳造し、厚さ50mmの鋳塊を得た。または、薄板連鋳(実施例13、14)によって鋳造し、厚さ10mmの鋳塊を得た。得られた鋳塊に500℃で均質化熱処理を施してから熱間圧延を行う。得られた板厚3mmの熱延板について、冷間圧延を行い、板厚1mmの冷延板を作製し、表2に示す条件で最終焼鈍を行い、実施例1〜15、比較例1〜9のアルミニウム合金板(供試板)を得た。
得られた供試板について、以下の方法で、Mn固溶量、Mn固溶量/Mn析出量、Mn系化合物の個数密度、平均結晶粒径を測定した。その結果を表2に示す。
(Mn固溶量、Mn固溶量/Mn析出量)
供試板のマトリックスのみを溶解し、目開き0.1μmのメッシュによってアルミ合金中の酸化物、晶出物および析出物を抽出分離した。そのときの、抽出分離されずにろ液に沈殿したMn量をMn固溶量とした。また、抽出分離された抽出残渣に含まれるMn量をMn析出量とした。そして、Mn固溶量をMn析出量により除する事でMn固溶量/Mn析出量を求めた。ここで、沈殿および残渣のMn量は、ICP発光分光分析法により求めた。
(Mn系化合物個数密度)
Mn系化合物の個数密度の測定は、以下のようにして行った。先ず、供試板に対して圧延面から0.25mm深さまで機械研磨により削り落とし、その研磨面をEPMA(日本電子製JXA−8000シリーズ、測定条件は加速電圧20kV)により測定した。測定エリアは約0.1〜0.2mm程度、測定時の倍率は600倍であった。測定対象は最大径0.5〜5.0μmの粒子を測定した。
測定により検出された全粒子のうち、Mn系化合物を以下の要領で抽出した。先ず、EPMA装置により、個々の粒子に含有する構成元素(Fe、Mn、Mg、Si、Cuの5元素)の分析を行う(at%)。ここで得られる定量的な値は、各粒子のサイズやビーム径によって、分析精度に問題が生じるため、主要含有元素の比率によりMn系化合物の判別を行った。具体的な解析方法を以下に示す。
前記EPMA装置により、Fe(at%)+Mn(at%)+Mg(at%)+Si(at%)+Cu(at%)の合計量(TOTAL)を求める。次に、1つ1つの粒子につき、Fe/TOTAL、Mn/TOTAL、Mg/TOTAL、Si/TOTAL、Cu/TOTALにより、含有5元素中に含まれる(含有5元素の合計量に対する)Fe、Mn、Mg、Si、Cuの各含有比率を求める。この内、Mn/TOTALが0.3以上のものをMn系化合物とした。前記分析でMn系化合物と判別された粒子の個数を測定面積で除することにより、Mn系化合物の個数密度を得た。
(平均結晶粒径)
平均結晶粒径の測定は、以下のようにして行った。先ず、供試材に対して圧延面から0.25mm深さまで機械研磨により削り落とし、バフ研磨に次いで電解研磨し表面を調整した試料を用意した。その試料について、日本電子社製SEM(JEOL JSM 5410)を用いてEBSP(Electron Back Scattering (Scattered) Pattern)による結晶方位測定および結晶粒径測定を行った。測定領域は1500μm×1500μmの領域であり、測定ステップ間隔は2μmとした。EBSP測定・解析システムは、EBSP:TSL社製(OIM)を用いた。
測定において、±15°以内の方位のずれは同一の結晶粒に属するものと定義し、隣り合う結晶粒の方位差が5°以上の結晶粒の境界を結晶粒界と定義した。その上で、平均結晶粒径を下式(1)により算出した。
平均結晶粒径=(Σx)/n ・・・ (1)
ここで、nは測定した結晶粒の数、xはそれぞれの結晶粒径
次に、供試板について、以下の方法で、成形高さ、局部伸びを測定し、その値から高温成形性を評価した。その結果を表2に示す。
(成形高さ)
供試板から120mm×120mmの試験片を切断により作製した。図1に示すように、プレス機10のパンチ5(50mmφ、肩R4.5mm)と、ダイス6、7(54.5〜56.0mmφ、肩R8〜10mm)との間に試験片をセットし、潤滑材(日本工作油製、CF853)を用いて、しわ押さえ荷重1.2kg/cm、パンチ速度80mm/minの条件で温間成形(深絞り試験)を行い、成形高さを測定した。そして、成形高さは、試験片の一部が破断した際のパンチ深さとした。なお、成形高さが25mm未満を高温成形性が不良(×)、25mm以上30mm未満を高温成形性が良好(○)、30mm以上を高温成形が優れている(◎)とした。
ここで、温間成形の温度条件としては、試験片1のフランジ部分2の温度が260℃になるように、ヒーター8を用いて加熱した。また、冷却水を流した冷却管9によりパンチ5の底部を冷却することにより、パンチ5のコーナー部に当接する試料片1のコーナー部分3や、パンチ5の底部に当接する試料片1の底部分4の温度が100℃以下の比較的低温となるようにした。また、これらの温度は、接触式温度計により測定した。そして、所定測定時間内での複数回測定における平均温度を用いて、フランジ部分2、コーナー部分3、底部分4の温度を制御した。
(局部伸び)
供試板から、圧延方向に対する角度が90°方向を長手方向とする引張試験片(JIS5号試験片)を切り出した。この試験片を用いて引張試験を行い、その応力−歪み曲線を得た後、JISG0202に規定された局部伸びを求めた。引張試験時の雰囲気温度は250℃とし、予め雰囲気温度に到達後に引張試験片を装着し、装着後に約10分間保持した後、引張試験を実施した。さらに、各供試板について3回の試験を行い、その平均値を採用した。なお、局部伸びが50%未満を高温成形性が不良(×)、50%以上を高温成形性が良好(○)とした。
Figure 2008144209
Figure 2008144209
表2の結果から、実施例1〜15は、請求項に規定した成分組成(Mn量、Mg量、Si量、Fe量、Cr量、Zr量、V量、Ti量、Cu量、Zn量)、Mn固溶量、Mn固溶量/Mn析出量、Mn系化合物の個数密度、平均結晶粒径を満足するため、高温成形性が良好または優れていた。
比較例1は、Mn量が下限値未満であるため、Mn固溶量/Mn析出量が上限値を超えるとともに、Mn系化合物の個数密度が下限値未満となった。その結果、高温成形性が不良であった。
比較例2は、Mn量が上限値を超えるため、Mn固溶量が上限値を超えた。その結果、高温成形性が不良であった。
比較例3は、成分組成は請求範囲を満足するが、鋳造時の冷却速度が低いため、Mn固溶量/Mn析出量が上限値を超えるとともに、Mn系化合物の個数密度が下限値未満となった。その結果、高温成形性が不良であった。
比較例4は、成分組成は請求範囲を満足するが、1回目の焼鈍時の昇温速度が低いため、Mn固溶量/Mn析出量が上限値を超えるとともに、平均結晶粒径が上限値を超えた。その結果、高温成形性が不良であった。
比較例5は、成分組成は請求範囲を満足するが、1回目の焼鈍温度が低いため、Mn固溶量/Mn析出量が上限値を超えるとともに、加工組織が残存した。その結果、高温成形性が不良であった。
比較例6は、成分組成は請求範囲を満足するが、1回目の焼鈍温度が高いため、Mn固溶量、Mn固溶量/Mn析出量が上限値を超えるとともに、平均結晶粒径が上限値を超えた。その結果、高温成形性が不良であった。また、バーニングが発生し、ポアが形成された。
比較例7は、成分組成は請求範囲を満足するが、1回目の焼鈍時の冷却速度が低いため、Mn固溶量/Mn析出量が上限値を超えるとともに、平均結晶粒径が上限値を超えた。その結果、高温成形性が不良であった。
比較例8は、成分組成は請求範囲を満足するが、2回目の焼鈍温度が低いため、Mn固溶量/Mn析出量が上限値を超えた。その結果、高温成形性が不良であった。
比較例9は、成分組成は請求範囲を満足するが、2回目の焼鈍温度が高いため、Mn固溶量/Mn析出量が上限値を超えるとともに、平均結晶粒径が上限値を超えた。その結果、高温成形性が不良であった。
以上のとおり、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず、本発明の特許請求の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更してもよい。
温間成形を模式的に示した説明図である。
符号の説明
1 試験片
2 フランジ部分
3 コーナー部分
4 底部分
5 パンチ
6、7 ダイス
8 ヒーター
9 冷却管
10 プレス機

Claims (6)

  1. Mn:0.8〜2.5質量%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金からなり、Mn固溶量が1.0質量%以下、かつ、Mn固溶量/Mn析出量が2.0以下であることを特徴とするアルミニウム合金板。
  2. 請求項1に記載のアルミニウム合金板において、
    粒子径が0.5〜5.0μmのMn系化合物の個数密度が1000個/mm以上、かつ、
    平均結晶粒径が30μm以下であることを特徴とするアルミニウム合金板。
  3. 前記アルミニウム合金が、さらに、Fe:1.5質量%以下、Mg:2.0質量%以下、Si:1.5質量%以下、Cu:1.0質量%以下、Cr:0.5質量%以下、Zr:0.5質量%以下、V:0.3質量%以下、Ti:0.2質量%以下およびZn:1.5質量%以下のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアルミニウム合金板。
  4. Mn:0.8〜2.5質量%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金を溶解し、冷却速度0.1℃/秒以上で鋳造して鋳塊を製造する鋳造工程と、
    前記鋳塊に均質化熱処理を施す均質化熱処理工程と、
    前記均質化熱処理が施された鋳塊を熱間圧延して熱延板を製造する熱間圧延工程と、
    前記熱延板を冷間圧延して冷延板を製造する冷間圧延工程と、
    前記冷延板に、昇温速度50℃/分以上、焼鈍温度400〜600℃および冷却速度50℃/分以上の焼鈍を施してアルミニウム合金板を製造する焼鈍工程とを含むことを特徴とするアルミニウム合金板の製造方法。
  5. Mn:0.8〜2.5質量%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物からなるアルミニウム合金を溶解し、冷却速度0.1℃/秒以上で鋳造して鋳塊を製造する鋳造工程と、
    前記鋳塊に均質化熱処理を施す均質化熱処理工程と、
    前記均質化熱処理が施された鋳塊を熱間圧延して熱延板を製造する熱間圧延工程と、
    前記熱延板を冷間圧延して冷延板を製造する冷間圧延工程と、
    前記冷延板に、昇温速度50℃/分以上、焼鈍温度400〜600℃および冷却速度50℃/分以上の1回目の焼鈍を施し、その後、焼鈍温度150〜500℃の2回目の焼鈍を施してアルミニウム合金板を製造する焼鈍工程とを含むことを特徴とするアルミニウム合金板の製造方法。
  6. 前記アルミニウム合金が、さらに、Fe:1.5質量%以下、Mg:2.0質量%以下、Si:1.5質量%以下、Cu:1.0質量%以下、Cr:0.5質量%以下、Zr:0.5質量%以下、V:0.3質量%以下、Ti:0.2質量%以下およびZn:1.5質量%以下のうちの少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載のアルミニウム合金板の製造方法。
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